説明

搬送装置

【課題】被搬送物支持手段を昇降駆動するベルトの磨耗に伴う粉塵の発生を抑制する。
【解決手段】搬送用走行体に設けられた巻取り繰り出し用回転体15a〜16bから繰り出され且つ当該巻取り繰り出し用回転体15a〜16bより小径の案内用回転体22a〜23bにより下向きに垂下された巻取り繰り出し自在なベルト13a〜14bにより被搬送物支持手段が昇降可能に吊り下げられた搬送装置において、前記案内用回転体22a〜23bとして、その軸方向両端ともフランジ無しの回転体が使用され、この案内用回転体22a〜23bの近傍位置に、前記ベルト13a〜14bの幅方向の位置を規制するベルト位置決め用ガイド24a〜25bが配設された構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送用走行体から繰り出された巻取り繰り出し自在なベルトにより被搬送物支持手段が昇降可能に吊り下げられた搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の搬送装置は、搬送用走行体に巻取り繰り出し用回転体が設けられ、この巻取り繰り出し用回転体から繰り出されたベルトを案内用回転体により定位置で下向きに垂下させた状態で、当該ベルトの端末で被搬送物支持手段を吊り下げる構成となっているが、例えば特許文献1に開示されるように、従来のこの種の搬送装置では、ベルトを下向きに垂下させるための案内用回転体として、ベルトを幅方向の両側から挟むフランジ付きのプーリーを使用していた。而して、当該フランジ付きプーリーは、搬送装置全体の小型軽量化やコストダウンのために、巻取り繰り出し用回転体に対して小径のものが使用されるのが普通である。
【特許文献1】特開平11−11299号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の、ベルトを下向きに垂下させるための案内用回転体としてフランジ付きのプーリーを使用する構成では、このフランジ付きのプーリーの位置からベルトの磨耗に伴う粉塵が発生し、クリーンな雰囲気が要求される環境、例えば半導体製造のためのクリーンルーム内での搬送手段として、活用することができない。
【0004】
即ち、この種の搬送装置では、吊下ベルトの巻取り繰り出し用回転体としてもベルトを幅方向の両側から挟むフランジ付きのプーリーが使用されるが、この巻取り繰り出し用回転体は長尺のベルトを巻き取る必要がある関係から直径が大きく、これに対してベルトを下向きに垂下させるための案内用回転体としてのフランジ付きプーリーは、搬送装置全体の小型軽量化やコストダウンのために、案内するベルトに無理な応力を生じさせない範囲でできる限り小径のものが使用されるのが普通である。従って、案内用回転体の周速度は巻取り繰り出し用回転体の周速度と比較して大幅に高速になるので、吊下ベルトの側縁が巻取り繰り出し用回転体のフランジや案内用回転体のフランジに摺接する状況となったとき、これら回転体から接線方向に離れるベルトの側縁とフランジとの相対摺接速度は、案内用回転体の方が断然高速になり、この結果、巻取り繰り出し用回転体の位置ではベルト(側縁)の磨耗に伴う粉塵の発生が皆無かまたは僅少であるのに対し、案内用回転体の位置では顕著となり、上記のようにクリーンルーム内での活用の妨げとなると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記のような従来の問題点を解消し得る搬送装置を提供することを目的とするものであって、その手段を後述する実施形態の参照符号を付して示すと、搬送用走行体1に設けられた巻取り繰り出し用回転体15a〜16bから繰り出され且つ当該巻取り繰り出し用回転体15a〜16bより小径の案内用回転体22a〜23bにより下向きに垂下された巻取り繰り出し自在なベルト13a〜14bにより被搬送物支持手段10が昇降可能に吊り下げられた搬送装置において、前記案内用回転体22a〜23bとして、その軸方向両端ともフランジ無しの回転体が使用され、この案内用回転体22a〜23bの近傍位置に、前記ベルト13a〜14bの幅方向の位置を規制するベルト位置決め用ガイド24a〜25bが配設された構成となっている。
【0006】
上記構成の本発明を実施するについて、具体的には請求項2に記載のように、前記ベルト位置決め用ガイド24a〜25bは、ベルト13a〜14bを左右両側から挟む左右一対の回転体26a,26bから構成することができる。この場合、請求項3に記載のように、前記ベルト位置決め用ガイド24a〜25bを構成する左右一対の回転体26a,26bは、ベルト13a〜14bの左右両側辺が嵌合する凹溝27を備えたものとすることができるし、更には、請求項4に記載のように、前記左右一対の回転体26a,26bの凹溝27は、ベルト側辺の厚さ方向両角部に当接する断面円弧状または断面V字状に構成することができる。また、何れの構成を採用する場合でも、請求項5に記載のように、前記ベルト位置決め用ガイド24a〜25bのベルト13a〜14bとの当接面は、合成樹脂製とするのが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
上記構成の本発明に係る搬送装置によれば、ベルトを下向きに垂下させるための案内用回転体はその軸方向両端ともフランジ無しの回転体であるから、その直径を必要最小限に小径としても、当該回転体とベルトとの間で相対的な摺接箇所がないので、ベルトが磨耗する恐れは実質的に皆無となる。反面、この案内用回転体の位置では、当該案内用回転体の軸心水平精度の誤差やベルト表裏両面の平滑性のばらつきなどに起因する吊下ベルトの幅方向の移動、即ち、吊下ベルトの幅方向の揺れ動きを規制することができなくなるが、本発明の構成では、当該案内用回転体の近傍位置に、前記ベルトの幅方向の位置を規制するベルト位置決め用ガイドを配設しているので、案内用回転体としてフランジ付きプーリーを使用していた従来の構成と実質的に同程度に、当該案内用回転体の位置での吊下ベルトの幅方向の移動を規制することができる。
【0008】
以上の説明から明らかなように、本発明の構成の採用により、ベルトを下向きに垂下させるための案内用回転体を大径にすることなく、換言すれば、当該案内用回転体を必要最小限の直径に抑えて、搬送装置の小型化、コストダウンを図りながら、当該案内用回転体の位置でベルトの磨耗粉が発生するという従来の問題点を解消し、しかも吊下ベルトの幅方向の揺れ動きを従来と変わりなく抑制でき、クリーンルームでの搬送手段としても有利に活用することができるに至ったのである。
【0009】
尚、請求項2に記載の構成によれば、ベルトを下向きに垂下させるための案内用回転体とは別に配設するベルト位置決め用ガイドとベルトとの間の相対摺接に伴う磨耗粉の発生も効果的に抑制できる。この場合に請求項3に記載の構成によれば、ベルトの厚み方向の位置も規制し、延いてはベルトの厚み方向の揺れ動きを抑制することができる。更に、請求項4に記載の構成によれば、ベルトと前記左右一対の回転体の凹溝との接触を点接触にまたはそれに近い状態とすることができ、延いてはベルトと当該回転体凹溝との相対摺接に起因するベルトからの磨耗粉の発生を抑えることができる。何れの場合も、請求項に記載5の構成を採用することにより、ベルト位置決め用ガイドのベルトと接触する面の摩擦係数を小さくしてベルト面に対する攻撃性を抑え、磨耗粉の発生を更に効果的に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に本発明の具体的実施例を添付図に基づいて説明すると、図1において、1は電車タイプの搬送用走行体であって、ガイドレール2にパワートロリーユニット3とフリートロリーユニット4とによって走行可能に吊り下げられている。各トロリーユニット3,4は、走行用水平軸ホイール5,6と振れ止め用垂直軸ローラー7,8とを備え、パワートロリーユニット3の方の走行用水平軸ホイール5は、搭載のモーター9によって回転駆動される。
【0011】
上記の搬送用走行体1には、その下部に、被搬送物支持手段10を昇降可能に吊り下げる吊下昇降駆動ユニット11が設けられている。被搬送物支持手段10は、被搬送物Wの上部を把持する開閉自在な把持手段12を備えたものを示しているが、被搬送物Wの形態などに応じて様々な構成の被搬送物支持手段が利用される。
【0012】
吊下昇降駆動ユニット11は、図2〜図6に示すように、幅方向が搬送用走行体1の走行方向と平行な向きの4本のベルト13a,13b及び14a,14bにより被搬送物支持手段10の前後左右4箇所を吊り下げるものであり、各ベルト13a〜14bの巻取り繰り出し用回転体15a〜16bを備えている。これら4つの巻取り繰り出し用回転体15a〜16bは、左右一方の前後一対のベルト13a,13bの巻取り繰り出し用回転体15a,15bが左右他方の前後一対のベルト14a,14bの巻取り繰り出し用回転体16a,16bの外側に位置するように、搬送用走行体1の走行方向に並ぶように同心状に配列されている。
【0013】
具体的に説明すると、減速機付きモーター17の減速機18から前後方向に突出する1本の駆動軸19に、巻取り繰り出し用回転体16a,15aと巻取り繰り出し用回転体16b,15bとが減速機18の前後両側に振り分け状に取り付けられている。尚、各巻取り繰り出し用回転体15a〜16bは、フランジ付きのプーリーから成るものであり、それぞれ独立した4つのプーリーを個別に駆動軸19に取り付けることができるが、この実施形態では、減速機18の前後両側で隣接する2つの巻取り繰り出し用回転体16a,15a及び16b,15bは、中間のフランジを共通にする一体構造に構成している。
【0014】
各巻取り繰り出し用回転体15a〜16bに対するベルト13a〜14bの巻き方向は同一であり、これら巻取り繰り出し用回転体15a〜16bの内、外側の巻取り繰り出し用回転体15a,15bの上側から繰り出されたベルト13a,13bは、これら両巻取り繰り出し用回転体15a,15bのベルト繰り出し側に隣接するように駆動軸19と平行な支軸20a,20bで軸支されたフランジ無しの案内用回転体22a,22bに掛け渡されて垂下され、内側の巻取り繰り出し用回転体16a,16bの下側から繰り出されたベルト14a,14bは、これら両巻取り繰り出し用回転体16a,16bのベルト繰り出し側に隣接するように駆動軸19と平行な支軸21a,21bで軸支されたフランジ無しの案内用回転体23a,23bに掛け渡されて垂下されている。これら案内用回転体22a〜23bは、ベルト13a〜14bの幅と同一幅のものでも良いが、ベルト13a〜14bの幅より適当に幅広のものを使用するのが望ましい。
【0015】
上記構成において、各案内用回転体22a〜23bは、巻取り繰り出し用回転体15a〜16bより小径のものであるが、その最小直径は、これら回転体によって向きが変えられるベルト13a〜14bに無理な曲げ応力が作用しない範囲で決定される。図示の本発明実施形態において、ベルト14a,14bをS字形に曲げる方の案内用回転体23a,23bを他方の案内用回転体22a,22bよりも大径にしているのは、案内用回転体22a,22b側に別の案内用回転体を追加することなく、巻取り繰り出し用回転体15a,15bにおけるベルト巻取り量と巻取り繰り出し用回転体16a,16bにおけるベルト巻取り量との差異を実質的な影響が出ない範囲内に抑えるためである。換言すれば、巻取り周面の直径が等しい巻取り繰り出し用回転体15a〜16bから完全にベルト13a〜14bを繰り出した状態で、巻取り繰り出し用回転体15a,15bから延出するベルト13a,13bと巻取り繰り出し用回転体16a,16bから延出するベルト14a,14bとが駆動軸19に対して点対称に近くなるように、案内用回転体22a,22bの直径より案内用回転体23a,23bの直径を大きくしている。
【0016】
上記各案内用回転体22a〜23bには、これら各案内用回転体22a〜23bから垂下するベルト13a〜14bを、これら各案内用回転体22a〜23bの直下位置でベルト幅方向に関して位置決めするベルト位置決め用ガイド24a〜25bが併設されている。この実施形態における各ベルト位置決め用ガイド24a〜25bは、それぞれベルト13a〜14bをその幅方向の両側から挟む左右一対の回転体26a,26bから構成されている。更に詳細に説明すると、図7に示すように、各左右一対の回転体26a,26bは、ベルト13a〜14bの幅方向両側辺の厚み方向の両角部が当接する円弧状の凹溝27を周囲の備えた合成樹脂製の溝付きローラーから成るものであり、その支軸28は、当該支軸28に対し偏心量αだけ偏心する状態で当該支軸28の内端から一体に連設された偏心螺軸29と締結用ナット30とで、軸受け板31に片持ち状に支持されている。28aは、支軸28に一体形成された把持用ナット部である。尚、回転体26a,26bは合成樹脂製の溝付きローラーであると説明したが、具体的には、少なくともベルト13a〜14bと接触する凹溝27を形成する外周環状部分が合成樹脂製であれば良い。
【0017】
上記構成のベルト位置決め用ガイド24a〜25bによれば、締結用ナット30を弛緩させた状態で把持用ナット部28aを介して支軸28を偏心螺軸29の軸心の周りに回転させることにより、各回転体26a,26bの位置をこれら両回転体26a,26b間で挟むベルト13a〜14bの幅方向に前記偏心量αの2倍の範囲内で移動させることができる。従って、上記のように各回転体26a,26bの位置を調整することにより、これら両回転体26a,26b間で挟むベルト13a〜14bの位置をその幅方向に微調整したり、両回転体26a,26b間の間隔Dを微調整することができる。この微調整の後は、把持用ナット部28aを介して支軸28を固定した状態で締結用ナット30を締め付けることにより、支軸28(各回転体26a,26b)を軸受け板31に固定することができる。
【0018】
尚、図3に示すように、駆動軸19の一端には電磁ブレーキ32が取り付けられ、駆動軸19の他端には、ベルト13a〜14bに長さ方向に沿って埋設された補強用金属線材の内、少なくとも1本のベルトの補強用金属線材を、例えば被搬送物支持手段10の把持手段12を駆動するモーターなどへの給電用電線として使用する場合の集電用スリップリング装置33が取り付けられている。従って、ベルト13a,14aの案内用回転体22a,23aの支軸20a,21aは、減速機18の一側に配置された側板34aと前記集電用スリップリング装置33を支持する支持板35との間に架設することができ、ベルト13b,14bの案内用回転体22b,23bの支軸20b,21bは、減速機18の他側に配置された側板34bと前記電磁ブレーキ32を支持する支持板36との間に架設することができる。更に、ベルト位置決め用ガイド24a,24bの軸受け板31には上方内側に向かって取付板部37を連設し、この取付板部37によってベルト位置決め用ガイド24a,24bを前記側板34a,34bに取り付けることができ、ベルト位置決め用ガイド25a,25bは、その軸受け板31を、減速機18を支持する基板37の下側に取り付けられている取付部材38にボルト止めすることにより、取り付けることができる。
【0019】
上記構成の吊下昇降駆動ユニット11によれば、電磁ブレーキ32を解除すると共に減速機付きモーター17を稼働して駆動軸19を正転駆動し、4つの巻取り繰り出し用回転体15a〜16bをベルト繰り出し方向に回動させることにより、各巻取り繰り出し用回転体15a〜16bに巻き込まれているベルト13a〜14bが、吊り下げている被搬送物支持手段10側の重力で繰り出され、図1に仮想線で示す上昇限位置にある被搬送物支持手段10が降下する。被搬送物支持手段10が所定レベルまで降下したところで減速機付きモーター17を停止させると共に電磁ブレーキ32を働かせ、各巻取り繰り出し用回転体15a〜16bを停止させることにより、当該被搬送物支持手段10に対する被搬送物の積み下ろし作業が行える。
【0020】
下降させた被搬送物支持手段10を図1に仮想線で示す上昇限位置まで吊り上げるときは、電磁ブレーキ32を解除すると共に減速機付きモーター17を稼働して駆動軸19を逆転駆動し、4つの巻取り繰り出し用回転体15a〜16bをベルト巻取り方向に回動させることにより、各巻取り繰り出し用回転体15a〜16bでベルト13a〜14bを巻取り、以て、これらベルト13a〜14bで吊り下げられている被搬送物支持手段10を上昇限位置まで吊り上げれば良い。
【0021】
上記のようにベルト13a〜14bの巻取り繰り出し操作により、被搬送物支持手段10を搬送用走行体1に対し昇降移動させることができるのであるが、このとき各ベルト13a〜14bは、それぞれベルト位置決め用ガイド24a〜25bの左右一対の回転体26a,26bの凹溝27により幅方向の位置が規制されて、案内用回転体22a〜23bがベルトの幅方向位置を規制するフランジを有しないものであるにもかかわらず、当該案内用回転体22a〜23bの周面上でベルト13a〜14bが幅方向に移動することがない。また、左右一対の回転体26a,26bの凹溝27に対しては、図7に示すように、ベルト13a〜14bはその両側辺の厚さ方向両角部が点接触に近い状態で当接するので、当該回転体26a,26bが合成樹脂製であることと相まって、ベルト13a〜14bの磨耗が抑えられると共に、当該ベルト13a〜14bを厚み方向に関しても位置決めできる。勿論、案内用回転体22a〜23bはベルトの幅方向位置を規制するフランジを有しないものであるから、周速度が巻取り繰り出し用回転体15a〜16bの周速度と比較して高速であるにもかかわらず、これら案内用回転体22a〜23bの周囲を回動する間にベルト13a〜14bが磨耗することもなくなる。
【0022】
尚、上記実施形態では、4本のベルト13a〜14bを使用して被搬送物支持手段10を吊り下げているが、その本数は限定されない。例えば幅広のベルトを使用するならば、2本のベルトで被搬送物支持手段10を吊り下げることもできるし、重心位置真上の一点を吊り下げることができるような被搬送物支持手段であれば、1本のベルトで吊り下げることも可能である。更に複数本のベルトを使用する場合、その全てのベルトの幅方向が互いに平行である必要もない。また、ベルトの幅方向は、搬送用走行体1の走行方向に対し直角な左右横方向向きとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】搬送装置全体の側面図である。
【図2】吊下昇降駆動ユニットの正面図である。
【図3】吊下昇降駆動ユニットの平面図である。
【図4】吊下昇降駆動ユニットの右側面図である。
【図5】吊下昇降駆動ユニットの左側面図である。
【図6】ベルト、巻取り繰り出し用回転体、案内用回転体、及びベルト位置決め用ガイドを示す斜視図である。
【図7】ベルト位置決め用ガイドの具体構造を示す一部横断平面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 電車タイプの搬送用走行体
10 被搬送物支持手段
11 吊下昇降駆動ユニット
13a〜14b ベルト
15a〜16b 巻取り繰り出し用回転体
17 減速機付きモーター
18 減速機
19 駆動軸
22a〜23b フランジ無しの案内用回転体
24a〜25b ベルト位置決め用ガイド
26a,26b 回転体(溝付きプーリー)
27 凹溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送用走行体に設けられた巻取り繰り出し用回転体から繰り出され且つ当該巻取り繰り出し用回転体より小径の案内用回転体により下向きに垂下された巻取り繰り出し自在なベルトにより被搬送物支持手段が昇降可能に吊り下げられた搬送装置において、前記案内用回転体として、その軸方向両端ともフランジ無しの回転体が使用され、この案内用回転体の近傍位置に、前記ベルトの幅方向の位置を規制するベルト位置決め用ガイドが配設されている、搬送装置。
【請求項2】
前記ベルト位置決め用ガイドは、ベルトを左右両側から挟む左右一対の回転体から構成されている、請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記ベルト位置決め用ガイドを構成する左右一対の回転体は、ベルトの左右両側辺が嵌合する凹溝を備えている、請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記ベルト位置決め用ガイドを構成する左右一対の回転体の凹溝は、ベルト側辺の厚さ方向両角部に当接する断面円弧状または断面V字状である、請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記ベルト位置決め用ガイドのベルトとの当接面は、合成樹脂製である、請求項1〜4の何れか1項に記載の搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−22749(P2007−22749A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−206975(P2005−206975)
【出願日】平成17年7月15日(2005.7.15)
【出願人】(302006854)株式会社SUMCO (1,197)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)