説明

敷料又は堆肥の攪拌装置

【課題】敷料又は堆肥の処理効率を向上させる。
【解決手段】同軸線上に配置された2本のロータリ軸部3,4と、該ロータリ軸部3,4間に位置する処理物100を、走行体1の攪拌走行中に両ロータリ軸部3,4側に振り分けるように移動させる振り分け部7とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜の敷料又は堆肥の攪拌装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に係る敷料又は堆肥の攪拌装置に関連する先行技術文献情報として、たとえば、次の特許文献1がある。
【特許文献1】特開2004-51395号公報
【0003】
特許文献1では、ロータリ式の攪拌装置が開示されている。この攪拌装置は、処理槽(発酵槽)の全幅と略同寸に形成されたロータリ軸部(攪拌ロータ)を備えており、該ロータリ軸部が処理槽の長手方向に移動しながら、家畜敷料又は堆肥等の処理物を攪拌するとともに、処理槽の長手方向に沿って移送するようにしたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、処理物の処理効率を向上させるには、たとえば、処理槽の全長を延長して、処理槽に入れられる処理物を増量すればよいが、全長を延長する場合、処理物の移送距離が長くなるため、逆に処理物の処理効率が低下するおそれがある。そうすると、処理槽の全長を延長させずに全幅を延長すれば、処理物の移送距離を長くせずに処理物を増量できるので、処理物の処理効率の向上が見込まれる。
【0005】
しかしながら、前記のように処理槽の全幅を延長する場合、ロータリ軸部を処理槽の全幅に対応させた長さにする必要があるが、ロータリ軸部の長さを長くすると、自身の重さによる撓みや軸受に支持される支軸の破損等のおそれがある。そのため、処理槽の全幅を大幅に延長することができず、処理物の処理効率が極めて大きく向上しているものではなかった。
【0006】
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものである。すなわち、敷料又は堆肥の処理効率を向上させることが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明に係る敷料又は堆肥の攪拌装置は、次の構成を少なくとも具備する。
【0008】
すなわち、敷料又は堆肥の攪拌スペースにおける一端側の投入部側と他端側の搬出部側とに往復走行する走行体と、該走行体の前記投入部側への走行に伴って該投入部側へ移動しながら、前記敷料又は堆肥を攪拌するとともに、前記投入部側から前記搬出部側に移送するロータリ攪拌部と、を備えたロータリ式の攪拌装置において、前記ロータリ攪拌部は、軸線を前記走行体の走行方向と直交する方向とし、互いに同軸線上となるように支持された複数のロータリ軸部と、該ロータリ軸部の外周に突設された複数の攪拌爪と、前記各ロータリ軸部を回転させる動力手段と、隣り合うロータリ軸部間に位置する敷料又は堆肥を、前記走行体の前記投入部側への走行中に両ロータリ軸部側に振り分け移動させる振り分け部と、を備えていることを特徴とする。
【0009】
また、平行に立設された2つの側壁間に敷料又は堆肥の攪拌スペースを確保し、該攪拌スペースの一端側を敷料又は堆肥の投入部とし、他端側を敷料又は堆肥の搬出部とした処理槽上を、前記投入部側と搬出部側とに往復走行する走行体と、該走行体の前記投入部側への走行に伴って該投入部側へ移動しながら、前記処理槽内の敷料又は堆肥を攪拌するとともに、前記投入部側から前記搬出部側に移送するロータリ攪拌部と、を備えたロータリ式の攪拌装置において、前記ロータリ攪拌部は、軸線を前記走行体の走行方向と直交する方向とし、互いに同軸線上となるように支持された複数のロータリ軸部と、該ロータリ軸部の外周に突設された複数の攪拌爪と、前記各ロータリ軸部を回転させる動力手段と、隣り合うロータリ軸部間に位置する敷料又は堆肥を、前記走行体の前記投入部側への走行中に両ロータリ軸部側に振り分け移動させる振り分け部と、を備えていることを特徴とする。
【0010】
また、前記振り分け部は、前記投入部側を頂部として前記ロータリ軸部の軸線方向に拡がる傾斜面又は円弧面を有していることを特徴とする。
【0011】
また、前記振り分け部は、前記ロータリ軸部を境として前記搬送部側に配置されていることを特徴とする。
【0012】
前記複数の攪拌爪は、その半分を前記ロータリ軸部の軸線を螺旋軸とする一方向の螺旋に沿って配列した第1列と、残りの半分を前記ロータリ軸部の軸線を螺旋軸とするとともに、前記第1列の螺旋方向と反対方向とする螺旋に沿って配列した第2列とに分けられていることを特徴とする。
【0013】
また、前記ロータリ軸部の前記側壁側の端部が、該側壁の上面の直上に位置していることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る敷料又は堆肥の攪拌装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1〜図7は、本発明に係る敷料又は堆肥の攪拌装置(以下、「攪拌装置」という)の実施の一例を示す構成図であり、図中、符号Aは攪拌装置、Bは処理槽である。攪拌装置Aは、走行体1と、該走行体1に支持されたロータリ攪拌部2とから構成されている。本実施例の処理槽Bは、コンクリートにより溝状に形成された周知のものである。処理槽Bは、処理槽Bの図面上、上下端の側壁B1,B2の間を敷料又は堆肥(以下「処理物」という)100の攪拌スペースB3としている。また、処理槽Bは、図1において左側開放端を処理物100の投入部B4とし、右側開放端を処理物100の搬出部B5としてある。また、前記側壁B1,B2は、攪拌スペースB3側に突出したレール取付け面B10,B20が突設されてなる。該レール取付け面B10,B20の上面には、前記走行体1の走行を案内するレールB6が前記投入部B4から搬出部B5に亘る範囲で敷設されている。本実施例では、前記レール取付け面B10,B20を含めて側壁B1,B2といい、前記レール取付け面B10,B20の内側面間の範囲を攪拌スペースB3としている。
【0016】
なお、以下では、前記投入部B4側を前側とし、この前側へ向かう前記走行体1の走行を攪拌走行(実線矢印で示す)といい、前記搬出部B5側を後側として、この後側へ向かう前記走行体1の走行を非攪拌走行(破線矢印で示す)という。
【0017】
以下、本実施例の攪拌装置Aを具体的に説明する。攪拌装置Aの一部を構成する走行体1は、前記レールB6上を走行する図面上、上下2つの走行部1A,1Bと、これら走行部1A,1B同士を上端で連結する連結部1Cとから構成されている。走行部1A,1Bは、ともに、図面上、左右2つの縦枠10,11と、該縦枠10,11同士を上端で連結するとともに、前記連結部1Cが連結される上枠12とで、図5及び6において門型状を呈するように形成されている。また、前記縦枠10,11の下端側には、前記レールB6上を転がる車輪13,14と、該車輪13を走行回転させるモータ15とが備えられている。このモータ15と前記車輪13とは、回転伝達機構(図示せず)により連結され、該回転伝達機構を介してモータ15の回転を車輪13に対して伝達するようにしている。
【0018】
攪拌装置Aの一部を構成するロータリ攪拌部2は、円柱状を呈し、外周に複数の攪拌爪Cが突設された同軸2本のロータリ軸部3,4と、該ロータリ軸部3,4を支持する軸受部5A,5B,5C,5Dと、各ロータリ軸部3,4を回転させる動力手段であるモータ6A,6Bと、隣り合うロータリ軸部3,4の間に位置する処理物100を、走行体1の攪拌走行中に両ロータリ軸部3,4側に振り分けるように移動させる振り分け部7と、を備えている。このロータリ攪拌部2を構成する各構成要素は、走行体1に支持された支持体20に設けられている。
【0019】
前記ロータリ軸部3,4は、軸線方向を攪拌方向と直交する左右方向として同軸線上に位置し、夫々独立して回転するように支持してある。
【0020】
ここで、支持体20を説明すると、該支持体20は、前記左右の走行部1A,1Bにおける縦枠10,11の間に挟まれるように位置する左右の側枠20A,20Bと、該側枠20A,20Bの間の中央に位置する中央枠20Cと、これら側枠20A,20Bと中央枠20Cを投入部側で連結する前枠20Dと、前記側枠20A,20Bと中央枠20を搬送部側で連結する後枠20Eとで形成されている。また、前記後枠20Eを前記前枠20Dよりも上方の位置させることにより、支持体20の搬送部側に、前記ロータリ軸部3,4の回転による攪拌爪Cでの攪拌時に処理物100を搬送部側へ移送するための搬送空間Sを確保している。また、前枠20Dと後枠20Eに亘って、支持体20の上面側全域を塞ぐカバー部20Fを取り付けることにより、前記ロータリ軸部3,4の回転による攪拌爪Cでの攪拌時に処理物100の蒔き散らかしを防ぐことができる。
【0021】
このように形成した支持体20は、前記側枠20A,20Bの投入部側の端部が前記縦枠10に対して、支軸20Gにより、図2及び図3において反時計方向(投入部B4方向)と時計方向(搬送部B5方向)に回動可能に軸支されている。また、支持体20は、前記側枠20A,20Bの搬送部B5側の下面が、前記縦枠11に縦枠10側へ突設した支持部11A,11Aに支持されており、この支持部11A,11Aに支持された状態において、ロータリ軸部3,4の処理物100を攪拌する位置を保持する。また、前記後枠20Eの上面中央部には、前記上枠12の間に設けられた中央枠12Aに吊り下げられたホイスト装置8が連結されている。
【0022】
前記支持体20は、前記ホイスト装置8の巻き上げ動作で、前記後枠20E側が上方に持ち上げられて、前記支軸20Gを回動中心として反時計方向に回動することにより、ロータリ軸部3,4を処理物100の攪拌位置から上方に離間させることができる(図3参照)。そして、この状態からの前記ホイスト装置8の繰り出し動作で、前記後枠20E側が下降するとともに、前記支軸20Gを回動中心として時計方向に回動することにより、ロータリ軸部3,4を処理物100の攪拌位置に戻すことができる(図2参照)。
【0023】
前記軸受部5A〜5Dは、前記支持体20に対して一体に垂設されている。軸受部5A,5Bは前記ロータリ軸部3の端面に突設された支軸31を支持し、軸受部5C,5Dは前記ロータリ軸部4の端部に突設された支軸41を支持している。また、軸受部5Aは側枠20Aに、軸受部5Dは側枠20Bに、軸受部5B,5Cは中央枠20Cに設けられている。
【0024】
また、軸受部5A,5Dは、前記レールB6を境に側壁B1,B2の外側面寄りに位置するように設けられている。この軸受部5A,5Dの構成により、軸受部5Aの攪拌スペースB3側の端面と対面するロータリ軸部3の端面が、側壁B1のレール取付け面B10の直上に位置し、軸受部5Dの攪拌スペースB3側の端面と対面するロータリ軸部4の端面が、側壁B2のレール取付け面B20の直上に位置することになる。
【0025】
すなわち、ロータリ軸部3の端面側に突設された攪拌爪Cを、側壁B1の攪拌スペースB3側の側面(以下「内側面」という)に近接させることができ、ロータリ軸部4の端面側に突設された攪拌爪Cを、側壁B2の攪拌スペースB3側の側面(以下「内側面」という)、それぞれ近接させることができる。したがって、側壁B1の内側面及び側壁B2の内側面付近の処理物100も攪拌することができる。
【0026】
モータ6Aは、前記ロータリ軸部3を回転させるものであり、モータ6Bは、前記ロータリ軸部4を回転させるものである。モータ6Aは、側枠20Aに載置固定され、モータ6Bは、側枠20Bに載置固定されている。また、このモータ6Aと軸受部5Aに支持されるロータリ軸部3の支軸31とは、回転伝達機構(図示せず)により連結され、該回転伝達機構を介してモータ6Aの回転を支軸31に対して伝達するようにしている。モータ6Bと軸受部5Bに支持されるロータリ軸部4の支軸41も、回転伝達機構(図示せず)により連結され、該回転伝達機構を介してモータ6Bの回転を支軸41に対して伝達するようにしている。そして、支軸31の回転によりロータリ軸部3が回転し、支軸41の回転によりロータリ軸部4が回転する。
【0027】
前記振り分け部7は、ロータリ軸部3,4の間に前記軸受部5Bと軸受部5Cが介在していることにより、該前記軸受部5Bと軸受部5Cの直下に、前記攪拌爪Cが処理物100を攪拌できない部位が生じるが、この部位の処理物100を、走行体1の攪拌移動中にロータリ軸部3,4の下方の処理物100を攪拌できる部位に振り分け移動させるものである。
【0028】
この振り分け部7は、前記中央枠20Cの後側中央部であり、前記軸受部5Bと軸受部5Cの間に位置するように固定された固定杆70と、該固定杆70の下端に固定された振り分け体71とから構成されている。前記固定杆70の長さは、前記ロータリ軸部3,4が処理物100の攪拌位置にあるときに、前記振り分け体71が処理物100に対して埋まる程度の長さである。前記振り分け体71は、帯板状体をその幅方向を上下方向として、前記攪拌走行側を頂部71Aとする平面視三角形状に形成したものである。また、振り分け体71は、前記頂部71Aを前記中央枠20Cの中央部であり、前記軸受部Bと軸受部Cの間に位置させてあり、該頂部71Aを境にロータリ軸部3,4方向に拡がる傾斜面を振り分け面71B,71Cとしている。また、振り分け体71は、三角形状の底辺となる部位の長さをロータリ軸部3,4の端面間の距離と同等にしている。
【0029】
前記構成の振り分け部7によれば、軸受部5Bと軸受部5Cの間の処理物100を、走行体1の攪拌走行に伴って、頂部71Aを境に振り分け面71B,71Cで、ロータリ軸部3,4方向へ掻き分けるように振り分け移動させることができるとともに、振り分けられる処理物100をロータリ軸部3,4の下方に確実に移動させることができる。
【0030】
前記複数の攪拌爪Cは、その半分を前記ロータリ軸部3,4の軸線を螺旋軸とする一方向の螺旋に沿って配列した第1列C1と、残りの半分を前記ロータリ軸部3,4の軸線を螺旋軸とするとともに、前記第1列C1の螺旋方向と反対方向とする螺旋に沿って配列した第2列C2とに分けられている。
【0031】
ちなみに、攪拌爪を前記ロータリ軸部3,4の軸線を螺旋軸とする一方向のみの螺旋に沿って配列した場合、ロータリ軸部3,4の軸線に沿って一方向のみに処理物100が搬送されるため、処理槽の左右方向のいずれかに処理物100が溜まってしまい、処理物100の攪拌が効率的でないとともに、処理槽全体の処理物100の仕上がりにばらつきが生じるものと思われる。
【0032】
すなわち、本実施例の攪拌爪Cの構成により、ロータリ軸部3,4の一方向の回転で、第1列C1が処理物100をロータリ軸部3,4の軸線に沿って一方向に搬送し、第2列C2が処理物100を第1列C1と逆方向に搬送することにより、処理物100が少しずつ往復動しながら攪拌されるため、処理物100を効率よく攪拌できるとともに、処理槽全体の処理物100を平均的に仕上げることができる。
【0033】
本実施例の攪拌爪Cは、夫々ロータリ軸部3,4の外周に放射方向に突設されたブレードC10と、該ブレードC10の先端に固定されたやや左右方向に幅広の攪拌板C20とから構成されている。前記ブレードC10は、処理物100を切るように攪拌するとともに、処理物100を前記ロータリ軸部3,4の軸線に沿って搬送するものであり、前記攪拌板C20は、処理物100を跳ね上げて後側に送りながら攪拌するものである。
【0034】
本実施例の攪拌装置Aによれば、使用するロータリ軸部3,4の1本毎の長さを処理槽Bの幅のおよそ半分の長さとすることができる。すなわち、左右の幅が広い処理槽に適用する場合、従来のような、ロータリ軸部の重さによる該ロータリ軸部の撓みや軸受部に支持される支軸の破損等の心配がない。したがって、処理槽Bの全幅を大幅に延長することができ、処理物100の処理効率を大きく向上させることができる。しかも、ロータリ軸部3,4間の攪拌爪Cが作用しない部位の処理物100を、攪拌爪Cが作用しない部位に移動させることができるので、攪拌されない処理物100が生じることがなく、処理槽Bの処理物100を確実に攪拌することができる。
【0035】
なお、本発明では、前記ロータリ軸部の本数を、実施例で示した2本に限定するものではなく、3本以上の本数としてもよい。
【0036】
また、本発明では、前記振り分け体71の形態を、実施例で示した三角形状に限定するものではなく、たとえば、円弧面を前側に向けた平面視半円形とした形態としてもよい(図示せず)。また、本発明では、前記振り分け部7の位置を、実施例で示したロータリ軸部の後側とした形態に限定するものではなく、ロータリ軸部の前側にした形態としてもよく(図示せず)。すなわち、前記振り分け体71の形態や前記振り分け部7の位置は、処理物100を左右に振り分け移動できる形態や位置であればよい。
【0037】
また、本発明では、前記攪拌爪Cの形態を、実施例で示した形態に限定するものではなく、処理物100を攪拌するとともに、後側へ送ることができる形態であればよい。
【0038】
また、本発明では、前記側壁の内側面にこびりついた処理物100を剥がしたり、前記側壁の内側面寄りに滞留する処理物100を前記ロータリ軸部側に移動させたりすることができるスクレーパ(図示せず)を備えてもよい。このスクレーパは、たとえば、前記ロータリ軸部の側壁側の端部に一体に設け、ロータリ軸部の回転に伴って処理物100を剥がしたり移動させたりするようにした形態が挙げられる。また、前記走行体又は前記支持体に一体に設け、走行体の走行に伴って処理物100を剥がしたり移動させたりするようにした形態としてもよい。
【0039】
また、本発明では、敷料又は堆肥の攪拌スペースB3の形態を、実施例で示した処理槽Bに確保された形態に限定するものではなく、例えば、地面をコンクリート等で舗装し、該舗装された地面を敷料又は堆肥の攪拌スペースとしてもよい(図示せず)。この場合、該攪拌スペースの走行方向と直交する両側に前記実施例で示したレールを設け、該レール上を前記実施例で示した走行体が走行することによって、敷料又は堆肥を攪拌できるとともに、投入部側に移送できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る攪拌装置の平面図。
【図2】図1の(2)-(2)線拡大断面図で攪拌状態を示す。
【図3】図1の(2)-(2)線拡大断面図で非攪拌状態を示す。
【図4】図2の(4)-(4)線縮小断面図。
【図5】図2の(5)-(5)線縮小断面図。
【図6】図2の(6)-(6)線縮小断面図。
【図7】振り分け部の拡大斜視図。
【符号の説明】
【0041】
A:攪拌装置(敷料又は堆肥の攪拌装置)
B:処理槽
C:攪拌爪
1:走行体
2:ロータリ攪拌部
3:ロータリ軸部
4:ロータリ軸部
5A:軸受部
5B:軸受部
5C:軸受部
5D:軸受部
6A:モータ(動力手段)
6B:モータ(動力手段)
7:振り分け部
70:固定杆
71:振り分け体
71A:頂部
71B:振り分け面
71C:振り分け面
B1:側壁
B2:側壁
B3:攪拌スペース
B4:投入部
B5:搬出部
100:処理物(敷料又は堆肥)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷料又は堆肥の攪拌スペースにおける一端側の投入部側と他端側の搬出部側とに往復走行する走行体と、該走行体の前記投入部側への走行に伴って該投入部側へ移動しながら、前記敷料又は堆肥を攪拌するとともに、前記投入部側から前記搬出部側に移送するロータリ攪拌部と、を備えたロータリ式の攪拌装置において、
前記ロータリ攪拌部は、
軸線を前記走行体の走行方向と直交する方向とし、互いに同軸線上となるように支持された複数のロータリ軸部と、
該ロータリ軸部の外周に突設された複数の攪拌爪と、
前記各ロータリ軸部を回転させる動力手段と、
隣り合うロータリ軸部間に位置する敷料又は堆肥を、前記走行体の前記投入部側への走行中に両ロータリ軸部側に振り分け移動させる振り分け部と、
を備えていることを特徴とする敷料又は堆肥の攪拌装置。
【請求項2】
平行に立設された2つの側壁間に敷料又は堆肥の攪拌スペースを確保し、該攪拌スペースの一端側を敷料又は堆肥の投入部とし、他端側を敷料又は堆肥の搬出部とした処理槽上を、前記投入部側と搬出部側とに往復走行する走行体と、該走行体の前記投入部側への走行に伴って該投入部側へ移動しながら、前記処理槽内の敷料又は堆肥を攪拌するとともに、前記投入部側から前記搬出部側に移送するロータリ攪拌部と、を備えたロータリ式の攪拌装置において、
前記ロータリ攪拌部は、
軸線を前記走行体の走行方向と直交する方向とし、互いに同軸線上となるように支持された複数のロータリ軸部と、
該ロータリ軸部の外周に突設された複数の攪拌爪と、
前記各ロータリ軸部を回転させる動力手段と、
隣り合うロータリ軸部間に位置する敷料又は堆肥を、前記走行体の前記投入部側への走行中に両ロータリ軸部側に振り分け移動させる振り分け部と、
を備えていることを特徴とする敷料又は堆肥の攪拌装置。
【請求項3】
前記振り分け部は、前記投入部側を頂部として前記ロータリ軸部の軸線方向に拡がる傾斜面又は円弧面を有していることを特徴とする請求項1に記載の敷料又は堆肥の攪拌装置。
【請求項4】
前記振り分け部は、前記ロータリ軸部を境として前記搬送部側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の敷料又は堆肥の攪拌装置。
【請求項5】
前記複数の攪拌爪は、その半分を前記ロータリ軸部の軸線を螺旋軸とする一方向の螺旋に沿って配列した第1列と、残りの半分を前記ロータリ軸部の軸線を螺旋軸とするとともに、前記第1列の螺旋方向と反対方向とする螺旋に沿って配列した第2列とに分けられていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の敷料又は堆肥の攪拌装置。
【請求項6】
前記ロータリ軸部の前記側壁側の端部が、該側壁の上面の直上に位置していることを特徴とする請求項2乃至5いずれか1項に記載の敷料又は堆肥の攪拌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−37160(P2010−37160A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−203190(P2008−203190)
【出願日】平成20年8月6日(2008.8.6)
【出願人】(391014022)タナ鐵工株式会社 (2)
【Fターム(参考)】