説明

文書処理システム、検索装置およびプログラム

【課題】色や模様の付いた用紙、文字や図形が既に印刷されている用紙等の媒体に対して印刷出力を行った場合に、出力画像に基づく、ログ情報の画像検索の精度を向上させる。
【解決手段】媒体に文書画像を印刷する印刷手段102と、媒体に対する画像読み取りを行う画像読み取り手段103と、印刷手段102による処理の履歴情報を保持するログ情報保持部200と、印刷手段102により媒体に文書画像が印刷された印刷物の画像に基づいてログ情報保持部200に保持されている履歴情報を検索する検索手段302とを備える。検索手段302は、画像読み取り手段103により読み取られた媒体の画像と文書画像を合成した合成画像と、印刷物の画像との類似判定を行い、判定結果に基づいて、当該印刷物に対する処理の履歴情報を検索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書処理システム、検索装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタやスキャナ、ファクシミリまたはこれらの機能を複合的に備えた複合機等の画像処理装置では、画像処理のログ情報(履歴情報)を記憶装置に保存する場合がある。このとき、処理の種類や処理が行われた時間等の情報だけでなく、処理対象の画像(イメージ)自体も保存される場合がある。この場合、一般には、画像処理装置において作成(ラスタライズ)された電子画像が蓄積される。
【0003】
このようなログ情報が保存されていれば、印刷出力された画像をキーとして、一致または類似する画像をログ情報から検索することができる。この画像検索では、画像どうしの類似性を判定することが必要となる。特許文献1には、複数の分類項目に基づいて画像の類似性を判定し、画像の検索を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−256427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
色や模様の付いた用紙、文字や図形が既に印刷されている用紙等に対して画像形成が行われた場合、印刷出力される画像は、用紙に元々付されている色、模様、文字、図形等と画像処理装置により作成された電子画像とが、重畳されたものとなる。そのため、画像検索において、印刷出力された画像とログ情報として保存されている電子画像との類似性の判定が不正確になるおそれがあった。
本発明の目的は、色や模様の付いた用紙、文字や図形が既に印刷されている用紙等の媒体に対して印刷出力を行った場合に、出力画像に基づく、ログ情報の画像検索の精度を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、媒体に文書画像を印刷する印刷手段と、前記媒体に対する画像読み取りを行う画像読み取り手段と、前記印刷手段による処理の履歴情報を保持する保持手段と、前記印刷手段により前記媒体に前記文書画像が印刷された印刷物の画像に基づいて前記保持手段に保持されている前記履歴情報を検索する検索手段とを備え、前記検索手段は、前記画像読み取り手段により読み取られた前記媒体の画像と前記文書画像を合成した合成画像と、前記印刷物の画像との類似判定を行い、判定結果に基づいて、当該印刷物に対する処理の履歴情報を検索することを特徴とする文書処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記保持手段は、前記画像読み取り手段により読み取られた前記媒体の画像と前記文書画像とを合成した合成画像を、前記履歴情報の一部として、または前記履歴情報に関連付けて保持し、前記検索手段は、前記保持手段に保持されている前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の文書処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記保持手段は、前記画像読み取り手段により読み取られた前記媒体の画像および前記文書画像を、前記履歴情報の一部として、または前記履歴情報に関連付けて保持し、前記検索手段は、前記保持手段に保持されている前記媒体の画像および前記文書画像を取得して合成し、得られた前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の文書処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記画像読み取り手段は、前記印刷手段により前記文書画像が印刷された後の前記媒体を画像読み取りすることにより、当該文書画像と当該媒体の画像とが合成された画像を取得し、前記保持手段は、前記画像読み取り手段により取得された前記画像を、前記履歴情報の一部として、または前記履歴情報に関連付けて保持し、前記検索手段は、前記保持手段に保持されている前記画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の文書処理システムである。
請求項5に記載の発明は、媒体に文書画像が印刷された印刷物を画像読み取りして得られた印刷物の画像を取得する印刷物画像取得手段と、前記媒体の画像である媒体画像と前記文書画像を合成した合成画像と、前記印刷物画像取得手段により取得された前記印刷物の画像との類似判定を行い、判定結果に基づいて、蓄積された前記文書画像の情報の中から前記印刷物の画像に対応する文書画像の情報を検索する検索手段と、を備えることを特徴とする検索装置である。
請求項6に記載の発明は、前記検索手段は、前記文書画像の情報に関連付けて前記合成画像を保持する記憶装置から当該合成画像を取得し、取得した当該合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置である。
請求項7に記載の発明は、前記文書画像の情報に関連付けて当該文書画像および前記媒体画像を保持する記憶装置から当該文書画像および当該媒体画像を取得し、取得した当該文書画像および当該媒体画像を合成して合成画像を作成する合成手段をさらに備え、前記検索手段は、前記合成手段により作成された前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置である。
請求項8に記載の発明は、前記文書画像の情報に関連付けて当該文書画像および前記媒体の画像としての特徴を示す情報を保持する記憶装置から当該情報を取得し、取得した当該情報に基づいて前記媒体画像を作成する画像作成手段と、前記記憶装置から当該文書画像を取得し、前記画像作成手段から前記媒体画像を取得して、取得した当該文書画像および当該媒体画像を合成して合成画像を作成する合成手段とをさらに備え、前記検索手段は、前記合成手段により作成された前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置である。
請求項9に記載の発明は、前記検索手段は、前記文書画像が印刷された後の前記媒体を画像読み取りすることにより得られた前記合成画像を前記文書画像の情報に関連付けて保持する記憶装置から、当該合成画像を取得し、取得した当該合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置である。
請求項10に記載の発明は、コンピュータに、媒体に文書画像が印刷された印刷物を画像読み取りして得られた印刷物の画像を取得する処理と、前記媒体の画像である媒体画像と前記文書画像を合成した合成画像と、前記印刷物の画像との類似判定を行う処理と、前記類似判定の判定結果に基づいて、蓄積された前記文書画像の情報の中から前記印刷物の画像に対応する文書画像の情報を検索する処理と、を実行させることを特徴とするプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、本発明の構成を適用しない場合と比べて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項2の発明によれば、保持手段に保持されている合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項3の発明によれば、保持手段に保持されている文書画像および媒体の画像から作成した合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項4の発明によれば、文書画像が印刷された媒体を画像読み取りして得られた合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項5の発明によれば、本発明の構成を適用しない場合と比べて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項6の発明によれば、保持手段に保持されている合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項7の発明によれば、保持手段に保持されている文書画像および媒体画像から作成した合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項8の発明によれば、コード情報から作成された媒体画像と文書画像との合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項9の発明によれば、文書画像が印刷された媒体を画像読み取りして得られた合成画像を用いて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
請求項10の発明によれば、本発明の構成を適用しない場合と比べて、媒体の画像による影響に対処した、精度の高い画像検索を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態の文書処理システムの全体構成を示す図である。
【図2】電子文書と用紙(媒体)および、これらの画像と印刷物画像との関係を示す図である。
【図3】本実施形態の文書処理システムの機能構成例を示す図である。
【図4】図3に示すシステムの検索装置による検索処理の内容および手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態の文書処理システムの他の機能構成例を示す図である。
【図6】図5に示すシステムの検索装置による検索処理の内容および手順を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態において、コード情報から媒体画像を作成する場合の文書処理システムの機能構成例を示す図である。
【図8】本実施形態の文書処理システムのさらに他の機能構成例を示す図である。
【図9】本実施形態の検索装置を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<システム構成>
図1は、本実施形態の文書処理システムの全体構成を示す図である。
本実施形態のシステムは、図1に示すように、印刷装置100と、ログ情報保持部200と、検索装置300とを備えて構成される。
【0010】
印刷装置100は、印刷対象の文書画像を作成し、用紙等の媒体に印刷して排出する。この印刷装置100は、プリンタやコピー機として実現される。ここで、文書画像とは、媒体に印刷されるべき文書(ドキュメント)の電子画像である。また、「文書」の文言を用いているが、文書画像の内容はテキストに限定されず、写真やコンピュータ・グラフィックスによるイメージのみで構成される場合等も含む。
【0011】
図1に示すように、本実施形態の印刷装置100は、画像データに基づいて印刷対象の文書画像を作成(ラスタライズ)する画像作成手段101と、作成された画像を媒体(用紙)に印刷する印刷手段102とを備える。また、媒体の画像を取得するための画像読み取り手段103を備える。ここで、画像データは、パーソナル・コンピュータ等を用いて作成された、PDL(ページ記述言語)等によって記述されたデータや、スキャナによって読み取られたイメージ・データ等である。印刷装置100がコピー機である場合は、通常、コピー機のスキャナ機能を用いて読み取られたイメージ・データとなる。
【0012】
画像作成手段101は、上記の画像データを、パーソナル・コンピュータ等の外部装置から受信したり、印刷装置100のスキャナ機能により読み取ったりすることにより取得する。そして、画像作成手段101は、取得した画像データをメモリ上に展開して、ラスタ画像である文書画像を作成する。
【0013】
印刷手段102は、画像作成手段101により作成された文書画像を、トナーやインク等の画像形成材を用いて、媒体上に印刷する。本実施形態では、印刷方式については限定しない。すなわち、電子写真方式や、インクジェット方式、サーマル方式等、種々の方式の印刷手段102に対して本実施形態を適用可能である。
【0014】
画像読み取り手段103は、スキャナ機能により媒体の画像(以下、媒体画像)を読み取る。印刷の媒体としては、背景として何も表示されていない白紙の他に、色や模様の付いた用紙、文字や図形が既に印刷されている用紙等が用いられる場合がある。そこで、このような媒体自体の画像としての特徴を表す情報を取得するため、媒体画像の読み取りが行われる。詳しくは後述するが、本実施形態では、実装形態に応じて、画像作成手段101により作成された文書画像が印刷手段102により媒体上に印刷された後の(すなわち印刷物の)画像を読み取る場合と、文書画像が印刷される前の媒体のみの画像を読み取る場合とがある。
【0015】
ログ情報保持部200は、印刷装置100による画像処理のログ情報(履歴情報)を取得し、保持する、保持手段である。このログ情報保持部200は、磁気ディスク装置等の読み書き可能な記憶装置で構成される。本実施形態では、ログ情報として、処理対象の画像(イメージ)を含むイメージログが取得される。このイメージログは、ジョブログ(Joblog)と呼ばれる部分と、ログイメージと呼ばれる部分とを含む。
【0016】
ジョブログには、処理内容に関する属性情報が記録される。属性情報には、処理を行った主体、処理が行われた時期、処理の内容等の情報が含まれる。例えば、処理(ジョブ)としてコピー(複写)が行われた場合、装置の識別情報、処理の実行者の識別情報、処理の実行日時、実行された処理がコピーであることを示すフラグ等の情報が記録される。ログイメージは、処理(ジョブ)の対象であった画像(イメージ)である。詳しくは後述するが、本実施形態では、このログイメージが、印刷装置100の画像作成手段101により作成された文書画像と印刷装置100の画像読み取り手段103により読み取られた媒体画像とに分かれている場合と、これらが合成された1つの画像である場合とがある。
【0017】
検索装置300は、印刷装置100の印刷手段102によって媒体に印刷された画像を検索キーとして、ログ情報保持部200に保持されているイメージログを検索する。すなわち、本実施形態の検索装置300は、画像検索を行う。この検索装置300は、パーソナル・コンピュータ等の情報処理装置により実現される。本実施形態では、画像検索の手法は、特に限定せず、例えば特許文献1(特開2003−256427号公報)に開示されるような、既存の手法を用いることができる。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の検索装置300は、印刷物画像取得手段301と、検索手段302とを備える。印刷物画像取得手段301は、スキャナにより読み取られた印刷物の画像(印刷物画像)を取得する。検索手段302は、印刷物画像取得手段301により取得された印刷物画像を検索キーとして、ログ情報保持部200に保持されているイメージログを検索する。
【0019】
なお、図1では、印刷装置100と、ログ情報保持部200と、検索装置300とを個別に記載しているが、実際のシステムにおいては、これらが別個のハードウェアで構成されるとは限らない。例えば、ログ情報保持部200を、検索装置300に設けられた磁気ディスク装置等の記憶装置として実装し、ログ管理装置として構成しても良い。また、ログ情報保持部200を、印刷装置100に設けられた記憶装置として実装しても良い。さらに、印刷装置100と、ログ情報保持部200と、検索装置300の機能の全てを、単一のハードウェアの機能として構成しても良い。
【0020】
<検索対象>
本実施形態における検索対象の画像について説明する。
イメージログの検索においては、印刷物画像とイメージログに含まれるログイメージとの類似性を判定することが必要となる場合がある。ここで、色や模様の付いた用紙、文字や図形が既に印刷されている用紙等に対して文書画像が印刷された場合、印刷物画像は、用紙に元々付されている色、模様、文字、図形等と文書画像とが重畳されたものとなる。そのため、画像検索において、印刷物画像とログイメージとの類似性の判定が不正確になるおそれがあった。
【0021】
図2は、電子文書と用紙(媒体)および、これらの画像と印刷物画像との関係を示す図である。
図2(A)および図2(B)は、同一の電子文書から作成された文書画像を相異なる用紙に印刷して印刷物画像が得られる様子を示している。図示のように、文書画像を用紙に印刷することにより、文書画像と用紙の媒体画像とが重ね合わされて、印刷物画像が形成されている。ここで、図2(A)と図2(B)では、文書画像を印刷する前の用紙の図柄が異なっている。そのため、文書画像が同一であっても、文書画像と媒体画像とが重ね合わされた印刷物画像は、異なっている。
【0022】
イメージログにおいて、印刷装置100の画像作成手段101により作成された文書画像のみをログイメージとして保存した場合、図2(A)の印刷物画像も、図2(B)の印刷物画像も文書画像とは類似しない。そのため、印刷物画像を検索キー(キー画像)としてイメージログの検索を行っても、印刷物に形成された文書画像を正確に検出することが困難となる。
【0023】
そこで、本実施形態では、図1を参照して上述したように、ログイメージとして文書画像および媒体画像(これらを合成した画像である場合を含む)を保存する。このログイメージは、文書画像と媒体画像とが重ね合わされた印刷物画像に相当する。これにより、印刷物画像を検索キーとするイメージログの正確な検索が実現される。
【0024】
また、本実施形態では、文書画像と媒体画像とが重ね合わされた上記の印刷物画像を得るために、下記の各方式を提案する。
(1)用紙を画像読み取り(スキャン)して媒体画像を取得し、この媒体画像と文書画像とを合成し、合成画像をログイメージとして保存する。
(2)用紙を画像読み取りして媒体画像を取得し、この媒体画像と文書画像とをログイメージとして保存する。そして、イメージログの検索の際に、媒体画像と文書画像とを合成し、印刷物画像と比較する。
(3)文書画像が印刷された後の用紙を画像読み取りし、文書画像と媒体画像とが重ね合わされた媒体画像を取得して、ログイメージとして保存する。
【0025】
印刷物画像を取得するための方式として、上記の何れの方式を用いるかに応じて、図1に示したシステムにおける印刷装置100および検索装置300の具体的な機能構成が異なる。そこで、以下、各方式に対応するシステムの具体的な機能構成について、個別に説明する。
【0026】
<方式(1)におけるシステムの機能構成>
図3は、本実施形態の文書処理システムの機能構成例を示す図である。
図3に示すシステムは、上記の方式(1)に対応している。すなわち、文書画像が印刷される前の用紙が画像読み取りされて媒体画像が取得される。また、文書画像と媒体画像とが合成された合成画像がログイメージとして保存される。なお、図3において、実線は、媒体である用紙が搬送される経路を示し、一点鎖線は、画像データが伝送される経路を示す。
【0027】
図3に示すシステムにおいて、印刷装置100は、給紙部110と、画像作成部120と、印刷部130と、排出部140と、画像読み取り部150と、画像合成部160とを備える。これらの構成のうち、画像作成部120は図1に示した画像作成手段101に、印刷部130は図1に示した印刷手段102に、画像読み取り部150は図1に示した画像読み取り手段103に、それぞれ対応している。
【0028】
給紙部110は、用紙(媒体)を収容するカセット、用紙を搬送する搬送機構等を備えて構成され、用紙を画像読み取り部150に供給する。
画像作成部120は、印刷装置100の制御装置(コンピュータ)により実現され、印刷対象の画像データを取得し、文書画像(ラスタ画像)を作成する。作成された文書画像は、印刷部130および画像合成部160へ送られる。
印刷部130は、電子写真方式やインクジェット方式による印刷機構を備え、画像読み取り部150を経て供給された用紙に対して、画像作成部120から受信した文書画像を印刷する。文書画像が印刷された用紙(印刷物)は、排出部140へ搬送される。
排出部140は、用紙を搬送する搬送機構、排出された用紙を収容するトレイ等を備えて構成され、文書画像が印刷された印刷物を印刷装置100の外部へ排出する。
【0029】
画像読み取り部150は、印刷装置100に設けられたスキャナ機能および制御装置により実現され、給紙部110から供給された用紙を画像読み取りし、媒体画像(電子画像)を取得する。そして、取得した媒体画像を画像合成部160に送る。読み取りが済んだ用紙は、印刷部130へ搬送される。
画像合成部160は、印刷装置100の制御装置により実現され、画像作成部120により作成された文書画像と、画像読み取り部150により取得された媒体画像とを合成し、合成画像を作成する。この合成画像は、上記印刷物を画像読み取りして得られる印刷物画像に相当している。
印刷装置100の制御装置(図示せず)は、この合成画像をログイメージとして、ジョブログを付加してイメージログを作成し、ログ情報保持部200に保持させる。
【0030】
図3に示すシステムにおいて、検索装置300は、画像読み取り部310と、検索部320と、出力部330とを備える。これらの構成のうち、画像読み取り部310は図1に示した印刷物画像取得手段301に、検索部320は図1に示した検索手段302に、それぞれ対応している。
【0031】
画像読み取り部310は、スキャナおよびプログラム制御されたCPUにより実現され、印刷物を画像読み取りし、印刷物画像(電子画像)を取得する。そして、取得した印刷物画像を検索部320に送る。
検索部320は、画像読み取り部310で読み取った印刷物画像を検索キーとして、ログ情報保持部200に保持されているイメージログを検索する。本実施形態では、印刷物画像に対するログイメージの類似度の高いものから順に並ぶように、イメージログを並べ替えて、検索結果とする。イメージログのデータ数が多い場合には、上位から一定数のイメージログを抽出して検索結果としても良い。
出力部330は、検索部320の検索結果として得られたイメージログの情報(ジョブログに含まれる情報およびログイメージの画像)を、ディスプレイ装置(図示せず)に表示する。このとき、出力部330は、ユーザによる操作を受け付けて、検索部320の検索において類似度が高いと判定されたイメージログから順に情報を表示出力する。
【0032】
検索部320による画像の類似度の判定には、既存の種々の判定手法を用いることができる。しかし、所望のイメージログを検出するために適切な類似判定の基準は、個々の事例に応じて異なる場合もあり、検索部320において機械的に行われる類似判定によって、必ず適切なイメージログが検出されるとは限らない。そこで、本実施形態では、検索部320は、印刷物画像に対するログイメージの類似度の高いものから順にイメージログを並べ替えることとし、並べ替えられたイメージログを出力部330により表示して、人の視覚による判断を行うこととした。すなわち、出力部330により表示されたイメージログを、ユーザが視覚によって検証し、ユーザが所望するイメージログを特定するようにした。
【0033】
図4は、図3に示すシステムの検索装置300による検索処理の内容および手順を示すフローチャートである。
図4を参照すると、まず、画像読み取り部310が、印刷物を画像読み取りし、印刷物画像を取得する(ステップ401)。次に、検索部320が、ログ情報保持部200からイメージログを読み出し、各イメージログのログイメージと、ステップ401で取得された印刷物画像との類似度を判定する(ステップ402)。そして、検索部320が、ステップ402の判定結果に基づき、ログイメージの類似度の高いものから順に、イメージログを並べ替える(ステップ403)。この後、出力部330が、ステップ403で並べ替えられた順に、イメージログの情報を表示する(ステップ404)。
【0034】
<方式(2)におけるシステムの機能構成>
図5は、本実施形態の文書処理システムの他の機能構成例を示す図である。
図5に示すシステムは、上記の方式(2)に対応している。すなわち、文書画像が印刷される前の用紙が画像読み取りされて媒体画像が取得される。また、文書画像と媒体画像とが、それぞれログイメージとして保存される。なお、図5においても図3と同様に、実線は、媒体である用紙が搬送される経路を示し、一点鎖線は、画像データが伝送される経路を示す。
【0035】
図5に示すシステムにおいて、印刷装置100は、給紙部110と、画像作成部120と、印刷部130と、排出部140と、画像読み取り部150とを備える。これらの構成のうち、画像作成部120は図1に示した画像作成手段101に、印刷部130は図1に示した印刷手段102に、画像読み取り部150は図1に示した画像読み取り手段103に、それぞれ対応している。また、給紙部110、画像作成部120、印刷部130、排出部140の機能は、図3に示したシステムにおける印刷装置100の対応する各機能と同様である。
【0036】
画像読み取り部150は、印刷装置100に設けられたスキャナ機能および制御装置により実現され、給紙部110から供給された用紙を画像読み取りし、媒体画像(電子画像)を取得する。読み取りが済んだ用紙は、印刷部130へ搬送される。
印刷装置100の制御装置(図示せず)は、画像作成部120により作成された文書画像と、画像読み取り部150において取得された媒体画像とをログイメージとして、ジョブログを付加してイメージログを作成し、ログ情報保持部200に保持させる。
【0037】
図5に示すシステムにおいて、検索装置300は、画像読み取り部310と、検索部321と、出力部330と、画像合成部340を備える。これらの構成のうち、画像読み取り部310は図1に示した印刷物画像取得手段301に、検索部321は図1に示した検索手段302に、それぞれ対応している。また、画像読み取り部310、出力部330の機能は、図3に示したシステムにおける検索装置300の対応する各機能と同様である。
【0038】
画像合成部340は、ログ情報保持部200からイメージログを取得し、このイメージログにログイメージとして含まれている文書画像と媒体画像を合成して、合成画像を作成する。この合成画像は、画像読み取り部310が印刷物を画像読み取りすることによって得られる印刷物画像に相当する。
検索部321は、画像読み取り部310で読み取った印刷物画像を検索キーとして、ログ情報保持部200に保持されているイメージログを検索する。本実施形態では、画像合成部340により作成された合成画像およびイメージログのログイメージに含まれる文書画像を用いて、印刷物画像との類似度を判定する。
【0039】
図6は、図5に示すシステムの検索装置300による検索処理の内容および手順を示すフローチャートである。
図6を参照すると、まず、画像読み取り部310が、印刷物を画像読み取りし、印刷物画像を取得する(ステップ601)。また、画像合成部340が、ログ情報保持部200からイメージログを読み出し、各イメージログのログイメージに含まれる文書画像と媒体画像とを合成する(ステップ602)。そして、検索部321は、ステップ602で作成された合成画像と印刷物画像との類似度を判定し、印刷物画像に最も類似する合成画像を特定する(ステップ603)。
【0040】
次に、検索部321は、ステップ603で特定された合成画像に対応するイメージログの文書画像を抽出する。そして、この文書画像をキー画像として、他の各イメージログのログイメージに含まれる文書画像との類似度を判定する(ステップ604)。ここで、文書画像どうしを対象として類似度を判定することにより、媒体画像の影響を受けずに、内容の同じ文書について行われた処理に関するイメージログが検出される。
【0041】
この後、検索部321は、ステップ604の判定結果に基づき、文書画像の類似度の高いものから順に、イメージログを並べ替える(ステップ605)。そして、出力部330が、ステップ605で並べ替えられた順に、イメージログの情報を表示する(ステップ606)。
【0042】
上記の構成では、イメージログには、ログイメージとして文書画像と媒体画像とが含まれている。したがって、印刷物画像との類似度判断の対象としては、文書画像と合成画像を重複して用いても良い。図6に示した動作例では、まず合成画像と印刷物画像とを比較し、印刷物画像に最も類似する合成画像を特定し、その後に文書画像どうしで類似度を判定したが、印刷物画像と文書画像とを直接比較して類似度を判定するステップを設けても良い。合成画像と印刷物画像との類似度の判定結果と、文書画像と印刷物画像との類似度の判定結果とを比較して、類似度の判定結果の精度を向上させても良い。また、文書画像が印刷された用紙が背景のない白紙などである場合、画像合成部340による合成画像の作成を行わず、文書画像を対象として、印刷物画像との類似度を判定しても良い。さらに、上記のステップ604では、文書画像どうしの類似度を判定したが、媒体画像の影響を受けることを前提として、敢えて合成画像どうしの類似度を判定しても良い。
【0043】
また、上記の構成では、ログイメージに文書画像と媒体画像の双方が含まれるものとして記載したが、ログイメージとしてイメージログに保持されるのは文書画像のみとし、媒体画像はイメージログとは別ファイルとして保持するようにしても良い。この場合、テーブルやポインタ等の手段により、イメージログと、このイメージログにより特定される文書処理(印刷)において用いられた用紙の媒体画像のファイルとが関連付けられる必要がある。検索装置300の画像合成部340は、このテーブルやポインタ等を参照して、イメージログと、このイメージログに関連付けられた媒体画像とを取得し、合成画像を作成する。
【0044】
ところで、上記の構成および動作例では、用紙を画像読み取りして媒体画像を取得し、この媒体画像と文書画像とを合成して合成画像を作成した。これに対し、用紙の画像としての特徴(色、模様、印刷されている文字や図形の種類およびその配置等)を示す情報をコード化して用紙に記録しておき、画像読み取りした際に、この情報を読み取るようにしても良い。この場合、イメージログには、コードから読み取った情報(以下、コード情報)を保存しておけば良く、電子画像としての媒体画像を保存しておく必要はない。検索装置300において合成画像を作成する際には、このコード情報に基づいて用紙の媒体画像を作成し、文書画像と合成すれば良い。
【0045】
図7は、コード情報から媒体画像を作成する場合の文書処理システムの機能構成例を示す図である。
この構成では、上記のように、媒体画像自体ではなく、印刷装置100の画像読み取り部150で読み取られたコード情報が、イメージログのジョブログに記述されてログ情報保持部200に保持される。また、コード情報はイメージログのジョブログに含まれるのではなく、別ファイルとしてイメージログに関連付けて保存しても良い。
【0046】
図7に示すように、検索装置300は、画像作成部350を備える。画像作成部350は、ログ情報保持部200からコード情報を取得し、このコード情報に基づいて媒体画像を作成する。作成された媒体画像は画像合成部340に送られる。画像合成部340は、画像作成部350から取得した媒体画像と、ログ情報保持部200から取得した文書画像とを合成し、合成画像を検索部321に送る。検索部321による処理は、図6に示した内容と同様である。
【0047】
<方式(3)におけるシステムの機能構成>
図8は、本実施形態の文書処理システムのさらに他の機能構成例を示す図である。
図8に示すシステムは、上記の方式(3)に対応している。すなわち、文書画像が印刷された後の用紙が画像読み取りされて媒体画像が取得される。そして、この媒体画像がログイメージとして保存される。なお、図8においても図3と同様に、実線は、媒体である用紙が搬送される経路を示し、一点鎖線は、画像データが伝送される経路を示す。
【0048】
図8に示すシステムにおいて、印刷装置100は、給紙部110と、画像作成部120と、印刷部130と、排出部140と、画像読み取り部151とを備える。これらの構成のうち、画像作成部120は図1に示した画像作成手段101に、印刷部130は図1に示した印刷手段102に、画像読み取り部151は図1に示した画像読み取り手段103に、それぞれ対応している。また、給紙部110、画像作成部120、印刷部130、排出部140の機能は、図3に示したシステムにおける印刷装置100の対応する各機能と同様である。
【0049】
図8に示すシステムでは、給紙部110から直接、印刷部130へ用紙が搬送される。そして、画像作成部120で作成された文書画像が用紙に印刷される。文書画像が印刷された用紙は、画像読み取り部151へ搬送される。
画像読み取り部151は、印刷部130により文書画像が印刷された後に、用紙に対する画像読み取りを行う。この画像読み取りによって得られる媒体画像は、印刷物画像そのものである。読み取りが済んだ用紙は、排出部140へ搬送される。
印刷装置100の制御装置(図示せず)は、画像読み取り部151において取得された媒体画像をログイメージとして、ジョブログを付加してイメージログを作成し、ログ情報保持部200に保持させる。
【0050】
図8に示すシステムにおいて、検索装置300は、画像読み取り部310と、検索部320と、出力部330とを備える。これらの構成のうち、画像読み取り部310は図1に示した印刷物画像取得手段301に、検索部320は図1に示した検索手段302に、それぞれ対応している。また、画像読み取り部310、検索部320、出力部330の各機能は、図3に示したシステムにおける検索装置300の対応する各機能と同様である。ただし、図8のシステムでは、印刷物画像と等しい媒体画像がログイメージとしてログ情報保持部200に保持されている。そのため、検索部320では、この媒体画像と画像読み取り部310において取得された印刷物画像とが比較されて、類似度の判定が行われる。また、この検索装置300による検索処理は、図4のフローチャートに示した処理と同様である。
【0051】
図9は、本実施形態の検索装置300を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
図9に示すコンピュータ10は、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)10aと、記憶手段である主記憶装置(メインメモリ)10bおよび外部記憶装置10cを備える。外部記憶装置10cとしては、一般に磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)が用いられる。また、図9のコンピュータ10は、ネットワークを介して外部装置に接続するためのネットワークI/F(インターフェイス)10dと、ディスプレイ装置へ表示出力を行うための表示機構10eと、音声出力を行うための音声機構10fとを備える。さらに、キーボードやマウス等の入力デバイス10gを備える。CPU10aと他の構成要素との間には、図示しないチップセットやブリッジ回路が介在している。
【0052】
図9において、各構成要素は、システムバスや入出力バス等の各種のバスを介して接続される。例えば、CPU10aと主記憶装置10bの間は、システムバスやメモリバスを介して接続される。また、CPU10aと外部記憶装置10c、ネットワークI/F10d、表示機構10e、音声機構10f、入力デバイス10g等との間は、PCI(Peripheral Components Interconnect)、PCI Express、シリアルATA(AT Attachment)、USB(Universal Serial Bus)、AGP(Accelerated Graphics Port)等の入出力バスを介して接続される。
【0053】
なお、図9は、検索装置300を実現するのに好適なコンピュータのハードウェア構成を例示するに過ぎず、図示の構成に限定されないことは言うまでもない。例えば、補助記憶装置として、外部記憶装置10cの他に、フレキシブルディスクや光学ディスクをメディアとするドライブを設けたり、USBメモリを設けたりしても良い。USBメモリは、USBを介してブリッジ回路に接続されることとなる。また、表示機構10eや音声機構10fを独立した構成とせず、チップセットの機能として備えるようにしても良い。
【0054】
本実施形態の検索装置300を図9に示すコンピュータ10により実現する場合、検索部320、出力部330、画像合成部340の各機能は、プログラム制御されたCPU10aと主記憶装置10bとで実現される。プログラムは外部記憶装置10c等の記憶手段に格納されており、このプログラムを主記憶装置10bに読み込み、CPU10aが実行することにより、これらの機能が実現される。また、画像読み取り部310は、コンピュータ10に接続された図示しない外部装置である画像読み取り装置(スキャナ)により実現される。ログ情報保持部200が検索装置300に実装される場合、このログ情報保持部200は、外部記憶装置10cにより実現される。
【0055】
以上、本実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。例えば、ログイメージを取得し、イメージログを検索するための具体的な方式を説明したが、これらは単独で用いる他、組合せて用いることにより、複合的に印刷物画像とログイメージとの類似判定を行い、イメージログを検索しても良い。また、図3、5、7、8に示す構成では、検索装置300が、印刷物画像取得手段301として、画像読み取り部310を備えているが、外部接続された画像読み取り装置(スキャナ)により印刷物画像を取得する構成としても良い。その他、上記実施形態に、種々の変更または改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0056】
100…印刷装置、110…給紙部、120…画像作成部、130…印刷部、140…排出部、150、151…画像読み取り部、160…画像合成部、200…ログ情報保持部、300…検索装置、310…画像読み取り部、320、321…検索部、330…出力部、340…画像合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に文書画像を印刷する印刷手段と、
前記媒体に対する画像読み取りを行う画像読み取り手段と、
前記印刷手段による処理の履歴情報を保持する保持手段と、
前記印刷手段により前記媒体に前記文書画像が印刷された印刷物の画像に基づいて前記保持手段に保持されている前記履歴情報を検索する検索手段とを備え、
前記検索手段は、前記画像読み取り手段により読み取られた前記媒体の画像と前記文書画像を合成した合成画像と、前記印刷物の画像との類似判定を行い、判定結果に基づいて、当該印刷物に対する処理の履歴情報を検索することを特徴とする文書処理システム。
【請求項2】
前記保持手段は、前記画像読み取り手段により読み取られた前記媒体の画像と前記文書画像とを合成した合成画像を、前記履歴情報の一部として、または前記履歴情報に関連付けて保持し、
前記検索手段は、前記保持手段に保持されている前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の文書処理システム。
【請求項3】
前記保持手段は、前記画像読み取り手段により読み取られた前記媒体の画像および前記文書画像を、前記履歴情報の一部として、または前記履歴情報に関連付けて保持し、
前記検索手段は、前記保持手段に保持されている前記媒体の画像および前記文書画像を取得して合成し、得られた前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の文書処理システム。
【請求項4】
前記画像読み取り手段は、前記印刷手段により前記文書画像が印刷された後の前記媒体を画像読み取りすることにより、当該文書画像と当該媒体の画像とが合成された画像を取得し、
前記保持手段は、前記画像読み取り手段により取得された前記画像を、前記履歴情報の一部として、または前記履歴情報に関連付けて保持し、
前記検索手段は、前記保持手段に保持されている前記画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の文書処理システム。
【請求項5】
媒体に文書画像が印刷された印刷物を画像読み取りして得られた印刷物の画像を取得する印刷物画像取得手段と、
前記媒体の画像である媒体画像と前記文書画像を合成した合成画像と、前記印刷物画像取得手段により取得された前記印刷物の画像との類似判定を行い、判定結果に基づいて、蓄積された前記文書画像の情報の中から前記印刷物の画像に対応する文書画像の情報を検索する検索手段と、
を備えることを特徴とする検索装置。
【請求項6】
前記検索手段は、前記文書画像の情報に関連付けて前記合成画像を保持する記憶装置から当該合成画像を取得し、取得した当該合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置。
【請求項7】
前記文書画像の情報に関連付けて当該文書画像および前記媒体画像を保持する記憶装置から当該文書画像および当該媒体画像を取得し、取得した当該文書画像および当該媒体画像を合成して合成画像を作成する合成手段をさらに備え、
前記検索手段は、前記合成手段により作成された前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置。
【請求項8】
前記文書画像の情報に関連付けて当該文書画像および前記媒体の画像としての特徴を示す情報を保持する記憶装置から当該情報を取得し、取得した当該情報に基づいて前記媒体画像を作成する画像作成手段と、
前記記憶装置から当該文書画像を取得し、前記画像作成手段から前記媒体画像を取得して、取得した当該文書画像および当該媒体画像を合成して合成画像を作成する合成手段とをさらに備え、
前記検索手段は、前記合成手段により作成された前記合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置。
【請求項9】
前記検索手段は、前記文書画像が印刷された後の前記媒体を画像読み取りすることにより得られた前記合成画像を前記文書画像の情報に関連付けて保持する記憶装置から、当該合成画像を取得し、取得した当該合成画像と前記印刷物の画像との類似判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の検索装置。
【請求項10】
コンピュータに、
媒体に文書画像が印刷された印刷物を画像読み取りして得られた印刷物の画像を取得する処理と、
前記媒体の画像である媒体画像と前記文書画像を合成した合成画像と、前記印刷物の画像との類似判定を行う処理と、
前記類似判定の判定結果に基づいて、蓄積された前記文書画像の情報の中から前記印刷物の画像に対応する文書画像の情報を検索する処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−218336(P2010−218336A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−65468(P2009−65468)
【出願日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】