携帯用ランプ
【課題】大きなエネルギーを必要とせず張設可能な携帯用ランプを提供する。
【解決手段】本発明は、ランプであって、少なくとも部分的に反射層が施されている折り畳み式シェードを備え、１つまたは複数の移動可能な伸張手段が設けられており、この伸張手段は、折り畳み式シェードを張設し、また、折り畳み式シェードは、伸張状態および伸張解除状態において、照明手段を包囲するようになっており、伸張手段が、内側に伸縮棒と外側に伸縮ケースとを備える伸縮棒アセンブリに固定されている。
【解決手段】本発明は、ランプであって、少なくとも部分的に反射層が施されている折り畳み式シェードを備え、１つまたは複数の移動可能な伸張手段が設けられており、この伸張手段は、折り畳み式シェードを張設し、また、折り畳み式シェードは、伸張状態および伸張解除状態において、照明手段を包囲するようになっており、伸張手段が、内側に伸縮棒と外側に伸縮ケースとを備える伸縮棒アセンブリに固定されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ランプであって、少なくとも部分的に反射層が施されている折り畳み式シェードを備え、１つまたは複数の移動可能な伸張手段が設けられており、この伸張手段は、折り畳み式シェードを張設し、また、折り畳み式シェードは、伸張状態および伸張解除状態において、照明手段を包囲する、ランプに関する。
【背景技術】
【０００２】
折り畳み式シェードを備えるランプは、手持ち式ランプまたはスタンド式ランプとして知られており、好適には、制限された時間の間空間または戸外の面を照明するために用いられる。意図された使用目的に応じて、低電力のランプでも、または１０００ワットまでもしくはそれ以上の電力のランプでもよい。後者のランプの場合は、好適には、戸外において、たとえば工事現場、事故現場、大規模被災地、またはスポーツ競技の場合の照明に用いられる。
【０００３】
たとえば特許文献１から、ランプシェードが伸張機構によって張設されるようになっている携帯用ランプが公知となっている。この構成に関する特別な特徴として、ランプシェードが照明手段をほぼ完全に包囲している、という点を特記することができる。しかし、取り付けが複雑化すると操作が難しくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】ＥＰ１０５９４８３
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、大きなエネルギーを必要とせず張設可能な携帯用ランプを提供することである。
【０００６】
本発明に係る課題は、伸張手段が、内側に伸縮棒と外側に伸縮ケースとを備える伸縮棒アセンブリに固定されていることによって解決される。さらなる有利な構成は、従属請求項から明らかになる。
【０００７】
本発明によると、折り畳み式シェードを張設する携帯用ランプのための伸張装置が設けられる。伸張装置は、互いに入れ子状に設けられている内側に伸縮棒と外側に伸縮ケースとを備える伸縮棒アセンブリから成る。伸縮ケースの内部に存在する伸縮棒の第１の端部には、それぞれ１つのピストンが設けられている。このピストンは、たとえば真鍮から形成されている。これに対して、伸縮ケースは、特殊鋼から成る。伸縮棒アセンブリは、外側の端部においてそれぞれ伸張リムに終端している。伸張手段は、この伸張リムに固定されるとともに伸張リムによって張設される。さらに、伸縮ケースには照明手段マウントが設けられており、このマウントは、電気供給ケーブルによって電流が供給されるようになっている照明手段を収容する。
【０００８】
照明手段マウントは、スタンドのスタンドロッド上に固定されている。牽引ロープ対がピストンに固定されており、伸縮ケース内を通っている。ハンドルによって、両牽引ロープが互いに接続されている。ランプが、スタンド上に、場合によっては数メートルの高さのところに設置されている場合には、牽引ハンドルを手動で牽引することによって、伸張装置を伸張させることができる。このとき、伸縮棒が伸縮ケース内に引き込まれて、上方の伸張リムが矢印の方向に下方に引かれる。これによって、上方の伸張リムが、照明手段マウントに固定されている下方の伸張リムに接近し、それによって、伸張手段は、矢印で示されているように外方に動く。これによって、伸張手段上に折り返されていたランプシェードが張設される。
【０００９】
以下に、本発明を図面に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】張設手段を備える本発明に係る携帯用ランプの図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
図１には、本発明による携帯用ランプ５００用の伸張装置１が図示されている。この伸張装置は、折り畳み式シェード３００を伸張させるものである。伸張装置１は、伸縮棒アセンブリ２から成る。この伸縮棒は、内側の伸縮棒３、３'と、図１では透明に図示されている外側の伸縮ケース４、４'とを備える。
【００１２】
伸縮棒と伸縮ケースとは、互いに入れ子式になるように設けられている。伸縮ケース４、４'の内部にある伸縮棒３、３'の第１の端部にはそれぞれ、本例では真鍮から形成されているピストン５、５'がある。一方、伸縮ケース４、４'は、特殊鋼から成っている。伸縮棒アセンブリ２の外端はそれぞれ、伸張リム６、６'にて終端している。この伸張リムには、伸張手段９、９'が固定されており、これら伸張手段は、伸張リム６、６'よって張設される。伸縮ケース４、４'には、照明手段マウント７が設けられている。この照明手段マウントは、照明手段８を収容しており、この照明手段には、電源ケーブル１０によって電力が供給される。図１には、本発明による携帯用ランプ用の伸張装置１が、伸張状態で図示されている。ここで、照明手段８の熱によって、伸縮棒アセンブリ２およびその中にあるピストン５、５'が加温される。ピストン５、５'は、膨張率が高いため、伸縮ケース４、４'の内径よりも膨張する。ピストン５、５'は、より強く膨張するため、伸縮ケース４、４'内部で膠着する。ピストン５、５'は、冷却状態では再び収縮し、それによって、伸縮ケース４、４'とピストン５、５'との膠着状態が解除される。その結果、伸縮棒３、３'は、伸縮ケース４、４'から再び抵抗なく移動することができるようになり、よって、伸張手段９、９'を伸張解除することができる。伸張装置１を伸張解除する際には、伸張手段リム６、６'間の距離が拡大するので、伸張手段９、９'が、伸張手段９が円筒状になるような構成を形成しつつ照明手段８に対して赤道方向に動くので、その結果、場所をとらずに携帯用ランプを搬送することができるようになる。
【００１３】
照明手段マウント７は、スタンド１４１のスタンドロッド１４１上に固定されている。牽引ロープ１５１、１５１'が、ピストン５、５'に固定されており、かつ、伸縮ケース４、４'内を通っている。ハンドル１５０によって、両牽引ロープ１５１、１５１'が互いに接続されている。ランプが、スタンド１４１上に、場合によっては数メートルの高さのところに設置される場合には、牽引ハンドル１５０を手動で牽引することによって、伸張装置１を伸張させることができる。このとき、伸縮棒３、３'が伸縮ケース４、４'内に引き込まれて、上方の伸張リム６が矢印の方向に下方に引かれる。これによって、上方リム６が、照明手段マウントに固定されている下方の伸張リム６'に接近し、それによって、伸張手段９、９'は、矢印で示されているように外方に動く。これによって、伸張手段９、９'上に折り返されていたランプシェードが張設される。
【符号の説明】
【００１４】
１ 伸張装置
２ 伸縮棒アセンブリ
３ 伸縮棒
４ 伸縮ケース／中空シリンダ
５ ピストン
６ 伸張リム
７ 照明手段マウント
８ 照明手段
９ 伸張手段
１０ 電源ケーブル
１００ 伸張補助具
１４０ スタンド
１４１ スタンドロッド
１５０ 牽引ハンドル
１５１ 牽引ロープ
１５１’ 牽引ロープ
３００ 折り畳み式シェード
５００ ランプ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ランプであって、少なくとも部分的に反射層が施されている折り畳み式シェードを備え、１つまたは複数の移動可能な伸張手段が設けられており、この伸張手段は、折り畳み式シェードを張設し、また、折り畳み式シェードは、伸張状態および伸張解除状態において、照明手段を包囲する、ランプに関する。
【背景技術】
【０００２】
折り畳み式シェードを備えるランプは、手持ち式ランプまたはスタンド式ランプとして知られており、好適には、制限された時間の間空間または戸外の面を照明するために用いられる。意図された使用目的に応じて、低電力のランプでも、または１０００ワットまでもしくはそれ以上の電力のランプでもよい。後者のランプの場合は、好適には、戸外において、たとえば工事現場、事故現場、大規模被災地、またはスポーツ競技の場合の照明に用いられる。
【０００３】
たとえば特許文献１から、ランプシェードが伸張機構によって張設されるようになっている携帯用ランプが公知となっている。この構成に関する特別な特徴として、ランプシェードが照明手段をほぼ完全に包囲している、という点を特記することができる。しかし、取り付けが複雑化すると操作が難しくなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】ＥＰ１０５９４８３
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明の課題は、大きなエネルギーを必要とせず張設可能な携帯用ランプを提供することである。
【０００６】
本発明に係る課題は、伸張手段が、内側に伸縮棒と外側に伸縮ケースとを備える伸縮棒アセンブリに固定されていることによって解決される。さらなる有利な構成は、従属請求項から明らかになる。
【０００７】
本発明によると、折り畳み式シェードを張設する携帯用ランプのための伸張装置が設けられる。伸張装置は、互いに入れ子状に設けられている内側に伸縮棒と外側に伸縮ケースとを備える伸縮棒アセンブリから成る。伸縮ケースの内部に存在する伸縮棒の第１の端部には、それぞれ１つのピストンが設けられている。このピストンは、たとえば真鍮から形成されている。これに対して、伸縮ケースは、特殊鋼から成る。伸縮棒アセンブリは、外側の端部においてそれぞれ伸張リムに終端している。伸張手段は、この伸張リムに固定されるとともに伸張リムによって張設される。さらに、伸縮ケースには照明手段マウントが設けられており、このマウントは、電気供給ケーブルによって電流が供給されるようになっている照明手段を収容する。
【０００８】
照明手段マウントは、スタンドのスタンドロッド上に固定されている。牽引ロープ対がピストンに固定されており、伸縮ケース内を通っている。ハンドルによって、両牽引ロープが互いに接続されている。ランプが、スタンド上に、場合によっては数メートルの高さのところに設置されている場合には、牽引ハンドルを手動で牽引することによって、伸張装置を伸張させることができる。このとき、伸縮棒が伸縮ケース内に引き込まれて、上方の伸張リムが矢印の方向に下方に引かれる。これによって、上方の伸張リムが、照明手段マウントに固定されている下方の伸張リムに接近し、それによって、伸張手段は、矢印で示されているように外方に動く。これによって、伸張手段上に折り返されていたランプシェードが張設される。
【０００９】
以下に、本発明を図面に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】張設手段を備える本発明に係る携帯用ランプの図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
図１には、本発明による携帯用ランプ５００用の伸張装置１が図示されている。この伸張装置は、折り畳み式シェード３００を伸張させるものである。伸張装置１は、伸縮棒アセンブリ２から成る。この伸縮棒は、内側の伸縮棒３、３'と、図１では透明に図示されている外側の伸縮ケース４、４'とを備える。
【００１２】
伸縮棒と伸縮ケースとは、互いに入れ子式になるように設けられている。伸縮ケース４、４'の内部にある伸縮棒３、３'の第１の端部にはそれぞれ、本例では真鍮から形成されているピストン５、５'がある。一方、伸縮ケース４、４'は、特殊鋼から成っている。伸縮棒アセンブリ２の外端はそれぞれ、伸張リム６、６'にて終端している。この伸張リムには、伸張手段９、９'が固定されており、これら伸張手段は、伸張リム６、６'よって張設される。伸縮ケース４、４'には、照明手段マウント７が設けられている。この照明手段マウントは、照明手段８を収容しており、この照明手段には、電源ケーブル１０によって電力が供給される。図１には、本発明による携帯用ランプ用の伸張装置１が、伸張状態で図示されている。ここで、照明手段８の熱によって、伸縮棒アセンブリ２およびその中にあるピストン５、５'が加温される。ピストン５、５'は、膨張率が高いため、伸縮ケース４、４'の内径よりも膨張する。ピストン５、５'は、より強く膨張するため、伸縮ケース４、４'内部で膠着する。ピストン５、５'は、冷却状態では再び収縮し、それによって、伸縮ケース４、４'とピストン５、５'との膠着状態が解除される。その結果、伸縮棒３、３'は、伸縮ケース４、４'から再び抵抗なく移動することができるようになり、よって、伸張手段９、９'を伸張解除することができる。伸張装置１を伸張解除する際には、伸張手段リム６、６'間の距離が拡大するので、伸張手段９、９'が、伸張手段９が円筒状になるような構成を形成しつつ照明手段８に対して赤道方向に動くので、その結果、場所をとらずに携帯用ランプを搬送することができるようになる。
【００１３】
照明手段マウント７は、スタンド１４１のスタンドロッド１４１上に固定されている。牽引ロープ１５１、１５１'が、ピストン５、５'に固定されており、かつ、伸縮ケース４、４'内を通っている。ハンドル１５０によって、両牽引ロープ１５１、１５１'が互いに接続されている。ランプが、スタンド１４１上に、場合によっては数メートルの高さのところに設置される場合には、牽引ハンドル１５０を手動で牽引することによって、伸張装置１を伸張させることができる。このとき、伸縮棒３、３'が伸縮ケース４、４'内に引き込まれて、上方の伸張リム６が矢印の方向に下方に引かれる。これによって、上方リム６が、照明手段マウントに固定されている下方の伸張リム６'に接近し、それによって、伸張手段９、９'は、矢印で示されているように外方に動く。これによって、伸張手段９、９'上に折り返されていたランプシェードが張設される。
【符号の説明】
【００１４】
１ 伸張装置
２ 伸縮棒アセンブリ
３ 伸縮棒
４ 伸縮ケース／中空シリンダ
５ ピストン
６ 伸張リム
７ 照明手段マウント
８ 照明手段
９ 伸張手段
１０ 電源ケーブル
１００ 伸張補助具
１４０ スタンド
１４１ スタンドロッド
１５０ 牽引ハンドル
１５１ 牽引ロープ
１５１’ 牽引ロープ
３００ 折り畳み式シェード
５００ ランプ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ランプ（５００）であって、少なくとも部分的に反射層が施されている折り畳み式シェード（３００）を備え、前記折り畳み式シェード（３００）には前記折り畳み式シェード（３００）を伸張するための１つまたは複数の移動可能な伸張手段（２、９）が設けられており、該折り畳み式シェード（３００）は、伸張状態および伸張解除状態において、照明手段（８）を包囲する、ランプ（５００）において、
前記伸張手段（２、９）は、内側に伸縮棒（３、３’）と外側に伸縮ケース（４、４’）とを備える伸縮棒アセンブリ（２）に固定されていることを特徴とするランプ。
【請求項２】
請求項１に記載のランプ（５００）において、
前記伸縮棒アセンブリ（２）は、外側の端部においてそれぞれ伸張リム（６，６’）に終端し、伸張手段は、前記伸張リム（６，６’）に固定されていることを特徴とするランプ。
【請求項３】
請求項１または２に記載のランプ（５００）において、
前記伸縮ケース（４、４’）には照明手段マウント（８）が設けられていることを特徴とするランプ。
【請求項４】
請求項１、２または３に記載のランプ（５００）において、
牽引ハンドル（１５０）は、手動の張設のために設けられていることを特徴とするランプ。
【請求項５】
請求項１ないし４のいずれか一項に記載のランプ（５９９）において、
牽引ロープ（１５１、１５１’）は、伸縮棒（３、３’）の端部に、または、ピストン（５，５’）として構成されている端部に固定されていることを特徴とするランプ。
【請求項１】
ランプ（５００）であって、少なくとも部分的に反射層が施されている折り畳み式シェード（３００）を備え、前記折り畳み式シェード（３００）には前記折り畳み式シェード（３００）を伸張するための１つまたは複数の移動可能な伸張手段（２、９）が設けられており、該折り畳み式シェード（３００）は、伸張状態および伸張解除状態において、照明手段（８）を包囲する、ランプ（５００）において、
前記伸張手段（２、９）は、内側に伸縮棒（３、３’）と外側に伸縮ケース（４、４’）とを備える伸縮棒アセンブリ（２）に固定されていることを特徴とするランプ。
【請求項２】
請求項１に記載のランプ（５００）において、
前記伸縮棒アセンブリ（２）は、外側の端部においてそれぞれ伸張リム（６，６’）に終端し、伸張手段は、前記伸張リム（６，６’）に固定されていることを特徴とするランプ。
【請求項３】
請求項１または２に記載のランプ（５００）において、
前記伸縮ケース（４、４’）には照明手段マウント（８）が設けられていることを特徴とするランプ。
【請求項４】
請求項１、２または３に記載のランプ（５００）において、
牽引ハンドル（１５０）は、手動の張設のために設けられていることを特徴とするランプ。
【請求項５】
請求項１ないし４のいずれか一項に記載のランプ（５９９）において、
牽引ロープ（１５１、１５１’）は、伸縮棒（３、３’）の端部に、または、ピストン（５，５’）として構成されている端部に固定されていることを特徴とするランプ。
【図１】
【公開番号】特開２０１０−１５９９９（Ｐ２０１０−１５９９９Ａ）
【公開日】平成２２年１月２１日（２０１０．１．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２１１１１９（Ｐ２００９−２１１１１９）
【出願日】平成２１年９月１１日（２００９．９．１１）
【分割の表示】特願２００６−５５１７１５（Ｐ２００６−５５１７１５）の分割
【原出願日】平成１７年３月１５日（２００５．３．１５）
【出願人】（５０６２０３８００）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１月２１日（２０１０．１．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年９月１１日（２００９．９．１１）
【分割の表示】特願２００６−５５１７１５（Ｐ２００６−５５１７１５）の分割
【原出願日】平成１７年３月１５日（２００５．３．１５）
【出願人】（５０６２０３８００）
【Ｆターム（参考）】
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