携帯端末を使用した特定事項支援システム
【課題】 特に、政治活動を行う地域の支援者の現在位置を把握して、効率良く街頭演説や街宣車両の街宣を行うことのできる特定事項支援システムを提供するものである。
【解決手段】 携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、支援管理サーバーは、複数の支援者の個人情報を格納している記録媒体である支援登録データベースと、地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備え、支援制御手段は、地図画像データを生成し、携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、地図画像データ上で携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、支援表示手段は、地図画像及び地図画像上にある現在位置画像を表示することを特徴とする携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【解決手段】 携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、支援管理サーバーは、複数の支援者の個人情報を格納している記録媒体である支援登録データベースと、地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備え、支援制御手段は、地図画像データを生成し、携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、地図画像データ上で携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、支援表示手段は、地図画像及び地図画像上にある現在位置画像を表示することを特徴とする携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の携帯端末を使用して特定事項を支援するシステムに関するものである。特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭での催し、演芸等の興行をいう。
【背景技術】
【0002】
特定事項の一例として、政治家を支持・支援する支持者は、政治活動の一環として政治家に献金を提供することが行われている。この献金の提供は、金融機関による振込みを利用して行われている。
近年、インターネットの普及により、携帯端末を使用して献金を簡単に行なえる技術が開発されている。
【0003】
携帯端末を使用して献金を行う技術として、特許文献1の開示の技術では、携帯電話をネットワークによって受付代行機関、及び決済機関に接続し、携帯電話の操作により献金の金額、クレジットカード番号を受付代行機関に送信する。受付代行機関は、決済必要情報を決済機関へ送信する。決済機関は、決済可能であれば、献金の金額をクレジット決済する。
【0004】
政治活動の一環として、街頭演説、街宣車両の街宣によって政治家の指針を有権者(支持者)に訴える必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示する技術において、街頭演説、街宣車両の街宣は、専ら有権者(支持者)の集まりそうな場所を予測して行わなければならず、効率的に多数の有権者(支持者)に政治家の指針を訴えることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−259880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題に鑑み、特に、政治活動を行う地域の支持者の現在位置を把握して、効率良く街頭演説や街宣車両の街宣を行うことのできる携帯端末を使用した特定事項支援システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、特定事項を支持する複数の支持者に使用され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を現在位置情報データとして出力する複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末の前記現在位置情報データに基づいて、前記特定事項を支援するための画像データを生成する支援管理サーバーと、前記支援管理サーバーで生成された画像データに基づいて、画像を表示する支援表示手段を備え、前記複数の携帯端末及び前記支援管理サーバーは、ネットワークによって通信接続されてなる携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、前記支援管理サーバーは、前記複数の支持者の個人情報を格納している記録媒体である支持者登録データベースと、地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、前記複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備えてなり、前記支援制御手段は、前記地図データベースから前記特定事項の地域に対応する地図データを読み出して、地図画像データを生成し、前記複数の携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、前記支援表示手段は、前記地図画像データ及び前記現在位置画像データに基づいて、前記地図画像、及び前記地図画像上にある前記複数の携帯端末の前記現在位置画像を表示することを特徴とする携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記ネットワークによって前記支援管理サーバーに通信接続され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を車両現在位置情報データとして出力する街宣車両を備えており、前記支持制御手段は、前記街宣車両から出力される前記車両現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記街宣車両の現在位置を示す車両現在位置画像データを生成してなり、前記支持表示手段は、前記車両位置画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記街宣車両の車両現在位置画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記支援制御手段は、前記複数の支持者の個人情報である住所データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の支持者の住所を示す住所画像データを生成し、前記支援表示手段は、前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記複数の支持者の前記住所画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされた前記支持者の個人情報を登録可能であり、前記支援管理サーバーは、既存の支持者の個人情報、及び前記携帯端末を使用して登録した支持者の個人情報の別に前記支持者登録データベースに格納し、前記支援制御手段は、前記既存の支持者又は前記携帯端末を使用して登録した支持者の別に、前記現在位置画像データ、又は前記住所画像データを生成するものであり、前記支援表示手段は、前記現在位置画像データ又は前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記現在位置画像又は前記住所画像を表示し、前記既存の支持者と前記携帯端末を使用して登録した支持者では、前記現在位置画像、前記住所画像を異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0011】
請求項5に係る発明は、前記支援者管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされ、前記携帯端末で前記支援管理サーバーの各種情報データを閲覧可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0012】
請求項6に係る発明は、前記支援サーバーの各種情報データは、前記地図画像データ、前記現在位置画像データあることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0013】
請求項7に係る発明は、前記特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭催し、又は演芸等興行であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明によれば、特定事項を支持する複数の支持者に使用され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を現在位置情報データとして出力する複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末の前記現在位置情報データに基づいて、前記特定事項を支援するための画像データを生成する支援管理サーバーと、前記支援管理サーバーで生成された画像データに基づいて、画像を表示する支援表示手段を備え、前記複数の携帯端末及び前記支援管理サーバーは、ネットワークによって通信接続されてなる携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、前記支援管理サーバーは、前記複数の支持者の個人情報を格納している記録媒体である支持者登録データベースと、地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、前記複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備えてなり、前記支援制御手段は、前記地図データベースから前記特定事項の地域に対応する地図データを読み出して、地図画像データを生成し、
前記複数の携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、前記支援表示手段は、前記地図画像データ及び前記現在位置画像データに基づいて、前記地図画像、及び前記地図画像上にある前記複数の携帯端末の前記現在位置画像を表示するので、特に、支援管理サーバーの管理者は、政治活動を行う地域において、支持者の現在位置を認識でき、複数の支持者の密集・分散を確実に把握できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、地図画像及び現在位置画像(支持者の現在位置)によって、政治活動の街頭演説の地点や街宣車両の走行経路を決定できる。即ち、支援管理サーバーの管理者は、支持者が密集している地点、支持者が分散して疎になっている地点において、政治活動(街頭演説、街宣車両の走行)を行うことを決定できる。
この結果、政治活動を行う地域、例えば選挙区において、政治活動を効率良くでき、その効果を最大限にすることが可能である。
なお、政治活動以外の他の特定事項についても、同様であり、地図画像及び現在位置画像(支持者の現在位置)によって、特定事項(宗教活動、商品の街頭販売、演芸等の興行等)を行う地点や街宣車両の走行経路を決定でき、この結果、特定事項を行う地域において、この特定事項を効率良くでき、その効果を最大限にすることが可能である。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、前記ネットワークによって前記支援管理サーバーに通信接続され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を車両現在位置情報データとして出力する街宣車両を備えており、前記支持制御手段は、前記街宣車両から出力される前記車両現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記街宣車両の現在位置を示す車両現在位置画像データを生成してなり、前記支持表示手段は、
前記車両位置画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記街宣車両の車両現在位置画像を表示するので、特に、支援管理サーバーの管理者は、政治活動を行う地域において、街宣車両の現在位置を確実に把握できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、支持者の現在位置から把握される密集、分散に基づいて、街宣車両の走行経路を決定できる。
また、政治活動の街頭演説を行う地点に対して、街宣車両の最短走行経路も決定できる。
なお、政治活動以外の特定事項についても、同様であり、支持者の現在位置から把握される密集、分散に基づいて、特定事項の街宣車両の走行経路を決定できる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、前記支援制御手段は、前記複数の支持者の個人情報である住所データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の支持者の住所を示す住所画像データを生成し、前記支援表示手段は、前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記複数の支持者の前記住所画像を表示するので、特に、政治活動を行う地域において、支持者が自宅(住所)に滞在しているか外出しているかを把握できる。
支援管理サーバーの管理者は、一日の時間帯別(朝、昼、晩)に、現在位置情報データ(支持者の現在位置)を取得することで、支持者の行動を確実に認識できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、一日の時間帯で何時、街頭演説を行えば支持者を多く集めて効率良く、政治活動を行えるかを決定できる。
なお、政治活動以外の特定事項についても、同様であり、一日の時間帯で何時、特定事項を行えば支持者を多く集めて効率良く、特定事項を行えるかを決定できる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされた前記支持者の個人情報を登録可能であり、前記支援管理サーバーは、既存の支持者の個人情報、及び前記携帯端末を使用して登録した支持者の個人情報の別に前記支持者登録データベースに格納し、前記支援制御手段は、前記既存の支持者又は前記携帯端末を使用して登録した支持者の別に、前記現在位置画像データ、又は前記住所画像データを生成するものであり、前記支援表示手段は、前記現在位置画像データ又は前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記現在位置画像又は前記住所画像を表示し、前記既存の支持者と前記携帯端末を使用して登録した支持者では、前記現在位置画像、前記住所画像を異なる表示態様で表示するので、特に、既存の支持者と携帯端末を使用する支持者の別に、支持者の行動を確実に認識できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、支持者の別に、政治活動を行う時間帯等を決定することが可能となる。
なお、政治活動以外の特定事項についても、同様であり、特定事項を行う時間帯等を決定することが可能となる。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされ、前記携帯端末で前記支援管理サーバーの各種情報データを閲覧可能であるので、携帯端末を使用する支持者は、特に、政治活動を行う予定等の各種情報データを支援管理サーバーから取得できる。
なお、携帯端末を使用する支持者は、特定事項を行う予定等の各種情報データを支持管理サーバーから取得できる。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、前記支援サーバーの各種情報データは、前記地図画像データ、前記現在位置画像データあるので、携帯端末を使用する支持者は、地図画像、現在位置画像を検討することで、特に、政治活動の街頭演説を行う地点を把握できる。
なお、携帯端末を使用する支持者は、地図画像、現在位置画像を検討することで、特定事項を行う地点を把握できる。
【0020】
請求項7に係る発明によれば、前記特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭催し、又は演芸等興行であるので、多様な活動に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る携帯端末を使用した特定支援システムであって、一例として政治活動支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1の携帯電話の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の街宣車両の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】図1の支援管理サーバーの具体的構成を示すブロック図である。
【図5】図4の支援管理サーバーに記憶されている支持者登録マスターデータベースを示す図である。
【図6】携帯電話に表示される登録画像を示す図であって、(a)はトップページを示す図、(b)は支持者登録ページを示す図である。
【図7】図4の支援表示手段に地図画像、及び支持者の現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。
【図8】図2の携帯電話から現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャート図である。
【図9】図4の支援表示手段に表示される支持者リスト画像を示す図である。
【図10】図4の支援表示手段に表示される支持者個別画像を示す図である。
【図11】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図である。
【図12】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図であって、支持者別に現在位置が像を示す部分図である。
【図13】図4の支援表示手段に車両現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。
【図14】図3の街宣車両から車両現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャート図である。
【図15】図4の支援表示手段に住所画像を表示する手順を示すフローチャート図である。
【図16】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す部分図である。
【図17】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す部分図であって、支持者別に住所画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る携帯端末を使用した特定事項支援システムについて、図面を参照して説明する。以下、特定事項の一例として、政治活動を支援するための支援システムについて説明する。
【0023】
政治活動支援システムの構成
先ず、政治活動支援システムの構成を、図1〜図5を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯端末を使用した特定支援システムであって、一例として政治活動支援システムの概略構成を示す図である。図2は図1の携帯電話の具体的構成を示すブロック図である。図3は図1の街宣車両の具体的構成を示すブロック図である。図4は図1の支援管理サーバーの具体的構成を示すブロック図である。図5は図4の支援管理サーバーに記憶されている支持者登録マスターデータベースを示すデータ図である。
【0024】
図1において、政治活動支援システム(1)は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)用衛星群(2)と、複数の携帯電話(3:携帯端末)と、街宣車両(5)と、ネットワーク(6:インターネット)と、支援管理サーバー(7)を備えている。複数の携帯電話(3)、街宣車両(5)及び支援管理サーバー(7)は、図1に示すように、インターネット(6)を介して相互に通信接続されている。
【0025】
[GPS用衛星群(2)の構成]
GPS用衛星群(2)は、図1に示すように、複数のGPS用衛星(図示せず)からなり、各GPS用衛星(図示せず)が位置特定用のGPS電波(GPS信号)を発信している。
【0026】
[携帯電話(3)の構成]
複数の携帯電話(3)は、図1に示すように、政治活動を支持・支援する複数の支持者により使用される。複数の携帯電話(3)は、図1及び図2に示すように、携帯用GPS受信手段(11)、携帯用表示手段(12)、携帯用制御手段(13)、携帯用入力手段(14)及び携帯用無線通信手段(15)を備えて構成される。
【0027】
携帯用GPS受信手段(11)は、図1及び図2に示すように、GPS用衛星群(2)を構成する複数のGPS用衛星(図示せず)から発信されるGPS電波を受信する。
【0028】
携帯用表示手段(12)は、図1及び図2に示すように、液晶パネル、有機ELディスプレイ等の表示パネルと、表示パネルを駆動する駆動回路(図示せず)を備えている。
【0029】
携帯用制御手段(13)は、図2に示すように、携帯電話(3)の各手段を制御するコントローラである。この携帯用制御手段(13)は、携帯用GPS受信手段(11)が受信したGPS電波(GPS信号)に基づいて現在位置を特定(緯度経度測位)して、現在位置情報データとして出力する。
【0030】
携帯用入力手段(14)は、図1及び図2に示すように、テンキーやカーソル等のボタン群(18)から構成される。支持者は、ボタン群(18)を操作することで、支持者の個人情報等を入力できる。
【0031】
携帯用無線通信手段(15)は、図1及び図2に示すように、街宣車両(5)及び支援管理サーバー(7)との間でデータ通信又は音声通信を行う通信回路である。支持者は、携帯電話(3)からインターネット(6)を介して支援管理サーバー(7)にアクセスできる。
【0032】
[街宣車両(5)の構成]
街宣車両(5)は、図1に示すように、政治家や支持者が政治家の指針・理念や支援を街宣するための車両である。この街宣車両(5)は、図3に示すように、携帯端末又はコンピュータ端末等の情報処理装置(21)を備えている。
【0033】
情報処理装置(21)は、図3に示すように、車両用GPS受信手段(22)、車両用表示手段(23)、車両用制御手段(24)、車両用入力手段(25)及び車両用無線通信手段(26)を備えて構成されている。
【0034】
車両用GPS受信手段(22)は、図3に示すように、GPS用衛星群(2)を構成する複数のGPS衛星(図示せず)から発信されるGPS電波を受信する。
【0035】
車両用表示手段(23)は、図3に示すように、液晶パネル、有機ELディスプレイ等の表示パネルと、表示パネルを駆動する駆動回路(図示せず)を備えている。
【0036】
車両用制御手段(24)は、図3に示すように、情報処理装置(21)の各手段を制御するコントローラである。この車両用制御手段(24)は、車両用GPS受信手段(22)が受信したGPS電波(GPS信号)に基づいて現在位置を特定(緯度経度測位)して、車両現在位置情報データとして出力する。
【0037】
車両用入力手段(25)は、図3に示すように、テンキーやカーソル等のボタン群(28)から構成される。街宣車両(5)に乗車する支持者、政治家は、ボタン群(28)を操作することで、各種情報を入力できる。
【0038】
車両用無線通信手段(26)は、図1及び図2に示すように、複数の携帯電話(3)及び支援管理サーバー(7)との間でデータ通信又は音声通信を行う通信回路である。街宣車両(5)に乗車する支持者、政治家は、インターネット(6)を介して支援管理サーバー(7)にアクセスできる。
【0039】
[支援管理サーバー(7)の構成]
支援管理サーバー(7)は、図4に示すように、支援制御手段(31)、情報データ記憶手段(32)、ハードディスク手段(33)及び支援無線通信手段(34)を備えている。この支援管理サーバー(7)は、選挙管理事務所等に設置される。
【0040】
支援制御手段(31)は、図4に示すように、バードディスク手段(33)に記録されているオペレーティング・システム(図示せず)、位置管理プログラム、画像生成プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を実行する。この支援制御手段(31)は、図4に示すように、画像形成部(35)を有し、画像データ記憶部(36)に記憶されている画像データ及び地図データベース(38)の地図データから種々画像データを生成する。
【0041】
情報データ記憶手段(32)は、図4に示すように、支援制御手段(31)の作業領域を提供するもので、複数の携帯電話(3)の現在位置情報データ及び街宣車両(5)の車両現在位置情報データ等を記憶する。
【0042】
ハードディスク手段(33)は、図4に示すように、オペレーティング・システム(図示せず)、位置管理プログラム、画像生成プログラム等その他のアプリケーション、支持者登録マスターデータベース(37)及び地図データベース(38)を記憶保持している。また、ハードディスク手段(33)は、街宣車両(5)の情報処理装置(21)のメール(送信)アドレスを記憶している。
【0043】
支持者登録マスターデータベース(37)は、図5に示すように、支持者に関する個人情報を格納(登録)する記録媒体である。この支持者登録マスターデータベース(37)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列(C101)、[氏名データ]列(C102)、[住所データ]列(C103)、[携帯電話番号データ]列(C104)、[メール(送信)アドレスデータ]列(C105)及び[画像番号]列(C106)を有している。
【0044】
[端末ID(通信ID)]列(C101)は、図5に示すように、支持者の使用する携帯電話(3)毎に割り振られているIDであり、携帯電話(8)を使用して登録した支持者に対して[X001、X002、・・・]の端末IDが割り振られ、支援管理サーバー(7)に直接入力して登録した既存の支持者に対して[Y001、Y002、・・・・]の端末IDが割り振られている。これにより、支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図5に示すように、端末ID(通信ID)によって携帯電話(3)を使用して登録した支持者か、既存の支持者かを識別できる。
【0045】
[氏名データ]列(C102)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列(C101)の支持者の氏名が登録されており、[住所データ]列(C103)には[端末ID(通信ID)]列(C101)の支持者の住所が登録されている。また、[携帯電話番号データ]列(C104)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列(C101)の支持者の携帯電話番号が登録されており、[メール(送信)アドレスデータ]列(C105)には[端末ID(通信ID)]の支持者のメール(送信)アドレスが登録されている。[画像番号]列(C106)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列の支持者の画像番号が登録されている。
【0046】
地図データベース(38)は、図4に示すように、複数の地図データを格納する記録媒体である。この地図データは、建物や道路等の地物の形状を示す図形データが含まれている。
これにより、支援制御手段(31)は、政治活動の地域(例:選挙区)に対応する地図データを地図データベース(37)から検索し、上記地域の地図データを読み出すことができる。
【0047】
また、支援管理サーバー(7)には、図4に示すように、キーボード(51)、マウス(52)からなる入力手段、ディスプレイ(液晶パネル、有機ELディスプレイ等)及び駆動回路からなる支援表示手段(53)が接続されている。支援表示手段(53)は、ディスプレイに支援制御手段(31)が生成する地図画像、位置画像等を表示する。また、支援管理サーバー(7)には、図4に示すように、CD−ROMドライブ(54)も接続されている。
【0048】
支援管理サーバーの登録手順
支持者の個人情報(プロフィール)を支援管理サーバーに登録する手順について、図1、図2及び図6を参照して説明する。
図6は携帯電話に表示される登録画像を示す図であって、(a)はトップページを示す図、(b)は支持者登録ページを示す図である。
【0049】
[携帯電話(3)を使用した登録]
複数の支持者は、図1及び図2に示すように、携帯用入力手段(14)のボタン群(18)を操作して、支援管理サーバー(7)にアクセスする。これによって、携帯電話(3)は、図6(a)に示すように、支援管理サーバーからトップページ(TP)を取得して携帯用表示手段(12)に出力する。
【0050】
図6(a)に示すトップページ(TP)において、支持者が支持者登録する旨の操作(「支持者登録」)を行うと、携帯電話(3)は、図6(b)に示すように、支援管理サーバー(7)から支持者登録ページ(MP)を収得して携帯用表示手段(12)に出力する。
【0051】
図6(b)に示す支持者登録ページ(MP)において、支持者は図2に示すボタン群(18)を操作することで、氏名、住所、携帯電話番号、メール(送信)アドレス及び支持者の画像からなる個人情報(プロフィール)を入力する。続いて、支持者は、図6(b)に示すように、登録する旨の操作(「登録」)を行うと、これら入力情報(個人情報)を含む支持者登録要求が支援管理サーバー(7)に送信される。
この支持者登録要求は、図1、図2及び図4に示すように、携帯用無線通信手段(15)、インターネット(6)及び支援無線通信手段(34)を通じて支援管理サーバー(7)に送信される。
【0052】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、支持者登録マスタデーターベース(37)を検索して、既に登録されていないことを条件に、これら入力情報(個人情報)を端末ID(X001、X002、・・・・)に対応付けて支持者登録マスターデータベース(37)に格納(登録)する。支援管理サーバー(7)は、図1に示すように、登録できた旨を示すダウンロードページを携帯電話(3)に送信して、登録手続を完了する。
【0053】
[既存の支持者の登録]
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、既存の支持者の個人情報(プロフィール)を入力する。
支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、支持者登録マスターデータベース(37)を検索して、既に登録されていないことを条件に、これら入力情報(個人情報)を端末ID(Y001、Y002、・・・・・)に対応付けて支持者登録マスターデータベース(37)に格納(登録)する。
【0054】
このように、政治活動を支持・支援する支持者の個人情報(プロフィール)は、図4及び図5に示すように、携帯電話(3)を使用して、又はキーボード(51)、マウス(52)を使用して、支援管理サーバー(7)の支持者登録マスターデータベース(37)に格納(登録)される。
なお、以下、携帯電話(3)を使用して登録した支持者を「携帯登録支持者」と、既存の支持者を「既存支持者」と称する。
【0055】
政治活動を支援する表示手順
政治活動を支援する画像の表示手順について、図1〜図5、及び図7〜図16を参照して説明する。
【0056】
[支持者の現在位置画像の表示手順]
支持者の現在位置画像を、図4に示す支援表示手段(53)に表示する手順について、図1、図2、図4、図5及び図7〜図12を参照して説明する。
図7は図4の支援表示手段に地図画像、及び支持者の現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。図8は図2の携帯電話から現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャートである。図9は図4の支援表示手段に表示される支持者リスト画像を示す図である。図10は図4の支援表示手段に表示される支持者個別画像を示す図である。図11は図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図である。図12は図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図であって、支持者別に現在位置画像を示す部分図である。
【0057】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、支援管理サーバー(7)に地図・位置表示要求を入力する(図7:ST01)。
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、支持者登録マスターデータベース(37)から登録されている各支持者のメール(送信)アドレスを読み出して、現在位置情報データの送信要求(送信要求信号)を各携帯電話(3)に出力する(図7:ST02)。
この送信要求(送信要求信号)は、図1及び図2に示すように、支援管理サーバー(7)の支援無線通信手段34、インターネット(6)及び携帯用無線通信手段(15)を通して各携帯電話(3)に送信される。
【0058】
携帯電話(3)の携帯用制御手段(13)は、送信要求(送信要求信号)を入力すると、図1及び図2に示すように、携帯用GPS受信機(11)が受信したGPS用電波(GPS用信号)に基づいて、携帯電話(3)の現在位置(支持者の現在位置)を特定(緯度経度測定)する(図8:ST0A、ST0B)。
携帯電話(3)の携帯用制御手段(13)は、図2に示すように、特定(緯度経度測定)した現在位置を現在位置情報データとして、通信ID(端末ID)と共に支援管理サーバー(7)に送信する。この送信は、図1、図2及び図4に示すように、携帯電話(3)の携帯用無線通信手段(15)、インターネット(6)及び支持無線通信手段(34)を通して支援管理サーバー(7)に送信される(図8:ST0C)。
【0059】
支援管理サーバー(7)は、図4に示すように、各携帯電話(3)から送信される現在位置情報データ及び通信ID(端末ID)を入力すると(図7:ST03)、これらを情報データ記憶手段(32)に記憶する(図7:ST04)。
【0060】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)の操作によって入力される政治活動の地域に基づいて、ハードディスク手段(33)の地図データベース(38)から政治活動の地域に対応する地図データを読み出し(図7:ST05)、この地図データに基づいて地図画像データを生成する(図7:ST06)。
この生成した地図画像データは、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0061】
支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶した現在位置情報データを読み出し、この現在位置情報データが地図画像データ上にあるかを判別する(図7:ST07)。
この判別は、支持者が現在、地図データの示す地域に居るか否かを判別することである。
【0062】
支援制御手段(31)は、現在位置情報データが地図画像データ上にないと(図7:ST07、No)、現在位置情報データの位置画像データを生成しない。
一方、支援制御手段(31)は、現在位置情報データが地図画像データ上にあると(図7:ST07、Yes)、情報データ記憶手段(32)に記憶している通信ID(端末ID)から支持者を認定して(図7:ST08)、情報データ記憶手段(32)に記憶している現在位置情報データを読み出して、この現在位置情報データに基づいて現在位置画像データを生成する(図7:ST09)。
この生成した現在位置画像データは、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0063】
支援制御手段(31)は、送信要求(送信要求信号)を送信した全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成の手順を実行する(ST10)。
【0064】
支援制御手段(31)は、全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成の手順を実行すると(図7:ST10、Yes)、生成した地図画像データ及び現在位置画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、及び現在位置画像を表示する。
【0065】
支援表示手段(53)の表示態様は、支援管理サーバー(7)の管理者の操作に基づいて、支持者管理リスト画像(図9参照)、支持者個別画像(図10参照)及び地図・位置画像(図11参照)の順で表示される。
支援制御手段(31)は、図4に示すように、地図表示要求(地図表示信号)に基づいて、支持者登録マスターデータベース(37)から支持者の画像番号を読み出す。支援制御手段(31)の画像形成部(35)は、図4に示すように、画像データ記憶部(56)に記憶されている支持者の画像データ、及びリスト画像データに基づいて、支持者管理リスト画像データを生成する。
この生成した支持者管理リスト画像データに基づいて、図9に示すように、支持者管理リスト画像が支援表示手段(53)に表示される。この支持者管理リスト画像は、図9に示すように、支持者登録マスターデータベース(37)に登録されている支持者の画像を配列表示したものである。
【0066】
続いて、支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すマウス(52)を操作して、支持者管理リスト画像(図9参照)の特定支持者の画像を指定(クリック)すると、支援制御手段(31)の画像形成部(35)は、図10に示すように、図4に示す画像データ記憶部(36)に記憶されている画像データに基づいて、支持者個別画像データを生成して、この支持者個別画像データに基づいて支持者個別画像を支援表示手段(53)に表示する。
この支持者個別画像は、図10に示すように、指定した特定支持者の画像、登録した支持者数(総会員数)画像、献金金額画像、地域ニュース画像、年月日時刻画像、カレンダー画像、本日の予定画像、及び縮小地図画像等からなる。また、縮小地図画像は、図4に示す情報データ記憶手段(32)に記憶された地図画像データを読み出して表示される。
【0067】
更に、支援管理サーバー(7)の管理者は、図10に示す支持者個別画像のマップ拡大を、図4に示すマウス(52)の操作によって指定(クリック)すると、支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶されている地図画像データ、及び現在位置画像データを読み出し、これら画像データに基づいて、地図画像・現在位置画像を支援表示手段(53)に表示する(図11参照)。
このとき、支援表示手段(53)は、図11に示すように、地図画像を拡大して表示し、更に地図画像上に携帯電話(3)の現在位置画像(支持者の現在位置)を表示する。図11において、●印は携帯電話(3)の現在位置画像(支持者の現在位置)を示している。
【0068】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示すように、支援表示手段(53)に表示される地図画像・現在位置画像を検討する。この地図画像・現在位置画像は、図11に示すように、政治活動を行う地域において、支持者の現在位置を示すもので、支持者の密集、分散状態を把握できる。また、支持者が密集している地点は、支持者以外の多くの人が密集しているとも推測できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示す地図画像・現在位置画像によって、街頭演説の政治活動を行う地点(場所)を決定できる。街頭演説の政治活動は、図11に示す地図画像・位置画像において、支持者が密集している地点(場所)又は支持者が分散して疎になっている地点(場所)で行うことができる。
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示す地図画像・位置画像において、街宣車両(5)の走行経路を決定できる。
そして、支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、最適な街頭演説の地点(場所)を入力して、図11に示す地図画像上に街頭演説の地点画像として表示する。図11において、☆印は街頭演説の地点画像を示す。
【0069】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、支援管理サーバー(7)に街頭演説の地点(場所)、街宣車両(5)の走行経路を入力する。そして、管理者の送信操作によって、支援制御手段(31)は、図1、図3及び図4に示すように、支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び車両用無線通信手段(26)を通して、街宣車両(5)の情報処理装置(21:図3参照)に街頭演説の地点データ(場所データ)、走行経路データを送信する。
【0070】
街宣車両(5)の情報処理装置(21)は、図3に示すように、車両用無線通信手段(26)から街頭演説の地点データ(場所データ)及び走行経路データを入力する。車両用制御手段(24)は、図3に示すように、街頭演説の地点データ(場所データ)及び走行経路データを入力すると、これらデータを車両用表示手段(23)に表示させる。
これにより、街宣車両(5)は、図3に示すように、車両用表示手段(23)に表示される地点データに基づいて、街頭演説の地点まで走行させて、該地点で街頭演説を行うことができる。また、街宣車両(5)は、図3に示すように、車両用表示手段(23)に表示される走行経路データに基づいて、街宣車両(5)を走行させて街宣することができる。
【0071】
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、支援管理サーバー(7)に街頭演説の地点(場所)を入力する。そして、管理者の送信操作によって、支援制御手段(31)は、図1、図2及び図4に示すように、支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び携帯用無線通信手段(15)を通して、複数の携帯電話(3:図2参照)に街頭演説の地点データ(場所データ)を送信する。
【0072】
支持者の使用する携帯電話(3)は、図2示すように、街頭演説の地点データ(場所データ)を入力する。携帯用制御手段(13)は、図2に示すように、街頭演説の地点データ(場所データ)を入力すると、このデータを携帯用表示手段(14)に表示する。
これにより、複数の支持者は、街頭演説の地点(場所)を知ることができ、この街頭演説の地点(場所)に向かうことができる。
【0073】
以上の通り、図4に示す支援表示手段(53)に表示される地図画像・位置画像を検討することで、政治活動を行う地域(選挙区)において、支持者(支持者以外の人)の密集、分散状態を把握して、街頭演説の地点(場所)及び街宣車両(5)の走行経路を決定できる。
この結果、政治活動を行う地域において、政治活動を効率良くでき、政治活動の効果を最大限にすることが可能となる。
【0074】
図7のフローチャート図(手順)において、現在位置画像(支持者の現在位置)を携帯登録支持者、既存支持者の別に表示することもできる。
具体的に説明すると、支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、携帯電話(3)から送信された通信IDに基づいて、支持者登録マスターデータベース(37)の端末IDを検索する。
【0075】
支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、通信IDがX001、X002、・・・・の端末IDと同一であると、携帯登録支持者と認定し、通信IDがY001、Y002、・・・・の端末IDと同一であると、既存支持者と認定する(図7:ST08)。
【0076】
支援制御手段(31)は、上記支持者の認定(図7:ST08)及び現在位置情報データに基づいて、支持者別に異なる現在位置画像データを生成する(図7:ST09)。
この現在位置画像データは、図12に示すように、携帯登録支持者を●印とし、既存支持者を■印として生成される。
【0077】
支援制御手段(31)は、生成した地図画像データ及び現在位置画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像及び現在位置画像を表示する(図7:ST11)。
この支援制御手段(31)は、図12に示すように、地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)を表示する。図12において、●印は携帯登録の現在位置画像(携帯登録支持者の現在位置)、■印は既存登録の現在位置(既存支持者の現在位置)を示している。
【0078】
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、携帯登録支持者、既存支持者毎に、政治活動の地域において、支持者の密集、分散状態を把握できる。
【0079】
[街宣車両(5)の車両現在位置画像の表示手順]
街宣車両(5)の車両現在位置画像を、図4に示す支援表示手段(53)に表示する手順について、図1、図3、図4、図9〜図11、及び図13、図14を参照して説明する。なお、図11に示す地図画像、及び現在位置画像は、図4に示す情報データ記憶手段(31)に記憶されているものとして説明する。
図13は図4の支援表示手段に車両現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。図14は図3の街宣車両から車両現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャート図である。
【0080】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、支援管理サーバー(7)に地図・車両位置表示を要求する(図13:ST20)。
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、ハードディスク手段(33)に記憶されている情報処理装置(21)のメール(送信)アドレスを読み出して、車両現在位置データの送信要求(送信要求信号)を街宣車両(5)の情報処理装置(21)に出力する(図13:ST21)。
この送信要求(送信要求信号)は、図1及び図3に示すように、支援管理サーバー(7)の支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び車両用無線通信手段(26)を通して街宣車両(5)の情報処理装置(21)に送信される。
【0081】
情報処理装置(21)の車両用制御手段(24)は、送信要求(送信要求信号)を入力すると、図1及び図3に示すように、車両用GPS受信機(22)が受信したGPS電波(GPS信号)に基づいて、街宣車両(5)の車両現在位置を特定(緯度経度測位)する(図14:ST0a、ST0b)。
情報処理装置(21)の車両用制御手段(24)は、図3に示すように、特定(測位)した車両現在位置を車両現在位置情報データとして支援管理サーバー(7)に送信する。この送信は、図1、図3及び図4に示すように、情報処理装置(21)の車両用無線通信手段(26)、インターネット(6)及び支援無線通信手段(34)を通して支援管理サーバー(7)に送信される(図14:ST0c)。
【0082】
支援管理サーバー(7)は、図4に示すように、街宣車両(5)から送信される車両現在位置情報データを入力すると(図13:ST22)、これを情報データ記憶手段(32)に記憶する(図13:ST23)。
【0083】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶した車両現在位置情報データを読み出し、この車両現在位置情報データが地図画像データ上にあるかを判別する(図13:ST24)。
この判別は、街宣車両(5)が、地図データの示す地域に居るか否かを判別することである。
【0084】
支援制御手段(31)は、車両現在位置情報データが地図画像データ上にないと(図13:ST24、No)、車両位置画像データを生成しない。
一方、支援制御手段(31)は、車両現在位置情報データが地図画像データ上にあると(図13:ST24、Yes)、情報データ記憶手段(32)に記憶している車両現在位置情報データを読み出して、この車両現在位置情報データに基づいて車両現在位置画像データを生成する(図13:ST25)。
この生成した車両現在位置画像データは、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0085】
支援制御手段(31)は、地図画像データ、現在位置画像データ及び車両現在位置画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、現在位置画像及び車両現在位置画像を表示する(図13:ST26)。
この支援制御手段(31)は、図11に示すように、地図画像を拡大して表示し、更に地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)及び車両現在位置画像(街宣車両(5)の現在位置)を支援表示手段(53)に表示する。図11において、▲印は街宣車両(5)の車両現在位置を示している。
なお、支援表示手段(53)には、支持者管理リスト画像、支持者個別画像及び地図画像・現在位置画像・車両現在位置画像の順で表示される(図9〜図11参照)。
【0086】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示すように、支援表示手段(53)に表示される地図画像・現在位置画像及び車両現在位置画像を検討する。
この地図画像、現在位置画像及び車両現在位置画像は、図11に示すように、政治活動を行う地域において、街宣車両(5)が支持者の密集する地点、又は支持者の分散する疎の地点に居るかを把握できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示す車両現在位置画像に基づいて、街宣車両(5)を支持者が密集する地点、又は支持者が分散して疎となっている地点までの最短の走行経路を決定できる。
【0087】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、支援管理サーバー(7)に街宣車両(5)の最短走行経路を入力する。そして、管理者の送信操作によって、支援制御手段(31)は、図1、図3及び図4に示すように、支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び車両用無線通信手段(26)を通じて、情報処理装置(21)に最短走行経路のデータを送信する。
【0088】
街宣車両(5)の情報処理装置(21)は、図3に示すように、最短走行経路のデータを入力する。車両用制御手段(24)は、図3に示すように、最短走行経路のデータを入力すると、このデータを車両用表示手段(23)に表示させる。
これにより、街宣車両(5)は、図3に示すように、車両用表示手段(23)に表示される最短走行経路のデータに基づいて、支持者が密集する地点、又は支持者が分散して疎になる地点まで走行させることができる。
【0089】
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、送信操作によって、複数の携帯電話(3)に最短走行経路のデータを送信する。
支持者の使用する携帯電話(3)は、図2に示すように、最短走行経路のデータを入力し、このデータを携帯用表示手段(14)に表示する。
これにより、複数の支持者は、街宣車両(5)の最短走行経路を知ることができ、この経路に向かうことができる。
【0090】
以上の通り、図4に示す支援表示手段(53)に表示される車両用現在位置画像を検討することで、政治活動を行う地域(選挙区)において、支持者の密集、分散状態に対する街宣車両(5)の車両現在位置を把握することができ、街宣車両(5)の最短走行経路を決定できる。
この結果、政治活動を行う地域において、街宣車両(5)を効率良く走行させることができ、政治活動の効果を最大限にすることが可能である。
なお、図4に示す支援表示手段(53)には、図11に示すように、現在位置画像(支持者の現在位置)も表示されるので、上記支持者の現在位置画像の表示手順で説明した効果も奏することができる。
【0091】
[支持者の住所画像の表示手順]
支持者の住所画像を、図4に示す支援表示手段(53)に表示する手順について、図1、図2、図4、図5、図9〜図11、及び図15〜図17を参照して説明する。
図15は図4の支援表示手段に住所画像を表示する手順を示すフローチャート図である。図16は図4の支持表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す部分図である。図17は図4の支持表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す図であって、支持者別に住所画像を示す部分図である。
なお、図15において、図7と同一の符号(ST01〜ST09)は同一の手順であるので、その詳細説明を省略する。
【0092】
支援管理サーバー(7)には、図2に示す携帯電話(3)から現在位置情報データ及び通信ID(端末ID)が入力される(図8:ST0A〜ST0C)。
また、支援制御手段(31)は、地図画像データを生成し、現在位置情報データに基づいて現在位置画像データを生成して、これら画像データを情報データ記憶手段(32)に記憶している(図15:ST01〜ST09)。
【0093】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶されている通信ID(端末ID)を読み出し、この通信ID(端末ID)に対応する住所データを支持者登録マスターデータベース(37)から読み出す(図15:ST31)。
支援制御手段(31)の画像形成部(35)は、図4に示すように、画像データ記憶部(36)に記憶されている画像データから住所データの住所画像データを生成する(図15:ST32)。この生成した住所画像データは、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0094】
支援制御手段(31)は、送信要求(送信要求信号)を送信した全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成、及び住所画像データの生成の手順を実行する(図15:ST33)。
【0095】
支援制御手段(31)は、全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成、及び住所画像データの生成を実行すると(図15:ST33、Yes)、地図画像データ、現在位置画像データ及び住所画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、現在位置画像及び住所画像を表示する(図15:ST34)。
この支援制御手段(31)は、図16に示すように、地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)及び住所画像(支持者の住所)を支援表示手段(53)に表示する。
図16において、●印は現在位置画像(支持者の現在位置)、大○印は住所画像(支持者の住所画像)を示しており、大○印中の●印は支持者が自宅(住所)に滞在していることを示している。
なお、支援表示手段(53)には、支持者管理リスト画像、支持者個別画像及び地図画像・現在位置画像・住所画像の順で表示される(図9〜図11)。
【0096】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図16に示すように、支援表示手段(53)に表示される地図画像・現在位置画像及び住所画像を検討する。
この地図画像・現在位置画像及び住所画像は、図16に示すように、政治活動を行う地域において、支持者が自宅(住所)に滞在しているか外出しているかを把握できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、一日の時間帯(朝、昼、夜)別に現在位置画像(支持者の現在位置)を取得して検討することにより、支持者の一日の行動を把握でき、何時、街頭演説をするかを決定できる。
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、図16に示す地図画像・現在位置画像・住所画像において、街宣車両(5)を走行させる時間帯を決定できる。
【0097】
以上の通り、図4に示す支援表示手段(53)に表示される支持者(携帯電話(3))の現在位置画像及び住所画像を検討することで、街頭演説を行う時間帯、街宣車両(5)を走行させる時間帯を決定できる。この結果、政治活動を行う地域において、政治活動を効率良くでき、政治活動の効果を最大限にすることが可能となる。
【0098】
図15のフローチャート図(手順)において、現在位置画像(支持者の現在位置)及び住所画像(支持者の住所)を、携帯登録支持者、既存支持者別に表示することもできる。
具体的に説明すると、支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、携帯電話(3)から送信された通信IDに基づいて、支持者登録マスタデータベース(37)の端末IDを検索する。
【0099】
支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、通信IDがX001、X002、・・・・の端末IDと同一であると、携帯登録支持者と認定し、通信IDがY001、Y002、・・・・の端末IDと同一であると、既存支持者と認定する(図15:ST08)。
【0100】
支援制御手段(31)は、上記支持者の認定(図15:ST08)及び現在位置情報データに基づいて、支持者の別に異なる現在位置画像データを生成する(図15:ST09)。
この現在位置画像データは、図17に示すように、携帯登録支持者を●印とし、既存支持者を■印として生成される。
【0101】
支援制御手段(31)は、上記支持者の認定(図15:ST08)及び住所データに基づいて、支持者の別に異なる住所画像データを生成する(図15:ST31)。
この住所画像データは、図17に示すように、携帯登録支持者を大○印とし、既存支持者を大□印として生成される。
【0102】
支援制御手段(31)は、地図画像データ、現在位置画像データ及び住所画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、現在位置画像及び住所画像を表示する(図15:ST34)。
この支援制御手段(31)は、図17に示すように、地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)及び住所画像(支持者の住所)を支援表示手段(53)に表示する。
図16において、●印は携帯登録の現在位置画像(携帯登録支持者の現在位置)、大○印は携帯登録の住所画像(携帯登録支持者の住所)を示しており、大○印中の●印は携帯登録支持者が自宅(住所)に滞在していることを示している。また、■印は既存登録の現在位置画像(既存支持者の現在位置)、大□印は既存登録の住所画像(既存支持者の住所)を示しており、大□印中の■印は既存支持者が自宅(住所)に滞在していることを示している。
【0103】
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、支持者(携帯登録支持者、既存支持者)毎に、一日の時間帯(朝、昼、夜)別に現在位置画像(支持者の現在位置)を取得して検討することにより、支持者の一日の行動を把握でき、何時、街頭演説をするかを決定できる。
【0104】
支持者の閲覧手順
支持者が携帯電話(3)を使用して、支援管理サーバー(7)に記憶されている各種画像(図9〜図11参照)にアクセスする手順を、図1、図2、図4及び図9〜図11を参照して説明する。
【0105】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、各種情報を支援管理サーバー(7)に入力する。
各種情報は、図10に示すように、政治家の指針・理念(プロフィール含む)、イベント情報、受注情報、素材倉庫情報、地域ニュース、本日の予定情報等である。
【0106】
複数の支持者は、図1及び図2に示すように、携帯用入力手段(14)のボタン群(18)を操作して、支援管理サーバー(7)にアクセスする。このアクセスは、図1に示すように、インターネット(6)を通して支援管理サーバー(7)に通信接続される。
これにより、携帯電話(3)は、図9に示すように、支援管理サーバー(7)から支持者管理リスト画像を取得して携帯用表示手段(12)に出力する。携帯用表示手段(12)は、図9に示す支持者管理リスト画像を表示する。
【0107】
携帯電話(3)のボタン群(18)を操作して、図9に示す支持者管理リスト画像の特定支持者の画像を指定すると、図10に示すように、支持者個別画像を支援管理サーバー(7)から取得して携帯用表示手段(12)に出力する。携帯用表示手段(12)は、図10に示す支持者個別画像を表示する。
更に、携帯電話(3)のボタン群(18)を操作して、図10に示す支持者個別画像の「マップ拡大」を指定すると、拡大された地図画像・現在位置画像(車両現在位置画像)を支援管理サーバー(7)から取得して携帯用表示手段(12)に出力する。携帯用表示手段(12)は、図11に示す拡大地図画像・現在位置画像を表示する。
【0108】
これにより、支持者は、携帯電話(3)によって、図10に示す支持者個別画像に開示されている各種情報データ、例えば地域ニュース、本日の予定を閲覧できる。この本日の予定とは、本日の政治家の公演会、街頭演説の地点(場所)を開示したものである。
従って、支持者は、本日の予定を閲覧することで、公演会や街頭演説の地点(場所)を知ることができ、これら地点(場所)に向かうことができる。
更に、支持者は、拡大地図画像・現在位置画像(車両現在位置画像)を閲覧することで、街頭演説の地点(場所)や街宣車両(5)が走行する経路に向かうことができる。
【0109】
図9に示す支持者管理リスト画像には、イベント管理、受発注管理、素材倉庫、システム問い合わせ等の画像が表示され、支持者は携帯電話(3)のボタン群(18)の操作によって、各種管理を指定することで、その詳細のデータを閲覧できる。
また、図10に示す支持者個別画像も同様で、支持者は携帯電話(3)のボタン群(18)の操作によって、各種管理を指定することで、その詳細データを閲覧できる。
【0110】
なお、支持者は、携帯電話(3)を使用して、支援管理サーバー(7)の管理者(選挙事務所:特定政治家)に献金をすることも可能である。
献金は、図1に示すインターネット(6)に受付代行機関(サーバー)を通信接続し、携帯電話の操作により電話通信することで、電話料金に献金を上乗せした状態で受付代行機関が受付ける。
そして、受付代行機関は、決済機関に電話料金(献金)を含む情報を送信して、この決済機関によって献金を決済する。
【0111】
5.支持者、政治家の送信手順
支持者は、図2に示す携帯電話(3)を使用して、「現在位置、何をしているか」を、インターネット(6)を通じて、支援管理サーバー(7)にメール送信できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、支持者の予定を把握でき、この予定を考慮して街頭演説の地点、開始時間を決定できる。
【0112】
また、政治家は、携帯電話(3)を使用して、「現在位置、何をしているか」を、インターネット(6)を通じて、支持者の携帯電話(3)及び支援管理サーバー(7)にメール送信できる。
これにより、支持者は、政治家の行動を把握でき、この行動を考慮して、街頭演説の地点(場所)等に向かうことができる。
また、支援管理サーバー(7)の管理人は、政治家の行動を管理でき、街頭演説等の計画を行うことが可能となる。
【0113】
本発明に係る政治活動支援システムにおいて、支援管理サーバー(7)から各携帯電話(3)及び街宣車両(5)に要求する送信要求(送信要求信号)は、政治活動に必要な時に要求するものに限定されず、時間帯別(朝昼晩)、1時間毎、10分毎等、複数回要求することができる。
これにより、支援管理サーバー(7)は、逐一、支持者の現在位置情報データ、及び街宣車両(5)の車両現在位置情報データを得ることができ、これに基づいて、支援表示手段(53)に時間経過と共に地図画像上に支持者(携帯電話(3))の現在位置の変化を表示できる。
従って、支援管理サーバー(7)の管理者は、時間帯別(朝昼晩)、1時間毎、10分毎に、政治活動を行う地域における支持者の密集、分散状態及び街宣車両(5)の現在位置を把握でき、これにより、街頭演説を行う地点、街宣車両(5)の走行経路を決定できる。
【0114】
また、本発明に係る政治活動支援システムに使用される携帯端末として、携帯電話(3)を使用する場合を説明したが、これに限定されず、携帯可能なコンピュータ端末であってGPS受信機を備えるものであっても良い。
【0115】
本発明に係る特定事項支援システムは、政治活動を支援するシステムに限定されず、宗教活動、商品の街頭販売、街頭での催し、演芸等の興行に適用しても良い。この場合においても、会員や人等が使用する携帯電話を使用して、会員等の密集、分散状態を表示手段(ディスプレイ)に表示する。これにより、人の密集する地点において、宗教活動、商品の販売、演芸興行の宣伝を行うことができ、効率が良い。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、宗教活動、商品の街頭販売、街頭での催し、演芸興行に適用でき、特に街頭演説、公演会、街宣車両の街宣等の政治活動の支援において好適に利用されるものである。
【符号の説明】
【0117】
1 政治活動支援システム
2 GPS衛星群
3 携帯電話(携帯端末)
5 街宣車両
6 ネットワーク(インターネット)
7 支援管理サーバー
31 支援制御手段
53 支援表示手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話等の携帯端末を使用して特定事項を支援するシステムに関するものである。特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭での催し、演芸等の興行をいう。
【背景技術】
【0002】
特定事項の一例として、政治家を支持・支援する支持者は、政治活動の一環として政治家に献金を提供することが行われている。この献金の提供は、金融機関による振込みを利用して行われている。
近年、インターネットの普及により、携帯端末を使用して献金を簡単に行なえる技術が開発されている。
【0003】
携帯端末を使用して献金を行う技術として、特許文献1の開示の技術では、携帯電話をネットワークによって受付代行機関、及び決済機関に接続し、携帯電話の操作により献金の金額、クレジットカード番号を受付代行機関に送信する。受付代行機関は、決済必要情報を決済機関へ送信する。決済機関は、決済可能であれば、献金の金額をクレジット決済する。
【0004】
政治活動の一環として、街頭演説、街宣車両の街宣によって政治家の指針を有権者(支持者)に訴える必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示する技術において、街頭演説、街宣車両の街宣は、専ら有権者(支持者)の集まりそうな場所を予測して行わなければならず、効率的に多数の有権者(支持者)に政治家の指針を訴えることができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−259880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題に鑑み、特に、政治活動を行う地域の支持者の現在位置を把握して、効率良く街頭演説や街宣車両の街宣を行うことのできる携帯端末を使用した特定事項支援システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、特定事項を支持する複数の支持者に使用され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を現在位置情報データとして出力する複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末の前記現在位置情報データに基づいて、前記特定事項を支援するための画像データを生成する支援管理サーバーと、前記支援管理サーバーで生成された画像データに基づいて、画像を表示する支援表示手段を備え、前記複数の携帯端末及び前記支援管理サーバーは、ネットワークによって通信接続されてなる携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、前記支援管理サーバーは、前記複数の支持者の個人情報を格納している記録媒体である支持者登録データベースと、地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、前記複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備えてなり、前記支援制御手段は、前記地図データベースから前記特定事項の地域に対応する地図データを読み出して、地図画像データを生成し、前記複数の携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、前記支援表示手段は、前記地図画像データ及び前記現在位置画像データに基づいて、前記地図画像、及び前記地図画像上にある前記複数の携帯端末の前記現在位置画像を表示することを特徴とする携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記ネットワークによって前記支援管理サーバーに通信接続され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を車両現在位置情報データとして出力する街宣車両を備えており、前記支持制御手段は、前記街宣車両から出力される前記車両現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記街宣車両の現在位置を示す車両現在位置画像データを生成してなり、前記支持表示手段は、前記車両位置画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記街宣車両の車両現在位置画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記支援制御手段は、前記複数の支持者の個人情報である住所データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の支持者の住所を示す住所画像データを生成し、前記支援表示手段は、前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記複数の支持者の前記住所画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされた前記支持者の個人情報を登録可能であり、前記支援管理サーバーは、既存の支持者の個人情報、及び前記携帯端末を使用して登録した支持者の個人情報の別に前記支持者登録データベースに格納し、前記支援制御手段は、前記既存の支持者又は前記携帯端末を使用して登録した支持者の別に、前記現在位置画像データ、又は前記住所画像データを生成するものであり、前記支援表示手段は、前記現在位置画像データ又は前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記現在位置画像又は前記住所画像を表示し、前記既存の支持者と前記携帯端末を使用して登録した支持者では、前記現在位置画像、前記住所画像を異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0011】
請求項5に係る発明は、前記支援者管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされ、前記携帯端末で前記支援管理サーバーの各種情報データを閲覧可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0012】
請求項6に係る発明は、前記支援サーバーの各種情報データは、前記地図画像データ、前記現在位置画像データあることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【0013】
請求項7に係る発明は、前記特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭催し、又は演芸等興行であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システムに関する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明によれば、特定事項を支持する複数の支持者に使用され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を現在位置情報データとして出力する複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末の前記現在位置情報データに基づいて、前記特定事項を支援するための画像データを生成する支援管理サーバーと、前記支援管理サーバーで生成された画像データに基づいて、画像を表示する支援表示手段を備え、前記複数の携帯端末及び前記支援管理サーバーは、ネットワークによって通信接続されてなる携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、前記支援管理サーバーは、前記複数の支持者の個人情報を格納している記録媒体である支持者登録データベースと、地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、前記複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備えてなり、前記支援制御手段は、前記地図データベースから前記特定事項の地域に対応する地図データを読み出して、地図画像データを生成し、
前記複数の携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、前記支援表示手段は、前記地図画像データ及び前記現在位置画像データに基づいて、前記地図画像、及び前記地図画像上にある前記複数の携帯端末の前記現在位置画像を表示するので、特に、支援管理サーバーの管理者は、政治活動を行う地域において、支持者の現在位置を認識でき、複数の支持者の密集・分散を確実に把握できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、地図画像及び現在位置画像(支持者の現在位置)によって、政治活動の街頭演説の地点や街宣車両の走行経路を決定できる。即ち、支援管理サーバーの管理者は、支持者が密集している地点、支持者が分散して疎になっている地点において、政治活動(街頭演説、街宣車両の走行)を行うことを決定できる。
この結果、政治活動を行う地域、例えば選挙区において、政治活動を効率良くでき、その効果を最大限にすることが可能である。
なお、政治活動以外の他の特定事項についても、同様であり、地図画像及び現在位置画像(支持者の現在位置)によって、特定事項(宗教活動、商品の街頭販売、演芸等の興行等)を行う地点や街宣車両の走行経路を決定でき、この結果、特定事項を行う地域において、この特定事項を効率良くでき、その効果を最大限にすることが可能である。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、前記ネットワークによって前記支援管理サーバーに通信接続され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を車両現在位置情報データとして出力する街宣車両を備えており、前記支持制御手段は、前記街宣車両から出力される前記車両現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記街宣車両の現在位置を示す車両現在位置画像データを生成してなり、前記支持表示手段は、
前記車両位置画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記街宣車両の車両現在位置画像を表示するので、特に、支援管理サーバーの管理者は、政治活動を行う地域において、街宣車両の現在位置を確実に把握できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、支持者の現在位置から把握される密集、分散に基づいて、街宣車両の走行経路を決定できる。
また、政治活動の街頭演説を行う地点に対して、街宣車両の最短走行経路も決定できる。
なお、政治活動以外の特定事項についても、同様であり、支持者の現在位置から把握される密集、分散に基づいて、特定事項の街宣車両の走行経路を決定できる。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、前記支援制御手段は、前記複数の支持者の個人情報である住所データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の支持者の住所を示す住所画像データを生成し、前記支援表示手段は、前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記複数の支持者の前記住所画像を表示するので、特に、政治活動を行う地域において、支持者が自宅(住所)に滞在しているか外出しているかを把握できる。
支援管理サーバーの管理者は、一日の時間帯別(朝、昼、晩)に、現在位置情報データ(支持者の現在位置)を取得することで、支持者の行動を確実に認識できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、一日の時間帯で何時、街頭演説を行えば支持者を多く集めて効率良く、政治活動を行えるかを決定できる。
なお、政治活動以外の特定事項についても、同様であり、一日の時間帯で何時、特定事項を行えば支持者を多く集めて効率良く、特定事項を行えるかを決定できる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされた前記支持者の個人情報を登録可能であり、前記支援管理サーバーは、既存の支持者の個人情報、及び前記携帯端末を使用して登録した支持者の個人情報の別に前記支持者登録データベースに格納し、前記支援制御手段は、前記既存の支持者又は前記携帯端末を使用して登録した支持者の別に、前記現在位置画像データ、又は前記住所画像データを生成するものであり、前記支援表示手段は、前記現在位置画像データ又は前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記現在位置画像又は前記住所画像を表示し、前記既存の支持者と前記携帯端末を使用して登録した支持者では、前記現在位置画像、前記住所画像を異なる表示態様で表示するので、特に、既存の支持者と携帯端末を使用する支持者の別に、支持者の行動を確実に認識できる。
これにより、支援管理サーバーの管理者は、支持者の別に、政治活動を行う時間帯等を決定することが可能となる。
なお、政治活動以外の特定事項についても、同様であり、特定事項を行う時間帯等を決定することが可能となる。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされ、前記携帯端末で前記支援管理サーバーの各種情報データを閲覧可能であるので、携帯端末を使用する支持者は、特に、政治活動を行う予定等の各種情報データを支援管理サーバーから取得できる。
なお、携帯端末を使用する支持者は、特定事項を行う予定等の各種情報データを支持管理サーバーから取得できる。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、前記支援サーバーの各種情報データは、前記地図画像データ、前記現在位置画像データあるので、携帯端末を使用する支持者は、地図画像、現在位置画像を検討することで、特に、政治活動の街頭演説を行う地点を把握できる。
なお、携帯端末を使用する支持者は、地図画像、現在位置画像を検討することで、特定事項を行う地点を把握できる。
【0020】
請求項7に係る発明によれば、前記特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭催し、又は演芸等興行であるので、多様な活動に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る携帯端末を使用した特定支援システムであって、一例として政治活動支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】図1の携帯電話の具体的構成を示すブロック図である。
【図3】図1の街宣車両の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】図1の支援管理サーバーの具体的構成を示すブロック図である。
【図5】図4の支援管理サーバーに記憶されている支持者登録マスターデータベースを示す図である。
【図6】携帯電話に表示される登録画像を示す図であって、(a)はトップページを示す図、(b)は支持者登録ページを示す図である。
【図7】図4の支援表示手段に地図画像、及び支持者の現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。
【図8】図2の携帯電話から現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャート図である。
【図9】図4の支援表示手段に表示される支持者リスト画像を示す図である。
【図10】図4の支援表示手段に表示される支持者個別画像を示す図である。
【図11】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図である。
【図12】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図であって、支持者別に現在位置が像を示す部分図である。
【図13】図4の支援表示手段に車両現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。
【図14】図3の街宣車両から車両現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャート図である。
【図15】図4の支援表示手段に住所画像を表示する手順を示すフローチャート図である。
【図16】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す部分図である。
【図17】図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す部分図であって、支持者別に住所画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る携帯端末を使用した特定事項支援システムについて、図面を参照して説明する。以下、特定事項の一例として、政治活動を支援するための支援システムについて説明する。
【0023】
政治活動支援システムの構成
先ず、政治活動支援システムの構成を、図1〜図5を参照して説明する。
図1は本発明に係る携帯端末を使用した特定支援システムであって、一例として政治活動支援システムの概略構成を示す図である。図2は図1の携帯電話の具体的構成を示すブロック図である。図3は図1の街宣車両の具体的構成を示すブロック図である。図4は図1の支援管理サーバーの具体的構成を示すブロック図である。図5は図4の支援管理サーバーに記憶されている支持者登録マスターデータベースを示すデータ図である。
【0024】
図1において、政治活動支援システム(1)は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)用衛星群(2)と、複数の携帯電話(3:携帯端末)と、街宣車両(5)と、ネットワーク(6:インターネット)と、支援管理サーバー(7)を備えている。複数の携帯電話(3)、街宣車両(5)及び支援管理サーバー(7)は、図1に示すように、インターネット(6)を介して相互に通信接続されている。
【0025】
[GPS用衛星群(2)の構成]
GPS用衛星群(2)は、図1に示すように、複数のGPS用衛星(図示せず)からなり、各GPS用衛星(図示せず)が位置特定用のGPS電波(GPS信号)を発信している。
【0026】
[携帯電話(3)の構成]
複数の携帯電話(3)は、図1に示すように、政治活動を支持・支援する複数の支持者により使用される。複数の携帯電話(3)は、図1及び図2に示すように、携帯用GPS受信手段(11)、携帯用表示手段(12)、携帯用制御手段(13)、携帯用入力手段(14)及び携帯用無線通信手段(15)を備えて構成される。
【0027】
携帯用GPS受信手段(11)は、図1及び図2に示すように、GPS用衛星群(2)を構成する複数のGPS用衛星(図示せず)から発信されるGPS電波を受信する。
【0028】
携帯用表示手段(12)は、図1及び図2に示すように、液晶パネル、有機ELディスプレイ等の表示パネルと、表示パネルを駆動する駆動回路(図示せず)を備えている。
【0029】
携帯用制御手段(13)は、図2に示すように、携帯電話(3)の各手段を制御するコントローラである。この携帯用制御手段(13)は、携帯用GPS受信手段(11)が受信したGPS電波(GPS信号)に基づいて現在位置を特定(緯度経度測位)して、現在位置情報データとして出力する。
【0030】
携帯用入力手段(14)は、図1及び図2に示すように、テンキーやカーソル等のボタン群(18)から構成される。支持者は、ボタン群(18)を操作することで、支持者の個人情報等を入力できる。
【0031】
携帯用無線通信手段(15)は、図1及び図2に示すように、街宣車両(5)及び支援管理サーバー(7)との間でデータ通信又は音声通信を行う通信回路である。支持者は、携帯電話(3)からインターネット(6)を介して支援管理サーバー(7)にアクセスできる。
【0032】
[街宣車両(5)の構成]
街宣車両(5)は、図1に示すように、政治家や支持者が政治家の指針・理念や支援を街宣するための車両である。この街宣車両(5)は、図3に示すように、携帯端末又はコンピュータ端末等の情報処理装置(21)を備えている。
【0033】
情報処理装置(21)は、図3に示すように、車両用GPS受信手段(22)、車両用表示手段(23)、車両用制御手段(24)、車両用入力手段(25)及び車両用無線通信手段(26)を備えて構成されている。
【0034】
車両用GPS受信手段(22)は、図3に示すように、GPS用衛星群(2)を構成する複数のGPS衛星(図示せず)から発信されるGPS電波を受信する。
【0035】
車両用表示手段(23)は、図3に示すように、液晶パネル、有機ELディスプレイ等の表示パネルと、表示パネルを駆動する駆動回路(図示せず)を備えている。
【0036】
車両用制御手段(24)は、図3に示すように、情報処理装置(21)の各手段を制御するコントローラである。この車両用制御手段(24)は、車両用GPS受信手段(22)が受信したGPS電波(GPS信号)に基づいて現在位置を特定(緯度経度測位)して、車両現在位置情報データとして出力する。
【0037】
車両用入力手段(25)は、図3に示すように、テンキーやカーソル等のボタン群(28)から構成される。街宣車両(5)に乗車する支持者、政治家は、ボタン群(28)を操作することで、各種情報を入力できる。
【0038】
車両用無線通信手段(26)は、図1及び図2に示すように、複数の携帯電話(3)及び支援管理サーバー(7)との間でデータ通信又は音声通信を行う通信回路である。街宣車両(5)に乗車する支持者、政治家は、インターネット(6)を介して支援管理サーバー(7)にアクセスできる。
【0039】
[支援管理サーバー(7)の構成]
支援管理サーバー(7)は、図4に示すように、支援制御手段(31)、情報データ記憶手段(32)、ハードディスク手段(33)及び支援無線通信手段(34)を備えている。この支援管理サーバー(7)は、選挙管理事務所等に設置される。
【0040】
支援制御手段(31)は、図4に示すように、バードディスク手段(33)に記録されているオペレーティング・システム(図示せず)、位置管理プログラム、画像生成プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を実行する。この支援制御手段(31)は、図4に示すように、画像形成部(35)を有し、画像データ記憶部(36)に記憶されている画像データ及び地図データベース(38)の地図データから種々画像データを生成する。
【0041】
情報データ記憶手段(32)は、図4に示すように、支援制御手段(31)の作業領域を提供するもので、複数の携帯電話(3)の現在位置情報データ及び街宣車両(5)の車両現在位置情報データ等を記憶する。
【0042】
ハードディスク手段(33)は、図4に示すように、オペレーティング・システム(図示せず)、位置管理プログラム、画像生成プログラム等その他のアプリケーション、支持者登録マスターデータベース(37)及び地図データベース(38)を記憶保持している。また、ハードディスク手段(33)は、街宣車両(5)の情報処理装置(21)のメール(送信)アドレスを記憶している。
【0043】
支持者登録マスターデータベース(37)は、図5に示すように、支持者に関する個人情報を格納(登録)する記録媒体である。この支持者登録マスターデータベース(37)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列(C101)、[氏名データ]列(C102)、[住所データ]列(C103)、[携帯電話番号データ]列(C104)、[メール(送信)アドレスデータ]列(C105)及び[画像番号]列(C106)を有している。
【0044】
[端末ID(通信ID)]列(C101)は、図5に示すように、支持者の使用する携帯電話(3)毎に割り振られているIDであり、携帯電話(8)を使用して登録した支持者に対して[X001、X002、・・・]の端末IDが割り振られ、支援管理サーバー(7)に直接入力して登録した既存の支持者に対して[Y001、Y002、・・・・]の端末IDが割り振られている。これにより、支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図5に示すように、端末ID(通信ID)によって携帯電話(3)を使用して登録した支持者か、既存の支持者かを識別できる。
【0045】
[氏名データ]列(C102)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列(C101)の支持者の氏名が登録されており、[住所データ]列(C103)には[端末ID(通信ID)]列(C101)の支持者の住所が登録されている。また、[携帯電話番号データ]列(C104)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列(C101)の支持者の携帯電話番号が登録されており、[メール(送信)アドレスデータ]列(C105)には[端末ID(通信ID)]の支持者のメール(送信)アドレスが登録されている。[画像番号]列(C106)には、図5に示すように、[端末ID(通信ID)]列の支持者の画像番号が登録されている。
【0046】
地図データベース(38)は、図4に示すように、複数の地図データを格納する記録媒体である。この地図データは、建物や道路等の地物の形状を示す図形データが含まれている。
これにより、支援制御手段(31)は、政治活動の地域(例:選挙区)に対応する地図データを地図データベース(37)から検索し、上記地域の地図データを読み出すことができる。
【0047】
また、支援管理サーバー(7)には、図4に示すように、キーボード(51)、マウス(52)からなる入力手段、ディスプレイ(液晶パネル、有機ELディスプレイ等)及び駆動回路からなる支援表示手段(53)が接続されている。支援表示手段(53)は、ディスプレイに支援制御手段(31)が生成する地図画像、位置画像等を表示する。また、支援管理サーバー(7)には、図4に示すように、CD−ROMドライブ(54)も接続されている。
【0048】
支援管理サーバーの登録手順
支持者の個人情報(プロフィール)を支援管理サーバーに登録する手順について、図1、図2及び図6を参照して説明する。
図6は携帯電話に表示される登録画像を示す図であって、(a)はトップページを示す図、(b)は支持者登録ページを示す図である。
【0049】
[携帯電話(3)を使用した登録]
複数の支持者は、図1及び図2に示すように、携帯用入力手段(14)のボタン群(18)を操作して、支援管理サーバー(7)にアクセスする。これによって、携帯電話(3)は、図6(a)に示すように、支援管理サーバーからトップページ(TP)を取得して携帯用表示手段(12)に出力する。
【0050】
図6(a)に示すトップページ(TP)において、支持者が支持者登録する旨の操作(「支持者登録」)を行うと、携帯電話(3)は、図6(b)に示すように、支援管理サーバー(7)から支持者登録ページ(MP)を収得して携帯用表示手段(12)に出力する。
【0051】
図6(b)に示す支持者登録ページ(MP)において、支持者は図2に示すボタン群(18)を操作することで、氏名、住所、携帯電話番号、メール(送信)アドレス及び支持者の画像からなる個人情報(プロフィール)を入力する。続いて、支持者は、図6(b)に示すように、登録する旨の操作(「登録」)を行うと、これら入力情報(個人情報)を含む支持者登録要求が支援管理サーバー(7)に送信される。
この支持者登録要求は、図1、図2及び図4に示すように、携帯用無線通信手段(15)、インターネット(6)及び支援無線通信手段(34)を通じて支援管理サーバー(7)に送信される。
【0052】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、支持者登録マスタデーターベース(37)を検索して、既に登録されていないことを条件に、これら入力情報(個人情報)を端末ID(X001、X002、・・・・)に対応付けて支持者登録マスターデータベース(37)に格納(登録)する。支援管理サーバー(7)は、図1に示すように、登録できた旨を示すダウンロードページを携帯電話(3)に送信して、登録手続を完了する。
【0053】
[既存の支持者の登録]
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、既存の支持者の個人情報(プロフィール)を入力する。
支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、支持者登録マスターデータベース(37)を検索して、既に登録されていないことを条件に、これら入力情報(個人情報)を端末ID(Y001、Y002、・・・・・)に対応付けて支持者登録マスターデータベース(37)に格納(登録)する。
【0054】
このように、政治活動を支持・支援する支持者の個人情報(プロフィール)は、図4及び図5に示すように、携帯電話(3)を使用して、又はキーボード(51)、マウス(52)を使用して、支援管理サーバー(7)の支持者登録マスターデータベース(37)に格納(登録)される。
なお、以下、携帯電話(3)を使用して登録した支持者を「携帯登録支持者」と、既存の支持者を「既存支持者」と称する。
【0055】
政治活動を支援する表示手順
政治活動を支援する画像の表示手順について、図1〜図5、及び図7〜図16を参照して説明する。
【0056】
[支持者の現在位置画像の表示手順]
支持者の現在位置画像を、図4に示す支援表示手段(53)に表示する手順について、図1、図2、図4、図5及び図7〜図12を参照して説明する。
図7は図4の支援表示手段に地図画像、及び支持者の現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。図8は図2の携帯電話から現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャートである。図9は図4の支援表示手段に表示される支持者リスト画像を示す図である。図10は図4の支援表示手段に表示される支持者個別画像を示す図である。図11は図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図である。図12は図4の支援表示手段に表示される地図画像・現在位置画像を示す図であって、支持者別に現在位置画像を示す部分図である。
【0057】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、支援管理サーバー(7)に地図・位置表示要求を入力する(図7:ST01)。
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、支持者登録マスターデータベース(37)から登録されている各支持者のメール(送信)アドレスを読み出して、現在位置情報データの送信要求(送信要求信号)を各携帯電話(3)に出力する(図7:ST02)。
この送信要求(送信要求信号)は、図1及び図2に示すように、支援管理サーバー(7)の支援無線通信手段34、インターネット(6)及び携帯用無線通信手段(15)を通して各携帯電話(3)に送信される。
【0058】
携帯電話(3)の携帯用制御手段(13)は、送信要求(送信要求信号)を入力すると、図1及び図2に示すように、携帯用GPS受信機(11)が受信したGPS用電波(GPS用信号)に基づいて、携帯電話(3)の現在位置(支持者の現在位置)を特定(緯度経度測定)する(図8:ST0A、ST0B)。
携帯電話(3)の携帯用制御手段(13)は、図2に示すように、特定(緯度経度測定)した現在位置を現在位置情報データとして、通信ID(端末ID)と共に支援管理サーバー(7)に送信する。この送信は、図1、図2及び図4に示すように、携帯電話(3)の携帯用無線通信手段(15)、インターネット(6)及び支持無線通信手段(34)を通して支援管理サーバー(7)に送信される(図8:ST0C)。
【0059】
支援管理サーバー(7)は、図4に示すように、各携帯電話(3)から送信される現在位置情報データ及び通信ID(端末ID)を入力すると(図7:ST03)、これらを情報データ記憶手段(32)に記憶する(図7:ST04)。
【0060】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)の操作によって入力される政治活動の地域に基づいて、ハードディスク手段(33)の地図データベース(38)から政治活動の地域に対応する地図データを読み出し(図7:ST05)、この地図データに基づいて地図画像データを生成する(図7:ST06)。
この生成した地図画像データは、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0061】
支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶した現在位置情報データを読み出し、この現在位置情報データが地図画像データ上にあるかを判別する(図7:ST07)。
この判別は、支持者が現在、地図データの示す地域に居るか否かを判別することである。
【0062】
支援制御手段(31)は、現在位置情報データが地図画像データ上にないと(図7:ST07、No)、現在位置情報データの位置画像データを生成しない。
一方、支援制御手段(31)は、現在位置情報データが地図画像データ上にあると(図7:ST07、Yes)、情報データ記憶手段(32)に記憶している通信ID(端末ID)から支持者を認定して(図7:ST08)、情報データ記憶手段(32)に記憶している現在位置情報データを読み出して、この現在位置情報データに基づいて現在位置画像データを生成する(図7:ST09)。
この生成した現在位置画像データは、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0063】
支援制御手段(31)は、送信要求(送信要求信号)を送信した全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成の手順を実行する(ST10)。
【0064】
支援制御手段(31)は、全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成の手順を実行すると(図7:ST10、Yes)、生成した地図画像データ及び現在位置画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、及び現在位置画像を表示する。
【0065】
支援表示手段(53)の表示態様は、支援管理サーバー(7)の管理者の操作に基づいて、支持者管理リスト画像(図9参照)、支持者個別画像(図10参照)及び地図・位置画像(図11参照)の順で表示される。
支援制御手段(31)は、図4に示すように、地図表示要求(地図表示信号)に基づいて、支持者登録マスターデータベース(37)から支持者の画像番号を読み出す。支援制御手段(31)の画像形成部(35)は、図4に示すように、画像データ記憶部(56)に記憶されている支持者の画像データ、及びリスト画像データに基づいて、支持者管理リスト画像データを生成する。
この生成した支持者管理リスト画像データに基づいて、図9に示すように、支持者管理リスト画像が支援表示手段(53)に表示される。この支持者管理リスト画像は、図9に示すように、支持者登録マスターデータベース(37)に登録されている支持者の画像を配列表示したものである。
【0066】
続いて、支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すマウス(52)を操作して、支持者管理リスト画像(図9参照)の特定支持者の画像を指定(クリック)すると、支援制御手段(31)の画像形成部(35)は、図10に示すように、図4に示す画像データ記憶部(36)に記憶されている画像データに基づいて、支持者個別画像データを生成して、この支持者個別画像データに基づいて支持者個別画像を支援表示手段(53)に表示する。
この支持者個別画像は、図10に示すように、指定した特定支持者の画像、登録した支持者数(総会員数)画像、献金金額画像、地域ニュース画像、年月日時刻画像、カレンダー画像、本日の予定画像、及び縮小地図画像等からなる。また、縮小地図画像は、図4に示す情報データ記憶手段(32)に記憶された地図画像データを読み出して表示される。
【0067】
更に、支援管理サーバー(7)の管理者は、図10に示す支持者個別画像のマップ拡大を、図4に示すマウス(52)の操作によって指定(クリック)すると、支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶されている地図画像データ、及び現在位置画像データを読み出し、これら画像データに基づいて、地図画像・現在位置画像を支援表示手段(53)に表示する(図11参照)。
このとき、支援表示手段(53)は、図11に示すように、地図画像を拡大して表示し、更に地図画像上に携帯電話(3)の現在位置画像(支持者の現在位置)を表示する。図11において、●印は携帯電話(3)の現在位置画像(支持者の現在位置)を示している。
【0068】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示すように、支援表示手段(53)に表示される地図画像・現在位置画像を検討する。この地図画像・現在位置画像は、図11に示すように、政治活動を行う地域において、支持者の現在位置を示すもので、支持者の密集、分散状態を把握できる。また、支持者が密集している地点は、支持者以外の多くの人が密集しているとも推測できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示す地図画像・現在位置画像によって、街頭演説の政治活動を行う地点(場所)を決定できる。街頭演説の政治活動は、図11に示す地図画像・位置画像において、支持者が密集している地点(場所)又は支持者が分散して疎になっている地点(場所)で行うことができる。
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示す地図画像・位置画像において、街宣車両(5)の走行経路を決定できる。
そして、支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、最適な街頭演説の地点(場所)を入力して、図11に示す地図画像上に街頭演説の地点画像として表示する。図11において、☆印は街頭演説の地点画像を示す。
【0069】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、支援管理サーバー(7)に街頭演説の地点(場所)、街宣車両(5)の走行経路を入力する。そして、管理者の送信操作によって、支援制御手段(31)は、図1、図3及び図4に示すように、支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び車両用無線通信手段(26)を通して、街宣車両(5)の情報処理装置(21:図3参照)に街頭演説の地点データ(場所データ)、走行経路データを送信する。
【0070】
街宣車両(5)の情報処理装置(21)は、図3に示すように、車両用無線通信手段(26)から街頭演説の地点データ(場所データ)及び走行経路データを入力する。車両用制御手段(24)は、図3に示すように、街頭演説の地点データ(場所データ)及び走行経路データを入力すると、これらデータを車両用表示手段(23)に表示させる。
これにより、街宣車両(5)は、図3に示すように、車両用表示手段(23)に表示される地点データに基づいて、街頭演説の地点まで走行させて、該地点で街頭演説を行うことができる。また、街宣車両(5)は、図3に示すように、車両用表示手段(23)に表示される走行経路データに基づいて、街宣車両(5)を走行させて街宣することができる。
【0071】
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、支援管理サーバー(7)に街頭演説の地点(場所)を入力する。そして、管理者の送信操作によって、支援制御手段(31)は、図1、図2及び図4に示すように、支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び携帯用無線通信手段(15)を通して、複数の携帯電話(3:図2参照)に街頭演説の地点データ(場所データ)を送信する。
【0072】
支持者の使用する携帯電話(3)は、図2示すように、街頭演説の地点データ(場所データ)を入力する。携帯用制御手段(13)は、図2に示すように、街頭演説の地点データ(場所データ)を入力すると、このデータを携帯用表示手段(14)に表示する。
これにより、複数の支持者は、街頭演説の地点(場所)を知ることができ、この街頭演説の地点(場所)に向かうことができる。
【0073】
以上の通り、図4に示す支援表示手段(53)に表示される地図画像・位置画像を検討することで、政治活動を行う地域(選挙区)において、支持者(支持者以外の人)の密集、分散状態を把握して、街頭演説の地点(場所)及び街宣車両(5)の走行経路を決定できる。
この結果、政治活動を行う地域において、政治活動を効率良くでき、政治活動の効果を最大限にすることが可能となる。
【0074】
図7のフローチャート図(手順)において、現在位置画像(支持者の現在位置)を携帯登録支持者、既存支持者の別に表示することもできる。
具体的に説明すると、支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、携帯電話(3)から送信された通信IDに基づいて、支持者登録マスターデータベース(37)の端末IDを検索する。
【0075】
支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、通信IDがX001、X002、・・・・の端末IDと同一であると、携帯登録支持者と認定し、通信IDがY001、Y002、・・・・の端末IDと同一であると、既存支持者と認定する(図7:ST08)。
【0076】
支援制御手段(31)は、上記支持者の認定(図7:ST08)及び現在位置情報データに基づいて、支持者別に異なる現在位置画像データを生成する(図7:ST09)。
この現在位置画像データは、図12に示すように、携帯登録支持者を●印とし、既存支持者を■印として生成される。
【0077】
支援制御手段(31)は、生成した地図画像データ及び現在位置画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像及び現在位置画像を表示する(図7:ST11)。
この支援制御手段(31)は、図12に示すように、地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)を表示する。図12において、●印は携帯登録の現在位置画像(携帯登録支持者の現在位置)、■印は既存登録の現在位置(既存支持者の現在位置)を示している。
【0078】
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、携帯登録支持者、既存支持者毎に、政治活動の地域において、支持者の密集、分散状態を把握できる。
【0079】
[街宣車両(5)の車両現在位置画像の表示手順]
街宣車両(5)の車両現在位置画像を、図4に示す支援表示手段(53)に表示する手順について、図1、図3、図4、図9〜図11、及び図13、図14を参照して説明する。なお、図11に示す地図画像、及び現在位置画像は、図4に示す情報データ記憶手段(31)に記憶されているものとして説明する。
図13は図4の支援表示手段に車両現在位置画像を表示する手順を示すフローチャート図である。図14は図3の街宣車両から車両現在位置情報データを支援管理サーバーに送信する手順を示すフローチャート図である。
【0080】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、支援管理サーバー(7)に地図・車両位置表示を要求する(図13:ST20)。
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、ハードディスク手段(33)に記憶されている情報処理装置(21)のメール(送信)アドレスを読み出して、車両現在位置データの送信要求(送信要求信号)を街宣車両(5)の情報処理装置(21)に出力する(図13:ST21)。
この送信要求(送信要求信号)は、図1及び図3に示すように、支援管理サーバー(7)の支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び車両用無線通信手段(26)を通して街宣車両(5)の情報処理装置(21)に送信される。
【0081】
情報処理装置(21)の車両用制御手段(24)は、送信要求(送信要求信号)を入力すると、図1及び図3に示すように、車両用GPS受信機(22)が受信したGPS電波(GPS信号)に基づいて、街宣車両(5)の車両現在位置を特定(緯度経度測位)する(図14:ST0a、ST0b)。
情報処理装置(21)の車両用制御手段(24)は、図3に示すように、特定(測位)した車両現在位置を車両現在位置情報データとして支援管理サーバー(7)に送信する。この送信は、図1、図3及び図4に示すように、情報処理装置(21)の車両用無線通信手段(26)、インターネット(6)及び支援無線通信手段(34)を通して支援管理サーバー(7)に送信される(図14:ST0c)。
【0082】
支援管理サーバー(7)は、図4に示すように、街宣車両(5)から送信される車両現在位置情報データを入力すると(図13:ST22)、これを情報データ記憶手段(32)に記憶する(図13:ST23)。
【0083】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶した車両現在位置情報データを読み出し、この車両現在位置情報データが地図画像データ上にあるかを判別する(図13:ST24)。
この判別は、街宣車両(5)が、地図データの示す地域に居るか否かを判別することである。
【0084】
支援制御手段(31)は、車両現在位置情報データが地図画像データ上にないと(図13:ST24、No)、車両位置画像データを生成しない。
一方、支援制御手段(31)は、車両現在位置情報データが地図画像データ上にあると(図13:ST24、Yes)、情報データ記憶手段(32)に記憶している車両現在位置情報データを読み出して、この車両現在位置情報データに基づいて車両現在位置画像データを生成する(図13:ST25)。
この生成した車両現在位置画像データは、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0085】
支援制御手段(31)は、地図画像データ、現在位置画像データ及び車両現在位置画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、現在位置画像及び車両現在位置画像を表示する(図13:ST26)。
この支援制御手段(31)は、図11に示すように、地図画像を拡大して表示し、更に地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)及び車両現在位置画像(街宣車両(5)の現在位置)を支援表示手段(53)に表示する。図11において、▲印は街宣車両(5)の車両現在位置を示している。
なお、支援表示手段(53)には、支持者管理リスト画像、支持者個別画像及び地図画像・現在位置画像・車両現在位置画像の順で表示される(図9〜図11参照)。
【0086】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示すように、支援表示手段(53)に表示される地図画像・現在位置画像及び車両現在位置画像を検討する。
この地図画像、現在位置画像及び車両現在位置画像は、図11に示すように、政治活動を行う地域において、街宣車両(5)が支持者の密集する地点、又は支持者の分散する疎の地点に居るかを把握できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、図11に示す車両現在位置画像に基づいて、街宣車両(5)を支持者が密集する地点、又は支持者が分散して疎となっている地点までの最短の走行経路を決定できる。
【0087】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作することで、支援管理サーバー(7)に街宣車両(5)の最短走行経路を入力する。そして、管理者の送信操作によって、支援制御手段(31)は、図1、図3及び図4に示すように、支援無線通信手段(34)、インターネット(6)及び車両用無線通信手段(26)を通じて、情報処理装置(21)に最短走行経路のデータを送信する。
【0088】
街宣車両(5)の情報処理装置(21)は、図3に示すように、最短走行経路のデータを入力する。車両用制御手段(24)は、図3に示すように、最短走行経路のデータを入力すると、このデータを車両用表示手段(23)に表示させる。
これにより、街宣車両(5)は、図3に示すように、車両用表示手段(23)に表示される最短走行経路のデータに基づいて、支持者が密集する地点、又は支持者が分散して疎になる地点まで走行させることができる。
【0089】
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、送信操作によって、複数の携帯電話(3)に最短走行経路のデータを送信する。
支持者の使用する携帯電話(3)は、図2に示すように、最短走行経路のデータを入力し、このデータを携帯用表示手段(14)に表示する。
これにより、複数の支持者は、街宣車両(5)の最短走行経路を知ることができ、この経路に向かうことができる。
【0090】
以上の通り、図4に示す支援表示手段(53)に表示される車両用現在位置画像を検討することで、政治活動を行う地域(選挙区)において、支持者の密集、分散状態に対する街宣車両(5)の車両現在位置を把握することができ、街宣車両(5)の最短走行経路を決定できる。
この結果、政治活動を行う地域において、街宣車両(5)を効率良く走行させることができ、政治活動の効果を最大限にすることが可能である。
なお、図4に示す支援表示手段(53)には、図11に示すように、現在位置画像(支持者の現在位置)も表示されるので、上記支持者の現在位置画像の表示手順で説明した効果も奏することができる。
【0091】
[支持者の住所画像の表示手順]
支持者の住所画像を、図4に示す支援表示手段(53)に表示する手順について、図1、図2、図4、図5、図9〜図11、及び図15〜図17を参照して説明する。
図15は図4の支援表示手段に住所画像を表示する手順を示すフローチャート図である。図16は図4の支持表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す部分図である。図17は図4の支持表示手段に表示される地図画像・現在位置画像・住所画像を示す図であって、支持者別に住所画像を示す部分図である。
なお、図15において、図7と同一の符号(ST01〜ST09)は同一の手順であるので、その詳細説明を省略する。
【0092】
支援管理サーバー(7)には、図2に示す携帯電話(3)から現在位置情報データ及び通信ID(端末ID)が入力される(図8:ST0A〜ST0C)。
また、支援制御手段(31)は、地図画像データを生成し、現在位置情報データに基づいて現在位置画像データを生成して、これら画像データを情報データ記憶手段(32)に記憶している(図15:ST01〜ST09)。
【0093】
支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4に示すように、情報データ記憶手段(32)に記憶されている通信ID(端末ID)を読み出し、この通信ID(端末ID)に対応する住所データを支持者登録マスターデータベース(37)から読み出す(図15:ST31)。
支援制御手段(31)の画像形成部(35)は、図4に示すように、画像データ記憶部(36)に記憶されている画像データから住所データの住所画像データを生成する(図15:ST32)。この生成した住所画像データは、情報データ記憶手段(32)に記憶される。
【0094】
支援制御手段(31)は、送信要求(送信要求信号)を送信した全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成、及び住所画像データの生成の手順を実行する(図15:ST33)。
【0095】
支援制御手段(31)は、全ての携帯電話(3)について、現在位置画像データの生成・非生成、及び住所画像データの生成を実行すると(図15:ST33、Yes)、地図画像データ、現在位置画像データ及び住所画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、現在位置画像及び住所画像を表示する(図15:ST34)。
この支援制御手段(31)は、図16に示すように、地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)及び住所画像(支持者の住所)を支援表示手段(53)に表示する。
図16において、●印は現在位置画像(支持者の現在位置)、大○印は住所画像(支持者の住所画像)を示しており、大○印中の●印は支持者が自宅(住所)に滞在していることを示している。
なお、支援表示手段(53)には、支持者管理リスト画像、支持者個別画像及び地図画像・現在位置画像・住所画像の順で表示される(図9〜図11)。
【0096】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図16に示すように、支援表示手段(53)に表示される地図画像・現在位置画像及び住所画像を検討する。
この地図画像・現在位置画像及び住所画像は、図16に示すように、政治活動を行う地域において、支持者が自宅(住所)に滞在しているか外出しているかを把握できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、一日の時間帯(朝、昼、夜)別に現在位置画像(支持者の現在位置)を取得して検討することにより、支持者の一日の行動を把握でき、何時、街頭演説をするかを決定できる。
また、支援管理サーバー(7)の管理者は、図16に示す地図画像・現在位置画像・住所画像において、街宣車両(5)を走行させる時間帯を決定できる。
【0097】
以上の通り、図4に示す支援表示手段(53)に表示される支持者(携帯電話(3))の現在位置画像及び住所画像を検討することで、街頭演説を行う時間帯、街宣車両(5)を走行させる時間帯を決定できる。この結果、政治活動を行う地域において、政治活動を効率良くでき、政治活動の効果を最大限にすることが可能となる。
【0098】
図15のフローチャート図(手順)において、現在位置画像(支持者の現在位置)及び住所画像(支持者の住所)を、携帯登録支持者、既存支持者別に表示することもできる。
具体的に説明すると、支援管理サーバー(7)の支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、携帯電話(3)から送信された通信IDに基づいて、支持者登録マスタデータベース(37)の端末IDを検索する。
【0099】
支援制御手段(31)は、図4及び図5に示すように、通信IDがX001、X002、・・・・の端末IDと同一であると、携帯登録支持者と認定し、通信IDがY001、Y002、・・・・の端末IDと同一であると、既存支持者と認定する(図15:ST08)。
【0100】
支援制御手段(31)は、上記支持者の認定(図15:ST08)及び現在位置情報データに基づいて、支持者の別に異なる現在位置画像データを生成する(図15:ST09)。
この現在位置画像データは、図17に示すように、携帯登録支持者を●印とし、既存支持者を■印として生成される。
【0101】
支援制御手段(31)は、上記支持者の認定(図15:ST08)及び住所データに基づいて、支持者の別に異なる住所画像データを生成する(図15:ST31)。
この住所画像データは、図17に示すように、携帯登録支持者を大○印とし、既存支持者を大□印として生成される。
【0102】
支援制御手段(31)は、地図画像データ、現在位置画像データ及び住所画像データに基づいて、図4に示す支援表示手段(53)に地図画像、現在位置画像及び住所画像を表示する(図15:ST34)。
この支援制御手段(31)は、図17に示すように、地図画像上に現在位置画像(支持者の現在位置)及び住所画像(支持者の住所)を支援表示手段(53)に表示する。
図16において、●印は携帯登録の現在位置画像(携帯登録支持者の現在位置)、大○印は携帯登録の住所画像(携帯登録支持者の住所)を示しており、大○印中の●印は携帯登録支持者が自宅(住所)に滞在していることを示している。また、■印は既存登録の現在位置画像(既存支持者の現在位置)、大□印は既存登録の住所画像(既存支持者の住所)を示しており、大□印中の■印は既存支持者が自宅(住所)に滞在していることを示している。
【0103】
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、支持者(携帯登録支持者、既存支持者)毎に、一日の時間帯(朝、昼、夜)別に現在位置画像(支持者の現在位置)を取得して検討することにより、支持者の一日の行動を把握でき、何時、街頭演説をするかを決定できる。
【0104】
支持者の閲覧手順
支持者が携帯電話(3)を使用して、支援管理サーバー(7)に記憶されている各種画像(図9〜図11参照)にアクセスする手順を、図1、図2、図4及び図9〜図11を参照して説明する。
【0105】
支援管理サーバー(7)の管理者は、図4に示すように、キーボード(51)及びマウス(52)を操作して、各種情報を支援管理サーバー(7)に入力する。
各種情報は、図10に示すように、政治家の指針・理念(プロフィール含む)、イベント情報、受注情報、素材倉庫情報、地域ニュース、本日の予定情報等である。
【0106】
複数の支持者は、図1及び図2に示すように、携帯用入力手段(14)のボタン群(18)を操作して、支援管理サーバー(7)にアクセスする。このアクセスは、図1に示すように、インターネット(6)を通して支援管理サーバー(7)に通信接続される。
これにより、携帯電話(3)は、図9に示すように、支援管理サーバー(7)から支持者管理リスト画像を取得して携帯用表示手段(12)に出力する。携帯用表示手段(12)は、図9に示す支持者管理リスト画像を表示する。
【0107】
携帯電話(3)のボタン群(18)を操作して、図9に示す支持者管理リスト画像の特定支持者の画像を指定すると、図10に示すように、支持者個別画像を支援管理サーバー(7)から取得して携帯用表示手段(12)に出力する。携帯用表示手段(12)は、図10に示す支持者個別画像を表示する。
更に、携帯電話(3)のボタン群(18)を操作して、図10に示す支持者個別画像の「マップ拡大」を指定すると、拡大された地図画像・現在位置画像(車両現在位置画像)を支援管理サーバー(7)から取得して携帯用表示手段(12)に出力する。携帯用表示手段(12)は、図11に示す拡大地図画像・現在位置画像を表示する。
【0108】
これにより、支持者は、携帯電話(3)によって、図10に示す支持者個別画像に開示されている各種情報データ、例えば地域ニュース、本日の予定を閲覧できる。この本日の予定とは、本日の政治家の公演会、街頭演説の地点(場所)を開示したものである。
従って、支持者は、本日の予定を閲覧することで、公演会や街頭演説の地点(場所)を知ることができ、これら地点(場所)に向かうことができる。
更に、支持者は、拡大地図画像・現在位置画像(車両現在位置画像)を閲覧することで、街頭演説の地点(場所)や街宣車両(5)が走行する経路に向かうことができる。
【0109】
図9に示す支持者管理リスト画像には、イベント管理、受発注管理、素材倉庫、システム問い合わせ等の画像が表示され、支持者は携帯電話(3)のボタン群(18)の操作によって、各種管理を指定することで、その詳細のデータを閲覧できる。
また、図10に示す支持者個別画像も同様で、支持者は携帯電話(3)のボタン群(18)の操作によって、各種管理を指定することで、その詳細データを閲覧できる。
【0110】
なお、支持者は、携帯電話(3)を使用して、支援管理サーバー(7)の管理者(選挙事務所:特定政治家)に献金をすることも可能である。
献金は、図1に示すインターネット(6)に受付代行機関(サーバー)を通信接続し、携帯電話の操作により電話通信することで、電話料金に献金を上乗せした状態で受付代行機関が受付ける。
そして、受付代行機関は、決済機関に電話料金(献金)を含む情報を送信して、この決済機関によって献金を決済する。
【0111】
5.支持者、政治家の送信手順
支持者は、図2に示す携帯電話(3)を使用して、「現在位置、何をしているか」を、インターネット(6)を通じて、支援管理サーバー(7)にメール送信できる。
これにより、支援管理サーバー(7)の管理者は、支持者の予定を把握でき、この予定を考慮して街頭演説の地点、開始時間を決定できる。
【0112】
また、政治家は、携帯電話(3)を使用して、「現在位置、何をしているか」を、インターネット(6)を通じて、支持者の携帯電話(3)及び支援管理サーバー(7)にメール送信できる。
これにより、支持者は、政治家の行動を把握でき、この行動を考慮して、街頭演説の地点(場所)等に向かうことができる。
また、支援管理サーバー(7)の管理人は、政治家の行動を管理でき、街頭演説等の計画を行うことが可能となる。
【0113】
本発明に係る政治活動支援システムにおいて、支援管理サーバー(7)から各携帯電話(3)及び街宣車両(5)に要求する送信要求(送信要求信号)は、政治活動に必要な時に要求するものに限定されず、時間帯別(朝昼晩)、1時間毎、10分毎等、複数回要求することができる。
これにより、支援管理サーバー(7)は、逐一、支持者の現在位置情報データ、及び街宣車両(5)の車両現在位置情報データを得ることができ、これに基づいて、支援表示手段(53)に時間経過と共に地図画像上に支持者(携帯電話(3))の現在位置の変化を表示できる。
従って、支援管理サーバー(7)の管理者は、時間帯別(朝昼晩)、1時間毎、10分毎に、政治活動を行う地域における支持者の密集、分散状態及び街宣車両(5)の現在位置を把握でき、これにより、街頭演説を行う地点、街宣車両(5)の走行経路を決定できる。
【0114】
また、本発明に係る政治活動支援システムに使用される携帯端末として、携帯電話(3)を使用する場合を説明したが、これに限定されず、携帯可能なコンピュータ端末であってGPS受信機を備えるものであっても良い。
【0115】
本発明に係る特定事項支援システムは、政治活動を支援するシステムに限定されず、宗教活動、商品の街頭販売、街頭での催し、演芸等の興行に適用しても良い。この場合においても、会員や人等が使用する携帯電話を使用して、会員等の密集、分散状態を表示手段(ディスプレイ)に表示する。これにより、人の密集する地点において、宗教活動、商品の販売、演芸興行の宣伝を行うことができ、効率が良い。
【産業上の利用可能性】
【0116】
本発明は、宗教活動、商品の街頭販売、街頭での催し、演芸興行に適用でき、特に街頭演説、公演会、街宣車両の街宣等の政治活動の支援において好適に利用されるものである。
【符号の説明】
【0117】
1 政治活動支援システム
2 GPS衛星群
3 携帯電話(携帯端末)
5 街宣車両
6 ネットワーク(インターネット)
7 支援管理サーバー
31 支援制御手段
53 支援表示手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定事項を支持する複数の支持者に使用され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を現在位置情報データとして出力する複数の携帯端末と、
前記複数の携帯端末の前記現在位置情報データに基づいて、前記特定事項を支援するための画像データを生成する支援管理サーバーと、
前記支援管理サーバーで生成された画像データに基づいて、画像を表示する支援表示手段を備え、
前記複数の携帯端末及び前記支援管理サーバーは、ネットワークによって通信接続されてなる携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、
前記支援管理サーバーは、
前記複数の支持者の個人情報を格納している記録媒体である支持者登録データベースと、
地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、
前記複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備えてなり、
前記支援制御手段は、
前記地図データベースから前記特定事項の地域に対応する地図データを読み出して、地図画像データを生成し、
前記複数の携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、
前記支援表示手段は、
前記地図画像データ及び前記現在位置画像データに基づいて、前記地図画像、及び前記地図画像上にある前記複数の携帯端末の前記現在位置画像を表示することを特徴とする携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項2】
前記ネットワークによって前記支援管理サーバーに通信接続され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を車両現在位置情報データとして出力する街宣車両を備えており、
前記支持制御手段は、
前記街宣車両から出力される前記車両現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記街宣車両の現在位置を示す車両現在位置画像データを生成してなり、
前記支持表示手段は、
前記車両位置画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記街宣車両の車両現在位置画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項3】
前記支援制御手段は、
前記複数の支持者の個人情報である住所データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の支持者の住所を示す住所画像データを生成し、
前記支援表示手段は、
前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記複数の支持者の前記住所画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項4】
前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされた前記支持者の個人情報を登録可能であり、
前記支援管理サーバーは、
既存の支持者の個人情報、及び前記携帯端末を使用して登録した支持者の個人情報の別に前記支持者登録データベースに格納し、
前記支援制御手段は、
前記既存の支持者又は前記携帯端末を使用して登録した支持者の別に、前記現在位置画像データ、又は前記住所画像データを生成するものであり、
前記支援表示手段は、
前記現在位置画像データ又は前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記現在位置画像又は前記住所画像を表示し、
前記既存の支持者と前記携帯端末を使用して登録した支持者では、前記現在位置画像、前記住所画像を異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項5】
前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされ、前記携帯端末で前記支援管理サーバーの各種情報データを閲覧可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項6】
前記支援サーバーの各種情報データは、前記地図画像データ、前記現在位置画像データあることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項7】
前記特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭催し、又は演芸等興行であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項1】
特定事項を支持する複数の支持者に使用され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を現在位置情報データとして出力する複数の携帯端末と、
前記複数の携帯端末の前記現在位置情報データに基づいて、前記特定事項を支援するための画像データを生成する支援管理サーバーと、
前記支援管理サーバーで生成された画像データに基づいて、画像を表示する支援表示手段を備え、
前記複数の携帯端末及び前記支援管理サーバーは、ネットワークによって通信接続されてなる携帯端末を使用した特定事項支援システムであって、
前記支援管理サーバーは、
前記複数の支持者の個人情報を格納している記録媒体である支持者登録データベースと、
地図データを格納している記録媒体である地図データベースと、
前記複数の携帯端末に現在位置情報データを要求する支援制御手段を備えてなり、
前記支援制御手段は、
前記地図データベースから前記特定事項の地域に対応する地図データを読み出して、地図画像データを生成し、
前記複数の携帯端末から出力される現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の携帯端末の現在位置を示す現在位置画像データを生成してなり、
前記支援表示手段は、
前記地図画像データ及び前記現在位置画像データに基づいて、前記地図画像、及び前記地図画像上にある前記複数の携帯端末の前記現在位置画像を表示することを特徴とする携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項2】
前記ネットワークによって前記支援管理サーバーに通信接続され、GPS電波に基づいて現在位置を特定して、前記特定した現在位置を車両現在位置情報データとして出力する街宣車両を備えており、
前記支持制御手段は、
前記街宣車両から出力される前記車両現在位置情報データに基づいて、前記地図画像データ上で前記街宣車両の現在位置を示す車両現在位置画像データを生成してなり、
前記支持表示手段は、
前記車両位置画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記街宣車両の車両現在位置画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項3】
前記支援制御手段は、
前記複数の支持者の個人情報である住所データに基づいて、前記地図画像データ上で前記複数の支持者の住所を示す住所画像データを生成し、
前記支援表示手段は、
前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記複数の支持者の前記住所画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項4】
前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされた前記支持者の個人情報を登録可能であり、
前記支援管理サーバーは、
既存の支持者の個人情報、及び前記携帯端末を使用して登録した支持者の個人情報の別に前記支持者登録データベースに格納し、
前記支援制御手段は、
前記既存の支持者又は前記携帯端末を使用して登録した支持者の別に、前記現在位置画像データ、又は前記住所画像データを生成するものであり、
前記支援表示手段は、
前記現在位置画像データ又は前記住所画像データに基づいて、前記地図画像上にある前記現在位置画像又は前記住所画像を表示し、
前記既存の支持者と前記携帯端末を使用して登録した支持者では、前記現在位置画像、前記住所画像を異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項5】
前記支援管理サーバーは、前記携帯端末を使用してアクセスされ、前記携帯端末で前記支援管理サーバーの各種情報データを閲覧可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項6】
前記支援サーバーの各種情報データは、前記地図画像データ、前記現在位置画像データあることを特徴とする請求項5に記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【請求項7】
前記特定事項とは、政治活動、宗教活動、商品の街頭販売、街頭催し、又は演芸等興行であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の携帯端末を使用した特定事項支援システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2011−186947(P2011−186947A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−53745(P2010−53745)
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(510066787)株式会社 モバロット (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月10日(2010.3.10)
【出願人】(510066787)株式会社 モバロット (1)
【Fターム(参考)】
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