説明

携帯電話の赤外線機能のビジネス活用

【課題】 携帯電話の赤外線機能をビジネスに活用するいくつかの手法を提供する。まず,店舗を訪れた顧客が携帯電話の赤外線機能によりお得な情報を取得して,再度店舗に足を運ぶようにする営業活動を支援する。
観光地などを訪れた顧客が観光ガイドマップのようなサインから携帯電話の赤外線機能により便利な情報を取得して,新規顧客を誘導することでサインの効果を上げる。
観光地などの各所に設置するチェックポイントから,チェックポイントを訪れた観光客が携帯電話の赤外線機能により画像を取得して,ポイントラリーとしてサービスする。
【解決手段】 店舗や観光地に携帯電話などに赤外線伝送機能2を利用してデータを伝送できる赤外線通信ユニット3を設置し,送信するデータとして各種便利でお得な情報を登録しておくと,訪れた顧客が赤外線機能を搭載した携帯電話1を用いて赤外線通信ユニット3からデータを取得し,特別なサービスを受けることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,携帯電話の赤外線機能を用いて,商店等の店舗を訪れる顧客のリピータを確保する方法に関する。
【0002】
この発明は,携帯電話の赤外線機能を用いて,観光地や繁華街,空港などを訪れた顧客を店舗などに誘導する方法に関する。
【0003】
この発明は,携帯電話の赤外線機能を用いて,観光地などで顧客の回遊を促すポイントラリーを開催する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
現在,携帯電話は一般生活において必要不可欠な情報ツールとなり,様々な機能が搭載されているが,ユーザは一部の限られた機能だけを利用していて,全ての機能を有効に活用していない。
【0005】
特に携帯電話に搭載されている赤外線機能は,主にユーザ同士の間で電話番号やメールアドレスの交換に利用されている程度で,積極的にビジネスツールとして活用されていない。
【発明の概要】
【0006】
レストラン,ホテルや各種小売業を営む店舗などにとって,安定した売上げを得るために,新規顧客を誘導したり,一度来店した顧客をリピータとして確保する手法を提供する。
【0007】
また観光地などの人が多く集まる地域において,その観光地だけでなく周辺の施設や店舗を同時に利用してもらえるようにポイントラリーなどによって顧客を誘導する手法を提供する。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は店舗を訪れた顧客が赤外線機能を搭載する携帯電話を利用して,お得な情報を取得して再度店舗に足を運ぶようにする営業活動を支援する。
【0009】
観光地や繁華街,空港などを訪れた顧客が赤外線機能を搭載する携帯電話を利用して,人が多く集まる場所に設置する観光ガイドマップのようなサインから,便利な情報を取得して新規顧客を誘導することでサインの効果を上げる。
【0010】
観光地などの各所に赤外線通信を利用して画像を配信するチェックポイントを設け,チェックポイントを訪れた観光客が赤外線機能を搭載する携帯電話を利用して画像を取得すると,取得したことでチェックポイントを訪れたことが証明できるためポイントラリーとしてサービスする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は上の課題を解決するためになされたものであり,図1のように構成され,店舗には携帯電話などに赤外線伝送機能2を利用してデータを伝送できる赤外線通信ユニット3を設置し,送信するデータとして各種便利でお得な情報を登録しておくと,店舗に訪れた顧客が赤外線機能を搭載した携帯電話1によって赤外線通信ユニット3からのデータを取得して,顧客が次に来店したときに携帯に保存していたクーポン画像を提示すると,リピータであることがわかり,店舗から商品の割引やプレゼントなどのサービスを受けることができる。
【0012】
このことを実現するために,たとえば図2のような小型パネルに赤外線通信ユニット3を内蔵し,店舗の受付けなどに設置する。
【0013】
観光客が多く集まる駅前などのスペースに,赤外線通信機能によってデータを伝送できる赤外線通信ユニット3を内蔵した図3のような観光ガイドマップのようなサイン5を設置し,送信するデータとして各種便利でお得な情報を登録しておくと,観光地を訪れた観光客6が赤外線機能を搭載した携帯電話によって赤外線通信ユニット3からデータを取得し,ガイドマップに掲載されている各観光地や商業施設などへ行けば特別のサービスを受けられる。
【0014】
図4のようなイメージの大形パネルに赤外線送信ユニット3を複数個内蔵して図5のようなクーポンを配信する観光ガイドマップ7を構成して人が多く集まる場所に設置して,観光地における新規顧客を誘導する。
【0015】
ポイントラリーのチェックポイントとする場所には図6のように携帯電話などの赤外線通信機能2を利用してデータを伝送できる赤外線通信ユニット3を設置し,図7のような送信する画像データを登録しておくと,チェックポイントを訪れた観光客が赤外線機能を搭載した携帯電話1を用いて赤外線通信ユニット3から画像を取得して掲示するとそのチェックポイントを訪れたことがわかり,抽選券やプレゼントをもらうことができる。
【発明の効果】
【0016】
赤外線情報配信用パネル4を設置した店舗を訪れる顧客は,訪れるたびに新しいサービスを受けられるクーポンを携帯電話1で取得できる。
【0017】
赤外線情報配信用パネル4を設置する店舗は,顧客に新しいクーポンを提供することで,リピータを確保できる。
【0018】
観光地を訪れた顧客6は,特別なサービスを受けられる店舗や施設をガイドマップから確認でき,赤外線機能によりクーポンなどを取得できる。
【0019】
図3のようなガイドマップを観光地などに設置すると,その観光地だけでなく周辺の施設や店舗を同時に利用してもらえるように新規顧客を誘導できる。
【0020】
図6のような赤外線情報配信用パネル13を設置してあるチェックポイントを廻る観光客などは,観光地の様々な場所を訪れることができ,さらにポイントラリーでプレゼントなどのサービスを受けられる。
【0021】
赤外線情報配信用パネル13を設置してポイントラリーを開催する実施者は,観光客などにプレゼントなどを提供することで,観光地をアピールできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】 本発明の構成を示した概念図である。
【図2】 本発明におけるリピータ確保のためのパネルの例である。
【図3】 本発明における赤外線情報配信用ガイドマップ用パネルの利用イメージ図である。
【図4】 本発明で実現する新規顧客を誘導する観光ガイドマップ用パネルの例である。
【図5】 図4のパネルから取得できるクーポンの例である。
【図6】 本発明におけるポイントラリー用パネルの例である。
【図7】 図6のパネルから取得できるクーポンの例である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
リピータを望む店舗は図2のような小型パネルに内蔵した赤外線通信ユニット3にクーポンを登録して店舗に設置し,顧客は携帯電話1を用いて赤外線通信ユニット3からクーポンを取得する。
【0024】
新規顧客を誘いたい観光地などは図4のような大型パネルに内蔵した複数の赤外線通信ユニット3にクーポンを登録して人が多く集まる場所に設置し,顧客6は図3のイメージ図のように携帯電話を用いて赤外線通信ユニット3から図5のようなクーポンを取得する。
【0025】
ポイントラリーの実施者は図6のような小型パネルに内蔵した赤外線通信ユニット3にチェックポイント用の画像を登録してチェックポイントに設置し、顧客はチェックポイントに訪れると,携帯電話1を用いて赤外線通信ユニット3から図7のようなチェックポイント用の画像を取得する。
【0026】
全てのチェックポイントの画像を取得した顧客が,ポイントラリー実施者の受付を訪ねて画像を提示することでプレゼントなどのサービスを受けられる。
【実施例】
【0027】
顧客が店舗に来店したときに赤外線機能を利用して携帯電話1にクーポン画像を受信して保存する。
【0028】
顧客が次に来店したときに,携帯電話1に保存していたクーポンを提示すると,リピータであることがわかり,20%OFFなどのサービスを受けることができる。
【0029】
図4のような大型のガイドマップを作成する。
【0030】
ガイドマップ7に複数の赤外線通信ユニット3を組み込み,駅前などの観光客の集まる場所に設置する。
【0031】
観光客6はガイドマップ7から赤外線機能を利用して,図5のような各種データを受信して保存して,それを持ってガイドマップに掲載されている各観光地や商業施設などへ行けば特別のサービスを受けられる。
【0032】
図5のクーポン画像8の場合は,美しい景色の壁紙を取得することで,観光地をアピールできる。
【0033】
クーポン画像9の場合は,特定の施設で200円OFFのサービスが受けられる。
【0034】
クーポン画像10とクーポン画像12の場合は,各所の店舗で10%OFFのサービスが受けられる。
【0035】
クーポン画像11の場合は,指定の施設で入館料半額のサービスが受けられる。
【0036】
観光客が図6のようなパネルを設置してあるチェックポイントを訪れたときに,赤外線機能を利用して携帯電話1に図7のような画像を受信して保存する。
【0037】
チェックポイント用画像14の例は,天橋立駅のチェックポイントを訪れたことを証明するものである。
【0038】
チェックポイント用画像15の例は,元伊勢籠神社のチェックポイントを訪れたことを証明するものである。
【0039】
チェックポイント用画像16の例は,天橋立ビューランドのチェックポイントを訪れたことを証明するものである。
【0040】
チェックポイント用画像17の例は,傘松公園のチェックポイントを訪れたことを証明するものである。
【0041】
チェックポイント用画像18の例は,智恩寺のチェックポイントを訪れたことを証明するものである。
【0042】
チェックポイント用画像14〜18を取得して実施者の受付に行って画像を提示することで,すべてのチェックポイントを訪れたことがわかり,抽選券やプレゼントをもらうことができる。
【産業上の利用可能性】
【符号の説明】
【0043】
1 携帯電話
2 赤外線伝送機能
3 赤外線通信ユニット
4 リピータ確保のためのパネルの例
5 観光ガイドマップのイメージ図
6 観光ガイドマップの利用者
7 観光ガイドマップのパネルの例
8〜12 観光ガイドマップ用クーポンの例
13 ポイントラリー用パネルの例
14〜18 ポイントラリーにおけるチェックポイント用クーポンの例

【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線通信機能によって画像データを携帯電話に送信できる赤外線通信ユニットを内蔵したパネルに,携帯電話で表示できる画像データを登録しておき,顧客にとって便利でお得なクーポン画像などを登録して店舗などに設置しておくと,顧客が携帯電話でクーポン画像を取得して,次回の来店時に特別なサービスを受けることができる店舗のリピータ確保対策。
【請求項2】
駅前などの大型パネルやサインに,携帯電話で表示できる画像データを登録しておくと,赤外線通信機能によって画像データを携帯電話に送信できる赤外線通信ユニットを複数内蔵し,現地を訪れる観光客などにとって便利でお得なクーポン画像などを登録して設置しておくと,顧客が携帯電話でクーポン画像を取得して,店舗などに誘導できる新規顧客の誘導システム。また観光客が取得したクーポンを知人に提供すると,その店舗等を知人にPRしたことになって,このシステムの効果がより増加する。
【請求項3】
携帯電話で表示できる画像データを登録しておくと,赤外線通信機能によって画像データを携帯電話に送信できる機能を持つ赤外線通信ユニットを内蔵したパネルに,チェックポイントを訪れたことを証明するための画像を登録して設置しておくと,顧客が携帯電話で訪れたチェックポイントでチェックポイント用画像を取得すると,そのチェックポイントを訪れたことがわかり,特別のサービスを受けることができるポイントラリーシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−100430(P2011−100430A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−270733(P2009−270733)
【出願日】平成21年11月7日(2009.11.7)
【出願人】(598035680)合資会社研究支援センター (7)
【Fターム(参考)】