説明

携帯端末用の接続プラグ

【課題】互いに異なるタイプのプラグ接続端子が1ケース内に実装され、一平面上に配列され、全体の厚さを最小にする、携帯端末用の接続プラグを提供する。
【解決手段】携帯端末用の接続プラグは、ケース(11)内の一平面に配置され、ソケットに挿入される互いに異なるタイプの複数のプラグ接続端子(20,30)を具備する。ここで、ソケットの接続端子に接続される複数のプラグ接続端子の端部は、異なる位置に配置されている。複数のプラグ接続端子は、互いに異なる長さを有する。従って、接続プラグの異なるタイプのプラグ接続端子は、プラグ接続端子の端部が異なる位置に配置されるように一平面上に実装されるので、接続プラグの厚さが最小になる。また、1個の接続プラグで異なる機能を果たす。さらに、異なるプラグ接続端子は異なる長さを有するので、接続プラグがソケットに挿入される際に接続端子が安定して接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末用の接続プラグに関し、より具体的には、少なくとも2タイプのプラグ接続端子が同一平面上に配置されるよう構成されることにより、2タイプの接続プラグを提供すると共に、全体の厚さが小さくなる、携帯端末用の接続プラグに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯端末は、音声通話のみならず、映像通信、情報の入出力、データ保存、インタネット接続等をも含む機能を具備する。
【0003】
最近、このような機能はより多様化し、様々なコンテンツが携帯端末を通して応用されている。従って、携帯端末は、通話のみならず、個人情報、クレジットの支払い、写真やビデオの撮影、音楽やビデオの再生、ゲーム、放送受信等をも含む複雑な機能を具備する。また、これらの機能を結合することにより、マルチメディアデバイスを実施することができる。
【0004】
様々な追加機能のため、携帯端末は、必要なソケットに対応する様々なタイプの接続モジュールを具備する。ソケット及び接続モジュールは、ユーザが必要とする携帯通信端子の入出力データを取るためのユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポートと、イヤホン、リモートコントローラ、テレビ等の信号を接続する入出力デバイスの接続のための入出力ポートとを有する。
【0005】
図5を参照すると、従来の携帯端末用の接続プラグが示される。様々なタイプの入出力ポートを、単一接続プラグを介して接続ソケットに接続するために、異なるタイプの接続端子3,4が互いに干渉することなく接続ソケットに接続するよう、ケース1に段2が形成されている。プラグ接続端子3,4は、各プラグ接続端子が異なる接続プラグとして機能するよう、段2の上部及び下部に分離して交互に配列される。
【0006】
さらに、互いに異なる接続端子3,4の一方、例えばプラグ接続端子4は、接続プラグが接続ソケットに挿入されて接続ソケットの接続端子に接続されている間、下方へ移動するよう構成された可動端子である。
【0007】
よって、接続プラグが接続ソケットに挿入される際に、接続ソケットの接続端子は、段2に対してケース1の上部に配置されたプラグ接続端子4、又は下部に配置されたプラグ接続端子3に接続される。従って、個々のプラグ接続端子は1ポートとして機能する。すなわち、1個の接続プラグは、2タイプのポートの機能を果たす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−301492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述した従来の接続プラグは、異なる機能を有する様々なタイプのプラグを用意する不便さを解消するよう設計されている。互いに異なるタイプの接続プラグは段を形成し、1個のケース内の段に対して上部及び可部に配置されているので、近年の傾向に従って薄型の携帯端末を製造することが困難になる。
【0010】
さらに、従来技術の接続プラグにおいて、プラグ接続端子の一方が可動端子であるので、プラグ接続端子としての可動端子は、別のプラグ接続端子がケースにインサート成形された後で組み込まれる必要がある。従って、ソケットの製造が複雑になる。
【0011】
従って、上述の問題を解決するために、本発明の一側面は、互いに異なるタイプのプラグ接続端子が1ケース内に実装され、一平面上に配列され、全体の厚さを最小にする、携帯端末用の接続プラグを提供することである。
【0012】
特に、本発明の別の側面は、一平面上に配列された互いに異なるタイプのプラグ接続端子が異なる位置でソケットの接続端子に接続されることである。
【0013】
本発明のさらに別の側面は、一平面上に配列された互いに異なるタイプの接続端子が互いに干渉しないことである。
【0014】
本発明の別の側面は、プラグ接続端子に接続される回路基板を提供することである。
【0015】
本発明のさらに別の側面は、ソケットに対してプラグの挿入位置を案内することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一側面によれば、携帯端末用の接続プラグが提供される。接続プラグは、ケース内の一平面に配置され、複数のプラグ接続端子に接続する接続端子が実装されたソケットに挿入される互いに異なるタイプの複数のプラグ接続端子を具備する。ソケットの接続端子に接続される複数のプラグ接続端子の端部は、異なる位置に配置されている。
【0017】
複数のプラグ接続端子は、互いに異なる長さを有する。
【0018】
ケースは、複数のプラグ接続端子の長さに対応して形成された第1及び第2の実装部、並びに第1及び第2の実装部の後端まで延長された第3実装部を有する実装ケースと、実装ケースを包囲することにより複数のプラグ接続端子を保護すると共に第3実装部により実装ケースに結合されるよう構成されたカバーケースとを具備する。
【0019】
複数のプラグ接続端子は、第1実装部に実装された第1プラグ接続端子と、第2実装部に実装された第2プラグ接続端子とを具備する。第1プラグ接続端子は第2プラグ接続端子より長い。
【0020】
第1プラグ接続端子は、第2プラグ接続端子の両側に配置される。
【0021】
第3実装部は、第3実装部を貫通する複数のプラグ接続端子に接続された回路基板の両端を挿入する基板実装凹部を具備する。
【0022】
ソケットは、ソケットに対するカバーケースの挿入長さを制限するプラグストッパを具備する。カバーケースは、プラグストッパを挿入すると共にプラグストッパがカバーケースに接触するとソケットに対するカバーケースの挿入長さを制限するストッパ挿入穴を具備する。
【0023】
ストッパ挿入穴は、複数のプラグ接続端子がソケットの接続端子にそれぞれ接続されるように、ソケットに挿入されるケースの長さに対応する長さに形成される。
【0024】
カバーケースは固定突起を具備する。固定突起は、ソケットへの挿入時にソケットの内面に固定突起が接触するように、カバーケースの上面から上方へ突出する。
【0025】
接続プラグは複数のプラグ接続端子によりソケットに係合し、ソケットは一平面に配列された接続端子を具備する。
【0026】
本発明の実施形態によれば、接続プラグの互いに異なるタイプのプラグ接続端子は、個々のプラグ接続端子の端部が異なる位置に配置されるように、一平面上に実装される。従って、接続プラグの厚さが最小となる一方で、互いに異なる機能が1個の接続プラグで実行できる。
【0027】
特に、接続プラグの互いに異なるタイプのプラグ接続端子が互いに異なる長さを有するので、プラグ接続端子及びソケット接続端子間の接続位置は異なる。従って、接続プラグがソケットに挿入されると、それぞれの端子は安定して接続される。
【0028】
さらに、本発明の実施形態によれば、接続プラグの実装ケースに回路基板を実装するための基板実装凹部が設けられているので、プラグ接続端子は、回路基板に同時に接続されながら、別の方法又はユニットなしで実装ケースに実装できる。
【0029】
本発明の実施形態によれば、ソケットに対して接続プラグの挿入長さを案内するストッパ挿入穴が、接続プラグに設けられる。従って、互いに異なる接続端子間の干渉、又は接続プラグがソケット内に過剰又は不十分に挿入される際に生じ得る接続不良は、防止される。
【0030】
また、本発明の実施形態によれば、接続プラグに固定突起が設けられる。従って、接続プラグがソケットに挿入される際に、接続プラグ及びソケット間の間隙が固定突起により最小になる。この結果、ソケットからの接続プラグの不要な外れが防止される。
【0031】
本発明の他の側面、特徴及び利点は、添付図面と併せて典型的な実施形態の以下の説明から明白であり、容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る携帯端末用のプラグを接続ソケットに挿入する状態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る携帯端末用の接続プラグを示す分解断面図である。
【図3】本発明に係る携帯端末用の接続プラグの第1接続端子及び第2接続端子の実装状態を示す平面図である。
【図4A】本発明に係る携帯端末用の接続プラグがソケットに挿入される際にケース固定突起がソケットに結合された状態を示す断面図である。
【図4B】本発明に係る携帯端末用の接続プラグがソケットに挿入される際に第1プラグ接続端子がソケットの接続端子に接続された状態を示す断面図である。
【図4C】本発明に係る携帯端末用の接続プラグがソケットに挿入される際に第2プラグ接続端子がソケットの接続端子に接続された状態を示す断面図である。
【図5】従来技術に係る携帯端末用の接続プラグの一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、図面を参照して、本発明の典型的な実施形態に係る携帯端末用のプラグについて詳細に説明する。ここで、本明細書を通して、同じ要素には同じ参照符号が付される。
【0034】
図1は、本発明に係る携帯端末用の接続プラグ10がソケットSに挿入される状態を示す斜視図である。図2は、本発明に係る携帯端末用の接続プラグ10の分解斜視図である。図3は、本発明に係る携帯端末用の接続プラグ10の第1接続端子及び第2接続端子の実装状態を示す平面図である。
【0035】
これらの図面に示されるように、接続プラグ10は、回路基板Cに取り付けられたソケットSに挿入されることにより、データ又は信号を伝送する入出力ポートを指す。互いに異なるタイプのプラグ接続端子は1個のケース内で一平面上に実装されているので、接続プラグ10は、少なくとも2タイプの接続プラグの機能、例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポート、又は使用に従って信号を入力及び出力する入出力ポートの機能を果たす。
【0036】
図2及び図3を参照すると、ケース11は、互いに異なるタイプである第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30を実装する実装ケース110と、実装ケース110の外側を取り囲むカバーケース120とを具備する。
【0037】
実装ケース110は、第1プラグ接続端子20を実装する第1実装部111と、第2プラグ接続端子30を実装する第2実装部113と、回路基板117を実装する第3実装部115とを具備する。
【0038】
第1実装部111は、第1プラグ接続端子20を実装するために上部が開放する第1端子実装凹部111aを有する。第2実装部113は、第2プラグ接続端子30を実装するために上部が開放する第2端子実装凹部113aを有する。ここで、第1実装部111及び第2実装部113は、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30が一平面上に配置されるように、一平面を形成する。このため、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30が第1端子実装凹部111a及び第2端子実装凹部113aに従来のインサート成形ではなく単に組立により固定されるので、製造方法が簡単になる。
【0039】
ソケットSに挿入される第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の端部は、各々のプラグ接続端子が互いに干渉しないように、異なる位置に配置される。
【0040】
詳細には、ソケットSの接続端子に接続されることにより異なる機能を果たすために、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30は、端部で接続される際に互いに干渉すべきでない。従って、ソケットSの接続端子に対する第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の接続位置は、互いに異なる。
【0041】
例えば、第1プラグ接続端子20の一端は、実装ケース110の前側、すなわちソケットSに挿入されるケース11の一側に配置される。第2プラグ接続端子30は、その一端が第1プラグ接続端子20の一端の後側に配置されるように、実装ケース10の後側に配置される。従って、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30並びにソケットSの接続端子は、実装ケース110の前側及び後側から接続される。
【0042】
ここで、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30は、互いに異なる長さを有する。例えば、第1プラグ接続端子20は比較的長く形成されると共に実装ケース110の両側に配置されるのに対し、第2プラグ接続端子30は第1プラグ接続端子20よりも短く形成されると共に第1プラグ接続端子20の間に配置される。実装ケース110の前側がソケットSに挿入される側を指すと仮定すると、第1プラグ接続端子20の端部は実装ケース110の前側に配置されるのに対し、第2プラグ接続端子30の端部は第1プラグ接続端子20の端部の背後に配置される。
【0043】
従って、接続プラグ10がソケットSに挿入されると、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30は一平面上に配置される。しかし、第1プラグ接続端子20の端部及び第2プラグ接続端子30の端部が異なる位置、すなわち前側及び後側に配置されているので、ソケットSに対する第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の接続位置は、異なってくる。この結果、干渉が防止される。
【0044】
実装ケース110の端子実装凹部111a,113aは、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の長さにそれぞれ対応して形成される。
【0045】
第3実装部115は、第1実装部111及び第2実装部113の一側から一体的に延長される。第3実装部115は箱形に形成される。箱形は、第1実装部111及び第2実装部113の第1端子実装凹部111a及び第2端子実装凹部113aにそれぞれ実装された第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の後端が通過できる第1端子透孔111b及び第2端子透孔113bを有する。
【0046】
さらに、ケース固定突起130を挿入し固定する固定突起実装部131が、第3実装部115に設けられる。ケース固定突起130は、第1実装部111の両端から外方へ突出する突起を有する。
【0047】
加えて、第3実装部115は、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30に接続される回路基板117を有する。回路基板117は、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30が回路パターンを介してUSBポート又は入出力ポートの機能を果たすように、電気信号を送受信する。
【0048】
後端付近の第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の端部が第1端子スルーホール111b及び第2端子スルーホール113bを通過して第3実装部115で露出すると、回路基板117は、箱形を有する第3実装部115の後面から内方へ窪む基板実装凹部117aに挿入されることにより、実装される。
【0049】
すなわち、基板実装凹部117aは第3実装部115に形成される。第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30が第1及び第2の実装部111,113の第1及び第2の端子実装凹部111a,113aに実装される際に、同時に、基板実装凹部117aが回路基板117に接続される。従って、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30を回路基板117に接続するための別体ユニットは不要である。しかし、回路基板117に対する接触力が第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30の弾性力のみでは不十分である場合には、固定のために半田付け等を加えてもよい。
【0050】
カバーケース120は、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30を保護するために実装ケース110の一側を取り囲む。さらに、カバーケース120は、一側がソケットSに挿入されることにより、各々の接続端子に接続されるよう両側に開放する。
【0051】
カバーケース120は固定突起挿入穴135を有する。実装ケース110の両側に配置された固定突起実装部131に形成されたケース固定突起130は、固定突起挿入穴135に挿入されると共にカバーケース120から突出する。接続プラグ10がソケットSに挿入されると、ケース固定突起130がソケットSに挿入されることにより接続プラグ10がソケットSに接続される。
【0052】
さらに、実装ケース110の第3実装部115の上面から、中央固定突起133が上方へ突出する。カバーケース120は、中央固定突起133を挿入するための中央固定穴137を有する。カバーケース120の中央固定穴137は、カバーケース120の上面から延びる固定片136に配置される。
【0053】
図2及び図4Cに示されるように、カバーケース120はストッパ挿入穴138を有する。ストッパ挿入穴138は、接続プラグ10がソケットSに挿入される際にソケットSのプラグストッパS5を挿入するため開放された端面に配置される。ストッパ挿入穴138は、挿入案内面138aと、停止面138bとを有する。挿入案内面138aは、ソケットSに形成されたプラグストッパS5に接触することによりソケットS内へのカバーケース120の挿入を案内する。停止面138bは、挿入案内面138aに沿って挿入されるプラグストッパS5に接触することにより、接続プラグPが適当な程度を超えてソケットSに挿入されることを防止する。
【0054】
接続プラグ10がソケットSに十分に挿入されていない場合、接続プラグ10の第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30は、ソケットSの接続端子に接続されない。接続プラグ10がソケットSに過剰に挿入される場合、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30並びにソケットSの接続端子は互いに干渉する。
【0055】
図示されていないが、カバーケース120がソケットSに挿入されると、ストッパ挿入穴138は、接続プラグ10及びソケットSの接続端子が正しく接続されるように、ソケットSに形成されたプラグストッパS5を挿入案内面138aに沿って案内する。同時に、ストッパ挿入穴138は、プラグストッパS5が停止面138bに接触するようになると接続プラグ10がソケットSにさらに挿入されることを防止する。
【0056】
ストッパ挿入穴138は、ソケットSのプラグストッパS5が挿入される位置に配置され、カバーケース120の上面及び下面の一方又は双方に設けられる。
【0057】
カバーケース120は、上面から上方へ突出する固定突起139をさらに具備する。固定突起139は、接続プラグPがソケットSに挿入される際にカバーケース120及びソケットS間の間隙を最小にする。これにより、接続状態のソケットS及び接続プラグ10の分離を防止する。
【0058】
図4Aは、本発明に係る携帯端末用の接続プラグ10がソケットSに挿入される際にケース固定突起130がソケットSに結合された状態を示す断面図である。図4Bは、本発明に係る携帯端末用の接続プラグ10がソケットSに挿入される際に第1プラグ接続端子20がソケットSの接続端子に接続された状態を示す断面図である。図4Cは、本発明に係る携帯端末用の接続プラグ10がソケットSに挿入される際に第2プラグ接続端子30がソケットSの接続端子に接続された状態を示す断面図である。
【0059】
以下、本発明に係る接続プラグ10の接続ソケットSへの接続方法、及び接続された状態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0060】
接続プラグ10は、回路基板Cに実装された接続ソケットSに挿入される。
【0061】
従って、図4Aに示されるように、実装ケース110の固定突起実装部131に配置されたケース固定突起130は、ソケットSに形成された結合穴S2に挿入される。結合穴S2に挿入されたケース固定突起130は、接続プラグ10をソケットS内の挿入位置に案内しながら、接続プラグ10がソケットSから外れるのを防止する。
【0062】
図4Bに示されるように、第1プラグ接続端子20は、ソケットSに実装された第1接続端子S3に接続される。第1プラグ接続端子20が第2プラグ接続端子30より長いので、第1プラグ接続端子20の端部は、実装ケース110の前側に配置されると共に実装ケース110の前側でソケットSの第1接続端子S3に接続される。
【0063】
同時に図4Cに示されるように、第2プラグ接続端子30は、ソケットSに実装された第2接続端子S4に接続される。第2プラグ接続端子30が第1プラグ接続端子20より短いので、第2接続端子S4に対する第2プラグ接続端子30の接続位置は、実装ケース110の後側に配置される。従って、第1プラグ接続端子20とソケットSの第1接続端子S3との干渉が防止される。
【0064】
すなわち、ソケットSの第1接続端子S3及び第2接続端子S4は一平面上に配列されるのに対し、第1接続端子S3は相対的に長い第1プラグ接続端子20の端部との接続のために相対的に短く形成され、第2接続端子S4は相対的に短い第2プラグ接続端子30の端部との接続のために相対的に長く形成される。
【0065】
従って、第1プラグ接続端子20及び第1接続端子S3は実装ケース110の前側で接続されるのに対し、第2プラグ接続端子30及び第2接続端子S4は実装ケース110の後側で接続される。このため、干渉が防止される。
【0066】
ここで、接続プラグ10は、ソケットSに形成された挿入案内突起S5がカバーケース120の挿入案内穴138に挿入されるように、ソケットSに挿入される。挿入案内穴138は、ソケットSへの接続プラグ10の挿入長さに対応する長さを有する。この場合、ソケットSへの接続プラグ10の過剰な挿入が防止されるので、短い第2プラグ接続端子30は、長い第1プラグ接続端子20に接続される予定の第1接続端子S3に接続することが防止される。また、ソケットSへの接続プラグ10の不十分な挿入が防止され、これにより、接続プラグ10並びに第1及び第2の接続端子S3,S4の接続不良が防止される。
【0067】
従って、挿入案内穴138がソケットSの挿入案内突起S5と係合し、その結果、第1プラグ接続端子20及び第2プラグ接続端子30が干渉を伴わないで第1接続端子S3及び第2接続端子S4に安定して接続されるように、接続プラグ10はソケットSに挿入される。
【0068】
また、接続プラグ10がソケットSに挿入されると、カバーケース120の上面に形成された固定突起139は、ソケットSの内面に接触することにより接続プラグ10及びソケットS間の間隙を最小にする。従って、ソケットSからの接続プラグ10の不要な分離が防止される。
【0069】
従って、本発明に係る携帯端末用の接続プラグは、少なくとも2個の異なるプラグ接続端子が一平面上に配列され、ソケットの接続端子が異なる位置に配置されるように構成される。この結果、接続プラグの全体の厚さが最小になる。
【0070】
本発明の典型的な実施形態を図示し説明したが、本発明は上述した典型的な実施形態に限定されない。代わりに、当業者であれば、本発明の原理及び真髄から逸脱することなく、典型的な実施形態を変形することが可能であることを理解するであろう。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその等価物で定義される。
【符号の説明】
【0071】
10 接続プラグ
11 ケース
110 実装ケース
111 第1実装部
113 第2実装部
115 第3実装部
117a 基板実装凹部
117 回路基板
120 カバーケース
138 ストッパ挿入穴
139 固定突起
20 第1プラグ接続端子
30 第2プラグ接続端子
S ソケット
S5 プラグストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末用の接続プラグであって、
ケース内の一平面に配置され、複数のプラグ接続端子に接続する接続端子が実装されたソケットに挿入される互いに異なるタイプの前記複数のプラグ接続端子を具備し、
前記ソケットの前記接続端子に接続される前記複数のプラグ接続端子の端部は、異なる位置に配置されていることを特徴とする接続プラグ。
【請求項2】
前記複数のプラグ接続端子は、互いに異なる長さを有することを特徴とする請求項1記載の接続プラグ。
【請求項3】
前記ケースは、前記プラグ接続端子が実装ケースに取り付けられ又は前記実装ケースから分離されるよう構成された前記実装ケースを具備することを特徴とする請求項1記載の接続プラグ。
【請求項4】
前記実装ケースは、第1の前記プラグ接続端子を実装する第1実装部と、第2の前記プラグ接続端子を実装する第2実装部とを具備することを特徴とする請求項3記載の接続プラグ。
【請求項5】
前記第1プラグ接続端子は前記第2プラグ接続端子より長いことを特徴とする請求項4記載の接続プラグ。
【請求項6】
前記第1プラグ接続端子は、前記第2プラグ接続端子の両側に配置されることを特徴とする請求項4記載の接続プラグ。
【請求項7】
前記ケースは、
前記複数のプラグ接続端子の長さに対応して形成された第1及び第2の実装部、並びに前記第1及び第2の実装部の後端まで延長された第3実装部を有する実装ケースと、
前記実装ケースを包囲することにより前記複数のプラグ接続端子を保護すると共に前記第3実装部により前記実装ケースに結合されるよう構成されたカバーケースと
を具備することを特徴とする請求項1記載の接続プラグ。
【請求項8】
前記第3実装部は、該第3実装部を貫通する前記複数のプラグ接続端子に接続された回路基板の両端を挿入する基板実装凹部を具備することを特徴とする請求項7記載の接続プラグ。
【請求項9】
前記ソケットは、該ソケットに対する前記カバーケースの挿入長さを制限するプラグストッパを具備し、
前記カバーケースは、前記プラグストッパを挿入すると共に該プラグストッパが前記カバーケースに接触すると前記ソケットに対する前記カバーケースの挿入長さを制限するストッパ挿入穴を具備することを特徴とする請求項7記載の接続プラグ。
【請求項10】
前記ストッパ挿入穴は、前記複数のプラグ接続端子が前記ソケットの前記接続端子にそれぞれ接続されるように、前記ソケットに挿入される前記ケースの長さに対応する長さに形成されることを特徴とする請求項9記載の接続プラグ。
【請求項11】
前記カバーケースは固定突起を具備し、
前記固定突起は、前記ソケットへの挿入時に該ソケットの内面に前記固定突起が接触するように、前記カバーケースの上面から上方へ突出することを特徴とする請求項7記載の接続プラグ。
【請求項12】
前記接続プラグは前記複数のプラグ接続端子により前記ソケットに係合し、
前記ソケットは一平面に配列された前記接続端子を具備することを特徴とする請求項1記載の接続プラグ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−115048(P2013−115048A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−258436(P2012−258436)
【出願日】平成24年11月27日(2012.11.27)
【出願人】(503473149)タイコ エレクトロニクス アンプ コリア リミテッド (21)
【住所又は居所原語表記】1191 Shinsang‐ri,Jinryang‐eub,Kyungsan‐si,Kyungsangbuk‐do 712‐838 Republic of Korea
【Fターム(参考)】