説明

新規ウラルカンゾウ及びその栽培用ストロン

【課題】グリチルリチン酸を高収量に取得することのできるグリチルリチン酸高収量性ウラルカンゾウを提供する。
【解決手段】グリチルリチン酸の地下部収量が3.5〜15.0gであることを特徴とする、グリチルリチン酸高収量性グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。グリチルリチン酸の地下部含有率が3.2〜4.7%且つ地下部生重量が150〜900gであることが好ましく、特に、地下部含有率が4.0〜4.7%且つ地下部生重量が150〜400g、又は地下部含有率が3.2〜3.7%且つ地下部生重量が800〜900gであることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新規ウラルカンゾウ及びその栽培用ストロンに関する。詳しくは、グリチルリチン酸を高収量に取得することのできるグリチルリチン酸高収量性ウラルカンゾウに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カンゾウ属植物はマメ科に属し、ロシア南部、モンゴル、中国北部〜中国西部、欧州等の乾燥地帯に自生する多年生植物である。一部のカンゾウ属植物の根やストロン(地下茎)を乾燥させたものは甘草と呼ばれ、漢方で古くから鎮けい薬、鎮痛薬、鎮咳薬、去たん薬等として汎用されている。
【0003】
特に、第十五改正日本薬局方においては、甘草の基原植物として、ウラルカンゾウ(商品名:東北甘草、英名:リコリス、学名:グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー(Glycyrrhiza uralensis Fischer))及びスペインカンゾウ(商品名:西北甘草、英名:リコリス、学名:グリチルリザ・グラブラ・リンネ(Glycyrrhiza glabra Linne))が規定されている。また、同日本薬局方には、甘草が、主成分であるトリテルペノイドサポニンのグリチルリチン酸を2.5%以上含むことが規定されている。
【0004】
グリチルリチン酸は、肝機能強化作用、抗腫瘍作用、抗炎症作用、抗ウィルス作用、抗アレルギー作用、抗アトピー作用等を有しており、医薬品として極めて有用である。また、グリチルリチン酸は、ショ糖の約150倍という独特な甘味を有しているため、医薬品に限らず、醤油や菓子等の甘味料としても大量に消費されている。
【0005】
現在、我が国の市場に流通している甘草は、殆ど全てが野生品で賄われており、中国等の原産国からの輸入に頼っているのが現状であるが、近年では、これらの地域での資源の枯渇が問題となっている。このため、甘草の圃場栽培について、様々な研究が試みられている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、甘草の栽培品は、栽培地域や天候等の影響によりグリチルリチン酸の含有率に差が生じるため、安定に且つ大量に生産することが難しく、また、グリチルリチン酸の含有率が同日本薬局方に定める基準値の2.5%以上になることが極めて稀であるという問題があり、これらの原因については解明できていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平6−205618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、グリチルリチン酸を高収量に取得することのできるグリチルリチン酸高収量性ウラルカンゾウを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)すなわち、本発明は、グリチルリチン酸の地下部収量が3.5〜15.0gであることを特徴とする、グリチルリチン酸高収量性グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(2)本発明はまた、前記地下部収量が8.5〜15.0gである、(1)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(3)本発明はまた、グリチルリチン酸の地下部含有率が3.2〜4.7%であり、且つ地下部生重量が150〜900gであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(4)本発明はまた、前記地下部含有率が4.0〜4.7%であり、且つ前記地下部生重量が150〜400gである、(3)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(5)本発明はまた、独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部で保存しているウラルカンゾウNo.5、No.20、No.46、No.53、No.70、No.75又はNo.79である、(4)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(6)本発明はまた、前記地下部含有率が3.2〜3.7%であり、且つ前記地下部生重量が800〜900gである、(3)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(7)本発明はまた、独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部で保存しているウラルカンゾウNo.10又はNo.15である、(6)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーである。
(8)また、本発明は(1)〜(7)に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーの栽培に用いることを特徴とする、グリチルリチン酸高収量性グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーの栽培用ストロンである。
【発明の効果】
【0010】
本発明のウラルカンゾウによれば、グリチルリチン酸の地下部収量が3.5〜15.0gであり、極めて高いグリチルリチン酸収量性を有するので、鎮けい薬、鎮痛薬、鎮咳薬、去たん薬等の漢方薬や、醤油や菓子等の甘味料等の原料として極めて有用である。
【0011】
また、本発明の栽培用ストロンによれば、グリチルリチン酸高収量性ウラルカンゾウを簡便且つ効率的に栽培することができる。また、保存性や運搬性等に優れており、市場での取り扱い性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】一般的なウラルカンゾウの土壌中の生育状態を模式的に示した概念図である。
【図2】本発明のウラルカンゾウの圃場における土壌理化学性を示した図である。
【図3】本発明のウラルカンゾウの栽培期間中の北海道名寄市における各種気象条件を示した図である。
【図4】本発明のウラルカンゾウの栽培期間中の北海道名寄市における各種気象条件を示した図である。
【図5】本発明のウラルカンゾウの栽培期間中の北海道名寄市における各種気象条件を示した図である。
【図6】本発明のウラルカンゾウの各系統における5年生時の生育形質及びグリチルリチン酸含有特性を示した図である。
【図7】本発明のウラルカンゾウの各系統における5年生時の生育形質及びグリチルリチン酸含有特性を示した図である。
【図8】本発明のウラルカンゾウの各系統における5年生時の生育形質及びグリチルリチン酸含有特性を示した図である。
【図9】本発明のウラルカンゾウにおける根の表皮及び横断面の色とグリチルリチン酸含有特性との関係を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
本発明は、グリチルリチン酸の地下部収量が3.5〜15.0gであるグリチルリチン酸高収量性のウラルカンゾウである。
【0015】
本発明のウラルカンゾウ(商品名:東北甘草、英名:リコリス、学名:グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー(Glycyrrhiza uralensis Fischer))は、甘草(生薬)の基原植物であり、一般的には、図1に示すウラルカンゾウの根やストロンを含む地下部に、グリチルリチン酸が多く含まれていることが知られている。
【0016】
本発明のウラルカンゾウにおけるグリチルリチン酸の地下部収量は、1個体につき3.5〜15.0g、好ましくは8.5〜15.0gである。グリチルリチン酸の地下部収量とは、その個体の地下部に含まれるグリチルリチン酸の収量であり、具体的には、圃場から掘り上げられたウラルカンゾウの地下部の乾燥物の重量と、第十五改正日本薬局方に規定された方法で算出されたグリチルリチン酸の含有率との乗算により求められるものである。
【0017】
本発明のウラルカンゾウは、グリチルリチン酸の地下部収量が上記範囲内となるために、グリチルリチン酸の地下部含有率が3.2〜4.7%であり、且つ地下部生重量が150〜900gであることが好ましい。このようなグリチルリチン酸の地下部収量と地下部生重量の関係を満足する本発明のウラルカンゾウとしては、具体的には、グリチルリチン酸の地下部含有率が4.0〜4.7%であり且つ地下部生重量が150〜400gであるグリチルリチン酸高含有率型のウラルカンゾウと、グリチルリチン酸の地下部含有率が3.2〜3.7%であり且つ地下部生重量が800〜900gである地下部高重量型のウラルカンゾウとがあり、前者の例としては、独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部で保存しているウラルカンゾウNo.5、No.20、No.46、No.53、No.70、No.75、No.79等が挙げられ、後者の例としては、同所で保存しているウラルカンゾウNo.10、No.15等が挙げられる。
【0018】
同日本薬局方において、甘草のグリチルリチン酸の地下部含有率は、ウラルカンゾウの乾燥物に対して2.5%以上であることが規定されているが、本発明のウラルカンゾウは、上記のとおりいずれも係る基準を満足するものである。
【0019】
本発明のウラルカンゾウは、所定の方法により栽培することができる。即ち、一般的なウラルカンゾウは種子栽培をすることができるが、成長が遅いためにグリチルリチン酸の収量性を向上させることはできない。そこで、ウラルカンゾウのストロンを用いた栄養栽培を利用することで、栽培速度を速め収量性を向上させることができる。具体的には、「薬用植物 栽培と品質評価 Part10、p.51−62、薬事日報社」に記載の方法に準じ、本発明の栽培用ストロンを15〜20cmの長さに切断し、基肥として堆肥、化成肥料及び炭酸カルシウムが施用された、排水性が良好で耕土が深い土壌において、4月中旬〜下旬(寒冷地では5月上旬〜中旬)に、所定の長さに切断した栽培用ストロンを移植する。2年目以降は、4月中旬〜下旬(寒冷地では5月上旬〜中旬)に、化学肥料及び炭酸カルシウムを追肥し、除草を月1回程度行うことにより栽培することができる。
【0020】
なお、本発明の栽培用ストロンは、本発明のウラルカンゾウの成体から取得する以外に、例えば、特願2005−137291号公報に記載の方法により本発明のウラルカンゾウの腋芽組織を暗黒下で液体培養することによっても取得することができる。
【0021】
また、本発明の栽培用ストロンの独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターへの寄託が技術的理由により拒絶されたので、当該栽培用ストロンは出願人が分譲することを保証する。
【実施例】
【0022】
次に、本発明のウラルカンゾウを、実施例により更に詳しく説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
[実施例1]
【0024】
2004年6月7日に、独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部(所在地:北海道名寄市(北緯:44°21′、東経:142°27′)、年平均気温:5.4℃(−30.1〜30.9℃)、年間降水量:860mm(2003年))において、ウラルカンゾウの種子(中国内蒙古産、(株)栃本天海堂より入手、導入番号:HK15739−09)を、畝幅80cm及び株間10cmの栽培密度(12.5株/m)で播種し、以下に示す施肥条件で約5年間栽培した。ただし、この5年間は、灌水及び農薬散布を一切行わなかった。また、畝間を乗用管理機で、及び株間を手で、月に1回程度除草を行った。なお、上記センターの圃場における土壌の理化学性は、図2に示した通りであり、ウラルカンゾウ栽培中の気象条件は、図3〜5に示した通りである。
(1)2004年
【0025】
1)基肥:炭酸カルシウム100kg/10a、完熟堆肥を2t/10a施し、5月26日に化成肥料444を40kg/10a(N、P、K=5.6、5.6、5.6kg/10a)施用
【0026】
2)追肥:8月6日化成肥料S325を40kg/10a(N、P、K=1.2、8.8、6kg/10a)施用
(2)2005年
【0027】
1)追肥:5月26日に炭酸カルシウム100kg/10a、化成肥料444を60kg/10a(N、P、K=8.4、8.4、8.4kg/10a)施用、8月4日に化成肥料S325を60kg/10a(N、P、K=1.8、13.2、9kg/10a)施用
(3)2006年
【0028】
1)追肥:5月下旬に炭酸カルシウム100kg/10a、化成肥料444を60kg/10a(N、P、K=8.4、8.4、8.4kg/10a)施用、8月上旬に化成肥料S325を60kg/10a(N、P、K=1.8、13.2、9kg/10a)施用
(4)2007年
【0029】
1)追肥:5月下旬に炭酸カルシウム100kg/10a、化成肥料444を90kg/10a(N、P、K=12.6、12.6、12.6kg/10a)施用
(5)2008年
【0030】
1)追肥:なし
【0031】
その後、2008年8月27日に、ウラルカンゾウ畑(およそ360m)の約40m×2畝に植えられていたウラルカンゾウ(概算600個体)を、デガーを用いて収穫した。次いで、同28日に、収穫されたウラルカンゾウの絡まったストロンを解き、これらの中から根の生育が旺盛で健全な100個体を選別して個体ごとにラベリング(No.1〜100)し、茎葉、根及びストロンを切り分け、根及びストロンを水洗浄した。
【0032】
[実施例2]
【0033】
実施例1で得られた本発明のウラルカンゾウ(No.1〜100)について、水洗浄後の根の表皮の色及び横断面の色を観察した結果を図6〜8に示した。なお、根の表皮の色については、赤みが強いものを5とした5段階評価を行い、横断面の色については、黄色みが強いものを5とした5段階評価を行った。
【0034】
[実施例3]
【0035】
実施例1で得られた本発明のウラルカンゾウ(No.1〜100)について、水洗浄後の根及びストロンの重量(生重量)をそれぞれ測定し、次いで、これらの生重量を合算して地下部の生重量を算出した結果を図6〜8に示した。
【0036】
図6〜8に示した通り、No.10及びNo.15のウラルカンゾウの地下部生重量は824g及び850gであった。これより、他のウラルカンゾウの地下部生重量と比較して、非常に大きな根及びストロンを有するウラルカンゾウを得られることが確認できた。
【0037】
[実施例4]
【0038】
実施例1で得られた本発明のウラルカンゾウ(No.1〜100)について、水洗浄後の根のうち図5に示した主根の頭部から下部に向けて約12cmの部分(分析用試料)を採取し、乾燥機を用いて50℃で10日間乾燥させることで乾燥物を得た。次いで、得られた乾燥物を粉砕器で粉砕して粉末試料を得た後、この粉末試料を、乾燥機を用いて50℃で12時間乾燥させて乾燥粉末試料を得た。次いで、得られた乾燥粉末試料を50%エタノールで抽出し、局方に規定された方法に準じてグリチルリチン酸の含有率(GL含有率)を、HPLCを用いて測定した結果を図6〜8に示した。
【0039】
図1〜4に示した通り、No.5、No.20、No.46、No.53、No.70、No.75及びNo.79のウラルカンゾウのGL含有率は4.0〜4.7%であった。これより、局方に規定されたGL値2.5%以上を遥かに超えたGL含有率のウラルカンゾウを得られることが確認できた。
【0040】
[実施例6]
【0041】
ウラルカンゾウの高GL含有率系統を選抜するにあたり、実施例2で得られた外部形態(水洗浄後の根の表皮の色及び横断面の色)と実施例4で得られたGL含有率の間に何らかの関連性を見出すことができれば選抜の効率が大幅に向上することから、これを検証して系統選抜に応用できるか否かを検討した結果を図9(a)、(b)に示した。
【0042】
図9(a)、(b)に示した通り、根の表皮の色とGL含有率の関係についてみると、根の赤味が強くなるほど高GL含有率となる傾向にあったが、それほど顕著ではなかった(図9(a)参照)。これに対し、根の横断面の色とGL含有率の関連性は深く、根の横断面の色が5と判定された個体のGL含有率は3.12%と高く、1〜3と判定された個体との間には有意差が認められた(図9(b)参照)。即ち、根の断面の色が黄色味を帯びる個体ほど高GL含有率となり、これまでの経験的法則を裏付ける結果となった。ただし、横断の面の黄色味はフラボノイド系化合物によるものであり、無色であるGLとは直接的な関連性がないと考えられる。しかしながら、各種フラボノイド含有率とGL含有率の間には高い正の相関関係が認められることから(Kondo k., et al., Biol. Pharm. Bull. 30, 1271−1277(2007)参照)、フラボノイドの生産能力が高い系統はGL生産能力も高い傾向にあることが示唆された。このことから、根の横断の面の黄色度による判定は、直接的なGL含有率の評価ではないが、系統選抜の手法の一つとしては有効であることが示唆された。
【0043】
[実施例7]
【0044】
実施例3で得られた本発明のウラルカンゾウの地下部生重量と、実施例4で得られたGL含有率とを乗算することにより、個体あたりのグリチルリチン酸の総量(概算、GL収量)を算出した結果を図6〜8に示した。
【0045】
図6〜8に示した通り、地下部生重量は824g及び850gであったNo.10及びNo.15のGL収量は、13.5〜15.0gであり、GL含有率が4.0〜4.7%であったNo.5、No.20、No.46、No.53、No.70、No.75及びNo.79のウラルカンゾウのGL収量は、3.5〜8.5gであった。これより、他のウラルカンゾウの地下部生重量と比較して、これらのウラルカンゾウは、高GL収量のウラルカンゾウであることが示唆された。
[実施例8]
【0046】
実施例2で得られた洗浄済みのウラルカンゾウのストロンを、濡れ新聞紙に包んで冷蔵庫を用いて保存し、本発明のウラルカンゾウの栽培用ストロンを得た。
【産業上の利用可能性】
【0047】
上述したように、本発明のウラルカンゾウは、極めて高いグリチルリチン酸収量性を有するので、鎮けい薬、鎮痛薬、鎮咳薬、去たん薬等の漢方薬や、醤油や菓子等の甘味料等の原料として極めて有用である。また、本発明の栽培用ストロンは、グリチルリチン酸高収量性ウラルカンゾウを簡便且つ効率的に栽培することができ、保存性や運搬性、市場での取り扱い性等にも優れている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリチルリチン酸の地下部収量が3.5〜15.0gであることを特徴とする、グリチルリチン酸高収量性グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項2】
前記地下部収量が8.5〜15.0gである、請求項1に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項3】
グリチルリチン酸の地下部含有率が3.2〜4.7%であり、且つ地下部生重量が150〜900gであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項4】
前記地下部含有率が4.0〜4.7%であり、且つ前記地下部生重量が150〜400gである、請求項3に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項5】
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部で保存しているウラルカンゾウNo.5、No.20、No.46、No.53、No.70、No.75又はNo.79である、請求項4に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項6】
前記地下部含有率が3.2〜3.7%であり、且つ前記地下部生重量が800〜900gである、請求項3に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項7】
独立行政法人医薬基盤研究所薬用植物資源研究センター北海道研究部で保存しているウラルカンゾウNo.10又はNo.15である、請求項6に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャー。
【請求項8】
請求項1〜7に記載のグリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーの栽培に用いることを特徴とする、グリチルリチン酸高収量性グリチルリザ・ウラレンシス・フィッシャーの栽培用ストロン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−50273(P2011−50273A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−200179(P2009−200179)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【出願人】(803000056)財団法人ヒューマンサイエンス振興財団 (341)
【出願人】(505116781)学校法人東日本学園・北海道医療大学 (13)
【出願人】(590004615)株式会社栃本天海堂 (2)
【Fターム(参考)】