説明

携帯型スクリーン及び携帯型スクリーン装置

【課題】付属品を必要とせず持ち運び可能な不使用状態から使用状態に簡単に変形可能で、しかも、極めて簡易な構造でコスト安に製造可能な携帯型スクリーン及び携帯型スクリーン装置の提供。
【解決手段】起立使用状態と折り畳み状態とに変形可能なスクリーン部1と、この起立使用状態のスクリーン部1を支承する支承体2とで構成される携帯型スクリーンであって、支承体2に、この支承体2の基部7から夫々突出する脚部14・15を設け、この支承体2を、前記スクリーン部1を折り畳み状態とした際には共に折り畳まれ、前記スクリーン部1を起立使用状態とした際には前記基部7が該スクリーン部1の裏面から離反する一方、前記脚部14・15の先端部14a・15aが該スクリーン部1の表面から突出して前記スクリーン部1を支承するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型スクリーン及び携帯型スクリーン装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プロジェクタなどからの映像光が投射されるスクリーンとして、例えば特許文献1に開示されるように、ロール状に巻き取り収納可能な小型の携帯型スクリーンがある。
【0003】
【特許文献1】特開2005−70313号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、巻き取り収納タイプのスクリーンを使用する際には、スクリーン吊り下げ用の金具や、スクリーン収納部内への巻き取り力に抗してスクリーンを引き出し、この状態で該スクリーンを固定するスタンド等が別途必要であり、携帯型スクリーンとして販売されてはいるものの、未だ携帯には不便であるのは勿論、取り扱い性が悪く、普及には至っていないのが現状である。
【0005】
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、付属品を必要とせず持ち運び可能な不使用状態から使用状態に簡単に変形可能で、しかも、極めて簡易な構造でコスト安に製造可能な携帯型スクリーン及び携帯型スクリーン装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
起立使用状態と折り畳み状態とに変形可能なスクリーン部1と、設置面に当接してこの起立使用状態のスクリーン部1を支承する支承体2とで構成される携帯型スクリーンであって、前記スクリーン部1は、左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とを二つ折り自在に連結して成り、前記支承体2は、前記左側スクリーン体3の裏面に連結せしめられる左側連結部5及び前記右側スクリーン体4の裏面に連結せしめられる右側連結部6を基部7を介して連設したものであり、更に、この支承体2には、設置面に当接し前記基部7から夫々突出する脚部14・15が設けられ、また、この支承体2は、前記左側スクリーン体3及び前記右側スクリーン体4を閉動して前記スクリーン部1を折り畳み状態とした際には該左側スクリーン体3及び右側スクリーン体4と共に折り畳まれ、また、前記左側スクリーン体3及び前記右側スクリーン体4を開動して前記スクリーン部1を起立使用状態とした際には前記基部7が該スクリーン部1の裏面から離反する一方、前記脚部14・15の先端部14a・15aが該スクリーン部1の表面から突出し、平面視略直線状の前記スクリーン部1に対して平面視略V字状若しくは平面視略U字状となり、前記スクリーン部1を支承するように構成されていることを特徴とする携帯型スクリーンに係るものである。
【0008】
また、請求項1記載の携帯型スクリーンにおいて、前記支承体2には、突設部9が設けられ、前記スクリーン部1を前記起立使用状態として、前記突設部9を前記スクリーン部1の裏面に当接させることで前記左側スクリーン体3及び前記右側スクリーン体4が自然に閉動することを阻止するように構成されていることを特徴とする携帯型スクリーンに係るものである。
【0009】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の携帯型スクリーンにおいて、前記スクリーン部1の裏面には、前記突設部9と係止する被係止部10が設けられていることを特徴とする携帯型スクリーンに係るものである。
【0010】
また、請求項3記載の携帯型スクリーンにおいて、前記スクリーン部1を折り畳み状態とする際、該スクリーン部1の折り畳み動作に伴い前記突設部9と前記被係止部10との係止状態が解除されるように構成されていることを特徴とする携帯型スクリーンに係るものである。
【0011】
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の携帯型スクリーンにおいて、前記突設部9は、前記支承体2に対して屈曲可能に設けられたものであることを特徴とする携帯型スクリーンに係るものである。
【0012】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の携帯型スクリーンにおいて、前記スクリーン部1の有効画面領域の対角線長は30インチ以下であることを特徴とする携帯型スクリーンに係るものである。
【0013】
また、請求項1〜6いずれか1項に記載の携帯型スクリーンと、前記スクリーン部1に映像光を投射するプロジェクタを具備したことを特徴とする携帯型スクリーン装置に係るものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は上述のように構成したから、付属品を必要とせず持ち運び可能な不使用状態から使用状態に簡単に変形可能で、しかも、極めて簡易な構造でコスト安に製造可能な携帯型スクリーン及び携帯型スクリーン装置となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0016】
左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とから成るスクリーン部1を二つ折りした折り畳み状態から開動して起立せしめ起立使用状態とすると、スクリーン部1と共に折り畳まれていた支承体2(基部7及び脚部14・15)も共に開動し、基部7はスクリーン部1の裏面から所定距離離反する一方、脚部14・15の先端部14a・15aはスクリーン部1の表面から突出して、平面視略V字状若しくは平面視略U字状となるから、前記スクリーン部1は安定的に支持される。
【0017】
即ち、支承体2の脚部14・15が、スクリーン部1の下端縁と交差状態となり、スクリーン部1の表面側への傾倒は、この表面から突出する前記先端部14a・15aにより阻止され、スクリーン部1の裏面側への傾倒は、この裏面側から所定距離離反する平面視略V字状若しくは平面視略U字状の基部7により阻止されることになる。
【0018】
また、スクリーン部1を起立使用状態から二つ折りして折り畳み状態とすると、支承体2は該スクリーン部1と共に折り畳まれ(基部7は折り畳まれた左側スクリーン体3及び右側スクリーン体4の裏面上に添設された状態となり、脚部14・15は折り畳まれたスクリーン部1の外側位置において重合せしめられる。)、持ち運びが容易となる。
【0019】
従って、本発明は、他の付属品の準備や取付作業が不要で簡単に使用起立状態と持ち運び可能な折り畳み状態とに変形可能な極めて携帯性に秀れたものとなる。
【実施例】
【0020】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0021】
本実施例は、起立使用状態と折り畳み状態とに変形可能なスクリーン部1と、設置面に当接してこの起立使用状態のスクリーン部1を支承する支承体2とで構成される携帯型スクリーンであって、前記スクリーン部1は、左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とを二つ折り自在に連結して成り、前記支承体2は、前記左側スクリーン体3の裏面に連結せしめられる左側連結部5及び前記右側スクリーン体4の裏面に連結せしめられる右側連結部6を基部7を介して連設したものであり、更に、この支承体2には、設置面に当接し前記基部7から夫々突出する脚部14・15が設けられ、また、この支承体2は、前記左側スクリーン体3及び前記右側スクリーン体4を閉動して前記スクリーン部1を折り畳み状態とした際には該左側スクリーン体3及び右側スクリーン体4と共に折り畳まれて薄板状となり、また、前記左側スクリーン体3及び前記右側スクリーン体4を開動して前記スクリーン部1を起立使用状態とした際には前記基部7が該スクリーン部1の裏面から離反する一方、前記脚部14・15の先端部14a・15aが該スクリーン部1の表面から突出し、平面視略直線状の前記スクリーン部1に対して平面視略V字状若しくは平面視略U字状となり、前記スクリーン部1を支承するように構成されているものである。
【0022】
具体的には、本実施例は、スクリーン部1の有効画面領域の対角線長が30インチ以下の小型の携帯型スクリーンであり、スクリーン部1に映像光を投射するプロジェクタと共に携帯型スクリーン装置として用いられるものである。
【0023】
各部を具体的に説明する。
【0024】
スクリーン部1は、左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とで構成されている。具体的には、図1に図示したように、左側スクリーン体3は、左側スクリーン板3aと、該左側スクリーン板3aの表面外周部に設けられる左側枠体3bとで構成される。この左側枠体3bは、右側スクリーン板4a側を除いた正面視略コ字状に設けられる。また、右側スクリーン体4は、右側スクリーン板4aと、該右側スクリーン板4aの表面外周部に設けられる右側枠体4bとで構成される。この右側枠体4bは、左側スクリーン板3a側を除いた正面視略コ字状に設けられる。
【0025】
尚、本実施例においてはスクリーン部1を裏面側(表面側となる映像表示面と反対側)から見た状態を基準として左右を規定している。
【0026】
また、左側スクリーン板3a及び右側スクリーン板4aは夫々、前面材,中間材及び後面材を接着剤を介して積層して構成されている。この前面材,中間材及び後面材並びに接着剤の材料としては、公知の材料を使用することができる。本実施例では、前面材としては特許第3103802号に記載のスクリーン、中間材としてはポリエチレンテレフタレートフィルム、後面材としてはアルミ板、そして接着剤としてはウレタン系接着剤を使用している。尚、左側枠体3b及び右側枠体4bとしては、ポリプロピレン等から成る合成樹脂製のものが採用されている。
【0027】
この左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とは、閉動した状態から約180°開いた開動した状態に開閉自在な合成樹脂製の板状ヒンジ部材17を介して連結されている。この板状ヒンジ部材17は、スクリーン部1の表面側にして映像表示に寄与しない上下端部、即ち、左側枠体3bと右側枠体4bとに連結されている。
【0028】
尚、左側スクリーン体3と右側スクリーン体4との間にして裏面側に、スクリーン部1を起立状態とした際に立ち上がり部11aが現出するようにテープ11が貼着されている。このテープ11により、起立使用状態として映像を鑑賞する際、左側スクリーン体3と右側スクリーン体4との間(の隙間)から観察者側へ向かう漏光を阻止でき、また、開閉時に左側スクリーン体3と右側スクリーン体4との間に指が挟み込まれることが阻止される。
【0029】
従って、左側スクリーン体3の表面と右側スクリーン体4の表面とが合わさるようにスクリーン部1を二つ折り状態とした際、前記左側枠体3b及び右側枠体4bによりスクリーン面材同士が接触せず、該スクリーン面材が傷つきにくい。尚、上述のヒンジ部材17を使用した枠体の変わりに、左側枠体3bと右側枠体4bとが一体であり、且つ該枠体の中央部には折り縁を有した枠体を使用することができる。これにより部品数を抑えることができ、スクリーンの構造を簡素化することが可能となる。
【0030】
また、スクリーン部1の裏面には、図2,3に示したように適宜な剛性を有するポリプロピレン等から成る合成樹脂製の板状素材で構成された支承体2が設けられている。
【0031】
具体的には、支承体2は、スクリーン部1の左側スクリーン板3aの裏面に固定される左側連結部5と、右側スクリーン板4aの裏面に固定される右側連結部6とが基部7を介して連設された構成であり、また、この支承体2の下部には、脚部14・15が突設されている。具体的には、この基部7の左側端部が左側連結部5に設定され、右側端部が右側連結部6に設定されている。尚、この基部7と左側連結部5及び右側連結部6とを別体で構成しても良い。
【0032】
また、支承体2の基部7には、折り縁18が設けられ、前記スクリーン部1を前記折り畳み状態とした際に、該スクリーン部1と共に折り畳み重合される。即ち、この支承体2の基部7は、左側連結部5を有する左片12と右側連結部6を有する右片13とが折り縁18を介して屈曲自在に連結され、この左片12及び右片13の下部には設置面に当接する断面視L字状の左右の脚部14・15が突設されている。また、脚部14・15の先端部分は、その上縁が、左側スクリーン体3及び右側スクリーン体4の下縁と当接しないように構成されている。
【0033】
尚、基部7の左片12と右片13とは一体に形成しても良いし、別体で形成した後、前記ヒンジ部材等を用いて連結しても良い。
【0034】
折り縁18は、図2に図示したように、スクリーン部1の左側スクリーン板3a及び右側スクリーン板4aの裏面側にして、前記テープ11の折り縁と略一致するように基部7に垂直方向に延設状態に設けられている。
【0035】
従って、スクリーン部1を折り畳み状態とすると、図2に図示したように支承体2は該スクリーン部1と共に折り畳まれる。具体的には、基部7(左片12及び右片13)は該スクリーン部1の裏面に添設状態で重合され、また、脚部14・15はスクリーン部1の外側位置(下方位置)において重合されることになる。
【0036】
また、スクリーン部1を起立使用状態にすると、基部7は前記スクリーン部1の裏面から離反する。この際、脚部14・15の先端部14a・15aは、スクリーン部1の表面から突出し、脚部14・15の基端部14b・15bは前記スクリーン部1の裏面から離反する。
【0037】
以上、スクリーン部1を開動せしめると、基部7が開動しつつスクリーン部1の裏面から離反し、脚部14・15の先端部14a・15aがスクリーン部1の表面から突出して該脚部14・15の下端縁が平面視略V字状で設置面と当接することで、スクリーン部1は安定的に起立し得ることになる。
【0038】
尚、本実施例は、スクリーン部1の下端縁は設置面と当接しないが、上述のように脚部14・15の下端部が設置面と面当接するため、安定的に支持される。
【0039】
また、支承体2の基部7の上端部には、折り込み部9(突設部9)が連設されている。具体的には、折り込み部9と基部7とは、設置面に対して略水平方向(左右方向)に延設される折り縁19を介して連設されている。従って、折り込み部9は、折り縁19からスクリーン部1の裏面側に向かって折り込み可能となる。
【0040】
また、スクリーン部1の裏面には、前記折り込み部9をスクリーン部1の裏面側に向かって折り込み状態の該折り込み部9の先端縁と係止する被係止部10(段部)が設けられている。
【0041】
従って、本実施例は、図3に図示したようにスクリーン部1を起立使用状態とし、折り縁19から折り込み部9をスクリーン部1の裏面側に向かって折り込み、該折り込み部9の先端縁を被係止部10に係止せしめると、折り込み部9を図3に図示したような折り込み状態で固定することが可能となる。
【0042】
よって、極めて簡単な操作で左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とが自然に閉動することを阻止され、スクリーン部1の表面から脚部14・15の先端部14a・15aが突出した状態及び基部7(脚部14・15の基端部14b・15b)がスクリーン1の裏面から離反した状態が良好に維持され、スクリーン部1の起立状態を安定的に維持することが可能となる。
【0043】
また、本実施例の折り込み部9及び被係止部10の係止は、折り込み部9の先端縁を被係止部10(段部)に係止させるだけの構成のため、起立使用状態のスクリーン部1を二つ折りして折り畳み状態とする際、該スクリーン部1の折り畳み動作に伴い前記折り込み部9と被係止部10との係止が解除され、従って、極めて簡単にスクリーン部1を折り畳むことができる。
【0044】
本実施例は、上述のように構成したから、左側スクリーン体3と右側スクリーン体4とから成るスクリーン部1を二つ折りした折り畳み状態から開動して起立せしめ起立使用状態とすると、スクリーン部1と共に折り畳まれていた支承体2(基部7及び脚部14・15)も共に開動し、基部7はスクリーン部1の裏面から所定距離離反する一方、脚部14・15の先端部14a・15aはスクリーン部1の表面から突出して、平面視略V字状若しくは平面視略U字状となるから、前記スクリーン部1は安定的に支持される。
【0045】
即ち、支承体2の脚部14・15が、スクリーン部1の下端縁と交差状態となり、スクリーン部1の表面側への傾倒は、この表面から突出する前記先端部14a・15aにより阻止され、スクリーン部1の裏面側への傾倒は、この裏面側から所定距離離反する平面視略V字状若しくは平面視略U字状の基部7により阻止されることになる。
【0046】
また、スクリーン部1を起立使用状態から二つ折りして折り畳み状態とすると、支承体2は該スクリーン部1と共に折り畳まれ(基部7は折り畳まれた左側スクリーン体3及び右側スクリーン体4の裏面上に添設された状態となり、脚部14・15は折り畳まれたスクリーン部1の外側位置において重合せしめられる。)、あたかも薄いファイルのようになり、持ち運びが容易となる。
【0047】
従って、本実施例は、スクリーン部の裏面に合成樹脂製の支承体を設けるだけで、他の付属品の準備や取付作業が不要で簡単に使用起立状態と持ち運び可能な折り畳み状態とに変形可能な極めて携帯性に秀れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本実施例の起立使用状態における表面側の概略説明斜視図である。
【図2】本実施例の折り畳み状態における裏面側の概略説明拡大斜視図である。
【図3】本実施例の起立使用状態における裏面側の概略説明拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0049】
1 スクリーン部
2 支承体
3 左側スクリーン体
4 右側スクリーン体
5 左側連結部
6 右側連結部
7 基部
9 突設部
10 被係止部
14・15 脚部
14a・15a 先端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
起立使用状態と折り畳み状態とに変形可能なスクリーン部と、設置面に当接してこの起立使用状態のスクリーン部を支承する支承体とで構成される携帯型スクリーンであって、前記スクリーン部は、左側スクリーン体と右側スクリーン体とを二つ折り自在に連結して成り、前記支承体は、前記左側スクリーン体の裏面に連結せしめられる左側連結部及び前記右側スクリーン体の裏面に連結せしめられる右側連結部を基部を介して連設したものであり、更に、この支承体には、設置面に当接し前記基部から夫々突出する脚部が設けられ、また、この支承体は、前記左側スクリーン体及び前記右側スクリーン体を閉動して前記スクリーン部を折り畳み状態とした際には該左側スクリーン体及び右側スクリーン体と共に折り畳まれ、また、前記左側スクリーン体及び前記右側スクリーン体を開動して前記スクリーン部を起立使用状態とした際には前記基部が該スクリーン部の裏面から離反する一方、前記脚部の先端部が該スクリーン部の表面から突出し、平面視略直線状の前記スクリーン部に対して平面視略V字状若しくは平面視略U字状となり、前記スクリーン部を支承するように構成されていることを特徴とする携帯型スクリーン。
【請求項2】
請求項1記載の携帯型スクリーンにおいて、前記支承体には、突設部が設けられ、前記スクリーン部を前記起立使用状態として、前記突設部を前記スクリーン部の裏面に当接させることで前記左側スクリーン体及び前記右側スクリーン体が自然に閉動することを阻止するように構成されていることを特徴とする携帯型スクリーン。
【請求項3】
請求項1,2いずれか1項に記載の携帯型スクリーンにおいて、前記スクリーン部の裏面には、前記突設部と係止する被係止部が設けられていることを特徴とする携帯型スクリーン。
【請求項4】
請求項3記載の携帯型スクリーンにおいて、前記スクリーン部を折り畳み状態とする際、該スクリーン部の折り畳み動作に伴い前記突設部と前記被係止部との係止状態が解除されるように構成されていることを特徴とする携帯型スクリーン。
【請求項5】
請求項1〜4いずれか1項に記載の携帯型スクリーンにおいて、前記突設部は、前記支承体に対して屈曲可能に設けられたものであることを特徴とする携帯型スクリーン。
【請求項6】
請求項1〜5いずれか1項に記載の携帯型スクリーンにおいて、前記スクリーン部の有効画面領域の対角線長は30インチ以下であることを特徴とする携帯型スクリーン。
【請求項7】
請求項1〜6いずれか1項に記載の携帯型スクリーンと、前記スクリーン部に映像光を投射するプロジェクタを具備したことを特徴とする携帯型スクリーン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−46183(P2008−46183A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−219330(P2006−219330)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(000155698)株式会社有沢製作所 (117)
【Fターム(参考)】