説明

操作装置及び携帯情報端末

【課題】操作性を向上でき、薄型化を図ることができる操作装置及び携帯情報端末を提供すること。
【解決手段】筐体22と、当該筐体22に突没自在に設けられるキー23Lとを有する操作装置(携帯情報端末)1であって、筐体22は、正面部22Aと、背面部22Fと、正面部22A及び背面部22Fを接続する側面部22Bとを有し、キー23Lは、一端が側面部22Bに形成された開口部22B4に挿入され、他端が筐体22外に露出する本体部231と、本体部231の他端から側面部22Bに沿って開口部22B4の端縁より外側に延出する延出部232とを有する。これによれば、キー23Lにおける筐体22外に露出する面の面積、すなわち、使用者の指に対向する面の面積を大きくすることができるので、当該面におけるどの位置を押下してもキー23Lを入力することができるほか、指との接触面積を大きくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作装置及び携帯情報端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、据置型のゲーム機や、PC(Personal Computer)等に接続される操作装置(コントローラー)が知られている。また、所定の情報を処理する端末装置と操作装置とを一体化した携帯情報端末が知られている。このような操作装置には、入力操作を行うためのキーが複数配設されている。しかしながら、操作装置は、使用者の両手で把持されて使用されることが多いため、必然的に入力可能なキーの数及び配置は限られたものとなる。このような操作装置では、操作装置の左側に、左手の親指で押下される方向キーが配置され、当該操作装置の右側に、右手の親指で押下される独立した複数のキーが配置されることが多い。
【0003】
近年、複雑な入力操作を要求されるゲーム等のアプリケーションが多数開発されており、操作装置に配設されるキーの増加が要望されていた。このような要望に対して、操作装置を把持した際の上面に、一対のキーを配設した携帯型電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の携帯型電子機器は、正面部及び背面部と、これらを接続する側面部とを有し、装置を把持した際の上側に位置する側面部の左右両端部に、主に左右の人差し指によりそれぞれ入力可能なキーが配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2007−525795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、操作装置を把持する使用者の手の大きさは、年齢や性別等により大きく異なるため、操作装置を把持した際の手(特に指)の位置に依らずに、入力操作を確実かつ容易に行うことができる操作装置が要望されている。また、更なる携帯性の向上のためには、これら操作装置及び携帯情報端末を薄型化することが要望されている。
【0006】
本発明の目的は、操作性を向上することができるほか、薄型化を図ることができる操作装置及び携帯情報端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した目的を達成するために、本発明の操作装置は、筐体と、当該筐体に突没自在に設けられるキーとを有する操作装置であって、前記筐体は、正面部と、背面部と、前記正面部及び前記背面部を接続する側面部とを有し、前記キーは、一端が前記側面部に形成された開口部に挿入され、他端が前記筐体外に露出する本体部と、前記本体部の他端から前記側面部に沿って前記開口部の端縁より外側に延出する延出部と、を有することを特徴とする。
【0008】
ここで、操作装置の寸法としては、少なくとも一方の手で把持される程度の寸法であることが好ましい。
本発明によれば、操作装置に設けられるキーは、側面部に形成された開口部に一端が挿入される本体部の他端から、側面部に沿って開口部の端縁より外側に延出する延出部を有することにより、当該キーにおける筐体外に露出する面の面積、すなわち、使用者の指に対向する面の面積を大きくすることができる。これによれば、延出部がないキーに比べ、当該キーの押下可能領域(指が接触可能な領域)を拡大することができるほか、指が接触した際の接触面積を大きくすることができるので、当該キーを確実に押下することができ、ひいては、当該キーの入力を確実に行うことができる。従って、操作装置の操作性を向上することができる。
また、延出部は、開口部の端縁より外側に延出するように形成されているので、開口部を大きく形成して、当該開口部の開口面積に応じたキーを配置する場合に比べ、筐体の厚さ寸法を小さくすることができる。従って、操作装置の薄型化を図ることができる。
【0009】
ここで、小型化のために、操作装置及び携帯情報端末に、上下に配置された2つの筐体を開閉自在に組み合わせたクラムシェル型、或いは、当該2つの筐体を互いにスライド自在に組み合わせたスライド型の構成が採用される場合がある。このような構成において、使用者により把持される一方の筐体における奥行き方向側の面の左右隅部にキーを設ける場合には、他方の筐体に干渉せずに操作できる構造が求められる。
これに対し、本発明においては、延出部の延出方向が、前述の他方の筐体に近接する方向でなければ(例えば、他方の筐体から離間する方向であれば)、キーと他方の筐体との干渉を防止することができ、キーを操作する指と他方の筐体との干渉をも抑制することができる。従って、この場合には、操作装置の操作性を一層向上することができる。
【0010】
本発明では、前記筐体は、正面視略長円形状を有する略扁平状に形成され、前記側面部は、前記筐体が把持された際の上方に位置し、前記キーは、前記側面部における左右方向の少なくとも一方の端部に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、筐体が、正面視略長円形状で、かつ、略扁平状を有していることにより、使用者は、筐体における左右の両側面のうちの少なくとも一方に指(例えば、人差し指)を沿わせるようにして把持することとなり、当該筐体を把持しやすくすることができる。また、このようにして筐体を把持した場合、当該指は側面と上面とに跨るように位置するため、指先は、上面における左右方向の少なくとも一方の端部近傍に位置する。このような上面における左右方向の少なくとも一方の端部に、前述のキーが配置されていることにより、当該キーの押下及び入力を行いやすくすることができる。従って、操作装置の操作性を一層向上することができる。
【0011】
本発明では、前記キーにおける前記側面部に沿う面は、前記背面部に向かうに従って、前記側面部に近接する方向に傾斜していることが好ましい。
ここで、キーにおける側面部に沿う面が、背面部に向かうに従って、側面部から離間する方向に傾斜している場合には、当該延出部が、筐体の外形形状に沿わずに突出することとなる。このような場合、筐体に沿って指を沿わせにくくなるので、操作装置を把持しづらくなるとともに、キーの入力操作を行いづらくなる。
これに対し、当該面が、背面部に向かうに従って、キーが設けられる側面部に近接する方向に傾斜していることにより、当該面は、筐体の外形形状に倣うこととなり、当該キー及び筐体に指を沿わせ易くなる。従って、操作装置を把持しやすくすることができるとともに、キーの入力操作をより一層容易に行うことができる。
【0012】
本発明では、前記キーにおける前記背面部側の端部は、前記背面部より前記正面部側に位置していることが好ましい。
ここで、側面部に設けられたキーの背面部側の端部が、当該背面部より背面側に突出している場合には、背面部を対向させるようにして設置面に操作装置を配置すると、キーの背面部側の端部が当該設置面に接触するため、キーに操作装置の荷重が加わってしまう。
これに対し、本発明では、キーの背面部側の端部が、背面部より正面部側に位置していることにより、操作装置を前述のように配置した場合でも、キーが設置面に接触することを防ぐことができる。従って、キーに負荷がかかることを防ぐことができる。
【0013】
本発明では、前記側面部は、前記開口部に応じて前記正面部側及び前記背面部側の少なくとも一方側に形成され、かつ、前記筐体の内側に向かって凹んだ段差部を有し、前記延出部は、前記段差部を覆うように形成され、前記キーにおける前記側面部に沿う面は、当該側面部より前記筐体の外側に突出していることが好ましい。
本発明によれば、延出部が、側面部に開口部に応じて形成された段差部を覆うように形成されていることにより、側面部からキーを不要に突出させなくても、側面部と段差部との差分で、キーのストローク量を確保することができる。従って、操作装置の小型化を図ることができる。
また、キーにおける側面部に沿う面が、当該側面部より筐体の外側に突出していることにより、キーの押下時に、キー全体が側面部の内側に没入してしまうことを防ぐことができ、ひいては、連続して当該キーを押下できない状態になることを防ぐことができる。従って、操作装置の操作性をより一層向上することができる。
【0014】
また、本発明の携帯情報端末は、前述の操作装置を備えることを特徴とする。
ここで、携帯情報端末は、所定の情報を処理する携帯可能な端末装置であり、例えば、携帯型ゲーム機、携帯電話、携帯型音楽再生装置、携帯型画像再生装置及びPDA(Personal Digital Assistant)等を挙げることができる。
本発明によれば、前述の操作装置と同様の効果を奏することができ、操作性の向上及び薄型化を図ることができる携帯情報端末を構成することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、操作装置の操作性を向上することができるとともに、当該操作装置の薄型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る携帯情報端末を正面側から見た図。
【図2】前記実施形態における携帯情報端末を正面側から見た図。
【図3】前記実施形態における携帯情報端末を上方から見た図。
【図4】前記実施形態における携帯情報端末を下方から見た図。
【図5】前記実施形態における携帯情報端末を左側から見た図。
【図6】前記実施形態における携帯情報端末を右側から見た図。
【図7】前記実施形態における携帯情報端末を背面側から見た図。
【図8】前記実施形態における携帯情報端末の縦断面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
〔携帯情報端末の外観構成〕
図1及び図2は、本実施形態に係る携帯情報端末1を正面側から見た図である。このうち、図2は、図1の状態から携帯情報端末1を構成するフロントケース21をリアケース22に対して上方にスライドさせた状態を示す図である。
本実施形態に係る携帯情報端末1は、本発明の操作装置及び携帯情報端末に相当し、装着されたメモリーカード等の記憶媒体に記憶されたプログラム及びデータ、並びに、サーバー等の外部機器と通信して取得したプログラム及びデータを処理するものであり、例えば、ゲームプログラム、画像データ及び音声データを処理する。このような携帯情報端末1は、図1及び図2に示すように、外装ケース2と、当該外装ケース2内に収納され、前述の処理を実行する端末本体3(図8)を備えている。
【0018】
外装ケース2は、携帯情報端末1を把持する使用者にとっての手前側(正面側)に位置するフロントケース21と、当該フロントケース21の背面側に位置するリアケース22とを備えており、これらのうち、リアケース22は、本発明の筐体に相当する。
これらフロントケース21及びリアケース22は、それぞれ、正面側(使用者に対向する側)から見た場合、左右方向(図1及び図2における左右方向)に長い長方形における左右の両端縁を円弧状に膨出させた正面視略長円形状を有し、フロントケース21に対してリアケース22が僅かに大きく形成されている。具体的に、リアケース22は、フロントケース21寄りの外縁を覆う金属製の枠体220を備え、当該枠体220の寸法分だけ、当該リアケース22は、フロントケース21より大きい。そして、これら各ケース21,22は、それぞれ略扁平に形成され、一方に対して他方が上下方向にスライド自在に構成されている。なお、これら各ケース21,22は、本実施形態では、合成樹脂により形成されているが、金属により形成してもよい。
【0019】
このうち、フロントケース21の上面部21B(図3)、下面部21C(図4)、左側面部21D(図5)及び右側面部21E(図6)は、リアケース22から離間する方向に向かうに従って、当該フロントケース21の中央に近接する方向に傾斜(湾曲)している。このため、図3〜図6に示すように、フロントケース21は、縦断面視及び横断面視略台形状に形成されている。
【0020】
〔正面部の構成〕
フロントケース21の正面部21Aにおける略中央には、図1及び図2に示すように、当該ケース21内に収納され、かつ、液晶パネルにより構成された表示部211が配置されている。この表示部211に応じたフロントケース21の領域には、透光部21A1が形成されている。このため、使用者は、透光部21A1を介して、表示部211に表示された画像を観察する。
【0021】
透光部21A1の左右には、同様に、フロントケース21内に収納されたスピーカー(図示省略)からの音声が出力される一対の音声出力口21A2が形成されている。
これら音声出力口21A2の上方には、左右にそれぞれインジケーター21A3,21A4が配置されている。このうち、左側のインジケーター21A3は、後述する無線モジュールによる通信状態を示すものであり、右側のインジケーター21A4は、端末本体3のBluetooth(登録商標)による通信状態を示すものである。これら各インジケーター21A3,21A4は、それぞれLED(Light Emitting Diode)により構成されている。
また、正面部21Aにおける左側で、かつ、左側の音声出力口21A2の下方には、奥行き方向に向かって押下可能なキー21A5が設けられている。このキー21A5は、実行中のプログラムを切り替えるための「HOME」キーである。
【0022】
リアケース22の正面部22Aにおける当該ケース22に対してフロントケース21を上方にスライドさせた際に露出する領域には、図2に示すように、左側に上下左右及び斜方の8方向に入力可能な方向キー22A1が配置され、右側に菱形の頂点にそれぞれ位置する4つのキー22A2が配設されている。更に、これら方向キー22A1及びキー22A2に挟まれるように、正面部22Aに沿って摺動可能に構成され、かつ、摺動方向を検出するアナログデバイス22A3が左側に配置され、上下に並列配置された半円形状の一対のキー22A4,22A5が右側に配置されている。これらキー22A4,22A5は、それぞれゲームプログラム等の実行中に利用される「SELECT」キー及び「START」キーである。
【0023】
また、正面部22Aの左側端部には、ストラップ(図示省略)を取り付けるための取付口22A6が形成されている。この取付口22A6は、前述の枠体220に形成されている。
更に、正面部22Aにおける左右両端で、上下方向における略中央には、一対のインジケーター22A7,22A8が配置されている。このうち、左側のインジケーター22A7は、後述する挿抜口22D1(図5)を介して装置本体3に装着されたメモリーカード(図示省略)に対するデータの読取/記録状態を示すものであり、右側のインジケーター22A8は、携帯情報端末1の電源のオン/オフ状態を示すものであり、LEDにより構成されている。これらインジケーター22A7,22A8は、図1に示すように、それぞれ、正面部22Aにおけるフロントケース21と重ならない位置に配置されている。このため、フロントケース21とリアケース22とを重ね合わせた状態でも、各インジケーター22A7,22A8の点灯状態を確認することができる。
【0024】
〔上面部の構成〕
図3は、携帯情報端末1を上方から見た図である。
リアケース22の上面部22Bには、図3に示すように、左右方向の両端に一対のLRキー23(上面部22Bにおける左側のキーを23Lとし、右側のキーを23Rとする)が配置されている。これらキー23L,23Rは、略L字状に形成されており、これらのうちの一辺が上面部22Bに沿い、他辺がそれぞれ左側面部22D及び右側面部22Eに沿うように形成されている。すなわち、キー23L,23Rは、上面部22Bと、側面部22D,22Eとに跨るように配置される。
また、上面部22Bの略中央には、前述のスピーカーにより出力される音声の音量を増減させるための一対の音量調節キー22B1が設けられている。更に、キー23Lと音量調節キー22B1との間、及び、当該音量調節キー22B1とキー23Rとの間にも、それぞれキー22B2,22B3が設けられている。
【0025】
更に、上面部22Bは、左側端部に、キー23Lの一端が挿入され、かつ、一部が左側面部22Dに跨るように形成された開口部22B4(図7及び図8)と、開口部22B4に応じて形成され、当該開口部22B4の背面側に位置する段差部22B5とを有している。また、上面部22Bは、同様に右側端部に、同様にキー23Rの一端が挿入され、かつ、一部が右側面部22Eに跨るように形成された開口部22B4(図7及び図8)と、同様に当該開口部22B4に応じて形成され、当該開口部22B4の背面側に位置する段差部22B5とを有している。なお、キー23L,23R、開口部22B4及び段差部22B5については、後に詳述する。
【0026】
〔下面部の構成〕
図4は、携帯情報端末1を下方から見た図である。
リアケース22の下面部22Cにおける左側には、図4に示すように、ヘッドホンを接続するためのイヤホンジャックにより構成された端子22C1が設けられ、右側には、外部機器としてのクレードル(図示省略)と接続するための端子22C2が設けられている。このような下面部22C及び下面部21Cは、それぞれ略平坦に形成されている。
なお、下面部21Cの下端と、下面部22Cとの位置関係については、後に詳述する。
【0027】
〔左側面部の構成〕
図5は、携帯情報端末1を左側から見た図である。
リアケース22の左側面部22Dの上端は、前述のキー23Lの一部により覆われている。この左側面部22Dにおける上方には、メモリーカード(図示省略)を挿抜するための挿抜口22D1が形成されている。この挿抜口22D1には、当該挿抜口22D1を閉塞するカバー22D2が取り付けられる。加えて、左側面部22Dにおける下方には、左側面部22Dに沿って摺動自在に設けられたキー22D3が配置されている。このキー22D3は、装置本体3(図8)が有する無線モジュールのオン/オフ状態を切り替えるためのキーである。
【0028】
ここで、図5に示すように、リアケース22から離間するに従って中央に近接する方向に傾斜する下面部21Cにおける下端は、フロントケース21の背面部21Fに対して略直交するリアケース22の下面部22Cに対して、前述の枠体220の分だけ僅かに上方に位置している。このため、下面部22Cに沿わせた指をフロントケース21側に移動させることで、当該指を下面部21Cに掛けることができ、下面部21C、ひいては、フロントケース21を容易に上方に向かってスライドさせることができる。
【0029】
〔右側面部の構成〕
図6は、携帯情報端末1を右側から見た図である。なお、図6では、リアケース22に対してフロントケース21を上方にスライドさせている。
リアケース22の右側面部22Eの上端は、左側面部22Dと同様に、前述のキー23Rの一部により覆われている。この右側面部22Eの下方には、当該右側面部22Eに沿って摺動自在に設けられた電源キー22E1が配置されている。このキー22E1を上方にスライドさせることで、携帯情報端末1の電源がオンされ、再度、上方にスライドさせることで電源がオフされる。また、当該キー22E1を下方にスライドさせると、他のキーの入力がキャンセルされるホールド状態に切り替えることができる。
【0030】
〔背面部の構成〕
図7は、リアケース22に対してフロントケース21を上方にスライドさせた状態の携帯情報端末1を背面側から見た図である。
フロントケース21の背面部21Fは、内側に窪んでおり、リアケース22の正面部22Aに配置された各キー22A1〜22A4を押圧しないように形成されている。この背面部21Fの略中央には、前述の表示部211を駆動させる回路基板(図示省略)が収納される収納部21F1が形成されている。この回路基板は、リアケース22内に収納される装置本体3(図8)と電気的に接続され、当該装置本体3から出力される画像信号に応じて表示部211を駆動させ、当該画像信号に応じた画像を表示させる。
【0031】
リアケース22の背面部22Fにおける略中央には、左右に一対の脚部22F1が設けられている。これら一対の脚部22F1は、それぞれ互いに向かい合わせとなる略円弧状の合成樹脂により形成されている。これら脚部22F1は、背面部22Fを設置面に対向させるようにして携帯情報端末1を配置した際に、当該設置面に外装ケース2の背面が直接接触しないようにするほか、携帯情報端末1を把持しやすくさせるためのものである。
【0032】
具体的に、携帯情報端末1を把持する際には、左右の人差し指は、上面部22B及び側面部22D,22Eに沿うように位置し、左右の中指及び薬指は、背面部22Fに沿うように位置する。この際、当該背面部22Fにおける略中央に、前述の略円弧状の脚部22F1が、当該背面部22Fから突出するように設けられていることにより、当該脚部22F1に中指及び薬指の各指先を掛けることができる。これによれば、携帯情報端末1を把持した際のホールド感を生じさせることができ、持ちやすさ及び把持時の安定性を向上することができる。
【0033】
〔LRキーの配置位置〕
LRキー23(23L,23R)は、前述のように、上面部22Bの左右両端部にそれぞれ設けられている。この上面部22Bの左右両端部には、図7に示すように、キー23の後述する本体部231の一端が挿通される開口部22B4がそれぞれ形成されている。これら開口部22B4の一部は、前述のように、開口部22B4に近い側面部22D,22Eに跨っている。
これら開口部22B4の背面側には、前述のように、当該開口部22B4の位置に応じて、リアケース22の内側に向かって凹んだ段差部22B5がそれぞれ形成されている。この段差部22B5の上端は、前述の音量調節キー22B1等が配置される上面部22B及び各側面部22D,22Eより低い位置(リアケース22における中央寄りの位置)となっている。そして、これら段差部22B5の上端面は、キー23L,23Rの後述する延出部232により覆われる。
【0034】
〔LRキーの構成〕
図8は、携帯情報端末1の一部(特にLRキー23)を示す縦断面図である。なお、図8においては、フロントケース21の図示を省略している。
キー23Lは、図8に示すように、リアケース22内に収納された装置本体3を構成する制御基板31とFPC(Flexible Printed Circuits)32を介して電気的に接続された接点基板33を、接点ゴム34を介して押圧する。具体的に、キー23Lが使用者により押下されると、当該キー23Lの一端が係合する接点ゴム34の可撓性を有する脚部341が、キー23Lの押下方向に座屈し、当該脚部341の内側に設けられた押圧部342が接点基板33を押圧する。これにより、接点基板33を構成する一対の接点シート(図示省略)が電気的に導通し、制御基板31にキー23Lが押下されたことを示す電子信号が出力される。
【0035】
一方、キー23Lの押下が解除されると、脚部341の座屈が解消されることにより、キー23Lが押し上げられて、図8に示す状態に戻る。すなわち、接点ゴム34は、キー23Lを押し上げる方向に付勢する付勢部材としても機能する。
なお、接点ゴム34は、接点基板33上に固定され、当該接点基板33は、リアケース22内に形成された台座部221に固定されている。また、制御基板31は、リアケース22に図示しない固定部材により固定されている。
【0036】
このようなキー23Lが挿通する開口部22B4は、上面部22Bにおいてリアケース22の厚さ方向(図8における左右方向)の中央を含むように開口している。なお、本実施形態では、開口部22B4の厚さ方向における中心位置は、リアケース22の厚さ方向の略中央に設定されている。
また、当該開口部22B4の厚さ方向の寸法は、リアケース22の厚さ方向の寸法より小さく、詳述すると、当該リアケース22の厚さ方向の寸法の1/2以下(本実施形態では、略1/3)に設定されている。換言すると、当該開口部22B4の厚さ方向の寸法は、段差部22B5の上端面における厚さ方向の寸法と略一致し、キー23Lの後述する上面23Aの厚さ方向の寸法の略1/2に設定されている。
【0037】
また、開口部22B4の端縁を形成する正面側の端面22B6(枠体220の背面側の端面22B6)は平坦面であり、当該端面22B6は、開口部22B4を挿通するキー23Lの突没時のガイド面となる。詳述すると、端面22B6の下端(図8における下方の端部)は、キー23Lの後述する面231Aの下端と略一致し、端面22B6の高さ方向の寸法(図8における上下方向の寸法)は、当該面231Aの上下方向の寸法に応じて設定されている。これにより、キー23Lの突没が、端面22B6により案内され、適切に行われる。なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、端面22B6は、面231Aより僅かに小さく形成され、これにより、キー23Lの上面23Aが、上面部22B(枠体220の上面)より上方に突出する。
【0038】
このようなキー23Lは、本体部231と、当該本体部231から延出する延出部232とを有する断面視略L字状に形成されている。
本体部231は、一端が開口部22B4を挿通し、他端がリアケース22の外部に露出して、キー23Lの押下時に、リアケース22に対して突没する部位である。この本体部231が挿通する開口部22B4は、前述のように、上面部22Bにおける厚さ方向の略中央に中心を有するので、当該本体部231は、上面22Bにおける厚さ方向の略中央に配置される。このような本体部231における正面側の面231Aは平坦に形成され、当該キー23Lの突没は、当該正面側の面231Aに対向する端面22B6により案内される。そして、本体部231の厚さ方向の寸法は、前述の開口部22B4の厚さ方向の寸法から僅かなクリアランスを引いた寸法に設定されている。
【0039】
この本体部231の一端には、前述の接点ゴム34を押圧する押圧部233が形成されている。この押圧部233には、接点ゴム34に形成された突出部343が嵌合される穴部2331が形成されており、これによりキー23Lと接点ゴム34とは連結される。また、押圧部233は、当該押圧部233から背面側に向かって突出する突出部2332が形成されている。この突出部2332の先端部分は、開口部22B4外へのキー23Lの脱落を防ぐために、当該開口部22B4の端縁より背面側に位置している。しかしながら、当該先端部分は、延出部232の延出方向の先端部分より正面側に位置している。これにより、キー23Lの突没が背面部22Fの内面に当接するなどして妨げられることを防ぐことができるほか、リアケース22の厚さ方向の寸法を小さくすることができる。
なお、突出部2332の上端面は、本体部231に対して傾斜し、下端面は、本体部231に略直交する。このため、突出部2332は、突出方向に向かうに従って、上下方向の寸法が小さくなるテーパー状を有している。
【0040】
延出部232は、本体部231における押圧部233とは反対側の端部から、上面部22Bに沿って背面側に延出し、段差部22B5の上端面を覆うように形成されている。この延出部232の本体部231からの延出寸法は、開口部22B4の前述の厚さ方向の寸法より大きく形成されている。この延出部232における本体部231からの延出方向先端側の端部は、背面部22Fより正面部22A側に位置している。すなわち、当該端部は、前述の脚部22F1が設置面に接するように携帯情報端末1を配置した際に、当該設置面に当接しないように形成されている。
【0041】
また、延出部232の下面232Aは、本体部231の背面側の面に対する略直交方向に延びる面である。更に、下面232Aは、当該下面232Aが対向する段差部22B5の上面、及び、開口部22B4の端縁に応じた形状を有し、下面232Aと段差部22B5の上面とは略平行となる。このため、当該段差部22B5が、押下時のキー23Lの没入を妨げることがなく、当該キー23Lの突没を適切に行うことができる。
【0042】
このようなキー23Lの上面23Aは、本体部231の上面と、当該上面に連続する延出部232の上面とにより形成されている。そして、使用者の指が接触する当該上面23Aは、上面部22Bより外側(上方)に位置している。しかしながら、当該上面23Aは、背面側に向かうに従って、上面部22B(段差部22B5)に近接する方向に傾斜している。このため、上面23Aは、各ケース21,22が互いに重なる状態(図1及び図5に示す状態)では、フロントケース21の上面部21Bに沿う略湾曲状を有している。
【0043】
ここで、上面23Aは、本体部231に対して傾斜するように形成されているのに対し、延出部232の下面232Aは、前述のように、本体部231に対して略直交する。このため、延出部232は、延出方向先端に向かうに従って、上下方向の寸法が小さくなるテーパー状を有している。
そして、上面23Aの厚さ方向の寸法は、開口部22B4の厚さ方向の寸法より大きく設定され、詳述すると、上面23Aの厚さ方向の寸法は、当該開口部22B及び段差部22B5の厚さ方向の寸法を合算した寸法と略一致するように設定されている。このため、上面23Aの厚さ方向の寸法は、開口部22B4の厚さ方向の寸法の略2倍となり、延出部232が形成されていないキーを用いた場合に比べ、上面23Aの面積を拡大することができ、使用者の指がかかる面積を拡大することができる。
【0044】
更に、延出部232の延出方向が背面側であり、前述のように、開口部22B4が上面部22Bの厚さ方向の中央を含んで開口し、かつ、当該開口部22B4の厚さ方向の寸法が、リアケース22の厚さ方向の寸法の1/2以下(本実施形態では略1/3)であるので、キー23Lとフロントケース21との間には、上面部22Bにおける正面側の寸法(枠体220の厚さ方向の寸法)に応じたクリアランスが確保される。これによれば、キー23Lを操作(押下)する指が、フロントケース21に干渉することを抑制ことができる。従って、キー23Lの操作性を向上することができる。
なお、キー23R、及び、当該キー23Rの入力を検出する制御基板、FPC、接点基板及び接点ゴムも、同様の構成である。
【0045】
以上説明した本実施形態に係る携帯情報端末1によれば、以下の効果がある。
キー23(23L,23R)は、それぞれ、上面部22Bに形成された開口部22B4に一端(押圧部233)が挿入される本体部231の他端から、当該上面部22Bに沿って開口部22B4の外側に延出する延出部232を有する。これによれば、キー23におけるリアケース22外に露出する上面23Aの面積、すなわち、使用者の指に対向する上面23Aの面積を大きくすることができる。このため、延出部232がないキーに比べ、使用者の指により押下可能な領域を拡大することができるほか、指との接触面積を大きくすることができるので、当該キー23の押下及び入力を確実に行うことができる。従って、携帯情報端末1の操作性を向上することができる。
【0046】
また、延出部232は、開口部22B4の端縁から外側に延出するように形成されているので、上面23Aの面積に応じて開口部22B4を大きく形成する必要が無い。このため、開口部22B4の開口面積に応じたキーを配置する場合に比べて、リアケース22の厚さ寸法を小さくすることができる。従って、携帯情報端末1の薄型化を図ることができる。
【0047】
更に、本体部231からの延出部232の延出方向は、背面部22F側であるので、正面側に位置するフロントケース21に、当該延出部232、ひいては、キー23Lが干渉することを防ぐことができ、キー23Lを操作する指がフロントケース21に干渉することを抑制することができる。加えて、キー23Lとフロントケース21との間には、枠体220に応じたクリアランスが確保されるので、当該指とフロントケース21との干渉を一層抑制することができる。従って、携帯情報端末1の操作性を一層向上することができる。
【0048】
リアケース22が正面視長円形状を有する略扁平状に形成されているので、当該リアケース22に対してフロントケース21を上方にスライドさせた場合には、リアケース22は、左右の側面部22D,22Eに使用者の人差し指が沿うようにして把持される。これによれば、把持された際のそれぞれの手の形状(指の形状)にリアケース22が沿うこととなるので、当該リアケース22を持ちやすくすることができる。また、このようにしてリアケース22を把持した場合、当該左右の人差し指は側面部22D,22Eと上面部22Bとに跨るように位置するため、指先は、上面部22Bにおける左右の端部近傍に位置する。このような上面部22Bの左右の端部に、キー23L,23Rが配置されていることにより、当該キー23L,23Rの入力を行いやすくすることができる。従って、携帯情報端末1の操作性を一層向上することができる。
【0049】
キー23(23L,23R)の上面23Aが、背面部22Fに向かうに従って、上面部22Bから離間する方向に傾斜している場合には、当該上面23Aが、リアケース22の外形形状に沿わずに、背面部22F側の端部が上面部22Bから突出することとなる。この場合、リアケース22に沿って指を沿わせにくくなるので、当該リアケース22を把持しづらくなるとともに、キー23の入力操作を行いづらくなる。
これに対し、上面23Aが、背面部22Fに向かうに従って、上面部22B(段差部22B5)に近接する方向に傾斜していることにより、当該上面23Aが、リアケース22の外形形状に沿うこととなるので、当該リアケース22に指を沿わせ易くなる。従って、リアケース22、ひいては、携帯情報端末1を把持しやすくすることができるとともに、キー23Lの入力操作をより一層容易に行うことができる。
【0050】
延出部232における背面部22F側の端部が、当該背面部22Fより背面側に突出している場合、背面部22Fが設置面に対向するように(設置面に脚部22F1を当接させるように)携帯情報端末1を配置すると、当該キー23が設置面に接触する。この場合には、キー23に携帯情報端末1の荷重が加わり、キー23の負荷が大きくなる。
これに対し、延出部232の背面部22F側の端部が、当該背面部22Fより正面部22A側に位置していることにより、前述のように携帯情報端末1を配置した場合でも、キー23が設置面に接触することを防ぐことができる。従って、キー23に負荷がかかることを防ぐことができる。
【0051】
延出部232が、開口部22B4に応じて形成された段差部22B5を覆うように形成されていることにより、上面部22Bと段差部22B5との段差にて、キー23のストローク量を確保することができる。これによれば、ストローク量の確保のために、キー23(23L,23R)を上面部22Bから不要に突出させる必要がない。従って、携帯情報端末1の小型化を図ることができる。
また、キー23の上面23Aが、上面部22Bよりリアケース22の外側に突出していることにより、当該キー23の押下時に、キー23全体が上面部22Bの内側に没入してしまうことを防ぐことができ、ひいては、連続してキー23Lを押下できない状態になることを防ぐことができる。従って、携帯情報端末1の操作性をより一層向上することができる。
【0052】
〔実施形態の変形〕
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、LRキー23(23L,23R)は、上面部22Bにおける左右方向の両端部にそれぞれ配置されていたが、本発明はこれに限らない。すなわち、本発明を構成するキーは、正面部22A及び背面部22Fを接続する側面のどの位置に設けられていてもよく、当該キーの数は問わない。更に、当該キーは、リアケース22に限らず、フロントケース21に設けられていてもよい。
【0053】
前記実施形態では、各ケース21,22は、正面視略長円形状に形成されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、少なくとも一方の手で把持することが可能であれば、当該各ケースの形状及び寸法は問わない。また、リアケース22に対してフロントケース21がスライド自在に設けられているとしたが、本発明はこれに限らず、これらが一体化された1つの筐体であってもよく、前述のクラムシェル型の筐体を採用してもよい。
【0054】
前記実施形態では、キー23の上面23Aは、背面部22Fに向かうに従って、上面部22Bの段差部22B5に近接する方向に傾斜しているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、キー23が配置される側面部に沿う当該キー23の面は、当該側面部と略平行であってもよく、背面部に向かうに従って、当該側面部から離間する方向に傾斜していてもよい。更に、延出部232の延出方向も背面部22F側に限らず、例えば、キー23に近接する側面部側でもよく、当該延出方向は問わない。
【0055】
前記実施形態では、延出部232における背面部22F側の端部、すなわち、延出方向先端側の端部は、当該背面部22Fより正面部22A側に位置しているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、背面部22Fより背面側に位置していてもよい。
また、前記実施形態では、キー23Lは、上面部22Bと側面部22Dとに跨るように略L字状を有するとしたが、本発明はこれに限らず、いずれか一方の面内に配置されるように、当該キーを形成してもよい。なお、キー23Rにおいても同様である。
【0056】
前記実施形態では、上面部22Bは、当該上面部22Bよりリアケース22の内側に向かって凹んだ段差部22B5を有するとしたが、本発明はこれに限らず、段差部22B5は無くてもよい。この場合、キー23の延出部232が、開口部22B4の端縁より外側に延出していればよい。
また、前記実施形態では、上面23Aは、上面部22Bより外側に、すなわち、当該上面部22Bより高い位置に突出しているとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、押下される前の上面23Aは、上面部22Bと面一であってもよく、或いは、当該上面部22Bより没入していてもよい。
【0057】
前記実施形態では、上面部22Bに形成された段差部22B5は、開口部22B4の背面側に形成されているとしたが、本発明はこれに限らない。すなわち、延出部232により覆われる段差部22B5の位置は、開口部22B4の正面側であってもよく、或いは、正面側と背面側とにそれぞれ形成されていてもよい。また、同様に、延出部232の本体部231からの延出方向も、背面側に限らず、正面側でもよい。
【0058】
前記実施形態では、本発明の操作装置及び携帯情報端末として、ゲームプログラム、画像データ及び音声データを処理可能な携帯情報端末1を挙げたが、本発明はこれに限らない。例えば、据置型のゲーム機及びPC等に接続されるコントローラーに、本発明を適用することも可能である。また、携帯情報端末としては、ゲームプログラム、画像データ及び音声データのうちの少なくともいずれかを処理可能なものであってもよく、或いは、別のアプリケーションプログラムを実行可能なものでもよい。すなわち、携帯可能で、かつ、何らかのプログラム及びデータを処理可能な携帯情報端末であれば、本発明を適用することが可能であり、例えば、デジタルカメラ等に本発明を適用してもよい。なお、デジタルカメラに適用する場合には、本発明のキーとして、シャッターキーを挙げることができる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、ゲーム機、携帯電話及びPDA等の携帯情報端末に利用できる他、据置型のゲーム機及びPC等に接続されるコントローラーにも利用することができる。
【符号の説明】
【0060】
1…携帯情報端末(操作装置)、22…リアケース(筐体)、23(23L,23R)…LRキー(キー)、22A…正面部、22B…上面部(側面部)、22F…背面部、231…本体部、232…延出部、22B4…開口部、22B5…段差部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、当該筐体に突没自在に設けられるキーとを有する操作装置であって、
前記筐体は、正面部と、背面部と、前記正面部及び前記背面部を接続する側面部とを有し、
前記キーは、
一端が前記側面部に形成された開口部に挿入され、他端が前記筐体外に露出する本体部と、
前記本体部の他端から前記側面部に沿って前記開口部の端縁より外側に延出する延出部と、
を有することを特徴とする操作装置。
【請求項2】
請求項1に記載の操作装置において、
前記筐体は、正面視略長円形状を有する略扁平状に形成され、
前記側面部は、前記筐体が把持された際の上方に位置し、
前記キーは、前記側面部における左右方向の少なくとも一方の端部に設けられていることを特徴とする操作装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の操作装置において、
前記キーにおける前記側面部に沿う面は、前記背面部に向かうに従って、前記側面部に近接する方向に傾斜していることを特徴とする操作装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の操作装置において、
前記キーにおける前記背面部側の端部は、前記背面部より前記正面部側に位置していることを特徴とする操作装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の操作装置において、
前記側面部は、前記開口部に応じて前記正面部側及び前記背面部側の少なくとも一方側に形成され、かつ、前記筐体の内側に向かって凹んだ段差部を有し、
前記延出部は、前記段差部を覆うように形成され、
前記キーにおける前記側面部に沿う面は、当該側面部より前記筐体の外側に突出していることを特徴とする操作装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の操作装置を備えることを特徴とする携帯情報端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−162227(P2010−162227A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8269(P2009−8269)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(395015319)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (871)
【Fターム(参考)】