説明

新規公開株販売システムおよびプログラム

【課題】 新規公開株を販売する際、所定期間内に申込みをした購入希望口座の中からポイント数の高い口座が当選し易いシステムを提供する。
【解決手段】 抽選の上で新規公開株を販売する新規公開株販売システムであり、1.抽選に申込んだ口座の総数、各口座ID、各口座IDに関連付けられているポイント数、抽選グループ比率、当選総数、及びグループ当選比率を記憶する記憶手段、2.申込み総数及び抽選グループ比率に基づいて、各グループに属する口座数を算出するグループ口座数計算手段、3.各グループに割り当てられる当選数を算出する当選口座数計算手段、4.口座の各ポイント数に基づいて、各申込み口座IDがいずれに属するかを判断する所属グループ判断手段、5.各グループに属する複数の口座の中から、ランダムに抽出して当選口座とする当選口座決定手段、6.当選口座の口座IDに関連付けられているポイントを減算するポイント減算手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインターネットを利用して、新規公開株を販売する際に、購入希望者を募り、所定期間内に申込みをした購入希望者の中から抽選で当選者を決めるシステム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットを利用して新規公開株を販売する際に、インターネット上で目論見書を配布でき、これに基づいて投資家の買い付け指示等を処理できるシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−265928号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、かかる技術では、新規公開株を販売する際に、購入希望者を募り、所定期間内に申込みをした購入希望者の中から抽選で当選者を決めることができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の特徴は、抽選を実施した上で新規公開株を販売する新規公開株販売システムであって、(1)抽選に申込んだ口座の総数m、第1〜第mの口座の各口座ID、第1〜第mの口座の各口座IDに関連付けられているポイント数、第1〜第n抽選グループ比率、当選総数、及び第1〜第nグループ当選比率を記憶する記憶手段、(2)申込み総数、及び第1〜第n抽選グループ比率に基づいて、第1〜第nグループの各グループに属する口座数を算出するグループ口座数計算手段、(3)当選総数、及び第1〜第nグループ当選比率に基づいて、第1〜第nグループの各グループに割り当てられる当選数を算出する当選口座数計算手段、(4)第1〜第m口座の各ポイント数に基づいて、各申込み口座IDが第1〜第nグループのいずれに属するかを判断する所属グループ判断手段、(5)第1グループに属すると判断された複数の口座の中から、第1グループに割り当てられた当選数の口座をランダムに抽出して当選口座とし、残りの口座を非当選口座とし、同様に、第2〜第nグループに属すると判断された口座の中から、各グループに割り当てられた当選数の口座をランダムに抽出して当選口座とし、残りの口座を非当選とする当選口座決定手段、(6)当選口座の口座IDに関連付けられているポイントを減算するポイント減算手段を備えることにある。なお、mとnは、m>nを満たす任意の自然数とする。
【0005】
本発明の第2の特徴は、(1)抽選参加申込み時に抽選参加の可否を判断する抽選参加申込み受付手段をさらに備え、(2)記憶手段は、当選口座であって所定期間内に購入する/しないのデータ入力がなかった口座の口座IDをさらに記憶し、(3)抽選参加申込み受付手段は、所定期間内に購入する/しないのデータ入力がなかった口座の抽選参加を認めないことにある。
【0006】
本発明の第3の特徴は、(1)購入申込み受付手段、及び当選結果通知手段をさらに備え、(2)記憶手段は、非当選口座の順位をさらに記憶し、(3)購入申込み受付手段は、購入辞退を示すデータを受け取ったら非当選口座の順位に基づいて最上位の非当選口座を当選口座に繰り上げ、繰り上がり当選口座の口座IDを当選結果通知手段に通知し、(4)当選結果通知手段は、繰り上がり当選口座の口座IDを受け取ったら、口座IDに関連付けられている電子メールアドレスを送付先とする繰り上がり当選通知メールを送信することにある。
【0007】
本発明の第4の特徴は、(1)資産残高確認手段をさらに備え、(2)記憶手段は、抽選対象銘柄の販売価格及び各口座IDの資産残高をさらに記憶し、(3)資産残高確認手段は、抽選時に資産残高と販売価格とを比較し、資産残高が販売価格以上である口座のみを抽選の対象とすることにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の第1の特徴によれば、ポイントの高い口座を当選確率の高いグループに、ポイントの低い口座を当選確率の低いグループに振り分けることによって、ポイントの高い口座を当選し易くすることができる。
【0009】
本発明の第2の特徴によれば、所定期間内に購入する/しないを表明しなかった口座については次回以降、抽選への参加を拒否するというペナルティを与えることができる。これによって、所定期間内に購入する/しないが表明される確率が高まることが期待できる。
【0010】
本発明の第3の特徴によれば、購入辞退が発生したら、非当選口座の中から繰り上げ当選口座を迅速に決定することができ、かつ繰り上げ当選口座に迅速に繰り上げ当選となったことを通知することができる。
【0011】
本発明の第4の特徴によれば、抽選実施の際に、所定の資産残高を有しない口座を抽選対象から除くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に図面に基づいて、本発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、以下の説明は、単なる例示に過ぎず、本発明の技術的範囲は以下の説明に限定されるものではない。
【実施例1】
【0013】
図1は、抽選システムを含む新規公開株販売システムを示す概略構成図である。図1に示すように、新規公開株購入希望者の端末10は、インターネット等の通信網30を経由して新規公開株販売システム100に対して新規公開株の購入を申し込むことが可能である。
【0014】
新規公開株販売システム100は、CPU101、ROM103、RAM105、通信手段107、銘柄照会手段111、抽選参加申込み受付手段112、抽選手段130、当選結果通知手段114、購入申込み受付手段115、HDD120等を備える。これらCPU101等がバス108介してデータ送受信可能となっている。
【0015】
CPU101は、各種演算、比較等を行う。ROM103にはBIOS等が記憶されている。RAM105は例えばSRAMなどである。通信手段は、例えばNIC(Network Interface Card)であり、端末10との間で各種データを送受信することができる。
【0016】
HDD120には、新規公開株公開スケジュール121、抽選パラメータ122、申込み口座データ123、各口座の抽選ポイント124、ペナルティデータ125等が記憶される。
【0017】
図2は、抽選手段130の内容を具体的に示した図である。図2に示すように、抽選手段130は、ポイント計算手段131、グループ口座数計算手段132、当選口座数計算手段133、所属グループ判断手段134、当選口座決定手段135、抽選ポイントクリア手段136、資産残高確認手段137を備える。また、各手段の詳細は後述する。
【0018】
図3は、新規公開株販売処理の全体的な流れを示すフローチャートである。図3に示すように、銘柄照会をし(ステップS110)、抽選参加申込みを受付け(ステップS120)、抽選を実施し(ステップS130)、当選者には当選した旨を通知し(ステップS140)、当選者からの購入の申込みを受け付ける(ステップS150)。各ステップの詳細は後述する。
【0019】
<新規公開株公開スケジュール登録>
新規公開株の公開スケジュール121を予め登録する。登録内容は、例えば、銘柄を公開する期間(告知期間)、抽選への参加申込み及び申込みの取り消しが可能な期間(抽選参加申込み期間)、抽選を実施する日(抽選日)、抽選結果をホームトレードサイトで公開する日(抽選結果公開日)、抽選当選者が購入の申込み及び購入申込者が購入の辞退を登録可能な期間(購入申込み期間)、目論見書PDFの最新版のファイル名称及び改訂日、公開価格などの公開条件などである。
【0020】
<抽選パラメータ登録・抽選開始指示>
抽選パラメータ122も予め登録する。抽選パラメータには、抽選グループ比率、グループ当選比率が含まれる。
【0021】
本実施例では、抽選に参加する複数の口座は、AグループとBグループの2つのグループに分割される。
【0022】
抽選グループ比率とは、抽選に参加する全ての口座の内、Aグループに振り分けられる口座数と、Bグループに振り分けられる口座数との比を意味する。抽選グループ比率に基づいて、各グループに振り分けられる口座数が算出される。例えば、抽選に参加する口座の総数が1000で、Aグループの比率が30%、Bグループの比率が70%の場合、Aグループに振り分けられる口座数は300、Bグループに振り分けられる口座数は700となる。
【0023】
グループ当選比率とは、全ての当選口座数の内、Aグループに割り当てられる当選口座数と、Bグループに割り当てられる当選口座数との比を意味する。グループ当選比率に基づいて、各グループに振り分けられる当選口座数が算出される。例えば、当選口座の総数が100で、Aグループの当選比率が50%、Bグループの当選比率が50%の場合、Aグループに振り分けられる当選口座数は50、Bグループに振り分けられる当選口座数は50となる。
【0024】
<銘柄照会>
銘柄照会手段111は、新規公開株の各銘柄について、公開条件、購入までのスケジュールを表示する(ステップS110)。例えば、端末10がウェブブラウザを用いて新規公開株公開画面を閲覧可能とする。図7(a)は、新規公開株公開画面の一例を示す。図7(a)に示すように、公開条件には、市場、仮条件価格帯、申込み株数、抽選申込み期間、抽選結果公表日、条件決定日、募集または売出価格、オンライン購入申込み期間、株式公開日などが含まれる。抽選参加期間中銘柄については、抽選参加申込み処理へリンクする。例えば、図7(a)の「受付中」500をクリックすると抽選参加申込み画面へジャンプする。
【0025】
また、目論見書と内容が同じPDFファイル閲覧へもリンクする。例えば、図7(a)の「目論見書と同様の内容を記載した資料」510をクリックすると目論見書と内容が同じPDFファイルへジャンプする。
【0026】
次に、抽選参加申込み(ステップS120)について説明する。
【0027】
<抽選参加申込み>
抽選参加申込み受付手段112は、抽選参加申込み期間中の銘柄について、抽選参加登録、登録取消を受け付ける(ステップS120)。例えば、図7(b)に示す新規公開株の抽選参加画面で「参加する」ボタン520が押されたら、参加申込みがなされたことになる。
【0028】
図4に抽選参加申込み処理の流れを示す。図4に示すように、抽選参加申込みを受け付けたら(ステップS121)、参加申込み口座の口座IDに関連づけられているペナルティデータ125を調べる(ステップS122)。当選したにもかかわらず、購入申込み期間内に購入申込みも辞退もしていない口座にはペナルティデータ125が記録される。ペナルティデータ125は一旦登録されると所定期間(例えば、過去6ヶ月)経過するまでは消去されない。
【0029】
ペナルティデータの登録が存在する場合は(ステップS123でYESへ分岐する場合は)、参加申込みを抑止し(ステップS124)、処理を終了する。つまり、参加を申込むことができない。
【0030】
ペナルティデータの登録が存在しない場合は(ステップS123でNOへ分岐する場合は)、抽選参加取引の整合性をチェックする(ステップS125)。具体的には、申込み口座データ123として記憶されている顧客口座の属性(例えば、未成年口座、住所未登録口座など)を参照し、取引可否を判定する。
【0031】
取引整合性なしと判断された場合は、参加申込みを抑止し(ステップS124)、処理を終了する。
【0032】
取引整合性ありと判断された場合は、同一名義人のチェックを行う(ステップS126)。具体的には、申込み口座データ123として記憶されている顧客名、顧客住所等の顧客の属性を参照し、同一名義人が他の口座から既に申し込んでいないかを調べ、取引可否を判定する。
【0033】
同一名義人が他の口座から既に申し込んでいると判断された場合は、申込者が使用している端末10に受付終了を通知する画面を表示させるためのHTMLファイルなどを送信し、端末10の表示装置に受付終了画面を表示させると共に、申込に関するデータが抽選対象外の無効データとされる(ステップS128)。
【0034】
同一名義人が他の口座から申し込んではいないと判断された場合は、参加申込みを認可し(ステップS127)、ステップS130へ進む。
【0035】
ペナルティデータ、取引整合性、同一名義人重複申込みのそれぞれをチェックする順序は前記順序に限定されない。参加申込み抑止(ステップS124)へ分岐する可能性が高いものから先にチェックすると、チェックを実施する回数が少なくなるため好ましい。
【0036】
次に、抽選(ステップS130)について説明する。
【0037】
<抽選ポイント累積>
抽選手段130は、抽選開始指示を受け取ったら抽選処理を実施する(ステップS130)。図5に抽選処理の流れを示す。図5に示すように、顧客資産集計結果(月末処理)、取引高集計結果(営業日処理)に基づいて、ポイント計算手段131が、抽選ポイント124を算出する(ステップS131)。抽選ポイントは、累積される。資産残高、取引高が多い口座の抽選ポイントは多くなり、資産残高、取引高が少ない口座の抽選ポイントは少なくなる。
【0038】
<抽選>
ステップS132では、グループ口座数計算手段132が、抽選パラメータ122に含まれる抽選グループ比率に基づいて、各グループの口座数を算出する。前記の如く、例えば、抽選に参加する口座の総数が1000で、Aグループの比率が30%、Bグループの比率が70%の場合、Aグループに振り分けられる口座数は300、Bグループに振り分けられる口座数は700となる。
【0039】
さらに、ステップS132では、当選口座数計算手段133が、抽選パラメータ122に含まれるグループ当選比率に基づいて、各グループの当選口座数を算出する。前記の如く、例えば、当選口座の総数が100で、Aグループの当選比率が50%、Bグループの当選比率が50%の場合、Aグループに振り分けられる当選口座数は50、Bグループに振り分けられる当選口座数は50となる。
【0040】
ステップS133では、所属グループ判断手段134が、各口座の抽選ポイン124に基づいて各口座が属するグループを判断する。例えば、抽選ポイントが高い順に全ての口座をソートし、上から所定数の口座を当選確率が高いグループとし、残りの口座を当選確率が低いグループとする。
【0041】
ステップS134では、当選口座決定手段135が、グループ別に抽選を行い、当選口座を決定する。例えば、グループ別に抽選開始日・時刻などに基づいて算出する抽選引数から発生するランダム関数により各口座に抽選番号を付与する。例えば、Aグループに振り分けられた口座数が100であるなら、それらの各口座に1〜100の抽選番号をランダムに付与する。そして、Aグループに振り分けられた当選口座数が50であるなら、抽選番号が1〜50である口座を当選口座と決定する。
【0042】
なお、抽選を開始する前に、資産残高確認手段137を用いて各口座の資産残高を確認し、購入金額以上の資産残高が無い場合は、抽選の対象から外すとしても良い。
【0043】
<抽選ポイント修正>
ステップS135では、当選口座に関連づけられている抽選ポイントをゼロクリアする。
【0044】
<当選結果通知>
当選結果通知手段114は、当選結果を当選者に通知する(ステップS140)。例えば、当選口座に関連づけられている電子メールアドレスへ当選結果確認を促すメールを送信し、抽選参加者に各人専用の抽選結果確認画面へのアクセスを促す。
【0045】
図8(a)に抽選結果確認画面の一例を示す。抽選結果確認画面へアクセスするためには、口座毎に予め登録されているユーザIDとパスワードの入力を必要とする。図8(a)に示すように、抽選結果確認画面は、銘柄名、抽選状況(抽選結果)、購入申込み画面へのリンク610及び購入辞退画面へのリンク620を備える。
【0046】
当選結果確認を促すメールの送付先アドレスは、抽選結果確認画面を閲覧可能な携帯電話のメールアドレスであっても良い。
【0047】
次に、購入申込み(ステップS150)について説明する。
【0048】
<購入申込み>
購入申込み受付手段115は、購入申込みを受け付ける(ステップS150)。例えば、図8(a)の購入申込み画面へのリンク610がクリックされると、購入申込み画面へジャンプする。
【0049】
図8(b)に購入申込み画面の一例を示す。図8(b)に示すように、購入申込み画面は、市場、募集価格または売出価格、株数、購入金額、オンライン購入申込期間最終日などを含む。購入申込みボタン630が押されると購入申込みがなされる。
【0050】
また、図8(a)の購入辞退画面へのリンク620がクリックされると、購入辞退画面へジャンプする。図9に購入辞退画面の一例を示す。図9に示す購入辞退ボタン710が押されると購入辞退がなされる。
【0051】
図6は、購入申込み/辞退の処理の流れを示す。ステップS151では、購入申込み又は購入辞退を受け付ける。
【0052】
購入申込みがなされた場合は、取引整合性をチェックし(ステップS154)、目論見書電子交付を行う(ステップS155)。取引整合性のチェックとは、顧客の属性を参照して取引の可否を判断することである。また、目論見書の電子交付とは、購入申込みの際に購入銘柄の目論見書参照によって購入意思を確認することであり、目論見書の内容を確認したことを示す顧客承諾データを記録する。
【0053】
購入辞退がなされた場合は、補欠リストを読込み(ステップS157)、補欠リスト最上位の口座のステータスを当選に変更し(ステップS158)、ステータスを当選に変更された口座のIDを抽選ポイントクリア手段136及び当選結果通知手段114へ送る(ステップS159)。
【0054】
補欠リストとは、非当選口座のリストであって、それら非当選口座を順位付けしたリストである。例えば、Aグループに振り分けられた口座数が100で、それらの各口座に1〜100の抽選番号がランダムに付与され、Aグループに振り分けられた当選口座数が50で、抽選番号1〜50の口座が当選口座と決定されたとする。この場合、抽選番号51の口座が補欠リスト最上位の口座となり、購入辞退が発生した場合、抽選番号51の口座が繰り上げ当選となり、抽選番号51の口座の口座IDが抽選ポイントクリア手段136等に送られる。そして、抽選番号51の口座の抽選ポイントがゼロクリアされ、抽選番号51となった口座に関連づけられているメールアドレスに抽選結果確認画面の閲覧を促す電子メールが送信される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】抽選手段を含む新規公開株販売システムを示す概略構成図である。
【図2】抽選手段の内容を具体的に示した図である。
【図3】新規公開株販売処理の全体的な流れを示すフローチャートである。
【図4】抽選参加申込み処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】抽選処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】購入申込み/辞退の処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】(a)は新規公開株の公開画面の一例を示し、(b)は新規公開株の抽選参加画面の一例を示す図である。
【図8】(a)は抽選結果確認画面の一例を示し、(b)は購入申込み画面の一例を示す図である。
【図9】購入辞退画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0056】
101…主制御部(CPU)
103…ROM
105…RAM
107…通信手段
111…銘柄照会手段
112…抽選参加申込み受付手段
114…当選結果通知手段
115…購入申込み受付手段
120…HDD
130…抽選手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽選を実施した上で新規公開株を販売する新規公開株販売システムであって、
抽選に申込んだ口座の総数m、第1〜第mの口座の各口座ID、前記第1〜第mの口座の各口座IDに関連付けられているポイント数、第1〜第n抽選グループ比率、当選総数、及び第1〜第nグループ当選比率を記憶する記憶手段、
前記申込み総数、及び前記第1〜第n抽選グループ比率に基づいて、第1〜第nグループの各グループに属する口座数を算出するグループ口座数計算手段、
前記当選総数、及び前記第1〜第nグループ当選比率に基づいて、第1〜第nグループの各グループに割り当てられる当選数を算出する当選口座数計算手段、
第1〜第m口座の各ポイント数に基づいて、各申込み口座IDが第1〜第nグループのいずれに属するかを判断する所属グループ判断手段、
第1グループに属すると判断された複数の口座の中から、第1グループに割り当てられた当選数の口座をランダムに抽出して当選口座とし、残りの口座を非当選口座とし、同様に、第2〜第nグループに属すると判断された口座の中から、各グループに割り当てられた当選数の口座をランダムに抽出して当選口座とし、残りの口座を非当選とする当選口座決定手段、
当選口座の口座IDに関連付けられているポイントを減算するポイント減算手段を備えることを特徴とする新規公開株販売システム(m、nは、m>nを満たす任意の自然数)。
【請求項2】
抽選参加申込み時に抽選参加の可否を判断する抽選参加申込み受付手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記当選口座であって所定期間内に購入する/しないのデータ入力がなかった口座の口座IDをさらに記憶し、
前記抽選参加申込み受付手段は、前記所定期間内に購入する/しないのデータ入力がなかった口座の抽選参加を認めない請求項1に記載の新規公開株販売システム。
【請求項3】
購入申込み受付手段、及び当選結果通知手段をさらに備え、
前記記憶手段は、非当選口座の順位をさらに記憶し、
前記購入申込み受付手段は、購入辞退を示すデータを受け取ったら前記非当選口座の順位に基づいて最上位の非当選口座を当選口座に繰り上げ、繰り上がり当選口座の口座IDを前記当選結果通知手段に通知し、
前記当選結果通知手段は、前記繰り上がり当選口座の口座IDを受け取ったら、前記口座IDに関連付けられている電子メールアドレスを送付先とする繰り上がり当選通知メールを送信する請求項1又は2に記載の新規公開株販売システム。
【請求項4】
資産残高確認手段をさらに備え、
前記記憶手段は、抽選対象銘柄の販売価格及び各口座IDの資産残高をさらに記憶し、
前記資産残高確認手段は、抽選時に前記資産残高と前記販売価格とを比較し、前記資産残高が前記販売価格以上である口座のみを抽選の対象とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の新規公開株販売システム。
【請求項5】
抽選を実施した上で新規公開株を販売するための新規公開株販売プログラムであって、コンピュータを、
抽選に申込んだ口座の総数m、第1〜第mの口座の各口座ID、前記第1〜第mの口座の各口座IDに関連付けられているポイント数、第1〜第n抽選グループ比率、当選総数、及び第1〜第nグループ当選比率を記憶する記憶手段、
前記申込み総数、及び前記第1〜第n抽選グループ比率に基づいて、第1〜第nグループの各グループに属する口座数を算出するグループ口座数計算手段、
前記当選総数、及び前記第1〜第nグループ当選比率に基づいて、第1〜第nグループの各グループに割り当てられる当選口座数を算出する当選口座数計算手段、
第1〜第m口座の各ポイント数に基づいて、各申込み口座IDが第1〜第nグループのいずれに属するかを判断する所属グループ判断手段、
第1グループに属すると判断された複数の口座の中から、第1グループに割り当てられた当選数の口座をランダムに抽出して当選口座とし、残りの口座を非当選口座とし、同様に、第2〜第nグループに属すると判断された口座の中から、各グループに割り当てられた当選数の口座をランダムに抽出して当選口座とし、残りの口座を非当選とする当選口座決定手段、
当選口座の口座IDに関連付けられているポイントを減算するポイント減算手段として機能させることを特徴とする新規公開株販売プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−209498(P2006−209498A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−21138(P2005−21138)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(302005020)野村證券株式会社 (24)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)