改善された毛髪測定アセンブリ及び単独使用カートリッジ
ユーザの単一の手により操作されることが可能であって収集アセンブリを含む毛髪測定アセンブリであり、前記収集アセンブリは本体に移動可能に装着されて収集位置と保持及び測定位置の間において選択的に配置可能である毛髪保持及び測定部分を含む。ハンドグリップの片手による操作は、二つのグリップ部分のうちの複数を同時に開又は閉方向のいずれかに同時に配置し、これにより毛髪保持及び測定部分を収集位置と毛髪保持及び測定位置の間に位置させる(force)。毛髪の測定、保持及び収集と毛髪の破損の測定、保持及び収集をも実行するための「単独使用」カートリッジが提示される。「単独使用」カートリッジは、個人が右利きであるか左利きであるかに関わらず、個人による毛髪測定アセンブリへの装着及び操作可能な付加のための適切な構造を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
(優先権の主張)
本出願は、2009年3月23日に出願された現在係属中の仮特許出願シリアル番号61/210,860と、2010年3月8日に出願された現在係属中の仮特許出願シリアル番号61/339,727に基づき、これらについて35U.S.C.セクション119(e)の下で優先権の主張が行われる。前記出願の両方は、それらの全体について本明細書に参考として組み込まれる。
【0002】
(発明の属する分野)
本発明は、装置の本体に移動可能に接続されているハンドグリップの操作を通じて、使用者の単一の手により操作されることが可能な毛髪測定アセンブリに関する。アセンブリのハンドグリップは、好適には、グリップセグメントの同時の回転方向及び横方向の変位が毛髪収集アセンブリの毛髪の保持及び測定部分を、測定されるべき毛髪を集めるための収集位置と、収集された毛髪が少なくとも最低限に圧縮されて測定される保持及び収集位置の間に位置付けるように、二つのグリップセグメントを含む。使用者の自由な手、すなわちハンドグリップに関連付けられていない手は、これによって効率的な毛髪の収集のために測定されるべき毛髪の保持及び/又は毛髪を適切に位置付けるように使用され得る。本発明はさらに、抜け毛の存在を評価し、理想的には切れ毛の存在をも評価するために、毛髪の収集、保持及び測定を実行するための「単独使用」カートリッジを含み、さらに、個人が右利きか左利きかに関わらず、個人による毛髪測定アセンブリの本体への装着及び操作可能な付加のための適切な構造を含む。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
医学的に「アロペシア」とも言われている脱毛は、頭又は体からの脱毛を表している。一部の人々にとっては、脱毛は完全な脱毛症を結果として生じ得る。最も一般的に多くの男性の間では一部脱毛する事また一時的に脱毛する事が「男性型脱毛症」と呼ばれている。遺伝的問題は別として、脱毛はいくつかの心理的状態と共に、個人の健康に影響を及ぼすいくつかの医学的状態からも発生し得ると長く認識されてきた。前記心理的状態は、いくつかの場合においては、ストレス、不安などと言われるものを含む。加えて、ヘアスタイリング、毛染め、ストレートパーマ及び他の処理のような毛髪の物理的処置、並びに/又は毛髪に与えられる組成物が、軽い脱毛又は深刻な脱毛をも結果として生じ得る。それにもかかわらず、脱毛は男女ともに関わる問題であり、上述したタイプの医学的状態及び他の状態の存在がないと、脱毛は最も頻繁に晩年に経験される。換言すれば、通常の老化現象は、個人が段階的ではあるが認識可能な比率にて頭髪を失うことを頻繁に引き起こす。
【0004】
毛髪は、「成長期」、「中間期」及び休眠又は「脱毛期」を含む周期又は段階により成長すると言われている。自然状態においては、多数の要因が脱毛が永久的又は周期的のいずれかを決定すると考えられている。いずれの場合においても、脱毛の割合は毛髪の密度又は量を正確に測定することにより決定され得る。永久的な脱毛は、頭皮上の特定の位置に沿って、又は特定の位置において生じる。例えば、男性の脱毛は典型的には「男性型脱毛症」を結果として生じるパターンに従う。反対に、女性の脱毛については全く違うパターンに従い、脱毛は異なった割合と異なった期間において生じる。さらにその上、多くの女性は毛髪を染色し染め、あるいは化学的に毛髪を処理しており、これにより毛幹の構造を弱らせ得る。そのため、多くの女性は髪の長さに関わらず何らかの髪の損傷をしばしば経験する。そのような「毛髪の損傷」は、一部の女性が彼女らの髪を長く、又はより望ましいと考え得る長さにまで成長させることができないことを意味し得る。
【0005】
頭髪はどこでも通常2〜7年間存続する。しかし、上述した通り、成長の段階又は周期は毛髪の物理的に間違ったケア、病気又は特定の投薬により妨げられ得る。脱毛の段階は典型的には数ヶ月続き、健康な毛髪と頭皮を有する個人においては新しい毛髪の成長により減速する。結果として、毛髪の「抜け落ち」は、一日50本以上の毛髪を失うのが普通である程度まで発生する。個人の出産、発熱、手術、減量又は特定の投薬を受けるような事象の後は、短期について過度の抜け毛が起こり得る。
【0006】
初期の段階において異常な脱毛を診断することはしばしば難しく、一部の個人においては、少なくとも頭皮と毛髪の対照的な色に基づいて他の個人より明白であり得る。より具体的には、個人の毛髪の異なる部分の色における視覚的なコントラストは、頭皮と比較すると、脱毛に入っている明確な印であり得る。例として、暗い毛髪と対照的により明るい肌の色を有する個人は、脱毛過程の初期においてさえ、より明白に脱毛の視覚的観察を行い得る。反対に、金髪と明るい色の肌を有する個人は、頭皮と毛髪の間の最小のコントラストに起因して、視覚的に明白である脱毛がなければかなりの脱毛に耐え得る。しかしながら、いずれの状態においても、より正確な測定の手段がなければ脱毛の割合及び程度は確定され得ない。
【0007】
近年において、毛髪の損傷と共に、脱毛についての種々のトリートメントが一般公衆にとって利用可能になった。これらのトリートメントは、コンディショナー及び毛幹を強化する他の組成物を塗布する形態を取り得て、脱毛に関しては、毛髪の成長を増加させる又は毛髪の喪失又は脱毛を防ぎ若しくは覆すと主張された特定の組成物及び/又は薬剤を適用する形態を取り得る。より極端な状態においては、脱毛について外科手術が利用可能である。これは、頭皮の一つの部分から毛髪が失われた頭皮の異なる部分に個人の健康な毛髪又は成長中の毛髪を移動させることが意図されており、時には毛髪の「プラグ」として言及される。脱毛の治療に関連した種々の要因が存在することを考慮する一方で、上記で一般的に概説された通り、多くの人々はそのような治療の全体及び/又は長期的な有効性を多少主観的も見ている。
【0008】
脱毛についてのいずれの治療に効果があるか、良好な効果があるか又は効果がないかに関わらず、脱毛に関連する技術の分野においては、原因に関係なく、脱毛についての存在とそのような脱毛が発生している割合を決定する実際的かつ効率的な方法について相当な需要が存在する。そのようなものとして、それぞれ2006年2月7日と2006年11月7日に発行され、その後者は2009年12月に再発行された米国特許第6,993,851号と第7,131,208号に述べられたように、頭皮の種々の部分上の毛髪密度の正確な測定を合理的に達成することができる毛髪測定装置が開発された。これらの全ての内容は、その全体において本明細書に参考として組み込まれる。
【0009】
しかしながら、理想的には上記の特許に記載された毛髪測定装置及び/又は任意の他の毛髪測定装置は、測定を行うように構成され、かつ/又は毛髪の効率的かつ正確な測定を支援する「単独使用の」カートリッジを有するように構成されていることが可能である。しかし、前記カートリッジは個人についての使用後に容易に取り外され得て、後で別の個人についての装置の使用、又は所望された場合には同一の個人についての使用のために、新しい又は未使用のカートリッジと容易に取り換えられ得る。加えて、そのような単独使用のカートリッジが開発されていた場合、当該カートリッジは、使用者が左利きであるか右利きであるかに関わらず、理想的に毛髪測定装置への取り付けが可能であろう。さらに、そのようなカートリッジが開発されていた場合、毛髪の損傷を測定する機能をも理想的に提供していたであろう。さらにその上、上記特許に記載された毛髪測定装置及び/又は他の毛髪測定装置は、理想的にはその一部として、又はそれに操作可能に接続された、ハンドグリップを有するようにも構成されるべきである。前記ハンドグリップは、医師又は訓練を受けた者のどちらであっても、個人の頭皮上の毛髪の測定を行うため、あるいは繰り返しの測定さえ行うために単純かつ容易な方法によりユーザの片手により操作され得る。結果として、装置の使用者は、当該使用者が一次的に右利きであるか左利きであるかに関係なく、その効率的な収集のために測定されるべき毛髪を保持し、かつ/又は適正に位置決めするために使用する一つの自由な手、ハンドグリップに関連付けられていない手を有するであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の要旨)
本発明は当該技術の分野における上記及び他の必要への解決法を提示するように意図されており、そのようなものとして改良された毛髪測定アセンブリに向けられている。また本発明の毛髪測定アセンブリは単独使用カートリッジによって操作可能であるように構造化されており、その理由は本明細書により詳細に記述されている。加えて、本発明の毛髪測定アセンブリは使用者の単一の手によって操作可能であるように構造化されており、さらに、個人の頭皮の実質的に区分けされた部分から成長する毛髪の密度を正確に測定するように、前記部分は所定の寸法を有する。そのようにして、本発明のアセンブリは、繰り返し毛髪の密度の測定を行うために使用されることが可能であり、継続的な脱毛又は毛髪の成長の存在を決定するために、前記測定は好適には頭皮の同一の区分された部分から生じる。これにより、個人が経験し得るいかなるトリートメントの効果も、測定中の毛髪の密度における変化により決定され得る。
【0011】
よって、本発明の改善された毛髪測定アセンブリは、十分に軽量な素材から作られた実質的に細長い本体を備えているため、そのアセンブリは容易に扱えて操作し易いものとなっている。さらに、収集アセンブリは本体の外側又は遠方の終端に接続されており、毛髪収集位置と毛髪保持及び測定位置の間において本体に対して移動可能な毛髪保持及び測定部分を含む。さらに、その毛髪保持及び測定部分は少なくとも部分的に開放された空間又は領域を含み、そこには作動アセンブリの操作を通じて測定されるべき毛髪が比較的高速かつ効率的に収集され、保持され、測定され得る。
【0012】
作動アセンブリは少なくとも一つ、しかし好適には複数の二区分のグリップ部分を含み、各グリップ部分は枢動可能に毛髪測定アセンブリの本体に接続されている。さらに、前記グリップ部分は、使用者が単一の手によって横方向に本体に向かって、また本体から離れて同時に係合されて枢動可能に変位されるように、互いにかつ本体と協働可能に配置されて寸法決めされている。したがって、二つのグリップ部分は通常の開放方向と閉鎖方向の間で選択的に配置され得る。通常の開放方向は 本体から水平方向に外側に向かって、かつ本体に対して鋭角方向に配置されている二つのグリップ部分によってより具体的に規定されている。しかし、例え外側にあっても、開放方向から離れて間隔を開けられて、二つのグリップ部分は同時に圧縮され得て、したがって閉鎖方向に枢動可能に配置され、本体の長さの残りと実質的に長手方向の整列によって規定され得る。
【0013】
単一の手による作動アセンブリの作動や操作は、前記毛髪収集位置と毛髪保持及び測定位置の間において毛髪保持及び測定部分を選択的に配置するように働く。測定される毛髪に対するそのような正確かつ効率的な毛髪保持及び測定部分の配置は、少なくとも部分的には連結アセンブリの設置により促進される。より具体的には、連結アセンブリは少なくとも互いに相互作用する第一の連結構造と第二の連結構造を含む。そのようにして、第一の連結構造はハンドグリップの二つのグリップ部分を第二の連結構造に枢動可能に接続している。第二の連結構造は協働的に毛髪保持及び測定部分を第一の連結構造に移動可能に相互接続するように配置され、そのため直接的にハンドグリップに対して枢動可能に相互接続している。したがって、ハンドグリップが開放方向と閉鎖方向の間において選択的に配置され、第一の連結構造と第二の連結構造の相互作用が、前記毛髪収集位置と毛髪保持及び測定位置の間の毛髪保持及び測定部分を正確に配置するように働く。
【0014】
ハンドグリップの協働的な構造と操作上の特徴が指摘されるべきであり、連結アセンブリと毛髪保持及び測定部分は使用者に本発明の改良された毛髪測定アセンブリを単一の手のみによる操作を可能にする。同様に、毛髪保持及び測定部分の測定空間にその配置をさらに支援するように、このことは使用者が測定される毛髪を測定される毛髪を他の自由な手により握り、位置付け、及び/又は正確に操作することを可能にしている。その上、使用者の単一の手は、二つのグリップ部分を前述の閉鎖方向に同時かつ枢動可能に配置させ得る。さらに、保持部分は保持及び測定位置に移動させられ、測定される毛髪は保持されて、本明細書において以下により詳細に説明されるように、毛髪保持及び測定部分が内側に、かつ本体及び/又は収集アセンブリの協働する筐体部分により近接して移動すると最終的には適切に圧縮される。測定される毛髪が上述した方法により圧縮されると、測定及び/又は表示アセンブリが、毛髪保持及び測定部分内に収集されて保持される毛髪の寸法上の特徴を表す印を表示するように配置されて構造化される。
【0015】
改良された毛髪測定アセンブリの様々な要素の付随の構造的特徴は一つ又はより多くの好ましい実施形態に現れる。より具体的に、前記毛髪保持及び測定部分を含む収集アセンブリはまた筐体もしくはカバーをも含む。少なくとも一つの実施形態において、筐体は協同的に制限され、毛髪保持及び測定部分が収集位置から保持位置を抜けて毛髪保持及び測定部分まで通過するように、測定される毛髪の正確な圧縮を達成するために毛髪保持及び測定部分と共に構造化されている。
【0016】
収集アセンブリのさらなる追加の特徴は、毛髪保持及び測定部分並びにこれらに関連付けられたカバー又は筐体の両方を含む、「単独使用」カートリッジ又は本体から取り外し可能な接続を可能にする収集アセンブリを含む。そのようにして、毛髪保持及び測定部分を含む収集アセンブリは、廃棄されて別の「単独使用」カートリッジと交換されるように、具体的にではあるが排他的ではなく前記第二の連結構造に取り外し可能に接続され得て、測定される自分の毛髪の束を有する個人に注意深い衛生管理が維持されていることを保証する。加えて、この「単独使用」カートリッジ又は実施形態は、個人が左利きか右利きかに関わらず、個人による改良された毛髪測定アセンブリへの操作可能な付加と装着に適切な構造を含む。さらに、毛髪保持及び測定部分の「単独使用」アプリケーションはロック構造又はそれに関連付けられたアセンブリの設置を通じて確実にされ得る。そのようなロック構造は、一旦毛髪保持及び測定部分が収集された毛髪の測定及び圧縮のために毛髪保持位置及び毛髪測定位置へ移動させられると、かつ/又は毛髪保持及び測定部分が収集された毛髪の測定及び圧縮のために毛髪保持位置及び毛髪測定位置へ移動させられた後に、毛髪保持及び測定部分が毛髪収集位置に戻る移動を防ぐために、筐体の内部又は本体の複数の部分に対して協働可能に配置され得る。
【0017】
よって、本発明の改良された毛髪測定アセンブリの種々の好適な実施形態においては、使用者は、補助なしの単一の手のみによるアセンブリの操作及び運用を通じて、個人の頭皮の特定の部分から毛髪密度を正確かつ効率的に測定することが可能になる。そのようにして、ハンドグリップを含む作動アセンブリは前記開放方向と閉鎖方向の間に配置され、それにより高速かつ正確に毛髪収集位置と毛髪保持位置の間に毛髪保持及び測定部分を配置し、その後毛髪保持及び測定位置に毛髪保持及び測定部分を配置する。同様に上述したように、毛髪の正確な測定を達成するための測定される毛髪の正確な圧縮を促進するために、本体及び/又は収集アセンブリの協働的構成部品に十分に近接した毛髪保持及び測定部分の位置により、毛髪保持及び測定位置はさらに規定され得る。
【0018】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点は、詳細な説明と共に図面が考慮に入れられたときにより明確になるであろう。
【0019】
本発明の性質のより十分な理解のために、添付の図面に関連して以下の詳細な説明への参照が行われるべきである。図面中のいくつかの図を通じて、同様の参照符号は同様の部分を参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
添付の図面に示されているように、本発明は毛髪測定アセンブリに関するものであり、毛髪測定アセンブリは一般に参照符号10として示されている。アセンブリ10は、その一つの終端へ接続された毛髪収集アセンブリを有する伸長された本体12を含み、毛髪収集アセンブリは一般に参照符号14として示されている。一般に参照符号16として示される作動アセンブリは、本体10に枢動可能に接続されており、図1及び図2に示されるような開放方向と図3に示されるような閉鎖方向の間において、使用者の単一の手により選択的に移動可能である。作動アセンブリの開放方向と閉鎖方向は、収集アセンブリ14を選択的に配置するように働くハンドグリップ17と、より具体的にはハンドグリップ17に関連付けられた、図2において最良に表現されるような毛髪収集位置と、中間毛髪保持位置を通って、図3において最良に表現されるような毛髪保持及び測定位置の間の毛髪収集及び測定部分18を含む。
【0021】
上記に加えて、作動アセンブリ16は、一般に参照符号20として示されている連結アセンブリをさらに含み、より詳細には図4、図6及び図7において表現されている。作動アセンブリ16は、少なくとも一つ、しかし好適には複数の二つのグリップ部分22及び24を含むとしてより具体的に規定され得る。グリップ部分22及び24のそれぞれは、示されるように一つの終端22´及び24´の終端において本体12に枢動可能に接続されている。加えて、二つのグリップ部分22及び24の構造、寸法及び配置は、それらの同時に起こるグリップ、並びに図1及び図2に示されるような開放方向と図3に示されるような閉鎖方向の間の本体12に対して相対的な水平、回転の配置を促進するようになっている。そのようにして、開放方向は、図1及び図2に明確に示されるように、本体12に対して水平に外側に向かって伸びる関係において、かつ本体12に対して角度を有する方向に配置されている、二つのグリップ部22及び24として正確に定義され得る。対照的に、ハンドグリップ17の閉鎖方向は、図3に示されるように、本体12と実質的に長手方向に整列して、かつ互いに実質的に平行に又は少なくとも整列された関係にて配置された二つのグリップ部分22及び24によって正確に定義され得る。参照符号100におけるように、図1及び図2の開放方向と図3の閉鎖方向の間においてハンドグリップ17を選択的に配置するために、使用者の単一の手が使用され得ることが再度強調される。この単一の手による操作は、例えば毛髪保持及び測定部分18内における毛髪の位置決めを促進するように、使用者の反対の手又は自由な手が測定されるべき毛髪を握り、位置付け又はそうでなければ適切に操作することを可能にする一方で、毛髪は前記収集位置に配置される。
【0022】
主に図5を参照すると、収集アセンブリ14の具体的な構造的特徴が示されている。そのようにして、毛髪保持及び測定部分18は、開放空間又は領域26を規定する好適には伸長された、又は他の適切な構成を含むであろう。開放空間又は領域26において、測定される毛髪は効率的に収集され得る。そうすることにおいて、毛髪が使用者の自由な手によって開放部又はアクセス部分26´を通り抜け得る。毛髪保持及び測定部分18は、少なくとも一つの実施形態において前記連結アセンブリ20との取り外し可能な接続を達成するために構造化され得る連結部28をも含み、より詳細には本明細書において以下に説明される。
【0023】
図1乃至図3に示されるように、収集アセンブリ14は、毛髪保持及び測定部分18を移動可能に受け入れるように構造化された筐体又はカバー30をさらに含む。図1に示されるように、筐体30は、筐体12の終端に対応する取り外し可能な接続を達成するように構造化され得る接続部又は連結部32をも含む。従って、毛髪保持及び測定部分18が、そして最も可能性が高いことには筐体又はカバー30が、筐体12の外側の終端又は他の対応部分と取り外し可能な接続において集合的に配置され得ることは明白であろう。より具体的には、毛髪保持及び測定部分18はスライダ構造27の対応する外側の終端25に取り外し可能に接続され得る連結部28を含み、より詳細には本明細書の以下に説明される。同様に、筐体又はカバー30は、筐体又はカバー30の本体12の対応する外側の終端への取り外し可能な接続を促進する連結部32を含む。この移動可能な特徴は収集アセンブリ14の置き換えを促進し、これにより単独使用装置としての商業的な提示を可能にする。そのようにして、反復された毛髪測定が所望され又は必要とされるときに、収集アセンブリ14と、具体的には毛髪保持及び測定部分18の反復された使用が防止される。
【0024】
収集アセンブリ14の「単独使用」用途をさらに促進するために、ロック部材又はアセンブリ34は、毛髪保持及び測定部分18上の適切な位置において接続され得る。少なくとも一つの好適な実施形態において、ロック部材34は毛髪保持及び測定部分18の少なくとも一部の筐体30の内部への、かつ本体12に向かった通過又は格納を可能にするための十分に柔軟な材料により形成された板ばね構造を表す。そのように位置決めされたとき、毛髪保持及び測定位置に戻る毛髪保持及び測定部分18の外側への拡張又は位置決め は、少なくとも、主に筐体及びカバー30の一以上の内部部分によるロック部材34の終端の隣接した係合に起因してロックアセンブリが係合されている間には妨げられ、あるいは制限される。
【0025】
そのため、一つの実施形態において、毛髪保持及び測定部分18は、単独使用後に追加使用のために操作不可能になり、好適には筐体及びカバー30と毛髪保持及び測定部分18の両方を含む収集アセンブリ14が筐体12の対応する終端から取り外し可能になることを必要とする。追加の特徴は、毛髪保持及び測定部分18と、「ねじって取り外せる」接続を有する筐体又はカバー30にそれぞれ関連付けられた連結部28及び32を含む。そのような接続は、毛髪保持及び測定部分18、並びに筐体又はカバー30が本体から取り外され又は解放されるために、毛髪保持及び測定部分18、並びに筐体又はカバー30の時計回り又は反時計回りのいずれかによる回転を可能にする。
【0026】
より具体的には、少なくとも一つの実施形態の筐体30及び/又は毛髪保持及び測定部分18は、特にその使用者が右利きか左利きかに関わらず、複数の少なくとも二つの異なる動作方向のうちの任意の一つにて、毛髪測定装置10及び/又は筐体12に取り外し可能に取り付けられる。毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体30の種々の動作方向は、毛髪保持及び測定部分18の開放領域26が指し示され、又はそうでなければ毛髪測定装置10及び/又はその本体12の残りの部分に対して接近可能である方向によって、規定され区別可能である。例示的な目的のみのため、左利きの使用者は、本体12及び/又は視覚的ディスプレイ62に対して相対的な一つの方向に指し示される毛髪保持及び測定部分18の開放領域26により、装置10を最も効果的かつ効率的に使用することが可能であり得る。一方で右手の使用者は、本体12及び/又は視覚的ディスプレイ62に対して相対的な反対に面する方向に指し示される開放領域26により、装置10を最も効果的かつ効率的に使用することが可能であり得る。したがって、毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体は、開放領域26の向き又は方向が使用者の嗜好に応じて少なくとも部分的に調整可能であるように、また左利き及び/又は右利きの使用者による装置10の効果的かつ効率的な使用を可能にするように、複数の動作方向のうちのいずれかにおいて本体12に対して取り外し可能かつ/又は取り付け可能な関係に配置される。少なくとも一つの実施形態において、毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体30は互いに連結関係にて配置される。ここでは時計回りのねじり運動が毛髪保持及び測定部分18と筐体30を一つの動作方向にて取り付けるように働き、一方で反時計回りのねじり運動は毛髪保持及び測定部分18と筐体30を別の異なる動作方向にて取り付けるように働く。
【0027】
上述したように、作動アセンブリ16は、連結アセンブリ20と共にハンドグリップ17の両方を含む。主に図6及び7を参照すると、連結アセンブリ20は、少なくとも一つの、しかし好適には複数の二つの伸長された結合部材38を備えた第一の連結構造37を含み、各結合部材38はグリップ部分22及び24のうちの異なる一つを、図7に詳細に表される第二の連結構造40に枢動可能に相互接続するように配置されている。第二の連結構造40は、40″におけるように一つの終端を有し、第一の連結構造37の伸長された結合38のそれぞれの対応する終端に枢動可能に接続されるように構成された伸長されたロッドを含む。表されるように、伸長された結合38のそれぞれは対向する終端部分を含み、前記終端部分は、グリップ部分22及び24の異なる一つの間とそれらの間の枢動可能な相互接続を達成するために、伸長されたロッドの接続終端40´又は第二の連結構造40により協働的に構造化されている。
【0028】
さらに、第二の連結構造又はロッド40の反対又は外側の終端40″は、毛髪保持及び測定部分18に取り外し可能に相互接続されるように構造化されている。さらに具体的には、終端40″に近接して配置されるロッド40の長辺(length)は内部スライダ27を通過し、終端40″はスライダ27の内部についてスライドする関係にて配置された終端部材57に接続する。前記スライダ27において、具体的にはその終端25は、連結部28に取り外し可能に接続されている。上述したように、ロッド40は毛髪保持及び測定部分18に取り外し可能に接続されているとして、正確に説明され得る。
【0029】
さらにその上、連結アセンブリ20は、グリップ部分22及び24のうちの異なる一つを第二の連結構造40に枢動可能に相互接続するように配置及び構造化された、伸長された結合38を含む第一の連結構造を備えている。同様に、第二の連結構造又はロッド40の反対又は外側の終端40″は、終端25と結合部28の間の取り外し可能な接続によるかのように(as by)、スライダ構造27によって毛髪保持及び測定部分18に相互接続されている。
【0030】
そのため、使用者の単一の手100が、グリップ部分22及び24のそれぞれを図1及び図2の開方向の間において図3の閉方向に同時かつ枢動可能に係合させて配置し得ることは明白であるべきである。そのため、図2に最良に表されるように、ハンドグリップ17が開方向にあるとき、毛髪保持及び測定部分18は、前述の収集位置を取るために、本体12から大きく離れて(a greater distance)、カバー又は筐体から直線的に外側に伸びる。一旦測定中の毛髪が空間又は領域26内に配置されると、使用者の単一の手100はハンドル部分22及び24の両方の上に同時に圧縮力を働かせ得て、これにより図3に表された閉方向にハンドル部分22及び24を内側に回転して配置する。
【0031】
グリップ部分22及び24が図3の閉方向にあるとき、方向矢印41により示されるように第二の連結構造40は筐体12から外側に向かって移動し、これにより毛髪保持及び測定部分18を図3に示される毛髪保持及び測定位置に格納する。毛髪保持及び測定位置は、本体12と共にカバー又は筐体30にごく近く接近した毛髪保持及び測定部分18によりさらに規定される。そのようにして、筐体又はカバー30は、正確な測定値を得るために、開放空間又は領域26内に収集された毛髪に適切な圧縮力を働かせるように、毛髪保持及び測定部分18により協働的に配置され、寸法決めされて構造化される。
【0032】
毛髪測定アセンブリ10に関連付けられた他の構造的な特徴は、一般に参照符号50として示される付勢部材を含む。付勢部材50は、第二の連結構造40に対して付勢する関係にて配置されたコイルバネ又は種々の他の付勢構造の形態であり得る。結果として、ロッド又は第二の連結構造40は、通常はロッド40に相互接続された毛髪保持及び測定部分18を前述の毛髪収集位置に配置する、ロッド又は第二の連結構造40上に働く付勢力を有する。同時に、ハンドグリップ17と二つのグリップ部分22及び24の複数は、図1及び図2に示されるように開方向に配置される。上述されたように、付勢部材50の好適な配置は第二の連結構造40及び/又はハンドグリップ17に対して付勢された関係での本体12の内部への配置であり得るが、付勢部材50の配置及び構造は変化し得る。上記に加えて、明確性のために図示されない追加の付勢構造が、本体12の内部に装着されたコイルバネの形式又は他の構成により設けられ得る。この追加の付勢構造は、収集された毛髪の正確な測定を実現するために、毛髪保持及び測定部分18の開放空間又は領域26内に収集された毛髪に適切な圧縮力を働かせるように、連結アセンブリ及び/又は保持部分に対して付勢する関係にて適切に配置され得る。さらなる追加の構造的特徴は、グリップ部分22及び24のうちの対応する一つに対して少なくとも部分的に覆う関係にて取り外し可能又は固定的に配置された外側表面の挿入物52を含み得る。そのようにして、外側表面の挿入物52及び54の配置及び全体の構造化は、使用者の単一の手100による滑り又は不快感の可能性を回避又は削減する方法でのグリップ部分22及び24の握りを促進するようになっている。
【0033】
さらにその上、図9〜11に最良に図示されるように、本発明の他の構造的又は操作上の特徴は、スライダ27の内部であって、特に、第一の内部の終端27´及び移動可能な終端部材57の間に配置された付勢部材55を含む。付勢部材55は、第一の終端27´と終端部材57の間に付勢関係にて配置されたコイルバネ又は種々の任意の他の付勢構造又は器具の形式であり得る。結果として、毛髪測定アセンブリが緩められた(relaxed)状態又は非測定状態に配置されているとき、例えば(図1及び図2に示されるように)作動アセンブリ16が開方向に配置されており、かつ/又は毛髪保持及び測定部分18が収集位置を取るために外側に向かってハウジング30から直線的に伸ばされているとき、図9に一般的に示されるように、付勢部材55は終端部材57を伸長されかつ/又は緩められた方向に配置するように終端部材57を付勢し、又は終端部材57上に力を及ぼすように構造化されている。本明細書において議論されたように毛髪の収集が毛髪保持及び測定部分18に配置されると、毛髪保持及び測定部分18は第一の毛髪収集位置から第二又は中間の毛髪保持位置に向かって配置されうる。例えば、ロッド40、終端部材57及びスライダ27は作動アセンブリ16に向かってユニットとして内側に向かって移動可能に配置されるように構造化されており(図9〜11には図示されていない)、これにより毛髪保持及び測定位置18を少なくとも部分的には筐体又はカバー30内に配置する。
【0034】
結果としてグリップ部材22,24を互いに向かって少なくとも部分的に圧縮する、手動により作動アセンブリ16に加えられる最小の力によって、毛髪の束は少なくとも部分的には毛髪保持及び測定部分18内に係合され又は挟まれる。一方、毛髪保持及び測定部分18は、第二又は中間の毛髪保持位置内に配置される。図10は、毛髪保持及び測定部分18が第二の毛髪保持位置に配置されている間のスライダ27の位置を一般的に示す。具体的には、方向矢印58により示されるように、スライダ27及びロッド40は少なくとも部分的には作動アセンブリ16に向かって内側に変位する。付勢部材55は、その構造の性質及び圧縮又は付勢の力によって、少なくとも一つの実施形態においては僅かに圧縮され得て、矢印58によって示される方向にも、終端部材57はスライダ27内において内側に向かって僅かに摺動又は移動し得る。
【0035】
最後に、(図3に示されるように)作動アセンブリ16が閉方向に配置されるように、毛髪保持及び測定部分18を第三の毛髪保持及び測定位置に位置決めするために、図11に一般的に示されるように、追加の力が作動アセンブリ16に加えられ、これにより付勢部材55を少なくとも部分的にさらにスライダ27内の圧縮方向又は毛髪測定方向に配置する。付勢部材55を圧縮方向又は毛髪測定方向に配置するために必要とされる追加の圧力の量は、特定の付勢部材55及び関連する付勢特性及びその力に依存する。
【0036】
再度図1〜3を一次的に参照して、本発明の毛髪測定アセンブリ10は参照符号60として一般的に示される表示アセンブリ60をも含む。表示アセンブリ60は、保持部分が毛髪保持及び測定位置内に配置された際に、測定されるべき毛髪が毛髪保持及び測定部分18の内部26内に収集されたときに、毛髪保持及び測定部分18及び/又はロッド40の変位又は位置の表示を提供するように配置及び構造化された他の構成要素又は連結アセンブリ20と協働的に配置及び構造化されている。表示アセンブリ60は、測定中の毛髪の寸法特性を示す表示を表す視覚的表示62を含む。表示アセンブリ60は電子的に操作され得て、そのようにして(as such as)適切な電池アセンブリにより電力を与えられ得る。
【0037】
加えて、本発明の少なくとも一つの実施形態は、さらに取り外し可能、再配置可能かつ/又は「単独使用の」毛髪保持及び測定部分18又はカートリッジと共に使用するための装置10を較正するように協働的に構造化された較正キー70を備えている。例えば、較正キー70は、毛髪保持及び測定部分18の開放領域26内に配置可能であって開放領域26に対応するように協働的に構造化及び寸法決めされた刃部材72を備えている。さらにその上、刃部材72は所定の長手方向の寸法又は長さLを備えている。刃部材72の長さLは装置10の内部の電子的構成要素に予めプログラムされており、あるいは使用者が装置の内部の電子的構成要素に長さLを選択的に識別又は入力し得る。
【0038】
理解され得るように、一つの「単独使用」かつ/又は取り外し可能な毛髪保持及び測定部分18又はカートリッジの正確な寸法、厚さ又は耐久性(tolerance)は、別の「単独使用」かつ/又は取り外し可能な毛髪保持及び測定部分18又はカートリッジの正確な寸法、厚さ又は耐久性と少なくとも僅かに異なる。寸法の違いは、特定の製造上の不一致と共に他の可能な原因に起因する。このことを考慮すると、装置10及び/又は内部の電子的構成要素が互換であり又は取り外し可能なカートリッジの変化する寸法を収容するように正確に調整されているように、それぞれの使用に先立って装置10を較正することは好適である。
【0039】
そのようにするために、較正キー70と、具体的にはその刃部材72は、毛髪保持及び測定部分18の開放領域26内に配置されている。次に毛髪保持及び測定部分18は、例えば閉方向に向かう作動アセンブリ16の変位を介して、筐体30に向かって較正位置に移動可能に配置される。毛髪保持及び測定部分18の較正位置は、例えば一つの終端上の毛髪保持及び測定部分18と他方の終端上の筐体30によって、刃部材72が開放領域26内に係合される位置として定義される。刃部材72は所定の長手方向の長さLを備えているため、装置10、具体的にはその内部の電子的測定構成要素は、毛髪保持及び測定部分18が較正位置に配置されている間に較正され得る。例示的な目的のためにのみ、較正キー70の刃部材72は4ミリメートル(mm)の所定の長手方向の長さLを備え得る。毛髪保持及び測定部分18が較正方向にある間であって、そのため刃部材72が開放領域26内に係合されている間に、特定の寸法の毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体30の装置10を訓練又は指導するように、内部の電子的測定構成要素とそのプログラムは較正又は「ゼロに設定」され得る。前記特定の寸法は、上記のように製造上の不一致を含む多数の要因に依存して変化し得る。一旦装置が較正されると、本明細書において議論されるように、取り外し可能な「単独使用の」カートリッジは毛髪を正確に測定するために使用され得る。
【0040】
さらに、図12に示されるように、少なくとも一つの実施形態の較正キー70は、図示されるようにリングの形状であり得る格納又は保持部材74と、一以上のクリップ、フック、ループ等を備えている。装置10が使用されていないとき、較正キー70の格納部材74は、装置10の一部に係合又は格納関係において配置され得る。例えば、前記保持部材又はリング74は、少なくとも作動アセンブリ16が閉鎖方向に配置されている間には、作動アセンブリ16に保持又は包囲関係に配置され得る。従って、前記作動アセンブリ16、具体的にはグリップ部分22、24は閉鎖方向に配置され得るのであって、かつ/又は実質的にはリング74がこれらに対して包囲及び保持関係に配置可能であるように互いに平行な関係にて配置され得る。
【0041】
本発明はさらに、本明細書において記述及び開示された装置10を使用及び実施する毛髪の断面を測定する方法を含む。前記方法の実践において、被施術者又は使用者の毛髪の一部又は束は、マーキングテンプレート(marking template)と組み合わせて使用され得る櫛又はブラシの使用を含む多数の方策のうちの任意の一つを使用して分離される。毛髪保持及び測定部分18及び筐体30を含むカートリッジは、上述のように装置10の本体12に装着される。再び前記カートリッジは、左利き又は右利きのいずれかであり得る特定の使用者に適合するように、多数の動作方向のうちの任意の方向にて本体12に配置又は装着され得る。
【0042】
前記カートリッジが装置10に装着されると、較正キー70は装置10、具体的には装置10の内部の電子測定構成部品を「較正」するために使用され得る。上述されたように、毛髪保持及び測定部分18は、較正キー70が開放領域26内に係合及び配置されている較正位置に配置される。本体12の外部に位置する特定の制御装置を使用して、取り外し可能なカートリッジの正確な寸法に関連付けられ又は調整されるべき内部の電子測定部分を「較正」及び訓練するために、使用者は装置10を「ゼロに設定」し得る。
【0043】
次に、毛髪の束は上述されたように装置10によって測定され得る。具体的には、毛髪は開放領域26内に置かれ、毛髪保持及び測定部分は、収集位置から中間毛髪保持位置を通じて毛髪保持及び測定位置に抜ける。毛髪保持及び測定部分の前記配置は、較正に関して調整されているように、もし必要であれば毛髪の束の正確な測定を決定するために使用される。
【0044】
本発明の「単独使用」の局面は、ロックアセンブリ34によって、又はロックアセンブリ34と共に達成され得ることが評価されるべきである。すなわち、ロックアセンブリ34は、毛髪保持及び測定部分18が、一旦毛髪保持及び測定位置に配置されると、収集位置に戻ることを防ぐように構造化されている。しかし、少なくとも一つの実施形態のロックアセンブリ34は、一旦毛髪保持及び測定位置に配置されると、毛髪保持及び測定部分18が別の「解放」又は「スライド」位置に配置されることを可能にするように構造化されている。ここで、そこにおいて配置又は測定される毛髪の束は、例えばスライドする関係を介して、毛髪保持及び測定部分18内から解放又は除去されることが可能である。前記「解放」又は「スライド」位置は、使用者がそこに配置された別の毛髪の束を取り除くことを可能にする、毛髪保持及び測定位置と収集位置の間の位置として定義され得る。しかし、前記位置は、別の毛髪の束を毛髪保持及び測定部分内に配置することを制限するか、そうでなければ困難にする。本発明の範囲内においては、前記特徴を消去することが考慮されるべきである。
【0045】
例示的な目的のために、毛髪の部分又は束は、例えば頭部の後方部分の襟足又はその付近のような、脱毛を経験していない、あるいは脱毛が非定型的である使用者の頭皮又は頭部上の区域又は領域から測定され得る。この測定の結果は、例えば頭の頭頂部又は頭の頭頂部分に近接するような、被施術者又は使用者が脱毛を経験している、あるいは脱毛が典型的である毛髪の束の測定と比較され得る。この比較は、測定された領域における、又はこれに近接する個人の脱毛を決定付ける結果を導き得る。
【0046】
別の例として、脱毛が発生し、予期され、又は典型的である個人の毛髪の部分又は束は、本明細書において議論されるように測定され得る。それからしばらくして、例えば2、3又は4週間後に、個人の脱毛の広がりを決定又は計算するために同じ毛髪の部分若しくは束、又は実質的に同じ毛髪の部分若しくは束が、測定されて最初又は以前の測定と比較され得る。
【0047】
上述したように、収集アセンブリ14の少なくとも一つの実施形態は、一以上の単独使用のカートリッジ又は収集アセンブリ14を妨げるように構造化された、ロック部材又はアセンブリ34を備えている。このことを考慮すると、同一又は異なる個人の異なる毛髪の束の連続的な各測定には、新しいカートリッジ又は収集アセンブリ14を使わなければならない。このように、(脱毛が稀である位置における測定のような)最初の測定の後、カートリッジ(毛髪保持及び測定部分18及び筐体30)は本体12から取り外され、新しいカートリッジが装着される。その後、次に装置10は新しいカートリッジにおける任意の可能な寸法の誤差を調整するように較正され得る。その後、(脱毛が典型的である位置における測定のような)別の測定が行われ得る。
【0048】
脱毛の測定又は決定に加えて、本発明の種々の実施形態の装置10は、個人の毛髪の損傷の範囲を測定又は決定するためにも使用され得る。例えば、毛髪の束が測定のために分割されると、装置10は少なくとも測定された束の位置において、個人の毛髪の損傷の範囲を測定又は決定するように、毛髪の束の全長に沿った複数の位置において毛髪の束を測定するために使用され得る。本発明の少なくとも一つの実施形態に従って開示されるような同一の「単独使用」カートリッジは、必ずしも必要とされるわけではないが、毛髪の同一の束の複数の領域を測定するために利用され得る。特に、カートリッジ又は収集アセンブリ14は、束の全長に沿った最初の位置、例えば毛根若しくは毛根に近い位置において、又は個人の頭皮に近接した位置において、選択された毛髪の束を測定するために使用され得る。最初の測定の後、作動アセンブリ16及び/又はグリップ部材22,24は解放され、少なくともロックアセンブリ34が係合されるまで毛髪保持及び測定部分は緩められ、これにより毛髪保持及び測定部分18が最初の収集位置に配置されることを防ぐ。測定位置から少なくとも部分的に解放された毛髪保持及び測定部分18によって、装置10、具体的には毛髪保持及び測定部分18は、毛髪の束の全長に沿って第二の位置に摺動し得る。前記第二の位置においては、カートリッジ又は収集アセンブリ14の交換の必要なく後続の測定が取得される。この点において、同一又は実質的に同一の毛髪の束の複数の測定が、上述の摺動関係を使用して、同一の収集アセンブリ14を使用して毛髪の束の全長に沿って行われ得る。しかし、所望される場合には、もちろん新しいカートリッジ又は収集アセンブリ14が、毛髪の束の全長に沿った各測定に使用され得る。
【0049】
装置10の内部の電子測定構成部品は、取得された結果に基づいて、同一の毛髪の束の全長に沿った種々の測定を取得及び格納するように構造化されており、自動的に個人の毛髪の損傷の広がりを計算する。例えば、使用者は装置10と内部の電子測定構成部品を毛髪損傷モードに設定するために、毛髪損傷指数「HBI」又は同等の選択を装置10について選択し得る。一旦毛髪損傷モードに入ると、装置10は毛髪の束の全長に沿った連続した測定結果を取得及び格納するように構造化されており、前記測定結果に基づいて個人の毛髪の損傷の広がりを計算する。
【0050】
多数の詳細な改良、変形及び変更が上述した本発明の好適な実施形態に対してなされ得るため、上記説明内の全ての事項と添付の図面に示された全ての事項は限定的な意味でなく例示的に解釈されることが意図されている。そのため、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びその法的均等物により決定されるべきである。以上により、本発明は説明された。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の毛髪測定アセンブリの一つの好適な実施形態の斜視図である。
【図2】組み立てられた形態における図1の実施形態の斜視図である。
【図3】異なる操作位置における図1及び図2の実施形態の斜視図である。
【図4】図1乃至図3の好適な実施形態を含む種々の構成要素の分解された形態における斜視図である。
【図5】図1乃至図4の実施形態の収集アセンブリの部分的に分解された形態における詳細図である。
【図6】図1乃至図4の実施形態の作動アセンブリを含む種々の構成部品の分解された形態における斜視図である。
【図7】図1乃至図4の好適な実施形態に関連を有する連結アセンブリの部分の斜視図である。
【図8】図1乃至図4の実施形態の構造上及び操作上の特徴に関連付けられた付勢部材である。
【図9】本発明の少なくとも一つの実施形態により開示されるスライダの模式的表現である。
【図10】本発明の少なくとも一つの実施形態により開示されるスライダの模式的表現である。
【図11】本発明の少なくとも一つの実施形態により開示されるスライダの模式的表現である。
【図12】本発明の改良された毛髪測定アセンブリの少なくとも一つの実施形態による較正キーの模式的表現である。
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
(優先権の主張)
本出願は、2009年3月23日に出願された現在係属中の仮特許出願シリアル番号61/210,860と、2010年3月8日に出願された現在係属中の仮特許出願シリアル番号61/339,727に基づき、これらについて35U.S.C.セクション119(e)の下で優先権の主張が行われる。前記出願の両方は、それらの全体について本明細書に参考として組み込まれる。
【0002】
(発明の属する分野)
本発明は、装置の本体に移動可能に接続されているハンドグリップの操作を通じて、使用者の単一の手により操作されることが可能な毛髪測定アセンブリに関する。アセンブリのハンドグリップは、好適には、グリップセグメントの同時の回転方向及び横方向の変位が毛髪収集アセンブリの毛髪の保持及び測定部分を、測定されるべき毛髪を集めるための収集位置と、収集された毛髪が少なくとも最低限に圧縮されて測定される保持及び収集位置の間に位置付けるように、二つのグリップセグメントを含む。使用者の自由な手、すなわちハンドグリップに関連付けられていない手は、これによって効率的な毛髪の収集のために測定されるべき毛髪の保持及び/又は毛髪を適切に位置付けるように使用され得る。本発明はさらに、抜け毛の存在を評価し、理想的には切れ毛の存在をも評価するために、毛髪の収集、保持及び測定を実行するための「単独使用」カートリッジを含み、さらに、個人が右利きか左利きかに関わらず、個人による毛髪測定アセンブリの本体への装着及び操作可能な付加のための適切な構造を含む。
【背景技術】
【0003】
(関連技術の説明)
医学的に「アロペシア」とも言われている脱毛は、頭又は体からの脱毛を表している。一部の人々にとっては、脱毛は完全な脱毛症を結果として生じ得る。最も一般的に多くの男性の間では一部脱毛する事また一時的に脱毛する事が「男性型脱毛症」と呼ばれている。遺伝的問題は別として、脱毛はいくつかの心理的状態と共に、個人の健康に影響を及ぼすいくつかの医学的状態からも発生し得ると長く認識されてきた。前記心理的状態は、いくつかの場合においては、ストレス、不安などと言われるものを含む。加えて、ヘアスタイリング、毛染め、ストレートパーマ及び他の処理のような毛髪の物理的処置、並びに/又は毛髪に与えられる組成物が、軽い脱毛又は深刻な脱毛をも結果として生じ得る。それにもかかわらず、脱毛は男女ともに関わる問題であり、上述したタイプの医学的状態及び他の状態の存在がないと、脱毛は最も頻繁に晩年に経験される。換言すれば、通常の老化現象は、個人が段階的ではあるが認識可能な比率にて頭髪を失うことを頻繁に引き起こす。
【0004】
毛髪は、「成長期」、「中間期」及び休眠又は「脱毛期」を含む周期又は段階により成長すると言われている。自然状態においては、多数の要因が脱毛が永久的又は周期的のいずれかを決定すると考えられている。いずれの場合においても、脱毛の割合は毛髪の密度又は量を正確に測定することにより決定され得る。永久的な脱毛は、頭皮上の特定の位置に沿って、又は特定の位置において生じる。例えば、男性の脱毛は典型的には「男性型脱毛症」を結果として生じるパターンに従う。反対に、女性の脱毛については全く違うパターンに従い、脱毛は異なった割合と異なった期間において生じる。さらにその上、多くの女性は毛髪を染色し染め、あるいは化学的に毛髪を処理しており、これにより毛幹の構造を弱らせ得る。そのため、多くの女性は髪の長さに関わらず何らかの髪の損傷をしばしば経験する。そのような「毛髪の損傷」は、一部の女性が彼女らの髪を長く、又はより望ましいと考え得る長さにまで成長させることができないことを意味し得る。
【0005】
頭髪はどこでも通常2〜7年間存続する。しかし、上述した通り、成長の段階又は周期は毛髪の物理的に間違ったケア、病気又は特定の投薬により妨げられ得る。脱毛の段階は典型的には数ヶ月続き、健康な毛髪と頭皮を有する個人においては新しい毛髪の成長により減速する。結果として、毛髪の「抜け落ち」は、一日50本以上の毛髪を失うのが普通である程度まで発生する。個人の出産、発熱、手術、減量又は特定の投薬を受けるような事象の後は、短期について過度の抜け毛が起こり得る。
【0006】
初期の段階において異常な脱毛を診断することはしばしば難しく、一部の個人においては、少なくとも頭皮と毛髪の対照的な色に基づいて他の個人より明白であり得る。より具体的には、個人の毛髪の異なる部分の色における視覚的なコントラストは、頭皮と比較すると、脱毛に入っている明確な印であり得る。例として、暗い毛髪と対照的により明るい肌の色を有する個人は、脱毛過程の初期においてさえ、より明白に脱毛の視覚的観察を行い得る。反対に、金髪と明るい色の肌を有する個人は、頭皮と毛髪の間の最小のコントラストに起因して、視覚的に明白である脱毛がなければかなりの脱毛に耐え得る。しかしながら、いずれの状態においても、より正確な測定の手段がなければ脱毛の割合及び程度は確定され得ない。
【0007】
近年において、毛髪の損傷と共に、脱毛についての種々のトリートメントが一般公衆にとって利用可能になった。これらのトリートメントは、コンディショナー及び毛幹を強化する他の組成物を塗布する形態を取り得て、脱毛に関しては、毛髪の成長を増加させる又は毛髪の喪失又は脱毛を防ぎ若しくは覆すと主張された特定の組成物及び/又は薬剤を適用する形態を取り得る。より極端な状態においては、脱毛について外科手術が利用可能である。これは、頭皮の一つの部分から毛髪が失われた頭皮の異なる部分に個人の健康な毛髪又は成長中の毛髪を移動させることが意図されており、時には毛髪の「プラグ」として言及される。脱毛の治療に関連した種々の要因が存在することを考慮する一方で、上記で一般的に概説された通り、多くの人々はそのような治療の全体及び/又は長期的な有効性を多少主観的も見ている。
【0008】
脱毛についてのいずれの治療に効果があるか、良好な効果があるか又は効果がないかに関わらず、脱毛に関連する技術の分野においては、原因に関係なく、脱毛についての存在とそのような脱毛が発生している割合を決定する実際的かつ効率的な方法について相当な需要が存在する。そのようなものとして、それぞれ2006年2月7日と2006年11月7日に発行され、その後者は2009年12月に再発行された米国特許第6,993,851号と第7,131,208号に述べられたように、頭皮の種々の部分上の毛髪密度の正確な測定を合理的に達成することができる毛髪測定装置が開発された。これらの全ての内容は、その全体において本明細書に参考として組み込まれる。
【0009】
しかしながら、理想的には上記の特許に記載された毛髪測定装置及び/又は任意の他の毛髪測定装置は、測定を行うように構成され、かつ/又は毛髪の効率的かつ正確な測定を支援する「単独使用の」カートリッジを有するように構成されていることが可能である。しかし、前記カートリッジは個人についての使用後に容易に取り外され得て、後で別の個人についての装置の使用、又は所望された場合には同一の個人についての使用のために、新しい又は未使用のカートリッジと容易に取り換えられ得る。加えて、そのような単独使用のカートリッジが開発されていた場合、当該カートリッジは、使用者が左利きであるか右利きであるかに関わらず、理想的に毛髪測定装置への取り付けが可能であろう。さらに、そのようなカートリッジが開発されていた場合、毛髪の損傷を測定する機能をも理想的に提供していたであろう。さらにその上、上記特許に記載された毛髪測定装置及び/又は他の毛髪測定装置は、理想的にはその一部として、又はそれに操作可能に接続された、ハンドグリップを有するようにも構成されるべきである。前記ハンドグリップは、医師又は訓練を受けた者のどちらであっても、個人の頭皮上の毛髪の測定を行うため、あるいは繰り返しの測定さえ行うために単純かつ容易な方法によりユーザの片手により操作され得る。結果として、装置の使用者は、当該使用者が一次的に右利きであるか左利きであるかに関係なく、その効率的な収集のために測定されるべき毛髪を保持し、かつ/又は適正に位置決めするために使用する一つの自由な手、ハンドグリップに関連付けられていない手を有するであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の要旨)
本発明は当該技術の分野における上記及び他の必要への解決法を提示するように意図されており、そのようなものとして改良された毛髪測定アセンブリに向けられている。また本発明の毛髪測定アセンブリは単独使用カートリッジによって操作可能であるように構造化されており、その理由は本明細書により詳細に記述されている。加えて、本発明の毛髪測定アセンブリは使用者の単一の手によって操作可能であるように構造化されており、さらに、個人の頭皮の実質的に区分けされた部分から成長する毛髪の密度を正確に測定するように、前記部分は所定の寸法を有する。そのようにして、本発明のアセンブリは、繰り返し毛髪の密度の測定を行うために使用されることが可能であり、継続的な脱毛又は毛髪の成長の存在を決定するために、前記測定は好適には頭皮の同一の区分された部分から生じる。これにより、個人が経験し得るいかなるトリートメントの効果も、測定中の毛髪の密度における変化により決定され得る。
【0011】
よって、本発明の改善された毛髪測定アセンブリは、十分に軽量な素材から作られた実質的に細長い本体を備えているため、そのアセンブリは容易に扱えて操作し易いものとなっている。さらに、収集アセンブリは本体の外側又は遠方の終端に接続されており、毛髪収集位置と毛髪保持及び測定位置の間において本体に対して移動可能な毛髪保持及び測定部分を含む。さらに、その毛髪保持及び測定部分は少なくとも部分的に開放された空間又は領域を含み、そこには作動アセンブリの操作を通じて測定されるべき毛髪が比較的高速かつ効率的に収集され、保持され、測定され得る。
【0012】
作動アセンブリは少なくとも一つ、しかし好適には複数の二区分のグリップ部分を含み、各グリップ部分は枢動可能に毛髪測定アセンブリの本体に接続されている。さらに、前記グリップ部分は、使用者が単一の手によって横方向に本体に向かって、また本体から離れて同時に係合されて枢動可能に変位されるように、互いにかつ本体と協働可能に配置されて寸法決めされている。したがって、二つのグリップ部分は通常の開放方向と閉鎖方向の間で選択的に配置され得る。通常の開放方向は 本体から水平方向に外側に向かって、かつ本体に対して鋭角方向に配置されている二つのグリップ部分によってより具体的に規定されている。しかし、例え外側にあっても、開放方向から離れて間隔を開けられて、二つのグリップ部分は同時に圧縮され得て、したがって閉鎖方向に枢動可能に配置され、本体の長さの残りと実質的に長手方向の整列によって規定され得る。
【0013】
単一の手による作動アセンブリの作動や操作は、前記毛髪収集位置と毛髪保持及び測定位置の間において毛髪保持及び測定部分を選択的に配置するように働く。測定される毛髪に対するそのような正確かつ効率的な毛髪保持及び測定部分の配置は、少なくとも部分的には連結アセンブリの設置により促進される。より具体的には、連結アセンブリは少なくとも互いに相互作用する第一の連結構造と第二の連結構造を含む。そのようにして、第一の連結構造はハンドグリップの二つのグリップ部分を第二の連結構造に枢動可能に接続している。第二の連結構造は協働的に毛髪保持及び測定部分を第一の連結構造に移動可能に相互接続するように配置され、そのため直接的にハンドグリップに対して枢動可能に相互接続している。したがって、ハンドグリップが開放方向と閉鎖方向の間において選択的に配置され、第一の連結構造と第二の連結構造の相互作用が、前記毛髪収集位置と毛髪保持及び測定位置の間の毛髪保持及び測定部分を正確に配置するように働く。
【0014】
ハンドグリップの協働的な構造と操作上の特徴が指摘されるべきであり、連結アセンブリと毛髪保持及び測定部分は使用者に本発明の改良された毛髪測定アセンブリを単一の手のみによる操作を可能にする。同様に、毛髪保持及び測定部分の測定空間にその配置をさらに支援するように、このことは使用者が測定される毛髪を測定される毛髪を他の自由な手により握り、位置付け、及び/又は正確に操作することを可能にしている。その上、使用者の単一の手は、二つのグリップ部分を前述の閉鎖方向に同時かつ枢動可能に配置させ得る。さらに、保持部分は保持及び測定位置に移動させられ、測定される毛髪は保持されて、本明細書において以下により詳細に説明されるように、毛髪保持及び測定部分が内側に、かつ本体及び/又は収集アセンブリの協働する筐体部分により近接して移動すると最終的には適切に圧縮される。測定される毛髪が上述した方法により圧縮されると、測定及び/又は表示アセンブリが、毛髪保持及び測定部分内に収集されて保持される毛髪の寸法上の特徴を表す印を表示するように配置されて構造化される。
【0015】
改良された毛髪測定アセンブリの様々な要素の付随の構造的特徴は一つ又はより多くの好ましい実施形態に現れる。より具体的に、前記毛髪保持及び測定部分を含む収集アセンブリはまた筐体もしくはカバーをも含む。少なくとも一つの実施形態において、筐体は協同的に制限され、毛髪保持及び測定部分が収集位置から保持位置を抜けて毛髪保持及び測定部分まで通過するように、測定される毛髪の正確な圧縮を達成するために毛髪保持及び測定部分と共に構造化されている。
【0016】
収集アセンブリのさらなる追加の特徴は、毛髪保持及び測定部分並びにこれらに関連付けられたカバー又は筐体の両方を含む、「単独使用」カートリッジ又は本体から取り外し可能な接続を可能にする収集アセンブリを含む。そのようにして、毛髪保持及び測定部分を含む収集アセンブリは、廃棄されて別の「単独使用」カートリッジと交換されるように、具体的にではあるが排他的ではなく前記第二の連結構造に取り外し可能に接続され得て、測定される自分の毛髪の束を有する個人に注意深い衛生管理が維持されていることを保証する。加えて、この「単独使用」カートリッジ又は実施形態は、個人が左利きか右利きかに関わらず、個人による改良された毛髪測定アセンブリへの操作可能な付加と装着に適切な構造を含む。さらに、毛髪保持及び測定部分の「単独使用」アプリケーションはロック構造又はそれに関連付けられたアセンブリの設置を通じて確実にされ得る。そのようなロック構造は、一旦毛髪保持及び測定部分が収集された毛髪の測定及び圧縮のために毛髪保持位置及び毛髪測定位置へ移動させられると、かつ/又は毛髪保持及び測定部分が収集された毛髪の測定及び圧縮のために毛髪保持位置及び毛髪測定位置へ移動させられた後に、毛髪保持及び測定部分が毛髪収集位置に戻る移動を防ぐために、筐体の内部又は本体の複数の部分に対して協働可能に配置され得る。
【0017】
よって、本発明の改良された毛髪測定アセンブリの種々の好適な実施形態においては、使用者は、補助なしの単一の手のみによるアセンブリの操作及び運用を通じて、個人の頭皮の特定の部分から毛髪密度を正確かつ効率的に測定することが可能になる。そのようにして、ハンドグリップを含む作動アセンブリは前記開放方向と閉鎖方向の間に配置され、それにより高速かつ正確に毛髪収集位置と毛髪保持位置の間に毛髪保持及び測定部分を配置し、その後毛髪保持及び測定位置に毛髪保持及び測定部分を配置する。同様に上述したように、毛髪の正確な測定を達成するための測定される毛髪の正確な圧縮を促進するために、本体及び/又は収集アセンブリの協働的構成部品に十分に近接した毛髪保持及び測定部分の位置により、毛髪保持及び測定位置はさらに規定され得る。
【0018】
本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点は、詳細な説明と共に図面が考慮に入れられたときにより明確になるであろう。
【0019】
本発明の性質のより十分な理解のために、添付の図面に関連して以下の詳細な説明への参照が行われるべきである。図面中のいくつかの図を通じて、同様の参照符号は同様の部分を参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
添付の図面に示されているように、本発明は毛髪測定アセンブリに関するものであり、毛髪測定アセンブリは一般に参照符号10として示されている。アセンブリ10は、その一つの終端へ接続された毛髪収集アセンブリを有する伸長された本体12を含み、毛髪収集アセンブリは一般に参照符号14として示されている。一般に参照符号16として示される作動アセンブリは、本体10に枢動可能に接続されており、図1及び図2に示されるような開放方向と図3に示されるような閉鎖方向の間において、使用者の単一の手により選択的に移動可能である。作動アセンブリの開放方向と閉鎖方向は、収集アセンブリ14を選択的に配置するように働くハンドグリップ17と、より具体的にはハンドグリップ17に関連付けられた、図2において最良に表現されるような毛髪収集位置と、中間毛髪保持位置を通って、図3において最良に表現されるような毛髪保持及び測定位置の間の毛髪収集及び測定部分18を含む。
【0021】
上記に加えて、作動アセンブリ16は、一般に参照符号20として示されている連結アセンブリをさらに含み、より詳細には図4、図6及び図7において表現されている。作動アセンブリ16は、少なくとも一つ、しかし好適には複数の二つのグリップ部分22及び24を含むとしてより具体的に規定され得る。グリップ部分22及び24のそれぞれは、示されるように一つの終端22´及び24´の終端において本体12に枢動可能に接続されている。加えて、二つのグリップ部分22及び24の構造、寸法及び配置は、それらの同時に起こるグリップ、並びに図1及び図2に示されるような開放方向と図3に示されるような閉鎖方向の間の本体12に対して相対的な水平、回転の配置を促進するようになっている。そのようにして、開放方向は、図1及び図2に明確に示されるように、本体12に対して水平に外側に向かって伸びる関係において、かつ本体12に対して角度を有する方向に配置されている、二つのグリップ部22及び24として正確に定義され得る。対照的に、ハンドグリップ17の閉鎖方向は、図3に示されるように、本体12と実質的に長手方向に整列して、かつ互いに実質的に平行に又は少なくとも整列された関係にて配置された二つのグリップ部分22及び24によって正確に定義され得る。参照符号100におけるように、図1及び図2の開放方向と図3の閉鎖方向の間においてハンドグリップ17を選択的に配置するために、使用者の単一の手が使用され得ることが再度強調される。この単一の手による操作は、例えば毛髪保持及び測定部分18内における毛髪の位置決めを促進するように、使用者の反対の手又は自由な手が測定されるべき毛髪を握り、位置付け又はそうでなければ適切に操作することを可能にする一方で、毛髪は前記収集位置に配置される。
【0022】
主に図5を参照すると、収集アセンブリ14の具体的な構造的特徴が示されている。そのようにして、毛髪保持及び測定部分18は、開放空間又は領域26を規定する好適には伸長された、又は他の適切な構成を含むであろう。開放空間又は領域26において、測定される毛髪は効率的に収集され得る。そうすることにおいて、毛髪が使用者の自由な手によって開放部又はアクセス部分26´を通り抜け得る。毛髪保持及び測定部分18は、少なくとも一つの実施形態において前記連結アセンブリ20との取り外し可能な接続を達成するために構造化され得る連結部28をも含み、より詳細には本明細書において以下に説明される。
【0023】
図1乃至図3に示されるように、収集アセンブリ14は、毛髪保持及び測定部分18を移動可能に受け入れるように構造化された筐体又はカバー30をさらに含む。図1に示されるように、筐体30は、筐体12の終端に対応する取り外し可能な接続を達成するように構造化され得る接続部又は連結部32をも含む。従って、毛髪保持及び測定部分18が、そして最も可能性が高いことには筐体又はカバー30が、筐体12の外側の終端又は他の対応部分と取り外し可能な接続において集合的に配置され得ることは明白であろう。より具体的には、毛髪保持及び測定部分18はスライダ構造27の対応する外側の終端25に取り外し可能に接続され得る連結部28を含み、より詳細には本明細書の以下に説明される。同様に、筐体又はカバー30は、筐体又はカバー30の本体12の対応する外側の終端への取り外し可能な接続を促進する連結部32を含む。この移動可能な特徴は収集アセンブリ14の置き換えを促進し、これにより単独使用装置としての商業的な提示を可能にする。そのようにして、反復された毛髪測定が所望され又は必要とされるときに、収集アセンブリ14と、具体的には毛髪保持及び測定部分18の反復された使用が防止される。
【0024】
収集アセンブリ14の「単独使用」用途をさらに促進するために、ロック部材又はアセンブリ34は、毛髪保持及び測定部分18上の適切な位置において接続され得る。少なくとも一つの好適な実施形態において、ロック部材34は毛髪保持及び測定部分18の少なくとも一部の筐体30の内部への、かつ本体12に向かった通過又は格納を可能にするための十分に柔軟な材料により形成された板ばね構造を表す。そのように位置決めされたとき、毛髪保持及び測定位置に戻る毛髪保持及び測定部分18の外側への拡張又は位置決め は、少なくとも、主に筐体及びカバー30の一以上の内部部分によるロック部材34の終端の隣接した係合に起因してロックアセンブリが係合されている間には妨げられ、あるいは制限される。
【0025】
そのため、一つの実施形態において、毛髪保持及び測定部分18は、単独使用後に追加使用のために操作不可能になり、好適には筐体及びカバー30と毛髪保持及び測定部分18の両方を含む収集アセンブリ14が筐体12の対応する終端から取り外し可能になることを必要とする。追加の特徴は、毛髪保持及び測定部分18と、「ねじって取り外せる」接続を有する筐体又はカバー30にそれぞれ関連付けられた連結部28及び32を含む。そのような接続は、毛髪保持及び測定部分18、並びに筐体又はカバー30が本体から取り外され又は解放されるために、毛髪保持及び測定部分18、並びに筐体又はカバー30の時計回り又は反時計回りのいずれかによる回転を可能にする。
【0026】
より具体的には、少なくとも一つの実施形態の筐体30及び/又は毛髪保持及び測定部分18は、特にその使用者が右利きか左利きかに関わらず、複数の少なくとも二つの異なる動作方向のうちの任意の一つにて、毛髪測定装置10及び/又は筐体12に取り外し可能に取り付けられる。毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体30の種々の動作方向は、毛髪保持及び測定部分18の開放領域26が指し示され、又はそうでなければ毛髪測定装置10及び/又はその本体12の残りの部分に対して接近可能である方向によって、規定され区別可能である。例示的な目的のみのため、左利きの使用者は、本体12及び/又は視覚的ディスプレイ62に対して相対的な一つの方向に指し示される毛髪保持及び測定部分18の開放領域26により、装置10を最も効果的かつ効率的に使用することが可能であり得る。一方で右手の使用者は、本体12及び/又は視覚的ディスプレイ62に対して相対的な反対に面する方向に指し示される開放領域26により、装置10を最も効果的かつ効率的に使用することが可能であり得る。したがって、毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体は、開放領域26の向き又は方向が使用者の嗜好に応じて少なくとも部分的に調整可能であるように、また左利き及び/又は右利きの使用者による装置10の効果的かつ効率的な使用を可能にするように、複数の動作方向のうちのいずれかにおいて本体12に対して取り外し可能かつ/又は取り付け可能な関係に配置される。少なくとも一つの実施形態において、毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体30は互いに連結関係にて配置される。ここでは時計回りのねじり運動が毛髪保持及び測定部分18と筐体30を一つの動作方向にて取り付けるように働き、一方で反時計回りのねじり運動は毛髪保持及び測定部分18と筐体30を別の異なる動作方向にて取り付けるように働く。
【0027】
上述したように、作動アセンブリ16は、連結アセンブリ20と共にハンドグリップ17の両方を含む。主に図6及び7を参照すると、連結アセンブリ20は、少なくとも一つの、しかし好適には複数の二つの伸長された結合部材38を備えた第一の連結構造37を含み、各結合部材38はグリップ部分22及び24のうちの異なる一つを、図7に詳細に表される第二の連結構造40に枢動可能に相互接続するように配置されている。第二の連結構造40は、40″におけるように一つの終端を有し、第一の連結構造37の伸長された結合38のそれぞれの対応する終端に枢動可能に接続されるように構成された伸長されたロッドを含む。表されるように、伸長された結合38のそれぞれは対向する終端部分を含み、前記終端部分は、グリップ部分22及び24の異なる一つの間とそれらの間の枢動可能な相互接続を達成するために、伸長されたロッドの接続終端40´又は第二の連結構造40により協働的に構造化されている。
【0028】
さらに、第二の連結構造又はロッド40の反対又は外側の終端40″は、毛髪保持及び測定部分18に取り外し可能に相互接続されるように構造化されている。さらに具体的には、終端40″に近接して配置されるロッド40の長辺(length)は内部スライダ27を通過し、終端40″はスライダ27の内部についてスライドする関係にて配置された終端部材57に接続する。前記スライダ27において、具体的にはその終端25は、連結部28に取り外し可能に接続されている。上述したように、ロッド40は毛髪保持及び測定部分18に取り外し可能に接続されているとして、正確に説明され得る。
【0029】
さらにその上、連結アセンブリ20は、グリップ部分22及び24のうちの異なる一つを第二の連結構造40に枢動可能に相互接続するように配置及び構造化された、伸長された結合38を含む第一の連結構造を備えている。同様に、第二の連結構造又はロッド40の反対又は外側の終端40″は、終端25と結合部28の間の取り外し可能な接続によるかのように(as by)、スライダ構造27によって毛髪保持及び測定部分18に相互接続されている。
【0030】
そのため、使用者の単一の手100が、グリップ部分22及び24のそれぞれを図1及び図2の開方向の間において図3の閉方向に同時かつ枢動可能に係合させて配置し得ることは明白であるべきである。そのため、図2に最良に表されるように、ハンドグリップ17が開方向にあるとき、毛髪保持及び測定部分18は、前述の収集位置を取るために、本体12から大きく離れて(a greater distance)、カバー又は筐体から直線的に外側に伸びる。一旦測定中の毛髪が空間又は領域26内に配置されると、使用者の単一の手100はハンドル部分22及び24の両方の上に同時に圧縮力を働かせ得て、これにより図3に表された閉方向にハンドル部分22及び24を内側に回転して配置する。
【0031】
グリップ部分22及び24が図3の閉方向にあるとき、方向矢印41により示されるように第二の連結構造40は筐体12から外側に向かって移動し、これにより毛髪保持及び測定部分18を図3に示される毛髪保持及び測定位置に格納する。毛髪保持及び測定位置は、本体12と共にカバー又は筐体30にごく近く接近した毛髪保持及び測定部分18によりさらに規定される。そのようにして、筐体又はカバー30は、正確な測定値を得るために、開放空間又は領域26内に収集された毛髪に適切な圧縮力を働かせるように、毛髪保持及び測定部分18により協働的に配置され、寸法決めされて構造化される。
【0032】
毛髪測定アセンブリ10に関連付けられた他の構造的な特徴は、一般に参照符号50として示される付勢部材を含む。付勢部材50は、第二の連結構造40に対して付勢する関係にて配置されたコイルバネ又は種々の他の付勢構造の形態であり得る。結果として、ロッド又は第二の連結構造40は、通常はロッド40に相互接続された毛髪保持及び測定部分18を前述の毛髪収集位置に配置する、ロッド又は第二の連結構造40上に働く付勢力を有する。同時に、ハンドグリップ17と二つのグリップ部分22及び24の複数は、図1及び図2に示されるように開方向に配置される。上述されたように、付勢部材50の好適な配置は第二の連結構造40及び/又はハンドグリップ17に対して付勢された関係での本体12の内部への配置であり得るが、付勢部材50の配置及び構造は変化し得る。上記に加えて、明確性のために図示されない追加の付勢構造が、本体12の内部に装着されたコイルバネの形式又は他の構成により設けられ得る。この追加の付勢構造は、収集された毛髪の正確な測定を実現するために、毛髪保持及び測定部分18の開放空間又は領域26内に収集された毛髪に適切な圧縮力を働かせるように、連結アセンブリ及び/又は保持部分に対して付勢する関係にて適切に配置され得る。さらなる追加の構造的特徴は、グリップ部分22及び24のうちの対応する一つに対して少なくとも部分的に覆う関係にて取り外し可能又は固定的に配置された外側表面の挿入物52を含み得る。そのようにして、外側表面の挿入物52及び54の配置及び全体の構造化は、使用者の単一の手100による滑り又は不快感の可能性を回避又は削減する方法でのグリップ部分22及び24の握りを促進するようになっている。
【0033】
さらにその上、図9〜11に最良に図示されるように、本発明の他の構造的又は操作上の特徴は、スライダ27の内部であって、特に、第一の内部の終端27´及び移動可能な終端部材57の間に配置された付勢部材55を含む。付勢部材55は、第一の終端27´と終端部材57の間に付勢関係にて配置されたコイルバネ又は種々の任意の他の付勢構造又は器具の形式であり得る。結果として、毛髪測定アセンブリが緩められた(relaxed)状態又は非測定状態に配置されているとき、例えば(図1及び図2に示されるように)作動アセンブリ16が開方向に配置されており、かつ/又は毛髪保持及び測定部分18が収集位置を取るために外側に向かってハウジング30から直線的に伸ばされているとき、図9に一般的に示されるように、付勢部材55は終端部材57を伸長されかつ/又は緩められた方向に配置するように終端部材57を付勢し、又は終端部材57上に力を及ぼすように構造化されている。本明細書において議論されたように毛髪の収集が毛髪保持及び測定部分18に配置されると、毛髪保持及び測定部分18は第一の毛髪収集位置から第二又は中間の毛髪保持位置に向かって配置されうる。例えば、ロッド40、終端部材57及びスライダ27は作動アセンブリ16に向かってユニットとして内側に向かって移動可能に配置されるように構造化されており(図9〜11には図示されていない)、これにより毛髪保持及び測定位置18を少なくとも部分的には筐体又はカバー30内に配置する。
【0034】
結果としてグリップ部材22,24を互いに向かって少なくとも部分的に圧縮する、手動により作動アセンブリ16に加えられる最小の力によって、毛髪の束は少なくとも部分的には毛髪保持及び測定部分18内に係合され又は挟まれる。一方、毛髪保持及び測定部分18は、第二又は中間の毛髪保持位置内に配置される。図10は、毛髪保持及び測定部分18が第二の毛髪保持位置に配置されている間のスライダ27の位置を一般的に示す。具体的には、方向矢印58により示されるように、スライダ27及びロッド40は少なくとも部分的には作動アセンブリ16に向かって内側に変位する。付勢部材55は、その構造の性質及び圧縮又は付勢の力によって、少なくとも一つの実施形態においては僅かに圧縮され得て、矢印58によって示される方向にも、終端部材57はスライダ27内において内側に向かって僅かに摺動又は移動し得る。
【0035】
最後に、(図3に示されるように)作動アセンブリ16が閉方向に配置されるように、毛髪保持及び測定部分18を第三の毛髪保持及び測定位置に位置決めするために、図11に一般的に示されるように、追加の力が作動アセンブリ16に加えられ、これにより付勢部材55を少なくとも部分的にさらにスライダ27内の圧縮方向又は毛髪測定方向に配置する。付勢部材55を圧縮方向又は毛髪測定方向に配置するために必要とされる追加の圧力の量は、特定の付勢部材55及び関連する付勢特性及びその力に依存する。
【0036】
再度図1〜3を一次的に参照して、本発明の毛髪測定アセンブリ10は参照符号60として一般的に示される表示アセンブリ60をも含む。表示アセンブリ60は、保持部分が毛髪保持及び測定位置内に配置された際に、測定されるべき毛髪が毛髪保持及び測定部分18の内部26内に収集されたときに、毛髪保持及び測定部分18及び/又はロッド40の変位又は位置の表示を提供するように配置及び構造化された他の構成要素又は連結アセンブリ20と協働的に配置及び構造化されている。表示アセンブリ60は、測定中の毛髪の寸法特性を示す表示を表す視覚的表示62を含む。表示アセンブリ60は電子的に操作され得て、そのようにして(as such as)適切な電池アセンブリにより電力を与えられ得る。
【0037】
加えて、本発明の少なくとも一つの実施形態は、さらに取り外し可能、再配置可能かつ/又は「単独使用の」毛髪保持及び測定部分18又はカートリッジと共に使用するための装置10を較正するように協働的に構造化された較正キー70を備えている。例えば、較正キー70は、毛髪保持及び測定部分18の開放領域26内に配置可能であって開放領域26に対応するように協働的に構造化及び寸法決めされた刃部材72を備えている。さらにその上、刃部材72は所定の長手方向の寸法又は長さLを備えている。刃部材72の長さLは装置10の内部の電子的構成要素に予めプログラムされており、あるいは使用者が装置の内部の電子的構成要素に長さLを選択的に識別又は入力し得る。
【0038】
理解され得るように、一つの「単独使用」かつ/又は取り外し可能な毛髪保持及び測定部分18又はカートリッジの正確な寸法、厚さ又は耐久性(tolerance)は、別の「単独使用」かつ/又は取り外し可能な毛髪保持及び測定部分18又はカートリッジの正確な寸法、厚さ又は耐久性と少なくとも僅かに異なる。寸法の違いは、特定の製造上の不一致と共に他の可能な原因に起因する。このことを考慮すると、装置10及び/又は内部の電子的構成要素が互換であり又は取り外し可能なカートリッジの変化する寸法を収容するように正確に調整されているように、それぞれの使用に先立って装置10を較正することは好適である。
【0039】
そのようにするために、較正キー70と、具体的にはその刃部材72は、毛髪保持及び測定部分18の開放領域26内に配置されている。次に毛髪保持及び測定部分18は、例えば閉方向に向かう作動アセンブリ16の変位を介して、筐体30に向かって較正位置に移動可能に配置される。毛髪保持及び測定部分18の較正位置は、例えば一つの終端上の毛髪保持及び測定部分18と他方の終端上の筐体30によって、刃部材72が開放領域26内に係合される位置として定義される。刃部材72は所定の長手方向の長さLを備えているため、装置10、具体的にはその内部の電子的測定構成要素は、毛髪保持及び測定部分18が較正位置に配置されている間に較正され得る。例示的な目的のためにのみ、較正キー70の刃部材72は4ミリメートル(mm)の所定の長手方向の長さLを備え得る。毛髪保持及び測定部分18が較正方向にある間であって、そのため刃部材72が開放領域26内に係合されている間に、特定の寸法の毛髪保持及び測定部分18及び/又は筐体30の装置10を訓練又は指導するように、内部の電子的測定構成要素とそのプログラムは較正又は「ゼロに設定」され得る。前記特定の寸法は、上記のように製造上の不一致を含む多数の要因に依存して変化し得る。一旦装置が較正されると、本明細書において議論されるように、取り外し可能な「単独使用の」カートリッジは毛髪を正確に測定するために使用され得る。
【0040】
さらに、図12に示されるように、少なくとも一つの実施形態の較正キー70は、図示されるようにリングの形状であり得る格納又は保持部材74と、一以上のクリップ、フック、ループ等を備えている。装置10が使用されていないとき、較正キー70の格納部材74は、装置10の一部に係合又は格納関係において配置され得る。例えば、前記保持部材又はリング74は、少なくとも作動アセンブリ16が閉鎖方向に配置されている間には、作動アセンブリ16に保持又は包囲関係に配置され得る。従って、前記作動アセンブリ16、具体的にはグリップ部分22、24は閉鎖方向に配置され得るのであって、かつ/又は実質的にはリング74がこれらに対して包囲及び保持関係に配置可能であるように互いに平行な関係にて配置され得る。
【0041】
本発明はさらに、本明細書において記述及び開示された装置10を使用及び実施する毛髪の断面を測定する方法を含む。前記方法の実践において、被施術者又は使用者の毛髪の一部又は束は、マーキングテンプレート(marking template)と組み合わせて使用され得る櫛又はブラシの使用を含む多数の方策のうちの任意の一つを使用して分離される。毛髪保持及び測定部分18及び筐体30を含むカートリッジは、上述のように装置10の本体12に装着される。再び前記カートリッジは、左利き又は右利きのいずれかであり得る特定の使用者に適合するように、多数の動作方向のうちの任意の方向にて本体12に配置又は装着され得る。
【0042】
前記カートリッジが装置10に装着されると、較正キー70は装置10、具体的には装置10の内部の電子測定構成部品を「較正」するために使用され得る。上述されたように、毛髪保持及び測定部分18は、較正キー70が開放領域26内に係合及び配置されている較正位置に配置される。本体12の外部に位置する特定の制御装置を使用して、取り外し可能なカートリッジの正確な寸法に関連付けられ又は調整されるべき内部の電子測定部分を「較正」及び訓練するために、使用者は装置10を「ゼロに設定」し得る。
【0043】
次に、毛髪の束は上述されたように装置10によって測定され得る。具体的には、毛髪は開放領域26内に置かれ、毛髪保持及び測定部分は、収集位置から中間毛髪保持位置を通じて毛髪保持及び測定位置に抜ける。毛髪保持及び測定部分の前記配置は、較正に関して調整されているように、もし必要であれば毛髪の束の正確な測定を決定するために使用される。
【0044】
本発明の「単独使用」の局面は、ロックアセンブリ34によって、又はロックアセンブリ34と共に達成され得ることが評価されるべきである。すなわち、ロックアセンブリ34は、毛髪保持及び測定部分18が、一旦毛髪保持及び測定位置に配置されると、収集位置に戻ることを防ぐように構造化されている。しかし、少なくとも一つの実施形態のロックアセンブリ34は、一旦毛髪保持及び測定位置に配置されると、毛髪保持及び測定部分18が別の「解放」又は「スライド」位置に配置されることを可能にするように構造化されている。ここで、そこにおいて配置又は測定される毛髪の束は、例えばスライドする関係を介して、毛髪保持及び測定部分18内から解放又は除去されることが可能である。前記「解放」又は「スライド」位置は、使用者がそこに配置された別の毛髪の束を取り除くことを可能にする、毛髪保持及び測定位置と収集位置の間の位置として定義され得る。しかし、前記位置は、別の毛髪の束を毛髪保持及び測定部分内に配置することを制限するか、そうでなければ困難にする。本発明の範囲内においては、前記特徴を消去することが考慮されるべきである。
【0045】
例示的な目的のために、毛髪の部分又は束は、例えば頭部の後方部分の襟足又はその付近のような、脱毛を経験していない、あるいは脱毛が非定型的である使用者の頭皮又は頭部上の区域又は領域から測定され得る。この測定の結果は、例えば頭の頭頂部又は頭の頭頂部分に近接するような、被施術者又は使用者が脱毛を経験している、あるいは脱毛が典型的である毛髪の束の測定と比較され得る。この比較は、測定された領域における、又はこれに近接する個人の脱毛を決定付ける結果を導き得る。
【0046】
別の例として、脱毛が発生し、予期され、又は典型的である個人の毛髪の部分又は束は、本明細書において議論されるように測定され得る。それからしばらくして、例えば2、3又は4週間後に、個人の脱毛の広がりを決定又は計算するために同じ毛髪の部分若しくは束、又は実質的に同じ毛髪の部分若しくは束が、測定されて最初又は以前の測定と比較され得る。
【0047】
上述したように、収集アセンブリ14の少なくとも一つの実施形態は、一以上の単独使用のカートリッジ又は収集アセンブリ14を妨げるように構造化された、ロック部材又はアセンブリ34を備えている。このことを考慮すると、同一又は異なる個人の異なる毛髪の束の連続的な各測定には、新しいカートリッジ又は収集アセンブリ14を使わなければならない。このように、(脱毛が稀である位置における測定のような)最初の測定の後、カートリッジ(毛髪保持及び測定部分18及び筐体30)は本体12から取り外され、新しいカートリッジが装着される。その後、次に装置10は新しいカートリッジにおける任意の可能な寸法の誤差を調整するように較正され得る。その後、(脱毛が典型的である位置における測定のような)別の測定が行われ得る。
【0048】
脱毛の測定又は決定に加えて、本発明の種々の実施形態の装置10は、個人の毛髪の損傷の範囲を測定又は決定するためにも使用され得る。例えば、毛髪の束が測定のために分割されると、装置10は少なくとも測定された束の位置において、個人の毛髪の損傷の範囲を測定又は決定するように、毛髪の束の全長に沿った複数の位置において毛髪の束を測定するために使用され得る。本発明の少なくとも一つの実施形態に従って開示されるような同一の「単独使用」カートリッジは、必ずしも必要とされるわけではないが、毛髪の同一の束の複数の領域を測定するために利用され得る。特に、カートリッジ又は収集アセンブリ14は、束の全長に沿った最初の位置、例えば毛根若しくは毛根に近い位置において、又は個人の頭皮に近接した位置において、選択された毛髪の束を測定するために使用され得る。最初の測定の後、作動アセンブリ16及び/又はグリップ部材22,24は解放され、少なくともロックアセンブリ34が係合されるまで毛髪保持及び測定部分は緩められ、これにより毛髪保持及び測定部分18が最初の収集位置に配置されることを防ぐ。測定位置から少なくとも部分的に解放された毛髪保持及び測定部分18によって、装置10、具体的には毛髪保持及び測定部分18は、毛髪の束の全長に沿って第二の位置に摺動し得る。前記第二の位置においては、カートリッジ又は収集アセンブリ14の交換の必要なく後続の測定が取得される。この点において、同一又は実質的に同一の毛髪の束の複数の測定が、上述の摺動関係を使用して、同一の収集アセンブリ14を使用して毛髪の束の全長に沿って行われ得る。しかし、所望される場合には、もちろん新しいカートリッジ又は収集アセンブリ14が、毛髪の束の全長に沿った各測定に使用され得る。
【0049】
装置10の内部の電子測定構成部品は、取得された結果に基づいて、同一の毛髪の束の全長に沿った種々の測定を取得及び格納するように構造化されており、自動的に個人の毛髪の損傷の広がりを計算する。例えば、使用者は装置10と内部の電子測定構成部品を毛髪損傷モードに設定するために、毛髪損傷指数「HBI」又は同等の選択を装置10について選択し得る。一旦毛髪損傷モードに入ると、装置10は毛髪の束の全長に沿った連続した測定結果を取得及び格納するように構造化されており、前記測定結果に基づいて個人の毛髪の損傷の広がりを計算する。
【0050】
多数の詳細な改良、変形及び変更が上述した本発明の好適な実施形態に対してなされ得るため、上記説明内の全ての事項と添付の図面に示された全ての事項は限定的な意味でなく例示的に解釈されることが意図されている。そのため、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びその法的均等物により決定されるべきである。以上により、本発明は説明された。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の毛髪測定アセンブリの一つの好適な実施形態の斜視図である。
【図2】組み立てられた形態における図1の実施形態の斜視図である。
【図3】異なる操作位置における図1及び図2の実施形態の斜視図である。
【図4】図1乃至図3の好適な実施形態を含む種々の構成要素の分解された形態における斜視図である。
【図5】図1乃至図4の実施形態の収集アセンブリの部分的に分解された形態における詳細図である。
【図6】図1乃至図4の実施形態の作動アセンブリを含む種々の構成部品の分解された形態における斜視図である。
【図7】図1乃至図4の好適な実施形態に関連を有する連結アセンブリの部分の斜視図である。
【図8】図1乃至図4の実施形態の構造上及び操作上の特徴に関連付けられた付勢部材である。
【図9】本発明の少なくとも一つの実施形態により開示されるスライダの模式的表現である。
【図10】本発明の少なくとも一つの実施形態により開示されるスライダの模式的表現である。
【図11】本発明の少なくとも一つの実施形態により開示されるスライダの模式的表現である。
【図12】本発明の改良された毛髪測定アセンブリの少なくとも一つの実施形態による較正キーの模式的表現である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に対して取り外し可能な関係にて配置され、毛髪保持及び測定部分と筐体を備えている単独使用収集アセンブリと、
前記筐体及び前記本体に対して移動可能に配置され、収集位置と毛髪保持及び測定位置の間に配置可能である毛髪保持及び測定部分の少なくとも一部と、
前記本体上に移動可能に搭載され、前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置と前記毛髪保持及び測定位置の間に選択的に配置するために構造化された作動アセンブリと、
ハンドグリップ及び連結アセンブリを含む作動アセンブリであって、前記ハンドグリップは互いに間隔を置かれた関係によりそれぞれ前記本体に移動可能に接続された二つのグリップ部分を備えており、前記二つのグリップ部分が開放方向と閉鎖方向の間において使用者の単一の手によって同時に配置されている、作動アセンブリと、
前記毛髪保持及び測定部分の少なくとも一時的な前記毛髪保持及び測定位置への移動後に前記筐体の内部部分に係合し、これによって前記毛髪保持及び測定部分が前記収集位置に戻って配置されることを制限するように構造化されたロックアセンブリ
を備えた、毛髪保持及び測定アセンブリ。
【請求項2】
前記単独使用収集アセンブリが、前記本体に対する複数の動作方向のうちのいずれかに選択的に配置可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記連結アセンブリが少なくとも第一の連結構造と第二の連結構造を備えており、前記第一の連結構造が前記ハンドグリップを前記第二の連結構造に枢動可能に接続しており、前記第二の連結構造が前記毛髪保持及び測定部分を前記第一の連結構造に移動可能に相互接続している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記連結構造と前記二つのハンドグリップ部分が、前記二つのグリップ部分が前記開放方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置に配置し、さらに前記二つのグリップ部分が前記閉鎖方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記毛髪保持及び測定位置に配置するように協働可能に(cooperatively)構造化されている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記閉鎖方向が、前記本体に対して実質的に長手方向に整列された前記二つのグリップ部分を含む、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記開放位置が、前記本体から外側に向かって横方向に配置され、前記本体に対して角がある方向に配置された前記二つのグリップ部分のそれぞれを含む、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記二つのグリップ部分が、使用者の単一の手によって、前記開放方向から前記本体に向かって前記閉鎖方向に、同時の係合及び枢動による変位のために協働可能に配置されて寸法決めされている、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記毛髪保持及び測定位置内において測定中の毛髪の圧縮を促進するために、前記毛髪保持及び測定位置が、前記本体の残りに十分に近く近接した前記毛髪保持及び測定部分の配置により少なくとも部分的には定義されている、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記本体に接続され、測定中の毛髪の寸法上の特徴を表す印(indicia)を表すように構造化された表示アセンブリをさらに備えた、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
少なくとも前記毛髪保持及び測定部分が較正位置に配置される一方で、前記毛髪保持及び測定部分の開放受領領域内において係合関係にて配置されることが可能な較正キーをさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記較正キーが前記毛髪保持及び測定部分の前記開放受領領域内に配置される一方で、前記較正位置が、少なくとも部分的には使用者の単一の手により圧縮された前記ハンドグリップとして少なくとも部分的には定義される、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
本体と、
前記本体に対して取り外し可能に付加され、測定中の毛髪をその中に含むように構造化された毛髪保持及び測定部分を備えている収集アセンブリであって、前記毛髪保持及び測定部分は前記本体に移動可能に接続されて、収集位置と測定位置の間に配置される収集アセンブリと、
前記本体上に移動可能に搭載され、前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置と前記測定位置の間に選択的に配置するように構造化され、前記本体及び連結アセンブリに枢動可能に接続されたハンドグリップを備えた作動アセンブリであって、前記ハンドグリップがそれぞれ同時に移動可能に開放方向と閉鎖方向の間に配置される少なくとも二つのグリップ部分を備えた、作動アセンブリと、
前記ハンドグリップと前記収集アセンブリの間に枢動可能に相互接続され、前記ハンドグリップにより前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置と前記測定位置の間に選択的に配置するように移動可能である、前記連結アセンブリ
を備えた、毛髪測定アセンブリ。
【請求項13】
前記連結アセンブリが少なくとも第一の連結構造と第二の連結構造を備えており、前記第一の連結構造が前記ハンドグリップを前記第二の連結構造に枢動可能に接続しており、前記第二の連結構造が前記毛髪保持部分を前記第一の連結構造に移動可能に相互接続している、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記連結構造と前記ハンドグリップが、前記ハンドグリップが前記閉鎖方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記測定位置に配置し、さらに前記ハンドグリップが前記開放方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置に配置するように協働可能に構造化されている、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記ハンドグリップの二つのグリップ部分が互いに間隔を置かれた関係によりそれぞれ前記本体に枢動可能に接続され、前記二つのグリップ部分が開放方向と閉鎖方向の間において使用者の単一の手によって同時に配置されている、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記閉鎖方向が、前記本体に対して実質的に長手方向に整列された関係に配置された前記二つのグリップ部分を包含する、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記閉鎖方向が、実質的に互いに平行な関係に配置された二つのグリップ部分によりさらに定義される、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記開放方向が、前記本体から外側に向かって横方向に配置され、前記本体に対して角がある方向に配置された前記二つのグリップ部分のそれぞれを包含する、請求項17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記開放方向が、前記本体から外側に向かって横方向に配置され、前記本体に対して角がある方向に配置された前記二つのグリップ部分のそれぞれを包含する、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記連結アセンブリが少なくとも第一の連結構造と第二の連結構造を備えており、前記第一の連結構造が前記二つのグリップ部分を前記第二の連結構造に枢動可能に接続しており、前記第二の連結構造が前記毛髪保持及び測定部分を前記第一の連結構造に移動可能に相互接続している、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記第一の連結構造が、前記第二の連結構造と前記二つのグリップ部分のうちの異なる一つにそれぞれ移動可能に相互接続された二つの伸長された結合部材を備えている、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記第一の連結構造が、前記第二の連結構造と前記二つのグリップ部分のうちの異なる一つにそれぞれ枢動可能に接続された二つの伸長された結合部材を備えている、請求項21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記毛髪保持及び測定部分の開放受領領域内に配置可能な較正キーをさらに備えた、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記較正キーが、前記開放受領領域に少なくとも一時的に係合された関係にて配置される、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記較正キーが、前記毛髪保持及び測定部分の前記開放受領領域内に係合された関係にて配置された刃部材を備えており、前記刃部材が所定の長手方向の長さを備えている、請求項24に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記毛髪保持及び測定部分が前記収集位置と較正位置の間に配置されており、前記較正位置が前記開放受領領域内に前記係合された関係にて配置された前記刃部材を備えている、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項27】
選択された毛髪の束の毛髪の損傷を測定する方法であって、
頭皮の一部から選択された毛髪の束を分離することと、
毛髪保持及び測定部分と筐体を備えている単独使用の取り外し可能な収集アセンブリであって、前記毛髪保持及び測定部分が収集位置、較正位置、測定位置及びスライド可能位置の間に配置可能である、収集アセンブリを毛髪測定アセンブリの本体に取り付けることと、
前記毛髪保持及び測定部分の開放受領領域内に較正キーを配置して、前記毛髪保持及び測定部分を収集位置から較正位置に配置することにより毛髪測定アセンブリを較正することと、
前記毛髪保持及び測定部分が収集位置に配置されている間に前記毛髪保持及び測定部分の前記開放受領領域内に選択された毛髪の束を配置することと、
前記毛髪保持及び測定部分を収集位置から測定位置に配置することによって、選択された毛髪の束の第一の部分を係合させて測定することと、
前記毛髪保持及び測定部分を前記測定位置から前記スライド位置に配置することによって、選択された毛髪の束を前記毛髪保持及び測定部分と係合している関係から少なくとも部分的に解放することと、
選択された毛髪の束の全長(length)に沿って前記毛髪保持及び測定部分を選択された毛髪の第二の部分にスライドさせ、前記毛髪保持及び測定部分を前記スライド位置から前記測定位置に配置することにより前記第二の部分を測定すること
を含み、
前記スライド位置は筐体の内部位置と係合した関係に配置されたロック機構を備え、これにより前記毛髪保持及び測定部分の少なくとも一時的な前記測定位置への移動後に前記毛髪保持及び測定部分が収集位置に戻って配置されることを制限する、
方法。
【請求項1】
本体と、
前記本体に対して取り外し可能な関係にて配置され、毛髪保持及び測定部分と筐体を備えている単独使用収集アセンブリと、
前記筐体及び前記本体に対して移動可能に配置され、収集位置と毛髪保持及び測定位置の間に配置可能である毛髪保持及び測定部分の少なくとも一部と、
前記本体上に移動可能に搭載され、前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置と前記毛髪保持及び測定位置の間に選択的に配置するために構造化された作動アセンブリと、
ハンドグリップ及び連結アセンブリを含む作動アセンブリであって、前記ハンドグリップは互いに間隔を置かれた関係によりそれぞれ前記本体に移動可能に接続された二つのグリップ部分を備えており、前記二つのグリップ部分が開放方向と閉鎖方向の間において使用者の単一の手によって同時に配置されている、作動アセンブリと、
前記毛髪保持及び測定部分の少なくとも一時的な前記毛髪保持及び測定位置への移動後に前記筐体の内部部分に係合し、これによって前記毛髪保持及び測定部分が前記収集位置に戻って配置されることを制限するように構造化されたロックアセンブリ
を備えた、毛髪保持及び測定アセンブリ。
【請求項2】
前記単独使用収集アセンブリが、前記本体に対する複数の動作方向のうちのいずれかに選択的に配置可能である、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記連結アセンブリが少なくとも第一の連結構造と第二の連結構造を備えており、前記第一の連結構造が前記ハンドグリップを前記第二の連結構造に枢動可能に接続しており、前記第二の連結構造が前記毛髪保持及び測定部分を前記第一の連結構造に移動可能に相互接続している、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記連結構造と前記二つのハンドグリップ部分が、前記二つのグリップ部分が前記開放方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置に配置し、さらに前記二つのグリップ部分が前記閉鎖方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記毛髪保持及び測定位置に配置するように協働可能に(cooperatively)構造化されている、請求項3に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記閉鎖方向が、前記本体に対して実質的に長手方向に整列された前記二つのグリップ部分を含む、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記開放位置が、前記本体から外側に向かって横方向に配置され、前記本体に対して角がある方向に配置された前記二つのグリップ部分のそれぞれを含む、請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記二つのグリップ部分が、使用者の単一の手によって、前記開放方向から前記本体に向かって前記閉鎖方向に、同時の係合及び枢動による変位のために協働可能に配置されて寸法決めされている、請求項6に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記毛髪保持及び測定位置内において測定中の毛髪の圧縮を促進するために、前記毛髪保持及び測定位置が、前記本体の残りに十分に近く近接した前記毛髪保持及び測定部分の配置により少なくとも部分的には定義されている、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記本体に接続され、測定中の毛髪の寸法上の特徴を表す印(indicia)を表すように構造化された表示アセンブリをさらに備えた、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
少なくとも前記毛髪保持及び測定部分が較正位置に配置される一方で、前記毛髪保持及び測定部分の開放受領領域内において係合関係にて配置されることが可能な較正キーをさらに備えた、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記較正キーが前記毛髪保持及び測定部分の前記開放受領領域内に配置される一方で、前記較正位置が、少なくとも部分的には使用者の単一の手により圧縮された前記ハンドグリップとして少なくとも部分的には定義される、請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
本体と、
前記本体に対して取り外し可能に付加され、測定中の毛髪をその中に含むように構造化された毛髪保持及び測定部分を備えている収集アセンブリであって、前記毛髪保持及び測定部分は前記本体に移動可能に接続されて、収集位置と測定位置の間に配置される収集アセンブリと、
前記本体上に移動可能に搭載され、前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置と前記測定位置の間に選択的に配置するように構造化され、前記本体及び連結アセンブリに枢動可能に接続されたハンドグリップを備えた作動アセンブリであって、前記ハンドグリップがそれぞれ同時に移動可能に開放方向と閉鎖方向の間に配置される少なくとも二つのグリップ部分を備えた、作動アセンブリと、
前記ハンドグリップと前記収集アセンブリの間に枢動可能に相互接続され、前記ハンドグリップにより前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置と前記測定位置の間に選択的に配置するように移動可能である、前記連結アセンブリ
を備えた、毛髪測定アセンブリ。
【請求項13】
前記連結アセンブリが少なくとも第一の連結構造と第二の連結構造を備えており、前記第一の連結構造が前記ハンドグリップを前記第二の連結構造に枢動可能に接続しており、前記第二の連結構造が前記毛髪保持部分を前記第一の連結構造に移動可能に相互接続している、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
前記連結構造と前記ハンドグリップが、前記ハンドグリップが前記閉鎖方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記測定位置に配置し、さらに前記ハンドグリップが前記開放方向にあるときに前記毛髪保持及び測定部分を前記収集位置に配置するように協働可能に構造化されている、請求項13に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記ハンドグリップの二つのグリップ部分が互いに間隔を置かれた関係によりそれぞれ前記本体に枢動可能に接続され、前記二つのグリップ部分が開放方向と閉鎖方向の間において使用者の単一の手によって同時に配置されている、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記閉鎖方向が、前記本体に対して実質的に長手方向に整列された関係に配置された前記二つのグリップ部分を包含する、請求項15に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記閉鎖方向が、実質的に互いに平行な関係に配置された二つのグリップ部分によりさらに定義される、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記開放方向が、前記本体から外側に向かって横方向に配置され、前記本体に対して角がある方向に配置された前記二つのグリップ部分のそれぞれを包含する、請求項17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記開放方向が、前記本体から外側に向かって横方向に配置され、前記本体に対して角がある方向に配置された前記二つのグリップ部分のそれぞれを包含する、請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記連結アセンブリが少なくとも第一の連結構造と第二の連結構造を備えており、前記第一の連結構造が前記二つのグリップ部分を前記第二の連結構造に枢動可能に接続しており、前記第二の連結構造が前記毛髪保持及び測定部分を前記第一の連結構造に移動可能に相互接続している、請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記第一の連結構造が、前記第二の連結構造と前記二つのグリップ部分のうちの異なる一つにそれぞれ移動可能に相互接続された二つの伸長された結合部材を備えている、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記第一の連結構造が、前記第二の連結構造と前記二つのグリップ部分のうちの異なる一つにそれぞれ枢動可能に接続された二つの伸長された結合部材を備えている、請求項21に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記毛髪保持及び測定部分の開放受領領域内に配置可能な較正キーをさらに備えた、請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記較正キーが、前記開放受領領域に少なくとも一時的に係合された関係にて配置される、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記較正キーが、前記毛髪保持及び測定部分の前記開放受領領域内に係合された関係にて配置された刃部材を備えており、前記刃部材が所定の長手方向の長さを備えている、請求項24に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記毛髪保持及び測定部分が前記収集位置と較正位置の間に配置されており、前記較正位置が前記開放受領領域内に前記係合された関係にて配置された前記刃部材を備えている、請求項25に記載のアセンブリ。
【請求項27】
選択された毛髪の束の毛髪の損傷を測定する方法であって、
頭皮の一部から選択された毛髪の束を分離することと、
毛髪保持及び測定部分と筐体を備えている単独使用の取り外し可能な収集アセンブリであって、前記毛髪保持及び測定部分が収集位置、較正位置、測定位置及びスライド可能位置の間に配置可能である、収集アセンブリを毛髪測定アセンブリの本体に取り付けることと、
前記毛髪保持及び測定部分の開放受領領域内に較正キーを配置して、前記毛髪保持及び測定部分を収集位置から較正位置に配置することにより毛髪測定アセンブリを較正することと、
前記毛髪保持及び測定部分が収集位置に配置されている間に前記毛髪保持及び測定部分の前記開放受領領域内に選択された毛髪の束を配置することと、
前記毛髪保持及び測定部分を収集位置から測定位置に配置することによって、選択された毛髪の束の第一の部分を係合させて測定することと、
前記毛髪保持及び測定部分を前記測定位置から前記スライド位置に配置することによって、選択された毛髪の束を前記毛髪保持及び測定部分と係合している関係から少なくとも部分的に解放することと、
選択された毛髪の束の全長(length)に沿って前記毛髪保持及び測定部分を選択された毛髪の第二の部分にスライドさせ、前記毛髪保持及び測定部分を前記スライド位置から前記測定位置に配置することにより前記第二の部分を測定すること
を含み、
前記スライド位置は筐体の内部位置と係合した関係に配置されたロック機構を備え、これにより前記毛髪保持及び測定部分の少なくとも一時的な前記測定位置への移動後に前記毛髪保持及び測定部分が収集位置に戻って配置されることを制限する、
方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2012−523250(P2012−523250A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501994(P2012−501994)
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/000838
【国際公開番号】WO2010/110858
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(510011271)イベリウス エルエルシー (1)
【氏名又は名称原語表記】Iberius LLC
【住所又は居所原語表記】12188 SW 128 St,Miami,Florida,United States of America
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月23日(2010.3.23)
【国際出願番号】PCT/US2010/000838
【国際公開番号】WO2010/110858
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(510011271)イベリウス エルエルシー (1)
【氏名又は名称原語表記】Iberius LLC
【住所又は居所原語表記】12188 SW 128 St,Miami,Florida,United States of America
【Fターム(参考)】
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