説明

救急車用簡易ベッド及びそのための油圧式昇降機構

救急車用簡易ベッドが開示されており、該救急車用簡易ベッドは、必要に応じてホイールにより支持された基部と、該基部と担架との間に配設された動力式昇降機構により昇降される担架とを有する。救急車用簡易ベッドはまた、該救急車用簡易ベッドと救急車上の積載システムとの間の通信を容易化し並びにハンドヘルド型無線ユニットを介した無線式トラブルシューティングを容易化するための無線通信能力を有する。救急車用簡易ベッドはまた長手方向に延びる頭部分を有する。救急車用簡易ベッドはまた、ファウラの下側に取り付けられたアクセサリフック、及び収縮可能な頭部分と担架フレームとに固定された折り畳み可能なポーチアクセサリといった、幾つかのアクセサリを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2004年9月24日に提出した米国仮出願第60/613151号の利益を請求したものである。
【0002】
本発明は、救急車用簡易ベッド及び付属物に関するものである。本発明はまた、車輪で支持された基部と動力式昇降機構により昇降させることができる担架とを有し、該昇降機構が前記基部と前記担架との間に配置されている、救急車用簡易ベッドに関するものである。本発明はまた、救急車用簡易ベッドと救急車上の積載システムとの間の通信を容易化し、並びにハンドヘルド型無線装置を介した無線式トラブルシューティングを容易化する、無線通信能力を有する救急車用簡易ベッドに関するものである。本発明はまた、選択された場所に固定するためのラッチ機構を有する長手方向に伸長可能な頭部分を有する救急車用簡易ベッドに関するものである。
【背景技術】
【0003】
緊急医療サービス(EMS)の要員は、救急車から分離されている間の救急車用簡易ベッドを移動させる様々な場面で、患者と救急車用簡易ベッドとを合わせた重さを取り扱わなければならない。この簡易ベッドの操作は、担架上に支持されている患者を、床から上昇した様々な高さへ持ち上げることを必要とするものである。場合によっては、かかる重量因子は、治療を必要とする傷をEMS要員に負わせ得るものとなる。
【0004】
より高度な技術が救急車用簡易ベッドに導入され続けているため、救急車用簡易ベッドを非サービス状態にすることを必要とすることなく迅速かつ正確に複雑な機器を診断することができる必要性が増大している。
る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、担架の昇降を容易化する昇降機構、並びに、救急車用簡易ベッドを長期にわたり使用現場外へ持ち出すことを必要とすることなく診断結果を都合の良い態様で通信する救急車用簡易ベッドの能力を備えた、救急車用簡易ベッドを提供することが有利であ
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、救急車用簡易ベッド及び付属物に関するものである。本発明はまた、車輪で支持された基部と動力式昇降機構により昇降させることができる担架とを有し、該昇降機構が前記基部と前記担架との間に配置されている、救急車用簡易ベッドに関するものである。本発明はまた、救急車用簡易ベッドと救急車上の積載システムとの間の通信を容易化し、並びにハンドヘルド型無線装置を介した無線式トラブルシューティングを容易化する、無線通信能力を有する救急車用簡易ベッドに関するものである。本発明はまた、選択された場所に固定するためのラッチ機構を有する長手方向に伸長可能な頭部分を有する救急車用簡易ベッドに関するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の様々な目的及び意図は、以下の詳述及び図面の検討に基づき明らかとなろう。
【0008】
本発明を実施した救急車用簡易ベッド10が図示されている。該救急車用簡易ベッド10は米国特許第5537700号及びWO2004/064698で開示されている救急車用簡易ベッドと類似したものである。該救急車用簡易ベッド10は、長手方向に延びるサイドレール12と、該サイドレール12に両端が相互接続された交差方向に延びるレール13とから構成されて矩形を形成する基部フレーム11を含む。該レール12,13により形成された矩形の基部フレームの各隅にキャスター付きホイール14が動作できるよう接続される。
【0009】
該救急車用簡易ベッド10は、担架フレーム17を含む担架16を含む。地面に対する担架16の昇降を容易にするために基部フレーム11と担架フレーム17との間に昇降機構18が配設されている。より詳細には、該昇降機構18は一対の並置された「X」フレーム19,21を含む。該Xフレーム19は、一対のXフレーム部材22,23を含み、該一対のXフレーム部材22,23は、それらの中間部分に隣接して回動軸24により共に接続されている。該Xフレーム部材22,23の各々は中空であり、その内部に更なるXフレーム部材26及びXフレーム部材27を入れ子式にそれぞれ受容する。該更なるXフレーム部材26,27は、それぞれのXフレーム部材22,23の内外へと移動できるよう支持されている。該更なるXフレーム部材26の末端は、接続部28を介して図1に示す基部フレームの左端(脚側端部)で交差レール13に固定され、該更なるXフレーム部材27の末端は、接続部29を介して基部フレーム11の右端で交差レール13に固定される。
【0010】
Xフレーム部材21は、同様に構成されたものであり、上記回動軸24によって中間部分が共に接続された一対のXフレーム部材32,33を含む。該回動軸24は、Xフレーム19,21間を横方向に延びるよう図示されているが、必要に応じて(図50に示すような)別個の複数の軸24を用いることも可能であることが理解されよう。Xフレーム部材32,33は、中空であり、Xフレーム部材32内には更なるXフレーム部材36が入れ子式に受容され、Xフレーム部材33内には更なるXフレーム部材37が入れ子式に受容される。該更なるXフレーム部材36の末端は、接続部38を介して基部フレーム11の脚側端部で交差レール13に固定され、該更なるXフレーム部材37の末端は、接続部39を介して基部フレーム11の頭側端部で交差レール13に固定される。Xフレーム部材22,26は、Xフレーム部材32,36と平行に延び、Xフレーム部材23,27は、Xフレーム部材33,37と平行に延びている。
【0011】
図4を参照すると、基部フレーム11の脚側端部における交差レール13が示されている。該交差レール13に対して、一対の横方向に隔置された連結部材41が回動可能な状態で接続される。この特定の実施形態では、連結部材41の各々は、交差レール13に隣接する端部にボア42を含み、該ボア42が交差レール13を取り囲んで、該交差レール13の長手軸を中心とした連結部材41の各々の回動可能な接続を容易化する。交差レール13から離れた方の連結部材41の各々の端部は、それぞれ横方向に隔置されたブラケット43に対して固定具44により接続される。この特定の実施形態では、スリーブ46が、個々のブラケット43の間に延び、その内部に個々の固定具44を受容して、該ブラケット43に対する連結部材41の接続が容易化される。軸24はまた、個々のブラケット43の接続を容易化する。ブラケット43の各々は、図1に示すような個々のXフレーム部材23,33を受容する収容部47を含む。この特定の実施形態では、該軸24は、個々のXフレーム部材23,33の各々に配設された開口を通過する。
【0012】
第1のブラケット48(図4)は、交差レール13に対して動かないように固定される。第2のブラケット49はロッド51に対して固定され、該ロッド51は個々のブラケット43に接続されてそれらの間に延びる。軸24と個々のロッド46,51との間に間隔があることに留意されたい。この間隔の目的は以下で明らかとなろう。
【0013】
少なくとも1つ(安定性を改善したい場合には2つ)の線形アクチュエータ53が個々のブラケット48,49に接続されてそれらブラケット間に延びる。この特定の実施形態では、線形アクチュエータ53は、前記ブラケット49に固定された油圧シリンダハウジング54を含み、該油圧シリンダハウジング54は、該シリンダハウジング54内に配置されるピストン(図示せず)を一端に有する往復動ロッド56を含む。往復動ロッド56の末端は、ブラケット48に対してユニバーサルジョイント55により従来の態様で接続される。すなわち、ユニバーサルジョイントは、2つの直交関係にある軸を中心とした回動を可能にする。図4から明らかであるように、往復動ロッド56の伸縮により、ロッド46の軸を中心としたブラケット43の運動が容易化される。該ロッドの端部は、製造時に遭遇する許容誤差に適応させるよう長さを調節することが可能となっている。
【0014】
図5に示すように、基部フレーム11から離れている方のXフレーム部材22,32の端部は、符号57において個々の接続手段58により担架フレーム17の頭側端部に隣接して交差レール59に対して回動可能となるよう固定される。該接続手段58は、それぞれ交差レール59に対して相対運動することが可能となっている。一方、一実施形態(図6)では、基部フレーム11から離れている方のXフレーム部材23,33の端部は、接続手段62を介して中空の回動チューブ61により接続される。図6では、該接続手段62の一方しか図示していないが、基部フレーム11から離れている方のXフレーム部材23の端部もまた、該端部に接続手段62を有していることが理解されよう。必要に応じて、担架レール66に沿ったXフレーム部材33の長手方向の運動を可能にするために、滑り軸受(図示せず)を配設することが可能である。代替的に、タイミングロッド63を相対回転可能となるよう回動チューブ61内で受容することが可能である。該タイミングロッド63の反対側の端部は、該端部に固定されて該端部と共に回転することが可能なピニオンギア64を有している。該タイミングロッドとその両端に配設されたピニオンギア64の目的は、以下で明らかとなろう。必要に応じて、Xフレーム部材23,33及び回動チューブ61を共に溶接して、全体的な強度及びねじり特性への耐性を高めることが可能である。
【0015】
図5に示すように、担架16は担架フレーム17を含み、該担架フレーム17は、互いに横方向に隔置された一対の長さ方向に延びるサイドレールを含み、該サイドレール66は、既述の交差レール59、別の交差レール67、及び図示しない他の交差レールにより、頭側端部で接続されている。ハウジング68(図6も参照されたい)は、頭側端部から隔置された場所でサイドレール66の各々の下側に固定される。各ハウジング68は内方に開口した凹部69を有しており、該ハウジング68の各々の開口は互いに対向している。一実施形態では、開口69の各々は、下方に面する上壁71を有しており、該上壁71に対し、個々のサイドレール66の各々の長さ方向に延びる歯付きラック72が固定される。ピニオンギア64の各々の歯は、歯付きラック72の歯と噛み合うよう構成される。ピニオンギア64がタイミングロッド63に対して動かないよう固定されるため、ピニオンギア64及びラック72上の互いに噛み合う歯は、昇降機構18が担架16を基部フレーム11に対して昇降させる際に該昇降機構18のねじれを防止するものとなる。
【0016】
この特定の実施形態では、担架フレーム17の長手方向に延びるサイドレール66は中空である。このため、交差レール59,67並びに特に説明しないその他のものは、ブラケットにより該サイドレール66の外面に対して固定される。幾つかのブラケット71が図5に示されている。
【0017】
脚側端部リフトハンドル機構72は、図8に示されており、一対の垂直方向に隔置されたU字形フレーム部材73,74を含む。該U字形フレーム部材73,74の各々の脚部は、共にブラケット76(図8には一方のブラケットしか示されていない)により結合される。該ブラケット76は、図示しない固定具により個々の脚部に固定される。各ブラケット76は、図1に示すように個々のサイドレール66の脚側端部の内側へ入れ込まれる。更に、下側フレーム部材74の脚部は、フレーム部材73の脚部から分岐し、これにより、個々のフレーム部材73,74上の位置77,78に、対をなす垂直方向に隔置された把持領域が提供される。複数のスペーサブラケット79がフレーム部材73,74の各々の湾曲部分に接続されて、該把持領域77,78間の垂直方向の間隔が維持される。固定具(図示せず)が、個々のサイドレール66の各々の内部に対するブラケット76の接続を容易化する。
【0018】
バッテリーマウント89は、脚側端部リフトハンドルアセンブリ72に固定され、好ましくは図47及び図48に示すように該アセンブリの下側に固定される。該バッテリーマウント89は、破線で示す適当に構成されたバッテリー160に接続するための露出した電気接点94を有する下方に開口するバヨネットソケット90を含む。バッテリー160が図48に示す破線の位置にある際に該バッテリー160が電気接点94に接続される態様は従来と同様であり、このため、この接続に関する更なる説明は不要であると考える。バッテリーマウント89上の電気接点94は、図24に概略的に示すような制御回路158に接続される。バッテリー160をバッテリーマウント89内の所定位置に接続するために、バッテリー160は、図47の接続されていない非活動位置から図48の接続された活動位置へと左方へ移動される。図48の装着位置にあるバッテリー160は、取り外し可能な状態で所定位置にロックされ、偶発的に生じる過度の加速力に耐えて図48の位置にロックされた状態を維持することができる。
【0019】
フレーム部材73の一方の脚部81は、少なくとも1つの固定具83(図9)により該脚部81に固定されたスイッチハウジング82を含む。該スイッチハウジング82は、ユーザの自明の把持ポイントに対して人間工学的に有利な位置に配置される。該スイッチハウジング82の拡大した斜視図が図10に示されている。該スイッチハウジングは、一対の手動で係合することが可能なボタン84,86を有している。該手動で係合することが可能なボタン84,86は、担架16の上面上に横たわっている患者によるボタン84,86の不意の作動を防止するために、シュラウド87によって上方から遮蔽され、ロープロファイルのメンブレン構成のものである。すなわち、シュラウド87は、スイッチハウジング82の頭側端部に向けられている。該スイッチハウジング82は、それ自体を通って延びる開口88を含み、該開口88を通ってフレーム73の脚部81が延びる。固定具83は、開口88を通って延びる脚部81に対するハウジング82の接続を容易にするために、該脚部81の孔を通って延びる。
【0020】
同様に、フレーム部材74の脚部91は、更なるスイッチハウジング92を含み、該スイッチハウジング92は、ユーザの自明な把持ポイントに対して人間工学的に有利な位置に配置され、該ハウジング92を通って延びる開口98を有しており、該開口98を通って脚部91が延びている。固定具93は、開口98を通って延びる脚部91に対するスイッチハウジング92の接続を容易にする。スイッチハウジング92は、図10に示すスイッチハウジング82と同じ構成を含み、一対の手動で係合することが可能なボタン84,86を有しており、該ボタン84,86は、以下で詳述するように、スイッチハウジング82内のボタンに対する冗長動作を提供するものとなる。スイッチハウジング92はまた、シュラウド87と同様のシュラウド97を含み、これは、上記と同じ目的、すなわち、担架16上に横たわっている患者による不意の作動からボタン84,86を保護するために、配設されたものである。プッシュボタン84,86の不意の作動を防止する安全シュラウド87,97に加えて、該プッシュボタンスイッチ84,86の各々は、以下で詳述するように、所望の動作を行うために両方のスイッチ接点を閉鎖させることを必要とするデュアルスイッチ閉鎖機能(図11参照)を有している。
【0021】
フレーム部材74の湾曲部分99は、特にスペーサ79の一方の基部において、固定具102(図12)により該湾曲部分に固定されたブラケット101を提供する。手動で係合可能なハンドル103は、回動軸104によりブラケット102に回動できるよう固定される。該ハンドル103は、一対の弓状に隔置されたショルダ106,107を含む。ケーブル支持部材108は、回動軸109によりブラケット101に回動できるよう固定される。ケーブル(この場合にはボーデンケーブル111)が位置112でケーブル支持部材108に(一端が)固定され、他端が、以下で詳述するバルブ駆動装置に固定される。該ケーブル111は、フレーム部材74の中空の内部を通って延びる。ケーブル支持部材108は、以下で詳述するように前記弓状のショルダ106,107と協働する一対の弓状に隔置されたショルダ113,114を有する。図12に示すハンドル103は、収容された邪魔にならない位置にある。該ハンドルを移動させて救急車用簡易ベッドの操作のために使用したい場合には、該ハンドルの位置を図12に示す位置から図13に示す位置へ時計方向に変位させる。その変位後には、ショルダ107がケーブル支持部材108のショルダ114と係合する。ハンドル103が軸104を中心として更に時計方向に回動されて図14に示す位置になると、ケーブル支持部材108が軸109を中心として回動してケーブル111を引っ張って以下で詳述するバルブ構造が駆動されることになる。ねじりバネ116(その両端のみが図12ないし図14に示されている)は、ショルダ106,113が互いに係合するように絶えずハンドル103を収容位置へと半時計方向に付勢する働きをする。
【0022】
図5を参照すると、また上述したように、一対の長手方向に隔置されたブラケット71がサイドレール66の各々に配設される。横方向に隔置されたブラケット71の各々の間に交差レール67が延びる。図15を参照すると、これらの交差レール67は、油圧アセンブリブラケット121を支持している。より詳細には、該油圧アセンブリブラケット121は、幾つかの耳部117を含み、該耳部117は、個々の交差レール67に動作可能な状態で係合し、該耳部により該油圧アセンブリブラケット121が懸架される。該油圧アセンブリブラケット121は、全体的にU字形のものであり、及び基部を形成する湾曲部分を有しており、該基部に、可変速度電気モータ122、油圧マニホールドプレート123、及び油圧ポンプ124が取り付けられる。該油圧ポンプ124は、2つの出口126,127を有している。該油圧出口126,127は、油圧導管128,129(図4)をそれぞれ介して油圧シリンダハウジング54の両端に接続される。この特定の実施形態では、交差レール67はまた、担架16上のシート部130(図1)の支持を提供する。
【0023】
図1及び図16を参照すると、更なるXフレーム部材26,27,36,37は全て接続手段28,29,38,39をそれぞれ介して交差レール13に接続されている。図16は、接続手段28,29,38,39の模範的な例を示している。すなわち、各接続手段は、交差レール13を取り囲むスリーブ118を含み、及び個々の更なるXフレーム部材26,27,36,37の各々の内部に入れ込まれるステム119を含む。軸受アセンブリ131は、ステム119と更なるXフレーム部材26,27,36,37の内面との間に配設される。通常の使用時に、アルミニウム製フレーム部材における偏った負荷及び撓みは、該フレーム部材の外形のねじれを生じさせ得るものとなり、これは該機構を動かなくするものとなる。このねじれに適応させるために、軸受アセンブリ131は、スリーブ118と更なるXフレーム部材26,27,36,37との間の相対回転を容易化するものとなる。該軸受アセンブリ131は、(図49に示すように)Xフレーム部材22,23,32,33の断面が円形でなく且つ更なるXフレーム部材26,27,36,37の断面が円形である場合に、特に重要となる。すなわち、ブッシング236が非円形のXフレーム部材22,23,32,33内に動かないように配置され、該ブッシング236がそれ自体を通る円形の開口を有しており、該開口を通して更なるXフレーム部材26,27,36,37が摺動可能な状態で延びる。基部11から離れた方の更なるXフレーム部材26,27,36,37の端部は、更なるブッシング237を有しており、該更なるブッシング237は、長手方向に摺動できるようにXフレーム部材22,23,32,33内に配設される。該ブッシング237は、それぞれの更なるXフレーム部材26,27,36,37に対して相対運動できるよう固定され、例えばリベット及びワッシャ機構238を使用して該ブッシング237の両端側で更なるXフレーム部材26,27,36,37に対して固定され、これにより、該更なるXフレーム部材26,27,36,37の長さ方向に沿ったブッシング237の相対的な長手方向の運動が防止され、及び該更なるXフレーム部材26,27,36,37がそれらのそれぞれの長手方向軸を中心としてブッシング237に対して回転することが可能となる。
油圧回路
図17ないし図23に示す油圧回路132は、マニホールドプレート123(図15)内に含まれる。ポンプ124、線形アクチュエータ53、及び該線形アクチュエータ53へと油圧油を運ぶ導管は、好適には常に油圧油で満たされている、ということが理解されよう。更に、ポンプ124は可逆であり、該ポンプ124を駆動する電気モータ122もまた可逆である。結果的に、電気モータ122によるポンプ124の動作に応じた線形アクチュエータの駆動に遅延が存在しなくなる。ポンプ124の出力は、一動作方向では、パイロット操作チェックバルブ133を介して、往復動ロッド56から離れた方のシリンダハウジング54の端部へ油圧油を供給することになる。逆方向でのポンプ124の動作は、ポペットバルブ134(それ自体と平行なオリフィス又は流体スロットル136を有するもの)及び双方向ポペットバルブ137を介して出口127へ油圧油を送ることになる。該出口127は次いで導管129を介して、往復動ロッド56と隣接しているシリンダハウジング54の端部に接続される。前記パイロット操作チェックバルブ133を制御する流体は、ポペットバルブ134とポンプ124との中間の流路に接続された導管138を介して送られる。また、パイロット操作チェックバルブ133とポンプ124との間に一端が接続されると共に他端が油圧油用のタンク又はリザーバに接続された圧力リリーフ操作チェックバルブ139が配設される。パイロット操作チェックバルブ133と出口126との中間には、直列に接続された圧力補償流量制御装置143、バネ制御式チェックバルブ144、及び前記タンク141に接続された双方向ポペットバルブ146へと延びる流路142が配設される。このチェックバルブにおけるバネは、受動的に下降する際の流体のサージに対する減衰を提供するような大きさとされる。これにより下降動作における急激な揺れが防止され、下降中の患者に一層高い快適さが提供される。流路142は、一方の側がバネ偏倚式チェックバルブ148を介してタンク141に接続された更なる通路147を含み、また流路149を介して手動リリースバルブ151に接続され、該手動リリースバルブ151もタンク141に接続される。出口127は、タンク141に接続されたバネ偏倚式チェックバルブ153に一方の側が流路152を介して接続され、また流路154を介して直列に接続された流体スロットル156に接続され、ひいては更なる手動リリースバルブ157に接続される。
【0024】
油圧回路132は制御機構158により制御され、該制御機構が図24及び図25に概略的に示されている。油圧監視機構159は、出口126に接続され、油圧の大きさを示す信号を制御機構158へ供給する。救急車用簡易ベッドに搭載されているバッテリー160(図47及び図48)が該制御機構158に電力を供給する。該バッテリー160の充電状態は、バッテリーマウント89の近傍で(詳細にはスペーサ部材79間で)脚側端部リフトハンドルアセンブリ72に取り付けられたユーザインタフェイス162上のディスプレイ161にリンクされる。該ユーザインタフェイス162はまた、該ユーザインタフェイスが多数の異なる機能を表示することを可能にするモードスイッチ(図示せず)を含み、該機能の一つを、電気モータ122が動作した総経過時間(例えば「HH:MM」(Hは時間、Mは分又は1/10時間(HH.H時間等)))を示す時間計とすることができる。設定ポイントからの総経過時間の他のあらゆる指示が意図されている。更に、ユーザインタフェイスは、制御機構158がオンになった経過時間量、特定のバルブが駆動された時間量、又はシステムで特定の圧力が維持された経過時間量を表示することが可能である。これらのバルブを組み合わせて適当な1つの表示にすることにより、システムで予想し得る摩耗量を正確に判定することが可能である。その結果、救急車の係員が、上述の表示に基づいて、如何なる予防メンテナンスが必要であるかをより正確に判定することが可能となる。更に、シンボル(好適にはアイコン)を予めプログラムされた間隔で提供して、サービスが必要となり得る時期を示すことが可能である。
【0025】
制御機構158はまた、救急車用簡易ベッド上に配設される位置センサからの信号を受信する。より詳細には、及び図26を参照すると、カバー163がハウジング68から取り外されて、該ハウジング内の開口69が見えるようになっている。第1のトランスデューサ164が該開口69内に(詳細には該開口69の脚側端部に)配設され、第2のトランスデューサ166が該開口69の頭側端部に配設される。これらのトランスデューサ164,166は、この実施形態では、救急車用簡易ベッドの高さの高低を示すために使用されるホール効果センサである。代替的に、ホール効果センサの代わりに、近接センサ又はリードスイッチを使用することが可能である。これらのトランスデューサは、それらが例えば回動チューブ61(図5)の一端に取り付けられ、又は摺動軸受け(図示せず)に取り付けられてピニオンギア64又はそこに配設された摺動軸受けの外側に向けられた磁石の磁界を検出するように、開口69内に調節可能となるよう配置される。このため、ピニオンギア64がトランスデューサ164,166の何れか一方に接近した際に、磁石の磁界がそれぞれのトランスデューサを飽和させて、簡易ベッドの高さ位置を示す適当な信号が制御機構158へ提供されることになる。トランスデューサ164,166の位置は、開口69の長さ方向で変更することが可能であり、これにより、折り畳み位置と最高位置との両方で救急車用簡易ベッドの高さ調節を行う能力が提供される。移動可能な第2のトランスデューサ166を有する特定の利点は、救急車内への簡易ベッドの積載を容易にするために、特定の救急車に合わせて調節された停止位置が提供されるように、救急車用簡易ベッドの高さを調節することができることにある。該第2のトランスデューサ166に隣接して更なるトランスデューサ167を配設して更なる信号を制御機構158へ提供させる。この更なる信号は、最高位置での担架16のスムースな停止がもたらされるようモータ速度を後に制御するために、制御機構158へフィードバックとして供給される。同様に、第1のトランスデューサ164に隣接して更なるトランスデューサ168を配設し、フィードバックという形の更なる信号を制御機構158へ送って、下降位置での担架16のスムースな停止がもたらされるようモータ速度を後に制御することが可能である。このスムースな停止動作は、患者の快適さのために提供されるものである。
【0026】
制御機構158はまた、救急車内における救急車用簡易ベッドの存在を示す信号を受信する。好適な実施形態では、及び図27を参照すると、救急車内の救急車用簡易ベッドラッチ機構は、救急車用簡易ベッドの一方の側に沿って延びるロッド169を含み、その末端171に隣接して磁石173を有するブラケット172を有している。該磁石173は、トランスデューサ(図示せず)に隣接して配置されて、油圧回路の油圧昇降動作能力の全てを完全に無効化するための信号を制御機構158へ送ることになる。このトランスデューサは、随意選択的に、位置トランスデューサ164とすることが可能である。
【0027】
図28ないし図30は、可逆電気モータ122及び可逆ポンプ124が取り付けられたマニホールドプレート123の底面図である。必要に応じて、モータ122を一方向に駆動すると共に変速装置を利用してポンプ124の逆動作を達成することが可能である。リリースバルブ151,157はマニホールドプレート123上に取り付けられる。該リリースバルブ151は往復動ステム174を含み、該往復動ステム174は、上記図面で右方へ移動した際にバルブを開口させて、そこを通る流体の流れを可能にする。同様に、リリースバルブ157はステム176を含み、該ステム176も、上記図面で右方へ移動した際にバルブ157を開口させて、そこを油圧油が通過することを可能にする。バルブを徐々に開口させることにより、該バルブを通る可変の流れが生じることになり、これにより担架の可変下降速度が達成可能となる。更に、オリフィス156は、担架16が一人又は複数人の係員により支持される際に基部11の下降速度を制御するような大きさにすることが可能である。プレート177が配設され、該プレート177は孔を有しており、適当な固定具178により個々のステム174,176を該プレート177に対して固定できるようになっている。ケーブル111が位置179で該プレートに接続される。該ケーブル111の反対側の端部は、図12ないし図14に示すリリースハンドル機構に接続される。
【0028】
この特定の実施形態では、及び図31を参照すると、リリースバルブ151,157は、それぞれ、出口ポート126からの直接の油圧油が入口ポート183を介して供給される流体チャンバ181を有している。該バルブ151,157の各々は、往復動スプール184を有しており、その動きは、ケーブル111によりステム174,176に加えられた張力によって制御される。該スプール184は、バルブシート面187を有するランド186を含み、該バルブシート面187は、リリースバルブ151の本体189に配設されたバルブシート面188と係合する。バネ(図示せず)は(特に油圧がチャンバ181に加えられていないときに)該バルブシート面187を該バルブシート面188に対して付勢する働きをする。該チャンバ181内の油圧が所望のレベルまで低下すると、ケーブル111に加えられている張力が戻りバネの付勢に抗してスプール184を右方(図31)へ付勢し、シート面187がシート面188から離れて、流体が、入口ポート183から出口ポート191へ、次いでタンク141へと流れることが可能となる。上述のバルブ151,157の構成の目的は、チャンバ181内の油圧が低下してスプール184の右方への運動が容易になるように手動リリースバルブ151,157を駆動するのに先立って救急車用簡易ベッドの係員が該簡易ベッドを上昇させることが必要となることを促進させることにある。
【0029】
従来の速度ヒューズ(velocity fuse)192(図17)が、線形アクチュエータ53のシリンダハウジング54の一端(詳細には往復動ロッド56から離れている方の一端)の入口ポート内に配設される。該速度ヒューズはまた、シリンダハウジング54の一体的な構成要素とすることが可能である。この従来の速度ヒューズは、Vonberg Valve, Inc. (Rolling Meadows, Illinois)から入手可能なモデル番号8506である。該速度ヒューズの目的は、油圧ホースの切断または簡易ベッド上の患者による偶発的な手動リリースといった場合に油圧が急激に失われたときに簡易ベッドが急速に下降するのを防止することにある。基部が延伸する速度を増大させるために該速度ヒューズと並列にチェックバルブ195が配設される。これは、パワーモードと手動モードとで同じ速度又は同様の速度を得ることを可能とし、これにより、救急車から簡易ベッドを取り出す際に基部を延伸させるために通常使用するものとして手動モードを使用することが可能となる。
無線診断
救急車用簡易ベッド及び救急車内への簡易ベッドの積載を容易化するための積載システム(WO2004/064698も参照されたい)は、無線通信リンクを介してハンドヘルド型診断ツールと対話する能力を含む。このツールは、製造及びメンテナンス要員が、基礎的な設定、トラブルシューティング、及び複雑な診断処理を、簡易ベッド及び積載システムの両方で行うことを可能にし、この際、何れの装置に対しても物理的なケーブル接続は必要ない。無線診断に伴う各構成要素毎の機能的な記述の一例を以下に示す。
無線診断ツール
ハンドヘルド型装置又はツール300(図34)は自己完結型のものであり、アンテナ301と、通常動作時に簡易ベッドと積載システムとを接続する無線リンクと同じ基本プロトコルで動作する無線送信器及び受信器とを含む。制御パラメータの収集及び設定並びに単純な又は複雑な診断テストの開始といった処理が、このインタフェイスを介してサポートされる。意図的に、このハンドヘルド型装置は4つの主な動作モードが可能なものである。
・双方向アクティブ通信モード:ハンドヘルド型装置が1つの他の無線通信可能な装置と対話する。
・多方向アクティブ通信モード:ハンドヘルド型装置が2つ又は3つ以上の無線通信可能な装置と対話する。
・受動「聞き取り専用」モード:ハンドヘルド型装置が、近傍の1つ又は2つ以上の無線通信可能な装置に存在する通信活動をそれを妨害することなく観察する。
・電源と後述するRFIDタグからの読み出し及びRFIDタグへの書き込みの少なくとも一方(双方向通信に含めることが可能)
双方向アクティブ通信は、プログラミング又はトラブルシューティング段階における簡素化された(streamlined)通信を提供するためにハンドヘルド型装置が直接的且つ排他的に1つの簡易ベッド(又は1つの積載システム)と対話することを可能にする。多方向アクティブ通信は、ハンドヘルド型装置が複数の他のパーティとの通信に参加することを可能にし、及びより複雑なトラブルシューティング及び診断処理を可能にする。例えば、簡易ベッドが積載システム内にドッキングされてハンドヘルド型装置が無線通信領域の近傍に入ると、該ハンドヘルド型装置は、両装置と対話して情報を収集することが可能となり、又はユーザが特別なテストを呼び出して積載アルゴリズムの処理を検証することを可能とする。双方向モード及び多方向モードの場合、無線診断ツールは、無線通信領域内で検知したアクティブな参加者の数に基づく動作すべき正しいモードを自動検出することが可能である。「聞き取り専用」モードにはハンドヘルド型装置のユーザの指示で入る。このモードは、本質的に受動的なものであり、1つの装置(簡易ベッド又は積載システム)から、又は互いに対話している複数の装置から到来する通信を解析するために使用することができる。
簡易ベッド
救急車用簡易ベッドの電子制御装置は、無線診断能力をサポートするソフトウェア構成要素を含む。このソフトウェア機能は、通信しようとしている積載システムと診断セッションを開始しようとしている無線ハンドヘルド型装置との違いを検出することができるものである。この判定が行われたとき、簡易ベッドは、積載システムとの通常のセッション、ハンドヘルド型装置との専用のセッション(積載システムが存在しない場合)、又はハンドヘルド型装置及び積載システムの両者を伴う3方向セッションに入ることが可能となる。後者の場合、簡易ベッドのソフトウェアは、積載システムの通常動作を可能とすると同時に、システム全体のトラブルシューティングに役立つ特定の一組の診断をサポートする。
積載システム
積載システムの電子制御装置はまた、積み降ろし動作のための基本的な通信セッションと、診断処理を伴うセッションとを区別することが可能なものである。同様のソフトウェア構成要素を使用して、積載システムは、ハンドヘルド型装置との専用の双方向通信に参加し、又は存在する簡易ベッドの積み降ろし動作時に該ハンドヘルド型装置が共存することを可能にする。これらの様々な動作モード間の違いを検出し、それに従って必要な機能的な挙動を提供することが可能である。
【0030】
図32及び図33は、無線制御及び診断機能において使用されるソフトウェア機能の更なる説明を提供するものである。図33において、「設定オプションを実行」及び「無線応答メッセージを送信」と記したブロックは、RFIDタグ上に符号化することが可能なユーザ統計(プログラマがアクセスした回数やソフトウェアのリビジョン(更新される場合)等)を変更するために適用することができる際のRFIDタグ302(後述する)に対するリード/ライトコマンドを含む。
【0031】
図34を参照すると、シート部130の下方に簡易ベッドアンテナ193が配設されている。救急車上の積載アーム(WO2004/064698を参照されたい。図34では積載アーム194)は、積載アームアンテナ196を含む。該2つのアンテナ193,196は、簡易ベッドと積載システムとの間の通信並びにハンドヘルド型装置との通信を提供する。該アンテナはまた、制御された通信エンベロープを提供して、領域内の他の積載システム/簡易ベッドと干渉することなく、あらゆる簡易ベッドがあらゆる積載システム又はハンドヘルド型トラブルシューティング装置と通信することを可能にする。好適な実施形態では、簡易ベッドアンテナ193(図34)はループワイヤからなり、積載アンテナ196及びツールアンテナ301もループワイヤからなる。ループワイヤに変調させた電流を通すことにより環境内の他のループワイヤにより受信することができる電磁場が生成されることが立証されている。更に、この変調された「キャリア」をディジタル信号に追加して、該変調されたキャリア上で該ディジタル信号を送信できることが知られている。このタイプの通信は、一般にアクティブ誘導リンク(active inductive link)と呼ばれている。
【0032】
簡易ベッドアンテナ193は、既述のように構成されると、積載アーム194又は該積載アーム194が取り付けられるトロリー190上に取り付けられたRFID(Radio Frequency Identification)タグ302に対するリモートでの給電及び読み出しを行うために更に使用することができる。このため、簡易ベッドは、アクティブ誘導リンクを介して積載システム及びツールのうちの一方と選択的に通信し、及びRFIDタグ302に対する給電と読み出し及び書き込みの一方とを行うように構成することが可能である。RFIDタグ302は、(以下で図示し詳細に説明する)救急車内/固定具内シャットオフ機能を実施し、並びに他の特定のRFIDリーダと共に使用する装置を識別するのに有用なものである。該RFIDタグ302は、詳細には次のようなものである。
[表1]

【0033】
より詳細には次の通りである。
[表2]

【0034】
この情報を使用してハンドヘルド型ツールを設定すること又はサービスの連絡先を提供することが可能である。
【0035】
更に、モデル、装置のシリアル番号、ソフトウェアリビジョン、及び使用統計(本システムと共に使用された異なる動力式簡易ベッドの個数、及び診断ツールが簡易ベッド又は積載システムにアクセスし又はそれらを変更した回数のうちの少なくとも一方を含むことが可能)のうちの少なくとも1つを含む他の情報を、RFIDタグ302に書き込み又はRFIDタグ302から読み出すことが可能である。
【0036】
簡易ベッドと固定具システムとの間、又は簡易ベッド又は積載システムとトラブルシューティング用ハンドヘルド型装置との間の通信を確立する1つの例示的な方法並びにそれらの間の通信について以下で説明する。
[表3]

【0037】
プリアンブル
プリアンブルは、実データをランダムノイズから分離するための特殊シーケンスである。プリアンブルは、「イリーガルな」長さの特殊キャラクタを含むものとなる。これは、パケットの開始をプロセッサに合図するものとなる。
エラー訂正ビット
パケットは、エラー訂正に4ビット(P0,P1,P2,P3)を使用する。このエラー訂正技術は、誤って解釈された1ビットをプロセッサが訂正することを可能にするハミング符号アルゴリズムを用いる。中程度のビットエラー率を想定すると、単一ビットが破損する確立は比較的高く、それに比べて複数ビットが破損する確立は極めて低い。1ビットの訂正を可能にする結果として、追加ビットという比較的低いコストで、全体的な大きなスループットが得られることになる。
パリティビット
パリティビットは、データの完全性を保証するための特別なチェックである。パリティビットは、基礎的な偶数パリティチェックを使用して計算され、パケット中の1の個数が常に偶数になるように設定される。パリティビットは、第2ビットエラーの検出を可能にするが、その訂正を行うことはできないものとなる。
【0038】
8データビットが存在する。該データビットは、簡易ベッドの状態、動作要求、又は診断情報に関する情報を伝達する。最上位ビット(D7)は、データが診断モードにおけるものであるか否かを示す。診断モードにおけるものである場合、残りの7ビットは、診断コード又は応答を示すものとなる。それ以外の場合には、各ビットは、特定の条件のための独立したフラグとして働く。送信が応答を得た場合には、その値がマスタコントローラに送られ、応答が見出されなかった場合には値「0」が送られる。
[表4]

【0039】
[表5]

【0040】
[表6]

【0041】
RFIDタグ302と共に使用する場合の救急車内/救急車内シャットオフ機能のための更なるソフトウェアを配設することが可能である。(RFIDタグを検出するために)積載システムと共に使用する場合、上位レベルソフトウェア図は図59に示すようなものとすることが可能である。
【0042】
動作時に、及び図59を参照すると、電源投入時、簡易ベッドは、積載システムが存在するか否かを検出するために積載システムとの通信を試行する。通信(com)が存在する場合には、簡易ベッドは特定の且つ別個の積載プロトコルに従って機能を実行する。通信が存在しない場合には、簡易ベッドの通信は、RFIDタグのチェックへと切り換えられることになる。RFIDが存在しない場合には、簡易ベッドは通常の簡易ベッドプロトコルに従って駆動されることになる。簡易ベッドがRFIDタグを検知した場合には、該簡易ベッドは次いで低ホール効果(HE)センサをチェック(して簡易ベッドの脚部が収縮されているか否かを判定)することになる。完全に収縮されると、簡易ベッドは駆動(上昇)を禁止し、このため救急車内/固定具内シャットオフ機能を起動させる。低HEセンサを探索する利点は、ドッキングされてはいるが完全に積載されていないときに簡易ベッドが機能できるようにすることにある。簡易ベッドは、それが完全に収縮した際に積載システム内にロックされて救急車内に押し込まれることになる、ということが合理的に理解されよう。更なる利点は、積載通信の損失といった特定の場合に、単純に手動で基部を下降させて低HEセンサが起動されないようにすることにより、通常の駆動機能が戻り、これにより簡易ベッドの通常の駆動が可能となることにある。
【0043】
通常の駆動が図25に示されているが、図60及び図61は、RFIDタグ302がシステム全体に存在する場合におけるソフトウェアの判定ツリーを示している。
収縮可能な頭部分及びラッチ
図35及び図36を比較することにより、救急車用簡易ベッド10が収縮可能な頭部分197を含むことが理解されよう。この特徴は手動リフト式簡易ベッド又は動力リフト式簡易ベッドに配設することが可能である。動力リフト環境では、及び図37に示すように、収縮可能な頭部分197は、全体的にU字形のものであり、すなわち、一対のブラケット202により頭部レール203に接続された一対の平行な脚部198,199を有するものである。交差ブレース200(図62)もまたブラケット202と接続する。管状交差レール201は、交差ブレース200に対して回転できるよう取り付けられる。脚部198,199は、簡易ベッド10上の個々の長手方向に延びるサイドレール66により、該サイドレール66の内部(図示せず)に、該サイドレール66に隣接して、又は該サイドレール66の下方に、摺動可能な状態で受容されるよう構成される。ハンドル210は、交差レール201の軸又は該軸と平行な軸を中心として該交差レール201と共に回動運動するよう該交差レール201に固定され、これにより、各ハンドル210から突出するピン204の、交差レール201の軸により画定される回転軸又は該軸と平行な回転軸を中心とした運動が容易となる。該ピン204は、ブラケット202のアーチ状のスロット215を通って延びる。ハンドル210は、一方のハンドル210を動かすことにより交差レール201が回転し、続いて他方のハンドル210を動かすことにより、単一のハンドル210を動かすことにより頭部分を解放することが可能となるように取り付けられる。ピン204は、連結手段206により、各脚部198,199上のラッチ機構207に接続される。該ラッチ機構207は、図42及び図43に一層詳細に示されている。より詳細には、ラッチ機構207はハウジング208を含み、該ハウジング208内には傾斜機構209が該ハウジング208の長さ方向に摺動できるよう配設されている。該傾斜機構209は、ピン212が載置されることになる傾斜面211を含む。該ピン212は、ハウジング208の内外へと横方向に移動するよう構成されたラッチピン213を含む。該ハウジングの外部に配置された位置が図37及び図42に示されている。バネ(図示せず)が該ピン212を傾斜面211に対して付勢する。ハンドル210が、交差レール201の長手軸と一致し又は該長手軸と平行な回転軸を中心として回転されると、ピン204が図39に示す位置から図40に示す位置へと移動して、各脚部198,199における連結手段206の左方への運動が生じて、ピン212が図42に示す位置から図43に示す位置、すなわちラッチピン212がラッチ機構207のハウジング208内へと横方向に引っ込んだ位置へと変位する。連結手段206にスロット205が設けられ、これにより、ハンドル210が解放されている際にラッチピン213の独立した受動的な係合が可能となる。これが、図41に示されている。複数の孔214が、サイドレール66の長さ方向に沿って設けられ、該孔214は、図37に示すような伸長位置にある際にラッチピン213を受容するよう構成されている。これらの孔は、それらへのアクセスが不可能となるように配置され、すなわち、担架レール66の外部に配設されたバンパーの下に配置される。これは、偶発的な解放、異物、又は潜在的な挟まれる位置に対する保護のために行われる。ラッチピンがサイドレール66に配設された関連する孔214内に受容されると、収縮可能な頭部分は、収縮位置(図35)又は伸長位置(図36)において簡易ベッドに対して物理的にロックされることになる。
【0044】
図57及び図58及び図62に示す収縮可能な頭部分197の更なる実施形態では、ハンドル210は、交差レール201を中心とした回転に抗してロックすることが可能となっており、これによりラッチ機構207の解放が防止される。図57を参照すると、交差ブレース200に対して回動できるよう取り付けられた取り付けブラケット260に対して、安全バー218が固定されている。該取り付けブラケット260は、交差ブレース200上に取り付けられて取り付けブラケット260及びブラケット202と係合しているねじりバネ261によって休止位置へと偏倚される。係属中の特許出願第10/850144号に関して述べると、安全バー218は、係員が、救急車用簡易ベッドの頭側端部に向かって、反時計回りに上方へ回転させて、救急車の荷室領域内の出入口に取り付けられたフックを超えることができるものである。本発明では、取り付けブラケット260は、安全バー218が簡易ベッドの内部に向かって時計方向に上方へ回転できるようにも構成され、「ラッチ無効化手段」として機能してラッチ機構207の解放を防止する。
【0045】
取り付けブラケット260の頭部262は、交差ブレース200上に受容される。該頭部262は、交差ブレース200を中心として偏心させて構成され、脚部198を頭部レール203に結合するブラケット202に向かって延びる傾斜部264を含むようになっている。取り付けブラケット260は、ブラケット202内に形成されたシャフト266の下方に配置される。該シャフト266は、ハンドル210が駆動される際にピン204を受容するアーチ状スロット215の中心部分内に延びるよう形成されている。該シャフト266は、圧縮バネ270により取り囲まれたピン268を受容するよう構成されている。該ピン268及びバネ270は、該シャフト266内で該ピン268が該バネ270によりアーチ状スロット215外へ偏倚されるよう構成される。該ピン268は、取り付けブラケット260の頭部262によってシャフト266内に保持される。
【0046】
図57及び図58において、ピン204は、休止位置で示されており、すなわち、ハンドル210は駆動されていない。ハンドル210を駆動するには、ピン204がアーチ状スロット215に沿って移動しなければならない。特定の搬送段階では、収縮可能な頭部分197がその状態を伸長状態から収縮状態(又はその逆)へ変化するのを防止することが望ましい。それ故、ハンドル210の偶発的な駆動を防止することが有利である。これは、アーチ状スロット215を通るピン204の移動を(例えばピン268をアーチ状スロット215内に押し込んでピン204の移動を妨げることにより)阻止することにより達成することができる。
【0047】
図58を参照すると、安全バー218は、交差ブレース200を中心として時計方向に回転されている。安全バー218が図57に示す位置から回転するため、ピン268は、取り付けブラケット260の傾斜部264に沿ってその上に乗る。該傾斜部264が偏心して構成されているため、安全バーが救急車内の既存の簡易ベッド固定機構上を摺動する際に、取り付けブラケット260が交差ブレース200を中心として回転すると、頭部262の半径が増大して、ピン268をシャフト266を介してアーチ状スロット215内の阻止位置へと押しやる。安全バー218は、ピン268がアーチ状スロット215を遮蔽するように回転することができ、これによりハンドル210の駆動が阻止される。ピン268が傾斜部264の一端269に達した際に、該ピン268の完全な係合が生じる。これは、取り付けブラケット260の停止部272がシャフト266に当接する前に生じ、該当接によって安全バー218のそれ以上の回転が阻止される。ねじりバネ261は、安全バー218の各側に1つずつ取り付けられ、交差ブレース200を中心として反対方向にねじるよう作用して、ブラケット260及び安全バー218を下方の中立位置へと付勢し、これによりラッチ無効化手段の係合が解除される。
【0048】
図63ないし図64を参照すると、収縮可能な頭部分197は、救急車の荷室領域の床に取り付けるよう構成された簡易ベッド固定機構又は「枝角」システム276の一部と係合するように構成される。該枝角システム276は、中央ヨーク278及び前方ヨーク280を含む。両ヨーク278,280は、該枝角システム276の中心線が救急車の前後方向と整列した状態で、救急車の荷室領域内の床に取り付けられる。
【0049】
中央ヨーク278は、枝角システム276の中心線について鏡像をなすよう構成された2つのロッド282,283から形成されている。各ロッド282,283は、長手方向部分284,285及び外方分岐部分286,287を含み、該外方分岐部分の各々は、後方に向けられたフック又は「耳部」288,289へと上昇する。
【0050】
前方ヨーク280は、救急車の荷室の床に固定される中央部分290と2つの外方分岐アーム291,292とを含む。該アームの各々は「耳部」293,294で終端し、該耳部293,294は、中央ヨーク278の耳部288,289にそれぞれ結合される。
【0051】
図63に矢印で示すように、救急車用簡易ベッド10が最初に吸収者の荷室領域の頭側端部内に転がり込むと、安全バー218が中央ヨーク278と接触する。簡易ベッド10が更に転がり込むと、安全バー218が中央ヨーク278のロッド282,283の長手方向部分284,285の上部に載るまで、中央ヨーク278が安全バー218を後方へ押しやる。図58を再び参照すると、ラッチ無効化手段は、停止部272がシャフト266に達する前に機能する。これにより、ロープロファイルを有する枝角システムと共に簡易ベッド10を使用した場合であっても依然としてラッチ無効化手段を作動させることが可能となる。安全バー218が図64の回転後の位置にある場合には、ラッチ無効化手段が作動しており、これにより収縮可能な頭部分197が伸長した位置にロックされる。ラッチ無効化手段は、救急車用簡易ベッド10が枝角システム276から外されるまで、作動した状態を維持することになる。救急車用簡易ベッド10が更に前方へ押されると、固定式ホイール216が、中央ヨーク278及び前方ヨーク280の耳部288,289及び耳部293,294間を枝角システム276内へと転がる。
【0052】
サイドレール66の長手軸が水平方向に対して1〜10°の範囲の角度α(図35参照)だけ傾斜していることに留意されたい。この実施形態では、好適な角度は2〜3°である。このため、収縮可能な頭部分197が収縮されると、該頭部分197の収縮可能なフレーム上の積載用ホイール216が地面217から上昇し、これにより、簡易ベッドをキャスターホイール14上で任意の方向に転がすことが可能となる。これは「非操舵(no steer)」状態と呼ばれる。収縮可能な頭部分197が図36に示す位置に伸長されると、積載用ホイール216が支持面217と係合して、簡易ベッドが該支持面217上を移動する際に該簡易ベッドの操舵効果が提供されることになる(「操舵」状態)。この特定の実施形態では、積載用ホイール216の各々は、固定された水平方向の回転軸を中心として回転することができる。すなわち、ホイール216はキャスター式に支持されていない。頭部分197は、枝角システム276と係合させるよう救急車内に操舵するためには、図36の伸長位置になっている必要がある。
折り畳まれた安全バー
図37に示すように、収縮可能な頭部分197は安全バー218を含む。該安全バーは、救急車の床に配設された安全フックに動作可能な状態で係合するよう構成されており、これにより、簡易ベッドの頭部分を操作する係員がその場にいることを必要とすることなく、該簡易ベッドが救急車から完全に外へ転がることが防止される。係属中の米国特許出願第10/850144号(2004年5月20日出願)を参照されたい。図44ないし図46に示すように、変更された安全バー218Aを配設することが可能であり、該安全バー218Aは、図45に示す折り畳み位置と図46に示す非折り畳み位置とに折り畳めるものである。すなわち、安全バー218Aは、回動軸222により相互接続された2つの部分219,221を含む。該安全バーの部分219,221は、ほぼ同じ長さであり、図46に示すように伸長したハンドルの中間部分に回動軸222が位置するようになっている。該ハンドル部分219,221を折り畳み位置(図45)と非折り畳み位置(図46)とにそれぞれロックするために解放可能なロックピン223が配設される。ロックピンをアンロックさせてハンドル部分219,221間の相対運動を容易にするための該ロックピンの作動を容易にするためにプッシュボタン式の解放手段もしくは取り外し可能なピン又はその他の解放手段(図示せず)が配設される。
アクセサリ
図50ないし図56は2つのアクセサリを示しており、それらは必要に応じて救急車用簡易ベッド10に組み込むことが可能なものである。第1のアクセサリは、図50及び図51に示されている、簡易ベッドの周辺内に配設されたフック239であり、該フック239は、詳細には、救急車用簡易ベッド10上の昇降可能なファウラ241の下側に固定される。該フック239は、J字形に形成されたシート材料からなり、該J字形の幹部分(stem)が、ファウラ241の下側で交差レール242に固定され、該J字形のフック部分243が、図50及び図51に示すように簡易ベッドの頭側端部(左端)に向かって面している。該フック239は、簡易ベッドの使用中に様々なものを該フックにぶら下げるのを容易にするものである。
【0053】
第2のアクセサリは、図52ないし図56に示されている、折り畳み可能なポーチ244であり、該ポーチ244は、頭部分197の脚部198,199に対して固定されてそれらの間に延び、及び該頭部分の該交差レール201と担架フレーム17の交差レール59(図5)に対して固定されてそれらの間に延びる。図54に示すように、該ポーチ244は、平坦な布シート237からなり、該布シート237に対し、複数の固定手段247,248が該布シート237の周囲に間隔を置いた位置で縫いつけられている。該固定手段247は、交差レール59,201の周囲に巻き付けられ、該固定手段248は、頭部分197の横方向に隔置された脚部198の周囲に巻き付けられる。頭部分197が、図52及び図53に示す伸長位置にある場合には、布シート246は、長手方向に隔置された交差レール59,201と横方向に隔置された脚部198との間で伸張されて支持面249を提供する。頭部分197が、図55及び図56に示す位置に収縮されると、交差レール59,201は互いに近くに隣接し、それらの間で布シート246がアコーディオン上に折り畳まれる。
動作
本救急車用簡易ベッドの動作特性は、上記説明を読み図面を参照することにより当業者には自明となるであろうが、本救急車用簡易ベッドの動作特性を便宜上以下で説明することとする。
【0054】
救急車用簡易ベッドが完全に折り畳まれた位置にある際には、及び図4及び図7を参照すると、線形アクチュエータ53の伸長により、固定具44の軸を中心としてブラケット43が時計方向(図7)に回転することになり、該線形アクチュエータは矢印224の方向に延びる。固定具44(図4)の位置は、固定長の連結部材41によって決まる。この形状寸法の結果として、矢印224の方向の力の量は、最適なものとなり、及び図3及び図4に示す位置から図2に示す中間位置を介して図1に示す担架の完全な高さ位置へと担架16を急速に上昇させるものとなる。線形アクチュエータ53の連続的な伸長によってブラケット43が上昇されるため、更なるXフレーム部材32,33,36,37が入れ子式に外方へ移動して、基部11からのフレーム部材22,23の高さの変化に適応する。この特定の実施形態では、2つのブラケット43の回動軸24は、それぞれのXフレーム部材22,23,32,33を通って延びる。その結果として、回動軸24の存在に適応するために、更なるXフレーム部材26,27,36,37の各々に細長いスロットを配設する必要がある。回動軸24は、Xフレーム部材23,33の各々における軸受容孔並びに更なるXフレーム部材27,37における細長いスロットを設ける必要をなくすようなブラケット43上の場所に配設することが可能である、ということが理解されよう。これは、基部の強度及び剛性の増大という利点を提供するものである。担架16が、図3及び図4に示す位置まで下降されると、マウント226(図1)が、担架16の下側に配設された交差レールに動作可能な状態で係合し、更なるマウント227が基部上の交差レール13上に位置することになる。該マウント226,227は、救急車用簡易ベッドの領域内で係員が容易にアクセスできない位置に配設され、これにより、挟まれるといった問題が回避される。
【0055】
図11を参照すると、脚側端部リフトハンドルアセンブリ72上の各プッシュボタンスイッチ84,86は、所望の指示を行わせるために2組のスイッチ接点を係合させることを必要とする。すなわち、例えば往復動ロッド56のシリンダハウジング54内への収縮を行わせるために、1組の接点228,229を閉じなければならない。同様に、スイッチ86の2組の接点231,232は、シリンダハウジング54からの往復動ロッド56の伸長を行わせるものとなる。
【0056】
ここで、図17ないし図25を参照して、油圧回路動作について説明することとする。救急車用簡易ベッドが救急車内にあり、現在救急車からの取り出し過程にあるものと仮定すると、図3に示す位置から図1に示す位置へ(及びWO2004/064698で教示されているように)基部を展開させる必要がある。通常、制御機構158は「スリープ」モードと呼ばれる状態にある。例えばスイッチ86を押圧して接点231,232が閉じられることにより、命令が与えられると、かかる動作を制御機構158が認識して回路に電源を投入し、バルブ137(バルブA)の開口を行わせ、該バルブをその図17の位置から図18の位置へ変位させる。該制御機構はまた、上部(high top)センサ166,167が検出されたか否かに関する照会を行い、検出されていない場合には、電気モータ122が起動されて(ramped in)油圧ポンプ124の駆動が行われる。モータがその最大速度に達すると直ぐに、センサ167が検出される(その検出時に該モータの速度が低下する)まで該モータが動作し続けてポンプが最大速度で駆動され、又は上部センサ166が検出されるまで徐々に速度を落としていき、その検出時にモータが停止される。接点231,232が閉じられたままである場合には、係員がボタン86を離すまでモータは停止したままとなる。図3の位置から図1の位置への基部の急速な制御されていない展開は、バルブ134(バルブF)内のオリフィス136によって防止される。係員は、その後、スイッチを押すことにより担架を更に上方に「微調整(jog)」することができる。この場合、制御機構は、モータを短時間だけ駆動し、これにより担架の増分的な上方への運動が可能となる。
【0057】
図19は、図1の位置から図3の位置へ向かう担架の下降を示したものである。この場合には、スイッチ84が駆動されて接点228,229が閉じ、バルブ146(バルブB)が開口させられる。線形アクチュエータ53の閉鎖端から、圧力補償式流量制御バルブ143、チェックバルブ144、及び開口したバルブBを介してタンク141へと流体が流出することが理解されよう。油圧油は、油圧油をチェックバルブ153を介してタンク141から吸い出すことにより線形アクチュエータ53のロッド側端部に入る。この特定の状況では、モータ122の動作は不要であり、このため駆動されない。救急車用簡易ベッドの担架が上昇されている(救急車用簡易ベッドの基部上に重量がかかっていない)場合には、圧力スイッチ159が、圧力の低下のためその上昇を検出することになり、及びスイッチ84及びその接点228,229が閉じられたままになっている限り、モータ122が作動されて逆の回転方向に駆動され、これにより、線形アクチュエータ53のロッド側端部内への流体の急速な駆動が行われて、簡易ベッドが急速に折り畳まれることになる。しかし、これが起こる前に、バルブBが図17に示すその初期位置へ戻ることになり、バルブAも同様の位置となる。代替的に、それと同じ急速な簡易ベッドの折り畳みを行うための別個のスイッチ(図示せず)を配設することが可能である。線形アクチュエータ53のロッド側端部で必要とされる油圧油は、往復動ロッド56が存在するという理由で、シリンダハウジング54の反対側の端部で必要とされる油圧油よりも少ないので、該シリンダハウジングの閉鎖端からは過剰な流体を流出させる必要があり、これは、ポンプの高圧側を介して達成され、これにより、基部11が油圧回路によって急速に上昇される際に、チェックバルブ133及びチェックバルブ139を開口させる加圧信号が供給されて、ある程度の油圧油のタンクへの流出が容易になる。低位置センサが検出されると、最低センサ164が検出されるまでモータの速度が徐々に低下され、その検出時にモータが停止される。プッシュボタンスイッチ84が駆動されたままである場合には、係員が該ボタン84の手による係合を解放するまで、モータは停止したままとなる。その後、係員は該スイッチを押すことにより担架を更に下方へ「微調整」することができる。この場合、制御機構は、モータを短期間にわたって駆動することになり、これにより、担架の増分的な下方への運動が可能となる。
【0058】
図21に示す動作特性は、図18に示すものと同様である。モータ122が起動されてポンプ124が駆動されるときであっても、オリフィス又はスロット136が、駆動できる流体の量を制限し、これにより、救急車の係員によって上昇させられている際に基部ユニットが制御されていない状態で担架から外れることがなくなる。
【0059】
電気的な機能が失われた場合、救急車用簡易ベッドは手動で動作させることができなければならない。更に、ロッドを完全に伸長させる際に圧力の解放を生じさせるために、シリンダハウジング54のロッド端に排出バルブ233が配設される。すなわち、シリンダハウジング54内の油圧油が出口127と連絡して該シリンダハウジング54内における圧力の発生が制限されることになる。バルブ151,157の構成に鑑みると、簡易ベッド10上に重量がかかっている場合には、図12ないし図14及び図29に示すようにハンドル103及びバルブ157を動作させることが可能となる。バルブ151のチャンバ181内の圧力が高くなるため、該バルブ151は、ハンドル103の操作による運動に応じて(図29に示すように)変位しなくなり、簡易ベッド10の担架16は下降しなくなる。一方、1人又は2人以上の係員が担架16を持ち上げて基部フレーム11から離すことにより、担架16上の重量が除去されると、バルブ151のチャンバ181内の油圧が低下して、ランド186及びそのバルブシート面187(図31)をバルブシート面188から離すよう容易に移動させることが促進され、これによりバルブ157と同時にバルブ151を動作させる(図28ないし図30、特に図30)ことが容易となる。すなわち、流体は線形アクチュエータ53の閉鎖端からバルブ151を介してタンクへと流れる一方、油圧油はタンク141から線形アクチュエータ53のロッド端内へと吸い込まれて基部フレーム11に対する担架16の下降が行われる。同様に、電気的な機能に依然として障害があり、基部を図3の位置から図1の位置へと展開させることが望まれているものと仮定すると、係員は、簡易ベッドを持ち上げると同時にハンドル103を操作して、基部フレーム11の重量によってタンクから線形アクチュエータ53の閉鎖端への流体の引き込みを行わせると共に、線形アクチュエータ53のロッド端内の油圧油を開口バルブ157を介してタンクへと送る必要がある。
【0060】
本発明の特定の好適な実施形態を例示を目的として詳細に説明してきたが、部品の再配置を含めた本開示の装置の改変及び修正が本発明の範囲内のものであることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明を実施した救急車用簡易ベッドを完全に上昇した位置で示す斜視図である。
【図2】救急車用簡易ベッドが中間的な高さの位置にあることを除き、図1と同様の救急車用簡易ベッドを示す斜視図である。
【図3】救急車用簡易ベッドが完全に折り畳んだ位置にあることを除き、図1と同様の救急車用簡易ベッドを示す斜視図である。
【図4】救急車用簡易ベッドの油圧式昇降機構の一部を示す斜視図である。
【図5】救急車用簡易ベッドの基部、昇降機構、及び担架の一部を示す部分的な斜視図である。
【図6】担架フレームの一部を示す斜視図である。
【図7】救急車用簡易ベッドの折り畳んだ基部及び昇降機構の側面図である。
【図8】救急車用簡易ベッドの脚側端部リフトハンドルアセンブリを示す斜視図である。
【図9】脚側端部リフトハンドルアセンブリのスイッチを通る断面を示す側面図である。
【図10】脚側端部リフトハンドルアセンブリに取り付けられたスイッチハウジングの斜視図である。
【図11】図10に示すスイッチハウジングに取り付けられるスイッチの電気的な概略図である。
【図12】脚側端部リフトハンドルアセンブリに取り付けられたリリースハンドル機構をハンドルが収容位置にある状態で示す底面図である。
【図13】ハンドルが動作可能位置へ変位していることを除き、図12と同様の図である。
【図14】ハンドルが動作位置へ移動されていることを除き、図13と同様の図である。
【図15】油圧回路のための救急車用簡易ベッド上の取り付けアセンブリの斜視図である。
【図16】基部がXフレーム部材に接続した状態で該基部の一部を示す断面図である。
【図17】救急車用簡易ベッドで実施される油圧回路の図である。
【図18】油圧回路の動作を例証するために様々なバルブが変位している点で図17と異なる油圧回路の図の更なる例示である。
【図19】油圧回路の動作を例証するために様々なバルブが変位している点で図17と異なる油圧回路の図の更なる例示である。
【図20】油圧回路の動作を例証するために様々なバルブが変位している点で図17と異なる油圧回路の図の更なる例示である。
【図21】油圧回路の動作を例証するために様々なバルブが変位している点で図17と異なる油圧回路の図の更なる例示である。
【図22】油圧回路の動作を例証するために様々なバルブが変位している点で図17と異なる油圧回路の図の更なる例示である。
【図23】油圧回路の動作を例証するために様々なバルブが変位している点で図17と異なる油圧回路の図の更なる例示である。
【図24】油圧回路の制御を概略的に表現した図である。
【図25】図24に示した制御及び図17ないし図23の油圧回路の動作特性を示す判定ツリー図である。
【図26】図1の例示と類似した担架の斜視図である。
【図27】救急車の荷室領域内における折り畳んだ下降位置で救急車用簡易ベッドの一部を示す斜視図である。
【図28】図15に示す油圧アセンブリ(から取り付けアセンブリを除いた)底面図である。
【図29】一方のバルブが駆動されていることを除き図28と同様の図である。
【図30】両方のバルブが駆動されていることを除き図29と同様の図である。
【図31】図28ないし図30に示す一方のバルブの断面図である。
【図32】ハンドヘルド型診断ツールで用いられるロジックに関する判定ツリー図である。
【図33】無線式診断を容易にするために救急車内の担架及びロードシステムで用いられる全般的なロジックに関する判定ツリー図である。
【図33A】無線式プログラミング、リモート制御、及び診断のために使用されるハンドヘルド型診断ツールで用いられるロジックに関する変更された判定ツリー図である。
【図34】救急車用簡易ベッド上のアンテナシステム並びに救急車に配設されるロードアーム上のアンテナシステムを示す部分的な斜視図である。
【図35】頭部分が後退した状態で救急車用簡易ベッドを完全に折り畳んだ位置で示す側面図である。
【図36】救急車用簡易ベッドの頭部分が完全に展開した位置に移動していることを除き、図35と同様の図である。
【図37】救急車用簡易ベッドの頭部分の部分的な斜視図である。
【図38】ハンドルが完全な動作した位置に変位していることを除き、図37と同様の図である。
【図39】ハンドルが第1の位置にある状態で頭部分を示す側面図である。
【図40】ハンドルが完全に動作した第2の位置に移動していることを除き、図39と同様の図である。
【図41】ハンドルが変位して図39に示す第1の位置に戻っていることを除き、図40と同様の図である。
【図42】頭部分のラッチ機構の断面図である。
【図43】ラッチ機構がその完全に動作した位置へ変位していることを除き、図42と同様の図である。
【図44】頭部分上の完全に折り畳まれた折り畳み可能なセーフティバーの斜視図である。
【図45】図44に示す完全に折り畳まれた位置におけるセーフティバーの側面図である。
【図46】非折り畳み位置におけるセーフティバーの図である。
【図47】バッテリーが動作位置にロックされた状態で脚側端部リフトハンドルアセンブリを示す底側から見た斜視図である。
【図48】バッテリーが非動作位置へ移動されていることを除き、図47と同様の図である。
【図49】円形の更なるXフレーム部材を内部に受容する非円形のXフレーム部材の一部の斜視図である。
【図50】アクセサリフックの下側を示す簡易ベッドの頭側端部の斜視図である。
【図51】図50の部分拡大図である。
【図52】頭部分の伸長に応じて延伸した使用位置になる折り畳み可能なポーチアクセサリを有する簡易ベッドを示す斜視図である。
【図53】図52の部分拡大図である。
【図54】ポーチアクセサリの平面図である。
【図55】頭部分の後退に応じてポーチが折り畳まれた状態になっていることを除き、図52と同様の図である。
【図56】図55の部分拡大図である。
【図57】後退可能な頭部分のラッチ無効化手段を非係合位置で示す部分断面図である。
【図58】ラッチ無効化手段を係合位置で示す図57による部分断面図である。
【図59】RFID(Radio Frequency Identification)タグを利用する環境で用いられるロジックの判定ツリー図である。
【図60】通常の駆動モード中に用いられる全般的なロジックを表す図59の強化型判定ツリー図である。
【図61】特に救急車上のロード機構への救急車用簡易ベッドのローディング時に図59の環境で用いられるロジックの判定ツリー図である。
【図62】図57及び図58の後退可能な頭部分及びラッチ無効化手段の分解斜視図である。
【図63】救急車の荷室領域のための枝角システムと整列された救急車用簡易ベッドの頭部分の斜視図である。
【図64】図63の枝角システムと係合された頭部分の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレームと前記担架フレームとを相互接続する昇降機構であって、前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されており、伸縮可能な油圧アクチュエータを有する油圧回路を含み、前記基部フレーム及び前記担架フレームに接続されてそれらの間に延びており、ポンプと、該ポンプを駆動して前記油圧アクチュエータに対する油圧油のポンピングを行うモータとを含み、該モータに電気的なエネルギー源からエネルギーが供給される、昇降機構と、
制御機構であって、前記油圧アクチュエータに対して油圧油が流れる方向を制御することにより前記基部フレームに向かう方向と該基部フレームから離れる方向との少なくとも一方への前記担架フレームの運動を容易化する、第1組の手動操作可能な電気的な制御手段を含む、制御機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項2】
前記制御機構が、少なくとも前記電気的なエネルギー源が前記モータ及び前記第1組の手動操作可能な電気的な制御手段へ電気エネルギーを供給することができない期間にわたって該第1組の手動操作可能な電気的な制御手段に優先する第2組の手動操作可能な非電気的な制御手段であって、前記手動操作可能な非電気的な制御手段の操作に応じて前記基部フレームに向かう方向と該基部フレームから離れる方向との少なくとも一方への前記担架フレームの運動を容易化する、第2組の手動操作可能な非電気的な制御手段を含む、請求項1に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項3】
前記非電気的な制御手段が、往復動スプールを有する少なくとも1つの手動操作可能な油圧バルブを含み、該油圧バルブが、前記油圧アクチュエータの一端を該手動操作可能な油圧バルブを介してタンクへ接続する導管内に配設されており、前記簡易ベッドの重量とその上のあらゆる負荷が前記油圧アクチュエータの前記一端に流体圧力を存在させ、及び該流体圧力を前記導管を介して前記油圧バルブの前記スプールに作用させて該スプールを閉鎖位置へ付勢する、請求項2に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項4】
前記油圧回路の低圧部分に対する前記油圧アクチュエータの前記一端の前記導管を介した接続を開くために前記非電気的な制御手段の操作を介して前記スプールを手動で移動させることができるようになる前に前記流体圧力の除去を必要とするように前記手動操作可能な油圧バルブが構成されている、請求項3に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項5】
前記手動操作可能な油圧バルブが更に、前記流体圧力の前記除去が、前記簡易ベッド及びその上のあらゆる負荷を前記基部フレームが載置されている支持面から離れるよう持ち上げることによってのみ達成することができるよう構成されている、請求項4に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項6】
前記手動操作可能な電気的な制御手段が、複数の手動操作可能なスイッチを含み、該複数の手動操作可能なスイッチが、前記担架フレームの脚側端部に隣接して該担架フレームに取り付けられ、及び該脚側端部に隣接して位置している係員が容易にアクセスできるよう構成されており、及び前記油圧回路が、前記手動操作可能なスイッチにより電気的に動作できるよう制御される複数の油圧バルブを含む、請求項1に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項7】
前記手動操作可能な電気的な制御手段が、2組の複数の手動操作可能なスイッチを含み、該2組の複数の手動操作可能なスイッチが、前記担架フレームの前記脚側端部に隣接して該担架フレームに取り付けられ、及び該脚側端部に隣接して位置している係員が容易にアクセスできるよう構成されており、並びに前記油圧アクチュエータに対して油圧油が流れる方向を冗長的に制御するよう構成されている、請求項6に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項8】
前記モータが直流モータであり、前記電気エネルギー源がバッテリーである、請求項1に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項9】
前記油圧回路が、油圧油圧力検知装置を含み、該油圧油圧力検知装置が、前記ポンプと前記油圧アクチュエータとの中間に配設され、及び正の油圧油圧力の存在と正の油圧油圧力の不存在との少なくとも一方を示す信号を提供するよう構成されている、請求項1に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項10】
前記手動操作可能な電気的な制御手段が、複数の手動操作可能なスイッチを含み、該複数の手動操作可能なスイッチが、前記担架フレームの前記脚側端部に隣接して該担架フレームに取り付けられ、及び該脚側端部に隣接して位置している係員が容易にアクセスできるよう構成されており、前記油圧回路が、前記手動操作可能なスイッチにより電気的に動作できるよう制御される複数の油圧バルブを含み、前記制御機構が、前記複数のスイッチのうちの選択された1つのスイッチの手動操作に応答するプロセッサを含み、該プロセッサが、前記モータに対する電気エネルギーの選択的な供給を行って前記油圧アクチュエータに対する油圧油のポンピングを行い、これにより前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、請求項1に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項11】
前記複数の手動操作可能なスイッチが、2つのスイッチ、すなわち、前記担架フレームと前記基部フレームとの間隔の増大を容易化する第1のスイッチと、前記担架フレームと前記基部フレームとの間隔の減少を容易化する第2のスイッチとを含む、請求項10に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項12】
前記モータが直流モータであり、及び前記電気エネルギー源がバッテリーであり、前記モータが、前記ポンプ上の回転可能となるよう支持された入力シャフトに接続された回転可能となるよう支持された出力シャフトを含み、それらのシャフトが、反対の回転方向に駆動され回転されるよう構成されており、前記プロセッサが、前記第1のスイッチの操作に応じて該モータを第1の回転方向に回転させるよう該モータに電気エネルギーを供給し、及び前記第2のスイッチの操作に応じて該モータを第2の回転方向に回転させるよう該モータに電気エネルギーを供給するよう構成されている、請求項11に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項13】
前記油圧回路が、油圧油圧力センサを含み、該油圧油圧力センサが、前記ポンプと前記油圧アクチュエータとの中間に配設され、及び正の油圧油圧力を示す第1の信号と、正の油圧油圧力の不存在を示す第2の信号とを提供するよう構成されており、前記プロセッサが、前記第2のスイッチの操作に応じて前記第1の信号及び前記第2の信号を監視するよう構成されている、請求項12に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項14】
前記プロセッサが、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの少なくとも一方の操作に応じて前記モータへの電気エネルギーの供給を徐々に変更して前記シャフトの回転速度を徐々に変更する傾斜回路を含む、請求項12に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項15】
前記油圧回路が、前記担架フレームが前記基部フレームに対して所定の位置に存在することを示す第3の信号と、前記担架フレームが前記所定の位置に存在しないことを示す第4の信号とを提供するよう構成された第1の位置検出器を含み、前記プロセッサが、前記第1のスイッチ及び前記第2のスイッチの少なくとも一方の駆動に応じて、及び前記第4の信号に応じて、前記傾斜回路を駆動するよう構成されている、請求項14に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項16】
前記油圧回路が、油圧油圧力センサを含み、該油圧油圧力センサが、前記ポンプと前記油圧アクチュエータとの中間に配設され、及び正の油圧油圧力を示す第1の信号と、正の油圧油圧力の不存在を示す第2の信号とを提供するよう構成されており、前記プロセッサが、前記第2のスイッチの操作に応じて前記第1の信号及び前記第2の信号を監視するよう構成されており、前記油圧回路が、前記担架フレームが前記基部フレームに対して所定の位置に存在することを示す第3の信号と、前記担架フレームが前記所定の位置に存在しないことを示す第4の信号とを提供するよう構成された第1の位置検出器を含み、前記プロセッサが、前記第2のスイッチの駆動に応じて、及び前記第2の信号及び前記第4の信号に応じて、前記傾斜回路を駆動するよう構成されている、請求項14に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項17】
前記油圧回路が、前記担架フレームが前記基部フレームに対して所定の位置に存在することを示す第3の信号と、前記担架フレームが前記所定の位置に存在しないことを示す第4の信号とを提供するよう構成された第1の位置検出器を含み、前記プロセッサが、前記第1のスイッチの駆動に応じて、及び前記第4の信号に応じて、前記傾斜回路を駆動するよう構成されている、請求項14に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項18】
前記油圧回路が、前記担架フレームが前記基部フレームに対して第1の所定の位置に存在することを示す第3の信号と、前記担架フレームが前記第1の所定の位置に存在しないことを示す第4の信号とを提供するよう構成された第1の位置検出器と、前記担架フレームが前記基部フレームに対して第2の所定の位置に存在することを示す第5の信号と、前記担架フレームが前記第2の所定の位置に存在しないことを示す第6の信号とを提供するよう構成された第2の位置検出器とを含み、前記プロセッサが、前記第1のスイッチの駆動及び前記第4の信号及び前記第6の信号に応じて増大を行うよう前記傾斜回路を駆動するよう構成され、前記プロセッサが更に、前記第1のスイッチの操作及び前記第4の信号及び前記第5の信号に応じて前記シャフトの回転速度を徐々に低下させるように前記モータへの電気エネルギーの供給の減少を行うよう前記傾斜回路を駆動するよう構成されている、請求項14に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項19】
前記プロセッサが更に、前記第1のスイッチの連続する操作及び前記第4の信号及び前記第5の信号に応じて前記モータを停止させ、及び前記第1のスイッチの解放及び再駆動時に電気エネルギーの短期間の供給を提供する、微調整機能を行うよう構成されている、請求項18に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項20】
前記油圧回路が、前記担架フレームが前記基部フレームに対して第1の所定の位置に存在することを示す第3の信号と、前記担架フレームが前記第1の所定の位置に存在しないことを示す第4の信号とを提供するよう構成された第1の位置検出器と、前記担架フレームが前記基部フレームに対して第2の所定の位置に存在することを示す第5の信号と、前記担架フレームが前記第2の所定の位置に存在しないことを示す第6の信号とを提供するよう構成された第2の位置検出器とを含み、前記プロセッサが、前記第2のスイッチの駆動及び前記第4の信号及び前記第6の信号に応じて増大を行うよう前記傾斜回路を駆動するよう構成され、前記プロセッサが更に、前記第2のスイッチの操作及び前記第3の信号及び前記第6の信号に応じて前記シャフトの回転速度を徐々に低下させるように前記モータへの電気エネルギーの供給の減少を行うよう前記傾斜回路を駆動するよう構成されている、請求項14に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項21】
前記プロセッサが更に、前記第2のスイッチの連続する操作及び前記第3の信号及び前記第6の信号に応じて前記モータを停止させ、及び前記第2のスイッチの解放及び再駆動時に電気エネルギーの短期間の供給を提供する、微調整機能を行うよう構成されている、請求項20に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項22】
救急車用簡易ベッド上の患者支持フレームの高さを調節するための動力式リフト装置であって、前記患者支持フレームが、頭側端部及び脚側端部、並びに人を保持するための上面を有する患者支持デッキ、ホイールを含む基部フレーム、及び該基部フレームに対する前記患者支持フレームの高さの変更を容易化する昇降機構を有しており、該昇降機構が、
電気モータと、
該電気モータに接続されたバッテリーと、
前記電気モータを制御するための電気回路と、
往復動ロッドを有する油圧シリンダ本体を少なくとも有する油圧油回路であって、該油圧シリンダ本体と該往復動ロッドとの相対運動に応じて前記患者支持フレームの高さの前記変更を行うよう構成されており、前記油圧シリンダ本体が、該油圧シリンダ本体の両端に隣接して配設された第1及び第2のポートを有しており、該ポートを介して該油圧シリンダ本体に油圧油が入ることができる、油圧油回路と、
前記第1及び第2のポート間に接続され、前記油圧シリンダ本体へ油圧油を提供して、前記往復動ロッドの運動を生じさせる、油圧ポンプと、
該油圧ポンプに駆動可能な状態で接続された前記電気モータと
を含む、動力式リフト装置。
【請求項23】
前記油圧ポンプが第3及び第4のポートを有しており、前記油圧油回路が、前記第1及び第3のポートを接続する第1の導管と前記第2及び第4のポートを接続する第2の導管とを含む、請求項22記載の装置。
【請求項24】
前記第1の導管が、第1のバルブに接続された第3の導管を含み、該第1のバルブが、該第1の導管の前記第3の導管を介したタンクへの開口した又は閉鎖した接続を提供するものである、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第2の導管が、第2のバルブを含み、該第2のバルブが、前記第2及び第4のポート間の開口した又は閉鎖した接続を提供するものである、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第3の導管が、前記第1のバルブがタンクへと開口している際に通過する油圧油の流量を調整する流量制御装置を含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記第2の導管が、前記第2のバルブと直列に接続されると共に前記第2及び第4のポート間に配設されたオリフィス又は流体スロットルを含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第1の導管が、前記第1のポートにおける油圧油圧力を監視するための圧力スイッチを含む、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記油圧油回路が、前記第1及び第2のポートの少なくとも一方をタンクへ接続するための手動解放回路を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項30】
前記手動解放回路が、救急車用簡易ベッドの係員により容易にアクセスされるよう前記患者支持フレームの一端に隣接して該患者支持フレームに取り付けられた手動係合可能ハンドルを含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記一端が前記脚側端部である、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記油圧油回路が、前記第1及び第2のポートをタンクへ接続するための手動解放回路を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項33】
前記手動解放回路が、救急車用簡易ベッドの係員により容易にアクセスされるよう前記患者支持フレームの一端に隣接して該患者支持フレームに取り付けられた手動係合可能ハンドルを含む、、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記一端が前記脚側端部である、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記電気モータが可変速度電気モータである、請求項22に記載の装置。
【請求項36】
前記電気モータの出力シャフトが前記ポンプの駆動シャフトに直接接続される、請求項22に記載の装置。
【請求項37】
前記第1及び第2のポート間に一対の直列接続されたチェックバルブが配設され、該チェックバルブの各々が、タンクから前記第1及び第2のポートのそれぞれへの流体の流れのみを許可するよう配設される、請求項22に記載の装置。
【請求項38】
前記第1及び第2のポートと前記ポンプとの間に閉じた流量回路が配設され、及び前記第1及び第2のポート間に前記ポンプと並列に接続された流量補償回路が配設され、該流量補償回路が、前記油圧シリンダ本体の前記往復動ロッドから離れた方の一端から出る流量の第1の体積を、前記ポンプに入る第2の体積へと調整し、該ポンプを通る該第2の体積が、該油圧シリンダ本体の前記往復動ロッドが出る方の一端に入る量と等しくなるようになっている、請求項22に記載の装置。
【請求項39】
前記第2の体積が、前記第1の体積よりも小さい、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
救急車用簡易ベッドであって、
第1のフレームと、
第2のフレームと、
前記第1及び第2のフレームを相互接続して、該第1及び第2のフレームの互いに接近し又は互いに離間する運動を容易化する、昇降機構と、
前記第1及び第2のフレームの一方に取り付けられ、及び前記昇降機構が操作された経過時間の指示を提供するよう構成されている、計時装置と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項41】
前記昇降機構が、電気モータを含み、前記計時装置が、該電気モータが作動された経過時間を指示するよう構成される、請求項40に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項42】
前記計時装置が、簡易ベッドに対するサービスが必要であることを示すアイコン指示機能を提供するよう構成されている、請求項40に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項43】
救急車用簡易ベッドであって、
ホイール付きの基部と、
該基部上に配設された患者用担架と、
前記基部に対して垂直方向に移動させるために前記患者用担架を支持する支持機構であって、細長い第1及び第2の支持要素を含み、該支持要素の各々が、前記患者用担架及び前記基部に対してそれぞれ回動可能な状態で結合された第1及び第2の端部を有しており、該支持要素の各々が、その長さを伸縮できるものであり、及びほぼ水平の回動軸を中心として回動運動するようにそれらの端部間の一つの位置で互いに回動可能な状態で結合されており、該支持機構が更に、固定長の連結部材を含み、該固定長の連結部材が、前記第1の支持要素の前記第2の端部と共通の軸を中心として回動運動するように前記基部上に支持された第1の端部を有し、及び前記回動軸とほぼ平行な更なる軸を中心として回動運動するよう前記回動軸と前記第2の端部との間の軸方向の位置で前記第2の支持要素上に支持された第2の端部を有する、支持機構と、
前記患者用担架を選択的に昇降させる昇降システムであって、第1及び第2の端部を有する少なくとも1つの伸縮可能な部材を有しており、前記第1の端部が、前記第1の支持要素の前記第2の端部と共通の軸を中心として回動運動するよう前記基部に接続されており、及び前記第2の端部が、前記回動軸とほぼ平行な更なる軸を中心として回動運動するよう前記回動軸と前記第1の端部との間の軸方向の位置で前記第2の支持要素上に回動可能な状態で支持されており、該昇降システムが更に、前記支持機構を解放可能な状態でロックするために選択的に駆動できるロック手段であって、前記基部に対する前記患者用担架の垂直方向の運動を許可し又は阻止する、ロック手段を含む、昇降システムと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項44】
前記第1及び第2の支持要素の各々が、前記患者用担架に回動可能な状態で結合された上端を有する管状の外側部材と、該外側部材内に入れ子状に摺動可能な状態で配設されると共に前記基部に回動可能な状態で結合された下端を有する内側部材とを含む、請求項43に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項45】
前記管状の外側部材が非円形の断面を含み、前記内側部材が、低トルク摺動接続のために前記管状の外側部材内のブッシング内に受容される、請求項44に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項46】
前記基部上に回動可能な状態で支持された前記支持要素の前記第2の端部が、前記支持機構の全動作位置において前記基部上で互いに所定の距離を維持し、前記第1及び第2の支持要素の各々が、前記回動軸と前記第2の端部との間の位置でその長さが入れ子状に収縮される、請求項44に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項47】
前記内側部材の各々が、長さ方向に延びて横方向に通過するスロットを内部に画定する手段を有しており、及び該手段が、前記第1及び第2の支持要素の各々の前記外側部材を通り及び前記内側部材の前記スロットを通る前記水平方向の回動軸に沿って延びる軸を含む、請求項46に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項48】
前記管状の外側部材が、前記回動軸を画定する軸により回動可能な状態で接続され、前記内側部材の各々が、連続的な管状部材からなる、請求項46に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項49】
前記昇降システムが、前記患者用担架を選択的に昇降させるための油圧昇降システムを含み、該油圧昇降システムが、油圧ポンプ及び油圧シリンダを含み、該油圧シリンダが、前記第1の支持要素の前記第2の端部と共通の軸を中心として回動運動するよう前記基部に接続された第1の端部と、前記回動軸とほぼ平行な更なる軸を中心として回動運動するよう前記回動軸と前記第1の端部との間の軸方向の位置で前記第2の支持要素上に回動可能な状態で支持された第2の端部とを有しており、該油圧昇降システムが更に、前記基部に対する前記患者用担架の垂直方向の運動を許可し又は阻止するように前記支持機構を解放可能な状態でロックするための選択的に駆動可能なロック手段を含む、請求項43に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項50】
前記連結部材の前記第2の端部が、前記管状の外側部材に固定される、請求項46に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項51】
前記連結部材の前記第2の端部が、前記管状の外側部材に固定される、請求項44に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項52】
前記支持機構が、第3及び第4の細長い支持要素を含み、該支持要素の各々が、前記患者支持手段及び前記基部に対してそれぞれ回動可能な状態で結合された第1及び第2の端部を有しており、該支持要素の各々が、その長さを伸縮できるものであり、及び前記水平な回動軸を中心として回動運動するようにそれらの端部間の位置で互いに回動可能な状態で結合されており、前記第3及び第4の支持要素が前記第1及び第2の支持要素から前記回動軸に沿って軸方向に隔置されており、前記第1及び第3の支持要素が、それらの前記第1の端部で共通の回動軸を中心として回動し、及びそれらの前記第2の端部で共通の回動軸を中心として回動し、前記第2及び第4の支持要素が、それらの前記第1の端部で共通の軸を中心として回動し、及びそれらの前記第2の端部で共通の軸を中心として回動し、前記支持機構が更に、第2の固定長の連結部材を含み、該第2の固定長の連結部材が、前記第3の支持要素の前記第2の端部と共通の軸を中心として回動運動するように前記基部上に支持された第1の端部を有し、及び前記回動軸とほぼ平行な更なる軸を中心として回動運動するよう前記回動軸と前記第2の端部との間の軸方向の位置で前記第2の支持要素上に支持された第2の端部を有する、請求項43に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項53】
前記第1及び第2の細長い支持要素の一方と前記第3及び第4の細長い支持要素の一方との前記管状の外側部材の前記上端が、前記回動軸と平行な前記患者用担架上で移動可能なタイミングロッドに対して回動可能な状態で取り付けられており、該タイミングロッドが、共に回転するよう各端部に取り付けられたピニオンギアを含み、前記患者用担架は、前記タイミングロッドのピニオンギアと1つずつ係合するよう構成された一対の歯付きラックを更に含む、請求項52に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項54】
前記患者用担架が、固定部材を有するフレームを含み、及び該フレーム上に移動可能な状態で支持された可動部材を含み、前記第1の支持要素の前記第1の端部が、前記固定部材上に回動可能な状態で支持され、及び前記第2の支持要素の前記第1の端部が、前記可動部材上に回動可能な状態で支持されている、請求項43に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項55】
救急車用簡易ベッドであって、
ホイール付きの基部と、
該基部の上方に配設され、及び該基部上で調節可能な垂直方向の運動を行うように支持機構により支持された、患者用担架とを含み、該患者用担架が、
該患者用担架の頭側端部から脚側端部へと延びるよう構成された一対の長手方向に延びるサイドレールと、
交差レールにより接続された一対の平行な脚部を有する、収縮可能な全体的にU字形の頭部分であって、前記脚部が、それぞれの長手方向に延びるサイドレール内に摺動可能な状態で受容されるよう構成されており、一対のブラケットが該脚部を頭部レールに接続し、該ブラケットに交差レールが回動可能な状態で受容され、該交差レールの軸と一致し又は該軸と平行な軸を中心として運動するよう少なくとも1つのハンドルが回動可能な状態で取り付けられ、該ハンドルが、前記交差レールの軸により画定される回転軸又は該軸と平行な回転軸を中心として回転するよう構成されたピンに接続されている、頭部分と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項56】
前記少なくとも1つのハンドルが、第1及び第2のハンドルを含み、該第1及び第2のハンドルが、その何れか一方のハンドルを操作することにより前記交差レールが回転して他方のハンドルが駆動されるように前記交差レールに固定される、請求項55に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項57】
前記頭部分の位置を伸長位置及び収縮位置の何れか一方に選択的に固定するためのロック機構を更に含み、該ロック機構が、前記第1及び第2のハンドルにより駆動されるよう構成されている、請求項56に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項58】
前記ロック機構が前記第1又は第2のハンドルの駆動によりその係合が解除されるのを阻止するロック機構無効化機構を更に含む、請求項57に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項59】
前記ロック機構無効化機構に係合するよう構成された安全バーを更に含む、請求項58に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項60】
各ハンドルからそれぞれのブラケットの内部へと延びてロック機構の連結手段の第1の端部と係合するピンを更に含み、該連結手段が、該ロック機構と係合するための第2の端部を有しており、該ロック機構が、前記サイドレール内の複数の受容部のうちの1つと係合して該サイドレールに対する前記頭部分の位置を固定するよう構成された収縮可能なピンを含む、請求項57に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項61】
前記サイドレール内の複数の受容部が、該サイドレールの外部からアクセスできないように覆われている、請求項60に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項62】
前記ロック機構無効化機構が、前記ピンが各ハンドルからそれぞれのブラケット内へ移動するのを阻止することにより作動する、請求項60に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項63】
前記頭部分が一対の操舵ホイールを含む、請求項55に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項64】
前記操舵ホイールが、固定された(すなわちキャスターでない)軸を中心として回転するよう取り付けられている、請求項63に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項65】
前記操舵ホイールが、前記担架が降下位置にあり且つ前記頭部分が伸長位置にあって「操舵」状態になっている場合にのみ地面と接触するように取り付けられている、請求項63に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項66】
前記患者用担架が、支持面に対して角度αをなして前記支持機構により支持されており、該角度αが1°〜10°である、請求項55に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項67】
前記角度αが2°〜3°である、請求項66に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項68】
前記担架が降下位置にあり且つ前記頭部分が伸長位置にある場合にのみ地面と接触するようにように取り付けられた一対の操舵ホイールを前記頭部分が含む、請求項66に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項69】
救急車用簡易ベッドであって、
ホイール付きの基部と、
該基部上に配設された患者用担架と、
前記基部に対して垂直方向に移動させるために前記患者用担架を支持する支持機構であって、細長い第1及び第2の支持要素を含み、該支持要素の各々が、前記患者用担架及び前記基部に対してそれぞれ回動可能な状態で結合された第1及び第2の端部を有しており、該支持要素の各々が、その長さを伸縮できるものであり、及びほぼ水平の回動軸を中心として回動運動するようにそれらの端部間の位置で互いに回動可能な状態で結合されており、該支持機構が更に、固定長の連結部材を含み、該固定長の連結部材が、前記第1の支持要素の前記第2の端部と共通の軸を中心として回動運動するように前記基部上に支持された第1の端部を有し、及び前記回動軸とほぼ平行な更なる軸を中心として回動運動するよう前記回動軸と前記第2の端部との間の軸方向の位置で前記第2の支持要素上に支持された第2の端部を有する、支持機構と、
前記患者用担架を選択的に昇降させる油圧昇降システムであって、電動式の油圧ポンプ及び油圧シリンダを含み、該油圧シリンダが、前記第1の支持要素の前記第2の端部と共通の軸を中心として回動運動するよう前記基部に接続された第1の端部と、前記回動軸とほぼ平行な更なる軸を中心として回動運動するよう前記回動軸とその前記第1の端部との間の軸方向の位置で前記第2の支持要素上に回動可能な状態で支持された第2の端部とを有している、油圧昇降システムと、
該油圧昇降システムのための制御システムであって、第1のスイッチアセンブリ及び第2のスイッチアセンブリを含み、該第1及び第2のスイッチアセンブリが該制御システムに電気的に接続されており、該第1及び第2のスイッチアセンブリの各々が、患者用担架を上昇及び下降をそれぞれ行うための少なくとも2つの操作ボタンを含み、該第1及び第2のスイッチアセンブリが互いに物理的に離間している、制御システムと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項70】
前記スイッチアセンブリが、前記患者用担架の昇降を行うために2つのスイッチ接点の駆動を必要とするよう構成されている、請求項69に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項71】
前記スイッチアセンブリが、単一の操作ボタンの手動操作により2つのスイッチ接点を同時に駆動することができるよう構成されている、請求項70に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項72】
前記2つのスイッチ接点が、単一のメンブレン式ボタンに含まれており、及び該ボタンを軽く押圧することにより前記2つのスイッチ接点のうち該救急車用簡易ベッドの電源投入状態を開始させるための第1のスイッチ接点が駆動されるよう構成され、及び該ボタンを完全に押圧することにより前記2つのスイッチ接点のうち前記患者用担架の昇降を開始させるための第2のスイッチ接点が駆動されるよう構成されている、請求項71に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項73】
前記第1及び第2のスイッチアセンブリの各々が、前記ボタンをその偶発的な駆動から保護するシュラウド更に含む、請求項69に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項74】
前記第1及び第2のスイッチアセンブリが更に、ロープロファイル設計のメンブレン式ボタンを含む、請求項69に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項75】
救急車用簡易ベッドであって、
ホイール付きの基部と、
該基部の上方に配設され、及び該基部上で調節可能な垂直方向の運動を行うように支持機構により支持された、患者用担架とを含み、該患者用担架が、
該患者用担架の頭側端部から脚側端部へと延びるよう構成された一対の長手方向に延びるサイドレールと、
交差レールにより接続された一対の平行な脚部を有する、収縮可能な全体的にU字形の頭部分であって、前記脚部が、それぞれの長手方向に延びるサイドレールにより摺動可能な状態で受容されるよう構成されており、少なくとも1つのハンドルが、前記交差レールの軸を中心として運動するよう回動可能な状態で取り付けられており、ラッチ機構が、前記頭部分の位置を伸長位置及び収縮位置の少なくとも一方で選択的に固定し、及び前記少なくとも1つのハンドルにより操作されるよう構成されている、頭部分と、
前記少なくとも1つのハンドルによる前記ラッチ機構の操作を阻止するよう構成されたラッチ無効化手段と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項76】
前記頭部分が、前記交差レールの軸を中心として回動運動するよう取り付けブラケットにより接続された安全バーを更に含み、該取り付けブラケットが、前記交差レールの軸を中心として偏心して配設された頭部を含む、請求項75に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項77】
前記頭部が更に、前記平行な脚部の一方の内部の阻止ピンを変位させるよう構成された傾斜部を含む、請求項76に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項78】
前記少なくとも1つのハンドルが第1のハンドル及び第2のハンドルを更に含み、その各々が、それぞれの平行な脚部、及び該それぞれの平行な脚部内の対応するラッチ機構に関連するものである、請求項77に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項79】
一対のラッチ無効化手段を更に含み、その各々が、それぞれの平行な脚部、ハンドル、及びラッチ機構に関連するものである、請求項78に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項80】
前記第1及び第2のハンドルの何れか一方の駆動により他方のハンドルの回転及び駆動が行われるように、該第1及び第2のハンドルが前記交差レールに対して固定されている、請求項78に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項81】
前記ハンドルが、ラッチ機構の連結手段の第1の端部に係合するようそれぞれの脚部の内部へと延びる連結ピンを更に含み、該連結手段が、前記ラッチ機構に係合するための第2の端部を有しており、該ラッチ機構が、前記頭部分の位置を前記サイドレールに対して固定するために該サイドレールにおける複数の受容手段のうちの1つに係合するよう構成された収縮可能なラッチピンを含む、請求項75に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項82】
前記連結ピンを阻止することにより前記交差レールの軸を中心とした前記ハンドルの運動を阻止するラッチ無効化手段を更に含む、請求項81に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項83】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレームと前記担架フレームとを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構と、
簡易ベッドアンテナを含む制御機構と、簡易ベッドのプログラミング、リモート制御、及び簡易ベッドの診断のうちの少なくとも1つのために構成された別個のツールであってツールアンテナを含むツールとを含み、該ツールが前記制御機構の診断解析を実行してその結果を報告することができるよう無線通信を行うように該制御機構及び前記ツールが構成されている、制御機構及びツールと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項84】
前記担架フレームが、頭部、シート部、及び脚部を有する患者支持デッキを含み、前記簡易ベッドアンテナが、前記シート部の下方に配設されている、請求項83に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項85】
救急車用簡易ベッドと、該救急車用簡易ベッドの積み降ろしを容易化するための救急車に搭載された積載システムとの組み合わせであって、
前記救急車用簡易ベッドが、基部フレーム、担架フレーム、並びに該基部フレーム及び該担架フレームと相互接続されて該基部フレームに対する該担架フレームの高さを変化させるよう構成された昇降機構を含み、該昇降機構が、前記基部フレーム及び前記担架フレームに接続されてそれらの間に延びる伸縮可能なアクチュエータと、該伸縮可能なアクチュエータの動作を制御するオンボード制御回路とを含み、
前記救急車に搭載された前記積載システムが、積載システム制御回路と、前記救急車用簡易ベッドを該積載システムに結合させるための装置とを有しており、
前記オンボード制御回路の回路内に接続された簡易ベッドアンテナが前記救急車用簡易ベッドに取り付けられており、
前記積載システム制御回路の回路内に接続された積載システムアンテナが前記救急車に取り付けられており、
簡易ベッドのプログラミング、リモート制御、並びに簡易ベッドの診断及び積載システムの診断のうちの少なくとも1つのために構成された別個のツールが配設され、該ツールがツールアンテナを有しており、及び該ツールが簡易ベッドのプログラミング、リモート制御、並びに前記簡易ベッドのオンボード制御回路及び前記積載システム制御回路の別個の又は同時の診断解析のうちの少なくとも1つを実行することができるよう無線通信を行うように構成されている、
救急車用簡易ベッドと積載システムとの組み合わせ。
【請求項86】
前記担架フレームが、頭部、シート部、及び脚部を有する患者支持デッキを含み、前記簡易ベッドアンテナが、前記シート部の下方に配設されており、前記積載システムが、トロリーを更に含み、該トロリー上に前記積載システムアンテナが配設されている、請求項85に記載の組み合わせ。
【請求項87】
前記トロリーが積載アームを含み、該積載アームが、前記救急車用簡易ベッドに対する該積載アームの結合を容易化するために前記装置を有しており、前記積載システムアンテナが、該積載アーム上に配設されている、請求項86に記載の組み合わせ。
【請求項88】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレームを前記担架フレームに相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構と、
該昇降機構を駆動するモータと、
前記簡易ベッドの状態を監視し、及び前記モータの動作を調整する、コンピュータ化された制御システムであって、コンピュータ化された監視及び診断システムと該簡易ベッドに関するデータの通信を行うよう構成された送受信器を含む、コンピュータ化された制御システムと、
前記モータ及び前記コンピュータ化された制御システムにエネルギーを供給する電気エネルギー源と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項89】
前記モータが、電気モータ、油圧ポンプ、及び空気圧ポンプのうちの1つである、請求項88に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項90】
前記コンピュータ化された制御システムが、該簡易ベッドに関する動作及び使用統計を保持するためのメモリを更に含む、請求項88に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項91】
前記コンピュータ化された制御システムが、該簡易ベッドの監視されている状態及び該簡易ベッドの使用統計の少なくとも一方を表示するよう構成されたユーザインタフェイスを更に含む、請求項90に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項92】
前記コンピュータ化された監視及び診断システムが別個のツールを含み、該ツールが、該簡易ベッドの少なくとも1つの動作状態を監視し、及び該簡易ベッドについて診断テストを実行するように、選択的に構成することができるものである、請求項88に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項93】
前記ツールが、前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムとデータの無線通信を行うよう構成された送受信器を含む、請求項92に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項94】
前記ツールが、前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと第2の無線装置との間の無線通信活動を観察する、受動モードと、
前記ツールが、前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと対話する、双方向アクティブ通信モードと、
前記ツールが、少なくとも2つの簡易ベッドのコンピュータ化された制御システムと対話し、又は少なくとも1つの簡易ベッドのコンピュータ化された制御システム及び第2の無線装置と対話する、多方向アクティブ通信モードと
を含む様々な複数のモードのうちの1つで該ツールが動作する、請求項92に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項95】
前記ツールが、
該ツールにより無線で検出されたデータのタイプと、
該ツールにより無線で検出されたアクティブな参加者の数と、
該ツールにより無線で検出されたデータのタイプ並びに該ツールにより無線で検出されたアクティブな参加者の数の組み合わせと
に基づいて所定の監視モード又は診断モードに自動的に入るよう構成されている、請求項92に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項96】
前記簡易ベッドのコンピュータ化された制御システムが、一連のディジタル信号を無線で送信し、その各信号が所定数のビットからなる、請求項88に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項97】
前記所定数のビットが、エラー訂正のための少なくとも1ビットと、簡易ベッドを表す複数ビットを含む、請求項96に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項98】
該簡易ベッドのコンピュータ化された制御システムが診断モードで動作する際に、前記所定数のビットの少なくとも一部が診断コードを表し、
該簡易ベッドのコンピュータ化された制御システムが監視モードで動作する際に、前記所定数のビットの少なくとも一部の各ビットが該簡易ベッドの特定の状態又は条件を表す独立したフラグとして働く、
請求項96に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項99】
患者の搬送を容易化するための救急車用簡易ベッドシステムであって、
救急車との間で患者を支持し搬送するための簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレームを前記担架フレームに相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構と、
該昇降機構を駆動するモータと、
前記簡易ベッドの状態を監視し、及び前記モータの動作を調整する、コンピュータ化された制御システムであって、該簡易ベッドに関するデータを無線で通信するよう構成された送受信器を含む、コンピュータ化された制御システムと、
前記モータ及び前記コンピュータ化された制御システムにエネルギーを供給する電気エネルギー源と
を含む、簡易ベッドと、
前記救急車の内面に取り付けられ、及び前記簡易ベッドを該救急車内に選択的に固定するよう構成されている、積載システムであって、
前記救急車の内外への前記簡易ベッドの移動を案内するためのガイドトラックと、
該ガイドトラックに対して前記簡易ベッドを固定するための装置と、
該積載システムの1つ又は2つ以上の状態を選択的に監視し制御するための積載システム制御回路であって、該積載システムに関するデータを無線で通信するよう構成された送受信器を含む、積載システム制御回路と
を含む、積載システムと、
前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと前記積載システム制御回路との少なくとも一方の1つ又は2つ以上の動作状態を監視し、並びに前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと前記積載システム制御回路との少なくとも一方についてのリモート制御命令の実行及び診断テストの実施の少なくとも一方を行うように、選択的に構成することができる、別個のツールであって、前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと前記積載システム制御回路との少なくとも一方とデータを無線で通信するよう構成された送受信器を含む、ツールと
を含む、救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項100】
前記モータが、電気モータ、油圧ポンプ、及び空気圧ポンプのうちの1つである、請求項99に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項101】
前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムが、該簡易ベッドの監視されている状態及び該簡易ベッドの使用統計の少なくとも一方を表示するよう構成されたユーザインタフェイスを更に含む、請求項99に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項102】
前記ツールが、前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと前記積載システム制御回路との間の無線通信活動を観察する、受動モードと、
前記ツールが、前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システムと前記積載システム制御回路との少なくとも一方と対話する、双方向アクティブ通信モードと、
前記ツールが、少なくとも2つの簡易ベッドのコンピュータ化された制御システムと対話し、又は少なくとも1つの簡易ベッドのコンピュータ化された制御システム及び少なくとも1つの積載システム制御回路と対話する、多方向アクティブ通信モードと
を含む様々な複数のモードのうちの1つで該ツールが動作する、請求項99に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項103】
前記ツールが、
該ツールにより無線で検出されたデータのタイプと、
該ツールにより無線で検出されたアクティブな参加者の数と、
該ツールにより無線で検出されたデータのタイプ並びに該ツールにより無線で検出されたアクティブな参加者の数の組み合わせと
に基づいて所定の監視モード又は診断モードに自動的に入るよう構成されている、請求項99に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項104】
前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システム及び積載システム制御回路の少なくとも一方が、一連のディジタル信号を無線で送信し、その各信号が所定数のビットからなる、請求項99に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項105】
前記所定数のビットが、エラー訂正のための少なくとも1ビットと、簡易ベッドデータ又は積載システムデータを表す複数ビットを含む、請求項104に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項106】
前記信号を送信している前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システム又は前記積載システム制御回路が診断モードで動作する際に、前記所定数のビットの少なくとも一部が診断コードを表し、
前記信号を送信している前記簡易ベッドの前記コンピュータ化された制御システム又は前記積載システム制御回路が監視モードで動作する際に、前記所定数のビットの少なくとも一部の各ビットが、前記簡易ベッド又は前記積載システムの特定の状態又は条件を表す独立したフラグとして働く、
請求項104に記載の救急車用簡易ベッドシステム。
【請求項107】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記基部フレームに対して複数の位置のうちの1つで前記担架フレームを支持するよう構成された、Xフレーム支持機構であって、中間長さに隣接して互いに回動可能な状態で固定された少なくとも一対のフレーム部材を含み、該フレーム部材の各々が、前記基部フレーム及び前記担架フレームの一方にそれぞれ固定された両端を有しており、該一対のフレーム部材の少なくとも一方が、前記中間長さと前記基部との間に配設された第1のマウントを有しており、該一対のフレーム部材の該少なくとも一方が、前記中間長さと前記担架フレームとの間に配設された第2のマウントを有しており、該第1及び第2のマウントが、前記担架フレームが前記基部フレームに接近したことに応じて該基部フレーム及び該担架フレームにそれぞれ係合するよう構成されている、Xフレーム支持機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項108】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレームと前記担架フレームとを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構であって、前記基部フレーム及び前記担架フレームを共に一層近くに位置させるように前記基部フレームに対して前記担架フレームの高さを変化させる力の存在及び不存在を検出するよう構成されている、昇降機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項109】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構であって、該昇降機構が、Xフレームを形成するよう中間長さに隣接して互いに回動可能な状態で固定された少なくとも一対のフレーム部材を含み、該フレーム部材の各々が、前記基部フレーム及び前記担架フレームの一方にそれぞれ固定された両端を有しており、前記基部フレーム及び前記担架フレームの少なくとも一方に隣接した前記フレーム部材の一端が、前記フレーム部材の長手軸と共通の範囲に延びる回転軸を有する回転可能な回動機構を含み、該回転可能な回動機構が、前記回転軸を中心として前記基部フレームと前記フレーム部材との間の相対運動が生じるように前記フレーム部材を前記基部フレームに回動可能な状態で接続するよう構成されている、昇降機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項110】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構と、
該昇降機構のための制御システムであって、第1のスイッチアセンブリ及び第2のスイッチアセンブリを含み、該第1及び第2のスイッチアセンブリが、該制御システムに電気的に接続され、及び互いに機能的に冗長になるように構成されており、該第1及び第2のスイッチアセンブリの各々が、前記担架フレームの上昇及び下降をそれぞれ行うための少なくとも2つの操作ボタンを含む、制御システムと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項111】
前記第1及び第2のスイッチアセンブリが、互いに物理的に離間しており、及び前記担架フレームの脚側端部に取り付けれている、請求項110に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項112】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続する昇降機構と、
前記基部フレームと前記担架フレームとの間の距離を変化させるよう構成された第1の制御システムと、
前記昇降機構に動作可能な状態で接続された手動による係合が可能なハンドルを含み、及び強制的に前記第1の制御システムに取って代わって前記担架フレームと前記基部フレームとの間の距離の増大又は減少の少なくとも一方のみを行うよう構成された、第2の制御システムと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項113】
前記昇降機構が、該昇降機構の行程の一端に隣接して配設された簡易ベッド低高さ検出機構を含む、請求項112に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項114】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記担架フレームと前記基部フレームとの間の距離を変化させるよう構成されている、昇降機構であって、該救急車用簡易ベッドが使用されている救急車の構成に合わせるための前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さの救急車内でのカスタマイズ調節を容易化するための調節可能な高さ制限機構を含む、昇降機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項115】
前記調節可能な高さ制限機構が、前記昇降機構の行程の一端に隣接して配設された簡易ベッド低高さ検出機構を含む、請求項114に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項116】
前記簡易ベッド低高さ検出機構がリミットスイッチである、請求項115に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項117】
前記簡易ベッド低高さ検出機構がホール効果機構である、請求項115に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項118】
前記簡易ベッド低高さ検出機構が、プログラム可能なLVDT機構である、請求項115に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項119】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記担架フレームと前記基部フレームとの間の距離を変化させるよう構成されている、可変速度昇降機構であって、前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さのカスタマイズ調節を容易化するための第1の調節可能な高さ検出機構を含み、更に、該第1の調節可能な高さ検出機構と該昇降機構の行程場所の遠隔端との中間に配設され、及び該可変速度昇降機構の速度を変更するよう構成されている、第2の調節可能な高さ検出機構を含む、可変速度昇降機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項120】
前記第1の調節可能な高さ検出機構が、前記昇降機構の行程の一端に隣接して配設され、及び該昇降機構の運動を停止させるよう構成されており、前記第2の調節可能な高さ検出機構が、前記可変速度昇降機構の前記速度を低下させるよう構成されている、請求項119に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項121】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記担架フレームと前記基部フレームとの間の距離を変化させるよう構成されている、昇降機構であって、該距離の変更動作の可変速度での駆動を容易化するための変更可能な多速度駆動機構及び選択可能な多速度駆動機構の少なくとも一方を含み、更に、該昇降機構の行程の一端に隣接して配設され、及び前記駆動機構の動作速度を徐々に低下させる(ramp down)よう構成されている、簡易ベッド高さ検出機構を含む、昇降機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項122】
前記簡易ベッド高さ検出機構が少なくとも1つのリミットスイッチを含む、請求項121に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項123】
前記簡易ベッド高さ検出機構がホール効果機構である、請求項121に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項124】
前記簡易ベッド高さ検出機構が、プログラム可能なLVDT機構である、請求項121に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項125】
前記簡易ベッド高さ検出機構が複数の隔置されたセンサを含み、その各センサが、前記駆動機構の動作速度を変更するために構成されており、該複数のセンサのうちの第1のセンサが前記動作速度を選択的に低下させるために構成されており、該複数のセンサのうちの第2のセンサが前記動作速度を停止させるために構成されている、請求項121に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項126】
前記第1及び第2のセンサが近接スイッチである、請求項125に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項127】
前記第1及び第2のセンサがホール効果センサである、請求項125に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項128】
前記第1及び第2のセンサがLVDT機構である、請求項125に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項129】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構であって、該高さの変化を可変速度で駆動するのを容易化するための可変速度駆動機構を含み、更に前記高さを変化させる動作を滑らかに加速させるように前記可変速度駆動機構の動作速度を徐々に上昇させる(ramp up)よう構成された制御回路を含む、昇降機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項130】
救急車用簡易ベッドと荷室領域を有する救急車との組み合わせであって、
該救急車用簡易ベッド上の基部フレーム及び担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構と、
前記荷室領域内における前記救急車用簡易ベッドの存在及び不存在を検出するよう構成された救急車内装置であって、前記簡易ベッドの構成要素が、該救急車内装置と動作可能な状態で結合して前記昇降機構を無効化するよう構成されている、救急車内装置と
を含む、救急車用簡易ベッドと救急車との組み合わせ。
【請求項131】
前記簡易ベッドの前記構成要素が前記昇降機構であり、該昇降機構が、前記簡易ベッドが前記救急車内装置内に動作可能な状態で結合されていることのみに応じて該昇降機構を無効化するよう構成された少なくとも1つの簡易ベッド高さ検出機構を含む、請求項130に記載の組み合わせ。
【請求項132】
前記救急車内装置が、磁石を含み、前記簡易ベッド高さ検出機構が、前記磁石の存在及び不存在を検出するよう構成されたホール効果センサである、請求項131に記載の組み合わせ。
【請求項133】
前記ホール効果センサが、簡易ベッド低高さ検出センサである、請求項132に記載の組み合わせ。
【請求項134】
救急車用簡易ベッドと、該救急車用簡易ベッドの積み降ろしを容易化するための救急車に搭載された積載システムとの組み合わせであって、
該救急車用簡易ベッドが、基部フレームと、担架フレームと、該基部フレーム及び該担架フレームを相互接続し、及び該基部フレームと該担架フレームとの間の距離を変化させるよう構成されている、昇降機構とを含み、該昇降機構が、前記基部フレーム及び前記担架フレームに接続されてそれらの間に延びる伸縮可能なアクチュエータと、該伸縮可能なアクチュエータの動作を制御するためのオンボード制御回路とを含み、
前記救急車に搭載された前記積載システムが、積載システム制御回路と、該積載システムに対する前記救急車用簡易ベッドの結合を行うための装置とを有しており、
簡易ベッドアンテナが、前記救急車用簡易ベッドに取り付けられており、及び前記オンボード制御回路の回路内に接続されており、
積載システムアンテナが、前記救急車内に取り付けられており、及び前記積載システム制御回路の回路内に接続されており、前記オンボード制御回路が、前記アンテナ間の通信が存在する際に第1の動作モードに設定され、及び前記アンテナ間の通信が存在しない際に第2の動作モードに設定される、
救急車用簡易ベッドと積載システムとの組み合わせ。
【請求項135】
前記積載システムが、前記簡易ベッドアンテナと前記積載システムアンテナとの間で定められる通信エンベロープ内に配設された無線識別装置を含み、該無線識別装置が前記簡易ベッドアンテナと通信した結果として生じる該無線識別装置から受信した通信に前記オンボード制御回路が応答するよう構成されている、請求項134に記載の組み合わせ。
【請求項136】
前記無線識別装置が、前記積載システムと前記簡易ベッドとの間のインタフェイスに関する診断/統計を記録するよう構成されている、請求項134に記載の組み合わせ。
【請求項137】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレーム及び前記担架フレームを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構であって、伸縮可能な油圧アクチュエータを有する油圧回路を含み、前記基部フレームと前記担架フレームとに接続されてそれらの間に延びており、及び前記油圧アクチュエータに対する油圧油のポンピングを行うための駆動機構が導管を介して前記油圧アクチュエータに結合されている、昇降機構と、
前記油圧アクチュエータの回路内に結合された速度ヒューズ装置であって、該速度ヒューズ装置を介して油圧油が前記伸縮可能な油圧アクチュエータの伸長及び収縮の少なくとも一方を行うよう流れ、該速度ヒューズ装置が、導管の破裂時の油圧油の最大流量を許容するよう構成されており、これにより前記伸縮可能な油圧アクチュエータの伸長及び収縮の少なくとも一方の速度を調整し、これにより前記基部フレームに対する前記担架フレームの下降速度を調整する、速度ヒューズ装置と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項138】
前記速度ヒューズ装置が前記油圧アクチュエータと一体である、請求項137に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項139】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレーム及び担架フレームと、
前記基部フレームと前記担架フレームとを相互接続し、及び前記担架フレームと前記基部フレームとの間の距離を変化させるよう構成されている、展開機構であって、前記基部フレーム及び前記担架フレームを共に一層近くに位置させるように該基部フレームと該担架フレームとの間の距離を変化させる力の存在及び不存在を検出するよう構成された検出装置を有している、展開機構と、
前記救急車用簡易ベッド上の制御機構であって、前記展開機構を制御するための手動操作可能な装置を含み、前記検出装置が前記力の不存在を検出したことに応じて、及び前記手動操作可能な装置が操作されたことに応じて、前記展開機構を急速に運動させるように構成されており、これにより、前記救急車用簡易ベッドが支持面から離れて上昇している際に、前記検出装置が前記力の不存在を検出し、及び前記手動操作可能な装置が操作されると、前記展開機構によって前記基部フレームが前記担架フレームに向かって急速に引き寄せられることになる、制御機構と
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項140】
前記展開機構が、油圧要素を含み、前記検出装置が更に、該油圧要素内の油圧油の圧力の変化を検出するよう更に構成されている、請求項139に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項141】
荷室領域を有する救急車と組み合わせた請求項139に記載の救急車用簡易ベッドであって、該救急車が、前記救急車用簡易ベッドと結合されて該救急車用簡易ベッドを前記支持面から離れるよう上昇させるように構成された積載機構を含み、前記支持面から離れる前記基部フレームの運動により前記検出装置に前記力の不存在を検出させる、荷室領域を有する救急車と組み合わせた請求項139に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項142】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
該基部フレーム上に調節可能な状態で支持された担架フレームであって、
伸縮可能な頭部分と、
該伸縮可能な頭部分に取り付けられたポーチと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項143】
前記ポーチが、前記担架フレームに更に取り付けられ、及び前記頭部分が収縮位置にある際に折り畳むことが可能なものである、請求項142に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項144】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
該基部フレーム上に調節可能な状態で支持され、及び該基部フレームに対して回動可能な状態で接続されたファウラを含む、担架フレームと、
前記ファウラに取り付けられたアクセサリフックと
を含む、救急車用簡易ベッド。
【請求項145】
前記アクセサリフックが、前記ファウラが上昇位置にある状態でアクセスされるように該ファウラの下側に取り付けられている、請求項144に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項146】
前記アクセサリフックが、該簡易ベッドの周囲内に物体を配置するよう構成されている、請求項145に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項147】
伸縮可能な頭部分と、前記担架フレームと前記頭部分との間に接続された折り畳み可能なポーチとを更に含み、前記アクセサリフックが、前記頭部分が伸長位置にある状態で前記ポーチの上方で懸架されている、請求項145に記載の救急車用簡易ベッド。
【請求項148】
救急車用簡易ベッドであって、
基部フレームと、
担架フレームと、
前記基部フレームと前記担架フレームとを相互接続し、及び前記基部フレームに対する前記担架フレームの高さを変化させるよう構成されている、昇降機構であって、伸縮可能な油圧アクチュエータを有する油圧回路を含み、前記基部フレーム及び前記担架フレームに接続されてそれらの間に延びており、前記油圧アクチュエータに対する油圧油のポンピングを行うための駆動機構が導管を介して前記油圧アクチュエータに結合されている、昇降機構と、
シリンダ本体と、該シリンダ本体内に移動可能な状態で支持されたピストンとを有する、前記油圧アクチュエータであって、該ピストンが、該ピストンに取り付けられて該ピストンと共に移動する細長いロッドを有している、前記油圧アクチュエータと、
排出バルブと、前記細長いロッドが前記シリンダ本体を出る該シリンダ本体の一端に隣接している前記油圧本体上のポートに前記シリンダ本体の内部を接続する接続手段とを含み、該接続手段が、前記ピストンが前記一端に位置しているときに油圧油が前記シリンダ本体の内部から前記排出バルブを介して流れることが可能となって前記シリンダ本体内における圧力の生成が阻止されるように、前記一端から離れた一端に位置する前記ピストンの一方の側に配設されている、
救急車用簡易ベッド。
【請求項149】
救急車用簡易ベッド及びドッキング(枝角)システムであって、
伸縮可能な頭端と、収縮位置と伸長位置との間の移動のために前記頭端を選択的に解放するラッチ機構と、前記頭端に回転可能な状態で取り付けられた一対の操舵ホイールとを有する、救急車用簡易ベッドと、
救急車の荷室領域の床に取り付けるよう構成され、及び一対の外方及び後方に延びる突出部分間で前記救急車用簡易ベッドを受容するよう構成されている、ドッキングシステムと
を含む、救急車用簡易ベッド及びドッキングシステム。
【請求項150】
前記ドッキングシステムが更に、中央ヨーク及び前方ヨークを含み、その各ヨークが、それらヨークの中心線が前記救急車の前後方向と整列した状態で、前記救急車の荷室領域の床に取り付けられており、
前記中央ヨークが、前記枝角システムの前記中心線について鏡像をなすよう配置された2つのロッドから形成されており、各ロッドが、長手方向部分及び外方分岐部分を含み、該外方分岐部分の各々が、後方に延びる前記突出部分で終端しており、
前記救急車用簡易ベッドが前記救急車の荷室領域内に転がり込み、該救急車用簡易ベッドの一部が前記中央ヨークに係合し、及び該簡易ベッドの前端が前記後方に延びる突出部分間で前記枝角システムの前記分岐部分に係合するまで、該簡易ベッドが更に転がるよう構成されている、
請求項149に記載の救急車用簡易ベッド及びドッキングシステム。
【請求項151】
前記救急車用簡易ベッドが、従属する安全バーに動作可能な状態で接続されたラッチ機構無効化手段を更に有している、請求項149に記載のシステム。
【請求項152】
前記安全バーが、前記救急車用簡易ベッドが前記ドッキングシステム内に受容された際に前記ラッチ機構無効化手段を機能させるために、該ドッキングシステムと係合するよう該救急車用簡易ベッド上に配置されている、請求項151に記載のシステム。
【請求項153】
前記安全バーが、前記救急車用簡易ベッドに対して回動可能な状態で取り付けられており、及び、前記ラッチ機構無効化手段が係合していないときの中立位置に向かってねじりバネにより偏倚されている、請求項151に記載のシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図33A】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate

【図64】
image rotate


【公表番号】特表2008−514301(P2008−514301A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−533742(P2007−533742)
【出願日】平成17年9月23日(2005.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2005/034665
【国際公開番号】WO2006/036980
【国際公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【出願人】(595148888)ストライカー・コーポレーション (52)
【氏名又は名称原語表記】STRYKER CORPORATION
【住所又は居所原語表記】2725 Fairfield Road,Kalamazoo,Michigan United States of America