説明

撮像装置、および、プログラム

【課題】複数の画像処理を適用することができるとともに、いずれかの画像処理のパラメータは段階的に設定することができ、かつ、当該画像処理を適用する前の画像と当該画像処理を適用した後の画像とを比較できる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置が、入力された画像を画像処理する画像処理部と、画像処理部により画像処理された画像と入力された画像とを表示部に切り替えて表示する制御部と、を備えている。この画像処理部は、入力された画像を画像処理する場合に、当該入力された画像に対して複数の画像処理を実行する。また、複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理は、当該画像処理のパラメータが段階的に設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラのスルー画上で、ユーザ操作により画像処理機能を実行する場合において、プレビュー動作中に、画像処理を適用する前のスルー画と画像処理を適用した後のスルー画とを、ユーザ操作により交互に切り替えて表示する。これにより、画像処理を適用する前のスルー画と画像処理を適用した後のスルー画とを、ユーザが目視により直接比較できるようにして、画像処理における設定の補助をする機能が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−211103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示される技術にあっては、複数の画像処理を重畳させて画像処理することができないという問題がある。
【0005】
また、特許文献1に示される技術にあっては、画像処理のパラメータが複数の段階を持つような場合、ユーザが、画像処理のパラメータの段階を選択して、その画像処理による効果の程度を選択することができないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の画像処理を適用することができるとともに、いずれかの画像処理のパラメータは段階的に設定することができ、かつ、当該画像処理を適用する前の画像と当該画像処理を適用した後の画像とを比較できる撮像装置、および、プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、入力された画像を画像処理する画像処理部と、前記画像処理部により画像処理された画像と前記入力された画像とを表示部に切り替えて表示する制御部と、を備えており、前記画像処理部は、前記入力された画像を画像処理する場合に、当該入力された画像に対して複数の画像処理を実行し、前記複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理は、当該画像処理のパラメータが段階的に設定される、ことを特徴とする撮像装置である。
【0008】
また、この発明は、コンピュータに、入力された画像を画像処理する画像処理手順と、前記画像処理手順により画像処理された画像と前記入力された画像とを表示部に切り替えて表示する制御手順と、を実行させ、前記画像処理手順において、前記入力された画像を画像処理する場合に、当該入力された画像に対して複数の画像処理を実行し、前記複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理は、当該画像処理のパラメータが段階的に設定される、ことを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、複数の画像処理を適用することができるとともに、いずれかの画像処理のパラメータは段階的に設定することができ、かつ、当該画像処理を適用する前の画像と当該画像処理を適用した後の画像とを比較できる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の一実施形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】複数の画像処理のパラメータを調整する場合に、表示部150に表示される画面の一例である。
【図3】画像処理の設定と確認を実行する場合の、一例としてのCPU190の動作を説明する第1の状態遷移図である。
【図4】画像処理を適用する前と後を表示する画面表示の一例を示す説明図である。
【図5】複数の画像処理それぞれに対応するチェックボックスがある場合に、表示部150に表示される画面の一例である。
【図6】複数の画像処理それぞれに対応する調整バーがある場合に、表示部150に表示される画面の一例である。
【図7】画像処理の設定と確認を実行する場合の、一例としてのCPU190の動作を説明する第2の状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による撮像装置の構成を示す概略ブロック図である。
【0012】
この図1に示されるように、本実施形態に係る撮像装置100は、撮像部110と、CPU(Central processing unit)190と、操作部180、画像処理部140と、表示部150と、記憶部160と、バッファメモリ部130と、通信部170と、バス300と、を備えている。
【0013】
撮像部110は、複数のレンズを備える光学系111と、撮像素子119と、A/D変換部120とを含み、設定された撮像条件(例えば絞り値、露出値等)に従ってCPU190により制御され、光学系111による光学像を撮像素子119に結像させて、A/D変換部120によってデジタル信号に変換された当該光学像に基づく画像データを生成する。
【0014】
なお、上述した光学系111は、撮像装置100に取り付けられて一体とされていてもよいし、撮像装置100に着脱可能に取り付けられてもよい。
【0015】
撮像素子119は、例えば、受光面に結像した光学像を電気信号に変換して、A/D変換部120に出力する。
【0016】
また、撮像素子119は、操作部180を介して撮影指示を受け付けた際に得られる画像データを、撮影された静止画の撮影画像データとして、A/D変換部120や画像処理部140を介して、記憶媒体200に記憶させる。
【0017】
一方、撮像素子119は、たとえば、操作部180を介して撮像指示を受け付けていない状態において、連続的に得られる画像データをスルー画(スルー画データ)として、A/D変換部120や画像処理部140を介して、表示部150に連続的に出力する。
【0018】
A/D変換部120は、撮像素子119によって変換された電子信号をアナログ/デジタル変換し、この変換したデジタル信号である画像データを出力する。
【0019】
操作部180は、例えば、電源スイッチやシャッターボタン、十字キー、OKボタン(確定ボタン)その他の操作キーを含み、ユーザによって操作されることでユーザの操作入力を受け付け、CPU190に出力する。
【0020】
画像処理部140は、記憶部160に記憶されている画像処理条件を参照して、バッファメモリ130、または、記憶媒体200に記録されている画像データに対して画像処理をする。ここでいうバッファメモリ130に記録されている画像データとは、たとえば、上述したスルー画のことである。
【0021】
また、この画像処理部140は、入力された画像を画像処理する場合に、当該入力された画像に対して複数の画像処理を実行する。なお、この複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理は、当該画像処理のパラメータが段階的に設定される。
【0022】
表示部150は、例えば液晶ディスプレイであって、撮像部110によって得られた画像データや、操作画面等を表示する。
【0023】
記憶部160は、CPU190によってシーン判定の際に参照される判定条件や、撮像条件等を記憶する。
【0024】
バッファメモリ部130は、撮像部110によって撮像された画像データを、一時的に記憶する。
【0025】
通信部170は、カードメモリ等の取り外しが可能な記憶媒体200と接続され、この記憶媒体200への情報の書込み、読み出し、あるいは消去を行う。
【0026】
記憶媒体200は、撮像装置100に対して着脱可能に接続される記憶部であって、例えば、撮像部110によって生成された(撮影された)画像データを記憶する。
【0027】
CPU190は、撮像装置全体を制御するが、一例としては、画像処理部140により画像処理された画像と、基準画像とを表示部150に切り替えて表示させる。たとえば、CPU190は、画像処理部140により画像処理された画像と、撮像部110により撮像された像(スルー画)とを、表示部150に切り替えて連続的に表示する。また、このCPU190は、ユーザの操作に応じて、画像処理のパラメータを、入力された画像相当の値に変更する変更部を備えている。
【0028】
バス300は、撮像部110と、CPU190と、操作部180と、画像処理部140と、表示部150と、記憶部160と、バッファメモリ部130と、通信部170とに接続され、各部から出力されたデータ等を転送する。
【0029】
次に、図2から図4を参照して、複数の画像処理のパラメータを調整する方法について説明する。ここでは、画像処理として、「色あい(マニュアルホワイトバランス)」、「鮮やかさ(彩度)」、および、「露出補正(明るさ)」の、三つの種別の画像調整を組み合わせる場合について説明する。
【0030】
図2は、複数の画像処理のパラメータを調整する場合に、表示部150に表示される画面の一例である。画面下部には、複数の画像処理のそれぞれに対応したアイコンが表示される。この場合は、「色あい」「鮮やかさ」、および、「露出補正」に対応するそれぞれのアイコンが表示される(図2の符号A1から符号A3参照)。操作部180を介したユーザの操作により、この複数の画像処理のアイコンのうち、いずれか1つのアイコンが選択される。
なお、画面上部に、選択されたアイコンの意味を示す情報を、文字情報として表示してもよい。たとえば、「色あい」に対応するそれぞれのアイコンが選択された場合には、画面上部に、「色合い」という文字を表示してもよい。
【0031】
また、画面下部には、「終了」に対応するアイコンが表示される(図2の符号A4参照)。この「終了」アイコンは、複数の画像処理のパラメータを変更することを終了する場合に選択されるアイコンである。
【0032】
そして、この選択されたアイコンに対応する画像処理のパラメータを調整するための調整バーが、画面左端に表示される(図2の符号B参照)。図2の符号Bで示す調整バーの領域を拡大した一例を、図2の符号Cで示す領域に示す。
【0033】
この調整バー(図2の符号B参照)は、一例としては、調整値を選択するための調整バー(図2の符号C1参照)、調整範囲を示す目盛りであるベース(図2の符号C2参照)、ベースにおいて現在の調整値を示す指針であるカーソル(図2の符号C3参照)、カーソルで設定された調整値の値を示す調整値表示部(図2の符号C4参照)、および、補正適用前のスルー画を表示するOFFボタン(図2の符号C5参照)、から構成されている。
【0034】
以降においては、上述した複数の画像処理のアイコンを選択するモードを第1階層と称し、調整バーを調整するモードを第2階層と称して説明する。
【0035】
次に、図3の状態遷移図を用いて、画像処理の設定と確認を実行する場合の、一例としてのCPU190の動作について説明する。
まず、オート撮影モードにおいて、操作部180に含まれる十字キーの右ボタンを押下したことに応じて、CPU190は、画像調整を開始し、表示部150に第1階層を表示する。
【0036】
この第1階層は、画像処理の種別を選択するタブに相当する。
CPU190は、画像調整機能の第1階層として、スルー画上に色あい、鮮やかさ、露出補正の各ボタンと、終了ボタンとを表示部150に表示する(図2の符号A1からA4を参照)。
【0037】
<第1階層>
第1階層では、ユーザは操作部180の十字キーの左右の操作により、複数の画像処理、および、終了のうち、いずれか1つを選択する(ステップS201、S202、S203、S204、および、S205参照)。なお、この例においては、複数の画像処理、および、終了に対応するアイコンの順序は、左端と右端とで、連続している。
【0038】
複数の画像処理のうちいずれか1つの画像処理が選択された状態で、OKボタンが押下されたことに応じて、CPU190は、選択された画像処理の種別に対応した第2階層に状態を遷移させる(ステップS301、S302、および、S303参照)。なお、終了が選択された状態で、OKボタンが押下された場合には、CPU190は、画像調整機能を終了し、オート撮影モード(スルー画表示)に状態を戻す(ステップS102参照)。
【0039】
なお、CPU190は、上述したステップS201、S202、S203、S204、および、S205において、色あい、鮮やかさ、または、露出補正の各ボタンがユーザの操作により選択されると、選択された種別に対応する調整バーとともに、それぞれの現在の設定値を表示部150に表示する。これにより、確定操作で各種別の第二階層に入らずとも、ユーザは、現在の設定値を確認することができる。
【0040】
また、CPU190は、上述したステップS201、S202、S203、S204、および、S205において、すなわち、第一階層において、表示部150の画面に表示されている調整バーは、低明度、および、グレースケールでの表示とする。これにより、ユーザは、調整バーが、まだ非選択状態であることを確認することができる。なお、調整バーが操作可能な状態となるのは、確定操作により、第2階層に遷移してからである。
【0041】
なお、CPU190は、終了ボタン選択時は、調整バーを表示しない。
【0042】
<第2階層>
次に、第2階層について説明する。
CPU190は、画像調整機能の第2階層として、第1階層で選択された画像処理の種別における調整値を変更するための調整バーと、調整未適用状態とするOFFボタンとを表示する。
【0043】
なお、本実施形態においては、第1階層で選択された画像処理の種別に対応する1つの調整バーのみが、画面に表示される。
【0044】
この、第2階層では、CPU190は、ユーザの操作により、各種別の調整値を選択する。この「調整値」とは、例えば露出補正の+2.0、−1.7などの「基準状態から変更した設定」を指す。
たとえば、ユーザが十字キーの上下を押下したことに応じて、CPU190は、第1階層で選択された画像処理の種別における調整値を変更する(たとえば、ステップS311、ステップS312、または、ステップS313参照)。
【0045】
なお、本実施形態においては、調整バーが選択されている状態で、十字キーの上下が押下された場合に、CPU190は、調整値を変更する。この調整バーが選択されている状態とは、たとえばステップS301、S302、または、S303により、第1階層から第2階層に遷移した後、十字キーの左右が押下され、調整バーが選択されている状態である(たとえば、ステップS321、ステップS322、または、ステップS323参照)。
【0046】
また、ユーザが十字キーの左右を押下したことに応じて、CPU190は、調整バーとOFFボタンとの選択を切り替える(たとえば、ステップS321、ステップS322、または、ステップS323参照)。ここで、CPU190は、調整バーが選択されている場合には、第1階層で選択された画像処理の種別であって、当該調整バーで設定されている設定値による画像処理で画像処理された画像を、表示部150に表示する。一方、OFFボタンが選択されている場合には、CPU190は、画像処理する前の画像、たとえば、スルー画を表示部150に表示する。
【0047】
これにより、ユーザは、調整の有無による差を、表示部150に表示されるスルー画の変化で確認することが可能となる。また、ユーザは、十字キーの左右を選択するだけで、表示部150という同じ画面に、画像処理する前後の画像を、繰り返して、順に表示することができる。よって、ユーザは、画像処理の有無の違いを、確認しやすくなる。
【0048】
なお、CPU190は、調整バーを表示する場合、調整バーを、調整値の取りうる範囲を示したベース部分(図2の符号C2参照)と、現在の調整値を示すカーソル部分(図2の符号C3参照)で構成し、ベース部分にカーソル部分を重ねて表示する。これにより、ユーザは、調整値の取りうる範囲の中において、現在の設定値がどのような位置にあるのかを確認しやすくなる。
【0049】
このように、本実施形態においては、第2階層において、ユーザ操作に従ってカーソル部分を移動表示することで、現在選択されている調整値を示す。このとき、「ベースとカーソル」は、「目盛りと指針」の関係になり、調整範囲に対して現在の調整値がどのような状態にあるかを図示する。
【0050】
また、第2階層において、OFFボタンが選択された状態では、CPU190は、選択されている画像処理により画像処理しないで、この画像処理しない画像を表示する。すなわち、CPU190は、「調整中の画像処理の効果」を反映させないで、表示する。この場合も、すでに確定済みの、他種別の画像処理による画像処理は反映させる。この場合、すでに確定済みの、他種別の画像処理による画像処理は反映させる。
一例としては、第1階層で選択された画像処理が色合いであり、第2階層において、色合いを調整している場合に、OFFボタンが選択された状態では、CPU190は、第1階層で選択されなかった画像処理である鮮やかさや、露出補正については、既に設定された値を用いて、画像処理し、第2階層において調整している画像処理である色合いについては、画像処理しないで、表示する。
【0051】
また、第2階層において、調整バーが選択された状態では、CPU190は、変更された調整値に基づいた画像処理であって、選択されている画像処理により画像処理し、この画像処理した画像を表示する。すなわち、CPU190は、「調整中の画像処理の効果」を反映させて、表示する。この場合も、すでに確定済みの、他種別の画像処理による画像処理は反映させる。
一例としては、第1階層で選択された画像処理が色合いであり、第2階層において、色合いを調整している場合に、調整バーが選択された状態では、CPU190は、第1階層で選択されなかった画像処理である鮮やかさや、露出補正については、既に設定された値に基づいて画像処理し、更に、第2階層において調整している画像処理である色合いについては、変更された調整値による画像処理をして、表示する。
【0052】
そして、OKボタンがオンされたことに応じて、CPU190は、調整値(またはOFF)を確定し、第1階層に移行する(ステップS331、S332、S333、S341、S342、または、S343参照)。
【0053】
なお、調整バーが選択された状態で、OKボタンがオンされたことに応じて、CPU190は、当該調整バーにより変更された調整値を、当該調整バーに対応する画像処理に対する設定値として、記憶部160に記憶する。そして、CPU190は、第1階層において、再度、当該画像処理が選択されて第2階層に遷移した場合には、記憶部160から選択された画像処理に対応する設定値を記憶部160から読み出し、調整バーを表示する場合に、読み出した設定値を初期値とする。これにより、ユーザは、同じ画像処理に対しては、直前に調整した値から、再度変更することができる。
このように、ユーザは、同じ画像処理に対しては、直前に調整した値から再度変更することができるため、本実施形態のように、複数の画像処理がある場合に、ユーザは、複数の画像処理の調整をしやすくなる。
【0054】
一方、OFFボタンが選択された状態で、OKボタンがオンされたことに応じて、CPU190は、当該画像処理により画像処理をしないことを示す情報を、記憶部160に記憶する。
【0055】
なお、CPU190は、調整バーおよびOFFボタンに対して、カーソルの移動に対して操作受付可能な状態(選択状態)にある間、たとえば、選択されている調整バーまたはOFFボタンの外枠に色をつけて、選択状態にあることをユーザに通知する。
【0056】
また、CPU190は、調整バーとOFFボタンとの選択において、選択が他方へ移動された場合、選択されていない調整バーまたはOFFボタンの全体を、明度を下げた無彩色(グレースケール)で表示し、非選択状態にあることをユーザに通知してもよい(図4の符号調整バー)。
【0057】
調整バーが選択された場合の一例を図4(a)に示し、OFFボタンが選択された場合の一例を図4(b)に示す。
この図4(a)に示すように調整バーが選択された場合には、調整バーのまわりに外枠が付けられ(符号B11参照)、OFFボタンのまわりには外枠が付けられていない(符号B12参照)。一方、図4(b)に示すようにOFFボタンが選択された場合には、調整バーのまわりに外枠が付けられておらず(符号B21参照)、OFFボタンのまわりには外枠が付けられている(符号B22参照)
【0058】
また、この図4(a)に示すように調整バーが選択された場合には、調整バーがカラー表示され(符号B11参照)、OFFボタンは、OFFボタンが選択された場合に対比して、明度を下げて表示されている(符号B12参照)。一方、図4(b)に示すようにOFFボタンが選択された場合には、調整バーが無彩色(グレースケール)で表示され(符号B21参照)、OFFボタンは、OFFボタンが選択されていない場合に対比して、明度を上げて表示されている(符号B22参照)。
【0059】
すなわち、CPU190は、調整バーとOFFボタンとのうち、選択されている方と選択されていない方とが、ユーザにわかるように表示する。このように、いずれの選択状態にあるかを、ユーザがわかるようにすることにより、ユーザは、表示部150に表示されている画像が、第1階層で選択した画像処理を反映したものであるのか否かを、簡易に確認することができる。
【0060】
また、調整バーとカーソルとにより、ユーザは、画像処理が段階的に調整される場合であっても、調整値の取りうる範囲の中において、現在の設定値がどのような位置にあるのかを確認しやすくなる。
【0061】
なお、図4(a)の場合、および、図4(b)の場合ともに、たとえば、第1階層において、選択されている画像処理に対応するアイコンは、選択されていない画像処理に対応するアイコンに対比して、明度を上げて、彩度を上げて、または、アイコンのサイズが拡大されて、表示される。すなわち、選択されているアイコンは、選択されていないアイコンと比較された場合、区別されるようにして、表示される。これにより、複数の画像処理において、いずれの画像処理が選択されているかを、ユーザは容易に確認することができる。
【0062】
以上より、本実施形態によれば、複数の画像処理を適用することができるとともに、いずれかの画像処理のパラメータは段階的に設定することができ、かつ、当該画像処理を適用する前の画像と当該画像処理を適用した後の画像とを比較できる、という効果を奏する。
【0063】
このようにして、ユーザは複数の画像処理を調整した後、操作部180のシャッターボタンを押下することにより、撮影する。操作部180のシャッターボタンが押下されたことに応じて、撮像部110は画像データを生成する。次に、画像処理部140は、撮像部110によって生成された画像を画像処理するが、このとき、当該入力された画像に対して、図2から図4を用いて説明したようにして設定された、それぞれの画像処理に対しての設定値に基づいて、複数の画像処理を実行する。そして、複数の画像処理が施された画像が、記憶部媒体200に記録される。よって、ユーザは、撮像する前に設定した複数の画像処理の設定値に基づいて、複数の画像処理が施された画像を撮影することができる。
【0064】
次に、図5を用いて、画像処理を適用するか否かを設定するチェックボックスを、画像処理の種別毎に、設ける場合について説明する。
この図5の画面の一例には、図2を用いて説明した画面の一例において、複数の画像処理に対応して、更に、複数のチェックボックスが、画像処理毎に設けられている(図5の符号D1、D2、および、D3参照)。
【0065】
このチェックボックスのオンとオフとの切り替えは、たとえば、複数の画像処理のうちからいずれか1つが選択されている状態において(図2のステップS201、S202、S203、S204、および、S205参照)、チェックボックスをオンおよびオフに切り替えるボタンがユーザにより押下されたことに応じて、CPU190は、選択された画像処理に対応するチェックボックスのオンとオフとを切り替える。
【0066】
このチェックボックスにより、ユーザは、いずれの画像処理を適用するか否かを、簡易に設定することができるとともに、複数の画像処理のうち、いずれの画像処理が適用されるか否かを、一覧として確認することができる。
【0067】
そしてこの場合、たとえば、画像処理部140は、画像処理をする場合に、チェックボックスがオンされている画像処理のみを実行するようにする。
【0068】
これにより、ユーザは、複数の画像処理がある場合に、いずれの画像処理を適用するか否かを、簡易に設定することができる。
【0069】
次に、図6用いて、複数の画像処理のそれぞれに対して、調整バーを表示する場合について説明する。
この図6の画面の一例には、図2を用いて説明した画面の一例において、複数の画像処理に対応して、更に、複数の調整バーが、画像処理毎に設けられている(図6の符号B101、B102、および、B103参照)。
【0070】
たとえば、調整バーを一括表示するボタンまたはメニューがユーザにより選択されたことに応じて、CPU190は、図6に示すように、複数の画像処理のそれぞれに対応させて、複数の調整バーを表示する(図6の符号B101、B102、および、B103参照)。これにより、ユーザは、複数の画像処理の調整値を、一括して見て確認することができる。
【0071】
なお、この図6の画面において、複数の調整バーのうち、いずれかの調整バーを選択して、当該選択した調整バーと対応付けられている画像処理の設定値を変更するようにしてもよい。これにより、ユーザは、複数の画像処理の設定値を、簡易に確認することができるとともに、簡易に確認することができる。
【0072】
また、複数の調整バーのうちいずれかの調整バーを選択した場合、選択されていない調整バーを、選択された調整バーよりも半透明に表示するようにしてもよい。これにより、複数の調整バーが変更前または変更後の画像に重畳されて表示される場合であっても、選択されていない複数の調整バーは半透明であるため、変更前または変更後の画像が、見やすい。そのため、ユーザは、複数の調整バーが変更前または変更後の画像に重畳されて表示される場合であっても、複数の調整バーを一括して確認しながら、変更前後の画像を確認しやすくなる。
【0073】
次に、図7を用いて、画像処理の設定と確認を実行する場合の、一例としてのCPU190の動作について説明する。この動作は、図3を用いて説明したCPU190の動作の、別実施形態の動作である。
【0074】
この図7においては、図3と同様の処理については、同一のステップ番号を付し、その説明を省略し、異なる処理についてのみ説明する。
【0075】
図3の動作においては、複数の画像処理のうちいずれか1つの画像処理が選択された状態で、OKボタンが押下されたことに応じて、CPU190は、選択された画像処理の種別に対応した第2階層に状態を遷移させる(図3のステップS301、S302、および、S303参照)。
【0076】
これに対して、図7の動作においては、複数の画像処理のうちいずれか1つの画像処理が選択された状態で、十字キーの上ボタンが押下されたことに応じて、CPU190は、選択された画像処理の種別に対応した第2階層に状態を遷移させる(図7のステップS401、S402、および、S403参照)。
【0077】
また、図7の動作においては、第2階層にある場合、第2階層から第1階層に戻るためのボタン(以下、「戻りボタン」とする)が押下されたことに応じて、CPU190は、第2階層から、当該第2階層に遷移する前にあった第1階層に状態を戻す(図7のステップS501、S502、および、S503参照)。
【0078】
なお、この戻りボタンとは、撮像装置が備えるハード的なボタンであり、たとえば、エスケープキーやキャンセルキーなどであってもよい。また、第2階層において、調整バーまたはOFFボタンのいずれが選択されている場合であっても、この戻りボタンが押下されたことに応じて、CPU190は、第2階層から、当該第2階層に遷移する前にあった第1階層に状態を戻す。
【0079】
これにより、ユーザは、十字キーの操作のみにより、第1階層においては、複数の画像処理の中から画像処理を選択することができるとともに、第2階層においても、選択した画像処理の調整をすることができる。よって、ユーザは、図3の場合に対比して、より簡易な操作により、複数の画像処理の中から画像処理を選択し、選択した画像処理の調整をすることができる。
【0080】
以上説明した本実施形態による撮像装置について、たとえば、次のようにしてもよい。
CPU190は、複数の画像処理の中から選択された複数の画像処理を、表示部150に表示するようにしてもよい。一例としては、複数の画像処理の個数が多数あり、表示部150には全ての画像処理に対応するアイコンを表示することができないとする。このような場合、複数の画像処理の中から、少数の画像処理を選択し、この選択された小数の画像処理に対応するアイコンのみを表示部150に表示する。
【0081】
たとえば、画像処理の初期設定として、ユーザが操作部180を操作することにより、複数の画像処理の中から、複数の画像処理を予め選択しておき、記憶部160に初期設定情報として記憶しておく。そして、CPU190が、記憶部160から読み出した初期設定情報に基づいて、複数の画像処理の中から複数の画像処理を選択し、当該選択した複数の画像処理を、表示部150に表示するようにしてもよい。
【0082】
このように、CPU190が、複数の画像処理の中から選択された複数の画像処理を、表示部150に表示することにより、複数の画像処理が多数ある場合であっても、適切に選択された複数の画像処理のみが、表示部150に表示される。よって、ユーザは、複数の画像処理の個数が多数あるような場合であっても、適切に選択された複数の画像処理について、画像処理のパラメータを簡易に設定することができる。
【0083】
また、複数の画像処理のそれぞれの使用頻度または使用履歴が、CPU190により記憶部160に記憶されるようにする。そして、当該使用頻度または使用履歴に基づいて、CPU190が、複数の画像処理の中から、使用頻度が高い順に複数の画像処理を選択し、当該選択した複数の画像処理を、表示部150に表示するようにしてもよい。なお、この使用頻度とは、使用履歴に基づいて、CPU190により生成されてもよい。
【0084】
これにより、ユーザは、複数の画像処理の個数が多数あるような場合であっても、適切に選択された複数の画像処理について、画像処理のパラメータを設定することができるのみならず、ユーザ自身が調整する画像処理の使用頻度またはその使用履歴に基づいて、ユーザ自身が頻繁に使用する(調整をする)画像処理のパラメータを、簡易に選択して設定することができる。
【0085】
また、撮影モード毎に、当該撮影モードに適した複数の画像処理を示す情報が予め記憶部160に記憶されており、CPU190が、選択された撮影モードに応じた複数の画像処理を示す情報を記憶部160から読み出す。そして、CPU190が、当該読み出した複数の画像処理を示す情報に基づいて、複数の画像処理の中から画像処理を選択し、当該選択した複数の画像処理を、表示部150に表示するようにしてもよい。
【0086】
この撮影モードとは、たとえば、風景を撮影するモードや、人物を撮影するモードなどのことである。
【0087】
これにより、ユーザは、複数の画像処理の個数が多数あるような場合であっても、撮影モード毎に適切に選択された複数の画像処理について、画像処理のパラメータを設定することができる。
【0088】
なお、複数の画像処理に対応するアイコンの個数、または、選択された複数の画像処理に対応するアイコンの個数である表示対象アイコンの個数が、表示部150に表示できるアイコンの個数である表示可能アイコンの個数よりも多い場合には、CPU190は、表示対象アイコンのうち、表示可能アイコンの個数分のみを表示部150に表示してもよい。
そして、表示部150に表示されているアイコンにおいて左端に対応するアイコンが選択されている状態で、ユーザにより十字キーの左が押下されたことに応じて、または、表示されているアイコンにおいて右端に対応するアイコンが選択されている状態で、ユーザにより十字キーの右が押下されたことに応じて、CPU190は、表示するアイコンを、左方向に、または、右方向に、順に変更するようにしてもよい。
これにより、表示対象アイコンの個数が表示可能アイコンの個数よりも多い場合であっても、画像処理に対応するアイコンを、適切に表示することができる。
【0089】
また、CPU190は、調整バーを表示部150に予め表示しておき、当該調整バーに対応するように、画像処理に対応するアイコンを、順に移動させて、表示させてもよい。
たとえば、CPU190は、調整バーの下に、画像処理に対応するアイコンを、順に移動させて、表示させる。そして、たとえば、十字キーの左右の押下に応じて、CPU190は、画像処理に対応するアイコンを、順に左または右にスクロールさせる。また、十字キーの上下の押下に応じて、CPU190は、調整バーの下に位置するアイコンに対応する画像処理の、調整値を調整する。このようにしても、ユーザは、複数の画像処理のうちから選択された画像処理に対して、調整バーにより調整値を確認しつつ、かつ、調整バーにより調整値を設定することができる。
【0090】
なお、図2や図4においては、調整バーは、表示部150の画面内において、左端部に表示される場合を説明しているが、調整バーの表示位置はこれに限られるものではない。
たとえば、調整バーは、画面内において、ユーザにより設定された位置に表示されてもよい。このユーザにより設定された位置とは、たとえば、右端、上端、下段である。なお、上端、下段の場合には、調整バーを横向きにしてもよい。
【0091】
また、調整バーは、画面内において、被写体と画面内において同じ位置とならないように、画面内において被写体から遠い位置に、表示してもよい。たとえば、被写体が、画面内において左側にある場合には、CPU190は、調整バーを、画面内において右端に表示する。ここでいう被写体とは、たとえば、顔認識技術により検出された人である被写体や、移動体検出技術により検出された被写体、合焦された被写体、または、複数の被写体のうちユーザの選択により選択された被写体、である。
【0092】
なお、CPU190は、撮像する場合の撮像装置の方向に応じて、画像処理のアイコンの表示や、調整バーの表示を、変更するようにしてもよい。
たとえば、撮像する場合の撮像装置が横位置である場合には、図2または図4に示すように、CPU190は、画面において、画像処理のアイコンの表示を長軸方向に順に表示し、調整バーを、短軸方向となる左端部に縦に表示する。
【0093】
一方、撮像する場合の撮像装置が縦位置である場合には、CPU190は、たとえば、画像処理のアイコンを短軸方向に順に表示し、調整バーを、長軸方向に表示する。
ここでいう撮像装置の横位置とは、画面の長軸方向が水平方向に近く短軸方向が垂直方向に近い場合のことであり、撮像装置の横位置とは、画面の短軸方向が水平方向に近く長軸方向が垂直方向に近い場合のことである。
【0094】
なお、上記の説明においては、複数の画像処理のそれぞれが、複数の段階を有している場合について説明したが、複数の画像処理のうちいずれかの画像処理は、画像処理を適用する適用しないという2段階の段階であってもよい。このように2段階の画像処理に対しては、調整バーに代えて、チェックボックスとしてもよい。
【0095】
また、複数の画像処理のそれぞれに対して、当該画像処理の設定を初期値に戻すリセットボタンを備えるようにしてもよい。これにより、ユーザは、画像処理毎に、画像処理の設定を初期値に戻すことができる。
【0096】
また、複数の画像処理の全てに対して、当該全ての画像処理の設定を初期値に戻すリセットボタンを備えるようにしてもよい。これにより、ユーザは、全ての画像処理の設定を初期値に戻すことができる。
【0097】
また、図2の調整バーとOFFボタンとを選択した場合には、選択された画像処理についてのみの画像処理が適用されるか否かであり、選択されていない画像処理は適用されている可能性があった。ここで、撮像装置は、全ての画像処理を適用するか否かを選択するボタンを備えるようにしてもよい。これにより、ユーザは、全ての画像処理を適用する前と後とを、容易に比較することができる。
【0098】
ここでいう全ての画像処理とは、当該画像処理により画像処理をしないことを確定されていない画像処理の全てである。また、この画像処理により画像処理をしないことを確定された画像処理とは、図3のステップS341、S342、または、S343に示すように、OFFボタンを選択状態で、OKボタンがオンされた画像処理である。
【0099】
なお、画像処理の種別毎に、当該画像処理の種別に対して設定された調整値を表示するようにしてもよい。たとえば、図2に示す画像処理の種別に対応するアイコンの上、または、下に、当該画像処理の種別に対して設定された調整値を表示するようにしてもよい。これにより、ユーザは、複数の画像処理について設定された調整値を、一括して、簡易に確認することができる。
【0100】
なお、本実施形態の説明においては、複数の画像処理として、「色あい(マニュアルホワイトバランス)」、「鮮やかさ(彩度)」、および、「露出補正(明るさ)」の、三つの種別の画像調整の場合について説明したが、画像処理は、これ以外にも任意の画像処理が適用可能である。たとえば、画像処理として、輪郭強調、プレビューにおけるリアルタイムな被写界深度を反映させる画像処理、露出時間(撮影時間)による画像の変化を示す画像処理(たとえば、川の流れを流し撮りする場合)、などにも適用可能である。
【0101】
なお、上記の説明においては、CPU190は、撮像する前のスルー画であって、画像処理をしてないスルー画である第1画像と、複数の画像処理を施したスルー画である第2画像とを、表示部150に切り替えて表示するものとして説明した。しかし、この第1画像とは、画像処理をした後の第2画像の基準となる画像であればよく、基準となる画像処理を施された画像(スルー画)であってもよい。
この基準となる画像処理とは、たとえば、ユーザにより設定値が予め設定されている画像処理であり、複数の画像処理であってもよい。
【0102】
なお、上記の説明においては、CPU190は、撮像する前のスルー画に対して、複数の画像処理により画像処理する場合について説明したが、CPU190は、既に撮像されている画像、たとえば、記憶媒体200から通信部170を介して読み出した画像に対しても、撮像する前のスルー画と同様に、複数の画像処理により画像処理してもよい。
【0103】
これにより、既に撮像されている画像に対しても、複数の画像処理を適用することができるとともに、いずれかの画像処理のパラメータは段階的に設定することができ、かつ、当該画像処理を適用する前の画像と当該画像処理を適用した後の画像とを比較できる、という効果を奏する。
【0104】
ここで、既に撮像された画像とは、画像処理部140によって所定の画像処理パラメータによる画像処理が施された画像であって、記憶媒体200に記憶されている画像であってもよい。また、この既に撮像された画像とは、本撮像装置で撮像されていない画像であって、任意の画像であってもよい。
【0105】
なお、このCPU190は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、このCPU190はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、CPU190の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0106】
また、図1におけるCPU190の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりCPU190による処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0107】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0108】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0109】
110…撮像部、140…画像処理部、150…表示部、180…操作部、190…CPU、200…記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された画像を画像処理する画像処理部と、
前記画像処理部により画像処理された画像と前記入力された画像とを表示部に切り替えて表示する制御部と、
を備えており、
前記画像処理部は、
前記入力された画像を画像処理する場合に、当該入力された画像に対して複数の画像処理を実行し、
前記複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理は、当該画像処理のパラメータが段階的に設定される、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
ユーザの操作に応じて、前記画像処理のパラメータを、前記入力された画像相当の値に変更する変更部、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
光学系を介した像を撮像する撮像部、
を備え、
前記画像処理部は、
前記撮像部により撮像された像を前記入力された画像として前記画像処理し、
前記制御部は、
前記画像処理部により画像処理された画像と前記撮像部により撮像された像とを前記表示部に切り替えて連続的に表示する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記画像処理部によって所定の画像処理パラメータによる画像処理が施された画像を記憶する記憶部、
を備えており、
前記入力された画像は前記記憶部から読み出された画像である、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
コンピュータに、
入力された画像を画像処理する画像処理手順と、
前記画像処理手順により画像処理された画像と前記入力された画像とを表示部に切り替えて表示する制御手順と、
を実行させ、
前記画像処理手順において、
前記入力された画像を画像処理する場合に、当該入力された画像に対して複数の画像処理を実行し、
前記複数の画像処理のうち少なくとも1つの画像処理は、当該画像処理のパラメータが段階的に設定される、
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−114816(P2011−114816A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−272030(P2009−272030)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】