説明

携帯端末及びコンピュータプログラム

【課題】録画時や再生時に録画成功率や録画番組情報などの録画状態を取得しユーザーに報知する。
【解決手段】録画時に録画の成否を検出して録画の状態を検出することにより、今までの録画状態をユーザーに通知する。また、録画の状態を録画ファイルのデータに録画状態データとして付加し、保存することで、再生時にその録画状態データを基にファイルの録画状態の通知や再生処理を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送番組を受信して記録する機能を有する携帯端末に関し、特に、記録品質又は記録状態を報知する機能を備える携帯端末及び記録状態通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話等の携帯端末で地上波デジタル放送を受信表示できる技術が開発されており、さらに放送番組を録画できるようになってきた。移動する携帯端末で放送番組を受信録画する場合、場所によっては受信状態が悪化し、適正品質の画像を表示できなかったり、録画できない場所がある。このような問題を背景に、携帯端末での録画中である旨や録画予約情報をユーザーに通知する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−341481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示されている技術では、現在録画中である旨が通知される。このため、今までや過去の録画状態や録画している内容などを通知することはできず、今までの録画がどのくらいうまくいっているのかユーザーは把握できない。さらに、録画している番組が何であるかを、一目で確認するには、録画している放送番組を実際に表示せねばならず、携帯電話などでは端末を開いたりテレビ番組を表示するアプリケーションを起動したりする手間がかかる。
【0004】
また、録画したデータを再生する際には、再生するデータの録画状態を知らせることができないため、再生時に再生状態が急に悪くなっても録画データ自体に問題があるのかわからない。また、録画状態が悪いところを飛ばす処理をユーザーが行う場合に、どこまで飛ばせばよいのかわからないため、そのまま状態が悪いところを見るか適当に飛ばすかをしなくてはならず、使い勝手が悪いという問題もある。
【0005】
本発明は、上記課題に注目してなされたものであって、記録状態を報知することができる携帯端末及び記録状態通知方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、使い勝手がよい携帯端末及び記録状態報通知方法を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、この発明の第1の観点に係る携帯端末は、
放送波を受信する受信手段と、
受信データを記憶するメモリと、
前記受信手段で受信したデータを前記メモリに記録する記録制御手段と、
前記記録制御手段が前記メモリに記録するデータの品質を求める記録状態検出手段と、
前記記録状態検出手段において検出された品質を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
例えば、前記記録状態検出手段は、前記品質として前記メモリへの記録が成功した割合である記録状態を検出し、前記報知手段は、前記記録状態検出手段が検出した記録状態を報知する。
【0008】
前記記録状態検出手段は、例えば、i)記録開始から現在までの記録が成功した割合に対応する記録状態、ii)現在から過去一定時間内における記録が成功した割合に対応する記録状態、iii)過去の一定時間における記録が成功した割合に対応する記録状態、のうち、1つ以上を検出して報知する。この場合、前記記録状態検出手段は、例えば、記録状態の検出方法の選択及び一定時間の設定を、ユーザー操作に応答して決定する手段を備えてもよい。
【0009】
前記記録状態判別手段は、例えば、放送波のデータのうち受信に成功したデータの割合を示す受信率を判別し、受信率に基づいて、記録状態を判別する。
【0010】
例えば、前記受信手段は、放送波に含まれるパケットを受信し、前記記録状態判別手段は、放送波に含まれるパケットに対して受信に成功したパケットの割合を示す受信率を判別し、受信率に基づいて、記録状態を判別する。
【0011】
前記記録状態判別手段は、例えば、音声データの記録状態と映像データの記録状態とをそれぞれ判断してもよい。
【0012】
例えば、前記記録制御手段は、前記メモリに記録した動画の一画面に対応する静止画を作成する静止画生成部を備え、前記報知手段は、所定のタイミングで、前記静止画生成部で生成された静止画と前記記録状態検出手段で検出された記録状態とを報知する。
【0013】
前記報知手段は、この携帯端末の状態に応じて、記録状態の報知方法を決定する手段を含んでもよい。
【0014】
前記記録制御手段は、前記記録状態検出手段で検出した品質を示す記録状態情報を、前記記録制御手段が前記メモリに記録したデータから構成されるファイルに関連付けて保存してもよい。
【0015】
前記メモリに記録されている受信データを再生すると共に記録されている記録状態情報を出力する再生手段を備えてもよい。或いは、前記メモリに記録されている受信データを再生し、ファイルに関連付けられている前記録画状態情報に基づいて、録画状態が基準レベル以下の部分を飛ばす処理を行う再生手段を配置しても良い。この基準レベルを編集する手段を配置してもよい。
【0016】
例えば、前記受信手段が、放送波に含まれる番組属性情報も受信し、前記報知手段が、受信状態情報と共に番組属性情報を報知するように構成してもよい。
【0017】
また、この発明の第2の観点に係る記録状態通知方法は、放送波を受信し、受信データをメモリに記録し、前記メモリに記録する受信データの品質を求め、求めた品質を通知する、ことを特徴とする。
【0018】
また、この発明の第3の観点に係るコンピュータプログラムは、
受信機能と記録機能とを備えるコンピュータを、
放送電波を受信する受信手段、
前記受信手段で受信したデータをメモリに記録する記録制御手段、
前記記録制御手段が前記メモリに記録するデータの品質を求めて報知する報知手段、
として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、メモリに記録している放送の記録品質を報知することができる。従って、ユーザーは、例えば、録画を継続するか否かを判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面により詳細に説明する。
【0021】
(実施形態1)
本実施形態の携帯端末100は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯(音楽)プレーヤなどの携帯端末装置から構成され、図1に示すように、アンテナ1、操作部2、受信した信号よりデータを取り出す受信部3、放送番組データを処理してメモリ部6に録画したり表示部5に出力したりする制御部4、放送番組やユーザーへ通知する情報を表示する表示部5、録画データを保存するメモリ部6を備えている。
【0022】
アンテナ1は放送電波を受信したり、外部の基地局や他の無線機器と電波の送受信を行う装置である。
【0023】
操作部2は携帯電話などのキー部分やPDAなどのキーボード、タッチパネル、音声で命令を入力する(ボイスコマンド)装置などから構成され、データやユーザーの意向(命令)を制御部4に伝える部分である。
【0024】
受信部3は、受信チューナ等から構成されアンテナ1を介して受信対象周波数の無線信号に同調して、これを受信し、受信信号に含まれるパケットを復号し、さらに、各パケットから受信データを取り出す処理を行う。
【0025】
制御部4は、マイクロプロセッサ等から構成され、機能的に、データ処理部41、出力処理部42、録画処理部43を備える。さらに、データ処理部41は、静止画作成部412及び録画状態検出部411備える。
【0026】
表示部5は、メインの表示部51、サブの表示部52、LEDランプ53を備え、受信した放送番組、録画しておいた放送番組、ユーザーへの通知・報知情報等を表示する装置である。
【0027】
メモリ部6は、フラッシュメモリ、メモリIC(Integrated Circuit)、ハードディスク等から構成され、データを記憶する装置である。メモリ部6は、着脱可能なメモリカードやコネクタを介して接続された外部接続された記憶装置等から構成されても良い。
【0028】
携帯端末100は、図2(a)、(b)に示すように、第1の筐体202と第2の筐体203と、両筐体を接続するヒンジ部201とを備え、ヒンジ部201を中心に、図2(a)に示す閉じた(折りたたんだ)状態と、図2(b)に示す開いた状態に切り替え可能に構成されている。
【0029】
ヒンジ部201を回転軸として、第1の筐体202と第2の筐体203とは回転可能に構成されており、ヒンジ部201を中心として第1の筐体202と第2の筐体203とが折り重なるようにして携帯端末100を折りたたむことができる。
【0030】
携帯端末100を折りたたんだ際に、図示せぬセンサー(接触センサ、磁気センサ等)により、第1の筐体202と第2の筐体203との向かい合う面が接したことを感知し、検知信号を制御部4に出力する。制御部4は、この検知信号により、筐体が折りたたまれているか否かを判別することができる。
【0031】
また、第1の筐体202には、アンテナ1、メイン表示部51、サブ表示部52、ランプ(LED)53等が配置されており、第2の筐体203には、入力部2を構成するキー(ボタン)等が配置されている。
【0032】
図3に、携帯端末100の特徴的な動作の概要を示す。
例えば、前述の特許文献1に開示された携帯端末の録画状態通知技術では、録画中であるか否かをランプ53の点灯で表示し、録画中に消えていれば、今録画できない状況にあると通知している。この方法だと、現在の状況は判るが、今までの録画状態がどうであったかを知ることができない。
【0033】
一方、本実施形態の携帯端末100は、録画時の録画成功率を計算し、図3(a)に示すように、一定期間の録画成功率が80%以上の場合ランプ53を緑色で点灯させ、50〜79%の場合はランプ53を黄色で点灯させ、50%未満の場合はランプ53を赤色で点灯させる、というようにランプ53の点灯色で録画成功率を通知する。また、録画できない状況にあることをランプ53を点滅させることで通知する制御を行う。このような表示・報知により、現在と過去の両方の録画状態をユーザーに通知する。
【0034】
また、メインの表示部51やサブの表示部52への表示による通知では、トータルや直近の録画成功率である録画状態の通知を図3(i)、(ii)のように判りやすくバー表示させる。図3(i)と(ii)の例は、横軸が時間の経過を表す。図3(ii)では、録画成功率が80%以上であったタイミングは「緑」、50%〜79%であったタイミングは「黄」、50%未満であったタイミングは「赤」で表している。一方、図3(i)では、録画成功率が80%以上であれば、録画OK、80%未満であれば、録画NG(失敗)と表示している。このバー表示により、時間軸上のおおよそのタイミングと録画成功率のおおよその関係を把握することができる。
【0035】
さらに、録画している番組の属性情報(番組名、チャンネル等)、実際に録画している画像やその画像を取得した時刻、等を同時に表示部51、52等に表示する。従って、ユーザーは、一目して録画成功率を認識できる。さらに、このメイン表示部51やサブ表示部52での録画状態の表示を一定期間毎に行い、壁紙にしたり壁紙に貼り付けたりすることで、常に録画状態通知を行う場合と比較して消費電力の削減が図れる。
【0036】
また、携帯端末100は、その状態(開閉状態等)によって録画状態の通知方法を切替える。例えば、携帯端末100で、携帯端末100を閉じていたり、電子メールの作成を行っている場合等のメイン表示部51を使用している場合には、録画状態通知は図2(a)に示すように背面のサブ表示部52で行い、携帯端末100を開いた場合には、図2(b)に示すようにメイン表示部51で行う。
【0037】
さらに、録画時の録画成功率等の録画状態を録画ファイルとともに保存しておき、再生時にファイル状況として図3(ii)のように表示することで、録画ファイルの録画状態をユーザーに知らせることができる。また、再生時には、録画状態の悪いところを飛ばすように再生処理を行って、録画状態の悪いところを飛ばすユーザーの手間を省くことができる。
【0038】
次に、上記構成の携帯端末100の動作、特に、制御部4の動作を、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0039】
ユーザーは、操作部2より、テレビ放送の受信チャネル等を指示し、その受信・再生と録画を指示する。この指示に応答して、制御部4は、受信部3を起動すると共に受信チャネル等を指定する。
【0040】
受信部3は、受信チャネルに対応する周波数に同調して、これを受信する。以後、受信部3は、受信した信号を復調して送信パケットを復号し、さらに、パケットを開いて、放送データを再生し、データ処理部41に供給する。
【0041】
一方、制御部4は、操作部2からの録画の指示に応答して、図4のフローチャートに示す録画処理を開始する(ステップS101)。
【0042】
処理を開始すると、制御部4は、まず、受信部3から供給されているデータ(映像データ及び音声データ)を、録画処理部43により、メモリ部6に保存する形式に変換し、メモリ部6へ保存する処理(録画処理)を開始する(ステップS102)。このとき、データ処理部41の録画状態検出部411において、録画の成功率の検出(算定)も開始する(ステップS103)。
【0043】
録画状態検出部411における録画成功率は、録画開始からのトータルの録画成功率でも良いし、過去の所定タイミングでの一定時間内の録画成功率でも良いし、直近の一定期間内の録画成功率、或いはこれらの組み合わせでも良い。なお、録画の成功率を示す指標としては、音声データの録画成功率や映像データの録画成功率など、様々なものが考えられる。これらの点については、後述する。
【0044】
制御部4は、録画停止の命令が例えば操作部2から入力されれば、この指示を検出し(ステップS104;Yes)、録画や成功率検出の停止の処理を行い(ステップS105)、録画を終了する(ステップS106)。
【0045】
制御部4は、録画状態を表示するタイミング(例えば、周期的、何からの契機の成立)になると、その旨を検出し(ステップS107;Yes)、録画状態検出部411で録画成功率を検出する(ステップS108)。
【0046】
データ処理部41の静止画作成部412は、録画成功率及び表示する情報を作成し(ステップS109)、出力処理部42を経由して表示部5に表示する(ステップS110)。
【0047】
例えば、今までのトータル録画成功率を、表示部5のLEDの光などで通知する場合は、図3(a)に例示するランプ53による表示のように、録画成功率が80%以上の場合は緑色、50〜79%の場合は黄色、50%未満の場合は赤色で点灯させる。ユーザーはこの色で今までの録画状態を知ることができ、例えば、あまりに録画状態が悪い場合は、途中で録画中止や録画場所の移動を行うなどの判断が可能である。
【0048】
制御部4は、メモリ部6の空き容量が小さいというような事情で録画できない状態であれば、出力処理部42を制御してランプ53を点滅させることで、現在の録画状態(録画できないという状態)もユーザーに通知することができる。ユーザーはランプ53の点灯色で今までの録画状態を確認でき、ランプ53の点滅で現在の録画状態を知ることができる。
【0049】
また、制御部4は、このステップS109で、録画している画像の静止画を静止画作成部412で作成し、前述の録画成功率とともに表示部5に表示させる。より詳細に説明すると、データ処理部41は一定時間毎に受信した放送データをデコードし、表示部5のメイン表示部51又はサブ表示部52に表示可能な静止画(サムネイル画像)を静止画作成部412で作成する。制御部4はこの静止画作成部412で作成した放送画像の静止画と、録画状態検出部411で検出した録画成功率を出力処理部42で合成し、図3(a)、(b)に例示したように表示部5のメイン表示部51又はサブ表示部52に所謂壁紙のようにして表示する。これにより、ユーザーは、録画している番組と今までの録画状態を一目で確認することができる。
【0050】
静止画作成部412は、作成する静止画内に、その画像の取得時刻や、受信データに含まれている番組データ(チャンネル番号、番組名、番組ジャンル、番組開始後の経過時間)なども含める。これにより、ユーザーは、録画している番組自体や、その静止画がどの時刻の画像であるか等を特定できる。
【0051】
その後、フローはステップS104にリターンし、上述の処理を繰り返し、メモリ部6に画像データ及び音声データを記録しながら、所定のタイミングで、録画成功率を求めて、それを報知する。
【0052】
操作部2より録画終了の指示が入力されたり、録画時間が経過したような場合には、ステップS104でYesと判別され、ステップS105を経て、録画処理が終了する。
【0053】
次に、録画の成功率を検出する方法について、より具体的に説明する。
【0054】
まず、受信部3が受信するデータがパケット形式のデータであるとする。この場合、図5に示すように、送信側である放送局は、各パケットに番号(パケット番号)をつけて送信する。
【0055】
制御部4は、受信部3を介してパケットを受信すると、パケット番号をチェックし、パケット番号順にパケットを並べ、送信データと同一のデータを復号する。例えば、図5の受信側に示すように、2番のパケットが電波状況の悪化などで受信できない場合、携帯端末100の制御部4は、パケット番号「2」が抜けた時点で、データが欠落したと判断できる。
【0056】
この場合、録画成功率は、受信したパケットデータの割合で表すことができる。図5の例では、4パケット中1パケットが欠落しているので、3/4=0.75で75%の録画成功率であると検出される。
【0057】
従って、例えば、録画成功率を録画開始からのトータルの録画成功率とする場合には、録画成功率S%=(録画開始からのトータルの受信パケット数/録画開始からのトータルのパケット数)×100となる。なお、受信パケット数として、正常に受信しデータを復号できた正常受信パケットのみの数としてもよい。また、ECC(Error Check Code)等により、データを修正した後に、正常に復号できたパケットについては、正常受信パケットに含めても良い。
【0058】
また、過去の所定タイミングでの一定時間内の録画成功率とする場合には、録画成功率S%=(過去の所定タイミングでの一定時間内の受信パケット数/過去の所定タイミングでの一定時間内での総パケット数)×100、となる。
【0059】
同様に、直近の一定時間(例えば、1〜5分)内の録画成功率とする場合には、録画成功率S%=(直近の一定時間内の受信パケット数/直近の一定時間内での総パケット数)×100、となる。
【0060】
また、受信部3を介して制御部4が、単位時間に受信するデータ量(ビットレート)が一定である場合は、録画開始から録画処理したデータ量はタイマー等を使用して判別することが可能である。従って、制御部4は、録画開始からの処理すべきデータ量に対する実際に処理したデータ量で、録画成功率を算出(検出)することができる。例を挙げると、単位時間(例えば1秒)に100バイトのデータを送信するシステムで、制御部4が、単位時間に80バイトしか受信処理できなかった場合は、80%(=80/100×100)の録画成功率と判断できる。
【0061】
なお、以上の例で示した「録画成功率」は、厳格な意味では、録画に成功したデータの割合ではなく、受信に成功した割合であるが、受信に成功したデータが失われることはほとんどないため、録画成功率と等価である。
【0062】
また、録画成功率を正確に算出しなくても、録画状態の良し悪しを判断できる指標を生成してユーザーに通知してもよい。
【0063】
例えば、データの受信の有無を継続的にチェックし、図6(a)に示すように、単位時間内にデータが受信できなかった期間があれば録画NG(失敗)と判断し、図6(b)に示すように、録画開始から現在まで(又は、その記録コンテンツの)トータルの録画成功率のバー表示では図のように録画NGと表示したりできる。単位時間内に受信データが有る時間/無い時間を検出して成功率(=受信データが有る時間/単位時間×100)を計算し、録画トータルのバー表示に録画OK/NGではなく前述の図3(ii)に示すように録画成功率を色で表示しても良い。
【0064】
なお、現在から遡った一定期間の成功率を検出する場合には、その遡った一定期間のパケットやデータの量をタイマーやカウンタを使用して更新しつつカウントしておけばよい。また、過去の一定期間の録画成功率を検出する場合も、タイマーとカウンタを使用し、一定期間毎に録画処理すべきパケットやデータの量と実際に処理したパケットやデータの量を更新しつつ計算して、その都度録画成功率を出し、記憶させておけばよい。
【0065】
(実施形態2)
一定期間の録画成功率を検出する場合、一定期間をユーザーの設定で決めても良い。
例えば、図7(a)に示すように、制御部4にユーザー設定部44を設け、操作部2を操作して、図7(b)に示すように録画成功率を検出・通知する一定時間間隔をユーザーが入力できるようにし、入力されたユーザーの一定時間の設定をユーザー設定部44に保持しておく。
【0066】
制御部4は、ユーザー設定部44に登録されている設定期間毎の録画成功率や設定期間遡った録画成功率を検出する。ユーザーは、細かく録画成功率をチェックしたい場合は一定期間を短く設定すれば良い。一方、録画成功率をチェックする期間が長くても良い場合には一定期間を長く設定する。こうすれば、通知の回数を減らすことができ、頻繁に通知する場合と比較して、消費電力を低減することができる。この様にユーザー設定を可能とすることで、ユーザーの希望に合った録画成功率や録画状態の通知が可能となる。
【0067】
また、録画成功率を計算する際、音声データと映像データを分けて、それぞれで判断しても良い。例えば、送受信データがパケットデータの場合、図8に示すように、音声のパケットデータと映像のパケットデータとで分かれている。音声か映像かの識別はパケットデータに含まれている識別データ(音1、音2、画1、画2)によって行う。制御部4は、音声・映像のそれぞれの録画時の処理すべきデータと実際に処理したデータを判別することができる。従って、制御部4は、音声と映像それぞれの録画成功率を判別することができる。
【0068】
図8の例の場合、制御部4は、画2のデータを受信できていない。従って、音声のデータは2パケットのうち2パケットを受信できて100%の録画成功率だが、画像のパケットは2つのうち1パケットしか受信できておらず、50%の録画成功率である。
【0069】
制御部4は、このような判別に基づいて、録画成功率を報知する。報知の態様は任意であるが、例えば、i)画像データと音声データとで別々に録画成功率を求めて報知する、ii)画像データの録画成功率と音声データの録画成功率とを一定の重み付けで平均化して、全体の録画成功率を求め、報知する等の手法がある。従って、例えば、音声が録画処理できていれば、映像でデータ欠落があっても録画成功率を下げないなどの処理が可能となり、より細かい録画成功率の検出が可能である。
【0070】
音声・画像のデータ以外の文字や付加データでも、パケットデータに含まれている識別データを判断することで、上記の処理が可能であり、さらに細かい録画成功率の検出が可能である。音声データが記録できていれば、映像でデータの欠落があっても録画成功率に反映させないなどの基準は、予め設定してあっても良いし、録画成功率通知の一定期間設定をユーザー設定で行ったように、例えば、設定画面に、「録画成功率は、音声で決める?画像で決める?」等の問い合わせメッセージを表示し、ユーザーがこの問い合わせに操作部2を操作して答えると、制御部4は、この操作内容に応じた設定を行う。
【0071】
このように、設定をユーザー設定で行う場合は、ユーザーの好みに即した設定や表示が可能であり、例えば、音声のパケットデータを受信できずに失敗しても、録画成功とみなすといった設定も可能となる。
【0072】
その他、地上波デジタル放送の送信パケットデータには時刻情報が含まれているので、データが抜けた場合はこの情報も抜けることになり、録画開始からこの時刻情報の取得の成否より、録画成功率を算出することができる。以上のように様々な方法で録画成功率や録画状態を検出してユーザーに通知することが可能である。
【0073】
(実施形態3)
次に、図4のステップS107〜S109で説明した録画状態の表示方法について、より詳細に説明する。
【0074】
図4のステップS107の録画成功率を表示する間隔はあらかじめ決めてあっても良いし、ユーザーの設定で一定時間ごとに表示しても良い。通知画像を、例えば携帯電話(携帯端末100)の壁紙として設定すれば、ユーザーは携帯端末100を開いてメイン表示部51を見たり、閉じた状態でサブ表示部52を見たりしていつでも確認することができる。制御部4はユーザー設定部44に設定された一定時間ごとに、この録画状態が示された壁紙を更新すればよい。
【0075】
このような表示形態を採用する場合、携帯端末の操作部2を操作して、録画を開始すると、制御部4は録画処理部43で録画データをメモリ部6に保存する処理を行い、録画状態検出部411において録画成功率を検出し始める。受信しているデータを制御部4は録画するとともに、一定時間毎に得られたデータから映像データを基に静止画作成部412で表示部5に表示させる画像を作成し、前述の番組情報や録画成功率などの録画状態と合成して表示する。
【0076】
また、表示画像を壁紙とする場合には、合成表示する番組情報や録画成功率などの録画状態も一緒に静止画として静止画作成部412でステップS109等で作成し、ステップS110で表示すればよい。
【0077】
以上説明した録画状態の表示・報知を、携帯端末100の状態により、表示場所や方法を変えるように制御することで、ユーザーに適切に通知することが可能となる。例えば、図2の携帯端末100が開いた状態では、メイン表示部51に、折りたたんだ状態ではサブ表示部52に録画成功率を表示することで、ユーザーに適切に通知することが可能である。
このような表示方法を図9及び図10を参照して具体的説明する。
【0078】
この場合、図9に示すように、制御処理部4に、端末状態検出部45を設ける。端末状態検出部45は、携帯端末100の折りたたみの状態(開閉)や携帯端末100が実行中の処理等の携帯端末100の状態を検出する。
【0079】
ここでは、制御部4は、例えば、図4のステップS108を終了した後、図10(a)又は図10(b)を開始する。
【0080】
まず、図10(a)の処理を検討する。
この例では、表示画像の生成を開始すると(ステップS201)、まず制御部4は静止画作成部412や録画状態検出部411等でメイン表示部51用の画像とサブ表示部52用の画像の両方を用意する(ステップS202)。メイン表示部51とサブ表示部52とでは、画面のサイズ(例えば、縦横画素数)が違うため、メイン表部51用とサブ表示部52用の両方の表示画像が必要である。
【0081】
次に、制御部4はメイン表示部51が表示可能かどうかを判断する(ステップS203)。例えば、折りたたみ式の携帯端末100の場合は、折り畳んだ状態であれば、メイン画面51は表示可能状態に無いと判断できる。メイン表示部51が表示可能ではない(ステップS203;No)と判断すれば、サブ表示部52の画像をサブ画面52に表示する(ステップS206)。
【0082】
一方、メイン表示部51が表示可能であると判別すれば(ステップS203;Yes)、端末状態検出部45でメイン表示部51が使用中かどうかを判断する(ステップS204)。例えば、携帯端末100が開いた状態でメール作成中や通話中などの場合には、メイン表示部51を使用中と判断できる(ステップS204;No)。メイン表示部51を使用中の場合(ステップS204;Yes)、サブ表示部52用の画像をサブ表示部52に表示する(ステップS206)。一方、メイン表示部51が使用中でなければ(ステップS204;No)、メイン表示部51用の画像をメイン表示部51に表示する(ステップS205)。
【0083】
図10(a)の処理手順ではサブ/メインの画像をあらかじめ両方用意したが、図10(b)に示すように、メイン表示部51に表示するか、サブ表示部52に表示するかを先に判断し(ステップS302、S303)、それからメイン表示部51用の画像又はサブ表示部52用の画像を用意し(ステップS304、S306)、続いて、メイン表示部51又はサブ表示部52に表示を行う(ステップS305、S307)、ように構成することも可能である。
なお、ステップS205、S206、S305、S307の実行後は、例えば、図4のステップS104にリターンし、上述の動作を繰り返せばよい。また、例えば、端末状態検出部45が携帯端末100の状態の変化を検出した場合には、図10(a)、(b)に示す処理を再起動し、表示を携帯端末100の最新の状態に対応させることが望ましい。
【0084】
図10(a)の処理手順で行う場合は、メイン/サブ表示部51、52用の画像を予め用意するので、例えば折り畳み式の携帯端末100を閉じてサブ画面52に報知画面を表示している途中で携帯端末100を開いたような場合でも、メイン画面51にも画像を容易に表示することができる。
また、図10(b)の処理手順で行う場合は、表示対象の表示部がメイン表示部51であるかサブ表示部52であるかを判断してから画像を用意する。従って、メイン表示部51用とサブ表示部52用の両方の画像を用意する必要がなく、処理の手間が省け、消費電力を削減できる。メイン表示部51とサブ表示部52の両方の表示部が使用できない場合には、例えば、ランプ53を使用して、色と点滅を制御することで録画状態をユーザーに通知することもできる。
【0085】
以上のようにして、端末の状態により、録画成功率や録画番組情報などの録画状態をユーザーに通知することができる。
【0086】
(実施形態4)
上述の各実施形態では、録画中に記録成功率等を報知・表示したが、記録時だけでなく、録画したデータを再生する際にも、録画データの録画状態をユーザーに通知することができる。
【0087】
再生時に録画状態を報知する際の動作について、図11、図12及び図13を参照して説明する。なお、携帯端末100の構成及び動作は、実施形態1〜3のいずれでもよい。
まず、前述のように、制御部4は録画をする際に録画状態検出部411において録画成功率や録画データの欠落を把握しており、この情報を元に図11のように録画データのファイルと関連付けて、録画成功率やデータ欠落情報をメモリ部6に記憶させておく。この例では、あるデータ量の録画データ毎に、録画成功率を付加的に記録しておく。
【0088】
次に、この録画データを再生させる際には、メモリ部6から録画データを制御部4のデータ処理部41に読み出す。
データ処理部41は、読み出された録画データから、前述の関連付けられた録画成功率やデータ欠落情報を、録画データの時間情報とともに取得し、図12(a)、(ii)、(i)に示すように録画状態を時間的にバー表示することができる。このように表示することで、ユーザーは録画データの時間的にどのあたりに録画状態が悪い部分が存在するのかを一目で把握することができる。また、再生時に図12(ii)に示す白抜き矢印のように、再生箇所を同時に表示することで、再生している部分の録画状態が一目で判断できる。
【0089】
例えば、図12(a)及び(ii)の例では、白抜き矢印で示されている現在再生部分は赤色の画像データであり、録画成功率50%以下であることが分かり、ユーザーは録画状態が悪いという原因が認識できる。従って、再生表示がこの部分で急に悪くなったりしても、びっくりすることがない。このようにして、再生時においても、ファイルの録画状態表示や再生と同時の録画状態表示を行うことで、ユーザーに録画状態を知らせる親切な表示を行うことが可能である。
【0090】
さらに、その他の表示方法も考えられる。例えば、図13の表示例のように、再生するファイルの各時間(例えば、3〜5分毎)のサムネイルを表示する場合にも適用することが可能である。各サムネイルの画像にそれぞれの対応する録画成功率を数値で表示したり、サムネイル画像の表示を処理して録画状態が悪い場合は赤色成分のみの表示にする等の表示処理を行うことで、各サムネイル付近の録画状態をユーザーに知らせることができる。ユーザーはサムネイルを一目見るだけでどのあたりが録画状態が悪いか判断でき、再生開始指定をサムネイルを使用して行う場合、録画状態の悪いサムネイルを避けて再生することができる。
【0091】
このようにしてユーザーにとって使い勝手の良い録画ファイルの録画状態通知やサムネイル表示をおこなうことができる。
【0092】
(実施形態5)
また、次のように制御を行えば、録画状態の悪い部分を飛ばして再生することも可能であり、ユーザーにとって使い勝手が良い録画再生方法となる。この再生方法を、図12と図14を参照しつつ説明する。まず前述のように、制御部4は、録画データと関連付けて録画成功率やデータ欠落情報をメモリ部6に記憶させておき、この情報を再生時に読み出すことにより、再生時に再生箇所の録画状態を把握することができる。
【0093】
再生が指示されると、制御部4は、再生位置を設定する(ステップS401)。続いて、再生が終了したか否かを判別する(ステップS402)。再生が終了していなければ(ステップS402;No)、現在の再生位置での録画成功率を判別する(ステップS403)。録画成功率が、基準レベル以上であれば、再生位置の録画データを読み出して、再生する(ステップS405)。続いて、再生位置を更新して(ステップS406)、ステップS402に戻る。
一方、ステップS403で、録画成功率が、基準レベル未満であると判別されれば、再生位置を、現在の再生位置より後で且つ録画成功率が基準レベル以上である時間領域の先頭の位置に移動し(ステップS404)、ステップS405に進む。
【0094】
このような構成とすれば、再生時にこの録画状態データを読み出し、録画成功率が基準値(例えば80%)未満の場合は、その部分の再生をあきらめて飛ばし、次の再生箇所を再生するような処理を行うことができる。
【0095】
一例として、図12の進捗バーで説明すると、再生ポイントがAからBの部分は録画成功率が80%未満であり、再生ポイントがAにきた場合に再生ポイントをBのところまで飛ばすように再生処理を制御する。このようにして、ユーザーに録画状態の悪い部分を見せることなく、イライラさせない再生表示が可能である。
【0096】
再生時に録画状態が悪い場合に飛ばす判断は、例えば、予めX%以下の録画成功率の部分は飛ばすと決めてあっても良いし、ユーザーの設定で決めても良い。ユーザーの設定で決める場合は、図12の設定の画面のようにユーザーは操作部2を操作して、再生時の再生部分を飛ばす条件を制御部4に入力して記憶させておけば良い。また、前述のように音声や画像の録画成功率も判断にいれることができる。例えば、画像の録画成功率が悪くても、音声の録画成功率がよければ飛ばさないなどの細かい制御が可能である。
【0097】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、ユーザーにとって使い勝手の良い、録画状態通知方法およびそれを用いた携帯端末を提供することが可能となる。
【0098】
なお、この発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形及び応用が可能である。例えば、端末装置の回路構成や外観構成は発明の目的を達成できる範囲内で任意に変更可能である。例えば、形態端末は折り畳型に限定されず、例えば、スライド可能型、回転型等でもよい。或いは、可動部を備えないタイプでもよい。また、フローチャート等を参照して説明した処理手順も適宜変更可能である。例えば、録画成功率の判定手法や、表示手順、録画手順、再生手順は任意である。また、表示画像や表示形態は例示であり、適宜変更可能である。
【0099】
また、この発明の携帯端末は、専用機に限定されず、コンピュータを上述の携帯端末として動作させるプログラムを記録媒体などに格納して配布し、これをコンピュータにインストールすることにより、上述の構成と機能を備える装置を実現し、さらに、上述の各手順を実行させるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0100】
本発明は、地上波デジタル放送の番組を受信録画したり再生したりすることが可能な携帯電話やPDAなどの携帯端末のソフトウェアやアプリケーションなどに利用できる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】本発明の実施形態1に係る携帯端末の構成図である。
【図2】実施形態1に係る携帯端末の外観図である。
【図3】実施形態1におけるシステムの概要を示した図である。
【図4】実施形態1における録画状態通知処理手順を示したフローチャート図である。
【図5】実施形態1におけるデータの送受信処理及び録画成功率の検出処理を説明する図である。
【図6】実施形態1における録画成功率の検出処理の他の例を説明する図である。
【図7】実施形態2に係る携帯端末の構成図である。
【図8】画像データ/音声のデータの送受信処理及び録画成功率の検出処理を説明する図である。
【図9】実施形態3に係る携帯端末の構成図である。
【図10】実施形態3における表示処理手順を示したフローチャート図である。
【図11】実施形態4における録画データの構成例の図である。
【図12】実施形態4、5における再生及び表示処理を説明する図である。
【図13】実施形態4におけるサムネイル表示時の録画状態通知方法を説明する図である。
【図14】実施形態5における再生動作の例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0102】
1 アンテナ
2 操作部
3 受信部
4 制御部
5 表示部
6 メモリ部
41 データ処理部
42 出力処理部
43 録画処理部
44 ユーザー設定部
45 端末状態検出部
51 メイン画面
52 サブ画面
53 ランプ
100 携帯端末
411 録画状態検出部
412 静止画作成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波を受信する受信手段と、
受信データを記憶するメモリと、
前記受信手段で受信したデータを前記メモリに記録する記録制御手段と、
前記記録制御手段が前記メモリに記録するデータの品質を求める記録状態検出手段と、
前記記録状態検出手段において検出された品質を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末において、
前記記録状態検出手段は、前記品質として、前記メモリへの記録が成功した割合である記録状態を検出し、
前記報知手段は、前記記録状態検出手段が検出した記録状態を報知する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の携帯端末において、
前記記録状態検出手段は、i)記録開始から現在までの記録が成功した割合に対応する記録状態、ii)現在から過去一定時間内における記録が成功した割合に対応する記録状態、iii)過去の一定時間における記録が成功した割合に対応する記録状態、のうち、1つ以上を検出して報知する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項4】
請求項3に記載の携帯端末において、
前記記録状態検出手段は、記録状態の検出方法の選択及び一定時間の設定を、ユーザー操作に応答して決定する手段を備える、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載の携帯端末において、
前記記録状態判別手段は、放送波のデータのうち受信に成功したデータの割合を示す受信率を判別し、受信率に基づいて、記録状態を判別する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
請求項1から4の何れか1項に記載の携帯端末において、
前記受信手段は、放送波に含まれるパケットを受信し、
前記記録状態判別手段は、放送波に含まれるパケットに対して受信に成功したパケットの割合を示す受信率を判別し、受信率に基づいて、記録状態を判別する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
請求項1から6の何れか1項に記載の携帯端末において、
前記記録状態判別手段は、音声データの記録状態と映像データの記録状態とをそれぞれ判断する、ことを特徴とする携帯端末。
【請求項8】
請求項1から7の何れか1項に記載の携帯端末において、
前記記録制御手段は、前記メモリに記録した動画の一画面に対応する静止画を作成する静止画生成部を備え、
前記報知手段は、所定のタイミングで、前記静止画生成部で生成された静止画と前記記録状態検出手段で検出された記録状態とを報知する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載の携帯端末において、
前記報知手段は、この携帯端末の状態に応じて、記録状態の報知方法を決定する手段を含む、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項10】
請求項1から9の何れか1項に記載の携帯端末において、
前記記録制御手段は、前記記録状態検出手段で検出した品質を示す記録状態情報を、前記メモリに記録した受信データから構成されるファイルに関連付けて保存する、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項11】
請求項10に記載の携帯端末において、
前記メモリに記録されている受信データを再生すると共に記録されている記録状態情報を出力する再生手段を備える、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項12】
請求項10に記載の携帯端末において、
前記メモリに記録されている受信データを再生する再生手段を備え、
該再生手段は、ファイルに関連付けられている前記録画状態情報に基づいて、録画状態が基準レベル以下の部分を飛ばす処理を行う、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項13】
請求項12に記載の携帯端末において、
前記基準レベルを編集する手段を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項14】
請求項13に記載の携帯端末において、
前記受信手段は、放送波に含まれる番組属性情報も受信し、
前記報知手段は、受信状態情報と共に番組属性情報を報知することを特徴とする携帯端末。
【請求項15】
放送波を受信し、受信データをメモリに記録し、前記メモリに記録する受信データの品質を求め、求めた品質を通知する、ことを特徴とする記録状態通知方法。
【請求項16】
受信機能と記録機能とを備えるコンピュータを、
放送電波を受信する受信手段、
前記受信手段で受信したデータをメモリに記録する記録制御手段、
前記記録制御手段が前記メモリに記録するデータの品質を求めて報知する報知手段、
として機能させるコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図3】
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【図12】
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