説明

携帯端末、ダウンロードシステム、ダウンロード方法およびダウンロード用プログラム

【課題】端末デコレーションデータの利用に際し、ダウンロードに係るユーザの手間を低減し、かつ携帯電話機の操作性を悪化させることなく利用可能とする。
【解決手段】ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、データ提供サーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ処理手段101と、当該携帯端末で使用する端末デコレーションデータ群を記憶する記憶手段102とを備え、データ処理手段101は、データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、記憶手段102に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の表示画面や携帯端末から送信するメール等に使用される背景画像や絵文字や動画像やアイコン、音データといった装飾用またはユーザ嗜好に合致することを目的の1つとして作成されたデータをダウンロードして利用する携帯端末、ダウンロードシステム、ダウンロード方法、およびダウンロード用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
各々のユーザの嗜好に応じて、携帯電話機がデコレーションメールなどに使うデータを、ネットワーク上に公開されているサイト等からダウンロードして利用することが行われている。
【0003】
このような携帯端末に使用される、装飾用またはユーザ嗜好に合致することを1つの目的として作成されたデータ、すなわち装飾用または嗜好的なデータ(以下、端末デコレーションデータという。)のダウンロード方法の多くでは、例えば、サイトに接続し、ダウンロードしたい絵文字やピクチャを選択し、ひとつずつダウンロードして保存するという操作を必要とする。しかし、データをひとつずつダウンロードするのでは、手間がかかり面倒である。
【0004】
端末デコレーションデータのダウンロードや保存形態に関して、例えば、特許文献1には、絵文字を入力するためのキャラロゴパレット(絵文字を含む)をダウンロードし、このキャラロゴパレットを使用してメールを作成する旨が記載されている。
【0005】
また、特許文献2には、記憶手段に記憶されたコンテンツを複数階層の各階層でグループ分けして管理する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−157082号公報
【特許文献2】特開2005−266878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されている技術を用いれば、箇々の絵文字をダウンロードする手間は省ける。しかし、一括ダウンロードしたデータの編集については何ら記載されておらず、例えば飽きたものやユーザの嗜好に合わないものを削除できないとすると、記憶領域の無駄である。
【0008】
なお、特許文献2に記載されているデータ管理方法では、コンテンツを複数階層毎にグループ分けして管理するが、この方法では、ダウンロードの積み重ねによっていたずらにデータが多くなる可能性がある。いたずらにデータが多くなると操作性が悪くなるといった問題が生じる。
【0009】
そこで、本発明は、端末デコレーションデータの利用に際し、ダウンロードに係るユーザの手間を低減し、かつ携帯電話機の操作性を悪化させることなく利用することを可能とする携帯端末、ダウンロードシステム、ダウンロード方法およびダウンロード用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による携帯端末は、帯端末に使用される、装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータをダウンロードして利用する携帯端末であって、ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、データサーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ処理手段と、当該携帯端末で使用する端末デコレーションデータ群を記憶する記憶手段とを備え、データ処理手段は、データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明によるダウンロードシステムは、携帯端末に使用される、装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータを該携帯端末がダウンロードして利用するためのダウンロードシステムであって、携帯端末と、携帯端末とデータ通信可能に接続されるデータ提供サーバとを備え、データ提供サーバは、携帯端末に提供する端末デコレーションデータを記憶する提供データ記憶手段と、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けて、指定された端末デコレーションデータ群を送信する端末要求受付処理手段とを含み、携帯端末は、ユーザ操作に応じて、データ提供サーバにある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、データ提供サーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ処理手段と、当該携帯端末で使用する端末デコレーションデータ群を記憶する記憶手段とを含み、データ処理手段は、データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明によるダウンロード方法は、携帯端末に使用される、装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータを該携帯端末がダウンロードして利用するためのダウンロード方法であって、携帯端末が、ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、データサーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ一括取得ステップと、携帯端末が、データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、当該携帯端末の記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させるデータ保存ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明によるダウンロード用プログラムは、携帯端末に使用される、装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータを該携帯端末がダウンロードして利用するためのダウンロード用プログラムであって、コンピュータに、ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、データサーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ一括取得処理と、データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、当該携帯端末の記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させるデータ保存処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、端末デコレーションデータの利用に際し、ダウンロードに係るユーザの手間を低減し、かつ携帯端末の操作性を悪化させることなく利用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1の実施形態であるダウンロードシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】携帯電話機1の構成例を示すブロック図である。
【図3】データ提供サーバ2の構成例を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】データの一括ダウンロード処理および保存処理の例を示す説明図である。
【図6】データの一括ダウンロード処理および保存処理の例を示す説明図である。
【図7】データの一括ダウンロード処理および保存処理の例を示す説明図である。
【図8】本発明の概要を示す説明図である。
【図9】本発明の概要を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態であるダウンロードシステムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本ダウンロードシステムは、携帯電話機1と、データ提供サーバ2とを備えている。また、携帯電話機1とデータ提供サーバ2とは、携帯電話網を経由したインターネット等の通信ネットワーク3を介して接続されている。
【0017】
図2は、本発明に係る携帯端末としての携帯電話機1の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、携帯電話機1は、通信部11と、データ処理部12と、記憶部13とを含む。また、記憶部13には、プリセットデータ保存エリア131と、ダウンロードデータ保存エリア132とが含まれる。
【0018】
携帯電話機1の通信部11は、基地局等を介して携帯電話網との間で接続を確立して情報を送受信する。なお、携帯電話網との間で送受信される情報には、データ処理部12からの依頼により携帯電話網の先に接続されているデータ提供サーバ2に向けて送信する情報やデータ提供サーバ2から送信された情報を含む。
【0019】
データ処理部12は、例えば、プログラムに従って動作するCPUによって実現される。本実施形態では、データ処理部12は、キー入力等のユーザ操作に従って、データ提供サーバ2にアクセスし、当該携帯電話機1で使用するデータのうち同一レベルとされるデータを対象に、一括ダウンロード処理を行う。
【0020】
一括ダウンロード処理では、ユーザ指示に従い、データ提供サーバ2にアクセスし、指定されたデータ群(予めグループ化されたデータ)を一括取得を要求する旨のダウンロード要求を行い、その応答として、指定したデータ群を受信する。また、一括ダウンロード処理において、データ処理部12は、受信したデータ群を最新データとして記憶部13を更新する。なお、受信したデータを最新データとしてメモリを更新するとは、本実施形態では「データの入れ替え」を意味する。より具体的には、少なくとも一部の既存データが削除された上で、最新データを記憶部13に保持させることをいう。
【0021】
例えば、ダウンロードしたデータの属性を元に、既に保持しているデータを探索し、同じ属性のデータが既に存在している場合には、そのデータを新しいデータで入れ替えて保持するようにしてもよい。なお、このときの比較対象とする属性(以下、比較対象属性という。)は、予め定められているものとする。比較対象属性は、例えば、キャラクタや、時節、挨拶、顔文字、食べ物、ファッションのカテゴリ(部類)などが考えられる。
【0022】
また、例えば、同一グループに属するデータ別にキュー構造でデータを保持するようにし、予め定められた記憶容量に納まる範囲で、新データを追加した際にオーバーフローすることになる既存データを古いものから順に削除した上で、新データを追加保存してもよい。
【0023】
また、データ処理部12は、記憶部13にあるデータの編集(削除、フォルダ整理、コピー等)指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースをユーザに提供(提示)し、ユーザから指示された編集内容を実施する。編集対象とするデータには、ダウンロードデータ保存エリア132にあるダウンロードデータだけでなく、プリセットデータ保存エリア131にあるプリセットデータの少なくとも一部を含む。ここで、プリセットデータとは、当該携帯電話機1の販売時に予め記憶されているデータをいう。なお、プリセットデータには、必須のものもあるため、編集対象となりうるプリセットデータを予め定めておくものとする。例えば、編集可否を示す属性を付加しておいてもよい。例えば、ダウンロード対象となるデータと同じ類のデータについて編集可能としてもよい。
【0024】
図3は、データ提供サーバ2の構成例を示すブロック図である。図3に示すように、通信部21と、端末要求受付処理部22と、ダウンロードデータDB(データベース)23とを含む。
【0025】
通信部21は、通信ネットワーク3を介して、少なくとも本発明に係る携帯電話機1との間で情報を送受信する。
【0026】
端末要求受付処理部22は、本発明に係る携帯電話機1から送信されたダウンロードの要求を受け付けて、指定されたデータ群を応答として送信する。また、どのデータ群がダウンロード可能かを提示し、携帯電話機1のユーザに選択させるためのWebサイト等を提供する。
【0027】
ダウンロードデータDB23は、ダウンロード対象となるデータを保持する。各データは、携帯電話機1が比較対象属性を用いる場合には、属性情報として、その比較対象属性を示す情報が付与されて保持される。また、ダウンロード単位にグループ化されて保持されていてもよい。なお、どのグループに属するかを示す属性情報が付与されて保持されていてもよい。
【0028】
以下、本実施形態の動作について説明する。図4は、本実施形態の動作の一例を示すフローチャートである。図4に示す例では、携帯電話機1のデータ処理部12は、ユーザからデータの簡単入れ替えの指示を受けると(ステップS101)、一括ダウンロード処理を開始する。データ処理部12は、例えば、当該携帯電話機1の画面において、”データBOX”などユーザ固有の内蔵データを表示するメニューを実行しているときに、「簡単入れ替え」メニューが選択されたことを受けて、一括ダウンロード処理を開始してもよい。
【0029】
一括ダウンロード処理では、データ処理部12は、事前に登録設定しておいた特定のサイト(データ提供サーバ2により提供されているサイト)にアクセスする(ステップS102)。データ提供サーバ2では、予め絵文字やピクチャデータを複数まとめてダウンロードするためのページを含むWebサイトをネットワーク上に公開しておき、携帯電話機1がアクセスした際に、そのページ情報(例えば、ダウンロードするデータ群を選択させる選択画面の画面情報)をアクセス元の携帯電話機1に送信する(ステップS103)。なお、本例では、選択画面に、選択操作により一括ダウンロードを要求するロジック(メッセージ送信機能等)が組み込まれているものとする。
【0030】
携帯電話機1では、受信したページ情報を元に、どのデータ群をダウンロードするかをユーザに選択させる選択画面を表示し、ユーザ操作に従って選択結果をデータ提供サーバ2に通知(送信)する(ステップS104)。本例において、この選択結果は、ダウンロード対象を指定したダウンロード要求としてデータ提供サーバ2に送信される。また、ユーザは、表示された画面上で自身の好みのものを選択する操作を行えばよい。
【0031】
データ提供サーバ2(より具体的には、端末要求受付処理部22)は、携帯電話機1からダウンロード要求を受け付けると、指定されたデータ群をダウンロードDB23から読み込み、一括送信する(ステップS105)。ここでは、箇々のデータに対するダウンロードの確認や保存の確認はしないことを前提とする。
【0032】
携帯電話機1のデータ処理部12は、データ提供サーバ2からダウンロード要求に対する応答として、指定したデータ群を受信し、受信したデータ群を最新データとして記憶部13のダウンロードデータ保存エリア131を更新する(ステップS106)。
【0033】
図5〜図7は、データの一括ダウンロード処理および保存処理の例を示す説明図である。図5では、サイト上にキャラクタ毎にグループ化された複数のキャラクタ別データ群(キャラクタAアイコン群、キャラクタBアイコン群、キャラクタCアイコン群。)がダウンロード対象として用意されている例が示されている。ここで、キャラクタ別データ群は、例えば、キャラクタによってグループ化された複数の(例えば、感情別)アイコンである。このような場合に、ユーザが好みのキャラクタを指定することで、指定されたキャラクタのデータ群(本例では、キャラクタAアイコン群)が携帯端末にダウンロードされる。携帯端末側では、ダウンロードしたデータ群を、既にある同じ種類のデータ群に対して上書き更新する。例えば、同じ感情別アイコンとして、当該携帯端末に異なるキャラクタのデータ群(本例では、キャラクタCアイコン群)が保持されていた場合には、それらを自動的に削除した上で、ダウンロードしたデータ群をメモリに格納してもよい。
【0034】
また、図6に示すように、携帯端末内にアイコン格納フォルダが複数あり、それぞれ、例えば「嬉しい」、「悲しい」、「好き」などの(感情別)フォルダであるとした場合に、ダウンロードした複数の感情別アイコンを携帯端末側で振り分けた上で格納してもよい。そのような場合には、各フォルダ内において、異なるキャラクタのアイコンがあれば自動的に(ユーザの確認をとらずに)削除を行ってもよい。なお、フォルダ内に格納できるアイコン数を予め決めておき、ダウンロードによってそのアイコン数を超える場合に、上書きで古いものから順に削除するようにしてもよい。
【0035】
また、図7では、時節別データ群をダウンロード対象とした場合のダウンロードデータ群の保存例を示している。ここで、時節別データ群は、時節の要素を含むアイコン(クリスマス系のアイコン、正月系のアイコン等)を時節の分類別にグループ化したものである。また、本例では、ダウンロードしたデータ群を感情別フォルダに振り分けて格納する例を示している。携帯端末側では、ある時節の時節別データ群をダウンロードすると、ダウンロードしたデータ群をそれぞれの感情別フォルダに格納してもよい。このとき、既に格納されている感情別フォルダ内のアイコンに、一時前の時節の要素を含むアイコンがあることが考えられる。そのような場合など、ダウンロードした時点の時節に合わないアイコンがあった場合には、自動的に削除するようにしてもよい。
【0036】
なお、キャラクタ別かつ時節別のデータ群というように属性を組み合わせてグループ化したものをダウンロード対象としてもよい。また、他のカテゴリ(挨拶、顔文字、食べ物、ファッション等)を組み合わせてもよい。
【0037】
以上のように、本実施形態によれば、複数のデータをまとめて携帯端末に取り入れることができるので、ひとつずつダウンロードし保存する手間に比べて、大幅にユーザにかかる手間を省くことができる。また、端末内でやみくもにデータを増やさないため、操作性を損ねずに済む。また、キャラクタや季節のイベントなど、ユーザが所望するデータを気軽に入手できる。内蔵データ(プリセットデータ)を含めて編集可能であるため、ユーザにとって必要なデータを残しながら新たなデータを保存することができる。結果、より使いやすく、満足度の高い携帯端末をユーザに提供することができる。
【0038】
例えば、特定のキャラクタに特化させた端末としたい場合に、ユーザの好みのキャラクタでデコレーションメールで用いるアイコンや、表示画面に用いるアイコン(電池アイコン等)、待ち受け画面や発信画面等の機能別画面の背景等を統一することができる。
【0039】
次に、本発明の概要について説明する。図8は、本発明による携帯端末の概要を示す説明図である。本発明の携帯端末100は、携帯端末に使用される、装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータをダウンロードして利用する携帯端末であって、データ処理手段101と、記憶手段102とを備える。
【0040】
データ処理手段101(例えば、データ処理部12)は、ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、データサーバから該端末デコレーションデータ群を(一度に)取得する。そして、データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、記憶手段102に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させる。
【0041】
記憶手段102(例えば、記憶部13)は、当該携帯端末で使用する端末デコレーションデータ群を記憶する。
【0042】
データ処理手段101は、例えば、新たに取得した端末デコレーションデータ群のグループ化に用いられたカテゴリにおいて異なるグループに属する内容の端末デコレーションデータが既に存在する場合に、既に存在する端末デコレーションデータを削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段102に記憶させてもよい。
【0043】
また、データ処理手段101は、例えば、新たに取得した端末デコレーションデータの格納先となるフォルダの制限数を超えないよう該フォルダ内にある端末デコレーションデータを古い順に削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段102に記憶させてもよい。
【0044】
端末デコレーションデータのグループ化に用いるカテゴリは、例えば、キャラクタ別または時節別もしくはキャラクタおよび時節別であってもよい。
【0045】
また、記憶手段102の記憶領域には、取得した端末デコレーションデータ群を保持するダウンロードデータ保存エリアと、プリセットデータを保持するプリセットデータ保存エリアとが含まれていてもよい。そして、データ処理手段101は、プリセットデータ保存エリアに保持されているプリセットデータを含むデータの編集指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースをユーザに提示し、受け付けた編集指示に従いデータの編集作業を行ってもよい。
【0046】
また、図9は、本発明のダウンロードシステムの概要を示す説明図である。図9に示すように、本発明のダウンロードシステムは、携帯端末100と、データ提供サーバ200とを備える。なお、携帯端末100とデータ提供サーバ200とは、携帯端末回線網を含む通信ネットワーク300を介して接続されている。
【0047】
なお、携帯端末100は、図8に示した携帯端末100と同様でよい。
【0048】
データ提供サーバ200は、端末要求受付処理手段201と、提供データ記憶手段202とを備える。
【0049】
端末要求受付処理手段201(例えば、端末要求受付処理部22)は、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けて、指定された端末デコレーションデータ群を(一度に)送信する。
【0050】
提供データ記憶手段202(例えば、ダウンロードデータDB23)は、携帯端末100に提供する端末デコレーションデータを記憶する。端末デコレーションデータは、例えば、キャラクタ別にグループ化されたデコレーションメール用データであってもよい。また、例えば、時節別にグループ化されたデコレーションメール用データであってもよい。また、この他挨拶や顔文字、食べ物、ファッションなどのカテゴリによって分類されたデータであってもよい。また、デコレーションメール用データに限らず、待ち受け画面や発信用画面といった機能毎に異なる表示画面用素材や待ち受け時に表示されている電池アイコン等であってもよいし、それらをデザインコンセプト別にひとまとまりにしたデータ群であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
携帯端末に使用される、装飾用またはユーザ嗜好に合致することを目的の1つとして作成されたデータに限らず、利用時にユーザに提示されるような種類のデータであって複数をひとまとまりにして取り扱い可能なデータであれば、どのようなデータを対象にしても好適に適用可能である。
【符号の説明】
【0052】
1 携帯電話機
11 通信部
12 データ処理部
13 記憶部
131 プリセットデータ保存エリア
132 ダウンロードデータ保存エリア
2 データ提供サーバ
21 通信部
22 端末要求受付処理部
23 ダウンロードDB
3 通信ネットワーク(携帯電話網を含む)
100 携帯端末
101 データ処理手段
102 記憶手段
200 データ提供サーバ
201 端末要求受付処理手段
202 提供データ記憶手段
300 通信ネットワーク(携帯端末回線網を含む)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータをダウンロードして利用する携帯端末であって、
ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、前記データ提供サーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ処理手段と、
当該携帯端末で使用する端末デコレーションデータ群を記憶する記憶手段とを備え、
前記データ処理手段は、前記データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、前記記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させる
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
データ処理手段は、新たに取得した端末デコレーションデータ群のグループ化に用いられたカテゴリにおいて異なるグループに属する内容の端末デコレーションデータが既に存在する場合に、既に存在する前記端末デコレーションデータを削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
データ処理手段は、新たに取得した端末デコレーションデータの格納先となるフォルダの制限数を超えないよう該フォルダ内にある端末デコレーションデータを古い順に削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項1または請求項2に記載の携帯端末。
【請求項4】
端末デコレーションデータのグループ化に用いるカテゴリは、キャラクタ別または時節別もしくはキャラクタおよび時節別である
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項5】
記憶手段の記憶領域には、取得した端末デコレーションデータ群を保持するダウンロードデータ保存エリアと、プリセットデータを保持するプリセットデータ保存エリアとが含まれ、
データ処理手段は、前記プリセットデータ保存エリアに保持されているプリセットデータを含むデータの編集指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースをユーザに提示し、受け付けた編集指示に従いデータの編集作業を行う
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項6】
装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータを該携帯端末がダウンロードして利用するためのダウンロードシステムであって、
前記携帯端末と、前記携帯端末とデータ通信可能に接続されるデータ提供サーバとを備え、
前記データ提供サーバは、
携帯端末に提供する端末デコレーションデータを記憶する提供データ記憶手段と、
所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けて、指定された端末デコレーションデータ群を送信する端末要求受付処理手段とを含み、
携帯端末は、
ユーザ操作に応じて、前記データ提供サーバにある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、前記データ提供サーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ処理手段と、
当該携帯端末で使用する端末デコレーションデータ群を記憶する記憶手段とを含み、
前記データ処理手段は、前記データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、前記記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させる
ことを特徴とするダウンロードシステム。
【請求項7】
データ処理手段は、新たに取得した端末デコレーションデータ群のグループ化に用いられたカテゴリにおいて異なるグループに属する内容の端末デコレーションデータが既に存在する場合に、既に存在する前記端末デコレーションデータを削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項6に記載のダウンロードシステム。
【請求項8】
データ処理手段は、新たに取得した端末デコレーションデータの格納先となるフォルダの制限数を超えないよう該フォルダ内にある端末デコレーションデータを古い順に削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項6または請求項7に記載のダウンロードシステム。
【請求項9】
記憶手段の記憶領域には、取得した端末デコレーションデータ群を保持するダウンロードデータ保存エリアと、プリセットデータを保持するプリセットデータ保存エリアとが含まれ、
データ処理手段は、前記プリセットデータ保存エリアに保持されているプリセットデータを含むデータの編集指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースをユーザに提示し、受け付けた編集指示に従いデータの編集作業を行う
請求項6から請求項8のうちのいずれか1項に記載のダウンロードシステム。
【請求項10】
携帯端末に使用される、装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータを該携帯端末がダウンロードして利用するためのダウンロード方法であって、
携帯端末が、ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、前記データ提供サーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ一括取得ステップと、
前記携帯端末が、前記データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、当該携帯端末の記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させるデータ保存ステップとを含む
ことを特徴とするダウンロード方法。
【請求項11】
データ保存ステップで、新たに取得した端末デコレーションデータ群のグループ化に用いられたカテゴリにおいて異なるグループに属する内容の端末デコレーションデータが既に存在する場合に、既に存在する前記端末デコレーションデータを削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項10に記載のダウンロード方法。
【請求項12】
データ保存ステップで、新たに取得した端末デコレーションデータの格納先となるフォルダの制限数を超えないよう該フォルダ内にある端末デコレーションデータを古い順に削除した上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項10または請求項11に記載のダウンロード方法。
【請求項13】
携帯端末が、プリセットデータ保存エリアに保持されているプリセットデータを含むデータの編集指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースをユーザに提示し、受け付けた編集指示に従いデータの編集作業を行う編集ステップを含む
請求項10から請求項12のうちのいずれか1項に記載のダウンロード方法。
【請求項14】
装飾用または嗜好的なデータである端末デコレーションデータを該携帯端末がダウンロードして利用するためのダウンロード用プログラムであって、
コンピュータに、
ユーザ操作に応じて、所定のカテゴリに応じてグループ化された少なくとも2以上の端末デコレーションデータを含む端末デコレーションデータ群に対するダウンロードの要求を受け付けるデータ提供サーバに、ある端末デコレーションデータ群のダウンロードの要求を送信して、前記データ提供サーバから該端末デコレーションデータ群を取得するデータ一括取得処理と、
前記データ提供サーバから新たに取得した各端末デコレーションデータを、当該携帯端末の記憶手段に既に記憶されている端末デコレーションデータと入れ替えて記憶させるデータ保存処理とを
実行させるためのダウンロード用プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
データ保存処理で、新たに取得した端末デコレーションデータ群のグループ化に用いられたカテゴリにおいて異なるグループに属する内容の端末デコレーションデータが既に存在する場合に、既に存在する前記端末デコレーションデータを削除させた上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項14に記載のダウンロード用プログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
データ保存処理で、新たに取得した端末デコレーションデータの格納先となるフォルダの制限数を超えないよう該フォルダ内にある端末デコレーションデータを古い順に削除させた上で、新たに取得した端末デコレーションデータを記憶手段に記憶させる
請求項14または請求項15に記載のダウンロード用プログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
プリセットデータ保存エリアに保持されているプリセットデータを含むデータの編集指示を受け付けるためのユーザ・インタフェースをユーザに提示し、受け付けた編集指示に従いデータの編集作業を行う編集処理を実行させる
請求項14から請求項16のうちのいずれか1項に記載のダウンロード用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−177760(P2010−177760A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15350(P2009−15350)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】