散気装置
【課題】枝管を容易に掃除することが可能であり、また、本管の真上の領域における浸漬型膜分離装置の洗浄効果を向上させることが可能な散気装置を提供する。
【解決手段】水平方向の本管37と、本管37に着脱自在に取付けられた枝管38とを有し、枝管38は、本管37の下方に位置し且つ本管37と直交する水平方向に配置された横管部材40と、上端部が本管37の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端部が横管部材40に連通する連通管部材43と、本管37の外周部に嵌脱自在な接続部材44とを有し、横管部材40に、空気を噴出する噴出口が形成され、接続部材44が連通管部材43に設けられている。
【解決手段】水平方向の本管37と、本管37に着脱自在に取付けられた枝管38とを有し、枝管38は、本管37の下方に位置し且つ本管37と直交する水平方向に配置された横管部材40と、上端部が本管37の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端部が横管部材40に連通する連通管部材43と、本管37の外周部に嵌脱自在な接続部材44とを有し、横管部材40に、空気を噴出する噴出口が形成され、接続部材44が連通管部材43に設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浸漬型膜分離装置の下方に設置される散気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図7,図8に示すように、浸漬型膜分離装置11としては、処理槽12内に設置されて、有機性汚水17(被処理水)を固液分離するものがある。浸漬型膜分離装置11は、上下両端部が開口したケーシング13と、ケーシング13内に収められた複数の平板状の膜カートリッジ14とを備えている。膜カートリッジ14は、濾板15と、濾板15の表面に設けられた濾過膜16とを有している。
【0003】
膜カートリッジ14の内側を減圧することにより、汚水17中の汚泥が濾過膜16で捕捉され、濾過膜16を透過して膜カートリッジ14の内側に流入した透過水が、処理水として、膜カートリッジ14から処理槽12の外部へ取り出される。
【0004】
浸漬型膜分離装置11の下方には散気装置20が設置されている。散気装置20は、ブロワ26から空気の供給を受ける水平方向の本管21と、本管21に取付けられた複数の枝管22とを有している。枝管22は、本管21の下方に位置し且つ本管21と直交する水平方向に配置された水平管部23と、上端開口部が本管21内に連通するとともに下端開口部が水平管部23に連通する鉛直管部24とを有している。水平管部23の上部には、空気を噴出する噴出口25が複数形成されている。尚、各枝管22の上端部は本管21の下部に溶接等で一体的に固着されている。
【0005】
ブロワ26から本管21へ供給された空気は、本管21から枝管22に流入し、枝管22の各噴出口25から噴出し、気泡28となって膜カートリッジ14の下方から上方へ上昇する。この際、気泡28は浮力によって膜カートリッジ14の表面に沿って上昇するため、膜カートリッジ14の表面が洗浄され、膜カートリッジ14の表面に付着した汚泥等の膜面付着物(ファウリング)が除去される。
【0006】
尚、上記のような本管と枝管とを有する散気装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2001−276875
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記の従来形式では、ブロワ26を停止して散気装置20からの散気を停止した状態で、万一、汚水17中のし渣や汚泥が噴出口25から枝管22内に侵入し付着・堆積した場合、枝管22を掃除して内部の汚泥を取り除く作業において、特に鉛直管部24での汚泥除去作業に手間を要するといった問題がある。
【0008】
また、本管21の真上の領域27に対応する噴出口25が存在しないため、気泡28による膜カートリッジ14の上記領域27内の洗浄効果が低下する可能性があるといった問題がある。
【0009】
本発明は、枝管を容易に掃除することが可能であり、また、本管の真上の領域における浸漬型膜分離装置の洗浄効果を向上させることが可能な散気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本第1発明は、浸漬型膜分離装置の下方に設置される散気装置であって、
空気供給装置から空気の供給を受ける横方向の本管と、本管に着脱自在に取付けられた枝管とを有し、
枝管は、本管の下方に位置し且つ本管と交差する横方向に配置された横管部材と、上端部が本管の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端部が横管部材に連通する連通管部材と、本管の外周部に嵌脱自在な接続部材とを有し、
横管部材に、空気を噴出する噴出口が形成され、
接続部材が連通管部材に設けられているものである。
【0011】
これによると、接続部材を本管の外周部から脱抜することにより、連通管部材が本管から分離し、容易に、枝管を本管から取り外すことができる。また、接続部材を本管の外周部に嵌めることにより、連通管部材の上端部が本管の下端部に接合し、容易に、枝管を本管に取付けることができる。
【0012】
これにより、枝管を本管から取り外して容易に掃除することが可能である。また、浸漬型膜分離装置の形状又はサイズや空気供給装置から供給される空気供給量等に応じて、枝管を最適な大きさの枝管と容易に交換することができる。
【0013】
また、空気供給装置から本管へ供給された空気は、本管から枝管の連通管部材を通って横管部材に流れ込み、噴出口から外部に噴出される。この際、本管内の空気の一部が、本管と連通管部材との接合部分(連通部分)から本管の外周部と接続部材との隙間を通って外部へ漏出し、気泡となって、本管の外周を伝って下方から上方へ上昇する。これにより、本管の真上の領域内を上昇する気泡の数量が増加し、上記領域内における浸漬型膜分離装置の洗浄効果が向上する。
【0014】
本第2発明は、本管に対して枝管を位置決めする位置決め手段が設けられているものである。
これによると、接続部材を本管の外周部に嵌めて、枝管を本管に取付ける際、枝管が位置決め手段によって本管に位置決めされる。これにより、枝管を本管の正しい位置に取付けることができる。
【0015】
本第3発明は、接続部材は、上部が欠落した欠落部を有する環状に形成され、且つ、弾性を有し、
接続部材は、欠落部が拡縮することで、欠落部を通して本管に嵌脱自在であるものである。
【0016】
これよると、接続部材を本管の外周部に嵌める際、接続部材が弾性により変形し、欠落部が本管によって拡大され、本管が欠落部を通過すると、欠落部が縮小する。これにより、接続部材は本管を外周側から抱き込むようにして本管に嵌められる。
【0017】
本第4発明は、本管に一方の係合部が設けられ、
接続部材に他方の係合部が設けられ、
本管の外周部に嵌められた接続部材の他方の係合部が本管の一方の係合部に係合するものである。
【0018】
これによると、接続部材を本管の外周部に嵌め、他方の係合部を一方の係合部に係合することにより、接続部材が本管から不用意に脱落するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によると、枝管を本管から取り外して、枝管を容易に掃除することが可能であり、さらに、枝管を最適な大きさの枝管と容易に交換することもできる。また、本管の真上の領域内を上昇する気泡の数量が増加し、上記領域内における浸漬型膜分離装置の洗浄効果が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明における第1の実施の形態を、図面を参照して説明する。尚、先に述べた従来のものと同じ部材については、同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
図1〜図4に示すように、35は浸漬型膜分離装置11の膜カートリッジ14の下方に設置された散気装置である。散気装置35は、ブロワ36(空気供給装置の一例)から空気の供給を受ける水平方向(横方向の一例)の本管37と、本管37に着脱自在に取付けられた複数の枝管38とを有する。
【0021】
本管37は膜カートリッジ14の下方に配置され、本管37の長手方向は膜カートリッジ14の厚さ方向と同方向である。ブロワ36と本管37とは空気供給管39を介して接続されている。枝管38は、本管37の下方に位置し且つ本管37と直交する水平方向に配置された横管部材40と、上端開口部41が本管37の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端開口部42が横管部材40に連通する連通管部材43と、本管37の外周面に嵌脱自在な接続部材44とを有している。
【0022】
横管部材40の長手方向は膜カートリッジ14の幅方向と同方向であり、横管部材40には、空気を噴出する複数の噴出口50,51が形成されている。このうち、各噴出口50は横管部材40の上部を鉛直方向に貫通して上向きに開口しており、各噴出口51は横管部材40の両端部を水平方向に貫通して開口している。
【0023】
接続部材44は、上部が欠落した欠落部45を有する薄い円筒状(環状の一例)の部材であり、弾性を有する材質(例えば薄い金属やプラスチック等)で形成されている。接続部材44の下部には貫通孔46が形成されており、連通管部材43の上端部43aが貫通孔46に挿入されて接続部材44に一体的に固着されている。接続部材44は、欠落部45が横管部材40の長手方向に拡縮することで、欠落部45を通して本管37に下方から嵌脱自在である。
【0024】
また、本管37の長手方向における複数個所の下端部(底部)には、鉛直方向に貫通する嵌め合い孔47が形成されている。連通管部材43の上端部43aは、接続部材44の内周面よりも上方へ突出しており、下方から嵌め合い孔47に嵌脱自在である。連通管部材43の上端部43aと嵌め合い孔47とによって、位置決め手段48が構成され、本管37に対して枝管38が位置決めされる。図3に示すように、嵌め合い孔47に嵌め込まれた連通管部材43の上端部43aの外周面と嵌め合い孔47の内周面との間には、シール部材が備えられておらず、僅かな隙間49が形成されている。尚、図3では、理解し易いように隙間49を誇張して大きく示しているが、実際には、0.05mm以上かつ2mm以下の範囲が好ましい。尚、隙間49が0.05mm未満であると、実質的に空気が隙間49から漏洩しないとともに、枝管38の着脱が容易に行なえない。また、隙間49が2mmを超えると、本管37に対する枝管38の位置決めの誤差が増大し、散気が偏って行なわれてしまう。
【0025】
尚、図3に示すように、接続部材44の周方向における両端部は、本管37の中心軸と直交する水平軸から所定の角度θだけ斜め上方に位置している。所定の角度θは例えば5°以上かつ60°以下の範囲内に設定されている。
【0026】
以下、上記構成における作用を説明する。
図4に示すように、本管37に対して枝管38を押し下げる(又は引き下げる)ことにより、枝管38を本管37から取り外すことができる。この際、連通管部材43の上端部43aが嵌め合い孔47から下方へ脱抜されるとともに、接続部材44が弾性変形し、図4の仮想線で示すように欠落部45が本管37によって押し広げられ、本管37が欠落部45を相対的に下から上へ通過すると、図4の実線で示すように欠落部45が縮小する。これにより、接続部材44が本管37の外周面から脱抜されるとともに、連通管部材43が本管37から分離され、容易に、枝管38を本管37から取り外すことができる。
【0027】
例えば、汚水17中に含まれる汚泥が噴出口50,51から横管部材40内に侵入して空気の噴出を妨害した場合、上記のようにして枝管38を本管37から取り外すことにより、枝管38を容易に掃除することが可能である。
【0028】
また、枝管38を本管37に取付けるには、接続部材44を本管37の外周面に嵌めるとともに、連通管部材43の上端部43aを下方から嵌め合い孔47に嵌め込む。この際、接続部材44が弾性変形し、欠落部45が本管37によって押し広げられ、本管37が欠落部45を通過すると、欠落部45が縮小する。これにより、図3に示すように、接続部材44が本管37を外周側から抱き込むようにして本管37に嵌められるため、枝管38を本管37に容易に取付けることができる。
【0029】
この際、上記のように連通管部材43の上端部43aが嵌め合い孔47に嵌め込まれるため、連通管部材43の上端部43aと嵌め合い孔47とで構成される位置決め手段48によって枝管38が本管37に位置決めされる。これにより、枝管38を本管37の正しい位置に取付けることができる。
【0030】
また、ブロワ36から空気供給管39を通って本管37内へ供給された空気は、本管37内から上端開口部41に流れ込み、連通管部材43内を通って横管部材40内に流入し、各噴出口50,51から外部に噴出する。
【0031】
このようにして噴出した空気は、図1,図2に示すように、多数の気泡28となって、処理槽12内の汚水17中を上昇する。この際、気泡28は浮力によって膜カートリッジ14の表面に沿って上昇するため、膜カートリッジ14の表面が洗浄され、膜カートリッジ14の表面に付着した膜面付着物が除去される。
【0032】
この際、図1〜図3に示すように、本管37内の空気の一部は、上端開口部41に流れ込まず、連通管部材43の上端部43aの外周面と嵌め合い孔47の内周面との隙間49(本管37と連通管部材43との接合部分)から本管37の外周面と接続部材44の内周面との境界部分の微小な隙間57を通り、接続部材44の両側から外部へ漏出し、気泡58となって、本管37の外周を伝って本管37の下方から本管37の上方へ上昇する。これにより、本管37の真上の領域27内を上昇する気泡58の量が増加し、上記領域27内における浸漬型膜分離装置11の洗浄効果が向上する。
【0033】
また、図3に示す角度θを5°以上かつ60°以下の範囲内に設定することにより、枝管38を着脱するときの作業性が向上する。尚、角度θが5°未満であると、接続部材44の本管37への抱き込みが少ないため、散気装置35の稼動中に枝管38が本管37から脱落する可能性がある。また、角度θが60°を超えると、枝管38を本管37に着脱する時の接続部材44の変形量が大きくなり過ぎて、着脱作業に困難を伴うとともに、接続部材44が塑性変形を起こす可能性がある。
【0034】
また、横管部材40のサイズ(直径や長さ等)或いは形状又は噴出口50,51の大きさ(直径)や形状或いは個数等の異なる複数種類の枝管38を用意しておき、浸漬型膜分離装置11のサイズや形状或いはブロワ36から供給される空気供給量等に応じて、複数種類の枝管38の中から最適な枝管38を選択して本管37に取付けることができる。これにより、散気装置35を様々な種類の浸漬型膜分離装置11に対応させることができる。
【0035】
例えば図5に示すように、通常サイズの枝管38に比べて、横管部材40の直径と各噴出口50,51の直径とが拡大された大型の枝管38Aを本管37に取付けてもよい。この場合、通常サイズの枝管38から噴出される気泡28よりも大きな気泡28が大型の枝管38Aの噴出口50,51から噴出される。尚、図5では、通常サイズの枝管38と大型の枝管38Aとを本管37に取付けた散気装置35を示したが、通常サイズの枝管38に比べて、横管部材40の直径と各噴出口50,51の直径とが縮小された小型の枝管を本管37に取付けてもよい。
【0036】
また、図5に示すように、散気が不要な箇所においては、本管37の嵌め合い孔47を閉じる閉鎖部材61が本管37の外周面に着脱自在に嵌められている。閉鎖部材61は、枝管38の接続部材44に貫通孔46が形成されていないものであり、それ以外は接続部材44と同じ構成を有している。
【0037】
これによると、閉鎖部材61を本管37の外周面に嵌めることにより、本管37の嵌め合い孔47が閉鎖部材61によって閉鎖される。これにより、僅かな気泡58が漏出する可能性はあるが、閉鎖部材61を取付けた箇所における散気をほとんど無くすことができる。尚、上記気泡58の漏出を確実に阻止するために、閉鎖部材61の内周面にパッキン等のシール部材を設けてもよい。
【0038】
次に、本発明における第2の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図6に示すように、本管37には外周面に開口する複数の係合孔部54(一方の係合部の一例)が形成されている。また、接続部材44の周方向における一端部と他端部との内周面にはそれぞれ、係合孔部54に係脱自在な半球状の係合突部55(他方の係合部の一例)が形成されている。
【0039】
以下、上記構成における作用を説明する。
枝管38を本管37に取付ける際、本管37の外周面に嵌められた接続部材44の係合突部55を係合孔部54に嵌め込んで係合させることにより、接続部材44が本管37から不用意に脱落するのを防止することができる。
【0040】
上記各実施の形態では、噴出口50を、横管部材40の上部に、上向きに開口して形成したが、横管部材40の下部に、下向きに開口して形成してもよく、或いは、横管部材40の上下中央部に、横向きに開口して形成してもよい。
【0041】
上記各実施の形態では、本管37と枝管38の横管部材40とは互いに直交する水平方向に配置されているが、水平方向に対して上下に僅かに傾斜していてもよい。また、直交すなわち90°以外の角度で交差していてもよい。
【0042】
上記各実施の形態では、本管37内の空気の一部が本管37の外周面と接続部材44の内周面との微小な隙間57を通って外部へ漏出するように構成されているが、接続部材44の内周面に、空気を流すための空気流通溝を形成し、本管37内の空気の一部が、連通管部材43の上端部43aと嵌め合い孔47との隙間49から上記空気流通溝を通って、接続部材44の両側から外部へ積極的に漏出するように構成してもよい。このとき、上記空気流通溝の幅、深さ、数などを調整して、接続部材44の弾性を枝管38の着脱に適した状態とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施の形態における散気装置の斜視図である。
【図2】同、散気装置の一部切欠き正面図である。
【図3】同、散気装置の一部拡大断面図である。
【図4】同、散気装置の一部拡大断面図であり、枝管を本管から取り外した状態を示す。
【図5】同、散気装置の斜視図であり、サイズの異なる枝管と閉鎖部材とを本管に取付けた状態を示す。
【図6】本発明の第2の実施の形態における散気装置の一部拡大断面図である。
【図7】従来の散気装置と浸漬型膜分離装置との模式図である。
【図8】同、散気装置と浸漬型膜分離装置の膜カートリッジとの図である。
【符号の説明】
【0044】
11 浸漬型膜分離装置
35 散気装置
36 ブロワ(空気供給装置)
37 本管
38 枝管
40 横管部材
43 連通管部材
44 接続部材
45 欠落部
48 位置決め手段
50,51 噴出口
54 係合孔部(一方の係合部)
55 係合突部(他方の係合部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、浸漬型膜分離装置の下方に設置される散気装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図7,図8に示すように、浸漬型膜分離装置11としては、処理槽12内に設置されて、有機性汚水17(被処理水)を固液分離するものがある。浸漬型膜分離装置11は、上下両端部が開口したケーシング13と、ケーシング13内に収められた複数の平板状の膜カートリッジ14とを備えている。膜カートリッジ14は、濾板15と、濾板15の表面に設けられた濾過膜16とを有している。
【0003】
膜カートリッジ14の内側を減圧することにより、汚水17中の汚泥が濾過膜16で捕捉され、濾過膜16を透過して膜カートリッジ14の内側に流入した透過水が、処理水として、膜カートリッジ14から処理槽12の外部へ取り出される。
【0004】
浸漬型膜分離装置11の下方には散気装置20が設置されている。散気装置20は、ブロワ26から空気の供給を受ける水平方向の本管21と、本管21に取付けられた複数の枝管22とを有している。枝管22は、本管21の下方に位置し且つ本管21と直交する水平方向に配置された水平管部23と、上端開口部が本管21内に連通するとともに下端開口部が水平管部23に連通する鉛直管部24とを有している。水平管部23の上部には、空気を噴出する噴出口25が複数形成されている。尚、各枝管22の上端部は本管21の下部に溶接等で一体的に固着されている。
【0005】
ブロワ26から本管21へ供給された空気は、本管21から枝管22に流入し、枝管22の各噴出口25から噴出し、気泡28となって膜カートリッジ14の下方から上方へ上昇する。この際、気泡28は浮力によって膜カートリッジ14の表面に沿って上昇するため、膜カートリッジ14の表面が洗浄され、膜カートリッジ14の表面に付着した汚泥等の膜面付着物(ファウリング)が除去される。
【0006】
尚、上記のような本管と枝管とを有する散気装置は例えば下記特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2001−276875
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら上記の従来形式では、ブロワ26を停止して散気装置20からの散気を停止した状態で、万一、汚水17中のし渣や汚泥が噴出口25から枝管22内に侵入し付着・堆積した場合、枝管22を掃除して内部の汚泥を取り除く作業において、特に鉛直管部24での汚泥除去作業に手間を要するといった問題がある。
【0008】
また、本管21の真上の領域27に対応する噴出口25が存在しないため、気泡28による膜カートリッジ14の上記領域27内の洗浄効果が低下する可能性があるといった問題がある。
【0009】
本発明は、枝管を容易に掃除することが可能であり、また、本管の真上の領域における浸漬型膜分離装置の洗浄効果を向上させることが可能な散気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本第1発明は、浸漬型膜分離装置の下方に設置される散気装置であって、
空気供給装置から空気の供給を受ける横方向の本管と、本管に着脱自在に取付けられた枝管とを有し、
枝管は、本管の下方に位置し且つ本管と交差する横方向に配置された横管部材と、上端部が本管の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端部が横管部材に連通する連通管部材と、本管の外周部に嵌脱自在な接続部材とを有し、
横管部材に、空気を噴出する噴出口が形成され、
接続部材が連通管部材に設けられているものである。
【0011】
これによると、接続部材を本管の外周部から脱抜することにより、連通管部材が本管から分離し、容易に、枝管を本管から取り外すことができる。また、接続部材を本管の外周部に嵌めることにより、連通管部材の上端部が本管の下端部に接合し、容易に、枝管を本管に取付けることができる。
【0012】
これにより、枝管を本管から取り外して容易に掃除することが可能である。また、浸漬型膜分離装置の形状又はサイズや空気供給装置から供給される空気供給量等に応じて、枝管を最適な大きさの枝管と容易に交換することができる。
【0013】
また、空気供給装置から本管へ供給された空気は、本管から枝管の連通管部材を通って横管部材に流れ込み、噴出口から外部に噴出される。この際、本管内の空気の一部が、本管と連通管部材との接合部分(連通部分)から本管の外周部と接続部材との隙間を通って外部へ漏出し、気泡となって、本管の外周を伝って下方から上方へ上昇する。これにより、本管の真上の領域内を上昇する気泡の数量が増加し、上記領域内における浸漬型膜分離装置の洗浄効果が向上する。
【0014】
本第2発明は、本管に対して枝管を位置決めする位置決め手段が設けられているものである。
これによると、接続部材を本管の外周部に嵌めて、枝管を本管に取付ける際、枝管が位置決め手段によって本管に位置決めされる。これにより、枝管を本管の正しい位置に取付けることができる。
【0015】
本第3発明は、接続部材は、上部が欠落した欠落部を有する環状に形成され、且つ、弾性を有し、
接続部材は、欠落部が拡縮することで、欠落部を通して本管に嵌脱自在であるものである。
【0016】
これよると、接続部材を本管の外周部に嵌める際、接続部材が弾性により変形し、欠落部が本管によって拡大され、本管が欠落部を通過すると、欠落部が縮小する。これにより、接続部材は本管を外周側から抱き込むようにして本管に嵌められる。
【0017】
本第4発明は、本管に一方の係合部が設けられ、
接続部材に他方の係合部が設けられ、
本管の外周部に嵌められた接続部材の他方の係合部が本管の一方の係合部に係合するものである。
【0018】
これによると、接続部材を本管の外周部に嵌め、他方の係合部を一方の係合部に係合することにより、接続部材が本管から不用意に脱落するのを防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によると、枝管を本管から取り外して、枝管を容易に掃除することが可能であり、さらに、枝管を最適な大きさの枝管と容易に交換することもできる。また、本管の真上の領域内を上昇する気泡の数量が増加し、上記領域内における浸漬型膜分離装置の洗浄効果が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明における第1の実施の形態を、図面を参照して説明する。尚、先に述べた従来のものと同じ部材については、同一の符号を付記して、詳細な説明を省略する。
図1〜図4に示すように、35は浸漬型膜分離装置11の膜カートリッジ14の下方に設置された散気装置である。散気装置35は、ブロワ36(空気供給装置の一例)から空気の供給を受ける水平方向(横方向の一例)の本管37と、本管37に着脱自在に取付けられた複数の枝管38とを有する。
【0021】
本管37は膜カートリッジ14の下方に配置され、本管37の長手方向は膜カートリッジ14の厚さ方向と同方向である。ブロワ36と本管37とは空気供給管39を介して接続されている。枝管38は、本管37の下方に位置し且つ本管37と直交する水平方向に配置された横管部材40と、上端開口部41が本管37の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端開口部42が横管部材40に連通する連通管部材43と、本管37の外周面に嵌脱自在な接続部材44とを有している。
【0022】
横管部材40の長手方向は膜カートリッジ14の幅方向と同方向であり、横管部材40には、空気を噴出する複数の噴出口50,51が形成されている。このうち、各噴出口50は横管部材40の上部を鉛直方向に貫通して上向きに開口しており、各噴出口51は横管部材40の両端部を水平方向に貫通して開口している。
【0023】
接続部材44は、上部が欠落した欠落部45を有する薄い円筒状(環状の一例)の部材であり、弾性を有する材質(例えば薄い金属やプラスチック等)で形成されている。接続部材44の下部には貫通孔46が形成されており、連通管部材43の上端部43aが貫通孔46に挿入されて接続部材44に一体的に固着されている。接続部材44は、欠落部45が横管部材40の長手方向に拡縮することで、欠落部45を通して本管37に下方から嵌脱自在である。
【0024】
また、本管37の長手方向における複数個所の下端部(底部)には、鉛直方向に貫通する嵌め合い孔47が形成されている。連通管部材43の上端部43aは、接続部材44の内周面よりも上方へ突出しており、下方から嵌め合い孔47に嵌脱自在である。連通管部材43の上端部43aと嵌め合い孔47とによって、位置決め手段48が構成され、本管37に対して枝管38が位置決めされる。図3に示すように、嵌め合い孔47に嵌め込まれた連通管部材43の上端部43aの外周面と嵌め合い孔47の内周面との間には、シール部材が備えられておらず、僅かな隙間49が形成されている。尚、図3では、理解し易いように隙間49を誇張して大きく示しているが、実際には、0.05mm以上かつ2mm以下の範囲が好ましい。尚、隙間49が0.05mm未満であると、実質的に空気が隙間49から漏洩しないとともに、枝管38の着脱が容易に行なえない。また、隙間49が2mmを超えると、本管37に対する枝管38の位置決めの誤差が増大し、散気が偏って行なわれてしまう。
【0025】
尚、図3に示すように、接続部材44の周方向における両端部は、本管37の中心軸と直交する水平軸から所定の角度θだけ斜め上方に位置している。所定の角度θは例えば5°以上かつ60°以下の範囲内に設定されている。
【0026】
以下、上記構成における作用を説明する。
図4に示すように、本管37に対して枝管38を押し下げる(又は引き下げる)ことにより、枝管38を本管37から取り外すことができる。この際、連通管部材43の上端部43aが嵌め合い孔47から下方へ脱抜されるとともに、接続部材44が弾性変形し、図4の仮想線で示すように欠落部45が本管37によって押し広げられ、本管37が欠落部45を相対的に下から上へ通過すると、図4の実線で示すように欠落部45が縮小する。これにより、接続部材44が本管37の外周面から脱抜されるとともに、連通管部材43が本管37から分離され、容易に、枝管38を本管37から取り外すことができる。
【0027】
例えば、汚水17中に含まれる汚泥が噴出口50,51から横管部材40内に侵入して空気の噴出を妨害した場合、上記のようにして枝管38を本管37から取り外すことにより、枝管38を容易に掃除することが可能である。
【0028】
また、枝管38を本管37に取付けるには、接続部材44を本管37の外周面に嵌めるとともに、連通管部材43の上端部43aを下方から嵌め合い孔47に嵌め込む。この際、接続部材44が弾性変形し、欠落部45が本管37によって押し広げられ、本管37が欠落部45を通過すると、欠落部45が縮小する。これにより、図3に示すように、接続部材44が本管37を外周側から抱き込むようにして本管37に嵌められるため、枝管38を本管37に容易に取付けることができる。
【0029】
この際、上記のように連通管部材43の上端部43aが嵌め合い孔47に嵌め込まれるため、連通管部材43の上端部43aと嵌め合い孔47とで構成される位置決め手段48によって枝管38が本管37に位置決めされる。これにより、枝管38を本管37の正しい位置に取付けることができる。
【0030】
また、ブロワ36から空気供給管39を通って本管37内へ供給された空気は、本管37内から上端開口部41に流れ込み、連通管部材43内を通って横管部材40内に流入し、各噴出口50,51から外部に噴出する。
【0031】
このようにして噴出した空気は、図1,図2に示すように、多数の気泡28となって、処理槽12内の汚水17中を上昇する。この際、気泡28は浮力によって膜カートリッジ14の表面に沿って上昇するため、膜カートリッジ14の表面が洗浄され、膜カートリッジ14の表面に付着した膜面付着物が除去される。
【0032】
この際、図1〜図3に示すように、本管37内の空気の一部は、上端開口部41に流れ込まず、連通管部材43の上端部43aの外周面と嵌め合い孔47の内周面との隙間49(本管37と連通管部材43との接合部分)から本管37の外周面と接続部材44の内周面との境界部分の微小な隙間57を通り、接続部材44の両側から外部へ漏出し、気泡58となって、本管37の外周を伝って本管37の下方から本管37の上方へ上昇する。これにより、本管37の真上の領域27内を上昇する気泡58の量が増加し、上記領域27内における浸漬型膜分離装置11の洗浄効果が向上する。
【0033】
また、図3に示す角度θを5°以上かつ60°以下の範囲内に設定することにより、枝管38を着脱するときの作業性が向上する。尚、角度θが5°未満であると、接続部材44の本管37への抱き込みが少ないため、散気装置35の稼動中に枝管38が本管37から脱落する可能性がある。また、角度θが60°を超えると、枝管38を本管37に着脱する時の接続部材44の変形量が大きくなり過ぎて、着脱作業に困難を伴うとともに、接続部材44が塑性変形を起こす可能性がある。
【0034】
また、横管部材40のサイズ(直径や長さ等)或いは形状又は噴出口50,51の大きさ(直径)や形状或いは個数等の異なる複数種類の枝管38を用意しておき、浸漬型膜分離装置11のサイズや形状或いはブロワ36から供給される空気供給量等に応じて、複数種類の枝管38の中から最適な枝管38を選択して本管37に取付けることができる。これにより、散気装置35を様々な種類の浸漬型膜分離装置11に対応させることができる。
【0035】
例えば図5に示すように、通常サイズの枝管38に比べて、横管部材40の直径と各噴出口50,51の直径とが拡大された大型の枝管38Aを本管37に取付けてもよい。この場合、通常サイズの枝管38から噴出される気泡28よりも大きな気泡28が大型の枝管38Aの噴出口50,51から噴出される。尚、図5では、通常サイズの枝管38と大型の枝管38Aとを本管37に取付けた散気装置35を示したが、通常サイズの枝管38に比べて、横管部材40の直径と各噴出口50,51の直径とが縮小された小型の枝管を本管37に取付けてもよい。
【0036】
また、図5に示すように、散気が不要な箇所においては、本管37の嵌め合い孔47を閉じる閉鎖部材61が本管37の外周面に着脱自在に嵌められている。閉鎖部材61は、枝管38の接続部材44に貫通孔46が形成されていないものであり、それ以外は接続部材44と同じ構成を有している。
【0037】
これによると、閉鎖部材61を本管37の外周面に嵌めることにより、本管37の嵌め合い孔47が閉鎖部材61によって閉鎖される。これにより、僅かな気泡58が漏出する可能性はあるが、閉鎖部材61を取付けた箇所における散気をほとんど無くすことができる。尚、上記気泡58の漏出を確実に阻止するために、閉鎖部材61の内周面にパッキン等のシール部材を設けてもよい。
【0038】
次に、本発明における第2の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図6に示すように、本管37には外周面に開口する複数の係合孔部54(一方の係合部の一例)が形成されている。また、接続部材44の周方向における一端部と他端部との内周面にはそれぞれ、係合孔部54に係脱自在な半球状の係合突部55(他方の係合部の一例)が形成されている。
【0039】
以下、上記構成における作用を説明する。
枝管38を本管37に取付ける際、本管37の外周面に嵌められた接続部材44の係合突部55を係合孔部54に嵌め込んで係合させることにより、接続部材44が本管37から不用意に脱落するのを防止することができる。
【0040】
上記各実施の形態では、噴出口50を、横管部材40の上部に、上向きに開口して形成したが、横管部材40の下部に、下向きに開口して形成してもよく、或いは、横管部材40の上下中央部に、横向きに開口して形成してもよい。
【0041】
上記各実施の形態では、本管37と枝管38の横管部材40とは互いに直交する水平方向に配置されているが、水平方向に対して上下に僅かに傾斜していてもよい。また、直交すなわち90°以外の角度で交差していてもよい。
【0042】
上記各実施の形態では、本管37内の空気の一部が本管37の外周面と接続部材44の内周面との微小な隙間57を通って外部へ漏出するように構成されているが、接続部材44の内周面に、空気を流すための空気流通溝を形成し、本管37内の空気の一部が、連通管部材43の上端部43aと嵌め合い孔47との隙間49から上記空気流通溝を通って、接続部材44の両側から外部へ積極的に漏出するように構成してもよい。このとき、上記空気流通溝の幅、深さ、数などを調整して、接続部材44の弾性を枝管38の着脱に適した状態とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1の実施の形態における散気装置の斜視図である。
【図2】同、散気装置の一部切欠き正面図である。
【図3】同、散気装置の一部拡大断面図である。
【図4】同、散気装置の一部拡大断面図であり、枝管を本管から取り外した状態を示す。
【図5】同、散気装置の斜視図であり、サイズの異なる枝管と閉鎖部材とを本管に取付けた状態を示す。
【図6】本発明の第2の実施の形態における散気装置の一部拡大断面図である。
【図7】従来の散気装置と浸漬型膜分離装置との模式図である。
【図8】同、散気装置と浸漬型膜分離装置の膜カートリッジとの図である。
【符号の説明】
【0044】
11 浸漬型膜分離装置
35 散気装置
36 ブロワ(空気供給装置)
37 本管
38 枝管
40 横管部材
43 連通管部材
44 接続部材
45 欠落部
48 位置決め手段
50,51 噴出口
54 係合孔部(一方の係合部)
55 係合突部(他方の係合部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
浸漬型膜分離装置の下方に設置される散気装置であって、
空気供給装置から空気の供給を受ける横方向の本管と、本管に着脱自在に取付けられた枝管とを有し、
枝管は、本管の下方に位置し且つ本管と交差する横方向に配置された横管部材と、上端部が本管の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端部が横管部材に連通する連通管部材と、本管の外周部に嵌脱自在な接続部材とを有し、
横管部材に、空気を噴出する噴出口が形成され、
接続部材が連通管部材に設けられていることを特徴とする散気装置。
【請求項2】
本管に対して枝管を位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の散気装置。
【請求項3】
接続部材は、上部が欠落した欠落部を有する環状に形成され、且つ、弾性を有し、
接続部材は、欠落部が拡縮することで、欠落部を通して本管に嵌脱自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の散気装置。
【請求項4】
本管に一方の係合部が設けられ、
接続部材に他方の係合部が設けられ、
本管の外周部に嵌められた接続部材の他方の係合部が本管の一方の係合部に係合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の散気装置。
【請求項1】
浸漬型膜分離装置の下方に設置される散気装置であって、
空気供給装置から空気の供給を受ける横方向の本管と、本管に着脱自在に取付けられた枝管とを有し、
枝管は、本管の下方に位置し且つ本管と交差する横方向に配置された横管部材と、上端部が本管の下端部に接合離間自在に連通するとともに下端部が横管部材に連通する連通管部材と、本管の外周部に嵌脱自在な接続部材とを有し、
横管部材に、空気を噴出する噴出口が形成され、
接続部材が連通管部材に設けられていることを特徴とする散気装置。
【請求項2】
本管に対して枝管を位置決めする位置決め手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の散気装置。
【請求項3】
接続部材は、上部が欠落した欠落部を有する環状に形成され、且つ、弾性を有し、
接続部材は、欠落部が拡縮することで、欠落部を通して本管に嵌脱自在であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の散気装置。
【請求項4】
本管に一方の係合部が設けられ、
接続部材に他方の係合部が設けられ、
本管の外周部に嵌められた接続部材の他方の係合部が本管の一方の係合部に係合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の散気装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2010−119976(P2010−119976A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−297422(P2008−297422)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】
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