説明

敵情判定支援システム

【課題】交戦中における敵の状況を適切に判定することができる敵情判定支援システム。
【解決手段】敵の位置を特定する敵位置特定装置11、12と、味方の位置を特定する味方位置特定装置13、14と、敵位置特定装置で特定された位置を敵位置情報として送信する送信装置21、22と、味方位置特定装置で特定された位置を味方位置情報として送信する送信装置23、24と、敵および味方位置情報を受信する受信装置31〜34と、受信された敵位置情報および味方位置情報に基づき敵および味方の位置を地図上にプロットして表示する地図プロット装置41と、敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置43と、敵位置情報および味方位置情報と想定パターンとを照合して敵および味方位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置44と、抽出された想定パターンを出力する出力装置45を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば陸上戦闘において敵の状況を判定するための支援を行う敵情判定支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば陸上戦闘においては、戦闘を有利に進めるために、敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置、味方の砲弾発射位置といった戦闘地域の状況を知ることが要求される。このような要求に資するシステムとして、従来、電子的な地図上に、敵の陣地を想定して描画するシステムが知られている。
【0003】
この種の技術として、特許文献1は、目標の方位情報を取得した目標角度端末が捜索センサを有する捜索端末に送信し、捜索端末では目標の方位情報を基に目標を捜索するように構成された測角目標情報移管装置を開示している。この測角目標情報移管装置は、人を介さずに目標の方位情報を捜索端末に自動送信し、捜索端末に送信された目標の方位情報を基に自動的に捜索センサ手段の指向制御を行うことにより、目標捜索の速達性、正確性を備えている。
【0004】
また、特許文献2は、相手との関係で行動する被支援者の行動を容易にし、危険を回避し易い行動支援システムを開示している。この行動支援システムは、被支援者に装着可能に設けられた行動支援装置と、行動支援装置と通信可能に設けられた管制用装置とを備え、管制用装置は、少なくとも地形データと相手の位置を示すデータを含む特定地図データを生成または更新し、行動支援装置は、表示部と、管制用装置から生成または更新された特定地図データを入力する入力部と、行動支援装置を装着している被支援者の位置を測定する測位部と、入力された特定地図データと被支援者の位置とを照合し、照合した結果を表示部に表示するプロセッサとを備えている。
【特許文献1】特開2004−138269号公報
【特許文献2】特開2003−121190号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、電子的な地図上に、敵の陣地を想定して描画するシステムは知られているが、交戦中に得られる情報を電子的に処理し、敵の陣地を含む戦闘状況の想定の正しさを検証し、または、その検証を支援するシステムは存在せず、人間の感と経験に頼らざるを得なかった。そこで、敵の状況を適切に判定することができるシステムの開発が要請されている。
【0006】
本発明は、上述した要請に応えるためになされたものであり、その課題は、交戦中における敵の状況を適切に判定することができる敵情判定支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、敵の位置を特定する敵位置特定装置と、敵位置特定装置で特定された位置を敵位置情報として送信する送信装置と、送信装置から送信されてくる敵位置情報を受信する受信装置と、受信装置で受信された敵位置情報に基づき敵の位置を地図上にプロットして表示する地図プロット装置とを備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置と、受信装置で受信された敵位置情報とパターン登録装置に記憶されている想定パターンとを照合して敵位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置と、パターン照合装置で抽出された想定パターンを出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、敵位置特定装置は、敵の砲弾発射位置を特定する敵砲弾発射位置特定装置と、敵の砲弾着弾位置を特定する敵砲弾着弾位置特定装置とを備え、送信装置は、敵砲弾発射位置特定装置で特定された敵の砲弾発射位置および敵砲弾着弾位置特定装置で特定された敵の砲弾着弾位置を敵位置情報として送信することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、味方の位置を特定する味方位置特定装置と、味方位置特定装置で特定された位置を味方位置情報として送信する送信装置と、送信装置から送信されてくる味方位置情報を受信する受信装置と、受信装置で受信された味方位置情報に基づき味方の位置を地図上にプロットして表示する地図プロット装置とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置と、受信装置で受信された味方位置情報とパターン登録装置に記憶されている想定パターンとを照合して味方位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置と、パターン照合装置で抽出された想定パターンを出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、請求項6記載の発明は、請求項4記載の発明において、味方位置特定装置は、味方の砲弾発射位置を特定する味方砲弾発射位置特定装置を備え、送信装置は、味方砲弾発射位置特定装置で特定された味方の砲弾発射位置を味方位置情報として送信することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、味方の位置を特定する味方位置特定装置を備え、送信装置は、さらに、味方位置特定装置で特定された位置を味方位置情報として送信し、受信装置は、さらに、送信装置から送信されてくる味方位置情報を受信し、地図プロット装置は、受信装置で受信された敵位置情報および味方位置情報に基づき敵の位置および味方の位置を地図上にプロットして表示することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置と、受信装置で受信された敵位置情報および味方位置情報とパターン登録装置に記憶されている想定パターンとを照合して敵位置情報および味方位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置と、パターン照合装置で抽出された想定パターンを出力する出力装置とを備えたことを特徴とする。
【0015】
さらに、請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、敵位置特定装置は、敵の砲弾発射位置を特定する敵砲弾発射位置特定装置と、敵の砲弾着弾位置を特定する敵砲弾着弾位置特定装置とを備え、送信装置は、敵砲弾発射位置特定装置で特定された敵の砲弾発射位置および敵砲弾着弾位置特定装置で特定された敵の砲弾着弾位置を敵位置情報として送信し、味方位置特定装置は、味方の砲弾発射位置を特定する味方砲弾発射位置特定装置を備え、送信装置は、味方砲弾発射位置特定装置で特定された味方の砲弾発射位置を味方位置情報として送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、例えば陸上戦闘において、敵の位置、具体的には敵の砲弾発射位置および敵の砲弾着弾位置、および/または、味方の位置、具体的には味方の砲弾の発射位置を地図上にプロットして表示することができるので、交戦中における敵の状況を適切に判定することができる。また、予め登録しておいた、敵の攻撃パターンを想定した想定パターンと敵位置情報および/または味方位置情報とを照合することにより、攻撃パターンを適切に判定する支援を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【実施例1】
【0018】
図1は、本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムで使用の構成を示すブロック図である。この敵情判定支援システムは、敵砲弾発射位置特定装置11、敵砲弾着弾位置特定装置12、味方小銃等発射位置特定装置13、味方戦車砲等発射位置特定装置14、送信装置21〜24、受信装置31〜34、地図プロット装置41、記録装置42、パターン登録装置43、パターン照合装置44および出力装置45から構成されている。
【0019】
敵砲弾発射位置特定装置11は、本発明の敵位置特定装置に対応し、例えばレーダ装置およびGPS(Global Positioning System)装置から構成されている。この敵砲弾発射位置特定装置11、敵の砲弾が発射された位置をレーダ装置で捕捉し、GPS装置を用いて位置を特定する。この敵砲弾発射位置特定装置11で特定された敵の砲弾発射位置は、敵位置情報として送信装置21に送られる。
【0020】
敵砲弾着弾位置特定装置12は、本発明の敵位置特定装置に対応し、例えばレーダ装置および測距装置から構成されている。この敵砲弾着弾位置特定装置12は、敵の砲弾が着弾した位置をレーダ装置で捕捉し、その位置までの距離を測距装置(図示しない)で測定することにより着弾位置を特定する。この敵砲弾着弾位置特定装置12で特定された敵の砲弾着弾位置は、敵位置情報として送信装置22に送られる。
【0021】
味方小銃等発射位置特定装置13は、本発明の味方位置特定装置に対応し、例えば味方の小銃等に取り付けられ、その引き金の動きを検出するセンサとGPS装置とから構成されている。味方小銃等発射位置特定装置13は、小銃等の引き金が引かれたことがセンサによって検出された場合に、GPS装置を用いて小銃等の位置を特定する。この味方小銃等発射位置特定装置13で特定された味方の小銃等の位置は、味方位置情報として送信装置23に送られる。
【0022】
味方戦車砲等発射位置特定装置14は、本発明の味方位置特定装置に対応し、味方の戦車に取り付けられ、戦車砲等の発射を検出するセンサとGPS装置とから構成されている。味方戦車砲等発射位置特定装置14は、戦車砲等が発射されたことがセンサによって検出された場合に、GPS装置を用いて戦車の位置を特定する。この味方戦車砲等発射位置特定装置14で特定された味方の戦車の位置は、味方位置情報として送信装置24に送られる。
【0023】
送信装置21は、敵砲弾発射位置特定装置11から送られてくる敵位置情報を、受信装置31に向けて送信する。送信装置22は、敵砲弾着弾位置特定装置12から送られてくる敵位置情報を、受信装置32に向けて送信する。送信装置23は、味方小銃等発射位置特定装置13から送られてくる味方位置情報を、受信装置33に向けて送信する。送信装置24は、味方戦車砲等発射位置特定装置14から送られてくる味方位置情報を、受信装置34に向けて送信する。
【0024】
受信装置31は、送信装置21から送信された敵位置情報を受信し、地図プロット装置41に送る。受信装置32は、送信装置22から送信された敵位置情報を受信し、地図プロット装置41に送る。受信装置33は、送信装置23から送信された味方位置情報を受信し、地図プロット装置41に送る。受信装置34は、送信装置24から送信された味方位置情報を受信し、地図プロット装置41に送る。
【0025】
地図プロット装置41は、ディスプレイ装置を含み、受信装置31および受信装置32から送られてくる敵位置情報、ならびに、受信装置33および受信装置34から送られてくる味方位置情報に基づき、地図上に、敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置(味方の小銃等および戦車砲の発射位置)をプロットして表示する。
【0026】
記録装置42は、敵位置情報および味方位置情報に基づいて地図プロット装置41においてプロットされた敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置を記録する。この記録装置42に記録された敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置は、パターン照合装置44によって読み出される。
【0027】
パターン登録装置43には、敵の攻撃パターンを想定した複数の想定パターンが登録される。このパターン登録装置43に登録されている想定パターンは、パターン照合装置44によって読み出される。
【0028】
パターン照合装置44は、記録装置42から読み出した敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置と、パターン登録装置43から読み出した複数の想定パターンとを照合し、敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置に最も適合する想定パターンを抽出する。このパターン照合装置44で抽出された想定パターンは、出力装置45に送られる。
【0029】
出力装置45は、例えばディスプレイ装置から構成されており、パターン照合装置44から送られてくる予測パターンを表示する。
【0030】
次に、上記のように構成される本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムの動作を、図2に示すフローチャートおよび図3〜図5に示す説明図を参照しながら説明する。
【0031】
この敵情判定支援システムでは、まず、想定パターンの登録が行われる(ステップS11)。今、図3に示すように、山と山との間の平地に、敵陣Xと自陣Yとが対峙している状況を想定する。この状況において、敵は山脚沿いの進行ルートPで攻めてくるか、平地沿いの進行ルートQで攻めてくるか、または、進行ルートPと進行ルートQとに分かれて攻めてくることが想定される。そこで、敵の攻撃パターンを、例えば図4(a)に示すような、進行ルートQに主たる戦闘部隊が投入され、進行ルートPに従たる戦闘部隊が投入されることを想定した想定パターンA、および、図4(b)に示すような、進行ルートPに主たる戦闘部隊が投入され、進行ルートQに従たる戦闘部隊が投入されることを想定した想定パターンBが作成され、パターン登録装置43に登録される。
【0032】
次いで、敵状況の検知が行われる(ステップS12)。具体的には、敵砲弾発射位置特定装置11は、敵の砲弾が発射された位置を特定し、敵位置情報として送信装置21に送る。また、敵砲弾着弾位置特定装置12は、敵の砲弾が着弾した位置を特定し、敵位置情報として送信装置22に送る。また、味方小銃等発射位置特定装置13は、引き金が引かれた小銃等の位置を特定し、味方位置情報として送信装置23に送る。さらに、味方戦車砲等発射位置特定装置14は、戦車砲等が発射された戦車の位置を特定し、味方位置情報として送信装置24に送る。
【0033】
次いで、状況の送信が行われる(ステップS13)。具体的には、送信装置21は、敵砲弾発射位置特定装置11から送られてくる敵位置情報を受信装置31に送信する。送信装置22は、敵砲弾着弾位置特定装置12から送られてくる敵位置情報を受信装置32に送信する。送信装置23は、味方小銃等発射位置特定装置13から送られてくる味方位置情報を受信装置33に送信する。送信装置24は、味方戦車砲等発射位置特定装置14から送られてくる味方位置情報を受信装置34に送信する。
【0034】
次いで、状況の地図へのプロットが行われる(ステップS14)。すなわち、地図プロット装置41は、受信装置31および受信装置32から送られてくる敵位置情報、ならびに、受信装置33および受信装置34から送られてくる味方位置情報に基づき、地図上に、敵位置および味方位置をプロットする。これにより、地図プロット装置41には、図5に示すような、地図上に、敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置(味方の小銃等および戦車砲の発射位置)をプロットした観測プロット図が表示される。
【0035】
次いで、状況の記録が行われる(ステップS15)。すなわち、地図プロット装置41は、プロットに用いた敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置を記録装置42に送って記録させる。
【0036】
次いで、記録された状況と想定パターンとの照合が行われる(ステップS16)。すなわち、パターン照合装置44は、記録装置42から読み出した敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置と、パターン登録装置43から読み出した複数の想定パターンとを照合することにより、敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置に最も適合する想定パターンを抽出する。
【0037】
例えば、図5に示す観測プロット図においては、敵砲兵の位置付近および自陣の着弾位置付近では、想定パターンAと想定パターンBとの差は出にくいが、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置が密集している第一線付近では、想定パターンAと想定パターンBとの差は出やすい。パターン照合装置44は、このような特徴に基づき、想定パターンBを最も可能性の高い攻撃パターンとして抽出する。
【0038】
次いで、有意な照合結果が得られたかどうかが調べられる(ステップS17)。すなわち、パターン照合装置44は、抽出した想定パターンが、敵の砲弾発射位置、敵の砲弾着弾位置および味方の砲弾発射位置と一定以上の相関を有するかどうかを調べる。このステップS17において、有意な照合結果が得られなかったことが判断されると、ステップS12に戻り、再度、上述した処理が繰り返される。
【0039】
上記ステップS17において、有意な照合結果が得られたことが判断されると、照合結果を表示して使用者に知らせる(ステップS18)。すなわち、パターン照合装置44は、抽出した想定パターンを出力装置45に送って表示させる。その後、ステップS12に戻り、再度、上述した処理が繰り返される。
【0040】
以上説明したように、この発明の実施例1に係る敵情判定支援システムによれば、例えば陸上戦闘において、敵の位置)(具体的には敵の砲弾発射位置および敵の砲弾着弾位置)、および/または、味方の位置(具体的には味方の砲弾の発射位置)を地図上にプロットして表示することができるので、交戦中における敵の状況を適切に判定することができる。また、予め登録しておいた、敵の攻撃パターンを想定した想定パターンと敵位置情報および/または味方位置情報とを照合することにより、攻撃パターンを適切に判定する支援を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、例えば陸上戦闘において、敵の状況を適切に判定する敵情判定支援システムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムが使用される状況を説明するための説明図である。
【図4】本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムで使用される想定パターンの例を示す図である。
【図5】本発明の実施例1に係る敵情判定支援システムで出力される観測プロット図の例を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
11 敵砲弾発射位置特定装置
12 敵砲弾着弾位置特定装置
13 味方小銃等発射位置特定装置
14 味方戦車砲等発射位置特定装置
21〜24 送信装置
31〜34 受信装置
41 地図プロット装置
42 記録装置
43 パターン登録装置
44 パターン照合装置
45 出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敵の位置を特定する敵位置特定装置と、
前記敵位置特定装置で特定された位置を敵位置情報として送信する送信装置と、
前記送信装置から送信されてくる敵位置情報を受信する受信装置と、
前記受信装置で受信された敵位置情報に基づき敵の位置を地図上にプロットして表示する地図プロット装置と、
を備えたことを特徴とする敵情判定支援システム。
【請求項2】
敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置と、
前記受信装置で受信された敵位置情報と前記パターン登録装置に記憶されている想定パターンとを照合して前記敵位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置と、
前記パターン照合装置で抽出された想定パターンを出力する出力装置と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の敵情判定支援システム。
【請求項3】
前記敵位置特定装置は、
敵の砲弾発射位置を特定する敵砲弾発射位置特定装置と、
敵の砲弾着弾位置を特定する敵砲弾着弾位置特定装置とを備え、
前記送信装置は、敵砲弾発射位置特定装置で特定された敵の砲弾発射位置および敵砲弾着弾位置特定装置で特定された敵の砲弾着弾位置を敵位置情報として送信することを特徴とする請求項2記載の敵情判定支援システム。
【請求項4】
味方の位置を特定する味方位置特定装置と、
前記味方位置特定装置で特定された位置を味方位置情報として送信する送信装置と、
前記送信装置から送信されてくる味方位置情報を受信する受信装置と、
前記受信装置で受信された味方位置情報に基づき味方の位置を地図上にプロットして表示する地図プロット装置と、
を備えたことを特徴とする敵情判定支援システム。
【請求項5】
敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置と、
前記受信装置で受信された味方位置情報と前記パターン登録装置に記憶されている想定パターンとを照合して前記味方位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置と、
前記パターン照合装置で抽出された想定パターンを出力する出力装置と、
を備えたことを特徴とする請求項4記載の敵情判定支援システム。
【請求項6】
前記味方位置特定装置は、
味方の砲弾発射位置を特定する味方砲弾発射位置特定装置を備え、
前記送信装置は、味方砲弾発射位置特定装置で特定された味方の砲弾発射位置を味方位置情報として送信することを特徴とする請求項5記載の敵情判定支援システム。
【請求項7】
味方の位置を特定する味方位置特定装置を備え、
前記送信装置は、さらに、前記味方位置特定装置で特定された位置を味方位置情報として送信し、
前記受信装置は、さらに、前記送信装置から送信されてくる味方位置情報を受信し、
前記地図プロット装置は、前記受信装置で受信された敵位置情報および味方位置情報に基づき敵の位置および味方の位置を地図上にプロットして表示することを特徴とする請求項1記載の敵情判定支援システム。
【請求項8】
敵の攻撃パターンを想定した想定パターンを記憶するパターン登録装置と、
前記受信装置で受信された敵位置情報および味方位置情報と前記パターン登録装置に記憶されている想定パターンとを照合して前記敵位置情報および前記味方位置情報に最も適合する想定パターンを抽出するパターン照合装置と、
前記パターン照合装置で抽出された想定パターンを出力する出力装置と、
を備えたことを特徴とする請求項7記載の敵情判定支援システム。
【請求項9】
前記敵位置特定装置は、
敵の砲弾発射位置を特定する敵砲弾発射位置特定装置と、
敵の砲弾着弾位置を特定する敵砲弾着弾位置特定装置とを備え、
前記送信装置は、敵砲弾発射位置特定装置で特定された敵の砲弾発射位置および敵砲弾着弾位置特定装置で特定された敵の砲弾着弾位置を敵位置情報として送信し、
前記味方位置特定装置は、
味方の砲弾発射位置を特定する味方砲弾発射位置特定装置を備え、
前記送信装置は、味方砲弾発射位置特定装置で特定された味方の砲弾発射位置を味方位置情報として送信することを特徴とする請求項8記載の敵情判定支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−151484(P2008−151484A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−342941(P2006−342941)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】