説明

携帯雨傘カバー

【課題】本発明は、雨傘による水濡れを防ぎ、外出先の傘立てでの目印となり、乾かしやすく、繰り返し使える携帯雨傘カバーを提供する。
【解決手段】薄く防水性・撥水性のあるシートに面ファスナーやホック等の着脱具を取り付け、携帯の場合、傘を入れる場合、傘の柄に取り付ける場合、乾かす場合に応じ、折り畳んだり着脱具をつけたりはずしたりすることにより長さや形を変えて使用する、繰り返し使える携帯雨傘カバー

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平面状に展開することで乾かしやすく、外出先の傘立てでの目印となり、雨傘による水濡れを防ぎ、繰り返し使える携帯雨傘カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、雨傘の水濡れを防ぐものとしては、店舗や施設で提供されるビニール製等の袋や、市販の袋状または筒状傘カバーがある。また、建物の床濡れを軽減するための雨傘の水滴除去装置が知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(イ)市販の傘カバーは、筒状・袋状であるために使用後の乾きが遅い点と、材質や形状により携帯に際してやや嵩張る点とで使い辛い。
(ロ)外出先の傘立てで、自分の傘を捜すのに時間がかかる。
(ハ)乗り物に乗る際に傘カバーが提供されることは少ないため、濡れた傘により自身や他人の衣服や荷物を濡らしてしまっていた。
(ニ)乗り物や建物内の雨傘による床の水濡れは、歩行時に滑りやすくなり危険であり、湿度上昇により不快な環境となり、清掃の手間が増えてしまっていた。
(ホ)店舗や施設で提供される袋は、ほとんどの場合、一回使用での使い捨てのためごみを増やし、省資源・環境保護の面で問題がある。
本発明は以上の問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
防水性・撥水性のあるシートに面ファスナーやホック等の着脱具を取り付ける。そして、携帯の場合、傘を入れる場合、傘の柄に取り付ける場合、乾かす場合に応じ、折り畳んだり着脱具をつけたりはずしたりすることにより長さや形を変えて使用する。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、平面状に展開した状態にできるので、干した時は乾きが早く水滴をふき取るのも容易である。柄取り付け用着脱手段を備えることで、傘の柄に取り付けた状態で外出先の傘立てに入れておけば自分の傘を捜す時の目印となる。長さ調整用着脱手段を備えることで、傘の長さに合わせて使用できる。開口部締め付け用着脱手段を備えることで、カバーの抜け落ちを防ぐ。携帯収納用着脱手段を備えることで、小さく折り畳んだ状態のまま広がりを防ぐため携帯しやすい。防水性・撥水性のあるシートを使うことで、衣服や荷物、乗り物や建物の水濡れを防ぐ。繰り返し使えるのでごみを減らすことができ、省資源・環境保全に役立つ。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の構造を、図1を利用して説明する。図1(a)はシート内側展開図であり図1(b)はシート外側展開図である。
(イ)防水性・撥水性のあるシートを図1に示すように長方形の下辺中央辺りから折り返し片を形成するように裁断する。
(ロ)着脱具を取り付ける。この着脱具として袋形成用、袋底部形成用兼長さ調整用、開口部締め付け用、柄取り付け用兼携帯収納用のものであり、面ファスナーやホックなどが用いられる。袋形成用として、シート内側左端に沿って縦1列に、開口部から少し下がった位置から数個の着脱具を、傘を入れたときに最も収まりやすくなる位置に間隔を空けて取り付け、シートを内側三つ折にしたときにこれと対峙するシート外側の位置へも取り付ける。袋底部形成用兼長さ調整用として、シート内側の折り返し片先端やや内側の位置に1個取り付ける。なお、この着脱具は柄取り付け用兼携帯収納用としても使用するものである。この着脱具に接合する袋底部形成用兼長さ調整用として、シートを内側三つ折にした上で底用折り曲げ線1または2を折ったときにこれと対峙するシート外側のそれぞれの位置に取り付ける。開口部締め付け用として、シート内側左端の上端に取り付け、シートを内側三つ折にしたときにこれと対峙するシート外側の位置より右で傘を入れたときに傘カバーが抜け落ちない状態となる位置にも取り付ける。柄取り付け用兼携帯収納用として、シートを内側三つ折にして重なり合う部分の長さを半分に折ることを4回繰り返した状態に折り返し片をかぶせたとき、折り返し片内側に取り付けた着脱具と対峙する位置に取り付ける。
これを使用するときは、傘を入れるときはシートを内側へ三つ折にして袋形成用着脱具(4a)と(4b)、(5a)と(5b)、(6a)と(6b)、(7a)と(7b)、(8a)と(8b)を接合し、水が漏れないよう傘の長さに応じて袋底部形成用兼長さ調整用着脱具(3)と(3a)、または(3)と(3b)を接合してから傘を入れ、カバーが抜け落ちないよう開口部締め付け用着脱具(9a)と(9b)を接合する。傘を取り出すときは(3)と(3a)、または(3)と(3b)をはずして溜まった水を抜き、(9a)と(9b)をはずして傘を取り出す。傘の柄に取り付けるときは、図2(a)に示す三つ折状態のシートを傘差込口側(14)から折り返し片(2)へ向かってシートの重なり合う部分を半分に折り、さらに半分に折ることを2回繰り返した上で傘の柄に巻き付け、柄取り付け用着脱具(3)と(3c)を接合する。携帯するときは、傘の柄に巻き付けた状態をそのまま傘から抜き取った状態とする。乾かすときは、全ての着脱具をはずして平面状に展開し物干し竿などに掛けるか、もしくはタオルなどで水滴を拭き取る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の展開図
【図2】本発明を袋状に折った状態を示す説明図
【図3】本発明に傘を入れた状態を示す斜視図
【図4】本発明を傘の柄に取り付けた状態を示す説明図
【図5】本発明を携帯する場合の状態を示す説明図
【符号の説明】
【0008】
1 シート
2 折り返し片
3 袋底部形成用兼長さ調整用及び、柄取り付け用兼携帯収納用着脱具
3a;3b 袋底部形成用兼長さ調整用着脱具
3c 柄取り付け用兼携帯収納用着脱具
4a;4b 袋形成用着脱具
5a;5b 袋形成用着脱具
6a;6b 袋形成用着脱具
7a;7b 袋形成用着脱具
8a;8b 袋形成用着脱具
9a;9b 開口部締め付け用着脱具
10 袋形成用折り曲げ線1
11 袋形成用折り曲げ線2
12 袋底部形成用折り曲げ線1
13 袋底部形成用折り曲げ線2
14 開口部
15 傘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水性のシート本体と、このシート本体を任意の傘を収納する袋状態と携帯用に折りたたんだ状態となる位置に各々取り付けられた面ファスナーやホック等の着脱具とより構成された携帯雨傘カバー。
【請求項2】
傘の長さに合わせて長さ調整できる長さ調整用着脱具を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯雨傘カバー。
【請求項3】
傘収納部の開口部に開口部締め付け用着脱具を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の携帯雨傘カバー。
【請求項4】
シート本体は傘収納状態で任意の傘の柄幅にあわせた幅であり、柄に巻きつけた状態で着脱式に固定する柄取り付け用着脱手段を有するものであることを特徴とする請求項1、2または3記載の携帯雨傘カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−105413(P2007−105413A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−324078(P2005−324078)
【出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【出願人】(505415101)
【Fターム(参考)】