説明

料金収受システム

【課題】異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合であっても、容易に通行料金を決定することが可能な料金収受システムを提供する。
【解決手段】有料道路Aの出口ゲート10−1からの出口情報ExA1を、処理装置20で有料道路Bの入口情報EnB2に変換する。そして、処理装置20で、入口情報EnB2及び出口ゲート30−1からの出口情報ExB1を用いて、第1の入口−出口情報を作成し、有料道路Bの通行料金を決定する。また、有料道路Aの入口ゲート10−2からの入口情報EnA1を、処理装置20で有料道路Bの出口情報ExB2に変換する。そして、処理装置20で、入口ゲート30−2からの入口情報ExB1及び出口情報ExB2を用いて、第2の入口−出口情報を作成し、有料道路Bの通行料金を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高速道路等の有料道路を利用する車両から通行料金を徴収する料金収受システムに関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路の料金所に設置された路側装置と、車両に搭載された車載器との間で通信を行い、車両を停止させずに有料道路の通行料金を自動的に徴収する技術としてETC(Electronic Toll Collection)が存在する(例えば、特許文献1参照)。ETCは、通行料金の徴収に必要な経費を削減すると共に、料金所で頻発される渋滞の緩和を目的として開発されたものである。
【0003】
ところで、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場所がある。このように接合された有料道路の通行料金をETCにより徴収しようとする場合、運営会社毎に通行料金を決定する必要があるため、通行料金を決定するための処理が複雑になるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−251826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合、通行料金を決定するための処理が複雑になるという問題がある。
【0006】
この発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合であっても、容易に通行料金を決定することが可能な料金収受システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る料金収受システムは、第1の有料道路から退場し、前記第1の有料道路と接合された第2の有料道路へ入場した後、前記第2の有料道路から退場する車両から、前記第2の有料道路の通行料金を徴収する料金収受システムにおいて、前記第1の有料道路に設置され、前記第1の有料道路から退場して前記第2の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第1の有料道路で採用される第1のデータ形式の第1の出口情報を作成する第1の出口側装置と、前記第2の有料道路に設置され、前記第2の有料道路から退場する車両が通過したとき、前記第2の有料道路で採用される第2のデータ形式の第2の出口情報を作成する第2の出口側装置と、前記第1の出口情報を前記2のデータ形式に変換し、前記第2の有料道路の入口情報とする変換部と、前記変換部からの入口情報と、前記第2の出口情報とに基づき、前記通行料金を決定する料金決定部とを具備する。
【0008】
上記構成による料金収受システムでは、第1の有料道路の出口側装置からの第1の出口情報を、第2の有料道路の入口情報に変換する。そして、入口情報及び第2の出口情報を用いて、入口−出口情報を作成し、第2の有料道路の通行料金を決定する。これにより、複雑な処理をせずとも、第2の有料道路の通行料金を決定することが可能となる。
【0009】
また、本発明に係る料金収受システムでは、第1の有料道路から退場し、前記第1の有料道路と接合された第2の有料道路へ入場する車両から、前記第2の有料道路の通行料金を徴収する料金収受システムにおいて、前記第1の有料道路に設置され、前記第1の有料道路から退場して前記第2の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第1の有料道路で採用される第1のデータ形式の出口情報を作成する出口側装置と、前記出口情報を前記第2の有料道路で採用される第2のデータ形式に変換し、前記第2の有料道路の入口情報とする変換部と、前記第2の有料道路の均一通行料金と、前記第1の有料道路における料金決定要素を前記第2の有料道路における料金決定要素へ変換する変換情報とを記録する記録部と、前記入口情報に応じて、前記均一通行料金及び前記変換情報に基づいた前記通行料金を決定する料金決定部とを具備する。
【0010】
上記構成による料金収受システムでは、第1の有料道路の出口情報を第2の有料道路の入口情報へ変換し、第1の有料道路における料金決定要素を、第2の有料道路における料金決定要素へ変換する。これにより、有料道路Aと有料道路Bとで料金決定要素、例えば、車種の判別方法及び割引時間等、が異なる場合であっても、正確に第2の有料道路における通行料金を決定することが可能となる。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合であっても、容易に通行料金を決定することが可能な料金収受システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る料金収受システムの構成を示す図である。
【図2】図1の出口ゲートの構成を示す図である。
【図3】図1の料金収受システムの機能構成を示すブロック図である。
【図4】図3の処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図5】図3の記録部に記録される車種テーブルを示す図である。
【図6】図3の記録部に記録される料金テーブルを示す図である。
【図7】図3の記録部に記録される割引テーブルを示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る料金収受システムのその他の機能構成を示すブロック図である。
【図9】図8の処理部の機能構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る料金収受システムの構成を示す図である。
【図11】図10の料金収受システムの機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明に係る料金収受システムの実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る料金収受システムの構成を示す概略図である。図1において、第1の運営会社により運営される有料道路Aと、第2の運営会社により運営される有料道路Bとは、破線部により接合される。有料道路Aにおける接合部近傍には出口ゲート10−1及び入口ゲート10−2が設けられている。出口ゲート10−1及び入口ゲート10−2は、処理装置20と接続する。このとき、出口ゲート10−1、入口ゲート10−2及び処理装置20は、いずれも有料道路Aにおける装置であり、第1のデータ形式に則った信号の入出力を行う。
【0015】
また、有料道路BのインターチェンジIC1,IC2には出口ゲート30−1及び入口ゲート30−2がそれぞれ設けられている。出口ゲート30−1及び入口ゲート30−2は、処理装置40と接続する。このとき、出口ゲート30−1、入口ゲート30−2及び処理装置40は、いずれも有料道路Bにおける装置であり、第2のデータ形式に則った信号の入出力を行う。処理装置20と処理装置40とは、ネットワークNWを介して接続される。
【0016】
出口ゲート10−1は、図2に示すように、レーンを跨ぐように設置されたガントリ101−1と、ガントリ101−1の上部に固定されてレーン上の所定エリアを通過する車両V1のETC車載器と無線通信を行う路側無線器102−1と、車両の通過を検出する車両検出器103−1〜105−1と、通過ゲート107−1の開/閉制御を行う発進制御機106−1と、これらを制御すると共に処理装置20と接続する路側装置108−1とを備える。なお、入口ゲート10−2,30−2及び出口ゲート30−1は、出口ゲート10−1と同様の構成をしている。
【0017】
出口ゲート10−1は、車両V1が出口ゲート10−1を通過する際に、車両V1の有料道路Aの出口情報ExA1を路側装置108−1から処理装置20へ出力する。ここで、出口情報ExA1には、有料道路Aの入口ゲート(図示せず)のゲートID及び通過日時の情報と、出口ゲート10−1のゲートID及び通過日時の情報と、車両V1の車種に関する情報等とが含まれる。なお、有料道路Aで判断される車種情報は有料道路Aで特有のものである。また、出口情報ExA1は、有料道路Aで採用される第1のデータ形式に則って作成される。
【0018】
出口ゲート30−1は、車両V1が出口ゲート30−1を通過する際に、車両V1の有料道路Bの出口情報ExB1を路側装置308−1から処理装置40へ出力する。ここで、出口情報ExB1には、出口ゲート30−1のゲートID及び通過日時の情報と、車両V1の車種に関する情報等とが含まれる。なお、有料道路Bで判断される車種情報は有料道路Bで特有のものである。また、出口情報ExB1は、有料道路Bで採用される第2のデータ形式に則って作成される。
【0019】
入口ゲート30−2は、車両V1が入口ゲート30−2を通過する際に、車両V1の有料道路Bの入口情報EnB1を路側装置308−2から処理装置40へ出力する。ここで、入口情報EnB1には、入口ゲート30−2のゲートID及び通過日時の情報と、車両V1の車種に関する情報等とが含まれる。このとき、入口情報EnB1は、有料道路Bで採用される第2のデータ形式に則って作成される。
【0020】
入口ゲート10−2は、車両V1が入口ゲート10−2を通過する際に、入口ゲート10−2のゲートID及び通過日時の情報をETC車載器に書き込む。ETC車載器に書き込まれた情報は、車両V1が有料道路Aのその他の出口ゲート(図示せず)を通過する際に読み出され、有料道路Aの通行料金を決定する際に利用される。また、入口ゲート10−2は、車両V1が入口ゲート10−2を通過する際に、車両V1の有料道路Aの入口情報EnA1を路側装置108−2から処理装置20へ出力する。ここで、入口情報EnA1には、入口ゲート10−2のゲートID及び通過日時の情報と、車両V1の車種に関する情報等とが含まれる。このとき、入口情報EnA1は、有料道路Aで採用される第1のデータ形式に則って作成される。
【0021】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示すブロック図である。図3において、処理装置40は、受信部41及び接続インタフェース(I/F)42を備える。
【0022】
受信部41は、出口ゲート30−1と接続されており、出口ゲート30−1からの出口情報ExB1を受信する。受信部41は、受信した出口情報ExB1を接続インタフェース42及びネットワークNWを介して処理装置20へ出力する。
【0023】
また、受信部41は、入口ゲート30−2と接続されており、入口ゲート30−2からの入口情報EnB1を受信する。受信部41は、受信した入口情報EnB1を接続インタフェース42及びネットワークNWを介して処理装置20へ出力する。
【0024】
また、図3において、処理装置20は、受信部21、形式変換部22、処理部23、記録部24及び接続インタフェース25を備える。
【0025】
受信部21は、出口ゲート10−1と接続されており、出口ゲート10−1からの出口情報ExA1を受信する。受信部21は、受信した出口情報ExA1を形式変換部22へ出力する。また、受信部21は、入口ゲート10−2と接続されており、入口ゲート10−2からの入口情報EnA1を受信する。受信部21は、受信した入口情報EnA1を形式変換部22へ出力する。
【0026】
形式変換部22は、受信部21からの出口情報ExA1のデータ形式を、有料道路Bで使用される第2のデータ形式に変換し、有料道路Bの入口情報EnB2として処理部23へ出力する。また、形式変換部22は、受信部21からの入口情報EnA1のデータ形式を、有料道路Bで使用される第2のデータ形式に変換し、有料道路Bの出口情報ExB2として処理部23へ出力する。
【0027】
接続インタフェース25は、ネットワークNWと接続し、処理装置40からの出口情報ExB1又は入口情報EnB1を処理部23へ出力する。
【0028】
処理部23は、例えばマイクロプロセッサからなるCPU(Central Processing Unit)を備えたもので、図4に示す機能を有する。すなわち、処理部23は、判断部231及び料金決定部232を有する。
【0029】
判断部231は、形式変換部22からの入口情報EnB2と、接続インタフェース25からの出口情報ExB1とを受信する。判断部231は、入口情報EnB2と出口情報ExB1とから、有料道路Bの入口と出口とを判断し、第1の入口−出口情報を作成する。ここで、第1の入口−出口情報には、入口の地点及び出口の地点と、入口ゲートの通過日時及び出口ゲートの通過日時等とが含まれる。
【0030】
また、判断部231は、形式変換部22からの出口情報ExB2と、接続インタフェース25からの入口情報EnB1とを受信する。判断部231は、入口情報EnB1と出口情報ExB2とから、有料道路Bの入口と出口とを判断し、第2の入口−出口情報を作成する。ここで、第2の入口−出口情報には、入口の地点及び出口の地点と、入口ゲートの通過日時及び出口ゲートの通過日時等とが含まれる。
【0031】
料金決定部232は、判断部231で作成された第1又は第2の入口−出口情報を受け取り、記録部24を参照し、車両V1の有料道路Bの通行料金を決定する。記録部24には、有料道路Bの料金テーブルと、有料道路Aの料金決定要素を有料道路Bの料金決定要素へ変換する変換情報とが予め記録されている。ここで、料金テーブルは、有料道路Bにおける入場地点から退場地点までの対距離料金を示す。また、料金決定要素とは、料金決定部232が通行料金を決定する際に用いる要素であり、車種と、通行料金の割引時間及び割引額等とを含む。変換情報とは、有料道路Aにおける車種と有料道路Bにおける車種との対応を示す車種テーブル、及び、有料道路Aにおける割引時間と有料道路Bにおける割引時間との対応を示す割引テーブルを含む。決定された通行料金は、車両V1から徴収される。
【0032】
次に、以上のように構成された料金収受システムによる通行料金の決定処理を具体的に説明する。このとき、記録部24には、例えば、図5に示す車種テーブル、図6に示す料金テーブル、図7に示す割引テーブルが予め記録されている。なお、図6では、普通車についての料金テーブルのみが示されているが、記録部24には、大型車や軽車両についても同様の料金テーブルが設けられており、普通車と同様に適用可能である。
【0033】
まず、車両V1が有料道路Aから有料道路Bへ移動する場合を例に説明する。
【0034】
車両V1が出口ゲート10−1を通過すると、出口ゲート10−1は、有料道路Aの出口情報ExA1を処理装置20へ出力する。ここで、出口情報ExA1は、第1のデータ形式に則って作成されたものであり、出口ゲート10−1のゲートIDと、通過日時の情報:○○年○○月○○日3時00分と、車種に関する情報:中型車とを含む。
【0035】
車両V1は、有料道路Bを走行し、出口ゲート30−1から有料道路Bを退場する。出口ゲート30−1は、車両V1が通過すると、有料道路Bの出口情報ExB1を処理装置40へ出力する。ここで、出口情報ExB1は、第2のデータ形式に則って作成されたものであり、出口ゲート30−1のゲートIDと、通過日時の情報:○○年○○月○○日6時00分と、車種に関する情報:普通車とを含む。
【0036】
処理装置40は、受信部41により出口情報ExB1を受信し、接続インタフェース42からネットワークNWを介して処理装置20へ出力する。
【0037】
処理装置20は、受信部21により出口情報ExA1を受信し、形式変換部22で第2のデータ形式に則った入口情報EnB2に変換する。
【0038】
処理部23は、判断部231により入力情報EnB2と出口情報ExB1とから、有料道路Bにおける第1の入口−出口情報を作成する。例えば、判断部231は、出口ゲート10−1のゲートIDから地点a1を判断し、出口ゲート30−1のゲートIDから地点a3を判断する。そして、判断部231は、「入口:地点a1(○○年○○月○○日3時00分)、出口:地点a3(○○年○○月○○日6時00分)、車種:普通車」の第1の入口−出口情報を作成する。料金決定部232は、第1の入口−出口情報「入口:地点a1(○○年○○月○○日3時00分)、出口:地点a3(○○年○○月○○日6時00分)、車種:普通車」を受信し、図6の料金テーブルを参照し、地点a1から地点a3間の料金1,500円を求める。そして、料金決定部232は、図7の割引テーブルを参照して、通過日時が料金割引の対象にあると判断する。料金決定部232は、有料道路Bの通行料金を、1,500円に対して割引を考慮した750円と決定する。
【0039】
次に、車両V1が有料道路Bから有料道路Aへ移動する場合を例に説明する。
【0040】
車両V1が入口ゲート30−2を通過すると、入口ゲート30−2は、有料道路Bの入口情報EnB1を処理装置40へ出力する。ここで、入口情報EnB1は、第2のデータ形式に則って作成されたものであり、出口ゲート30−2のゲートIDと、通過日時の情報:○○年○○月○○日23時00分と、車種情報:普通車とを含む。
【0041】
車両V1は、有料道路Bを走行し、入口ゲート10−2から有料道路Aへ移動する。出口ゲート10−2は、車両V1が通過すると、有料道路Aの入口情報EnA1を処理装置20へ出力する。ここで、入口情報EnA1は、第1のデータ形式に則って作成されたものであり、出口ゲート10−2のゲートIDと、通過日時の情報:○○年○○月○○日2時00分と、車種情報:中型車とを含む。
【0042】
処理装置40は、受信部41により入口情報EnB1を受信し、接続インタフェース42からネットワークNWを介して処理装置20へ出力する。
【0043】
処理装置20は、受信部21により入口情報EnA1を受信し、形式変換部22で第2のデータ形式に則った出口情報ExB2に変換する。
【0044】
処理部23は、判断部231により入力情報EnB1と出口情報ExB2とから、有料道路Bにおける第2の入口−出口情報を作成する。例えば、判断部231は、入口ゲート30−2のゲートIDから地点a3を判断し、入口ゲート10−2のゲートIDから地点a1を判断する。そして、判断部231は、「入口:地点a3(○○年○○月○○日23時00分)、出口:地点a1(○○年○○月○○日2時00分)、車種:普通車」の第2の入口−出口情報を作成する。料金決定部232は、第2の入口−出口情報「入口:地点a3(○○年○○月○○日23時00分)、出口:地点a1(○○年○○月○○日2時00分)、車種:普通車」を受信し、図6の料金テーブルを参照して、地点a3から地点a1間の料金1,500円を求める。そして、料金決定部232は、図7の割引テーブルを参照して、料金割引の対象にあると判断する。料金決定部232は、有料道路Bの通行料金を、1,500円に対して割引を考慮した750円と決定する。
【0045】
以上のように、上記第1の実施形態では、有料道路Aの出口ゲート10−1からの出口情報ExA1を、処理装置20で有料道路Bの入口情報EnB2に変換する。そして、処理装置20で、入口情報EnB2及び出口情報ExB1を用いて、第1の入口−出口情報を作成し、有料道路Bの通行料金を決定する。また、有料道路Aの入口ゲート10−2からの入口情報EnA1を、処理装置20で有料道路Bの出口情報ExB2に変換する。そして、処理装置20で、入口情報ExB1及び出口情報ExB2を用いて、第2の入口−出口情報を作成し、有料道路Bの通行料金を決定するようにしている。これにより、有料道路Bの通行料金を複雑な処理をせずとも決定することが可能となる。
【0046】
したがって、本実施形態に係る料金収受システムによれば、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合であっても、容易に通行料金を決定することができる。
【0047】
本実施形態に係る料金収受システムによれば、有料道路Aと有料道路Bとの接合部に有料道路Bの入口ゲートを設けずとも、有料道路Bの通行料金を決定することが可能となる。そのため、大規模な改修作業を行わなくとも、有料道路Bの料金を決定することが可能となる。
【0048】
[第2の実施形態]
図8は、本発明の第2の実施形態に係る料金収受システムのその他の機能構成を示すブロック図である。図8において、処理装置50は、受信部51及び接続インタフェース52を備える。
【0049】
受信部51は、出口ゲート10−1と接続されており、出口ゲート10−1からの出口情報ExA1を受信する。受信部51は、受信した出口情報ExA1を接続インタフェース52及びネットワークNWを介して処理装置60へ出力する。
【0050】
また、受信部51は、入口ゲート10−2と接続されており、入口ゲート10−2からの入口情報EnA1を受信する。受信部51は、受信した入口情報EnA1を接続インタフェース52及びネットワークNWを介して処理装置60へ出力する。
【0051】
また、図8において、処理装置60は、受信部61、処理部62、接続インタフェース63、形式変換部64及び記録部65を備える。
【0052】
受信部61は、出口ゲート30−1と接続されており、出口ゲート30−1からの出口情報ExB1を受信する。受信部61は、受信した出口情報ExB1を処理部62へ出力する。また、受信部61は、入口ゲート30−2と接続されており、入口ゲート30−2からの入口情報EnB1を受信する。受信部61は、受信した入口情報EnB1を処理部62へ出力する。
【0053】
接続インタフェース63は、ネットワークNWと接続し、処理装置50からの出口情報ExA1又は入口情報EnA1を形式変換部64へ出力する。
【0054】
形式変換部64は、接続インタフェース63からの出口情報ExA1のデータ形式を、有料道路Bで使用される第2のデータ形式に変換し、有料道路Bの入口情報EnB2とする。形式変換部64は、入口情報EnB2を処理部62へ出力する。また、形式変換部64は、接続インタフェース63からの入口情報EnA1のデータ形式を、有料道路Bで使用される第2のデータ形式に変換し、有料道路Bの出口情報ExB2とする。形式変換部64は、出口情報ExB2を処理部62へ出力する。
【0055】
処理部62は、図9に示す機能を有する。すなわち、処理部62は、判断部621及び料金決定部622を有する。
【0056】
判断部621は、形式変換部64からの入口情報EnB2と、受信部61からの出口情報ExB1とを受信する。判断部621は、入口情報EnB2と出口情報ExB1とから、有料道路Bの入口と出口とを判断し、第3の入口−出口情報を作成する。
【0057】
また、判断部621は、形式変換部64からの出口情報ExB2と、受信部61からの入口情報EnB1とを受信する。判断部621は、入口情報EnB1と出口情報ExB2とから、有料道路Bの入口と出口とを判断し、第4の入口−出口情報を作成する。
【0058】
料金決定部622は、判断部621からの第3又は第4の入口−出口情報を受け取り、記録部65を参照し、車両V1の有料道路Bの通行料金を決定する。記録部65には、有料道路Bの料金テーブル、車種テーブル及び割引テーブルが予め記録されている。決定された通行料金は、車両V1から徴収される。
【0059】
以上のように、上記第2の実施形態では、有料道路Aの出口ゲート10−1からの出口情報ExA1を、処理装置60で有料道路Bの入口情報EnB2に変換する。そして、処理装置60で、入口情報EnB2及び出口情報ExB1を用いて、第1の入口−出口情報を作成し、有料道路Bの通行料金を決定する。また、有料道路Aの入口ゲート10−2からの入口情報EnA1を、処理装置60で有料道路Bの出口情報ExB2に変換する。そして、処理装置60で、入口情報ExB1及び出口情報ExB2を用いて、第2の入口−出口情報を作成し、有料道路Bの通行料金を決定するようにしている。これにより、有料道路Bの通行料金を複雑な処理をせずとも決定することが可能となる。
【0060】
したがって、本実施形態に係る料金収受システムによれば、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合であっても、容易に通行料金を決定することができる。
【0061】
なお、第2の実施形態に係る料金収受システムは、図8に示されるものに限定される訳ではない。例えば、形式変換部64は、処理装置50に設けられていても構わない。
【0062】
[第3の実施形態]
図10は、本発明の第3の実施形態に係る料金収受システムの構成を示す概略図である。なお、本実施形態では、有料道路Bの料金が距離に関らず、均一料金である場合である。図10において、第1の運営会社により運営される有料道路Aと、第2の運営会社により運営される有料道路Bとは、破線部により接合される。有料道路Aにおける接合部近傍には出口ゲート10−1及び入口ゲート10−2が設けられている。出口ゲート10−1及び入口ゲート10−2は、処理装置70と接続する。このとき、出口ゲート10−1、入口ゲート10−2及び処理装置70は、いずれも有料道路Aにおける装置であり、第1のデータ形式に則った信号の入出力を行う。
【0063】
出口ゲート10−1及び入口ゲート10−2は、第1の実施形態における図2と同様の構成をしている。
【0064】
出口ゲート10−1は、車両V1が出口ゲート10−1を通過する際に、車両V1の有料道路Aの出口情報ExA1を路側装置108−1から処理装置20へ出力する。ここで、出口情報ExA1には、有料道路Aの入口ゲート(図示せず)のゲートID及び通過日時の情報と、出口ゲート10−1のゲートID及び通過日時の情報と、車両V1の車種に関する情報等とが含まれる。なお、有料道路Aで判断される車種情報は有料道路Aで特有のものである。また、出口情報ExA1は、有料道路Aで採用される第1のデータ形式に則って作成される。
【0065】
入口ゲート10−2は、車両V1が入口ゲート10−2を通過する際に、入口ゲート10−2のゲートID及び通過日時の情報をETC車載器に書き込む。ETC車載器に書き込まれた情報は、車両V1が有料道路Aのその他の出口ゲート(図示せず)を通過する際に読み出され、有料道路Aの通行料金を決定する際に利用される。また、入口ゲート10−2は、車両V1が入口ゲート10−2を通過する際に、車両V1の有料道路Aの入口情報EnA1を路側装置108−2から処理装置70へ出力する。ここで、入口情報EnA1には、入口ゲート10−2のゲートID及び通過日時の情報と、車両V1の車種に関する情報等とが含まれる。このとき、入口情報EnA1は、有料道路Aで採用される第1のデータ形式に則って作成される。
【0066】
図11は、本発明の第3の実施形態に係る料金収受システムの機能構成を示すブロック図である。図11において、処理装置70は、受信部71、形式変換部72、料金決定部73及び記録部74を備える。
【0067】
受信部71は、出口ゲート10−1と接続されており、出口ゲート10−1からの出口情報ExA1を受信する。受信部71は、受信した出口情報ExA1を形式変換部72へ出力する。また、受信部71は、入口ゲート10−2と接続されており、入口ゲート10−2からの入口情報EnA1を受信する。受信部71は、受信した入口情報EnA1を形式変換部72へ出力する。
【0068】
形式変換部72は、受信部71からの出口情報ExA1のデータ形式を、有料道路Bで使用される第2のデータ形式に変換し、有料道路Bの入口情報EnB2とする。また、形式変換部72は、受信部71からの入口情報EnA1のデータ形式を、有料道路Bで使用される第2のデータ形式に変換し、有料道路Bの出口情報ExB2とする。形式変換部72は、入口情報EnB2又は出口情報ExB2を料金決定部73へ出力する。
【0069】
料金決定部73は、形式変換部72からの入口情報EnB2を受け取り、記録部74を参照し、車両V1の有料道路Bの通行料金を決定する。記録部74には、有料道路Bの料金と、有料道路Aの料金決定要素を有料道路Bの料金決定要素へ変換する変換情報とが予め記録されている。ここで、料金決定要素とは、料金決定部73が通行料金を決定する際に用いる要素であり、車種と、通行料金の割引時間及び割引額等とを含む。変換情報とは、有料道路Aにおける車種と、有料道路Bにおける車種との対応を示す車種テーブルと、有料道路Aにおける割引時間と、有料道路Bにおける割引時間との対応を示す割引テーブルとを含む。
【0070】
また、料金決定部73は、形式変換部72からの出口情報ExB2を受け取り、記録部74を参照し、車両V1の有料道路Bの通行料金を決定する。決定された通行料金は、車両V1から徴収される。
【0071】
次に、以上のように構成された料金収受システムによる通行料金の決定処理を具体的に説明する。このとき、記録部74には、図5に示す車種テーブル、有料道路Bの均一料金及び図7に示す割引テーブルが予め記録されている。なお、有料道路Bの均一料金は、車種毎に設定されている。
【0072】
まず、車両V1が有料道路Aから有料道路Bへ移動する場合を例に説明する。
【0073】
車両V1が出口ゲート10−1を通過すると、出口ゲート10−1は、有料道路Aの出口情報ExA1を処理装置70へ出力する。ここで、出口情報ExA1は、第1のデータ形式に則って作成されたものであり、出口ゲート10−1のゲートIDと、通過日時の情報:○○年○○月○○日3時00分と、車種に関する情報:中型車とを含む。
【0074】
処理装置70は、受信部71により出口情報ExA1を受信し、形式変換部22で第2のデータ形式に則った入口情報EnB2に変換する。
【0075】
料金決定部73は、入力情報EnB2(ゲートID、通過日時の情報:○○年○○月○○日3時00分、車種:中型車)を受信し、図5の車種テーブルを参照し、有料道路Bにおける車種を選択する。有料道路Aにおける中型車は、図5に示す車種テーブルによれば、有料道路Bにおける普通車となる。また、料金決定部73は、普通車の均一料金を設定する。そして、料金決定部73は、図7の割引テーブルを参照して、通過日時:○○年○○月○○日3時00分が料金割引の対象にあると判断する。料金決定部73は、普通車における均一料金から図7の割引を行い、有料道路Bの通行料金を決定する。
【0076】
次に、車両V1が有料道路Bから有料道路Aへ移動する場合を例に説明する。
【0077】
車両V1は、有料道路Bを走行し、入口ゲート10−2から有料道路Aへ移動する。出口ゲート10−2は、車両V1が通過すると、有料道路Aの入口情報EnA1を処理装置70へ出力する。ここで、入口情報EnA1は、第1のデータ形式に則って作成されたものであり、出口ゲート10−2のゲートIDと、通過日時の情報:○○年○○月○○日2時00分と、車種情報:中型車とを含む。
【0078】
処理装置70は、受信部71により入口情報EnA1を受信し、形式変換部72で第2のデータ形式に則った出口情報ExB2に変換する。
【0079】
料金決定部73は、出口情報ExB2(ゲートID、通過日時の情報:○○年○○月○○日2時00分、車種:中型車)を受信し、図5の車種テーブルを参照し、有料道路Bにおける車種を選択する。有料道路Aにおける中型車は、図5に示す車種テーブルによれば、有料道路Bにおける普通車となる。また、料金決定部73は、普通車の均一料金を設定する。そして、料金決定部73は、図7の割引テーブルを参照して、通過日時:○○年○○月○○日2時00分が料金割引の対象にあると判断する。料金決定部73は、普通車における均一料金から図7の割引を行い、有料道路Bの通行料金を決定する。
【0080】
以上のように、上記第3の実施形態では、有料道路Aの出口情報を有料道路Bの入口情報に変換する。また、有料道路Aの入口情報を有料道路Bの出口情報に変換する。このとき、処理装置70で、有料道路Aの車種情報を、有料道路Bの車種情報に読み替えるようにしている。これにより、有料道路Aと有料道路Bとで車種の判別方法が異なる場合であっても、正確に有料道路Bにおける通行料金を決定することが可能となる。
【0081】
また、上記第3の実施形態では、処理装置70で、有料道路Aにおける通行料金の割引時間及び割引額を、有料道路Bの通行料金の割引時間及び割引額で換算するようにしている。これにより、有料道路Aと有料道路Bとで通行料金の割引時間及び割引額が異なる場合であっても、正確に有料道路Bにおける通行料金を決定することが可能となる。
【0082】
したがって、本実施形態に係る料金収受システムによれば、異なる運営会社により運営される有料道路が接合される場合であっても、容易に通行料金を決定することができる。
【0083】
なお、上記各実施形態では、料金決定要素に、車種と、通行料金の割引時間及び割引額とが含まれる例を説明したが、上記各実施形態は、これに限定される訳ではない。
【0084】
さらに、この発明は上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0085】
10−1,30−1…出口ゲート
101−1…ガントリ
102−1…路側無線器
103−1〜105−1…車両検出器
106−1…発進制御機
107−1…通過ゲート
108−1,108−2,308−1,308−2…路側装置
10−2,30−2…入口ゲート
20,40,50,60,70…処理装置
21,41,51,61,71…受信部
22,64,72…形式変換部
23,62…処理部
231,621…判断部
232,622,73…料金決定部
24,65,74…記録部
25,42,52,63…接続I/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の有料道路から退場し、前記第1の有料道路と接合された第2の有料道路へ入場した後、前記第2の有料道路から退場する車両から、前記第2の有料道路の通行料金を徴収する料金収受システムにおいて、
前記第1の有料道路に設置され、前記第1の有料道路から退場して前記第2の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第1の有料道路で採用される第1のデータ形式の第1の出口情報を作成する第1の出口側装置と、
前記第2の有料道路に設置され、前記第2の有料道路から退場する車両が通過したとき、前記第2の有料道路で採用される第2のデータ形式の第2の出口情報を作成する第2の出口側装置と、
前記第1の出口情報を前記2のデータ形式に変換し、前記第2の有料道路の入口情報とする変換部と、
前記変換部からの入口情報と、前記第2の出口情報とに基づき、前記通行料金を決定する料金決定部と
を具備することを特徴とする料金収受システム。
【請求項2】
第1の有料道路へ入場した後、前記第1の有料道路と接合された第2の有料道路へ入場する車両から、前記第1の有料道路の通行料金を徴収する料金収受システムにおいて、
前記第1の有料道路に設置され、前記第1の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第1の有料道路で採用される第1のデータ形式の第1の入口情報を作成する第1の入口側装置と、
前記第2の有料道路に設置され、前記第1の有料道路から退場して前記第2の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第2の有料道路で採用される第2のデータ形式の第2の入口情報を作成する第2の入口側装置と、
前記第2の入口情報を前記1のデータ形式に変換し、前記第1の有料道路の出口情報とする変換部と、
前記変換部からの第1の入口情報と、前記出口情報とに基づき、前記通行料金を決定する料金決定部と
を具備することを特徴とする料金収受システム。
【請求項3】
第1の有料道路から退場し、前記第1の有料道路と接合された第2の有料道路へ入場する車両から、前記第2の有料道路の通行料金を徴収する料金収受システムにおいて、
前記第1の有料道路に設置され、前記第1の有料道路から退場して前記第2の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第1の有料道路で採用される第1のデータ形式の出口情報を作成する出口側装置と、
前記出口情報を前記第2の有料道路で採用される第2のデータ形式に変換し、前記第2の有料道路の入口情報とする変換部と、
前記第2の有料道路の均一通行料金と、前記第1の有料道路における料金決定要素を前記第2の有料道路における料金決定要素へ変換する変換情報とを記録する記録部と、
前記入口情報に応じて、前記均一通行料金及び前記変換情報に基づいた前記通行料金を決定する料金決定部と
を具備することを特徴とする料金収受システム。
【請求項4】
前記料金決定要素は、前記車両の車種を含み、
前記変換情報は、前記第1の有料道路における車種を前記第2の有料道路における車種に変換する情報を含むことを特徴とする請求項3記載の料金収受システム。
【請求項5】
前記料金決定要素は、前記均一通行料金の割引時間及び割引額を含み、
前記変換情報は、前記第1の有料道路における前記割引時間及び割引額を前記第2の有料道路における前記割引時間及び割引額に変換する情報を含むことを特徴とする請求項3及び4のいずれかに記載の料金収受システム。
【請求項6】
第1の有料道路から退場し、前記第1の有料道路と接合された第2の有料道路へ入場する車両から、前記第1の有料道路の通行料金を徴収する料金収受システムにおいて、
前記第2の有料道路に設置され、前記第1の有料道路から退場して前記第2の有料道路へ入場する車両が通過したとき、前記第2の有料道路で採用される第1のデータ形式の入口情報を作成する出口側装置と、
前記入口情報を前記第1の有料道路で採用される第2のデータ形式に変換し、前記第1の有料道路の出口情報とする変換部と、
前記第1の有料道路の均一通行料金と、前記第2の有料道路における料金決定要素を前記第1の有料道路における料金決定要素へ変換する変換情報とを記録する記録部と、
前記入口情報に応じて、前記均一通行料金及び前記変換情報に基づいた前記通行料金を決定する料金決定部と
を具備することを特徴とする料金収受システム。
【請求項7】
前記料金決定要素は、前記車両の車種を含み、
前記変換情報は、前記第2の有料道路における車種を前記第1の有料道路における車種に変換する情報を含むことを特徴とする請求項6記載の料金収受システム。
【請求項8】
前記料金決定要素は、前記均一通行料金の割引時間及び割引額を含み、
前記変換情報は、前記第2の有料道路における前記割引時間及び割引額を前記第1の有料道路における前記割引時間及び割引額に変換する情報を含むことを特徴とする請求項6及び7のいずれかに記載の料金収受システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−191947(P2011−191947A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56635(P2010−56635)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】