説明

携帯排便袋

【課題】気軽に100〜数100回使用できる携帯排便袋を提供する
【解決手段】2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1と、該袋部1の開口縁10の一方の縁端部11に各々の基端部21が繋げられた2本の紐20から成る腰紐部2とを有し、前記腰紐部2を構成する2本の紐20は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で各紐20の先端部22を各々反対方向へ腰回りに廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、前記開口縁10は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で前記腰紐部2を構成する2本の紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけた後、前記他方の縁端部12を股下経由で少なくとも下腹位置まで引き寄せて、排便受けとして使用される携帯排便袋。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、トイレの水回りが故障したり、震災等でトイレが損傷したりして使用できなくなった場合でも、排便を可能とする携帯排便袋に関する。
【背景技術】
【0002】
震災時等を想定した簡易トイレとして、各種の組立式のトイレが提案されている。
また、震災時等を想定した携帯トイレもしくは排便具としても、各種の携帯トイレや排便具が提案されている(特許文献1、特許文献2、参照)。
【特許文献1】特開2003−265356号公報。
【特許文献2】特開平10−057273号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
水洗トイレの水回りが故障すると、当該トイレの見掛けに異常は無くても使用することはできない。断水の場合も同様である。短時間で修理が可能な場合は比較的問題は生じ難いが、数日間に渡って修理できないような場合には、例えば、4人家族であれば、合計で100回程度は隣家や近隣の公衆トイレを利用しなければならないという不便さを味わうこととなる。
故障が一軒のみの場合には比較的短時間で修理してもらえるが、震災時等には多数の家でトイレが損傷等するため、修理完了までの待ち時間は更に長くなり、上記の不便さも非常に大きなものとなる。例えば、一カ月程度で修理できる軽微な災害の場合でも、4人家族であれば、合計で600回程度は近隣に設けられた仮設トイレを利用しなければならないという不便を味わわざるをえない。しかも、震災時等に設けられる仮設トイレは、その数が十分とはいえないことが多々あるため、不便さは更に倍加することとなる。
特に、震災後、業務をできるだけ速やかに再開したい企業の場合には、上記したトイレの問題を解決できるか否かは、企業の命運を左右する場合すらもあり得る。
かかる事情から、水回り等の機能は故障しているものの外観等の見掛けには大きな異常が無いトイレを利用して、排便を行い得るようにしたいという要望がある。
【0004】
特許文献1に記載の携帯トイレや特許文献2に記載の排便具は、何れも袋内に便を収容するようにしたものであるが、使用の都度、内袋を取り換える等してメインテナンスする必要があり、また、比較的高額になると思われるため、水の使用さえもままならないような震災時等の使用や、100回〜数100回という多数回の使用には適さない。
本発明は、例えば、ボックス入りティッシュやトイレットペーパーのような使い捨て感覚で使用できる携帯排便袋、即ち、それぞれは1回きりの使用であっても、気軽に100〜数100回の使用のために提供できる携帯排便袋や、更に好ましくは、使用後の処理が容易な携帯排便袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、下記[1]〜[36]のように構成される。なお、下記で付した符号は理解を容易にするためであり、本発明の構成を符号の構成に限定するものではない。
[1]構成1/図1,図4(c):
2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1と、該袋部1の開口縁10の一方の縁端部11に各々の基端部21が繋げられた2本の紐20から成る腰紐部2とを有し、
前記腰紐部2を構成する2本の紐20は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で各紐20の先端部22を各々反対方向へ腰回りに廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記開口縁10は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で前記腰紐部2を構成する2本の紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけた後、前記他方の縁端部12を股下経由で少なくとも下腹位置まで引き寄せて、排便受けとして使用されることを特徴とする携帯排便袋。
2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1とは、(イ)2葉のシートを重ねて開口縁を除く縁を綴じ合わせることで袋状に形成した場合ばかりでなく、(ロ)1葉のシートを折り畳んだ後に開口縁を除く縁を綴じ合わせることで袋状に形成した場合をも含む。さらに、後述のように、(ハ)軟質樹脂で袋部1を構成する場合には、インフレーション成形で筒状に成形した後に底部をシールして袋状に形成した場合をも含む。なお、(ロ)では折り畳み部分に、また、(ハ)では両サイドに、ガゼット(折り込み)を設けるようにしてもよい。
袋部1の材質は、排便が滲み出ないように閉じ込め得ることが必須である。内面に吸水性素材を設けても良い。以下、同様とする。
また、袋部1(及び/又は、可能な場合は腰紐部2)に、使用方法を説明する文章や図を印刷したり、或いは、意匠的な図案を印刷してもよい。また、その際に、芳香剤、抗菌剤、防臭剤等を配合したインクを使用してもよい。
[2]構成2/図1:
構成1に於いて、
前記腰紐部2を構成する2本の紐20は、前記他方の縁端部12が切離後に於いてはシートSa,Sbから分離された自由端となるように該他方の縁端部12から前記一方の縁端部11の直前部位まで元の開口縁101に沿って各シートSa,Sbを切離容易化することにより形成され、
前記切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部1の開口縁10とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
例えば、開口縁10を横切るように切離容易化すると、上記他方の縁端部は、切離後に於いては当該横切った位置で分離されて自由端となる。
切離容易化とは、使用者が道具を使わないでも容易に切り離し得るように加工することをいう。例えば、ハーフカット、間欠的なハーフカット、ミシン目カット、等の公知の加工を、ミシン目の間隔や簡潔的なハーフカットの間隔、或いは、ハーフカットの深さが適切になるように施すと、切離容易化できる。以下、同様とする。なお、切離容易化は、後述のように、使用開始までは腰紐部2が袋部1からバラけないようにすることを目的とするものであるため、言い換えれば、使用開始前までの収納や使用開始時の取り出しを容易とすることを目的とするものであるため、この目的が不要な場合は、当初から完全に切断されていてもよい。本構成は、このような場合をも含む。
袋部1内に在る切離容易化線の端部に円又は楕円等の孔10eを設ける(又は「円又は楕円等の孔10e形状の切離容易化線を形成する」)と、当該端部に力が加わった場合でも、当該端部からの断裂を防止できる。以下、同様とする。
[3]構成3/図1:
構成2に於いて、
前記袋部1及び腰紐部2は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
軟質樹脂としては、例えばポリエチレン等の公知の軟質樹脂を用いることができる。また、公知の軟質樹脂に、芳香剤、抗菌剤、防臭剤等を配合してもよい。また、軟質樹脂としては、公知の生分解性プラスチックを用いることもできる。その場合には、使用後、排便とともに土中に埋設する等して処分することができる。以下、同様とする。
軟質樹脂は、用途に応じて、透明/不透明とすることができる。例えば、外形が損傷されていないトイレ室内で使用する用途には透明の軟質樹脂、山野等で使用する用途には不透明の軟質樹脂を用いるようにすることもできる。以下、同様とする。
軟質樹脂に使用説明や使用法を図解する印刷を施す場合、その手法としては、グラビア印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、等の公知の印刷手法を挙げることができる。
[4]構成4/図4(c):
構成1に於いて、
前記腰紐部2は、前記袋部1とは別部品である2本の紐20の一端21をそれぞれ前記袋部1の一方の縁端部11に繋げることにより形成されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[5]構成5/図4(c):
構成4に於いて、
前記袋部1及び腰紐部2は軟質樹脂製であり、
前記別部品である腰紐部2を構成する2本の紐20の一端21と前記袋部1の一方の縁端部11とはヒートシールにより繋げられて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
ヒートシールの手法としては、例えば、高周波ウェルダー、超音波加熱、ヒータ加熱等の公知の手法を用いることができる。
[6]構成6/図2(b):
構成1〜構成5の何れかに於いて、
前記他方の縁端部12には前記腰紐部2を構成する2本の紐20の先端部22を通して係止するための紐係止孔13が設けられている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[7]構成7/図3(b):
構成1〜構成6の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部11又は他方の縁端部12に各々一方の端部41が繋げられるとともに、当該の縁端部11/12の近傍部位に各々他方の端部42が繋げられた2本の紐40から成る肩紐部4を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[8]構成8/図3(b):
構成7に於いて、
前記肩紐部4を構成する2本の紐40は、前記一方の縁端部11又は他方の縁端部12が切離後に於いてもシートSa,Sbから分離されないように且つ当該の縁端部11/12から反対側の縁端部12/11の直前部位を経て当該の縁端部11/12の近傍部位まで折り返すように元の開口縁101に沿って各シートSa,Sbを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁101に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部1の開口縁10とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[9]構成9/図3(b):
構成8に於いて、
前記袋部1及び肩紐部4は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[10]構成10/図3(c):
構成1〜構成6の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部11と他方の縁端部12の間に位置する中間部位15に各々一方の端部51が繋げられるとともに、当該中間部位15の近傍部位16に各々他方の端部52が繋げられた2本の紐50から成る膝紐部5を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[11]構成11/図3(c):
構成10に於いて、
前記膝紐部5を構成する2本の紐50は、前記中間部位15が切離後に於いてもシートSa,Sbから分離されないように且つ該中間部位15から前記一方の縁端部11又は他方の縁端部12の直前部位を経て前記中間部位15の近傍部位16まで折り返すように元の開口縁101に沿って各シートSa,Sbを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁101に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部1の開口縁10とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[12]構成12/図3(c):
構成11に於いて、
前記袋部1及び膝紐部5は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【0006】
[13]構成13/図2(d):
2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1と、該袋部1の開口縁10の一方の縁端部11に各々の基端部21が繋げられた2本の紐20から成る第1の腰紐部2と、前記袋部1の開口縁10の他方の縁端部12に各々の基端部31が繋げられた2本の紐30から成る第2の腰紐部30とを有し、
前記第1の腰紐部2を構成する2本の紐20は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で各紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記第2の腰紐部3を構成する2本の紐30は前記第1の腰紐部2を構成する2本の紐20の先端部22を結びつけた状態で当該第2の腰紐部3を構成する2本の紐30の先端部32を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記開口縁10は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で前記第1の腰紐部2を構成する2本の紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけた後、前記第2の腰紐部3を構成する2本の紐30の先端部32を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけ、さらに、前記他方の縁端部12を股下経由で少なくとも下腹位置まで引き寄せて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
[14]構成14/図2(d):
構成13に於いて、
前記第1の腰紐部2を構成する2本の紐20は、前記他方の縁端部12が切離後に於いてはシートSa,Sbから分離された自由端となるように該他方の縁端部12から前記一方の縁端部11の直前部位まで元の開口縁101に沿って各シートSa,Sbを切離容易化することにより形成され、
前記第1の腰紐部2の2本の紐20を形成するための切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の中間的な開口縁102とされ、
前記第2の腰紐部3を構成する2本の紐30は、前記一方の縁端部11が切離後に於いてはシートSa,Sbから分離された自由端となるように該一方の縁端部11から前記他方の縁端部12の直前部位まで前記中間的な開口縁102に沿って各シートSa,Sbを切離容易化することにより形成され、
前記第2の腰紐部3を構成する2本の紐30を形成するための切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁10とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[15]構成15/図2(d):
構成14に於いて、
前記袋部1及び各腰紐部2,3は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[16]構成16/図2(d)と図4(c)からの類推:
構成13に於いて、
前記第1の腰紐部2は前記袋部1とは別部品である2本の紐20の一端21をそれぞれ前記袋部1の一方の縁端部11に繋げることにより形成されて成り、及び/又は、前記第2の腰紐部3は前記袋部1及び前記第1の腰紐部2とは別部品である2本の紐30の一端31をそれぞれ前記袋部1の他方の縁端部12に繋げることにより形成されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[17]構成17/図2(d)と図4(c)からの類推:
構成16に於いて、
前記袋部1及び第1及び/又は第2の腰紐部2,3は軟質樹脂製であり、
前記別部品である第1の腰紐部2を構成する2本の紐20の一端21と前記袋部1の一方の縁端部11とはそれぞれヒートシールにより繋げられて成り、及び/又は、第2の腰紐部3を構成する2本の紐30の一端31と前記袋部1の他方の縁端部12とはヒートシールにより繋げられて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[18]構成18/図2(d)と図2(b)からの類推:
構成13〜構成17の何れかに於いて、
前記他方の縁端部12には前記第1の腰紐部2を構成する2本の紐20の先端部22を通して係止するための第1の紐係止孔13が設けられており、及び/又は、前記一方の縁端部11には前記第2の腰紐部3を構成する2本の紐30の先端部32を通して係止するための第2の紐係止孔14が設けられている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[19]構成19/図2(d)と図3(b)からの類推:
構成13〜構成18の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部11又は他方の縁端部12に各々一方の端部41が繋げられるとともに、当該の縁端部11/12の近傍部位に各々他方の端部42が繋げられた2本の紐40から成る肩紐部4を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[20]構成20/図2(d)と図3(b)からの類推:
構成19に於いて、
前記肩紐部4を構成する2本の紐40は、前記一方の縁端部11又は他方の縁端部12が切離後に於いてもシートSa,Sbから分離されないように且つ当該の縁端部11/12から反対側の縁端部12/11の直前部位を経て当該の縁端部11/12の近傍部位まで折り返すように元の開口縁101に沿って各シートSa,Sbを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁101に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部1の開口縁10とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[21]構成21/図2(d)と図3(b)からの類推:
構成20に於いて、
前記袋部1及び肩紐部4は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[22]構成22/図2(d)と図3(c)からの類推:
構成13〜構成18の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部11と他方の縁端部12の間に位置する中間部位15に各々一方の端部51が繋げられるとともに、当該中間部位15の近傍部位16に各々他方の端部52が繋げられた2本の紐50から成る膝紐部5を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[23]構成23/図2(d)と図3(c)からの類推:
構成22に於いて、
前記膝紐部5を構成する2本の紐50は、前記中間部位15が切離後に於いてもシートSa,Sbから分離されないように且つ該中間部位15から前記一方の縁端部11又は他方の縁端部12の直前部位を経て前記中間部位15の近傍部位16まで折り返すように元の開口縁101に沿って各シートSa,Sbを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁101に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部1の開口縁10とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[24]構成24/図2(d)と図3(c)からの類推:
構成23に於いて、
前記袋部1及び膝紐部5は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【0007】
[25]構成25/図3(d),図4(b):
2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1と、該袋部1の開口縁10の一方の縁端部11又は他方の縁端部12に各々一方の端部41が繋げられるとともに、当該の縁端部11/12の近傍部位に各々他方の端部42が繋げられた2本の紐40から成る肩紐部4とを有し、
前記開口縁10は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記肩紐部4は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てて他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せた状態で使用者の肩に掛け得る長さを少なくとも有し、
前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てて他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せた後、前記肩紐部4を構成する2本の紐40を使用者の肩に掛けて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
[26]構成26/図3(d):
構成25に於いて、
前記肩紐部4を構成する2本の紐40は、前記一方の縁端部11及び他方の縁端部12が切離後においてもシートSa,Sbから分離されないように且つ両縁端部11,12を基端部とする帯状部を各シートSa,Sbから切り出し得るように切離容易化することにより形成される、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[27]構成27/図3(d):
構成26に於いて、
前記袋部1及び肩紐部4は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[28]構成28/図4(b):
構成25に於いて、
前記肩紐部4は、前記袋部1とは別部品である2本の紐40の一端41をそれぞれ前記袋部1の開口縁10の一方の縁端部11又は他方の縁端部12に繋げるとともに他端42を当該の縁端部11/12の近傍部位に繋げることにより形成されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
[29]構成29/図4(b):
構成28に於いて、
前記袋部1及び肩紐部4は軟質樹脂製であり、
前記別部品である肩紐部4を構成する2本の紐40の一端41と前記袋部1の一方の縁端部11又は他方の縁端部12及び他端42と当該の縁端部11/12の近傍部位とはヒートシールにより繋げられて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【0008】
[30]構成30/図4(a):
2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1と、1本の紐200から成る腰紐部2とを有し、
前記袋部1の開口縁10には少なくとも一方の縁端部11と他方の縁端部12に前記1本の紐200を通すための縁孔19,19が設けられており、
前記開口縁10は前記一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記腰紐部2を構成する1本の紐200は前記袋部1の一方の縁端部11を使用者の腰に当てて他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せた状態で該紐200を前記縁孔19に通して使用者の腰回りに廻して該紐200の両端を結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記1本の紐200を前記袋部1の各縁孔19に順に通した後、該袋部1の一方の縁端部11を使用者の腰に当てて他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せた後、前記1本の紐200の両端を結びつけて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
[31]構成31/図3(a):
構成1〜構成30の何れかに於いて、さらに、
前記2枚重ねの袋部1を成す各シートSa,Sbには、それぞれ、使用者の手指を通すための手指孔18,18が前記一方の縁端部11と他方の縁端部12の間の開口縁10近傍に設けられている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
このように手指孔18,18を設けると、使用中、袋を容易に支持できるため、安定感が増して、より、使用し易くなる。
[32]構成32/図2(a):
構成1〜構成31の何れかに於いて、
前記袋部1の開口縁10は前記一方の縁端部11と他方の縁端部12の中間部分が使用者の股下に沿う形状となるように袋底方向へ湾曲されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
このように開口縁10を湾曲させると、より、使用し易くなる。
[33]構成33/図2(c):
構成1〜構成31の何れかに於いて、
前記2枚重ねの袋部1を成す各シートSa,Sbには、それぞれ、使用者の足を通すための足孔17,17が前記一方の縁端部11と他方の縁端部12の間の開口縁10の下方に形成されている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
このように足孔17,17を設けると、安定感が増すため、より、使用し易くなる。
[34]構成34/図7〜図10:
構成1〜構成33の何れかに於いて、さらに、
前記袋部はその開口縁の近傍に当該袋部を密封するための封止手段を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
封止手段は、封筒の糊代のように袋部の開口部を覆うように当該袋部を密封する手段でもよく、袋部内面の開口縁近傍を密着することで当該袋部を密封する手段でもよい。袋部内面の開口縁近傍を密着する手段としては、例えば、チャック、粘着剤、フック状とパイル状の2枚を噛み合わせることで着脱自在とした布製のテープ(いわゆる「マジックテープ」,登録商標)等を挙げることができる。
[35]構成35/図7〜図10:
構成34に於いて、
前記封止手段は、凹溝又は凸条を備え前記2枚のシートの一方の袋内面に前記開口縁に沿って設けられた第1のチャックテープと、該第1のチャックテープの凹溝又は凸条と噛み合う凸条又は凹溝を備え前記2枚のシートの他方の袋内面の対応部位に設けられた第2のチャックテープとを備えたチャックである、
ことを特徴とする携帯排便袋。
チャックを袋部内面の開口縁近傍に設ける技術としては、例えば、特開2004−196324号公報、特開2003−276099号公報、特開2002−172715号公報等に記載されているように各種の手法が周知であるため、説明は省略する。
[36]構成36/図7〜図10:
構成34に於いて、
前記封止手段は、前記2枚のシートの少なくとも一方の袋内面に前記開口縁に沿って設けられた粘着剤層帯と、該粘着剤層帯の表面と他方のシートの対応部位表面との間に設けられた粘着防止用離型紙とである、
ことを特徴とする携帯排便袋。
離型紙を粘着剤層の表面に貼着しておき、使用時に離型紙を剥がすことで粘着可能とする技術や粘着剤の材料は周知であるため、それらの説明は省略する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、例えば、ボックス入りティッシュのような感覚で使用できる携帯排便袋、即ち、気軽に100〜数100回使用できる携帯排便袋を提供することができる。また、構成34〜36では、使用後に袋部を密封できるため、処理が容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明を具体的に説明する。
以下では袋としてポリエチレン袋を用いた例を説明するが、本発明の携帯排便袋の材質は、ポリエチレンに限定されない。排便が滲み出ないように閉じ込め得る素材であれば使用できる。また、使用環境(損傷したトイレ内使用/野外使用等)等に応じて種々の材質や、透明/不透明を選択してよい。例えば、野外用や、ゴミ回収を期待できない環境用として、生分解性プラスチックを用いることもできる。また、芳香剤、抗菌剤、防臭剤等を適宜に配合した樹脂を用いることもできる。
また、以下では印刷については言及していないが、適宜、使用方法を説明する文章や図を、袋部1等の被印刷表面の材質に適合する印刷手法で印刷してもよい。また、印刷のインクに、適宜、芳香剤、抗菌剤、防臭剤等が配合されていてもよい。
また、適宜、内面の一部又は全部に吸水性素材を設ける等してよい。
また、軟質樹脂シートを用いる場合、袋1の開口縁10以外の縁は、2枚のシートを重ねて溶着することで形成してもよく、1枚の軟質樹脂シートを真ん中で折り曲げて縁としてもよい。例えば、底縁は折り曲げによって形成し、右と左の側縁は溶着で形成し、上縁はそのままとすることで開口縁10とした袋を用いてもよい。勿論、開口縁10以外の縁を全て溶着によって形成してもよい。
【0011】
[a]図1の構成:
図1の構成は、前記[1]〜[3]の構成に対応する。ここで、図1(a)と(c)は開口縁10を閉じた(=重ねた)状態の正面図、(b)と(d)は開口縁10を開けた状態の斜視図である。
図示の携帯排便袋は、2枚のシートSa,Sbを重ねて成る袋部1と、該袋部1の開口縁10の一方の縁端部11に各々の基端部21が繋げられた2本の紐(腰紐)20から成る腰紐部2と、を有する。図示の例では、他方の縁端部12付近にて元の開口縁101を横切るように腰紐20の幅の長さ分だけポリエチレン袋をハーフカットすることで切離後に於いて当該部位が各シートSa,Sbから分離された自由端となるようにした後、続けて元の開口縁101に沿って破線のようにハーフカットすることで切離後に於いて2本の腰紐20になる部位を形成している。言い換えれば、図示の例では、開口縁10の縁端部11と腰紐20の基端部21とは元々一体に繋がっており、2つの部分を繋げるという工程を経たわけではない。元の開口縁101に沿うハーフカットの切断線(請求項の「切離容易化線」)が、携帯排便袋の開口縁10となる。
ここで、ハーフカットの程度は、使用者が道具を使わないでハーフカットの切断線に沿って容易に腰紐を袋部から切り離し得る程度である。使用者による切り離しを更に容易にするために、全カット部分とハーフカット部分を交互に(間欠的に)設けてもよい。或いは、ハーフカットに代えてミシン目を形成してもよい。このように、ハーフカットやミシン目カットによって腰紐20を形成すると、使用前に腰紐20が袋部1から離れてバラけることがなく、袋部1と腰紐部2との一体性が使用直前まで保持される。このため、例えば、図6(a)のように、多数枚の携帯排便袋Pをボックス6内に交互に関わり合いを持たせて重ねて収納しておき、使用者が1枚づつ取り出すことができるようにすることができる。また、図6(b)のように多数の携帯排便袋Pがミシン目MLを介して繋げられたロールとして構成しておき、トイレットペーパーのような使用感覚で、1枚分づつ繰り出して、適宜、切り離して使用するようにすることもできる。つまり、多数枚の携帯排便袋をコンパクトに且つ取り出し易く収納もしくは格納した状態で提供することができる。このため、震災等で長期間に渡ってトイレを使用できないような場合でも、気軽に使用することができる。なお、図6(a)に示す例では、各携帯排便袋Pを2枚折りして交互に入れ位置に収納しているが、収納方式は図示の方式に限定されない。事前に2枚折りしたものを更に図6の如く2枚折りして収納する等、携帯排便袋Pやボックス等のサイズや材質や形状等に応じて適宜の方式で収納してよい。図6(b)に示すロール状のものについても同様である。
なお、ハーフカット線(請求項の「切離容易化線」)の末端の丸孔10Eは、腰紐20を引っ張っる等して力を加えた時に当該末端部分から断裂しないようにするための加工である。後述する図1以外の各構成でも、断裂防止用の丸孔10Eが、同様に適所に設けられている。なお、丸孔に限定されず、断裂を防止できる形状であればよい。また、材料の耐断裂強度が十分な場合は、丸孔10Eのような断裂防止用の加工は無くてもよい。
【0012】
腰紐部2を構成する2本の紐20は、開口縁10の一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で、各紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向(時計回り方向と反時計回り方向)へ廻して結びつけ得る長さを少なくとも有する。また、開口縁10は、当該開口縁10の一方の縁端部11を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有する。なお、開口縁10自体は端部の無い周回図形であるが、図1(a)のように閉じた状態では正面視で端部を有するため、一方及び他方の縁端部11,12という部位を観念することができる。また、上記の各長さは使用者の体格により異なるため、サイズとして、大人用(L/M/Sサイズ)、子供用(L/M/Sサイズ)等、種々のサイズを用意してもよい。
【0013】
使用に際しては、腰紐20をハーフカット線に沿って切り離した後、開口縁10の一方の縁端部11を背中側で腰に当て、その状態で2本の腰紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向へ廻して腹側にて結びつけ、次に、他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せて、排便を行なう。
図5は、紐係止孔13(図2(b)参照)と足孔(図2(c)参照)を有する携帯排便袋の使用法を図解するものであり、図1の携帯排便袋とは若干構成が異なるが、使用法の基本は同じであるため、ここで参照する。まず、開口縁10の一方の縁端部11を背中側で腰に当て、その状態で2本の腰紐20の先端部22を各々腰回りに反対方向へ廻して腹側に位置させるとともに、開口縁10の他方の縁端部12を股下経由で下腹位置まで引き寄せ、該他方の端部12付近の紐係止孔13(図2(b)参照)に、上記腰紐20の先端部22を通して結びつけた後、足を足孔17(図2(c)参照)に通す。これにより、図5(a)の装着状態となる。次に(b)のようにかがんだ後、(c)のような姿勢で排便を行なう。なお、図5では便器等は図示していないが、例えば、水回りが損傷した洋式トイレの便器に腰掛ける等して使用することもできる。
【0014】
[b]図2(a)の構成:
図2(a)の構成は、前記[32]に対応する。
即ち、上記[a]で図5を参照して説明した足孔17(図2(c)参照)に代えて、開口縁10を下方に湾曲させ、この部分を大腿下面側にフィットさせるようにしたものである。この構成によると、足を足孔17に通すような面倒さが無く、しかも、開口縁10が大腿下面側にフィットするため、携帯排便袋を安定して装着できる。
【0015】
[c]図2(b)の構成:
図2(b)の構成は、前記[6]に対応する。
即ち、開口縁10の他方の端部12付近に紐係止孔13を有する構成である。この紐係止孔13に腰紐20の先端部22を通した後、結びつけるため、袋部1を安定して装着することができる。
【0016】
[d]図2(c)の構成:
図2(c)の構成は、前記[33]に対応する。この構成の利点については前記[a]で図5を参照して説明したため、ここでの説明は省略する。
【0017】
[e]図2(d)の構成:
図2(d)の構成は、前記[13]〜[15]に対応する。
即ち、第1の腰紐部2と、第2の腰紐部3とを有する構成である。第1の腰紐部2の腰紐20,20を背中側から腹側へ廻して結びつけた後、第2の腰紐部3の腰紐30,30を腹側から背中側へ廻して結びつける。このように、2組の腰紐を備えるため、より安定して携帯排便袋を装着することができる。
【0018】
[f]図3(a)の構成:
図3(a)の構成は、前記[31]に対応する。
即ち、装着状態で身体の横付近に位置する部位に、手指を通して持ち上げるための手指孔18が設けられている。この手指孔18は、図示の例ではシートSa,Sbの該当部位に孔を開けることにより形成されているが、孔に代えて、別部品の輪状体をヒートシール等で接合してもよい。
【0019】
[g]図3(b)の構成:
図3(b)の構成は、前記[7]〜[9]に対応する。
即ち、開口縁10の他方の端部12付近を基端部41,42とする肩紐部4を有する構成である。図5(a)のように装着した後、肩紐40,40を肩に掛けるため、携帯排便袋の装着状態が更に安定する。
【0020】
[h]図3(c)の構成:
図3(c)の構成は、前記[10]〜[12]に対応する。
即ち、装着状態で身体の横付近に位置する部位を基端部51,52とする膝紐部5を有する構成である。図5(a)のように装着して(c)のように屈んだ後、膝紐50,50を膝に掛けるため、携帯排便袋の装着状態が更に安定する。
【0021】
[i]図3(d)の構成:
図3(d)の構成は、前記[25]〜[27]に対応する。
即ち、腰紐は備えず、肩紐部4を備えた構成である。肩紐部4のみであるため構成が簡単であり、装着も簡単である。例えば、小さな子供等に保護者が付き添って使用する場合に便利である。
【0022】
[j]図4(a)の構成:
図4(a)の構成は、前記[30]に対応する。
即ち、即ち、紐200と、紐200を通して使用する袋部1とを、別体とした構成である。構成が非常に簡単であるため、安価に提供できる。震災時等に非常に大量に供給する必要がある場合等に便利である。
【0023】
[k]図4(b)の構成:
図4(b)の構成は、前記[25][28][29]に対応する。
即ち、肩紐部4を、袋部1から切り出さず、別部品としてヒートシール等で溶着した構成である。溶着は必要であるが、ハーフカットという工程が不要である。
【0024】
[l]図4(c)の構成:
図4(c)の構成は、前記[1][4][5]に対応する。
即ち、腰紐部2を、袋部1から切り出さず、別部品としてヒートシール等で溶着した構成である。溶着は必要であるが、ハーフカットという工程が不要である。
【0025】
[m]不図示の構成について:
前記[16]〜[24]の構成は、図示した構成を組み合わせることにより類推して構成できるため、説明は省略する。なお、元となる組合せについては、前記[16]〜[24]の項で記述した通りである。
なお、前記[16]〜[24]の構成以外にも、前述した本発明の各構成[1]〜[33]を組み合わせる等することで、各種の変形構成が可能である。
【0026】
[n]図7〜図10の構成:
図7〜図10の構成は、前記図1〜図4の構成と略同様であるが、袋部内面の開口縁に沿う部位にチャック70を設けた点で前記図1〜図4と異なる。このチャック70は、凹溝を備え2枚のシートの一方の袋内面に開口縁に沿って設けられた第1のチャックテープと、該第1のチャックテープの凹溝と噛み合う凸条を備え2枚のシートの他方の袋内面の対応部位に設けられた第2のチャックテープとを備えた公知のチャックである。このようにチャック70を設けているため、使用後には該チャック70の部分を外表面側から押圧することで、袋部を容易に密封することができ、捨てる等の後処理が容易となる。
なお、チャックに代えて、粘着剤帯と離型紙を用いて密封可能としたり、封筒の糊代に類似した片部を設けて粘着剤を塗布しておいて密封可能としたり、マジックテープを用いて密封可能としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】実施の形態の携帯排便袋(腰紐が一組のみ)の説明図。(a)は腰紐20を切断前で開口縁10を閉じた状態の正面図、(b)は同開いた状態の斜視図、(c)は切断後で閉じた状態の正面図、(d)は同開いた状態の斜視図。
【図2】他の実施の形態の携帯排便袋を示す説明図。(a)は腰紐が一組で開口縁10が湾曲している例、(b)は腰紐が一組で紐係止孔13を有する例、(c)は腰紐が一組で足孔17を有する例、(d)は腰紐が二組の例、を示す。
【図3】他の実施の形態の携帯排便袋を示す説明図。(a)は腰紐が二組で手指孔18を有する例、(b)は腰紐が一組で紐係止孔13と肩紐部4を有する例、(c)は腰紐が一組で紐係止孔13と膝紐部5を有する例、(d)は肩紐部4のみを有する例、を示す。
【図4】他の実施の形態の携帯排便袋を示す説明図。(a)は袋部1とは別体の1本の腰紐のみを有する例、(b)は袋部1とは別部品の肩紐部4を取り付けた例、(c)は袋部1とは別部品の腰紐部4を取り付けた例、を示す。
【図5】本発明の携帯排便袋(腰紐一組で足孔17と紐係止孔13を有する例)の使用法の一例を示す説明図。(a)は携帯排便袋を装着した状態、(b)は装着後かがみ始めた状態、(d)はかがみ込んだ状態、を示す。
【図6】(a)はボックス6内に本発明の携帯排便袋Pを順に関わり合わせて収納した様子を模式的断面として示す説明図。(b)は本発明の携帯排便袋Pをミシン目カット線を介して繋げてロール状としたものを示す説明図。なお、ロール支持具の図示は省略されている。
【図7】実施の形態の携帯排便袋(腰紐が一組のみでチャック70を備えたもの)の説明図。(a)は腰紐20を切断前で開口縁10を閉じた状態の正面図、(b)は同開いた状態の斜視図、(c)は切断後で閉じた状態の正面図、(d)は同開いた状態の斜視図。
【図8】他の実施の形態の携帯排便袋でチャック70を備えたものを示す説明図。(a)は腰紐が一組で開口縁10が湾曲している例、(b)は腰紐が一組で紐係止孔13を有する例、(c)は腰紐が一組で足孔17を有する例、(d)は腰紐が二組の例、を示す。
【図9】他の実施の形態の携帯排便袋でチャック70を備えたものを示す説明図。(a)は腰紐が二組で手指孔18を有する例、(b)は腰紐が一組で紐係止孔13と肩紐部4を有する例、(c)は腰紐が一組で紐係止孔13と膝紐部5を有する例、(d)は肩紐部4のみを有する例、を示す。
【図10】他の実施の形態の携帯排便袋でチャック70を備えたものを示す説明図。(a)は袋部1とは別体の1本の腰紐のみを有する例、(b)は袋部1とは別部品の肩紐部4を取り付けた例、(c)は袋部1とは別部品の腰紐部4を取り付けた例、を示す。
【符号の説明】
【0028】
1 袋部
10 (袋部の)開口縁
10E 断裂防止孔
101 元の開口縁
11 (袋部の開口縁の)一方の縁端部
12 (袋部の開口縁の)他方の縁端部
13 紐係止孔
15 中間部位
16 中間部位の近傍
17 足孔
18 手指孔
19 縁孔
2 腰紐部(第1の腰紐部)
20 紐(腰紐)
21 (紐の)基端部/一端
22 (紐の)先端部
3 第2の腰紐部
30 紐(第2の腰紐部の腰紐)
31 (紐の)基端部/一端
32 (紐の)先端部
4 肩紐部
40 紐(肩紐)
41 (肩紐部の)一方の端部/一端/基端部
42 (肩紐部の)他方の端部/他端/基端部
5 膝紐部
50 紐(膝紐)
51 (膝紐部の)一方の端部
52 (膝紐部の)他方の端部
70 チャック
H ヒートシール部
P 携帯排便袋
Sa,Sb シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚のシートを重ねて成る袋部と、該袋部の開口縁の一方の縁端部に各々の基端部が繋げられた2本の紐から成る腰紐部とを有し、
前記腰紐部を構成する2本の紐は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で各紐の先端部を各々反対方向へ腰回りに廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記開口縁は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で前記腰紐部を構成する2本の紐の先端部を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけた後、前記他方の縁端部を股下経由で少なくとも下腹位置まで引き寄せて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
【請求項2】
請求項1に於いて、
前記腰紐部を構成する2本の紐は、前記他方の縁端部が切離後に於いてはシートから分離された自由端となるように該他方の縁端部から前記一方の縁端部の直前部位まで元の開口縁に沿って各シートを切離容易化することにより形成され、
前記切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項3】
請求項2に於いて、
前記袋部及び腰紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項4】
請求項1に於いて、
前記腰紐部は、前記袋部とは別部品である2本の紐の一端をそれぞれ前記袋部の一方の縁端部に繋げることにより形成されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項5】
請求項4に於いて、
前記袋部及び腰紐部は軟質樹脂製であり、
前記別部品である腰紐部を構成する2本の紐の一端と前記袋部の一方の縁端部とはヒートシールにより繋げられて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項6】
請求項1〜請求項5の何れかに於いて、
前記他方の縁端部には前記腰紐部を構成する2本の紐の先端部を通して係止するための紐係止孔が設けられている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項7】
請求項1〜請求項6の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部又は他方の縁端部に各々一方の端部が繋げられるとともに、当該の縁端部の近傍部位に各々他方の端部が繋げられた2本の紐から成る肩紐部を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項8】
請求項7に於いて、
前記肩紐部を構成する2本の紐は、前記一方の縁端部又は他方の縁端部が切離後に於いてもシートから分離されないように且つ当該の縁端部から反対側の縁端部の直前部位を経て当該の縁端部の近傍部位まで折り返すように元の開口縁に沿って各シートを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項9】
請求項8に於いて、
前記袋部及び肩紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項10】
請求項1〜請求項6の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部と他方の縁端部の間に位置する中間部位に各々一方の端部が繋げられるとともに、当該中間部位の近傍部位に各々他方の端部が繋げられた2本の紐から成る膝紐部を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項11】
請求項10に於いて、
前記膝紐部を構成する2本の紐は、前記中間部位が切離後に於いてもシートから分離されないように且つ該中間部位から前記一方の縁端部又は他方の縁端部の直前部位を経て前記中間部位の近傍部位まで折り返すように元の開口縁に沿って各シートを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項12】
請求項11に於いて、
前記袋部及び膝紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項13】
2枚のシートを重ねて成る袋部と、該袋部の開口縁の一方の縁端部に各々の基端部が繋げられた2本の紐から成る第1の腰紐部と、前記袋部の開口縁の他方の縁端部に各々の基端部が繋げられた2本の紐から成る第2の腰紐部とを有し、
前記第1の腰紐部を構成する2本の紐は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で各紐の先端部を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記第2の腰紐部を構成する2本の紐は前記第1の腰紐部を構成する2本の紐の先端部を結びつけた状態で当該第2の腰紐部を構成する2本の紐の先端部を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記開口縁は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で前記第1の腰紐部を構成する2本の紐の先端部を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけた後、前記第2の腰紐部を構成する2本の紐の先端部を各々腰回りに反対方向へ廻して結びつけ、さらに、前記他方の縁端部を股下経由で少なくとも下腹位置まで引き寄せて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
【請求項14】
請求項13に於いて、
前記第1の腰紐部を構成する2本の紐は、前記他方の縁端部が切離後に於いてはシートから分離された自由端となるように該他方の縁端部から前記一方の縁端部の直前部位まで元の開口縁に沿って各シートを切離容易化することにより形成され、
前記第1の腰紐部の2本の紐を形成するための切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の中間的な開口縁とされ、
前記第2の腰紐部を構成する2本の紐は、前記一方の縁端部が切離後に於いてはシートから分離された自由端となるように該一方の縁端部から前記他方の縁端部の直前部位まで前記中間的な開口縁に沿って各シートを切離容易化することにより形成され、
前記第2の腰紐部を構成する2本の紐を形成するための切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項15】
請求項14に於いて、
前記袋部及び各腰紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項16】
請求項13に於いて、
前記第1の腰紐部は前記袋部とは別部品である2本の紐の一端をそれぞれ前記袋部の一方の縁端部に繋げることにより形成されて成り、及び/又は、前記第2の腰紐部は前記袋部及び前記第1の腰紐部とは別部品である2本の紐の一端をそれぞれ前記袋部の他方の縁端部に繋げることにより形成されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項17】
請求項16に於いて、
前記袋部及び第1及び/又は第2の腰紐部は軟質樹脂製であり、
前記別部品である第1の腰紐部を構成する2本の紐の一端と前記袋部の一方の縁端部とはそれぞれヒートシールにより繋げられて成り、及び/又は、第2の腰紐部を構成する2本の紐の一端と前記袋部の他方の縁端部とはヒートシールにより繋げられて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項18】
請求項13〜請求項17の何れかに於いて、
前記他方の縁端部には前記第1の腰紐部を構成する2本の紐の先端部を通して係止するための第1の紐係止孔が設けられており、及び/又は、前記一方の縁端部には前記第2の腰紐部を構成する2本の紐の先端部を通して係止するための第2の紐係止孔が設けられている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項19】
請求項13〜請求項18の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部又は他方の縁端部に各々一方の端部が繋げられるとともに、当該の縁端部の近傍部位に各々他方の端部が繋げられた2本の紐から成る肩紐部を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項20】
請求項19に於いて、
前記肩紐部を構成する2本の紐は、前記一方の縁端部又は他方の縁端部が切離後に於いてもシートから分離されないように且つ当該の縁端部から反対側の縁端部の直前部位を経て当該の縁端部の近傍部位まで折り返すように元の開口縁に沿って各シートを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項21】
請求項20に於いて、
前記袋部及び肩紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項22】
請求項13〜請求項18の何れかに於いて、さらに、
前記一方の縁端部と他方の縁端部の間に位置する中間部位に各々一方の端部が繋げられるとともに、当該中間部位の近傍部位に各々他方の端部が繋げられた2本の紐から成る膝紐部を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項23】
請求項22に於いて、
前記膝紐部を構成する2本の紐は、前記中間部位が切離後に於いてもシートから分離されないように且つ該中間部位から前記一方の縁端部又は他方の縁端部の直前部位を経て前記中間部位の近傍部位まで折り返すように元の開口縁に沿って各シートを切離容易化するとともに該折り返して行なう往復の切離容易化で挟まれる部分を元の開口縁に沿って切離容易化することにより形成され、
前記折り返し時の切離容易化により形成される切離容易化線が当該袋部の開口縁とされる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項24】
請求項23に於いて、
前記袋部及び膝紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項25】
2枚のシートを重ねて成る袋部と、該袋部の開口縁の一方の縁端部又は他方の縁端部に各々一方の端部が繋げられるとともに、当該の縁端部の近傍部位に各々他方の端部が繋げられた2本の紐から成る肩紐部とを有し、
前記開口縁は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記肩紐部は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てて他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せた状態で使用者の肩に掛け得る長さを少なくとも有し、
前記一方の縁端部を使用者の腰に当てて他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せた後、前記肩紐部を構成する2本の紐を使用者の肩に掛けて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
【請求項26】
請求項25に於いて、
前記肩紐部を構成する2本の紐は、前記一方の縁端部及び他方の縁端部が切離後においてもシートから分離されないように且つ両縁端部を基端部とする帯状部を各シートから切り出し得るように切離容易化することにより形成される、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項27】
請求項26に於いて、
前記袋部及び肩紐部は軟質樹脂製であり、
前記切離容易化はハーフカット線又はミシン目線が形成されるように行なわれる、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項28】
請求項25に於いて、
前記肩紐部は、前記袋部とは別部品である2本の紐の一端をそれぞれ前記袋部の開口縁の一方の縁端部又は他方の縁端部に繋げるとともに他端を当該の縁端部の近傍部位に繋げることにより形成されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項29】
請求項28に於いて、
前記袋部及び肩紐部は軟質樹脂製であり、
前記別部品である肩紐部を構成する2本の紐の一端と前記袋部の一方の縁端部又は他方の縁端部及び他端と当該の縁端部の近傍部位とはヒートシールにより繋げられて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項30】
2枚のシートを重ねて成る袋部と、1本の紐から成る腰紐部とを有し、
前記袋部の開口縁には少なくとも一方の縁端部と他方の縁端部に前記1本の紐を通すための縁孔が設けられており、
前記開口縁は前記一方の縁端部を使用者の腰に当てた状態で他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せ得る長さを少なくとも有し、
前記腰紐部を構成する1本の紐は前記袋部の一方の縁端部を使用者の腰に当てて他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せた状態で該紐を前記縁孔に通して使用者の腰回りに廻して該紐の両端を結びつけ得る長さを少なくとも有し、
前記1本の紐を前記袋部の各縁孔に順に通した後、該袋部の一方の縁端部を使用者の腰に当てて他方の縁端部を股下経由で下腹位置まで引き寄せた後、前記1本の紐の両端を結びつけて、排便受けとして使用される携帯排便袋。
【請求項31】
請求項1〜請求項30の何れかに於いて、さらに、
前記2枚重ねの袋部を成す各シートには、それぞれ、使用者の手指を通すための手指孔が前記一方の縁端部と他方の縁端部の間の開口縁近傍に設けられている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項32】
請求項1〜請求項31の何れかに於いて、
前記袋部の開口縁は前記一方の縁端部と他方の縁端部の中間部分が使用者の股下に沿う形状となるように袋底方向へ湾曲されて成る、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項33】
請求項1〜請求項31の何れかに於いて、
前記2枚重ねの袋部を成す各シートには、それぞれ、使用者の足を通すための足孔が前記一方の縁端部と他方の縁端部の間の開口縁の下方に形成されている、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項34】
請求項1〜請求項33の何れかに於いて、さらに、
前記袋部はその開口縁の近傍に当該袋部を密封するための封止手段を有する、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項35】
請求項34に於いて、
前記封止手段は、凹溝又は凸条を備え前記2枚のシートの一方の袋内面に前記開口縁に沿って設けられた第1のチャックテープと、該第1のチャックテープの凹溝又は凸条と噛み合う凸条又は凹溝を備え前記2枚のシートの他方の袋内面の対応部位に設けられた第2のチャックテープとを備えたチャックである、
ことを特徴とする携帯排便袋。
【請求項36】
請求項34に於いて、
前記封止手段は、前記2枚のシートの少なくとも一方の袋内面に前記開口縁に沿って設けられた粘着剤層帯と、該粘着剤層帯の表面と他方のシートの対応部位表面との間に設けられた粘着防止用離型紙とである、
ことを特徴とする携帯排便袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−296517(P2006−296517A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−119106(P2005−119106)
【出願日】平成17年4月18日(2005.4.18)
【出願人】(591171390)森松産業株式会社 (4)
【Fターム(参考)】