説明

携帯時計、携帯電話システム、携帯時計による発呼方法および発呼プログラム

【課題】携帯電話機等の携帯通信端末が手元にない場合でも、携帯通信端末の操作を簡易に行うことのできる携帯時計、携帯電話システム、携帯時計による発呼方法および発呼プログラムを得ること。
【解決手段】携帯電話システム20は、携帯通信端末22とそのインタフェースとしての携帯時計21からなる。携帯時計21の毎時表示部21bは、10個のテンキーと発着信等の操作のための2つのキーに割り当てられる。通信手段21fと携帯通信端末側通信手段22aが両者を結ぶ通信を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の携帯通信端末と連携して使用することのできる携帯時計、携帯電話システム、携帯時計による発呼方法および発呼プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)等の携帯無線端末が広く使用されている。このような携帯無線端末を小型化して、腕時計型の端末とすることも本発明の第1の関連技術として提案されている(たとえば特許文献1参照)。
【0003】
この第1の関連技術では、通話相手から送られてくるメッセージを時計の文字盤上に表示するようにした。このため、メッセージを表示する画面のサイズにスペースを取られることになり、普通の腕時計よりも大型になってしまう。更にこの第1の関連技術では開示がないが、発呼の際のダイヤル入力を行うための入力スペースも必要となるので、腕時計の更なる大型化の懸念がある。
【0004】
一方、本発明の第2の関連技術として、時計の文字盤の「1」〜「9」の各数字の表わされる位置を「1」〜「9」の数字を入力するためのキースイッチで構成することが提案されている(たとえば特許文献2参照)。この提案では、「0」の数字を「1」の数字の1つ前の時計の短針が正午を示す位置と、「9」の数字の1つ後の「10」時に相当する位置に配置することにしている。更に1つ後の「11」時に相当する位置には、小数点「.」を入力するキースイッチが配置されている。
この第2の関連技術では、時計の文字盤の中央に横長のディスプレイが配置されており、ここに現在時刻や算数の演算結果が数字で表示されるようになっている。そして、この横長のディスプレイと文字盤の周囲に配置された12個の数字等のキースイッチの間に上下に分けて存在する半円形の空きスペースに、算数の演算を行うための「+」、「−」、「×」、「÷」等の演算記号のキースイッチが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−234750号公報(第0009段落、第0010段落、図1)
【特許文献2】特開昭59−014045号公報(第2ページ右下欄第2行目〜第10行目、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この第2の関連技術は電卓を腕時計に組み込んだ技術を扱っている。このため、第2の関連技術の腕時計に更に携帯電話機としての機能を追加して発呼を可能にしようとすると、メッセージを表示するスペースが更に必要となる。
【0007】
もちろん、腕時計には携帯電話機の通話機能のみを付加するようにすれば、第2の関連技術の文字盤の一部には発呼や着信の際の操作キーを追加するだけでよく、腕時計の大型化を避けることができる。しかしながら、この場合には、ユーザは通話専用の腕時計型携帯電話機と、電子メールの送受信やインターネットの閲覧といった一般的な機能を備えた通常の携帯電話機の2台の携帯電話機を持ち歩く必要がある。この際には、それぞれの携帯通信端末について別個に通信契約を行う必要があり、契約の管理が複雑になるだけでなく、通信経費が1台分よりも増加するという問題があった。
【0008】
そこで本発明の目的は、通常の携帯電話機等の携帯通信端末が手元にない場合でも、携帯通信端末の操作を簡易に行うことのできる携帯時計、携帯電話システム、携帯時計による発呼方法および発呼プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明では、(イ)現在時刻に応じて針を対応する角度だけ回転させて表示する針回転表示部と、(ロ)前記した針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された毎時表示部と、(ハ)この毎時表示部の表示するそれぞれの位置に対する操作を個別に検知する個別検知手段と、(ニ)前記した毎時表示部における前記した12箇所の位置の前記した個別検知手段による検知をテンキーおよび2個のファンクションキーにそれぞれ対応付けてダイヤル操作と発呼ならびに着信操作の各入力操作を行う入力操作手段と、(ホ)着信があったときこれを通知する着信通知手段と、(へ)前記した入力操作手段の各入力操作による操作データおよび着信があったときのこれを知らせる着信通知データを少なくとも含む通信データを特定の携帯通信端末との間で通信する通信手段とを携帯時計が具備する。
【0010】
また本発明では、(イ)現在時刻に応じて針を対応する角度だけ回転させて表示する針回転表示部と、前記した針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された毎時表示部と、この毎時表示部の表示するそれぞれの位置に対する操作を個別に検知する個別検知手段と、前記した毎時表示部における前記した12箇所の位置の前記した個別検知手段による検知をテンキーおよび2個のファンクションキーにそれぞれ対応付けてダイヤル操作と発呼ならびに着信操作の各入力操作を行う入力操作手段と、着信があったときこれを通知する着信通知手段と、前記した入力操作手段の各入力操作による操作データおよび着信があったときのこれを知らせる着信通知データを少なくとも含む通信データを特定の携帯通信端末との間で通信する通信手段とを備えた携帯時計と、(ロ)前記した携帯時計の前記した通信手段と通信を行う携帯通信端末側通信手段を備えた携帯通信端末とを携帯電話システムが具備する。
【0011】
更に本発明では、(イ)携帯時計の時刻を表示する針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された1時間置きの時を表わす文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字の表示された位置を押下することでこれらの文字を選択して、宛先の電話番号を入力する電話番号入力ステップと、(ロ)この電話番号入力ステップで入力した電話番号の宛先に発呼するために前記した文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字以外の記号のうちの特定の記号を発呼のために選択する発呼用記号選択ステップと、(ハ)この発呼用記号選択ステップで特定の記号を選択したとき、前記した電話番号入力ステップで入力した電話番号を発呼のための電話番号として発呼機能を備えた携帯通信端末に無線通信する発呼用無線通信ステップとを携帯時計による発呼方法が具備する。
【0012】
更にまた本発明では、コンピュータに、発呼プログラムとして、(イ)携帯時計の時刻を表示する針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された1時間置きの時を表わす文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字の表示された位置を押下することでこれらの文字を選択して、宛先の電話番号を入力する電話番号入力処理と、(ロ)この電話番号入力処理で入力した電話番号の宛先に発呼するために前記した文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字以外の記号のうちの特定の記号を発呼のために選択する発呼用記号選択処理と、(ハ)この発呼用記号選択処理で特定の記号を選択したとき、前記した電話番号入力処理で入力した電話番号を発呼のための電話番号として発呼機能を備えた携帯通信端末に無線通信する発呼用無線通信処理とを実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、携帯時計が携帯通信端末との入出力インタフェースとしての構成となっている。したがって、携帯時計のサイズを大型化することなく、時計としての機能と携帯通信端末の入出力デバイスとしての機能を持たせることができる。また、携帯時計について、携帯通信端末と別個に通信契約を行う必要がないという効果がある。
【0014】
また、時計端末は、時計の回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された毎時表示部を利用して入力操作を行う。したがって、時計機能と通信のための入力操作を行う部位を融合させることで、時刻の表示が見にくくならないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の携帯時計のクレーム対応図である。
【図2】本発明の携帯電話システムのクレーム対応図である。
【図3】本発明の発呼方法のクレーム対応図である。
【図4】本発明の発呼プログラムのクレーム対応図である。
【図5】本発明の実施の形態における携帯時計を表わした平面図である。
【図6】本実施の形態における携帯時計の回路構成の概要を表わしたブロック図である。
【図7】本実施の形態における携帯時計と連携して携帯電話システムを構成する携帯電話機の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図8】本実施の形態で携帯時計が時刻表示を行う処理の様子を表わした流れ図である。
【図9】本実施の形態における携帯時計から行う発呼処理の様子を表わした流れ図である。
【図10】本実施の形態における携帯電話機の発呼情報受信処理の様子を表わした流れ図である。
【図11】本実施の形態における携帯電話機による着信通知処理の様子を表わした流れ図である。
【図12】本実施の形態における携帯時計側での着信通知の受信処理の様子を表わした流れ図である。
【図13】本実施の形態における携帯電話機が着信応答情報を受信した場合の処理の様子を表わした流れ図である。
【図14】本実施の形態における呼の切断を携帯時計側から行うときの処理の様子を表わした流れ図である。
【図15】本実施の形態における携帯電話機側の呼切断情報受信処理の様子を表わした流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は、本発明の携帯時計のクレーム対応図を示したものである。本発明の携帯時計10は、針回転表示部11と、毎時表示部12と、個別検知手段13と、入力操作手段14と、着信通知手段15と、通信手段16を備えている。ここで、針回転表示部11は、現在時刻に応じて針を対応する角度だけ回転させて表示する。毎時表示部12は、前記した針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置されている。個別検知手段13は、毎時表示部12の表示するそれぞれの位置に対する操作を個別に検知する。入力操作手段14は、毎時表示部12における前記した12箇所の位置の個別検知手段13による検知をテンキーおよび2個のファンクションキーにそれぞれ対応付けてダイヤル操作と発呼ならびに着信操作の各入力操作を行う。着信通知手段15は、着信があったときこれを通知する。通信手段16は、入力操作手段14の各入力操作による操作データおよび着信があったときのこれを知らせる着信通知データを少なくとも含む通信データを特定の携帯通信端末との間で通信する。
【0017】
図2は、本発明の携帯電話システムのクレーム対応図を示したものである。本発明の携帯電話システム20は、携帯時計21と、携帯通信端末22を備えている。ここで、携帯時計21は、針回転表示部21aと、毎時表示部21bと、個別検知手段21cと、入力操作手段21dと、着信通知手段21eと、通信手段21fを備えている。ここで、針回転表示部21aは、現在時刻に応じて針を対応する角度だけ回転させて表示する。毎時表示部21bは、前記した針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置されている。個別検知手段21cは、毎時表示部21bの表示するそれぞれの位置に対する操作を個別に検知する。入力操作手段21dは、毎時表示部21bにおける前記した12箇所の位置の個別検知手段21cによる検知をテンキーおよび2個のファンクションキーにそれぞれ対応付けてダイヤル操作と発呼ならびに着信操作の各入力操作を行う。着信通知手段21eは、着信があったときこれを通知する。通信手段21fは、入力操作手段21dの各入力操作による操作データおよび着信があったときのこれを知らせる着信通知データを少なくとも含む通信データを特定の携帯通信端末との間で通信する。携帯通信端末22は、携帯時計の通信手段21fと通信を行う携帯通信端末側通信手段22aを備えている。
【0018】
図3は、本発明の発呼方法のクレーム対応図を示したものである。本発明の発呼方法30は、電話番号入力ステップ31と、発呼用記号選択ステップ32と、発呼用無線通信ステップ33を備えている。ここで、電話番号入力ステップ31では、携帯時計の時刻を表示する針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された1時間置きの時を表わす文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字の表示された位置を押下することでこれらの文字を選択して、宛先の電話番号を入力する。発呼用記号選択ステップ32では、電話番号入力ステップ31で入力した電話番号の宛先に発呼するために前記した文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字以外の記号のうちの特定の記号を発呼のために選択する。発呼用無線通信ステップ33では、発呼用記号選択ステップ32で特定の記号を選択したとき、電話番号入力ステップ31で入力した電話番号を発呼のための電話番号として発呼機能を備えた携帯通信端末に無線通信する。
【0019】
図4は、本発明の発呼プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明の発呼プログラム40は、コンピュータに、電話番号入力処理41と、発呼用記号選択処理42と、発呼用無線通信処理43を実行させるようにしている。ここで、電話番号入力処理41では、携帯時計の時刻を表示する針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された1時間置きの時を表わす文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字の表示された位置を押下することでこれらの文字を選択して、宛先の電話番号を入力する。発呼用記号選択処理42では、電話番号入力処理41で入力した電話番号の宛先に発呼するために前記した文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字以外の記号のうちの特定の記号を発呼のために選択する。発呼用無線通信処理43では、発呼用記号選択処理42で特定の記号を選択したとき、電話番号入力処理41で入力した電話番号を発呼のための電話番号として発呼機能を備えた携帯通信端末に無線通信する。
【0020】
<発明の実施の形態>
【0021】
次に本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
図5は、本発明の実施の形態による携帯時計を表わしたものである。この携帯時計は、腕時計として実現されているが、懐中時計やネックレス時計あるいはペンダント時計のようなユーザが携行する比較的小型の携帯時計であってもよい。
【0023】
本実施の形態の携帯時計100は、腕時計なので、時計本体101と時計バンド102によって構成されている。時計本体101は、液晶ディスプレイや有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイ111の上にタッチパネル112を取り付けたものである。時計本体101の3時の位置には第1の操作ボタン113が取り付けられており、9時の位置には第2の操作ボタン114が取り付けられている。ユーザは第1および第2の操作ボタン113、114を組み合わせて操作することにより、時刻の調整等の各種の操作を行うことができる。また、第2の操作ボタン114を単独で操作したときには、それから少なくとも一定時間の間はタッチパネル112が動作状態となり、後に説明するダイヤル操作が可能になる。
【0024】
ディスプレイ111には、通常の状態で円形の文字盤115が表示されるようになっている。文字盤115には、現在時刻の変化に応じて移動する長針116と短針117が表示される。また、短針117が1時から9時を示すそれぞれの文字盤周辺には「1」から「9」までの数字が表示される。更に、短針117が10時を示す文字盤周辺には「0」の数字が表示される。残りの短針117が11時および12時を示す文字盤周辺には「*」(スター)と「#」(スクエア)の各記号が表示される。また、「6」の数字の表示位置のすぐ上には、楕円形の表示ランプ119が設けられている。この表示ランプ119は着信があったときに特定の色で点滅が行われ、震動機能と共にユーザに電話が掛かってきたことを知らせる。
【0025】
なお、図5ではディスプレイ111を円形としているが、長針116と短針117が表示される箇所のみをディスプレイの配置される領域として、数字や記号が配置される箇所をキースイッチとしてもよい。この場合、表示ランプ119には、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を使用してもよい。また、長針116と短針117は機械的に動作させるものであってもよい。
【0026】
また、本明細書ではディスプレイ111に表示される「0」から「9」までの数字と「*」および「#」の各記号を時刻表示マークと総称することにする。また、時刻表示マークのうちの「0」から「9」までの数字のみを数字マークと総称する。
【0027】
図6は、本実施の形態の携帯時計の回路構成の概要を表わしたものである。この図6で図5と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0028】
携帯時計100は、CPU(Central Processing Unit)121と、このCPU121の実行するプログラムを格納したメモリ122を備えた主制御部123を有している。主制御部123は、データバス等のバス124を通じて各部と接続し、これらの制御を行う。
【0029】
このうち近接通信部125は、ブルートゥース(BlueTooth)、赤外線通信等の比較的近距離の通信によって、親機となる携帯電話機と通信を行う回路部分である。本実施の形態では、10メートル程度の範囲まで通信が可能なブルートゥースを使用するが、これに限るものではない。時計回路126は、CPU121の使用するクロックを分周して、携帯時計100の長針116と短針117が表示する時刻を計時する回路である。ただし、後に説明する近接通信部125による通信相手としての携帯電話機から時計情報を取得してこれに同期させるようにしてもよい。
【0030】
震動装置127は、携帯電話機が鞄の中に入っているような場合でユーザが着信を検知することが困難な場合に備えて、ユーザが携行する携帯時計100を着信時に震動させる装置である。識別情報格納部128は、この携帯時計100と連携して動作する携帯電話機との間でデータを交換する際に相手側を特定するための識別情報を格納するメモリ領域である。識別情報格納部128は、不揮発性メモリで構成されることが好ましい。
【0031】
入力回路129は、第1および第2の操作ボタン113、114と接続されており、これらの操作データを主制御部123の制御のために入力する回路である。ディスプレイ制御回路131は、ディスプレイ111の表示制御を行う。タッチパネル112は、前記した所定の条件の下で機能し、押下位置に対応するデータを座標検出回路132に送出する。座標検出回路132は送られてきたデータを基にして押下位置の座標を検出する。
【0032】
図7は、本実施の形態で携帯時計と連携して携帯電話システムを構成する携帯電話機の構成の概要を表わしたものである。携帯電話機200は、CPU211と、このCPU211の実行するプログラムを格納したメモリ212を備えた主制御部213を有している。主制御部213は、データバス等のバス214を通じて各部と接続し、これらの制御を行う。
【0033】
このうち近接通信部215は、ブルートゥース、赤外線通信等の比較的近距離の通信によって、子機となる携帯時計100(図6)と通信を行う回路部分である。本実施の形態では、10メートル程度の範囲まで通信が可能なブルートゥースを使用するが、これに限るものではない。
【0034】
対基地局通信部216は、通常の携帯電話機200として図示しない基地局と無線で通信する。識別情報格納部217は、この携帯電話機200と連携して動作する携帯時計100(図6)との間でデータを交換する際に相手側を特定するための識別番号を格納するメモリ領域である。識別番号格納部217は、不揮発性メモリで構成されることが好ましい。
【0035】
発呼・着信検出部218は、本実施の形態で携帯時計100と連携する処理動作に必要な発呼と着信を検出する。発呼は携帯電話機200が独自に行うこともできるし、携帯時計100(図6)が独立して発呼を行うこともできる。携帯時計100が発呼の操作を行った場合には、近接通信部215を用いてその内容を受信して対基地局通信部216を用いて発呼のための処理を開始する。着信の検出は携帯電話機200の本体側で行い、識別番号格納部217に格納している識別番号の携帯時計100に近接通信部215を用いて通知する。
【0036】
携帯電話機共通機能部219は、以上説明した以外の携帯電話機の一般的な機能をまとめて表わしたものである。電子メールに関する機能や、テレビジョンを受信する機能やカメラで撮影する機能といった各種機能のうち、携帯時計100と連携する携帯電話機の備える機能が含まれる。なお、本実施の形態では通話相手と通話する機能は携帯電話機200側に備えられており、携帯時計100には備えられていない。もちろん、携帯時計100側に図示しないマイクロフォンとスピーカあるいはこれらの接続端子を用意し、携帯時計100側で通話相手と通話を行えるようになっていてもよい。
【0037】
図8は、携帯時計が時刻表示を行う処理の様子を表わしたものである。図5および図6と共に説明する。
【0038】
主制御部123は時計回路126から12時間で長針116と短針117を表示するための現在時刻に対応する時計データを時計回路126から取得する(ステップS301)。そして、その時計データから長針116と短針117の回転角度を演算し(ステップS302)、ディスプレイ制御回路131に与える。ディスプレイ制御回路131は与えられた回転角度で長針116と短針117を描画してこれらの描画部分を更新する(ステップS303)。
【0039】
主制御部123は、時計データについて予め定めた表示更新時刻(時間間隔)が到来すると(ステップS304:Y)、処理をステップS301に戻す(リターン)。このようにして、長針116と短針117は、時刻表示マークのそれぞれを毎時の表示位置とした場合の通常のアナログ時計の表示を行うことになる。
【0040】
図9は、携帯時計から行う発呼処理の様子を表わしたものである。図5および図6と共に説明する。
【0041】
主制御部123は入力回路129を介して第2の操作ボタン114が単独押下されるのを監視している(ステップS321)。第2の操作ボタン114が単独押下されると(Y)、主制御部123は数字マークのいずれかが押下されるか(ステップS322)、「*」記号が押されるか(ステップS323)あるいはそれまでに予め定めた時間t1が経過するか(ステップS324)を監視する。第2の操作ボタン114が最初に押されることを発呼処理の条件としたのは、ユーザが不用意に時刻表示マークに触れたときに発呼が行われるのを防止するためである。また、時間t1の経過の監視は、第2の操作ボタン114が何らかの原因で押されてしまったときに、無意味な電話番号に発呼が行われるのを防止するためである
【0042】
ユーザがダイヤル情報を入力するために数字マークのいずれかを押下すると(ステップS322:Y)、時間t1を監視する経過時間tがリセットされて初期値となる(ステップS325)。時間t1はたとえば5秒に設定されている。第2の操作ボタン114が最初に押されてから数字マークが押されるまで、あるいは数字マークが押されてから次の数字マークまたは「*」記号が押されるまでに時間t1を経過したとする。この場合には(ステップS322:N、ステップS323:N、ステップS324:Y)、今まで数字マークを用いて入力したダイヤル情報がリセットされる(ステップS326)。そして、所定の時間t2だけ表示ランプ119が黄色に点灯してエラーが発生したことを表示して(ステップS327)、発呼処理を未処理の状態で終了する(エンド)。
【0043】
これに対して、ユーザが数字マークを何回か押下した後に「*」記号を押すと(ステップS322:N、ステップS323:Y)、主制御部123は今までに押された数字マークの列が有意であるかを判別する(ステップS328)。ここで数字マークの列が有意であるとは、ダイヤル情報の桁数に合致していることをいう。たとえば、市内局番としてのダイヤル情報の桁数や市外局番を含めたダイヤル情報の桁数をチェックして優位なダイヤル情報であるかを判別する。無意味なダイヤル情報の場合には(N)、ステップS326に進んでこれら入力されたダイヤル情報をリセットして、エラー表示を行う(ステップS327)。この場合には発呼処理が終了するので(エンド)、ユーザは必要により発呼処理をステップS321から再び開始する。
【0044】
一方、今までに入力した数字マークによるダイヤル情報を主制御部123が有意であると判別した場合には(ステップS328:Y)、ディスプレイ111の空きスペースに発呼するダイヤル情報を表示する(ステップS329)。ここで空きスペースとは、長針116と短針117が表示される箇所と重ならない領域をいう。この状態で主制御部123は時刻表示マークの押下を監視する(ステップS330、ステップS331)。そして、「*」記号が押下された場合には(ステップS330:Y)、ユーザが入力したダイヤル情報が正確であると判別して、このダイヤル情報で示す宛先に発呼させる発呼情報を近接通信部125を通じて携帯電話機200に送信する(ステップS332)。このとき、識別情報格納部128に格納された識別情報を併せて送信する。この後、処理を終了することになる(エンド)。
【0045】
ステップS329でディスプレイ111の空きスペースにダイヤル情報を表示している状態で「*」記号以外の時刻表示マークが押下された場合には(ステップS330:N、ステップS331:Y)、ダイヤル情報にエラーがある等によって発呼が拒否されたことを示す。そこで、この場合にはステップS327に進んで所定の時間t2だけ表示ランプ119をエラー表示して、処理を終了する(エンド)。
【0046】
図10は、携帯電話機の発呼情報受信処理の様子を表わしたものである。図5および図7と共に説明する。
【0047】
携帯電話機200の主制御部213は近接通信部215が発呼情報の受信を待機している(ステップS351)。発呼情報を受信したら(Y)、主制御部213は識別情報格納部217から識別情報を読み出して(ステップS352)、送られてきた識別情報と一致するかを判別する(ステップS353)。一致しない場合には(N)、たまたま近くにいる他の携帯時計から発呼情報を受けたことになる。そこでこの場合には、発呼処理を行うことなく、処理を終了する(エンド)。
【0048】
これに対して、発呼情報に含まれる識別情報と識別情報格納部217から読み出した識別情報が一致した場合には(ステップS353:Y)、発呼・着信検出部218が発呼を行うことを検出して、携帯電話機共通機能部219で通常の発呼が行われる場合と同様に発呼処理を開始して(ステップS354)、処理を終了する(エンド)。この処理には、対基地局通信部216が使用されることになる。
【0049】
なお、本実施の形態ではこれ以降の処理を携帯電話機200側で行うことにしている。すなわち、相手が応答してきた場合の通話はユーザが携帯電話機200を用いて行う。前記したように携帯時計100に通話機能を具備させた場合には、通話相手が応答してきたことを表示ランプ119で表示して、ユーザは携帯時計100を用いて通話を行うことができる。この場合には通話のための音声情報が近接通信部125(図6)と近接通信部215(図7)の間で通信されることになる。
【0050】
図11は、携帯電話機による着信通知処理の様子を表わしたものである。図5および図7と共に説明する。
【0051】
携帯電話機200では発呼・着信検出部218が着信の検出を待機している(ステップS371)。着信が検出されると(Y)、主制御部213はメモリ212の不揮発性メモリ領域に格納された着信時の設定内容をチェックして、携帯電話機200内での着信通知を開始する(ステップS372)。次に主制御部213は、この着信時の設定内容で携帯時計100に通知を必要としているかをチェックする(ステップS373)。携帯時計100への通知を必要としていない場合には(N)、これを行うことなく着信通知処理を終了する(エンド)。
【0052】
一方、携帯時計100への通知を必要としている場合には(ステップS373:Y)、携帯時計100に着信通知を送出する(ステップS374)。このとき、識別情報格納部128に格納された識別情報を併せて送信する。この後、処理を終了することになる(エンド)。この着信通知は近接通信部215を用いて行うことになる。
【0053】
図12は、携帯時計側での着信通知の受信処理の様子を表わしたものである。図5および図6と共に説明する。
【0054】
携帯時計100では近接通信部125を介して着信通知が受信されるのを待機している(ステップS391)。着信通知が受信されると、主制御部123は識別情報格納部217から識別情報を読み出して(ステップS392)、送られてきた識別情報と一致するかを判別する(ステップS393)。一致しない場合には(N)、たまたま近くにいる他の携帯時計から着信通知を受けたことになる。そこでこの場合には、着信処理を行うことなく、処理を終了する(エンド)。
【0055】
これに対して、着信通知に含まれる識別情報と識別情報格納部128から読み出した識別情報が一致した場合には(ステップS393:Y)、表示ランプ119をたとえば緑色に点滅させると共に、ディスプレイ111の空きスペースに着信通知で送られてきた発信者情報を表示する(ステップS394)。ただし、着信通知に発信者情報が含まれていない場合には発信者の電話番号を表示するか、あるいは何も表示しない。表示ランプ119の点灯と共に震動装置127を震動させることも有効である。
【0056】
ユーザは、着信があったことを知ると、音声による応答までの時間を考慮しながら「*」記号を押す(ステップS395)。すなわち、携帯電話機200を用いて音声で応答する場合には携帯電話機200で通話を開始する目処がたった時点で「*」記号を押す。ユーザによっては携帯電話機200側の着信応答キーを押して通話を開始させてもよい。
【0057】
ユーザが「*」記号を押した場合には(ステップS395:Y)、着信応答情報が識別情報を組み込んだ形で近接通信部125から携帯電話機200に送信されて(ステップS396)、一連の処理が終了する(エンド)。
【0058】
図13は、携帯電話機が着信応答情報を受信した場合の処理の様子を表わしたものである。図5および図7と共に説明する。
【0059】
主制御部213は近接通信部215が着信応答情報を受信するのを待機している(ステップS401)。着信応答情報を受信すると(Y)、主制御部213は識別情報格納部217から識別情報を読み出して(ステップS402)、送られてきた識別情報と一致するかを判別する(ステップS403)。一致しない場合には(N)、たまたま近くにいる他の携帯時計から着信応答情報を受信したことになる。そこでこの場合には、呼を接続することなく、処理を終了する(エンド)。
【0060】
これに対して、着信応答情報に含まれる識別情報と識別情報格納部217から読み出した識別情報が一致した場合には(ステップS403:Y)、呼を接続して(ステップS404)、携帯時計100からの着信応答情報の受信処理を終了する(エンド)。
【0061】
図14は、呼の切断を携帯時計側から行うときの処理の様子を表わしたものである。図5および図6と共に説明する。
【0062】
主制御部123は入力回路129を介して第1および第2の操作ボタン113、114が同時に押下されるのを監視している(ステップS421)。第1および第2の操作ボタン113、114が同時に押下されると(Y)、時間t1が経過する前に(ステップS422:N)、「#」記号が押されるかを監視する(ステップS423)。「#」記号が押される前に時間t1が経過した場合には(ステップS423:N、ステップS422:Y)、呼の切断のための処理は実行することなく終了する(エンド)。
【0063】
一方、時間t1が経過する前に「#」記号が押された場合には(ステップS423:Y)、呼を切断するための呼切断情報を近接通信部125から携帯電話機200に送信して(ステップS424)、処理を終了する(エンド)。この呼切断情報には、識別情報格納部128に格納された識別情報が組み込まれている。
【0064】
図15は、携帯電話機側の呼切断情報受信処理の様子を表わしたものである。図5および図7と共に説明する。
【0065】
携帯電話機200では近接通信部215が呼切断情報の受信を待機している(ステップS441)。呼切断情報を受信したら(Y)、主制御部213は識別情報格納部217から識別情報を読み出して(ステップS442)、送られてきた識別情報と一致するかを判別する(ステップS443)。一致しない場合には(N)、たまたま近くにいる他の携帯時計から呼切断情報を受けたことになる。そこでこの場合には、呼の切断を行うことなく、処理を終了する(エンド)。
【0066】
これに対して、呼切断情報に含まれる識別情報と識別情報格納部217から読み出した識別情報が一致した場合には(ステップS443:Y)、呼の切断のための処理が開始される(ステップS444)。この処理には、対基地局通信部216が使用されることになる。その後、処理が終了することになる(エンド)。
【0067】
なお、以上説明した実施の形態では、発呼のときにユーザが「*」記号を押し、また、呼の切断のときには「#」記号を押すことにしたが、これに限るものではない。それぞれ逆の記号を選択してもよいし時刻表示マークの他のマークと組み合わせて押下するようにしてもよい。また、複数のマークの組み合わせにより誤操作の危険性を十分低減できる場合には、特定の操作に先立って第1あるいは第2の操作ボタン113、114を押す操作を省略するようにしてもよい。
【0068】
以上説明した実施の形態によれば、ユーザが携帯時計100を身に付けていれば、携帯電話機200を鞄や買い物袋にいれているような状況でも、着信に確実に対処することができる。また、たとえば携帯電話機200にイヤホンとマイクロフォンの組み合わされたものを接続して使用している状況では、手元の携帯時計100を操作するだけで発呼や着呼あるいは呼の切断処理が可能になる。
【0069】
しかも携帯時計100自体は携帯電話機としての通信機能を備えていない。したがって、電力消費を低減することができるだけでなく、携帯電話機200のみについて通話契約を行えばよく、新たな通話契約を行う必要がなく、通信経費が増加するおそれがない。
【0070】
なお、実施の形態では腕時計としての携帯時計100を示したが、既に説明したように懐中時計やネックレス時計あるいはペンダント時計のようなユーザが携行する比較的小型の携帯時計であってもよいことは当然である。また、実施の形態では長針116と短針117で時分を表示したが、この他に年月日を表示したり、秒を表示するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0071】
10、21、100 携帯時計
11、21a 針回転表示部
12、21b 毎時表示部
13、21c 個別検知手段
14、21d 入力操作手段
15、21e 着信通知手段
16、21f 通信手段
20 携帯電話システム
22 携帯電話機
22a 携帯通信端末側通信手段
30 発呼方法
31 電話番号入力ステップ
32 発呼用記号選択ステップ
33 発呼用無線通信ステップ
40 発呼プログラム
41 電話番号入力処理
42 発呼用記号選択処理
43 発呼用無線通信処理
101 時計本体
111 ディスプレイ
112 タッチパネル
113 第1の操作ボタン
114 第2の操作ボタン
115 文字盤
116 長針
117 短針
119 表示ランプ
121、211 CPU
122、212 メモリ
123、213 主制御部
125、215 近接通信部
126 時計回路
127 震動装置
128、217 識別情報格納部
131 ディスプレイ制御回路
132 座標検出回路
218 発呼・着信検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在時刻に応じて針を対応する角度だけ回転させて表示する針回転表示部と、
前記針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された毎時表示部と、
この毎時表示部の表示するそれぞれの位置に対する操作を個別に検知する個別検知手段と、
前記毎時表示部における前記12箇所の位置の前記個別検知手段による検知をテンキーおよび2個のファンクションキーにそれぞれ対応付けてダイヤル操作と発呼ならびに着信操作の各入力操作を行う入力操作手段と、
着信があったときこれを通知する着信通知手段と、
前記入力操作手段の各入力操作による操作データおよび着信があったときのこれを知らせる着信通知データを少なくとも含む通信データを特定の携帯通信端末との間で通信する通信手段
とを具備することを特徴とする携帯時計。
【請求項2】
前記通信手段は近接通信を行うことを特徴とする請求項1記載の携帯時計。
【請求項3】
前記毎時表示部には、1時から9時をそれぞれ表示する「1」から「9」の文字と、10時を表示する「0」の文字の他に、11時と12時をそれぞれ表示する位置にスター「*」とスクエア「#」の記号が表示されることを特徴とする請求項1記載の携帯時計。
【請求項4】
通話機能を具備することを特徴とする請求項1記載の携帯時計。
【請求項5】
前記個別検知手段は、前記毎時表示部の前記12箇所の位置のいずれが操作されたかを座標データを基にして検知するタッチパネルで構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯時計。
【請求項6】
現在時刻に応じて針を対応する角度だけ回転させて表示する針回転表示部と、前記針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された毎時表示部と、この毎時表示部の表示するそれぞれの位置に対する操作を個別に検知する個別検知手段と、前記毎時表示部における前記12箇所の位置の前記個別検知手段による検知をテンキーおよび2個のファンクションキーにそれぞれ対応付けてダイヤル操作と発呼ならびに着信操作の各入力操作を行う入力操作手段と、着信があったときこれを通知する着信通知手段と、前記入力操作手段の各入力操作による操作データおよび着信があったときのこれを知らせる着信通知データを少なくとも含む通信データを特定の携帯通信端末との間で通信する通信手段とを備えた携帯時計と、
前記携帯時計の前記通信手段と通信を行う携帯通信端末側通信手段を備えた携帯通信端末
とを具備することを特徴とする携帯電話システム。
【請求項7】
携帯時計の時刻を表示する針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された1時間置きの時を表わす文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字の表示された位置を押下することでこれらの文字を選択して、宛先の電話番号を入力する電話番号入力ステップと、
この電話番号入力ステップで入力した電話番号の宛先に発呼するために前記文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字以外の記号のうちの特定の記号を発呼のために選択する発呼用記号選択ステップと、
この発呼用記号選択ステップで特定の記号を選択したとき、前記電話番号入力ステップで入力した電話番号を発呼のための電話番号として発呼機能を備えた携帯通信端末に無線通信する発呼用無線通信ステップ
とを具備することを特徴とする携帯時計による発呼方法。
【請求項8】
コンピュータに、
携帯時計の時刻を表示する針の先が回転する円周を12等分する形で12箇所の位置にそれぞれ配置された1時間置きの時を表わす文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字の表示された位置を押下することでこれらの文字を選択して、宛先の電話番号を入力する電話番号入力処理と、
この電話番号入力処理で入力した電話番号の宛先に発呼するために前記文字または記号のうちの0から9の数字に対応する文字以外の記号のうちの特定の記号を発呼のために選択する発呼用記号選択処理と、
この発呼用記号選択処理で特定の記号を選択したとき、前記電話番号入力ステップで入力した電話番号を発呼のための電話番号として発呼機能を備えた携帯通信端末に無線通信する発呼用無線通信処理
とを実行させることを特徴とする携帯時計による発呼プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−151437(P2011−151437A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8708(P2010−8708)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】