説明

携帯端末におけるインタラプトの制御方法及び装置

【課題】携帯端末でアプリケーション実行中におけるインタラプトの発生を最小化する。
【解決手段】携帯端末におけるインタラプトの制御方法及び装置に関し、携帯端末におけるインタラプトの制御方法は、ユーザ制御に応じてアプリケーションを実行する過程と、前記アプリケーションの実行中にイベントが発生したかを検査する過程と、前記アプリケーションの実行を維持した状態で前記イベント発生を示す情報を画面に表示する過程と、ユーザ制御に応じて前記アプリに対する前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末におけるインタラプトの制御方法及び装置に係り、特に携帯端末でアプリケーションの実行中にインタラプトの発生を最小化する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末のユーザ数の急激な増加に伴い、携帯端末の事業者はより多くのユーザを確保するために様々なサービス機能を提供している。これによって、最近、携帯端末は一般的な通話機能に加え、電子手帳、インターネット検索、デジタルマルチメディア放送の受信、ストリーミングサービス、動画再生、ゲームなどの様々なアプリケーション(Application、以下「アプリ」と称する)を備えるようになった。
【0003】
一方、携帯端末の使用の増加によって、携帯端末を広告手段として利用する事例が増加しており、これによって携帯端末に広告電話又は広告メッセージが受信される場合が急激に増加している。しかし、広告電話又は広告メッセージの殆どはユーザが望まない電話又はメッセージであるにも拘らず、前記携帯端末では前記広告電話又はメッセージが受信される度に当該アプリを実行してユーザに報らせるので、ユーザがかえって不便を被るという短所がある。
【0004】
例えば、携帯端末が、ユーザの制御に応じて動画再生のようなアプリを実行中に広告電話又はメッセージを受信した場合、動画を再生するアプリの実行を中止し、電話又はメッセージに対応するアプリを実行してその広告電話又は広告メッセージに対する情報をユーザに提供する。これにより、ユーザは望まない電話又はメッセージによって利用中のアプリが一時的に中止されるという不便を被る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2006−0101452号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、携帯端末でアプリケーション(Application)の実行中におけるインタラプトの発生を最小化する方法及び装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、携帯端末でアプリケーションの実行中にイベントが発生した時、前記アプリケーション実行状態を維持しながら前記イベント発生に対する情報をユーザに提供する方法及び装置を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、携帯端末でアプリケーションの実行中にイベントが発生した時、実行中のアプリケーションに対するインタラプトの有無をユーザに選択させる方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施形態によれば、携帯端末におけるインタラプトの制御方法は、ユーザ制御に応じてアプリケーションを実行する過程と、前記アプリケーションの実行中にイベントが発生したかを検査する過程と、前記アプリケーションの実行を維持した状態で前記イベント発生情報を画面に表示する過程と、ユーザ制御に応じて前記アプリケーションに対する前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程と、を含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の実施形態によれば、携帯端末におけるインタラプト制御装置は、ユーザ制御に応じてアプリケーションを実行し、前記アプリケーションの実行中にイベントが発生したかを検査して、前記アプリケーションの実行を維持した状態で前記イベント発生情報を表示するための機能を制御し、ユーザ制御に応じて前記アプリケーションに対する前記イベントのインタラプトの有無を決定する制御部と、前記制御部の制御に応じて映像及び情報を表示する表示部と、ユーザから制御情報を入力される入力部と、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る、携帯端末におけるインタラプトの制御方法は、ユーザ制御に応じてアプリケーションを実行する過程と、前記アプリケーションの実行中にイベントが発生したかを検査する過程と、前記アプリケーションの実行を維持した状態で前記イベント発生情報を画面に表示する過程と、ユーザ制御に応じて前記アプリケーションに対する前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程と、を含むので、携帯端末におけるアプリケーションの実行中におけるインタラプトの発生を最小化できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による携帯端末のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態による携帯端末の動作手順を示す図である。
【図3】本発明の実施形態による携帯端末でアプリの実行中に呼が受信された場合、ユーザ制御に応じてインタラプトを制御する画面構成を示す図である。
【図4】本発明の実施形態による携帯端末でアプリの実行中に呼が受信された場合、ユーザ制御に応じてインタラプトを制御する画面構成を示す図である。
【図5】本発明の実施形態による携帯端末でアプリの実行中にメッセージが受信された場合、ユーザ制御に応じてインタラプトを制御する画面構成を示す図である。
【図6】本発明の実施形態による携帯端末でアプリの実行中にメッセージが受信された場合、ユーザ制御に応じてインタラプトを制御する画面構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。そして、本発明を説明するに当たって、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を却って不明確にする恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。そして、後述される用語は本発明における機能を考慮して定義された用語であって、ユーザ、運用者の意図又は慣例などに応じて異なることがある。従って、その定義は本明細書全般にわたる内容に基づいて行われるべきである。
【0014】
以下、本発明では携帯端末でアプリケーション(Application)の実行中にインタラプトの発生を最小化するための方法及び装置に関して説明する。以下、本発明で説明する携帯端末は、移動通信端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ラップトップ(Laptop)、スマートフォン(Smart Phone)、ネットブック(Netbook)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device:MID)、ウルトラモバイルPC(Ultra Mobile PC:UMPC)、タブレットPC(Tablet Personal Computer)、ナビゲーション、MP3プレーヤなどを含む意味に用いる。また、以下、本発明で説明するインタラプトはアプリの実行中にイベント発生などの要因によって前記実行中のアプリを一時停止し、発生したイベントを処理することを意味する。さらに、以下、本発明で説明するアプリは電子手帳、インターネット検索、デジタルマルチメディア放送の受信、ストリーミングサービス、音楽再生、動画再生、ゲームなどの、携帯端末に設定及び動作可能な全ての応用プログラムを意味する。
【0015】
図1は、本発明による携帯端末のブロック構成を示す。
図1を参照すると、携帯端末は制御部100、通信部110、表示部120、入力部130及び保存部140を含んで構成され、特に制御部100はインタラプト制御部102を含んで構成される。
【0016】
制御部100は携帯端末の全般的な動作を制御及び処理し、ユーザ制御に応じて携帯端末が支援するアプリを実行するための機能を制御及び処理する。特に、制御部100は本発明によってインタラプト制御部102を含むことによって、アプリの実行中にイベントが発生した時、そのイベント発生に関連付けられた情報を画面に表示し、ユーザ制御に応じて実行中のアプリに対するインタラプトの有無を制御するための機能を制御及び処理する。ここで、イベントは呼受信、メッセージ受信、アラーム発生などを含む意味に用い、映像信号又は音声信号を介してユーザにイベント関連情報を提供する必要に応じて先に実行中のアプリの実行動作に影響を及ぼす可能性がある全てのイベントを意味する。
【0017】
即ち、インタラプト制御部102はアプリの実行中にイベント発生を感知する。もし、アプリの実行中にイベントが発生した時、インタラプト制御部102は発生したイベントの発生を示す情報を表示部120に表示するための機能を制御及び処理する。ここで、インタラプト制御部102は、イベント発生を示す情報を画面に表示しながら、先に実行中のアプリが引き続き実行されるようにする。例えば、インタラプト制御部102は動画再生中にAユーザからの電話(又は、呼)が受信されることを感知し、動画再生を維持しながら、Aユーザから電話が受信されたことを知らせる情報を画面の所定領域に表示する。この時、イベント発生を示す情報はアプリの実行を妨げない画面の所定領域、例えば、画面の上段、下段又は左右領域の何れかに表示できる。
【0018】
また、インタラプト制御部102は入力部130を介してユーザの入力を認識し、アプリに対するイベントのインタラプトの有無を決定する。即ち、インタラプト制御部102は予め設定された入力方式とユーザの入力方式とを比較して比較結果に応じてアプリを一時停止してイベント関連のアプリを実行するか、又はアプリの実行を維持した状態でイベントに関連付けられた情報を追加的に表示するか、又はイベント発生を無視してアプリの実行を維持する機能を制御及び処理する。
例えば、動画再生状態でユーザAからショートメッセージが受信されたことを示す情報が所定領域に表示された後、ユーザが所定領域に表示された情報を所定時間以上長くタッチすると、インタラプト制御部102は再生中の動画を一時停止しメッセージを管理するアプリを実行して受信されたメッセージを表示する画面に切り替えるための機能を制御する。一方、インタラプト制御部102はユーザが所定領域に表示された情報をタッチして左にドラッグした場合、受信されたメッセージに関連付けられた追加情報、即ち受信されたメッセージの内容を表示することができ、ユーザが所定領域に表示された情報をタッチして右にドラッグした場合、メッセージが受信されたことを無視して動画を引き続き再生させることができる。
【0019】
通信部110は制御部100の制御に応じて他のノードと通信を行う。通信部110はアンテナを介して受信される高周波信号を基底帯域信号に変換して制御部100に提供し、制御部100から提供される基底帯域信号を高周波信号に変換してアンテナを介して他のノードに送信するための機能を制御及び処理する。
【0020】
表示部120は携帯端末の動作中に発生する各種状態情報、数字、文字及び映像を表示する。特に、表示部120は携帯端末のアプリの実行による映像信号を画面に表示し、イベント発生によるイベント関連情報を画面の所定領域に表示する。
【0021】
入力部130は少なくとも1つの機能キー及びタッチセンサを備えてユーザが押したキーに対応するデータ又はユーザがタッチした位置に対応するデータを制御部100に提供する。特に入力部130は本発明によってアプリの実行中にイベントが発生した時、アプリに対するインタラプトの有無を決定するためのデータをユーザから提供され、これを制御部100に提供する。
【0022】
保存部140は携帯用端末の動作中に必要な各種プログラム及び状態情報を保存する。特に、保存部140は携帯端末で駆動可能な各種アプリを保存する。また、保存部140は実行中のアプリに対するイベント発生時、ユーザの入力方式に応じて行われるべき機能に対する情報を保存する。例えば、ユーザのタッチが左にドラッグされるタッチである場合、アプリの実行状態を維持しながら発生したイベントに関連付けられた追加情報を表示する機能を行い、ユーザのタッチが右にドラッグされるタッチである場合、アプリの実行状態を維持しながら発生したイベントを無視する機能を行い、ユーザのタッチが同じ位置で所定時間以上維持された場合、アプリの実行を一時停止しイベントに対応するアプリを実行して画面を転換する機能を行うことを示す情報を保存する。入力方式は設計方式に応じて様々に設定できることは無論である。例えば、上述した入力方式の他、ダブルタッチ、曲線状のタッチ、上下方向にドラッグするタッチなどに設定できる。
【0023】
図2は、本発明の実施形態による携帯端末の動作手順を示す。
図2を参照すると、携帯端末はステップ201でユーザ制御に応じて特定のアプリを実行する。例えば、ユーザ制御に応じて動画再生アプリを実行する。
【0024】
その後、携帯端末はステップ203に進んでアプリの実行中にイベントが発生したか否かを検査する。もし、アプリの実行中にイベントが発生しない時、携帯端末はステップ201に戻りアプリの実行状態を維持する。
【0025】
一方、アプリの実行中にイベントが発生した時、携帯端末はステップ205に進んでアプリの実行動作を維持した状態でイベント発生を示す情報を画面に表示する。例えば、携帯端末は動画再生中にメッセージの受信が感知された時、動画を引き続き再生しながら特定のユーザからメッセージが受信されたことを知らせる情報を画面に表示する。この時、イベント発生を示す情報はアプリの実行を妨げない画面の所定領域に表示される。例えば、実行中のアプリが字幕のある動画の場合、携帯端末は字幕領域と重ならない領域にイベント発生を示す情報を表示できる。
【0026】
その後、携帯端末はステップ207でユーザの入力が発生したか否かを検査する。もし、携帯端末は所定時間の間ユーザの入力が発生しない場合、ステップ221に進んでアプリの実行動作を維持した状態で画面に表示した情報を画面から除去し、ステップ201に戻る。即ち、携帯端末はアプリの実行中にユーザにイベント発生を知らせたが、所定時間の間ユーザからの入力が発生しない時、ユーザがイベントを無視することを希望すると見なし、イベントに関連付けられたアプリを実行せずステップ201で実行されたアプリを引き続き実行する。
【0027】
一方、ユーザの入力が発生した場合、携帯端末はステップ209でユーザの入力を予め設定された入力方式と比較してどのような機能を行うべきであるかを判断する。
【0028】
比較の結果、ユーザの入力が予め設定された入力方式のうち「追加情報表示」に対応する入力方式と一致する時、携帯端末はステップ211に進んでイベントに関連付けられた追加情報を確認し、アプリの実行を維持した状態で追加情報を画面の所定領域に表示する。イベント関連追加情報はイベントに対する詳細な情報であり、例えば、メッセージ受信イベントである場合、追加情報は例えば、メッセージの内容であり、アラーム発生イベントである場合、追加情報は例えば、アラームに対する詳細日程である。その後、携帯端末はステップ207に戻り以下のステップを再度行う。ここで、追加情報表示に対応する入力方式は例えば、右側から左側方向へドラッグするタッチ方式である。この時、携帯端末はユーザのドラッグに合わせて追加情報を画面の右側から左側に次第に移動させて表示することで、追加情報が画面の右側から現れて左側に流れる効果を与えることができる。
【0029】
一方、比較の結果、ユーザの入力が予め設定された入力方式のうち「分岐」に対応する入力方式と一致する時、携帯端末はステップ213に進んでステップ201で実行されたアプリの実行を一時停止し、イベント関連アプリを実行して該当画面に切り替える。ここで、分岐に対応する入力方式は例えば、画面を所定時間以上の間、タッチする方式である。その場合、携帯端末は動画再生中にメッセージが受信されて画面にメッセージ受信を知らせる情報を表示した状態で、情報が表示された領域をユーザが所定時間以上タッチすると、動画再生を一時停止し、メッセージ管理アプリを実行して受信メッセージを表示する画面に切り替える。
【0030】
その後、携帯端末はステップ217でイベント関連アプリが終了したか否かを検査する。もし、イベント関連アプリが終了した時、ステップ219に進んで一時中止されたアプリを再実行して、ステップ213に戻る。
【0031】
一方、比較の結果、ユーザの入力が予め設定された入力方式のうち「無視」に対応する入力方式と一致する時、携帯端末はステップ215に進んでアプリの実行を維持した状態で、ステップ205で画面に表示した情報を画面から除去し、ステップ201に戻り以下のステップを再び行う。ここで、「無視」に対応する入力方式は例えば、左側から右側方向へドラッグするタッチ方式である。この時、携帯端末はユーザのドラッグに合わせてステップ205で表示された情報を画面の左側から右側に次第に移動させて表示することで、表示された情報が右側方向に次第に消えるような効果を与えることができる。
【0032】
上述のように、本発明ではアプリの実行中にイベントが発生した場合、アプリの実行状態を維持した状態でイベントに対する情報をユーザに提供し、実行中のアプリを一時停止した後、イベント関連アプリに分岐する(又は切り替える)か、又はイベント発生を無視してアプリの実行を維持するかを選択させる方式を提供する。
【0033】
以下、上述した説明の理解を助けるために、下記図3乃至図6を参照して、動画実行中に電話受信イベント又はメッセージ受信イベントが発生する場合を例に挙げて説明する。ここで、携帯端末はランドスケープモードで図示されたが、本願発明は携帯端末のランドスケープモード、ポートレートモードに関係なく適用され得る。
【0034】
図3及び図4は、本発明の実施形態による携帯端末でアプリの実行中に呼が受信された場合、ユーザ制御に応じてインタラプトを制御する画面構成を示す。
【0035】
先ず、図3を参照すると、携帯端末はユーザ制御に応じて動画再生アプリを実行して映画を再生する。携帯端末が映画再生中にユーザAから電話を受信した時、映画を引き続き再生しながら画面の下段領域にユーザAから電話が受信されたことを示す情報を表示する。この時、携帯端末のユーザが該当画面領域を右側から左側方向にドラッグするようにタッチすると、携帯端末は動画再生アプリを一時中止して映画再生を一時的に中止し、電話関連のアプリを実行して電話を連結又は拒むための画面を表示する。ここで、図には示されていないが、ユーザが電話を拒むか又は電話を連結した後連結が終了すると、携帯端末は一時中止された動画再生アプリを再実行して一時中止された映画を再実行する。
【0036】
次に、図4を参照すると、携帯端末はユーザ制御に応じて動画再生アプリを実行して映画を再生する。携帯端末が映画再生中にユーザAから電話を受信した時、映画を引き続き再生しながら画面の下段領域にユーザAから電話が受信されたことを示す情報を表示する。この時、携帯端末のユーザが該当画面領域を右側から左側方向にドラッグするようにタッチすると、携帯端末は画面に表示された電話受信情報を画面から除去し、映画を引き続き再生する。
【0037】
図5及び図6は、本発明の実施形態による携帯端末でアプリの実行中にメッセージが受信された場合、ユーザ制御に応じてインタラプトを制御する画面構成を示す。
【0038】
先ず、図5を参照すると、携帯端末はユーザ制御に応じて動画再生アプリを実行して映画を再生する。携帯端末は映画再生中にユーザAからメッセージが受信された時、映画を引き続き再生しながら画面の下段領域にユーザAからメッセージが受信されたことを示す情報を表示する。この時、携帯端末のユーザが該当画面領域を右側から左側方向にドラッグするようにタッチすると、携帯端末は映画を引き続き再生しながら受信されたメッセージの内容を画面の下段領域に追加的に表示する。その後、ユーザが該当画面領域を所定時間以上タッチした場合、携帯端末は動画再生アプリを一時中止して映画再生を一時的に中止し、メッセージ関連のアプリを実行して受信メッセージの確認及びメッセージ関連の機能を行うための画面を表示する。ここで、図には示されていないが、ユーザが受信されたメッセージを確認するか、関連機能を行った後メッセージ関連アプリを終了させると、携帯端末は一時中止されていた動画再生アプリを再実行する。
【0039】
次に、図6を参照すると、携帯端末はユーザ制御に応じて動画再生アプリを実行して映画を再生する。携帯端末は映画再生中にユーザAからメッセージが受信された時、映画を引き続き再生しながら画面の下段領域にユーザAからメッセージが受信されたことを示す情報を表示する。この時、携帯端末のユーザが該当画面領域を右側から左側方向にドラッグするようにタッチすると、携帯端末は画面に表示されたメッセージ受信情報を画面から除去し、映画を引き続き再生できる。
【0040】
上述のように、本発明の一実施形態による携帯端末ではインタラプト制御のために、ユーザ制御に応じてアプリを実行する過程と、アプリの実行中にイベントが発生したかを検査する過程と、アプリ実行を維持した状態でイベント発生情報を画面に表示する過程と、ユーザ制御に応じてアプリに対するイベントのインタラプトの有無を決定する過程と、を行う。
【0041】
また、本発明の他の実施形態による携帯端末ではインタラプトを制御するために、ユーザ制御に応じてアプリを実行し、アプリの実行中にイベントが発生したかを検査して、アプリ実行を維持した状態でイベント発生情報を表示するための機能を制御し、ユーザ制御に応じてアプリに対するイベントのインタラプトの有無を決定する制御部と、制御部の制御に応じて映像及び情報を表示する表示部と、ユーザから制御情報を入力される入力部と、を含む。
【0042】
上述した説明では携帯端末で支援する全てのアプリに対し、アプリの実行時にイベントが発生した場合にインタラプトを制御したが、設計方式によっては携帯端末の画面全体を利用するアプリに対してのみ上述した本発明の機能を行うこともできる。
【0043】
本発明の特許請求の範囲及び/又は明細書に記載された実施形態に係る方法はハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせの形態で具現(implement)できる。
【0044】
ソフトウェアで実施する場合、1つ以上のプログラム(ソフトウェアモジュール)を保存するコンピュータ読取可能保存媒体が提供される。コンピュータ読取可能保存媒体に保存される1つ以上のプログラムは、電子装置(device)内の1つ以上のプロセッサによって実行可能に構成される(configured for execution)。1つ以上のプログラムは、電子装置にとって、本発明の特許請求の範囲及び/又は明細書に記載された実施形態による方法を実行する命令語(instructions)を含む。
【0045】
このようなプログラム(ソフトウェアモジュール、ソフトウェア)は、ランダムアクセスメモリ(random access memory)、フラッシュ(flash)メモリを含む不揮発性(non−volatile)メモリ、ロム(Read Only Memory:ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、磁気ディスク保存装置(magnetic disc storage device)、コンパクトディスクロム(CD−ROM、Compact Disc−ROM)、DVDs(Digital Versatile Discs)又は他の形態の光学保存装置、又は磁気カセット(magnetic cassette)に保存される。又は、これらの一部又は全部の組み合わせで構成されたメモリに保存できる。また、それぞれの構成メモリは複数個が含まれ得る。
【0046】
また、このようなプログラムは、電子装置にインターネット(Internet)、イントラネット(Intranet)、LAN(Local Area Network)、WLAN(Wide LAN)、又はSAN(Storage Area Network)のような通信ネットワーク、又はこれらの組み合わせで構成された通信ネットワークを介してアクセス(access)できる取り付け可能な(attachable)保存装置(storage device)に保存できる。
【0047】
このような保存装置は、外部ポートを介して電子装置に接続できる。
また、通信ネットワーク上の別途の保存装置を携帯用電子装置に接続することもできる。
【0048】
本発明は携帯端末でアプリの実行中にイベントが発生した時、アプリ実行状態を維持しながらイベント発生に対する情報をユーザに提供して実行中のアプリに対するインタラプトの有無をユーザに選択させることによって、ユーザが望まないイベントによって先に実行中のアプリが一時的に中止されることを防止できる効果がある。
【0049】
一方、本発明を実施するための形態では具体的な実施形態に関して説明したが、本発明の範囲から逸脱しない限度内で様々な変形が可能である。従って、本発明の範囲は説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲のみでなくこの特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0050】
100 制御部
102 インタラプト制御部
110 通信部
120 表示部
130 入力部
140 保存部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末におけるインタラプトの制御方法において、
ユーザ制御に応じてアプリケーションを実行する過程と、
前記アプリケーションの実行中にイベントが発生したかを検査する過程と、
前記アプリケーション実行を維持した状態で前記イベント発生情報を画面に表示する過程と、
ユーザ制御に応じて前記アプリケーションに対する前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程は、
ユーザの入力を認識する過程と、
ユーザの入力方式に応じて前記アプリケーションの実行を一時中止し前記イベント関連アプリケーションを実行する過程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程は、
ユーザの入力を認識する過程と、
ユーザの入力方式に応じて前記イベントを無視して前記アプリケーションの実行を引き続き維持する過程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程は、
ユーザの入力を認識する過程と、
ユーザの入力方式に応じて前記アプリケーションの実行を引き続き維持しながら前記イベントに関連付けられた情報を追加的に表示する過程と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記イベントは、ユーザに映像信号及び音声信号のうち少なくとも1つを提供するイベントを意味し、
呼受信イベント、メッセージ受信イベント、アラーム発生イベントのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記イベントのインタラプトの有無を決定する過程は、
ユーザの入力方式を予め設定された入力方式と比較する過程を含み、
前記予め設定された入力方式は、左右方向へのタッチ、上下方向へのタッチ、所定時間以上のタッチ、ダブルタッチ、曲線タッチのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記アプリケーションは、電子手帳、インターネット検索、デジタルマルチメディア放送の受信、ストリーミングサービス、音楽再生、動画再生及びゲームのうち何れか1つであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
携帯端末におけるインタラプト制御装置において、
ユーザ制御に応じてアプリケーションを実行し、前記アプリケーションの実行中にイベントが発生したかを検査して、前記アプリケーション実行を維持した状態で前記イベント発生情報を表示するための機能を制御し、ユーザ制御に応じて前記アプリケーションに対する前記イベントのインタラプトの有無を決定する制御部と、
前記制御部の制御に応じて映像及び情報を表示する表示部と、
ユーザから制御情報を入力される入力部と、を含むことを特徴とする装置。
【請求項9】
前記制御部は、ユーザの入力を認識し、認識されたユーザの入力方式に応じて前記アプリケーションの実行を一時中止し前記イベント関連アプリケーションを実行するための機能を制御することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記制御部は、ユーザの入力を認識し、認識されたユーザの入力方式に応じて前記イベントを無視して前記アプリケーションの実行を引き続き維持するための機能を制御することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記制御部は、ユーザの入力を認識し、認識されたユーザの入力方式に応じて前記アプリケーションの実行を引き続き維持しながら前記イベントに関連付けられた情報を追加的に表示するための機能を制御することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記イベントは、ユーザに映像信号及び音声信号のうち少なくとも1つを提供するイベントを意味し、
呼受信イベント、メッセージ受信イベント、アラーム発生イベントのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記制御部は、ユーザの入力方式を予め設定された入力方式と比較し、
前記予め設定された入力方式は、左右方向へのタッチ、上下方向へのタッチ、所定時間以上のタッチ、ダブルタッチ、曲線タッチのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記アプリケーションは、電子手帳、インターネット検索、デジタルマルチメディア放送の受信、ストリーミングサービス、音楽再生、動画再生及びゲームのうち何れか1つであることを特徴とする請求項8に記載の装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−97800(P2013−97800A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−237248(P2012−237248)
【出願日】平成24年10月26日(2012.10.26)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung−ro,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】