説明

携帯用台座。

【課題】 和服姿正座時等の膝や脚の疲労を癒すための軽量で小型の操作容易な、ブロー成型式のエアー式台座の品質向上とコストダウンを図り、及び、脚折り畳み式の、日常的に携帯可能な、かつ、屋内外用の小型台座を提供することを目的とする。
【解決手段】 可撓性樹脂等からなる胴部蛇腹状5のエアー式本体2Aの突起するキャップ付き口部6の底面を挫屈可能な外椀状4Aに初期成型してキャップ6A頭部を面一形成可能に設け、かつ、外ネジ式口部6に通気穴6aを設けて瞬時に密閉可能な台座1Aを形成している。
また、本体2B上に成型座面8A,8Bをキャップ操作可能に配して成型座面任意拡大可能に形成、かつ、本体2B2基を並列配置して各上部に椀型成型座面8Cを装着して合掌式折り畳み可能な双胴式小型台座1Cを形成出来る。又は、剛性座面8D裏面にパイプ式脚14A,14Bを異巾に設けて該底辺間に屈曲ステー15を配して脚を交差折り畳み可能なシンプルな台座1Dを形成することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
稽古や、慶弔事などの和服姿で正座を求められる場合の、或いは、外出時休息用の折り畳み式携帯用台座に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、稽古や慶弔事等の長時間の正座が求められる場合の膝や脚の負担を軽減すため、スチールや木製、或いは、発砲材等の携帯用台座があるが、何れも、携帯に不便であったり、和服に馴染まなかったり、又は、畳や座布団を損傷しやすい等の難があり、或いは、エアー式もあったが高齢者には息が切れたり、マナー面でも敬遠されがちな面があった。また、素早い密封に難があった。かつ、ブロー製法上、突起する給排口の頭部を底面と面一に設ける場合、この突起周囲に窪みを設けてこの基部面を横貫通することが必要な為に金型代が高価になっていた。或いは、パイプ折り畳み式もあったが分解と組み立てが必要であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記課題に着目して案出されたもので、正座時の膝や脚の疲れを癒すための体加重を支え、軽量、かつ、コンパクトで携帯可能な、かつ、操作が容易で畳や座布団を痛めない、かつ、着物姿にも違和感のない台座、或いは、通常の外出時やレジャー用にもより便利で格安な小型携帯用台座を提供することを目的とする。
【課題を解決発明するための手段】
【0004】
本発明は上記課題を達成するため請求項1の如く、軽量でコンパクトな携帯用台座を、例えば、プラスチック等の可撓性素材を用いて所定の硬度と肉厚からなる平面形状が角型又は円形等の所定高さの中空立体状本体を、上下に座面及び底板を配し、中間胴部を、例えば、アコーデオン状等の蛇腹状に設けてエアー給排可能な上下方向拡縮可能に形成のため、主に、前記底板をなだらかな外椀状に設けてこの央部に突起する外ネジ式のキャップ付きエアー開閉止用の口部を配し、かつ、このネジ部に通気孔を設けてブロー成型で一体の立体状に初期成型してこの底面部を内椀状に押圧してキャップの頭部を底面の周面部と面一に形成するものである。なお、前記外椀状底板周囲にはヒンジ溝を設けて挫屈可能に、かつ、口部基部には弾性Oリングを配している。なお、前記底板は皿状の内椀状に初期成型することも出来る。
このように形成された本発明の携帯用台座は高さを、例えば、15乃至18センチメートルに設けて外椀状に初期成形された底板を内方向の凹状に押圧座屈させて中央部の外部突起する口部頭部を底面と面一形成可能にし、かつ、胴部高さを初期成型のまま、或いは、任意に圧縮調整したところで素早くキャップを締めて密封して内圧保持可能な台座を形成し、この状態で、例えば、和服姿で正座時の腰下の両足の間に後方から押入して使用出来る。かつ、使用後、キャップを緩めて上下面板を最大圧縮してエアーを抜いた状態で、即、キャップ操作で密封して負圧状態を保持して収納可能に形成される。かつ、再使用時にはキャップを緩めるだけで口で吹いて膨らますこともなく初期成形状に復元出来る。特に、前記の如く、ネジ部に通気穴を設けたことにより本体を両手で上下圧縮途中に手を離すことなくキャップ操作が出来て素早く密封出来ることを特徴としている。かつ、これを折り畳んで任意に収納袋を用いてバッグ等に収めて携帯可能に構成される。
また、このように形成されたブロー成型された台座は本体の平面形状を丸型、及び、角型、又は、アイロン型や瓢箪型等に設けることが出来ると同時に、縦型胴部を、筒状はもとより、台形、逆台形、又は、鼓形等の立体状に形成出来る。かつ、本体外部に、底部の口部部分を除く化粧袋等を用いて用途の多様化を図ることが出来、かつ、本台座は、室内のほか、行事や散歩時の任意の休息用にも役立つものである。更に、本台座は前述の如く、底面の突起するエアー口部の頭部を底面と面一に形成の時、従来製法は口部周囲の底面に口部高さの窪みを設けて頭部を面一に成型していたが、これを、面部をなだらかな外椀状に設けて凹状に挫屈可能に、又は、内椀状に初期成型してキャップ頭部と底面周囲の面と面一可能に形成することによって、従来方法に比して金型代の大幅コストダウンが可能となる。
【0005】
また、本発明の胴部蛇腹式のエアー式携帯用台座は請求項2の如く、前記本体上面を挫屈可能ななだらかな外椀状、又は、皿状に設けて中央部に外部突起するキヤップ付きの通気孔付きの口部を配してキャップ頭部を面一形成し、かつ、この本体上部に、同口部くり抜きの成型座面を脱落防止可能に重合装着してキャップ操作でエアー給排可能に形成、かつ、この成型座面の左右に水平方向の差し込み口等を設けて、座面のほぼ中央で二分割の補助座板をスライド挿入出可能に配して座面任意拡大可能なエアー折り畳み式携帯用台座を形成することも出来る。なお、本体と成型座面の重合は本体上面に水平方向の突起部を設けて成型座面裏面サイドの嵌合穴に嵌合して装着出来る。
本台座は、このように本体上面に任意拡大可能な成型座面を重合形成することによってコンパクトな台座形成を可能にし、使用時、本体胴部エアー拡大後、補助座板を任意に引き出して座面を延長拡大して座り心地と座時の安定性向上を図り、かつ、胴部を簡単に上下方向に折り畳み収納することが出来る。なお、前記補助座板は、これを成型座面上に鞍型に設けてスライド可能に装着することも出来る。かつ、成型座面はこの両端にヒンジ機構を配して補助座板を回転拡大可能に装着することも出来る。もとより本台座は専用収納袋を用いてバッグ内に収納することが出来る。
【0006】
また、本発明の携帯用台座は請求項3の如く、主に、前記キャップ付きの通気孔付き口部を上部中央の面一に配した胴部蛇腹式のエアー式立体状本体2基を並列配置し、かつ、それぞれの上面に、所定の深さを有するフランジ付き剛性椀型座面を脱落防可能に装着して各本体をエアー独立拡縮操作可能に設け、かつ、この両椀型座面にヒンジ機構を配して外屈曲可能に連結形成し、かつ、両座面展張時の連結部に横断するかんぬきをスライド式の着脱可能に配して本体胴部をエアー拡大して台座として使用可能に形成、かつ、使用後、本体胴部をエアー抜き縮小後前記各椀型座面内に収納、かつ、両座面をパック式の折り畳み可能に設けてエアー双胴式の台座を形成することが出来る。なお、本エアー双胴式の台座は両椀型座面のフランジを確実に当接可能に設けて前記かんぬきを割愛することも出来る。かつ、本体底面に両底面連結の連結板を屈曲可能に配して安定を図ることが出来る。かつ、前記連結式椀型座面を請求項2の如く、両座面を補助座板装着式に設けて座面拡大式に形成することも出来る。
【0007】
また、本発明の台座は請求項4の如く、上面に所定大の剛性樹脂製等の、主に、椀型座面を配し、かつ、この座面裏面長手方向左右に1対の所定長のアルミパイプ製等の支持脚を、例えば、コの字状の所定長に設けて、かつ、これを、左右異巾に配して半回転可能に装着し、かつ、脚開脚時長さの底辺間に、例えば、剛性の中間部屈曲可能なステーをほぼ常時装着し、脚折り畳み時、前記屈曲ステーの上下面を反転させながら抱き合わせ状に交差して前記座面裏面内に収納可能なパイプ式の折り畳み式台座を形成することが出来る。なお、屈曲ステーはこれを所定の張力を有する布帯を用いることも出来る。又は、ロープ等を用いることも出来る。なお、座面裏の脚の基部には補助ストッパーを設けると良い。従って、このように形成されたパイプ支持脚式台座は、従来のパイプ式椅子の小型化が分解組み立て式等が多かったのと比べ、座面の裏面の脚取り付けを左右異巾に設けて、かつ、中間部に屈曲ステーを装着したことにより組み立てと収納が極めて簡単に出来る。かつ、本台座に於いても、胴部に化粧膜を設けることも、収納用の袋を用いることも出来る。
【0008】
また、本発明の台座は請求項5の如く、剛性を有する樹脂又は軽量鋼板等を用いて、上部の座面、及び、支持脚とも折り畳みと折り曲げ可能な小型台座を形成するものとし、この台座は上部に所定の深さを有するフランジ式の椀型座面2面を下部にヒンジ機構を配して外折り曲げ可能に連結し、かつ、この椀型座面連結のフランジ当接面に、フランジ同士が上部荷重支持可能な受止ブロック配し、かつ、前記連結部に横断する固定用かんぬきを併設し、かつ、両連結椀型座面長手方向両端裏面に、1対の2段式面状支持脚を基部、及び、中間部に回転軸を折り畳み可能に配して折り畳まれた脚を前記両左右椀型座面内に収納可能に、かつ、両椀型座面をパック式に再折り畳み可能に設けて小型携帯用台座を形成することが出来る。なお、本台座は前記面状の脚長を、例えば、中間にノックピン等を用いてスライド伸縮可能に形成することが出来る。なお、本台座に於いても収納袋を用いて収納出来る。
【発明の効果】
【0009】
本発明の携帯用台座は、可撓性樹脂等からなる中空蛇腹状のエアー式上下拡縮可能なブロー成型本体を、突起するエアーキャップの頭部と取り付け底面、又は、上面とを面一に形成のため、この口部取り付け面部を挫屈可能な山形,又は、皿状に設けて初期成型、かつ、口部を外ネジ式の通気孔付きに設けて以下の如き効果がある。
イ) 口部取り付け面部を上記の如く初期成型して製品のコストダウンが出来る。
ロ) かつ、特に本体圧縮密封時のキャップ操作が素早く出来る。
ハ) 本体胴部を蛇腹式に設けて折り畳みと復元操作が容易で、かつ、軽量,小型で 畳や座布団を傷めない。かつ、口で吹いて膨らます必要がない。
ニ) かつ、化粧袋を用いて和服に馴染むと同時に、稽古事や慶弔時に巾広く用いら れる。
ホ) また、本体上面に成型座面を用いて拡大補助座面を配し、本体を小型化できる 。
ヘ) かつ、本体2基並列の上部成型座面を連結式に設け、かつ、これをパック式折 り畳み可能に設けてより小型化を図って日常的に携帯出来てイベントやレジャ ー等に役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の形態を図1〜図20によって説明する。
【実施例1】
【0011】
本発明のエアー折り畳み式携帯用台座1Aを図1〜5で示すと、平面形状ほぼ角型の所定高さの中空の立体状本体2Aを、プラスチック等の可撓性樹脂素材を用いて上部に所定の厚みを有する上部座面3を配し、胴部5を蛇腹状に設け、かつ、下部底板4をなだらかな山形の外椀状4Aに設けてこの周囲部にヒンジ溝4aを配し、かつ、底板4Aのほぼ中央に通気孔6a付きの外ネジ式口部6を配して上下面板と一体の中空の立体状に初期成型し、この外椀状に成型された底板4Aを内椀状4に押圧挫屈させてキャップ6Aの頭部を底面4と面一可能に形成するものである。かつ、前記キャップ6Aは外ネジ式口部6に通気孔6aを配し、下部に弾性Oリング7を用いてエアー開閉止可能に形成している。
このように形成された本発明の携帯用台座1Aは前記の如く、初期、例えば、上部面3と底面4の高さを15乃至18センチメートルに設けて外椀状にブロー成型された底板4Aを凹状4Bに挫屈させてキャップ6Aの頭部と底板4とを面一に形成、以後、底板4Bはこの状態を維持するものとし、かつ、キャップ6A開栓時にはこの形状に自動復元することが出来ると同時に、キャップ6A操作によりエアーを排出して任意高さに圧縮してキャップ6Aを締めることにより口部6が密封されて内部圧と高さが保持される。
このように形成された台座1Aを例えば、和服姿で正座時の腰下の両足の間に後方から押し入れて上体の加重を支える台座1Aとして使用することが出来、かつ、使用後はキャップ6Aを緩めて本体上下面3,4Bを最大圧縮して通気孔6aからエアーを抜いて素早くキャップ6Aをすることによって内部の負圧状態を保持して折り畳み収納が出来る。従って、本台座は前記の如く、外ネジ式の口部6を通気孔6a付きに設けて基部にOリング7を配した構造としているため胴部を両手で圧縮操作過程で手を離すことなく任意の位置で瞬時のキャップ6A操作で密封することが出来る。また、本発明は初期成型に於いて、底板4Bをなだらかな内椀状に設けて口部6頭部と面一に形成することも出来る。なお、この場合にはヒンジ溝4aは割愛される。従って、このように折り畳み可能に形成された携帯用台座1Aは、所定の硬度と肉厚の、かつ、主に、伸びの少ない柔軟性を有する素材を用いることによって、かつ、両足で挟まれて使われることによって上部体加重による変形も少なく、かつ、座り心地の良い軽量で持ち運びの便利な携帯用台座を提供できる。
かつ、キャップを緩める操作だけで胴部を初期成型時の形状に復元可能なため、口で吹いて膨らますこともなく台座として使用が可能で畳や座布団を傷める心配がない。かつ、本体外部に、底部の口部部分を除く化粧袋等を用いて用途の多様化を図ることが出来、かつ、収納袋等を用いてバッグに収めて持ち運びが容易に出来る。かつ、本台座は、室内のほか、行事や散歩時の任意の休息用にも役立つものである。かつ、本台座1Aは前述の如く、底面の突起するエアー口部6の頭部を底面と面一に成型の時、従来製法は、図示しないが、口部周囲の底面に口部高さの窪みを設けて、かつ、窪みの底面を横貫通させて金型を脱型していたが、これを、面部をなだらかな外椀状4Aに設けて凹状4Bに挫屈可能に、又は、内椀状4Bに初期成型してキャップ頭部と底面を面一可能に形成することによって従来方法に比して金型代の大幅コストダウンが可能となる。
なお、本エアー式携帯用台座は図1の如く立体状胴部を逆台形状に、又は、図示しないがこれを筒状、台形状、鼓状等に形成することも出来る。かつ、平面形状を丸型、又は、台形、或いは、アイロン型、瓢箪型等に設けることが出来る。
【実施例2】
【0012】
また、本発明の胴部蛇腹5式のエアー式携帯用台座1Bは図6〜11に示す如く、本体2Bの上部を内椀状3Aに初期成型してほぼ中央部口部6のキャップ6A頭部を上部面3と面一に設け、この上部面3A上部に中央口部々分Aをくり抜いた成型座面8Aを重合装着して本体2Bのキャップ6A操作でエアー給排可能に設け、かつ、この座面8Aの左右に水平方向の差し込み口8aを設けて二分割所定長さの補助座板9Aをスライド挿入出可能に配して座面8A延長拡大可能な折り畳み式台座1Bを形成することが出来る。なお、本体2Bに突起係止部Bを、成型座面8Aに嵌合穴Cを設けて重合可能に設け、かつ、二分割の延長補助座板9Aには脱落防止手段9aを配している。
この様に形成された本発明の台座1Bは、成型座面8A重合の任意拡大可能に設けて本体を小型化して携帯性を便利にし、かつ、座時拡大して上体の安定性向上を図ることが出来る。なお、前記座面拡大は、図示しないが、前記スライド板を脱落防止可能な鞍型に設けて装着することも出来る。或いは、図11の通り台座1Bを、成型座面8B両端に回転軸機構10を配して補助板9Bを回転装着可能に形成することも出来る。なお、この場合、成型座面8B両端に肉厚のスペーサーDを設けている。かつ、前記成型座面8A、8Bは、これをフランジ8b付きに設けることも出来る。また、図示しないが、本発明の台座1Bは口部6を底面に配して上面の成型座面板8A,、8Bのくり抜き部Aを割愛して重合出来る。かつ、成型座面8A,、8Bの段差部にはソフトマット11等を用いることも、或いは、本台座に於いても別途、化粧袋、或いは、収納袋を併用することが出来る。
【実施例3】
【0013】
また、本発明の携帯用台座1Cは図12〜14に示す如く、内椀状上面3Aの中央部にキャップ6A付き口部6を設けた胴部蛇腹式5の立体状本体2B2基を並列配置し、かつ、この本体2Bの上面それぞれに、各中央口部Aをくり抜いて所定の深さを有するフランジ8b付き剛性椀型成型座面8Cを重合装着し、かつ、これを回転軸機構10を配して外屈曲可能に連結して本体2Bをキャップ6A独立開閉操作可能に設け、かつ、主に、この成型座面8C連結部に跨るかんぬき12をスライド式等の着脱可能に配し、かつ、底部に双胴連結拘束の屈曲可能な連結板13を配して安定性を図って双胴式台座1Cを形成することが出来る。このように形成された双胴式台座1Cは当初、パック状に折り畳まれた椀型座面8Cをフック8cを外して開き、かんぬき12で座面8Cを固定した後、キャップ6A操作で胴部5を初期成型状に復元拡大して使用、かつ、本体を両座面8C内に縮小収納後かんぬき12を外してパック式の折り畳み可能な双胴式台座1Cを形成している。
なお、口部は通気穴6a付きの外ネジ式に設けて基部にOリング7を配し、本体2Bと成型座面8Cはそれぞれ係止突起部Bと嵌合穴Cを設けて重合装着している。なお、前記かんぬき12は、連結部の座面8Cフランジ8b面を確実に当接して、或いは、後記する図18中の荷重受支ブロック18を配してこれを割愛することも出来る。かつ、本双胴式台座1Cは、図示しないが、請求項2の如き補助座板付き成型座面8A、8Bを配して面座8Cを拡大可能に形成することも出来る。
【実施例4】
【0014】
また、本発明の台座1Dは図15〜17に示す如く、上面に樹脂製、又は、軽量鋼製等の所定大の平面ほぼ角型の、主に、周囲フランジ付き剛性面板8Dを配し、かつ、この面板8D裏面左右に1対の、例えば、アルミ製パイプをコの字状等に設けた所定長の巾狭14Aと巾広14Bの異巾の支持脚を自在半回転可能に懸垂装着して交差抱き合わせ収納可能に設け、かつ、この支持脚14A,14B開脚時底辺間長さの中間部屈曲式ステー15をほぼ常設装着してこの上下面が反転しながら開閉脚可能なパイプ式台座1Dを提供出来る。なお、脚14の長さは面板の取り付け間隔Fよりも大に設けるこことが望ましい。
このように形成されたパイプ式台座1Dは支持脚14A,14Bを剛性面板8D裏面に懸垂装着して左右の支持脚14A,14B底辺間に開脚時固定用の屈曲ステー15を装着しているため台座1Dを収納袋等から取り出すだだけで上部面板8D内に収納された支持脚14A,14Bが屈曲ステー15の上下面を反転させながら垂直に懸垂され、この時点で、屈曲ステー15上面を指で軽く押し下げるだけで組み立て不要で開脚を固定して椅子状の台座が形成される。かつ、使用後も、屈曲ステー15の中央を指で軽く押し上げて巾狭の脚14Aを先に折り畳んでから巾広の脚14Bを抱き合わせ状に折り畳むことによって屈曲ステー15が装着されたまま上下面を反転させて収納が可能なため、従来のパイプ組み立て分解式等に比して極めてシンプルに形成されている。なお、脚懸垂基部の座面裏面に補助ストッパー16を設けている。また、本台座は図示しないが開脚底辺間に所定の張力を有する布帯を用いることも、又は、ロープ等を用いることも出来る。かつ、本台座は、図示しないが、本体中間胴部に筒状の化粧膜を装着して商品価値を高めることも出来る。
【実施例5】
【0015】
また、本発明の台座1Eは図18〜20に示す如く、剛性を有する樹脂製又は軽量鋼製の所定の深さを有するフランジ8b付き上部座面8E、及び、該裏面のほぼ両端に装着の面状の2段式支持脚17A,17Bを基部及び中間部折り曲げ可能設けて折り畳み式小型台座1Eを形成するものとし、本台座1Eは、フランジ8b付き座面8Eを接続配置してフランジ8b下部に回転軸機構10を配して外折り曲げ可能に、かつ、このフランジ当接面E同士に荷重受圧可能な受支ブロック18を配し、かつ、座面8E分割部に貫通するかんぬき12を併設して外折り曲げ、及び、連結部直線状固定可能に設け、かつ、この座面8E裏面に、1対の2段式面状上下支持脚17A、17Bを基部及び中間部に回転軸10を配して折り曲げ可能に設け、かつ、左右の上下脚17A、17Bを左右の座面8E内に収納、かつ、図20の如く、左右の座面8Eをパック式に外折り畳み可能な携帯用台座1Eを形成出来る。なお、両端の面状の脚17は、図示しないが、中間部をにノックピン式のスライド伸縮可能に設けることも出来る。
このように形成の台座1Eは、当初、外折り畳みされた座面8Eを開いて連結部をかんぬき12で横断固定して裏面に収納の2段の脚17A、17Bを外出して延長し、かつ、当接面E受支ブロック18とヒンジ機構10に掛る上部荷重の受圧を確認して椅子状に設けて使用出来ると同時に、前述の如く、パック状に折り畳んで極めて小型、かつ、軽量して日常的にバッグ、又は、ポケット等に携帯することも可能で、屋内外の行事のとき、又は、レジャー用のござ代わりに、或いは、ウォーキング等の休息時にも便利な台座である。
なお、もとより本台座に於いても前記通り専用収納袋を用いることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のブロー一体成型のエアー式携帯用台座の斜視全体図。
【図2】同上台座の初期成型時正面図で片側が底面を凹状に挫屈した様子を示す断面図。
【図3】同上台座の裏面を示す図。
【図4】同上台座の折り畳み後の正面図で片側が断面図。
【図5】同上台座の通気穴付き口部及びキャップの正面図で片側が断面図。
【図6】本発明のエアー式台座上部に成型座面重合の斜視全体図で、かつ、補助座板がスライドして拡大された様子を示す。
【図7】同上成型座面の補助座板が装着された様子を示す平面図。
【図8】同上補助座板装着の成型座面正面断面図。
【図9】同上台座本体の正面図で片側が断面図。
【図10】同上台座本体の平面図。
【図11】同上台座重合の成型座面の回転拡大式補助座板装着の部分断面図。
【図12】本発明のエアー双胴式台座の正面図で片側が縮小の様子を示す断面図。
【図13】同上台座の平面図。
【図14】同上台座の折り畳まれた様子を示す正面図で片側に断面を示す。
【図15】本発明の屈曲ステーが常設されたパイプ脚式台座の部分切欠斜視全体図。
【図16】同上台座の正面断面図で屈曲ステーが反転しながら脚が交差して折り畳まれる様子を示す。
【図17】同上屈曲ステーの取り付け断面図。
【図18】本発明の剛性椀型座面及び面状支持脚屈曲式台座の斜視全体図。
【図19】同上台座の正面断面図で、かつ、脚屈曲の様子を示す。
【図20】同上台座の折り畳まれた様子を示す断面図。
【符号の説明】
【0017】
1A エアー蛇腹折り畳み式携帯用台座
1B 座面任意拡大エアー式携帯用台座
1C エアー双胴折り畳み式携帯用台座
1D 脚交差抱き合わせ収納式携帯用台座
1E 座面及び脚屈曲の折り畳み式小型台座
2A 底部エアー口部付きの中空本体 2B 同上部エアー口部付きの中空本体
3 上面及び上部座面 3A 内椀状上面 4 底面及び底板 4a ヒンジ溝
4A 外椀状底板 4B内椀状底板 5 蛇腹状胴部 6 外ネジ式エアー口部
6a 通気孔 6A 同キャップ 7 Oリング
8A 中央部くり抜きのスライド式成型座面 8B 同回転座板式成型座面
8C 同椀型連結成型座面 8D パイプ脚用剛性面板
8E 脚装着用分割椀型座面 8a 差し込み口 8b フランジ
8c フック 9A スライド式補助座板 9B 回転補助座板
9a 脱落防止手段 10 回転軸機構 11 ソフトマット
12 かんぬき 13 屈曲連結板 14 パイプ状支持脚
14A 同巾狭の支持脚 14B 同巾広の支持脚 15 屈曲ステー
16 補助ストッパー 17 面状支持脚 17A 上部面状支持脚
17B 同下部支持脚 18 受止ブロック
A 中央くり抜き穴 B 係止突起部 C 嵌合穴 D 肉厚スペーサー
E 当接面 F 脚取り付け間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に、正座時の脚部疲労軽減用台座に関するもので、プラスチック等の可撓性素材からなる平面形状角又は丸形等の本体を、上部に座面、対面に外部突起するエアー給排手段(以下キャップ付き外ネジ式口部とも言う)を配した底板、及び、中間胴部を蛇腹状に設けた中空の立体状(筒型、及び、台形、又は、逆台形状、鼓形等を含む)に初期成型して上下方向拡縮可能に形成するものとし、かつ、該本体は、初期成型時、前記底板をなだらかな山形(以下外椀状とも言う)に設けて凹状に押圧変形(以下挫屈と言う)可能に,又は、凹状(以下内椀状とも言う)に設けて前記キャップ頭部と面一可能に形成、かつ、前記ネジロ部に通気孔を配して弾性ガスケット(以下Oリングと言う)併用可能に構成されたエアー蛇腹折り畳み式携帯用台座。
【請求項2】
主に、前記通気孔付き口部を中空本体上部面に配して頭部面一に設け、かつ、該上面上部に前記口部々分くり抜きの成型板(以下成型座面と言う)を脱落防止可能に重合装着してエアー給排操作可能に形成、かつ、該成型座面左右両端に水平方向の差し込み口を設けて2分割の補助座面スライド装着可能に、又は、左右に回転軸を配して補助座面回転装着可能に構成された請求項1記載の上部座面任意拡大式のエアー折り畳み式携帯用台座。
【請求項3】
主に、上面に通気孔付き口部を配した前記中空本体2基を並列配置し、かつ、該各本体上面に前記口部部分くり抜きの、かつ、周囲に所定深さの縁部(以下フランジと言う)を設けた剛性座面(以下椀型座面とも言う)をエアー独立給排操作可能に装着して屈曲可能に連結、かつ、該椀型座面連結部横断固定用部材(以下かんぬきと言う)、及び、両本体底板間に連結板を屈曲可能に配して形成し、前記各本体を前記椀型座面内に圧縮収納後、両椀型座面を合掌式折り畳み(以下パック式とも言う)可能に構成された請求項1、及び、2記載のエアー双胴折り畳み式携帯用台座。
【請求項4】
前記台座を、上部に所定大の椀型座面を配し、かつ、該裏面左右に、1対のコの字状等に設けた所定長のパイプ式支持脚(以下脚とも言う)を異巾に設けて半回転可能に懸垂装着し、かつ、該脚開脚時の底辺間に、主に、屈曲可能な剛性板(以下屈曲ステーと言う)をほぼ常設可能に形成し、前記脚交差折り畳み時前記屈曲ステーの上下面が反転収納可能に構成された請求項1、及び、3記載の脚交差折り畳み式携帯用台座。
【請求項5】
前記台座の上部座面、及び、下部支持脚を剛性樹脂製又は軽量鋼製等に設けて該座面、及び、支持脚とも折り畳み小型化可能に形成するものとし、前記座面は所定大の椀型に設けて該2面を平面状に接続配置して該フランジ当接面同士の荷重受支可能な機構(以下受支ブロックと言う)、及び、該下部にヒンジ機構を配して外屈曲、及び、荷重受支可能に連結し、かつ、該連結部に両座面貫通のかんぬきを配して形成、かつ、該両座面両端左右裏面に1対の所定長の2段式面状支持脚を基部、及び、中間部回転折り曲げ可能に、又は、前記脚長スライド伸縮可能に組み立て形成して前記各椀型座面内に収納、かつ、該両座面パック式折り畳み可能に構成された請求項1、及び、3、及び、4記載の座面及び脚屈曲の小型折り畳み式携帯用台座。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−177489(P2011−177489A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157244(P2010−157244)
【出願日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【出願人】(395019111)有限会社ライセン (10)
【出願人】(510046675)
【Fターム(参考)】