説明

撮像装置

【課題】従来のフィルムカメラと同様の使い勝手を実現する上で有利な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置10は、レンズ鏡筒12と、本体部14と、記録再生部16とを備え、本体部14は、外装を構成する筐体22を有している。筐体22の内部には、信号処理部42を構成する複数の基板56A、56Bと、マザー基板58と、電源部54を構成する電源基板60などが設けられている。電源部54は、筐体22の内部の最下部に配置されている。第1乃至第3のファン52A、52B、52Cが駆動されると、矢印で示すように、外気が第2の空気取り入れ口36から筐体22の内部に吸い込まれ、筐体22の内部で電源部54の直上かつ複数の基板56Aの直下の箇所を水平方向に後部に向けて流れ空気排出口38から筐体22の外部に排出される空気流K1が形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から映画の撮影を行う撮像装置としては、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒が装着される本体と、フィルムを収納し前記本体に装脱可能に装着されるフィルムカートリッジとを備えるフィルムカメラが使用されている(特許文献1参照)。
そして、本体では、フィルムカートリッジから引き出されて走行されるフィルムに前記撮影光学系によって導かれた被写体像が結像されフィルムが露光されている。
また、このようなフィルムカメラでは、フィルムカートリッジを本体の上部あるいは本体の後部の双方に取り付け可能に構成されており、撮影アングルに応じて、あるいは、三脚やカメラ移動用台車などの撮影補助装置へのフィルムカメラの取り付けが行いやすいように、フィルムカートリッジの装着箇所を切り換えてフィルムカメラを使用している。
近年、記録媒体として磁気テープや光ディスク、ハードディスクなどを用いたビデオカメラを映画の撮影に用いることが要求されてきている。
ところが、テレビ局などで用いられる多くのビデオカメラは、電源部を筐体の後部に配置していることから、従来のフィルムカメラに比較して前後方向の寸法が長い外形となっている(特許文献2参照)。
【特許文献1】特表平10−507851
【特許文献2】特開平5−75904
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、従来のビデオカメラをそのまま映画撮影用のカメラとして使用しようとしても、上述したビデオカメラ全体での外形形状の制約によって、従来のフィルムカメラと同様の撮影アングルをとりづらかったり、あるいは、従来のフィルムカメラ用の撮影補助装置への取り付けが簡単にできないといった使い勝手の低下が懸念される。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、従来のフィルムカメラと同様の使い勝手を実現する上で有利な撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述の目的を達成するため、本発明の撮像装置は、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒が装着される本体部とを備え、前記本体部は、外装を構成する筐体と、前記筐体に収容され、前記レンズ鏡筒によって導かれた被写体像を撮像する撮像素子と、前記筐体に収容され、前記撮像素子によって生成された映像信号から記録用の映像データを生成する信号処理部と、前記筐体に収容され、前記撮像素子および前記信号処理部に電力を供給する電源部とを備え、前記筐体の内部の最下部に前記電源部が配置されていることを特徴とする。
また本発明の撮像装置は、撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、前記レンズ鏡筒が装着される本体部とを備え、前記本体部は、外装を構成する筐体と、前記筐体に収容され、前記レンズ鏡筒によって導かれた被写体像を撮像する撮像素子と、前記筐体に収容され、前記撮像素子によって生成された映像信号から記録用の映像データを生成する信号処理部と、前記筐体に前記信号処理部より下部に収容され、前記撮像素子および前記信号処理部に電力を供給する電源部とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、筐体の内部の最下部に電源部が配置されているので、筐体の前後方向の長さを縮小することができる。
そのため、撮像装置を映画撮影用のカメラとして使用する際に、従来のフィルムカメラと同様の撮影アングルを容易にとることができ、また、撮像装置を従来のフィルムカメラ用の撮影補助装置に取り付けることが簡単にでき、従来のフィルムカメラを使用している環境下における使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態の撮像装置10の右側面図、図2は本実施の形態の撮像装置10の左側面図、図3は撮像装置10の本体部14の左側面図、図4は図3のA矢視図、図5は図3のB矢視図、図6は図3のC矢視図である。
図7は本体部14の内部構成の説明図、図8は筐体22内部における空気の流れの説明図、図9は筐体22内部の基板の配置を示す平面図である。
図10は撮像装置10の構成を示すブロック図である。
【0007】
本実施の形態において撮像装置10は映画撮影用のビデオカメラである。
図1、図2に示すように、撮像装置10は、レンズ鏡筒12と、本体部14と、記録再生部16とを備えている。
なお、本明細書において左右は、撮像装置10を前方から見た状態でいうものとし、また、光学系の光軸方向で被写体側を前方といい、撮像素子側を後方という。
レンズ鏡筒12は、図10に示すように、撮影光学系18を収容するものである。
撮影光学系18は、被写体像を図10に示す撮像素子20に導くものである。なお、撮像素子20は、CCD、あるいは、C−MOSセンサなど従来公知のさまざまな撮像素子が採用可能である。
【0008】
図3乃至図6に示すように、本体部14は、外装を構成する筐体22を有している。
筐体22は、前方に臨む前面22A、後方に臨む後面22B、左右側方に臨む左右の側面22C、22D、上方に臨む上面22E、下方に臨む下面22Fを備えている。
本実施の形態では、筐体22は、前面22Aと後面22Bとの間の前後方向の長さと、上面22Eと後面22Fとの間の上下方向の高さと、左右の側面22C、22Dの間の左右方向の幅とがほぼ同じ値となるように構成されており、したがって、筐体22はほぼ立方体を呈している。
【0009】
図5に示すように、筐体22の前面22Aには、レンズ鏡筒12が装脱可能に装着される取り付け座24と、第1の空気取り入れ口34とが設けられている。
第1の空気取り入れ口34は、筐体22の内部と外部を連通するもので、左側面22Cに多数の矩形状の小形の開口が上下に並べられて構成されている。
【0010】
図4に示すように、筐体22の上面22Eには、記録再生部16が着脱される上部取り付け部26と、第2の空気取り入れ口36とが設けられている。
第2の空気取り入れ口36は、筐体22の内部と外部を連通するもので、上面22Eの左側部に多数の矩形状の小形の開口が前後に並べられて構成されている。
筐体22の内部で第2の空気取り入れ口36に臨む箇所に、図7、図8、図9に示すように、第1のファン52A(吸気ファン)が配設され、第1のファン52Aの駆動により、外部の空気が第2の空気取り入れ口36から筐体22の内部に吸い込まれる。
【0011】
図6に示すように、筐体22の後面22Bには、記録再生部16が着脱される後部取り付け部28と、空気排出口38とが設けられている。
空気排出口38は、筐体22の内部と外部を連通するもので、後面22Bの左側部に多数の矩形状の小形の開口が上下に並べられて構成されている。
筐体22の内部で空気排出口38に臨む箇所に、図7、図8、図9に示すように、第2、第3のファン52B、52C(排気ファン)が配設され、第2、第3のファン52B、52Cの駆動により、筐体22内部の空気が空気排出口38から筐体22の外部に排出される。
【0012】
記録再生部16は、図1、図2に示すように、上部取り付け部26または後部取り付け部28に選択的に取り付けられる筐体16Aを有している。
図4に示すように、上部取り付け部26には、2つの本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられ、一方のコネクタ30Aは信号伝達用であり、他方のコネクタ30Bは電源用である。
また、図6に示すように、後部取り付け部28にも、信号伝達用の本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられている。
後部取り付け部28には、2つの本体部側コネクタ30A、30Bと、不図示の連結機構が設けられ、一方のコネクタ30Aは信号伝達用であり、他方のコネクタ30Bは電源用である。
前記連結機構に設けられた操作部材を操作することにより、上部取り付け部26または後部取り付け部28に対して筐体16Aが着脱され、また、本体部側コネクタ30A、30Bと記録再生部16の記録再生部側コネクタ32A、32B(図10参照)とが電気的に接続され、接続が解除される。
なお、上述の連結機構には、従来公知のさまざまな構造が採用可能である。
【0013】
記録再生部16は、本体部14から本体部側コネクタ30A、記録再生部側コネクタ32Aを介して供給される記録用の映像データを、記録媒体に記録し、また、前記記録媒体から再生した映像データを記録再生部側コネクタ32A、本体部側コネクタ30ABを介して本体部14側に供給するものである。
前記記録媒体としては、例えば、磁気記録テープ、光ディスク、あるいは、ハードディスクなどの従来公知のさまざまな記録媒体が利用可能である。
また、記録再生部16は、本実施の形態では、本体部14から本体部側コネクタ30B、記録再生部側コネクタ32Bを介して供給される電力によって動作する。
なお、図3に示すように、本体部14の左側面22Cの下部寄りの箇所には、前後方向に沿って外部機器接続用のコネクタ23が複数個配置されている。
【0014】
次に、図10を参照して本体部14の制御系の構成について説明する。
図10に示すように、本体部14は、前記の撮像素子20の他に、プリズム40、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48、制御部50、第1乃至第3のファン52A、52B、52C、電源部54などを含んで構成されている。
本実施の形態では、図8に示すように、3色(赤、緑、青)のそれぞれに対応して3つの撮像素子20が設けられており、プリズム40は、撮影光学系18(図10)から導かれた被写体像を構成する光束を3色(赤、緑、青)に分離して、各色に対応した撮像素子20に導くものである。
信号処理部42は、各撮像素子20を駆動すると共に、各撮像素子20から供給される映像信号に対して、例えば、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って、S/N比を良好に保つようにするとともに、AGC(Automatic Gain Control)処理を行って、利得を制御し、さらに、A/D(Analog/Digital)変換を行って、デジタル信号とした映像データを生成するなどの一連の前処理を行い、さらに、前処理がなされた映像データを所定の圧縮方式によって圧縮(エンコード)することにより、前記の記録用の映像データを生成するものである。生成された記録用の映像データは、制御部50、I/F部44A、44Bを介して記録再生部16に供給される。
また、信号処理部42は、前記前処理がなされた映像信号をコネクタ23を介して外部のディスプレイ装置に供給することで撮影中の映像を前記ディスプレイ装置に表示させたり、あるいは、記録再生部16で再生され制御部50、I/F部44A、44Bを介して供給された映像データの伸張(デコード)を行い、その伸張された再生用の映像データを前記と同様にコネクタ23を介して外部のディスプレイ装置に供給することで前記ディスプレイ装置に再生映像を表示させる。
【0015】
I/F部44A、44Bは、制御部50と記録再生部16との間で前記映像信号の授受やその授受にまつわる制御信号などのやり取りを行うものである。
【0016】
操作部46は、撮像装置10の動作にまつわる種々の設定を行うために操作されるスイッチやボリュームなどで構成されている。
表示部48は、撮像装置10の動作状態を表示するディスプレイやLEDランプなどで構成されている。
制御部50は、上述した信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48の制御を司るものである。
具体的には、制御部50は、CPU、ワーキングエリアを提供するRAM、制御プログラムなどを格納するROM、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48との間で制御信号やデータ信号を授受するための周辺LSIなどを含むマイクロコンピュータによって構成されており、前記CPUが前記ROMの制御プログラムを実行することによって種々の制御動作を実行する。
【0017】
電源部54は、不図示の外部電源からコネクタ23を介して供給される電力に基づいて生成した電力を、撮像素子20、信号処理部42、I/F部44A、44B、操作部46、表示部48、第1乃至第3のファン52A、52B、52Cに供給することで、それら各部を動作させるものである。
第1乃至第3のファン52A、52B、52Cは、電源部54から供給される電力によって駆動されるものである。
【0018】
次に、図7乃至図9を参照して筐体22の内部の構成について説明する。
図7乃至図9に示すように、筐体22の内部には、信号処理部42を構成する複数の基板56A、56Bと、制御部50を構成するマザー基板58と、電源部54を構成する電源基板60などが設けられている。
信号処理部42を構成する複数の基板の一部56Aは、筐体22の内部の後部に、それら基板56Aの面を上下左右に延在させて配置されている。
信号処理部42を構成する複数の基板の残り56Bと、制御部50を構成するマザー基板58は、筐体22の内部の左側面22C寄りの箇所に、それら基板56B、58の面を上下前後に延在させて配置されている。
【0019】
電源基板60(電源部54)は、筐体22の内部の最下部に配置されている。すなわち、電源部54は信号処理部42より下に配置されている。また、電源部54の位置は撮像素子20の位置よりも下である。電源基板60(電源部54)は、複数の基板56および複数のマザー基板58の下方に、電源基板60の面を前後左右に延在させて配置されている。
詳細に説明すると、電源基板60(電源部54)は、複数の電子部品60A、60B、60C、60Dを含んで構成され、それらの電子部品60A、60B、60C、60Dなどがプリント基板60Eに実装されることで構成され、言い換えると、各電子部品60A、60B、60C、60Dなどが底壁(下面22D)と反対方向に向けてプリント基板60Eが筐体22の底壁(下面22D)上で底壁(下面22D)と平行して配置されている。なお、電子部品60A、60B、60C、60Dとして、例えば、DC/DCコンバータ、トランス、コンデンサー、抵抗などが挙げられる。
【0020】
電源基板60(電源部54)は、筐体22の内部の最下部に、言い換えると、複数の基板56および複数のマザー基板58の下方に、電源基板60の面を前後左右に延在させて配置されている。
詳細に説明すると、電源基板60(電源部54)は、複数の電子部品60A、60B、60C、60Dを含んで構成され、それらの電子部品60A、60B、60C、60Dなどがプリント基板60Eに実装されることで構成され、言い換えると、各電子部品60A、60B、60C、60Dなどが底壁(下面22D)と反対方向に向けてプリント基板60Eが筐体22の底壁(下面22D)上で底壁(下面22D)と平行して配置されている。なお、電子部品60A、60B、60C、60Dとして、例えば、DC/DCコンバータ、トランス、コンデンサー、抵抗などが挙げられる。
【0021】
本実施の形態によれば、筐体22の内部の最下部に電源部54が配置されているので、筐体22の前後方向の長さを縮小することができ、したがって、従来のフィルムカメラと同様の外形形状とすることができる。
そのため、撮像装置10を映画撮影用のカメラとして使用する際に、従来のフィルムカメラと同様の撮影アングルを容易にとることができ、また、撮像装置10を従来のフィルムカメラ用の撮影補助装置に取り付けることが簡単にでき、従来のフィルムカメラを使用している環境下における使い勝手の向上を図る上で有利となる。
【0022】
また、筐体22の内部の最下部に電源部54が配置されることで、筐体22内部において、上面22E寄りのスペースと、後面22B寄りのスペースとの双方が開放されるため、その開放されたスペースにI/F部44A、44Bを配置するとともに、上面22E、後面22Bのそれぞれに上部取り付け部26、後部取り付け部28を設けることができ、したがって、記録再生部16を上部取り付け部26または後部取り付け部28に選択的に取り付けることができる。
そのため、従来のフィルムカメラと同様にカメラ全体の外形形状の切り換えを行うことが容易にでき、そのため、撮像装置10を映画撮影用のカメラとして使用する際に、従来のフィルムカメラと同様の撮影アングルをより容易にとることができ、また、撮像装置10を従来のフィルムカメラ用の撮影補助装置により簡単に取り付けることができ、使い勝手の向上を図る上でより一層有利となる。
【0023】
また、筐体22の内部の最下部に電源部54が配置されることで、筐体22内部において、左右の側面22C、22Dのスペースも開放されるため、その開放された左右の側面22C、22Dのスペースに外部機器接続用のコネクタ23を配置することができ、コネクタ23の配置の設計自由度を確保する上で有利となる。
【0024】
また、本実施の形態では、筐体22の内部に、第1乃至第3のファン52A、52B、52Cが駆動されると、図8に矢印で示すように、外気が第2の空気取り入れ口36(図7)から筐体22の内部に吸い込まれ、筐体22の内部で電源部54の直上かつ複数の基板56Aの直下の箇所を外気が水平方向に後部に向けて流れ空気排出口38から筐体22の外部に排出される空気路Pが形成されており、この空気路Pを流れる空気流を空気流K1として表示する。
また、図8に点線で示すように、外気が第1の空気取り入れ口34(図7)から筐体22の内部に吸い込まれ、筐体22の内部で複数の基板56B、58に沿って後部に向けて流れ空気排出口38(図7)から筐体22の外部に排出される空気流K2が形成される。
これら空気流K1、K2により筐体22の内部が冷却され、また、電源部54で発生する熱が筐体22の上部に向かうことなく、空気流K1に乗って空気排出口38から筐体22の外部に排出される。
したがって、複数の基板56A、56B、マザー基板58は、それらの下方に電源部54が配置されているにも拘わらず、電源部54で発生した熱の影響を受けることがないため、それら複数の基板56A、56B、マザー基板58は安定した動作を行う上で有利となる。
【0025】
特に、映画撮影用の撮像装置10は、撮像素子20の画素数がテレビ局で使用するビデオカメラに比較して多い。そのため、信号処理部42は大量のデータを高速に処理することから大電力を消費し、したがって、電源部54の出力電力も大きなものとなり、電源部54が発熱しやすい。
しかしながら、本実施の形態によれば、筐体22の内部の最下部に配置された電源部54で発生する熱が筐体22の上部に向かうことなく、空気流K1に乗って空気排出口38から筐体22の外部に排出される。
したがって、大画素数の撮像素子20を用いる映画撮影用の撮像装置10であっても、電源部54を効果的に冷却することができ、動作の安定性を図り、ひいては、撮影される映像信号の品質の向上を図る上で有利となる。
【0026】
また、第1、第2の空気取り入れ口34、36は筐体22の前面22A、上面22Eに設けられているため、筐体22の底壁(下面22D)やその近傍に空気取り入れ口を設ける必要が無い。
したがって、本体部14を地面に載置したり、地面に近い箇所に位置させた状態(ローアングル)で撮影を行った場合に、塵埃や土ぼこり、あるいは、雪として地面に撒かれた塩などが筐体22の内部に侵入することを確実に防止でき、撮像装置10の耐久性を確保する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施の形態の撮像装置10の右側面図である。
【図2】本実施の形態の撮像装置10の左側面図である。
【図3】撮像装置10の本体部14の左側面図である。
【図4】図3のA矢視図である。
【図5】図3のB矢視図である。
【図6】図3のC矢視図である。
【図7】本体部14の内部構成の説明図である。
【図8】筐体22内部における空気の流れの説明図である。
【図9】筐体22内部の基板の配置を示す平面図である。
【図10】撮像装置10の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0028】
10……撮像装置、12……レンズ鏡筒、14……本体部、18……撮影光学系、20……撮像素子、22……筐体、42……信号処理部、54……電源部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒が装着される本体部とを備え、
前記本体部は、
外装を構成する筐体と、
前記筐体に収容され、前記レンズ鏡筒によって導かれた被写体像を撮像する撮像素子と、
前記筐体に収容され、前記撮像素子によって生成された映像信号から記録用の映像データを生成する信号処理部と、
前記筐体に収容され、前記撮像素子および前記信号処理部に電力を供給する電源部とを備え、
前記筐体の内部の最下部に前記電源部が配置されている、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記電源部は、プリント基板と、前記プリント基板上に平面的に並べられて実装された複数の電子部品を含んで構成され、
前記筐体は底壁を有し、
前記プリント基板は前記筐体の内部で前記底壁上に前記電子部品を前記底壁と反対方向に向けて前記底壁と平行して配設されている、
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記筐体に、空気取り入れ口と、空気排出口と、ファンとが設けられ、
前記筐体の内部に、前記ファンの駆動により外気が前記空気取り入れ口から前記筐体の内部に吸い込まれ、前記筐体の内部で前記電源部の直上の箇所を前記外気が水平方向に流れて前記空気排出口から前記筐体の外部に排出される空気路が形成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項4】
前記空気取り入れ口は前記本体部の上面に設けられている、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
前記レンズ鏡筒は前記筐体の前面に取着され、
前記空気取り入れ口は前記本体部の前記前面および上面に設けられている、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項6】
前記レンズ鏡筒は前記筐体の前面に取着され、
前記空気排出口は前記本体部の後面に設けられている、
ことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項7】
前記レンズ鏡筒は前記筐体の前面に取着され、
前記本体部の上面に空気取り入れ口が設けられ、
前記筐体の内部で前記空気取り入れ口に臨ませて吸気ファンが設けられ、
前記本体部の後面に空気排出口が設けられ、
前記筐体の内部で前記空気排出口に臨ませて排気ファンが設けられ、
前記筐体の内部に前記信号処理部を構成する複数の基板がそれらの面を上下左右に延在させて前後に並べられて設けられ、
前記電源部は前記複数の基板の下方に位置し、
前記吸気ファンおよび前記排気ファンの駆動により外気が前記空気取り入れ口から前記筐体の内部に吸い込まれ、前記筐体の内部で前記電源部の直上かつ前記複数の基板の下方の箇所を水平方向に流れて前記空気排出口から前記筐体の外部に排出される空気流が形成される、
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項8】
前記信号処理部から供給された前記記録用の映像データを記録媒体に対して記録する記録再生部を備え、
前記記録再生部は記録再生部側コネクタを有し、
前記筐体の上面に、前記記録再生部が着脱可能に取り付けられる上部取り付け部が設けられるとともに、前記筐体の後面に、前記記録再生部が着脱可能に取り付けられる後部取り付け部が設けられ、
前記上部取り付け部と前記後部取り付け部はそれぞれ前記記録再生部側コネクタに接続される本体部側コネクタを有し、
前記記録再生部が前記上部取り付け部または前記後部取り付け部に選択的に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項9】
撮影光学系を収容するレンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒が装着される本体部とを備え、
前記本体部は、
外装を構成する筐体と、
前記筐体に収容され、前記レンズ鏡筒によって導かれた被写体像を撮像する撮像素子と、
前記筐体に収容され、前記撮像素子によって生成された映像信号から記録用の映像データを生成する信号処理部と、
前記筐体に前記信号処理部より下部に収容され、前記撮像素子および前記信号処理部に電力を供給する電源部とを備えた、
ことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−124869(P2008−124869A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−307743(P2006−307743)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】