説明

撮影機器の携帯器具

【課題】簡単な構成で、汎用性が高く、安定して携帯できるとともに、着脱が容易で迅速に撮影態勢に入ることができ、突出部分が小さくコンパクトな撮影機器の携帯器具を提供すること。
【解決手段】撮影機器に固定可能な固定器具110と、該固定器具110と係合・離脱可能な保持器具130とを有する撮影機器の携帯器具100であって、保持器具130が、閉塞面と対向する平行な対向面135からなる係合溝部132を有し、固定器具110が係合溝部132の対向面135に内接する被案内面を有する係合部を有していること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ、ビデオカメラ等の撮影機器を着衣や鞄等に取付けて携帯するための携帯器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的にカメラ、ビデオカメラ等の撮影機器をすぐに撮影可能なように携帯する際には、撮像機器につけたストラップを首や肩等に掛けていた。
しかし、ストラップによる携帯は不安定なため、携帯時に激しく動いた際に、周囲に衝突したり、落下したりするおそれがあった。また、携帯時の安定性を考慮して体に密着するようにストラップを短くした場合は、即座に撮影態勢をとることが困難であった。
【0003】
このような問題を軽減するため、カメラ、ビデオカメラ等の撮影機器を携帯する者が装着するベルト等に直接係合・離脱可能な携帯器具が公知である。
例えば、カメラ本体の背面に固定器具を直接形成し、携帯する者が装着するベルト等に直接引っ掛けるもの(特許文献1等参照。)、カメラ本体の背面に固定器具を直接形成し、携帯する者が装着するベルト等に設けられた保持器具に固定器具を挿入するもの(特許文献2等参照。)、カメラ本体に固定器具を固定し、携帯する者が装着するベルト等に設けられた保持器具に固定器具を挿入するもの(特許文献3、4等参照。)が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭59−94329号公報(全頁、全図)
【特許文献2】特開平10−68996号公報(全頁、全図)
【特許文献3】実開昭62−132538号公報(全頁、全図)
【特許文献4】登録実用新案第3057940号公報(全頁、全図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1、2に示すような公知の携帯器具においては、固定器具がカメラ本体の背面に直接形成されているため、固定器具が形成されていない他のカメラ、ビデオカメラ等の撮影機器を携帯する際には何ら解決にはならないという問題があった。
【0006】
上記特許文献3、4に示すような公知の携帯器具においては、カメラ、ビデオカメラ等の撮影機器に一般的に設けられているネジ穴を用いて固定器具をカメラに固定するように構成されているため、カメラ、ビデオカメラ等の撮影機器を携帯する際に汎用的に使用可能であり、上記問題は解消している。
【0007】
しかしながら、いずれの公知の携帯器具も、固定器具がその長さ分だけ保持器具に(あるいは直接ベルト等に)挿入され、脱落防止の係止機構が設けられるものであり、保持時の安定性は確保できるものの、着脱の迅速性が損なわれるという問題があった。
【0008】
また、上記特許文献3、4に示すようなカメラ本体に固定器具を固定する携帯器具は、カメラ、ビデオカメラ等に固定される固定器具が余分な突出となって撮影時にも存在し、携帯用のカメラ、ビデオカメラ等に求められるコンパクトさが損なわれるという問題があった。
【0009】
そこで本発明は、前述したような公知の携帯器具の問題を解決するものであって、簡単な構成で、汎用性が高く、安定して携帯できるとともに、着脱が容易で迅速に撮影態勢に入ることができ、突出部分が小さくコンパクトな撮影機器の携帯器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本請求項1に係る発明は、撮影機器に固定可能な固定器具と、該固定器具と係合・離脱可能な保持器具とを有する撮影機器の携帯器具であって、前記固定器具が、固定器具本体と、撮像機器に設けられたネジ穴に螺合して前記固定器具本体を撮像機器に固定する固定ネジとを有し、前記固定器具本体が、前記保持器具に係合・離脱可能な係合部を備え、前記保持器具が、前記係合部の係合・離脱可能な係合溝部を有する案内部と、着衣、鞄等に取付けるための取付部を備え、前記係合溝部が、一方が開放し、三方が対向する対向面と閉塞面により形成され、前記係合部が、前記案内部の対向面側に内接する被案内面を有する挿入部と、前記案内部の対向間隔より大きく形成された係合顎部とから形成されることにより、前記課題を解決するものである。
【0011】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記固定器具本体が、L字状に形成されて撮影機器の底面と背面に密着するように形成され、前記固定ネジが、前記固定器具本体の底面側に設けられた底面貫通孔に挿通され、前記係合部が、前記固定器具本体の背面側に設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
【0012】
本請求項3に係る発明は、請求項1に記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、 前記固定器具本体と固定ネジと係合部とが一体に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0013】
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記挿入部の被案内面が、平行な平面状に形成されるとともに、所定角度ごとに複数組設けられ、前記挿入部が、断面多角形状に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0014】
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記保持器具の係合溝部が、板状部材に設けられたU字状の切込み部で構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0015】
本請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記係合溝部が、棒状部材の中間部に設けられたU字状の湾曲部で構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0016】
本請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記挿入部の被案内面と前記平行な案内部の対向面が、弾性的に押圧されるように構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【0017】
本請求項8に係る発明は、請求項7に記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記平行な案内部の対向面に、弾性的に突出する押圧部材が設けられていることにより、前記課題を解決するものである。
【0018】
本請求項9に係る発明は、請求項7に記載された撮影機器の携帯器具の構成に加えて、前記平行な案内部の対向間隔が、前記係合部の被案内面の対向する間隔よりも小さく形成され、弾性的に拡大可能に構成されていることにより、前記課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0019】
本請求項1に係る発明の撮影機器の携帯器具は、固定器具が撮像機器に設けられたネジ穴に螺合して固定されるため汎用性が高い。
また、係合溝部が、一方が開放し、三方が対向する対向面と閉塞面により形成され、固定器具の係合部が案内部の対向面側に内接する被案内面を有する挿入部と案内部の対向間隔より大きく形成された係合顎部とから形成されることによって、固定器具の係合部の突出が小さく、脱落防止の係止機構がなくても、係合溝部を所定の長さに設定することで係合溝部の開放側からスライドさせて閉塞面側に安定して保持することが可能となる。
【0020】
また、脱落防止の係止機構が不要となることで、着脱が容易で迅速に撮影態勢に入ることができる。
さらに、固定器具の係合部の突出を小さくできるため、携帯用のカメラ、ビデオカメラ等に求められるコンパクトさが損なわれることもない。
【0021】
本請求項2に記載の構成によれば、底面の面積が小さな薄型の撮像機器においても、その正面あるいは背面側に係合部を位置させることで、より安定した保持が可能となるとともに、保持した際に撮像機器の突出が少なくなり、安全に保持することができる。
本請求項3に記載の構成によれば、固定器具をさらに小さくし、携帯用のカメラ、ビデオカメラ等に求められるコンパクトさをさらに維持できる。
【0022】
本請求項4に記載の構成によれば、挿入部の被案内面が平行な平面状に形成されていることによって、保持中に回転することがなくさらに安定して保持することが可能となる。
また、挿入部が断面多角形状に形成されていることにより、案内部の開放側から複数の角度位置で挿入可能であり、着脱がさらに容易となる。
【0023】
本請求項5に記載の構成によれば、係合溝部が板状部材に設けられたU字状の切込み部で構成されていることにより、簡単な加工で平行な案内部を得ることができる。
本請求項6に記載の構成によれば、係合溝部が棒状部材の中間部に設けられたU字状の湾曲部で構成されていることにより、保持器具を軽量で簡単な構成とすることができる。
また、保持器具全体を棒状部材で形成することも可能となり、さらに簡単な構成とすることができる。
【0024】
本請求項7に記載の構成によれば、挿入部の被案内面と平行な案内部の対向面が弾性的に押圧されることにより、さらに安定した保持が可能となる。
本請求項8に記載の構成によれば、平行な案内部の対向面に弾性的に突出する押圧部材が設けられていることにより、係合部の構成が単純となり、携帯用のカメラ、ビデオカメラ等に求められるコンパクトさを維持できる。
本請求項9に記載の構成によれば、係合部、案内部ともに簡単な構成のまま弾性的に押圧が可能となり、携帯器具全体の構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の第1実施例である携帯器具の斜視図。
【図2】図1の携帯器具の保持器具の正面図。
【図3】図1の携帯器具の保持器具の背面図。
【図4】図1の携帯器具の固定器具の側面図。
【図5】図1の携帯器具の固定器具の断面図。
【図6】図1の携帯器具の固定器具を撮像機器に取付けた斜視図。
【図7】本発明の第2実施例である携帯器具の保持器具の正面図。
【図8】本発明の第3実施例である携帯器具の固定器具を撮像機器に取付けた正面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図8の底面図。
【図11】本発明の第4実施例である携帯器具の保持器具の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0026】
本発明の第1実施例である携帯器具100は、図1に示すように、撮影機器に固定可能な固定器具110と、該固定器具110と係合・離脱可能な保持器具130とを有している。
保持器具130は、図1乃至図3に示すように、係合溝部132を有する案内部133と、着衣、鞄等に取付けるための取付部131を備えている。
【0027】
係合溝部132は板状の案内部133にU字状に形成され、対向する平行な対向面135と閉塞面134とを有している。
対向面135は、完全に平行であっても良く開口側が僅かに狭くなるように傾斜していても良い。
また、閉塞面134は曲面上であっても1つあるいは複数の平面の組み合わせであっても良い。
【0028】
また、係合溝部132の開口側には、対向面135に連続して外方に広がる導入案内面136が設けられている。
取付部131には、着衣、鞄等のベルト部分を挿入可能な長孔部137が設けられている。
なお、この長孔部137の形状は、着衣、鞄等の固定すべき場所に応じて、いかなる形状に形成されても良く、また、長孔部137ではなく、突起やフック形状の構成部材を設けても良い。
【0029】
本実施例では、案内部133と取付部131がそれぞれ板状であり、平行に配置されて係合溝部132の開口側で連結されているが、案内部133と取付部131を平行以外の角度に配置しても良く、また、案内部133と取付部131が閉塞面134側や図示の側方で連結されていても良い。
なお、図示のようにワイヤー取付孔141を保持器具130の適宜の場所に設け、撮像機器あるいは固定器具110と伸縮自在なワイヤー等で相互に固定して、落下や置き忘れを防止するようにしても良い。
【0030】
固定器具110は、図1、図4乃至図6に示すように、固定器具本体111と、撮像機器C1の底面に設けられた汎用のネジ穴に螺合して固定器具本体111を固定する固定ネジ112とを有している。
【0031】
固定器具本体111には、保持器具130に係合・離脱可能な略円柱状の係合部116が設けられている。
係合部116は、保持器具130の係合溝部132の対向面135側に内接する被案内面115を有する1組以上の対向する挿入部114を有し、該被案内面115の間隔は保持器具130の係合溝部132の対向面135の対向間隔にほぼ等しい。
また、挿入部114の両側部には、保持器具130の係合溝部132の対向面135の対向間隔より大きく形成された係合顎部113が形成されている。
【0032】
固定ネジ112は、固定器具本体111の係合部116の円柱底面相当部分の中央に一体的に設けられ、固定器具本体111を回すことにより撮像機器C1に固定するように構成されている。
なお、固定ネジ112を別体とし、固定器具本体111に貫通孔を設けて固定ネジ112を回すことにより固定器具110全体を撮像機器C1に固定するようにしても良い。
【0033】
本実施例では、図5に示すように、係合部116の被案内面115が平行な平面状に3組設けられて断面六角形状をなすことにより、保持器具130の係合溝部132の開放側から複数の角度位置で挿入可能に形成されている。
【0034】
なお、係合部116の被案内面115は、最低1組あればよく、2組、あるいは3組以上であっても良い。
また、保持器具130の案内部133の対向面135が曲面状の場合、係合部116の被案内面115もそれに相似の曲面状とすれば良く、被案内面115と係合顎部113が連続した曲面状であっても良い。
【0035】
上記の構成により、撮像機器C1に固定された固定器具110が、その挿入部114を保持器具130の係合溝部132に挿入することで、容易に保持が可能であり、撮像機器C1を保持器具130の係合溝部132の開放側にスライドさせることで、容易に取り外すことが可能となる。
【0036】
また、固定器具110の挿入部114の1組の被案内面115の間隔は保持器具130の係合溝部132の案内部133の対向間隔にほぼ等しいため、保持器具130の係合溝部132に挿入して保持した際に、簡単に脱落することがない。
【実施例2】
【0037】
本発明の第2実施例である携帯器具の保持器具230を、図7に示す。
第2実施例の保持器具230は、前述した保持器具130と同様に、係合溝部232を有する案内部233と、着衣、鞄等に取付けるための取付部231を備えている。
係合溝部232は板状の案内部233にU字状に形成され、対向する平行な対向面235と閉塞面234とを有している。
【0038】
また、係合溝部232の開口側には、対向面235に連続して外方に広がる導入案内面236が設けられている。
取付部231には、着衣、鞄等のベルト部分を挿入可能な長孔部237が設けられている。
【0039】
係合溝部232の対向面235には、それぞれ板バネ状の弾性押圧部材238を収容する収容部239が設けられている。
弾性押圧部材238は、一部が対向面235より突出して設けられ、固定器具110の挿入部114が通過する際に弾性変形して通過抵抗となることで、脱落防止効果がさらに大きくなる。
【0040】
弾性押圧部材238は、一部が対向面235より突出し、挿入部114が通過する際に弾性変形して通過抵抗となるものであれば、どのような構成でも良く、ゴム等の弾性部材で形成されたものや、溝側に摺動片を設けてコイルばね等で押圧するものであっても良い。
なお、前述した第1実施例の保持器具130の様々な変形例は、本第2実施例の保持器具230においても同様に採用してもよい。
【実施例3】
【0041】
本発明の第3実施例である携帯器具の固定器具210を、図8乃至図10に示す。
固定器具210は、図1、図4乃至図6に示すように、固定器具本体211と、撮像機器C2の底面に設けられた汎用のネジ穴に螺合して固定器具本体211を固定する固定ネジ212とを有している。
【0042】
固定器具本体211には、撮像機器C2の底面と正面(あるいは背面)に延びるL状部217の一方の端部に、保持器具に係合・離脱可能な略円柱状の係合部216が設けられて構成されている。
なお、係合部216とL状部217は、一体的に形成されても良く、それぞれ別体として溶接や接着等で固着されてもよく、ネジ止め等で脱着可能に固定されても良い。
【0043】
係合部216は、保持器具の係合溝部の対向面側に内接する被案内面215を有する1組以上の対向する挿入部214を有し、該被案内面215の間隔は保持器具の係合溝部の対向面の対向間隔にほぼ等しい。
また、挿入部214の両側部には、保持器具の係合溝部の対向面の対向間隔より大きく形成された係合顎部213が形成されている。
【0044】
固定ネジ212は、固定器具本体211のL状部217の他方の端部近傍に設けられた貫通ネジ孔218に挿入され、固定ネジ212を回すことにより固定器具211を撮像機器C2に固定するように構成されている。
なお、前述した第1実施例の固定器具110の係合部116の様々な変形例は、本第3実施例の固定器具210においても同様に採用してもよい。
【実施例4】
【0045】
本発明の第4実施例である携帯器具の保持器具330を、図11に示す。
第4実施例の保持器具330は、1本の中実あるいは中空の棒状部材を屈曲させることで、係合溝部332を有する案内部333と、着衣、鞄等に取付けるための取付部331を形成したものである。
係合溝部332は棒状部材を中間部をU字状に屈曲することで、対向する平行な対向面335と閉塞面334とを形成している。
【0046】
また、係合溝部332の開口側は、曲線上に屈曲させることで対向面335に連続して外方に広がる導入案内面336を形成している。
取付部331は、着衣、鞄等の取付けられる対象に応じて棒状部材の両端部を適宜の形状に屈曲して形成されている。
なお、取付部331には取付けられる対象に応じて、布、樹脂、ゴム等のパッド342を取付けても良い。
【0047】
本第4実施例である携帯器具の保持器具330では、係合溝部332の対向面335が円弧状となるため、この保持器具330に係合・離脱する固定器具の被案内面も、当該円弧に相似の曲面状とするのが望ましい。
【0048】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、汎用性が高く、安定して携帯できるとともに、着脱が容易で迅速に撮影態勢に入ることができ、突出部分が小さくコンパクトな撮影機器の携帯器具を提供することが可能となる。
なお、本携帯器具は、撮影機器の携帯のみならず、固定ネジによる固定が可能なものであれば、光学機器、測定機器、音楽再生機器、通信機器、情報機器、伐採用具、調理用具、収納用具等のあらゆる機器・用具類の携帯に利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
100 ・・・ 携帯器具
110、210 ・・・ 固定器具
111、211 ・・・ 固定器具本体
112、212 ・・・ 固定ネジ
113、213 ・・・ 係合顎部
114、214 ・・・ 挿入部
115、215 ・・・ 被案内面
116、216 ・・・ 係合部
217 ・・・ L状部
218 ・・・ 貫通ネジ孔
130、230、330 ・・・ 保持器具
131、231、331 ・・・ 取付部
132、232、332 ・・・ 係合溝部
133、233、333 ・・・ 案内部
134、234、334 ・・・ 閉塞面
135、235、335 ・・・ 対向面
136、236、336 ・・・ 導入案内面
137、237 ・・・ 長孔部
238 ・・・ 弾性押圧部材
239 ・・・ 収容凹部
141 ・・・ ワイヤー取付孔
342 ・・・ バッド
C1、C2 ・・・ 撮像機器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影機器に固定可能な固定器具と、該固定器具と係合・離脱可能な保持器具とを有する撮影機器の携帯器具であって、
前記固定器具が、固定器具本体と、撮像機器に設けられたネジ穴に螺合して前記固定器具本体を撮像機器に固定する固定ネジとを有し、
前記固定器具本体が、前記保持器具に係合・離脱可能な係合部を備え、
前記保持器具が、前記係合部の係合・離脱可能な係合溝部を有する案内部と、着衣、鞄等に取付けるための取付部を備え、
前記係合溝部が、一方が開放し、三方が対向する対向面と閉塞面により形成され、
前記係合部が、前記案内部の対向面側に内接する被案内面を有する挿入部と、前記案内部の対向間隔より大きく形成された係合顎部とから形成されることを特徴とする撮影機器の携帯器具。
【請求項2】
前記固定器具本体が、L字状に形成されて撮影機器の底面と背面に密着するように形成され、
前記固定ネジが、前記固定器具本体の底面側に設けられた底面貫通孔に挿通され、
前記係合部が、前記固定器具本体の背面側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項3】
前記固定器具本体と固定ネジとが一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項4】
前記挿入部の被案内面が、平行な平面状に形成されるとともに、所定角度ごとに複数組設けられ、
前記挿入部が、断面多角形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項5】
前記保持器具の係合溝部が、板状部材に設けられたU字状の切込み部で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項6】
前記係合溝部が、棒状部材の中間部に設けられたU字状の湾曲部で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項7】
前記挿入部の被案内面と前記平行な案内部の対向面が、弾性的に押圧されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項8】
前記平行な案内部の対向面に、弾性的に突出する押圧部材が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の撮影機器の携帯器具。
【請求項9】
前記平行な案内部の対向間隔が、前記係合部の被案内面の対向する間隔よりも小さく形成され、弾性的に拡大可能に構成されていることを特徴とする請求項7に記載の撮影機器の携帯器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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