説明

搾乳器の挿入物

搾乳器の胸を受ける漏斗(10)のための挿入物であって、圧力室(26)を定める細長い膨張可能な嚢(23)、を有し、前記細長い膨張可能な嚢は、前記胸を受ける漏斗(10)の乳首を受ける空間(11)内に合うよう適応され、前記嚢は前記漏斗の内端から前記漏斗の外端に向かって延在し、胸が前記漏斗に挿入されたときにユーザの乳首と前記漏斗の間に横たわるようにされ、前記細長い膨張可能な嚢は、前記乳首を受ける空間と前記圧力室との間に圧力差が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するよう構成され、前記ユーザの乳首に蠕動運動が適用され、前記ユーザの乳首からの乳の発現を支援するようにされる、ことを特徴とする挿入物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搾乳器の挿入物に関する。本発明は、ユーザから乳を絞り出すよう動作可能な搾乳器の胸を受ける漏斗に合うよう適応される挿入物に関する。本発明は、搾乳器の胸を受ける漏斗、及び胸を受ける漏斗を有する搾乳器にも関する。
【背景技術】
【0002】
搾乳器は、ユーザの胸から乳液を絞り出すための良く知られた装置である。搾乳器は、乳児が自身で乳を搾り出すことができない場合、又は母親が乳児から離れている場合、例えば仕事で乳児から離れている場合に用いられうる。乳を搾り出すための搾乳器の使用は、乳の供給が少ない女性を刺激し乳の生産を増加させるためにも用いられうる。
【0003】
従来の搾乳器は、授乳している母親の胸からの乳の摘出を促すために真空を利用する。装置のポンプ作用は、乳頭から収集容器へと乳を引き出し、圧力及び/又は周波数は母親の好みに調整されうる。従って、母親の好みへの搾乳器の調整機能は、限られている。
【0004】
図1は、ユーザの胸から乳を搾り出す従来の搾乳器を示す。このような従来の搾乳器ユニット1は、本体2及び哺乳瓶3を有する。哺乳瓶3は、ねじ込み継ぎ手により本体2に取り付けられる。
【0005】
真空ポンプ・ユニット(示されない)は本体2内に形成され、以下に記載されるように真空を生成し、取っ手4が本体2から延びている。搾乳器は、手動で、例えば取っ手を強く握ることにより又はフット・ペダルの操作により、動作されてもよい。搾乳器は、小型電気モータにより電気的に駆動されてもよい。
【0006】
胸を受ける漏斗5は、ユーザの胸を受けるために、本体2に固定的に取り付けられる。漏斗5は、口6及び喉7を有する。口6は外端で開いており、口6の内側表面は外端から喉7へ向かって収束し中空の凹所を形成する。挿入物8は、ユーザの快適さを向上させるため及び乳の発現を支援するために漏斗5の口6に挿入可能である。このような挿入物は欧州特許第1593402号明細書から知られている。該特許文献は、挿入物が、漏斗の外端から喉まで搾乳器の漏斗の口の内側部分の周囲に延在する円形の対称的な可撓性の膜を有することを記載している。膜は、使用中、中空の凹所に変形可能であり、胸からの乳の発現を支援するために乳頭及び/又は乳輪に圧縮力を加える。
【0007】
しかしながら、上述の搾乳器の有する問題は、ユーザがこのような搾乳器を使っているときに不快又は困難に悩むことが知られている。赤ん坊がその母親の胸から食物を与えられるとき、乳児は乳を得るために2つの動作に専念する。つまり、母親の胸の乳頭及び乳輪上の赤ん坊の舌の動作により生み出される吸てつ動作と蠕動運動である。吸てつ動作は、陰圧を加えて、胸をつかみ乳流を促す。赤ん坊は、乳輪及び乳頭の上で蠕動する舌の動きを行い、胸からの乳流を促すこともできる。この動きでは、リズミカルな収縮と拡大の動きが行われ、乳流を促す。
蠕動する舌の動きは、「レットダウン」反射(射乳)に関与するホルモン生成を刺激し、乳腺内に生成された乳を乳管内へ放出させる。従来の搾乳器はこの蠕動運動を生成せず、従ってこのような乳を搾り出す動作手段の欠如は不快であり非効率でありうる。
【0008】
上述の問題を取り扱うために、胸に蠕動運動を適用しようとする搾乳器が米国特許第4263912号明細書に開示されている。該特許文献に開示された搾乳器は、漏斗の口の外端から内端へと減少する厚さの変化する膜を有する円形の対称的な可撓性の膜を有する。該膜は、使用中、所定の蠕動方法で、乳頭を受ける空間内へ変形され、漏斗の外端で開始し、漏斗内に受け入れられた胸の乳頭の端に最も近い内端に向かって変形する。
【0009】
しかしながら、上述の搾乳器の構成の欠点は、複雑な構造を有する搾乳器を有し、吸てつする赤ん坊の動作に類似した十分な蠕動運動を達成することが困難なことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の目的は、上述の問題を大幅に軽減するか又は克服する搾乳器を提供すること、及び吸てつする赤ん坊の動作に更に似た方法で胸からの母乳の発現を支援することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によると、搾乳器の胸を受ける漏斗のための挿入物が提供される。当該挿入物は、細長い膨張可能な嚢、を有し、前記細長い膨張可能な嚢は、前記胸を受ける漏斗の乳首を受ける空間内に合うよう適応され、前記嚢は前記漏斗の内端から前記漏斗の外端に向かって延在し、胸が前記漏斗に挿入されたときにユーザの乳首と前記漏斗の間に横たわるようにされ、前記細長い膨張可能な嚢は、前記乳首を受ける空間と前記圧力室との間に圧力差が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するよう構成され、前記ユーザの乳首に蠕動運動が適用され、前記ユーザの乳首からの乳の発現を支援するようにされる。
【0012】
望ましくは、前記弾力性のある変形可能な膜は、前記細長い膨張可能な嚢に正圧が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するように構成され、ユーザの乳首に蠕動運動が加えられるようにする。
【0013】
好都合なことに、細長い膨張可能な嚢は、弾力性のある変形可能な膜から形成される。
【0014】
一実施形態では、前記弾力性のある変形可能な膜の堅さは、前記嚢の長さに沿って変化し、前記嚢の前部の近くの前記弾力性のある変形可能な膜は、前記嚢の遠くの後部における前記弾力性のある変形可能な膜の堅さより弱い。
【0015】
好適な実施形態では、前記弾力性のある変形可能な膜は、分化する壁厚を有し、前記壁厚は、前記前部から離れて増大し、前記嚢の前記後部に近い前記膜の厚い部分が、前記乳首を受ける空間内に配置された前記ユーザの乳首に向かって変形する前に、前記嚢の前記前部に近い前記膜の薄い部分は、前記ユーザの乳首に向かって変形するようにされる。
【0016】
有利なことに、前記細長い膨張可能な嚢は、流体注入口を有し、前記流体注入口は、前記嚢の前記後部の近くに配置され、流体の流れを前記圧力室に入れ及びそれから出すようにする。
【0017】
望ましくは、前記弾力性のある変形可能な膜は、対向する上側膜壁及び下側膜壁を有し、前記挿入物が前記漏斗内に配置されたとき、前記下側膜壁は前記漏斗に対して横たわるよう構成され、前記上側膜壁はユーザの乳首に向かって変形するよう構成される。
【0018】
弾力性のある変形可能な膜は、高分子、非エラストマー材料から形成されてもよい。
【0019】
本発明の別の態様によると、搾乳器のための胸を受ける漏斗が提供される。当該漏斗は挿入物を有する。該挿入物は、細長い膨張可能な嚢、を有し、前記細長い膨張可能な嚢は、前記胸を受ける漏斗の乳首を受ける空間内に合うよう適応され、前記嚢は前記漏斗の内部から前記漏斗の外部へと延在し、胸が前記漏斗に挿入されたときにユーザの乳首と前記漏斗の間に横たわるようにされ、前記細長い膨張可能な嚢は、前記乳首を受ける空間と前記圧力室との間に圧力差が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するよう構成され、ユーザの乳首に蠕動運動が適用され、前記ユーザの乳首からの乳の発現を支援するようにされる。
【0020】
胸を受ける漏斗は、ユーザの乳首を受ける開口を有する堅い外殻、を更に有し、前記挿入物は、前記堅い殻に対して位置付けられてもよい。
【0021】
望ましくは、前記堅い外殻は平坦な内側表面を有し、前記挿入物は前記平坦な内側表面に対して位置付けられる。
【0022】
有利なことに、前記嚢の後部は前記漏斗の開口から遠くに配置され、前記嚢の前部は前記漏斗の開口の近くに配置される。
【0023】
好都合なことに、嚢は、漏斗内に該嚢の後部で取り付けられ、該嚢の前部が抑圧されないようにする。
【0024】
前記漏斗は口部及び喉部を有し、前記口部は前記漏斗への開口を有し、前記喉部は前記口部を搾乳器の本体に結合し、前記嚢は前記喉部内に配置され、前記嚢の前部は前記口部内へ延在してもよい。
【0025】
望ましくは、前記挿入物は主挿入物であり、前記胸を受ける漏斗は副挿入物を更に有し、前記副挿入物は、円周状に延在する弾力性のある変形可能な壁を有し、前記口部内に配置され、前記嚢の前部を超えて延在し、ユーザの乳首が前記漏斗内に配置されたときに前記前部がユーザの乳首に接触しないようにする。
【0026】
一実施形態では、前記副挿入物の一部は、前記漏斗の前記喉部内に延在し、前記部分は、正反対に向かい合い、前記喉部内の前記主挿入物から周辺に離れている。
【0027】
前記挿入物は前記漏斗に取り外し可能に取り付けられてもよい。
【0028】
本発明の更に別の態様によると、挿入物を有する胸を受ける漏斗を有する搾乳器が提供される。当該挿入物は、細長い膨張可能な嚢、を有し、前記細長い膨張可能な嚢は、前記胸を受ける漏斗の乳首を受ける空間内に合うよう適応され、前記嚢は前記漏斗の内端から前記漏斗の外端に向かって延在し、胸が前記漏斗に挿入されたときにユーザの乳首と前記漏斗の間に横たわるようにされ、前記細長い膨張可能な嚢は、前記乳首を受ける空間と前記圧力室との間に圧力差が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するよう構成され、前記ユーザの乳首に蠕動運動が適用され、前記ユーザの乳首からの乳の発現を支援するようにされる。
【0029】
望ましくは、前記搾乳器は、前記挿入物内に正圧を生成する手段を有する。
【0030】
本発明の好適な実施形態は、単なる例として添付の図面を参照して以下に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】既存の搾乳器の斜視図を示す。
【図2】本発明の第1の実施形態による搾乳器の胸を受ける漏斗及び挿入物の断面側面図を示す。
【図3】図2に示された胸を受ける漏斗及び挿入物の線X−Xに沿った概略的な断面側面図を示す。
【図4】図3に示された搾乳器の挿入物の断面側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図2及び3を参照すると、搾乳器ユニットの胸を受ける漏斗10が示される。搾乳器ユニット(示されない)は本体及び乳を受ける容器を有する。乳をうける容器は、赤ん坊又は乳児のための哺乳瓶の形式をとってもよく、ねじ込み継ぎ手により本体に取り付けられる。しかしながら、クリップ(示されない)のような代替の解放可能な取り付け手段が用いられてもよいことが理解されるだろう。
【0033】
真空ポンプ・ユニット(示されない)は本体2内に配置され、以下に記載されるように真空を生成し、取っ手(示されない)が本体から延びている。真空ポンプ・ユニットは電動であり、取っ手は本体内に配置されたバッテリにより電力を供給される電動真空ポンプ・ユニット(示されない)を操作する。或いは、取っ手は、真空ポンプ・ユニットを操作するために手動で操作可能である。真空ポンプ・ユニットは従来型なので、ポンプ・ユニットの更なる説明は本願明細書に記載されない。
【0034】
胸を受ける漏斗10は、搾乳器(示されない)の本体(示されない)から延在し、ユーザの胸12を受ける中空の凹所を有する。漏斗10は外殻13を有する。外殻13は、本体(示されない)から延在し、該本体と一体的に形成される。外殻13は、本体に最も近い漏斗10の内端14で真空ポンプ・ユニットに通じている通路を定め、本体から遠い漏斗10の外端18に開口15を有する。
【0035】
胸を受ける漏斗10は、口部16及び喉部17を有する。口部16は円錐状であり、外端18で開口15を形成する。口部16の内側表面19は、外端18から喉部17へ向かって収束する。喉部17は、円周状に延在する内側表面20を有する管状であり、口部16と搾乳器の本体との間に延在する。口部16と喉部17は、外殻13により形成され、互いに及び本体と一体的に形成される。外殻13は、製造を容易にするため及び消毒を可能にするために硬質プラスチックのような堅い変形可能でない材料から形成される。しかしながら、代替の適切な材料が用いられてもよい。
【0036】
本発明の本実施形態では、漏斗10の外殻13は搾乳器の本体(示されない)と一体的に形成されているが、代替の実施形態では、漏斗10は本体から取り外し可能に取り付けられることが理解されるだろう。このような漏斗10は、搾乳器の本体に取り外し可能に取り付けられ、漏斗10及び本体の洗浄又は消毒を支援する。
【0037】
漏斗10の口部16及び喉部17は乳首を受ける空間11を一緒に定め、流体の通路が漏斗12の乳首を受ける空間11と乳を受ける容器(示されない)との間に本体を通じて設けられる。流体の通路は、以下に説明されるように、ユーザの胸が乳首を受ける空間内に置かれたとき、本体(示されない)内に配置された真空ポンプ・ユニット(示されない)が漏斗10の乳首を受ける空間内に陰圧を生成することを可能にする。口部の内側表面19及び喉部の内側表面20は、漏斗の内側表面を一緒に定める。
【0038】
図2乃至4は主挿入物22を示す。主挿入物22は、搾乳器ユニットの胸を受ける漏斗10内に合うよう適応される。主挿入物22は、細長い膨張可能な嚢23及び流体注入口24を有する。細長い膨張可能な嚢23は、外膜25及び外膜25により定められる圧力室26を有する平坦なクッションとして形成される。流体注入口24は、膨張可能な嚢23の一端から延在し、圧力室26と圧力生成手段(示されない)との間を連絡する中空管27を形成する。接続27の形状は、流体密封であり圧力源までの距離に渡っている限り、重要でないことが理解されるだろう。
【0039】
圧力生成手段は、単に外気との接続であり、要するに圧力室26を大気圧に保っている。乳首かかる膨張可能な嚢23の圧縮力を増大するために、真の圧力生成手段が搾乳器(示されない)に追加され、圧力室26内の圧力を大気のレベルより上に高めうる。
【0040】
細長い膨張可能な嚢23は、通常、舌の形状であり、収縮状態では嚢は下側膜壁28、対向する上側膜壁29、及び下側膜壁28と上側膜壁29とを結合させる末梢の膜端30を有し、向かい合う側面32の対に沿って、前部33及び後部34に延在する。流体中入口24は、嚢23の後部34から延在する。
【0041】
外膜25は、弾性的に変形可能であり、前部33から後部34まで変化する壁厚を有する。下側膜壁28及び上側膜壁29のそれぞれの内側表面、並びに下側膜壁28及び上側膜壁29のそれぞれの外側表面は、嚢の前部33から嚢の後部まで互いに分化する。従って、外膜25の壁厚は、外膜25の堅さを増し、外膜が後部33に向かって変形しやすさを減ずるようにする。
【0042】
膨張可能な嚢23は、高分子非弾性体材料、例えばポリウレタン、ポリプロピレン又はポリエチレンから形成される。しかしながら、材料はこれらに限定されないこと、如何なる適切な材料、例えばシリコン・ゴムのような弾性体が用いられてもよいことが理解されるだろう。上述の実施形態では、主挿入物22の外膜25は、低い摩擦抵抗を有するつや消し仕上げをした表面構造を有する。
【0043】
主挿入物22は、漏斗10内で取り外し可能で使い捨て可能である。この例である実施形態では、主挿入物22は、主として喉部17内に配置され、一部が口部16内に延在している。代替の実施形態では、漏斗の形状及びその中のユーザの胸の位置付けに依存して、主挿入物22は胸を受ける漏斗10の口部16内に配置されることが理解されるだろう。
【0044】
搾乳器が乳を受ける容器(示されない)の最下部と共に動作可能位置に保持されたとき、下側膜壁28は、漏斗の下側領域にある漏斗の内側表面に対して位置付けられる。図2に示されるように、嚢23の主要部分は、喉部17内に配置され、喉部の内側表面20の一部に対して横たわる。また、前部33に近い嚢23の前方部は下方へ曲がり、口部の内側表面19に対して位置付けられる。好適な実施形態では、喉の内側表面20及び口部の内側表面19は、平面部分(示されない)を有する。該平面部分に対して、下側膜壁28が位置付けられる。しかしながら、図3に示すように、口の内側表面19及び喉の内側表面20は湾曲していてもよく、これらに対して下側膜壁28が位置付けられる。
【0045】
主挿入物22は、取り外し可能で漏斗10内に挿入可能であり、洗浄及び消毒を助ける。しかしながら、挿入物は漏斗に固定的に取り付けられてもよいことが理解されるだろう。この例である実施形態では、主挿入物22は、流体注入口24が接続具(示されない)に固定的に接続することにより、漏斗10内に取り付けられる。接続具(示されない)は、陽圧生成手段(示されない)への又は周囲圧力への流体通路を提供する。それにより、以下に明らかになるように、乳首を受ける空間11と細長い膨張可能な嚢23の圧力室26との間で、流体注入口24を通じる気流により、圧力差が生成され、嚢23を膨らませうる。上述の構成の利点は、以下で明らかになるように、主挿入物22は漏斗の内側表面の上を自由に滑ることができること、それにより嚢23が膨らんでいるときに抑圧されないこと、及び下側膜壁28と上側膜壁29とが膨らみ、末梢端30が漏斗10の内側表面から離されることである。
【0046】
主挿入物22は他の手段により漏斗10に取り付けられてもよいことが理解されるだろう。しかしながら、このような取り付け手段は、以下で明らかになるように、挿入物の後部に前部からは遠くに配置され、嚢が膨らんだときに前部が漏斗の内側表面から離されるようにし、嚢23の末梢端から間隔を空けられ、嚢が膨らんだときに下側膜壁が外側へ膨らむようにする。
【0047】
搾乳器は、副挿入物40を更に有する。副挿入物40は、適切なゴム材料のような弾力性のある変形可能な材料から形成され、母親に乳首の位置を見えるようにするため透明であってもよい。
【0048】
副挿入物40は、円周に延在する弾力性のある変形可能な壁43を有する外側部分42を有する。壁43は、内側へ向かって収束し、通常、円錐状の形状を形成し、口部の内側表面19に対して横たわるよう構成される。円弧状の内側部分44は、外側部分42の狭い部分から延在し、搾乳器が乳を受ける容器(示されない)の最下部と共に動作可能位置に保持されたとき、上側領域にある喉部の内側表面20に対して横たわるよう構成される。
【0049】
搾乳器及び上述の例である実施形態による主挿入物22の動作を、図を参照して以下に説明する。
【0050】
ユーザは、主挿入物22を漏斗12の喉部17に挿入する。挿入物23は、接続具(示されない)に取り付けられている流体注入口22により漏斗内に取り付けられている。下側膜壁28は、漏斗の内側表面に対して位置付けられる。嚢23は、一部が口部の内側表面19に対して位置付けられるように曲がっている。
【0051】
副挿入物40は、次に漏斗10の口部16内に挿入される。嚢23の前部33は、口部16の内側表面19と副挿入物の外側部分42の弾力性のある変形可能な壁43との間に配置されている。円弧状の内側部分44は、漏斗10の喉部17内に延在し、主挿入物22から間隔を空けられ主挿入物22と正反対に、喉部17の内側表面20に対して位置付けられる。従って、主挿入物22及び副挿入物の内側部分44及び外側部分42は、それらの間に乳首を受ける空間11を定める。以下に詳細に説明されるように、ユーザの乳首は、搾乳器の使用中、乳首を受ける空間11内に挿入される。
【0052】
上述の構成の利点は、主挿入物22が漏斗10の外殻13の周囲に円周状に延在しないこと、それにより外殻13が透明である実施形態では、ユーザが互いに間隔を空けられた主挿入物22と副挿入物40との間に定められた外殻13の領域を通じて漏斗10の内側を見ることが可能であり、それによりユーザの乳首及び乳首からの乳の発現を見ることができることである。知られている蠕動搾乳器では、挿入物は漏斗の内側表面の周りに円周状に延在し、特に表面が乳首表面との摩擦を低減するための構造(つや消し)であるとき、ユーザが漏斗内に配置された乳首及び乳首からの乳の発現を見ることが困難である。
【0053】
主挿入物の流体注入口24が取り付けられる接続具(示されない)は、嚢23により定められる圧力室26と空気ポンプのような圧力生成手段(示されない)との間の流体の連絡を提供し、以下に説明されるように圧力室26内に正の圧力差を提供する。
【0054】
主挿入物22及び副挿入物40が胸を受ける漏斗10内に挿入されると、搾乳器は組み立てられた状態になり、ユーザは漏斗の開口15を通じて乳首を受ける空間11に胸を挿入する。ユーザの乳輪及び/又は胸は、漏斗10の口部16により形成された円錐形に成形された凹部内に配置され、副挿入物40に対して配置され密封する。従って、乳輪及び乳頭を有するユーザの乳首は、乳首を受ける空間11内に配置される。
【0055】
真空ポンプ・ユニット(示されない)を操作することにより、乳首を受ける空間11内に陰圧が形成される。陰圧は、従来の搾乳器の方法で、陰圧を胸に加えることにより、ユーザの胸からの乳の抽出を促すのを助け、外部から僅かな支持しかない又は如何なる支持もないときでも胸に対して搾乳器1を適所に維持するのを助ける。
【0056】
陰圧が乳首を受ける空間11に加えられるとき、乳首は乳首を受ける空間内に押し出される。従って、乳首を受ける空間11内に配置された乳首の表面の大部分が、主挿入物22と副挿入物40の円弧状の内側部分44との間の嚢23の上側膜壁29の近くになる。
【0057】
乳首を受ける空間11内に加えられている陰圧のみならず、正圧生成手段により、流体注入口24の中空管27を介して、正圧も圧力室26内に形成される。圧力室26内に形成された正圧は、乳首を受ける空間11と圧力室26との間に圧力差を作り出す。
【0058】
代替として、流体注入口の中空管27は、外気に接続され、圧力室26を大気圧に保っている。乳首を受ける空間11内の陰圧が上昇しているとき、空間11と圧力室26との間の圧力差は上昇し、前述の正圧生成手段と同様に、低い乳首圧縮力にも拘わらず、以下に説明される嚢23と同様の動作を与えるだろう。
【0059】
乳首を受ける空間11と圧力室26との間の圧力差は、嚢23を拡大させ、下側膜壁28及び上側膜壁29をそれらの弾力性のある変形可能な特性により外側に膨張させる。漏斗の硬質外殻13は、主挿入物22が外側に膨張するのを防ぐ。従って、主挿入物22は、乳首を受ける空間11内へ内側に膨張させられる。上側膜壁29及び下側膜壁28の変化する壁厚により、壁厚が、嚢の前部33近くの各壁28、29の薄い部分から嚢の後部34近くの各壁28、29の厚い部分へと増大する場合、嚢の前部33近くの膜壁28、29は、嚢の後部34へ向かって増大する弱い堅さを有する。
【0060】
従って、乳首を受ける空間11と圧力室26との間の圧力差が増大するにつれ、それぞれの弾力性のある変形可能な膜壁28、29の厚い部分は、膨らませられ、外側に膨張させられる。また、それぞれの弾力性のある変形可能な膜壁28、29の厚い部分の強い堅さは、該厚い部分が初期に変形するのを防ぐ。従って、圧力差が増大するにつれ、それぞれの弾力性のある変形可能な膜壁28、29のより多くの部分が、次第に外側に変形され膨張させられる。従って、主挿入物22は乳首を受ける空間11内へと促され、上側膜壁29はその中に配置されたユーザの乳首に対して促される。従って、主挿入物22は、次第に内側に膨張させられ、挿入物内に乳首を受ける空間11の一端の近くに配置されたユーザの乳首に対して該空間11の他端に向かって促される。次に、ユーザの乳首は、主挿入物22と副挿入物40との間で圧縮される。
【0061】
圧力室内の圧力が増大するときの、各壁28、29の変化する厚さによるそれぞれの弾力性のある変形可能な膜壁28、29の漸進的な変形は、主挿入物22にユーザの乳首に蠕動運動を与えさせる。これは、ユーザの乳首からの乳の発現を促進する。また、この膜壁28、29の漸進的な変形は、従来の搾乳器の動作よりも、赤ん坊又は乳児に良く似ている。更に、本発明の利点は、主挿入物22が解剖学的に乳児の舌に似ていること、及び乳児の舌に似た形状及び動きを有すること、及び副挿入物40の内側部分44が乳児の口蓋に似ていることである。従って、搾乳器の自然な感触が向上する。乳は、ユーザの胸から発現し、漏斗10の外殻13により定められた通路を通じて漏斗10から搾乳器の本体内へと及び乳を受ける容器内へと放出される。
【0062】
挿入物が下側膜壁28及び上側膜壁29を有する嚢なので、挿入物は、挿入物を固定的に位置付けるために及び/又は挿入物と漏斗の外殻との間に嚢を膨らませるために正圧が生成されうる圧力室を形成するために、外端で漏斗に固定的に取り付けられる必要がない。嚢23により形成されている圧力室26の利点は、挿入物が漏斗10に誤った方法で取り付けられ、それにより漏れ及び機能消失を生じるのを防ぐことである。更に、従来の搾乳器では、挿入物の変形は、漏斗の外輪への挿入物の取り付けにより妨げられる。しかしながら、本発明では、挿入物は拘束されない。更に、これは、挿入物の前部で変形させるために材料の折り曲げが必要ないとき、変形の可能性を許容する。
【0063】
弾力性のある変形可能な下側膜壁29及び上側膜壁28は外側に膨張させられるので、嚢23の前部33は、漏斗10の内側部分14へ向かって内側に膨張させられる。従って、嚢23の前部33及び上側膜壁29の対応する部分は、乳首を受ける空間11内に配置されたユーザの胸に対して滑るよう促される。しかしながら、ユーザの胸は、副挿入物40に対して位置付けられる。副挿入物40は、嚢23の前部33を超えて延在する。従って、該前部33はユーザの胸に接触せず、摩擦による不快症状を防ぐ。更に、嚢23は漏斗の外殻13に固定的に取り付けられないので、嚢23は抑圧されず、従って嚢の前部33で抑制されずに自由に膨らむ。
【0064】
抑圧されない嚢23の前部33の利点は、嚢23の前部33で変形を抑止しないことにより、弾力性のある変形可能な膜壁28、29の漸進的な変形を支援することである。これにより、該前部33は、弾力性のある変形可能な膜壁28、29の残りの部分の変形の前に、膨らむことができ、ユーザの乳首に改善された蠕動運動を与える。この蠕動運動は、ユーザの乳首からの乳の発現を促し、赤ん坊又は乳児の蠕動運動により似ている。
【0065】
弾力性のある変形可能な壁26をユーザの乳首から離れた元の位置へ内側に膨張させるために、乳首を受ける空間11内の圧力は低減され、圧力差を減少させる。従って、弾力性のある変形可能な膜23は、嚢の堅さ及び弾力性のある特性により、乳首から離れた元の位置へ内側に膨張させられる。圧力差が減少されると、それぞれの弾力性のある変形可能な膜壁28、29の薄い部分が元の形状及び位置に戻る前に、それぞれの弾力性のある変形可能な膜壁28、29の厚い部分は、元の形状及び位置に戻る。圧力室26と乳首を受ける空間11との間に正の圧力差を循環的に生成することにより、繰り返される蠕動運動が、乳首を受ける空間11内に置かれたユーザの乳首に与えられる。
【0066】
主挿入物22は、漏斗10から取り外し可能である。挿入物22が漏斗10から取り外し可能であることの利点は、挿入物が容易に洗浄できることである。更に、挿入物の構成部品の数が限られているため、挿入物及び搾乳器の組立品は、組立が容易で製造が簡単である。
【0067】
搾乳器は、以上に詳細に説明されたように主挿入物及び副挿入物とともに使用されるよう構成されるが、代替の実施形態では、主挿入物が副挿入物を有さない搾乳器で用いられてもよいことが理解されるだろう。
【0068】
副挿入物の利点は、正の圧力差が圧力室内に加えられたとき、上側膜壁及び下側膜壁が膨らむことにより、嚢が膨張させられるとき、嚢の前部が乳首を受ける空間内に置かれたユーザの乳首に対して滑らされることである。従って、ユーザの胸と滑る嚢の前部との間に配置された副挿入物の存在は、嚢の前部がユーザの胸に対して滑ることにより引き起こされる摩擦によるユーザの不快症状を防ぐ。
【0069】
上述の例である実施形態で、弾力性のある変形可能な膜23に沿った堅さの変化は、弾力性のある変形可能な膜23の厚さの変化により形成されたが、厚さの変化は、他の手段、例えば嚢に沿って縦方向に延在し共に一体的に形成されて局所的に厚みを増しそれに沿って壁の固さを増大する複数の肋骨状のものにより達成されてもよいことが理解されるだろう。
【0070】
上述の実施形態では、主挿入物は漏斗に固定的に取り付けられないが、代替の実施形態では、嚢の下側表面は、注入口に近い嚢の内端で漏斗の喉の内側表面に固定的に取り付けられる。この実施形態では、下側表面は、内単に固定的に取り付けられ、末梢端から遠く、従って嚢の端は膨張させられたときに依然として末梢端に沿って短くなりうる。
【0071】
上述の例である実施形態では、主挿入物は漏斗の喉内に配置され、一部が漏斗の口内へ延在しているが、代替の実施形態では、主挿入物が主として漏斗の口内に配置されるか又は完全に漏斗の口若しくは喉内に配置されてもよいことが理解されるだろう。主挿入物の位置は、漏斗の形状、及びユーザの乳首に蠕動運動が適用されユーザの乳首からの乳の発現を支援するようにユーザの胸が漏斗内に置かれたときの漏斗内のユーザの乳首の位置付けに依存する。例えば、乳首が完全に漏斗の口内に配置されるように及び使用中にユーザの乳首が漏斗の喉内に延在しないように漏斗が形作られる場合、主挿入物は漏斗の喉内に配置されないだろう。
【0072】
上述の例である実施形態では、主挿入物は空気により膨張されたが、主挿入物は、圧力室内に流れる気体又は液体を含む代替の流体により膨張させられてもよいことが理解されるだろう。
【0073】
請求項は、本願において特定の特徴の組み合わせで記載されているが、本発明の開示の範囲はまた、何れかの請求項に請求された同一の発明に関連するか否か、又は本発明のように同一の技術的課題の何れか又は全てを軽減するか否かにかかわらず、本願明細書に直接又は間接に又は一般化して開示された新たな特徴又は如何なる新たな特徴の組み合わせを包含する。本発明の出願人は、このような特徴及び/又はこのような特徴の組み合わせのために、本願の出願中に又は本願から引き出される更なる出願中に、新たな請求項が策定され得ることを予告する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搾乳器の胸を受ける漏斗のための挿入物であって、
圧力室を定める細長い膨張可能な嚢、
を有し、
前記細長い膨張可能な嚢は、前記胸を受ける漏斗の乳首を受ける空間内に合うよう適応され、
前記嚢は前記漏斗の内端から前記漏斗の外端に向かって延在し、胸が前記漏斗に挿入されたときにユーザの乳首と前記漏斗の間に横たわるようにされ、
前記細長い膨張可能な嚢は、前記乳首を受ける空間と前記圧力室との間に圧力差が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するよう構成され、前記ユーザの乳首に蠕動運動が適用され、前記ユーザの乳首からの乳の発現を支援するようにされる、
ことを特徴とする挿入物。
【請求項2】
前記弾力性のある変形可能な膜は、前記細長い膨張可能な嚢に正圧が加えられたとき、前記乳首を受ける空間内に配置されたユーザの乳首に向かって所定の方法で変形するように構成され、ユーザの乳首に蠕動運動が加えられるようにする、
ことを特徴とする請求項1に記載の挿入物。
【請求項3】
前記細長い膨張可能な嚢は、弾力性のある変形可能な膜から形成される、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の挿入物。
【請求項4】
前記弾力性のある変形可能な膜の堅さは、前記嚢の長さに沿って変化し、
前記嚢の前部の近くの前記弾力性のある変形可能な膜は、前記嚢の遠くの後部における前記弾力性のある変形可能な膜の堅さより弱い、
ことを特徴とする請求項3に記載の挿入物。
【請求項5】
前記弾力性のある変形可能な膜は、分化する壁厚を有し、
前記壁厚は、前記前部から離れて増大し、
前記嚢の前記後部に近い前記膜の厚い部分が、前記乳首を受ける空間内に配置された前記ユーザの乳首に向かって変形する前に、前記嚢の前記前部に近い前記膜の薄い部分は、前記ユーザの乳首に向かって変形するようにされる、
ことを特徴とする請求項4に記載の挿入物。
【請求項6】
前記細長い膨張可能な嚢は、流体注入口を有し、
前記流体注入口は、前記嚢の前記後部の近くに配置され、流体の流れを前記圧力室に入れ及びそれから出すようにする、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の挿入物。
【請求項7】
前記弾力性のある変形可能な膜は、前記嚢の対向する上側膜壁及び下側膜壁を有し、
前記挿入物が前記漏斗内に配置されたとき、前記下側膜壁は前記漏斗に対して横たわるよう構成され、前記上側膜壁はユーザの乳首に向かって変形するよう構成される、
ことを特徴とする請求項6に記載の挿入物。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の挿入物を有する、搾乳器のための胸を受ける漏斗。
【請求項9】
ユーザの乳首を受ける開口を有する堅い外殻、
を更に有し、
前記挿入物は、前記堅い殻に対して位置付けられる、
ことを特徴とする請求項8に記載の胸を受ける漏斗。
【請求項10】
前記堅い外殻は、平らな内側表面を有し、
前記挿入物は、前記平らな内側表面に対して位置付けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の胸を受ける漏斗。
【請求項11】
前記嚢の後部は、前記漏斗の開口から遠くに配置され、
前記嚢の前部は、前記漏斗の開口の近くに配置され、
前記嚢は、前記漏斗内に前記嚢の後部で取り付けられ、前記嚢の前部が抑圧されないようにする、
ことを特徴とする請求項4に従属するときの請求項9に記載の胸を受ける漏斗。
【請求項12】
前記漏斗は、口部及び喉部を有し、
前記口部は、前記漏斗への開口を有し、
前記喉部は、前記口部を搾乳器の本体に結合し、
前記嚢は、前記喉部内に配置され、
前記嚢の前部は、前記口部内へ延在する、
ことを特徴とする請求項11に記載の胸を受ける漏斗。
【請求項13】
前記挿入物は、主挿入物であり、
前記胸を受ける漏斗は、副挿入物を更に有し、
前記副挿入物は、円周状に延在する弾力性のある変形可能な壁を有し、前記口部内に配置され、前記嚢の前部を超えて延在し、ユーザの乳首が前記漏斗内に配置されたときに前記前部がユーザの乳首に接触しないようにする、
ことを特徴とする請求項12に記載の胸を受ける漏斗。
【請求項14】
前記副挿入物の一部は、前記漏斗の前記喉部内に延在し、
前記部分は、正反対に向かい合い、前記喉部内の前記主挿入物から周辺に離れている、
ことを特徴とする請求項13に記載の胸を受ける漏斗。
【請求項15】
請求項8乃至14の何れか一項に記載の胸を受ける漏斗を有する搾乳器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2012−529955(P2012−529955A)
【公表日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515591(P2012−515591)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【国際出願番号】PCT/IB2010/052563
【国際公開番号】WO2010/146501
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】