説明

施錠装置

【課題】錠に人が触れた場合や錠に人が接近した場合でも、静電気による不快な刺激を防止することができる施錠装置を提供する。
【解決手段】施錠装置10は、前後方向Zを有する扉6に取り付けられる錠20と、扉が固定壁3bに対して開くことを許容する解錠状態および扉が固定壁3bに対して開くことを規制する施錠状態に錠20を操作する鍵30とを備えている。錠20は、扉6の前方に位置させる頭部22と、頭部22を覆うカバー40とを含んでいる。カバー40が、頭部22の前方から嵌合して頭部22の前面部分22aを覆う電気絶縁性の第1部品41と、頭部22の後方から第1部品41に嵌合して頭部22の後面部分22bを覆う電気絶縁性の第2部品51とから形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、錠と鍵とを有する施錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、錠と鍵とを有する施錠装置は公知である。例えば、特許文献1には、扉に取り付ける錠と、錠の施錠状態と解錠状態とを操作する鍵とを備える施錠装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−127918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
錠は、耐久性を考慮し、一般的には金属性である。このような錠を、電気絶縁性の扉に取り付ける場合がある。その場合の錠は、例えば、冬の湿度の低い日において、風等によって静電気が帯電する場合がある。静電気が帯電した錠に人が触れた場合や錠に人が接近した場合、その静電気が放電し、人が静電気による不快な刺激を感じることがある。
【0005】
そこで、この発明では、錠に人が触れた場合や錠に人が接近した場合でも、静電気による不快な刺激を防止することができる施錠装置の提供を課題にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、この発明は、前後方向を有する扉および前記扉を支持する壁のいずれかの被装着体に取り付けられる錠と、前記扉が前記壁に対して開くことを許容する解錠状態および前記扉が前記壁に対して開くことを規制する施錠状態に前記錠を操作する鍵とを備える施錠装置を前提とする。
【0007】
かかる施錠装置において、この発明の特徴は、前記錠は、前記被装着体の前方に位置させる頭部と、前記頭部を覆うカバーとを含み、前記カバーが、前記頭部の前方から嵌合して前記頭部の前面部分を覆う電気絶縁性の第1部品と、前記頭部の前記後方から前記第1部品に嵌合して前記頭部の後面部分を覆う電気絶縁性の第2部品とから形成されているものである。
【0008】
この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記頭部は、前記鍵を挿入する挿入孔を有するベース部と、前記ベース部の周縁のフランジ部とを備え、前記錠は、前記挿入孔に挿入した前記鍵を周方向に回転させることで施錠状態と解錠状態とに操作され、前記フランジ部の径方向の一部に形成してある凹部と、前記第1部品に形成してあって前記凹部に係合する凸部とを有し、前記第1部品が前記径方向に回転することを規制する回転規制手段を備え、前記回転規制手段で第1部品に形成した貫通孔を前記挿入孔に合致させてある。
【0009】
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記錠は、前記ベース部の後面側から後方に向かって延びる脚部を有し、前記第2部品は、前記脚部を通過させる通過孔を有し、前記脚部の周縁において前記径方向の一部を平坦に形成した平坦部と、前記第2部品の通過孔の周壁において径内方向に向けて突出するように前記径方向の一部に形成した突出部とを有し、前記脚部に対して前記第2部品が前記径方向に回転することを規制する第2回転規制手段を備えている。
【0010】
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記頭部は、前記鍵を挿入する挿入孔を有し、前記錠は、前記挿入孔に挿入した前記鍵を周方向に回転させることで施錠状態と解錠状態とに操作され、且つ前記頭部の後面側から後方に向かって延びる脚部を有し、前記第2部品は、前記脚部を通過させる通過孔を有し、凹部と凸部とを有し、前記第1部品が前記頭部に対して周方向に回転することを規制する第1回転規制手段を前記第1部品と前記頭部との間に設け、前記脚部の周縁において周方向の一部を平坦に形成した平坦部と、前記第2部品の前記通過孔の周壁において径内方向に向けて突出するように周方向の一部に形成した突出部とを有し、前記第2部品が前記脚部に対して周方向に回転することを規制する第2回転規制手段を前記第2部品と前記脚部との間に設けてある。
【0011】
この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、第1回転規制手段は、縦方向において錠の両端部に位置する一方、第2回転規制手段は、横方向において錠の両側縁に位置する。
【発明の効果】
【0012】
この発明に係る施錠装置によれば、カバーが、頭部の前面部分を覆う電気絶縁性の第1部品と、頭部の後面部分を覆う電気絶縁性の第2部品とから形成されているため、錠に静電気が帯電した状態において、錠に人が触れた場合または錠に人が接近した場合でも、静電気が放電することを防止することができる。しかも、カバーは、前方から頭部に嵌合する第1部品と、後方から第1部品に嵌合する第2部品とから形成されているため、錠を扉に取り付けた後に静電気による放電を防止する必要が生じた場合においても、錠を扉から外せば、その錠にカバーを取り付けることができる。よって、既設の錠についても放電防止機能を付与することもできる。しかも、2つの部品によってカバーを形成してあるため、1つの部品によってカバーを形成する場合に比して、強固にカバーを頭部に取り付けることができる。さらに、2つの部品のみからカバーを形成してあるため、部品点数が増加して、製造および取り付けが煩雑になることも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る施錠装置を適用する扉を備える防護柵の斜視図。
【図2】施錠装置の斜視図。
【図3】施錠装置の分解斜視図
【図4】カバーの分解斜視図。
【図5】図2のV−V線切断面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
添付の図面を参照し、この発明に係る施錠装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0015】
図1は、この発明にかかる施錠装置を適用する防護柵1を示す斜視図である。図中、Xは横方向を示し、Yは横方向と直交する縦方向を示し、Zは横方向Xおよび縦方向Yにそれぞれ直交する前後方向を示している。
防護柵1は、駅のホーム2から人が線路に転落したり、ホーム2を通過する電車に人が接触したりすることを防止するため、ホーム2の縁に沿って設置してある。
【0016】
このような防護柵1は、固定柵3と移動ドア4とを備えている。固定柵3は、内部に収容空間3aを画成する固定壁(壁)3bを備えている。
移動ドア4は、固定柵3の収容空間3aに収容した収容状態(不図示)と、収容空間3aから進出して固定柵3の外部に露出した進出状態(図1において実線で示してある)とに移動可能に形成してある。移動ドア4が進出状態に移動した場合には、固定柵3の間の開口3cが移動ドア4によって閉塞され、ホーム2から線路側に人が移動することができない。一方、移動ドア4が収容状態に移動した場合には、固定柵3の間の開口3cを通じてホーム2の側から、線路側に停車した電車に移動することができる。
【0017】
防護柵1は、収容状態と進出状態とに移動ドア4を移動するための駆動装置(不図示)を備え、この駆動装置は、固定壁(被装着体)3bの収容空間3aに収容してある。
固定壁3bのホーム2の側には開口5を形成してあり、防護柵1は、この開口5を開閉する扉(被装着体)6を備えている。この扉6は、通常、閉じた状態にあって収容空間3aが外部に露出することを防止しているが、例えば駆動装置の点検等を行う場合に開くことができる。この扉6の上部には、錠20が取り付けてある。
【0018】
図2は、錠20を扉6に取り付けた状態を示す部分破断斜視図である。
錠20は、鍵30とともに施錠装置10を形成するものである。錠20は、扉の内側に爪金具21を有し、図2において実線で示すように、扉6の固定枠7に対して交差するように爪金具21が縦方向Yに延びる施錠状態では、爪金具21が固定枠7に後方から係合して扉6が前方に向かって開くことを規制している。錠20の後記挿入孔23hにハンドル状の鍵30を挿入して爪金具21を周方向Rに旋回し、図2において二点鎖線で示すように、横方向Xに延びるように爪金具21を移動させると、爪金具21と固定枠7との係合が解かれ、錠20が解錠状態となって扉6を開くことができる。
【0019】
錠20は、扉6の前面側から露出する頭部22を有している。頭部22は、挿入孔23hを有する円形のベース部24と、ベース部24の周縁のフランジ部25とを備えている。錠20は、また、ベース部24の後面側から後方に向かって延びる略円柱状の脚部26を備えている。頭部22および脚部26は、例えば電気導電性を有する金属で一体に形成してある。
【0020】
図3は、錠20の分解斜視図である。図3では、説明の都合上、固定枠7および後記カバー40を省略してある。
脚部26の周縁には、周方向Rの一部を平坦にした平坦部26aと、平坦部26aを除いた部位に設けたねじ部26bとを形成してある。平坦部26aは、横方向Xの両側縁に一対設けてあり、ねじ部26bは、平坦部26aを除いた部位に設けてある。
扉6には、錠20を取り付けるための透孔8を形成してある。透孔8は、弧状部8aと直状部8bとを有している。扉6に錠20を取り付ける場合、錠20を扉6の前方に配置した後、透孔8の弧状部8aと、錠20のねじ部26bとが対向し、かつ透孔8の直状部8bと、錠20の平坦部26aとが対向するように、錠20を前方から後方に移動させて扉6の後面側に脚部26の先端部26cを露出させてから、扉6の後面側からリングワッシャー11を介してねじ部26bにナット12を螺着させて、フランジ部25とナット12で扉6を挟む。その後、爪金具21、およびワッシャー18をボルト19で脚部26の先端部26cに取り付ける。
また、透孔8の直状部8bと、錠20の平坦部26aとによって、扉6に対して錠20が周方向Rに回転することを規制することができる。
【0021】
再び、図2に戻って説明する。挿入孔23hは、円形の中心部23aと、中心部23aから縦方向Yに延在する第1延在部23bと、中心部23aから横方向Xに延在する第2延在部23cとを備えている。なお、延在部23b,23cは、縦方向Yおよび横方向Xのそれぞれに設ける必要はなく、いずれか一方のみを備えてもよい。
【0022】
鍵30は、錠20の状態を操作する者が握る把持部31と、把持部31の長さ方向に対して交差する方向に延びる軸部32と、軸部32の先端部33において径外方向へ相互に離間するように延びる一対の突出部34a,34bとを備えている。
鍵30は、錠20の挿入孔23hの中心部23aに軸部32の先端側を入れ、かついずれか一方の延在部23b,23cに突出部34a,34bを挿入した状態で周方向Rに回転させれば、錠20の状態を変える操作を行うことができる。
【0023】
図4は、錠20が備えるカバー40の分解斜視図であり、図5は、カバー40の断面図である。カバー40は、第1部品41と第2部品51とから形成してある。
第1部品41は、頭部22の前面部分22aを覆う円形部42と、円形部42の周縁から後方に向けて延びる第1側部43と、第1側部43の後面側から径内方向へ向けて互いに近接するように延びる一対の凸部44a,44bとを有している。一対の凸部44a,44bは、第1側部43の上端部および下端部のみに設けてある。換言すれば、一対の凸部44a,44bは、第1部品41の縦方向Yにおける両端部にのみに設けてある。
また円形部42には、挿入孔23hと同一の形状であって、縦横の大きさも同一の貫通孔45を形成してある。このような第1部品41は、例えばポリカーボネイト等の熱可塑性合成樹脂によって無色透明で電気絶縁性を有するように形成してある。
【0024】
第2部品51は、頭部22の後面部分22bを覆う環状部52と、環状部52の前面側の周縁から前方に向けて突出する第2側部53とを備えている。環状部52には、錠20の脚部26を通過させる通過孔54を形成してある。また、環状部52には、通過孔54の周壁において径内方向に向けて突出するように、周方向Rの一部に形成した一対のリング直状部55a,55bを形成してある。すなわち、環状部52は、通過孔54の内周壁において、横方向Xの両側縁に一対のリング直状部55a,55bを設けてあり、これらのリング直状部55a,55bの間に、リング弧状部55cを有している。このような第2部品51は、例えば熱可塑性合成樹脂によって電気絶縁性を有するように形成してある。
【0025】
既設の錠20にカバー40を取り付ける場合、先ず、扉6から錠20を取り外す。次に、頭部22の前面側に第1部品41を取り付ける。この取り付けの際、フランジ部25の後面側において、上端部と下端部のみに形成した凹部25a,25bと、この凹部25a,25bに係合する第1部品41の凸部44a,44bとを係合させて、第1部品41が周方向Rに回転することを規制している。すなわち、この錠20は、第1部品41と頭部22との間に、凸部44a,44bと、凹部25a,25bとを有する第1回転規制手段49を備えている。
【0026】
次いで、第1部品41を取り付けた頭部22に第2部品51を取り付ける。この取り付けの際、脚部26のねじ部26bと、第2部品51のリング弧状部55cとが対向し、かつ脚部26の平坦部26aと、第2部品51のリング直状部55a,55bとが対向するように、第2部品51の通過孔54に錠20の脚部26を通過させれば、平坦部26aとリング直状部55a,55bとによって、脚部26に対して第2部品51が周方向Rに回転することを規制することができる。すなわち、この錠20は、第2部品51と脚部26との間に、リング直状部55a,55bと、平坦部26aとを有する第2回転規制手段59を備えている。最後に、上述と同様、錠20を壁6に取り付けてから、爪金具21等をボルト19で脚部26に取り付ける。
【0027】
この発明に係る施錠装置10によれば、頭部22の前面部分22aを覆う電気絶縁性の第1部品41と、頭部22の後面部分22bを覆う電気絶縁性の第2部品とを錠20が備えているため、錠20に静電気が帯電した状態において、錠20に人が触れた場合または錠20に人が接近した場合でも、静電気が放電することを防止することができる。しかも、カバー40が、頭部22の前方から嵌合する第1部品41と、頭部22の後方から第1部品41に嵌合する第2部品51とから形成されているため、錠20を扉6に取り付けた後に静電気による放電を防止する必要が生じた場合においても、錠20を扉6から外せば、その錠20にカバー40を取り付けることができる。よって、既設の錠20についても放電防止機能を付与することもできる。しかも、2つの部品41,51によってカバー40を形成してあるため、1つの部品によってカバーを形成する場合に比して、強固にカバー40を頭部22に取り付けることができる。さらに、2つの部品41,51のみからカバー40を形成してあるため、部品点数が増加して、製造および取り付けが煩雑になることも防止することができる。
【0028】
加えて、頭部22と第1部品41との間に形成した第1回転規制手段49によって、カバー40の貫通孔45と、錠20の挿入孔23hとが合致した状態を維持することができる。
【0029】
また、第1回転規制手段49を頭部22に設ける一方、第2回転規制手段59を脚部26に設けてあるため、例えば鍵30を操作する際にカバー40に対して周方向Rに力が加わった場合、その力を頭部22と脚部26とに分散することができる。よって、カバー40が破損することを防止することができる。
加えて、第1回転規制手段49を縦方向Yの両端部に設ける一方、第2回転規制手段59を横方向の両側縁に設けてあるため、鍵30を操作する際にカバー40に対して周方向Rに力が加わった場合、その力を縦方向Yおよび横方向Xに分散することができる。よって、カバー40の破損を一層確実に防止することができる。
【0030】
なお、施錠装置10は、この発明の範囲で適宜変更することができ、上述した実施の形態に限定されることはない。例えば、上述した実施形態では、錠20の被装着体として扉6を用いるもので説明したが、錠20は必ずしも扉6に設ける必要はなく、固定壁3bに設けてもよい。
また、上述した実施の形態では、第1部品41に凸部44a,44bを設ける一方、頭部22に凹部25a,25bを設けるもので説明したが、第1部品41に凹部を設け、頭部22に凸部を設けてもよい。
さらに、第1部品41および第2部品51は、電気絶縁性を有する材料で形成すればよく、例えば合成ゴム、天然ゴム等によって形成してもよい。
なお、施錠装置10を構成する部品には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている公知の材料を制限なく用いることができる。
【符号の説明】
【0031】
3b 固定壁(壁)
6 扉
8 透孔
10 施錠装置
20 錠
22 頭部
23h 挿入孔
24 ベース部
25 フランジ部
25a 凹部
25b 凹部
26 脚部
26a 平坦部
30 鍵
34a 突出部
34b 突出部
41 第1部品
44a 凸部
44b 凸部
49 第1回転規制手段(回転規制手段)
51 第2部品
54 通過孔
59 第2回転規制手段
X 横方向
Y 縦方向
Z 前後方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向を有する扉および前記扉を支持する壁のいずれかの被装着体に取り付けられる錠と、前記扉が前記壁に対して開くことを許容する解錠状態および前記扉が前記壁に対して開くことを規制する施錠状態に前記錠を操作する鍵とを備える施錠装置において、
前記錠は、前記被装着体の前方に位置させる頭部と、前記頭部を覆うカバーとを含み、
前記カバーが、前記頭部の前方から嵌合して前記頭部の前面部分を覆う電気絶縁性の第1部品と、前記頭部の前記後方から前記第1部品に嵌合して前記頭部の後面部分を覆う電気絶縁性の第2部品とから形成されていることを特徴とする前記施錠装置。
【請求項2】
前記頭部は、前記鍵を挿入する挿入孔を有するベース部と、前記ベース部の周縁のフランジ部とを備え、
前記錠は、前記挿入孔に挿入した前記鍵を周方向に回転させることで施錠状態と解錠状態とに操作され、
前記フランジ部の径方向の一部に形成してある凹部と、前記第1部品に形成してあって前記凹部に係合する凸部とを有し、前記第1部品が前記径方向に回転することを規制する回転規制手段を備え、前記回転規制手段で第1部品に形成した貫通孔を前記挿入孔に合致させてある請求項1に記載の施錠装置。
【請求項3】
前記錠は、前記ベース部の後面側から後方に向かって延びる脚部を有し、
前記第2部品は、前記脚部を通過させる通過孔を有し、
前記脚部の周縁において前記径方向の一部を平坦に形成した平坦部と、前記第2部品の通過孔の周壁において径内方向に向けて突出するように前記径方向の一部に形成した突出部とを有し、前記脚部に対して前記第2部品が前記径方向に回転することを規制する第2回転規制手段を備えている請求項2に記載の施錠装置。
【請求項4】
前記頭部は、前記鍵を挿入する挿入孔を有し、
前記錠は、前記挿入孔に挿入した前記鍵を周方向に回転させることで施錠状態と解錠状態とに操作され、且つ前記頭部の後面側から後方に向かって延びる脚部を有し、
前記第2部品は、前記脚部を通過させる通過孔を有し、
凹部と凸部とを有し、前記第1部品が前記頭部に対して周方向に回転することを規制する第1回転規制手段を前記第1部品と前記頭部との間に設け、
前記脚部の周縁において周方向の一部を平坦に形成した平坦部と、前記第2部品の前記通過孔の周壁において径内方向に向けて突出するように周方向の一部に形成した突出部とを有し、前記第2部品が前記脚部に対して周方向に回転することを規制する第2回転規制手段を前記第2部品と前記脚部との間に設けてある請求項1に記載の施錠装置。
【請求項5】
第1回転規制手段は、縦方向において錠の両端部に位置する一方
第2回転規制手段は、横方向において錠の両側縁に位置する請求項4に記載の施錠装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−158963(P2012−158963A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−21236(P2011−21236)
【出願日】平成23年2月2日(2011.2.2)
【出願人】(000152169)株式会社栃木屋 (50)