説明

敷物つまずき防止器具

【課題】室内に置き敷きしたカーペット、合成樹脂マット、その他敷物の端部に発生する、段差やめくり上がり箇所につまずく事故を防ぐ為の器具の提供。
【解決手段】細長い上下2枚の板からなる合成樹脂、ゴム等で構成された敷物つまずき防止器具であり。押さえ板(1)は軟質性を有する円弧型に形成し、押さえ板(1)と底板(2)は一辺で結合し又、一辺は離反し自在に捲り上げることのできる構造を特徴とするものである。敷物の縁下部に敷物つまずき防止器具を置き、押さえ板(1)の一辺を指で捲り上げながら敷物の縁を底板(2)との間に差し込む。押さえ板(1)は円弧型の形状を保ち鋭角に底板(2)と結合している為に敷物を挟み込み固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は室内に置き敷きしたカーペット、合成樹脂マット、その他敷物の端部に発生する、段差やめくり上がり箇所につまずく事故を防ぐ為の器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来室内にはさまざまな敷物が敷かれている、床に接着されているものと違い市販のカーペット、合成樹脂マット、ござ、などを置き敷きにした場合敷物の端部に、たるみやよれ、などが発生し段差やめくり上がり箇所が生じてしまう。この段差につまずく事故は高齢者が特に多く、1センチほどの小さな段差であっても気づかずにつまずいてケガをしてしまう事が多く発生している。
【0003】
置き敷きの敷物はずれやすい為に、自然発生的あるいは荷物や人の移動による外圧で、たるみやよれが発生し敷物の端部に膨らみや段差が生じてしまう。簡単に敷物の端部に取り付けられ、たるみやよれによる段差を防ぐ器具は市販されておらず、この段差を防ぐ為に鋲等で畳と一緒に止めるなどしていたが滑りやすいフローリング床では防止することは困難であった。
【0004】
なお、本案発明に関連する公知技術として、工事業者による金属性の端部止め具等があるが、床に穴を開けビス止めする又、工具を使用し上部をたたき込み固定するなどしなければならず畳の床では使用不可能である上に、移動可能な置き敷きの敷物に使用できるものではなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような従来技術の問題点に鑑見てなされたものであり。人や荷物の移動、又、自然発生的による、置き敷きされた敷物の端部に生じる段差を防ぐ事を目的とするものである。
【0006】
高齢者が屋内で転倒する原因の一つに上げられるほど、敷物につまずく事故は多く発生している、高齢者は室内の転倒事故であっても骨折等の大きなけがに繋がりその為、事故防止解決策が多く求められていた。
以上の事から本発明敷物つまずき防止器具は、敷物の端部に簡単且つスムーズに脱着することが可能で、敷物の端部に発生する段差を防止することのできる器具を提供し、つまずきが原因による事故防止を目的にするものである。
【課題を解決する為の手段】
【0007】
細長い上下2枚の板からなる合成樹脂、ゴム等で構成された敷物つまずき防止器具であり。押さえ板(1)は軟質性を有する円弧型に形成し、押さえ板(1)と底板(2)は一辺で結合し又、一辺は離反し自在に捲り上げることのできる構造を特徴とするものである。敷物の縁下部に敷物つまずき防止器具を置き、押さえ板(1)の一辺を指で捲り上げながら敷物の縁を底板(2)との間に差し込む。押さえ板(1)は円弧型の形状を保ち鋭角に底板(2)と結合している為に敷物を挟み込み固定する。
【発明の効果】
【0008】
以上の事から本発明敷物つまずき防止器具は、置き敷きされた敷物の端部に発生する段差を防ぐ事が可能であり、段差につまずき転倒する事故を防ぐ事になる。
【0009】
押さえ板(1)を捲り上げ敷物の縁を差し込み固定するだけのものである為、専用工具を必要とせず簡単且つスムーズに脱着する事が可能であり、敷物に取り付けた状態で移動する事もできるものである。
【0010】
円弧型の押さえ板(1)は敷物と床の間をなだらかな曲線で繋ぐことになり安全性を保ち、敷物の一端は敷物つまずき防止器具に固定され、自然発生的あるいは人や荷物の移動などで敷物に外圧が加えられても端部に段差が発生する事を激減させる事が可能になる。
【0011】
敷物つまずき防止器具を敷物の四方全てに取り付けることで、敷物全体を安定的に固定する事も可能になる。
【0012】
高齢者は筋力の低下と共に、骨質、免疫性等けがをしやすい体質になる為、つまずき事故を未然に防止する事が最良の方法であり、医療費の削減にも貢献するものである。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、細長く形成された押さえ板(1)の一辺と底板(2)の一辺を鋭角に結合する。押さえ板(1)は底板(2)に較べ若干軟質性を有した円弧状に構成する。
【0015】
図2に示すように、押さえ板(1)と底板(2)のもう一辺は離反し、押さえ板(1)は捲り上げる事を可能にする。図3に示すように、敷物の縁部の下に敷物つまずき防止器具を置き、押さえ板(1)を指で捲り上げ、押さえ板(1)と底板(2)の間に敷物の縁部を差し込み固定する。
【0016】
図4に示すように、敷物つまずき防止器具を取り付けた箇所は、敷物と床の間をなだらかな曲線で繋ぐ事になり、歩行中足先が掛かってしまう段差やめくり上がり箇所を防ぎ安全性を保つ事が可能になる。又、底板(2)の下部に凹凸状の突起を設ける事ですべり止め効果となり、より安定させる事になる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】 本発明敷物つまずき防止器具の斜視図
【図2】 本発明敷物つまずき防止器具の断面図
【図3】 取り付け状況を示す図
【図4】 使用状況を示す図
【符号の説明】
【0018】
1 押さえ板
2 底板
3 敷物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鋭角に一辺を結合させた細長い押さえ板(1)と底板(2)からなる合成樹脂、ゴム、その他適宜の材質よって形成された敷物つまずき防止器具であり。押さえ板(1)は軟質性を有する円弧状に構成し、一辺を離反した底板(1)との間に空洞を設ける事を特徴とした敷物つまずき防止器具。
【請求項2】
押さえ板(1)は底板(2)より一辺が離反し自在に捲り上げる事のできる構造を特徴とする請求項1記載の敷物つまずき防止器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2007−105417(P2007−105417A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−324084(P2005−324084)
【出願日】平成17年10月11日(2005.10.11)
【出願人】(505242127)
【Fターム(参考)】