説明

新原子炉建屋

【課題】地震や津波による原子炉建屋への被害を最小にする。また、建屋上部から原子炉を散水冷却することにより原発事故を防ぎ、外部への放射性物質の拡散を防止する。
【解決手段】原子炉建屋を円柱形にして上部の冷却水貯蔵プールと下部の原子炉格納容器設置場所を一体型に構成して地下に建設することで、地震や津波による被害を最小限にする。原子炉建屋上部に冷却水貯蔵プールを設置することで、電源や設備が事故等により損傷して使用できなくなった場合でも建屋上部の冷却水貯蔵プールと建屋下部の原子炉格納容器との高低差を利用して冷却水を供給する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
(産業化の利用分野)
従来の技術は、地震と津波により福島原発で炉心部等の冷却作業が難航した結果、水素が発生し爆発を起こして原子炉建屋が崩壊し、放射性物質が拡散する事故が発生した。新しい手段として原子炉建屋を円柱形に建設することで地震が起こす周囲の外壁にかかる圧力に耐えることが可能になり、建屋上部から原子炉を散水冷却することにより原発事故を防ぎ、外部への放射性物質の拡散を防止することを目的とする。
(作用)
建屋上部に水を貯める空間を造り、バルブを開くことで下部の原子炉や建屋内部を機械の使用がなくても水圧で冷却することが可能である。
【発明の効果】
放射性物質の漏出事故で新しく原子力発電所を建設することが困難になるが安全に冷却できることで安心に発電所を建設して利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
1 出入り口 2 マンホール 3 プール 4 原子炉格納容器設置場所 5 エレベータースペース 6 階段 7 設備スペース 8 原子炉建屋躯体 9 地面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原子炉建屋を円柱形にして地下に建設し、埋設することで地震や津波による事故を最少に防止する方法。
【請求項2】
上部に冷却水貯蔵プールを設置することで設備が事故等により損傷して使用できなくなった場合でも下部の原子炉建屋との落差を利用して冷却水を落下散水する慣性の作用を利用し、原子炉を冷却して原発事故を防ぎ外部への放射性物質の拡散を防止する方法。

【公開番号】特開2012−202988(P2012−202988A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89589(P2011−89589)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(599062380)