説明

旋盤

【課題】 各部品の高い加工精度や高い剛性を要することなく主軸の軸心とZ軸ガイド機構の間の平行度を容易に確保することを可能とし、それによって、ワークの高い円筒度を確保することができる旋盤を提供すること。
【解決手段】 主軸を回転可能に備えた主軸台と、上記主軸台において上記主軸の軸心方向であるZ軸方向に沿って設けられたZ軸方向ガイド機構と、上記主軸台に上記Z軸方向ガイド機構を介して移動可能に搭載され刃物台を備えたZ軸テーブルと、を具備したもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は旋盤に係り、特に、刃物台の取付構造を改良することにより主軸の軸心とZ軸ガイド機構との間の平行度を得易くし、それによって、被加工物であるワークの円筒度及び同軸度を高い精度で確保することができるように工夫したものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の旋盤は、例えば、図5に示すような構成になっている。まず、脚部101があり、この脚部101上には主軸台103が設置されていて、複数本の固定ボルト104によって固定されている。この主軸台103は主軸105を回転可能に備えていて、該主軸台103に設けられた主軸105には図示しないワークが把持されることになる。上記主軸105は図示しない主軸回転駆動用モータによって回転駆動される。
【0003】
又、上記脚部101上にはZ軸ガイド機構107を介してZ軸テーブル109が設置されている。上記Z軸ガイド機構107は、脚部101の上面に設置された一対のZ軸ガイドレール111、111と、上記Z軸テーブル109側に取り付けられた左右2個ずつのZ軸ガイド部材113、113とから構成されている(図5中左右1個ずつのみ示す)。
【0004】
上記左右2個ずつのZ軸ガイド部材113、113は上記Z軸ガイドレール111、111に移動可能に係合している。そして、図示しないZ軸駆動用モータを駆動することにより、図示しないボールネジを駆動して、上記Z軸テーブル109を上記Z軸ガイド機構107を介してZ軸方向に移動させるものである。
【0005】
又、上記Z軸テーブル109には図示しない刃物台、例えば、多数の刃物を備えた櫛型刃物台が搭載されることになる。
【0006】
上記構成において、主軸105に被加工対象物であるワークを保持させて回転させる。一方、櫛型刃物台に取り付けられている複数の工具の中から任意の工具を選択して、例えば、ワークの外径を所定量だけ切削するべく所定の切込位置にセットする。後は、その状態でZ軸テーブル109をZ軸方向に移動させていく。それによって、ワークの外径に対して軸方向に沿って所定量の切削が可能になる。

【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、高い加工精度、特に、ワークにおける高い円筒度及び同軸度を確保するためには、主軸105の軸心とZ軸方向ガイド機構107との間の平行度を高い精度で確保する必要がある。この平行度が損なわれている場合には、主軸105に把持されているワークに対する工具による切削量が軸方向に沿って不均一になってしまい、結局、上記円筒度が損なわれてしまうことになると共に、例えば、段付形状に加工するような場合の同軸度も得られないという問題があった。
すなわち、繰り返しになるが、Z軸テーブル109に取り付けられた図示しない櫛型刃物台には工具が取り付けられていて、この工具のワークに対する切削量を設定した状態で、Z軸テーブル109をZ軸方向に移動させながらワークの外径を所定量だけ切削していく。その際、主軸105の軸心とZ軸ガイド機構107との間の平行度が損なわれていると、主軸105に把持されているワークに対する工具による切削量が軸方向に沿って不均一になってしまい、結局、ワークの円筒度及び同軸度が損なわれてしまうことになる。
上記円筒度に関して説明を加えると、例えば、軸受部品を加工する場合には円筒度は極めて重要な要因となる。円筒度が確保されていない場合には、軸に嵌合する円筒と軸との間の隙間が不均一となり、それが原因して回転に伴う振れが発生してしまうものである。又、軸受の中でも円筒と軸との間に粘性の高い特殊な油を設けたいわゆる「流体軸受」において上記円筒度は大きな意味を持つ。この種の流体軸受において円筒度が低い場合には、円筒と軸との隙間で捩れが生じることがあり、又、円筒と軸とを仲介する油の厚みが不均一になって耐久性が低下してしまうことになるものである。
そして、上記主軸105の軸心とZ軸ガイド機構107との間の平行度を高い精度で確保するためには、まず、主軸台103の脚部101に対する取付面と主軸105の軸心との間の平行度を確保する必要があり、同時に脚部101側においては、上記主軸台103の取付面と上記Z軸ガイド機構107のZ軸ガイドレール111、111の脚部101に対する取付面との間の平行度を確保する必要がある。そのため、各部品の加工に高い精度が要求されてしまうと共に高い組立精度が要求されてしまうという問題があった。
特に、比較的大型構造物である脚部101において高い加工精度を確保することは困難であった。これは構造物が大型であることによってその剛性が低下して自重によって撓むこと及びより大型の加工設備が必要となること等に起因するものである。又、切削時には脚部101に対しても大きな荷重が作用することになるので、脚部101に対してより高い剛性が要求されてしまうという問題があった。
すなわち、脚部101のような大型構造物の場合には自重による撓みが発生し易く、又、加工点とZ軸ガイド機構107との距離(工具とZ軸ガイド機構107までの距離とZ軸ガイド機構107から主軸105までの距離)が大きくなるため、加工による作用/反作用のモーメントの影響が大きくなり、主軸台103及びZ軸テーブル109において、加工点とZ軸ガイド機構107との間で撓みが発生し易くなってしまうものである。これに対して、脚部101及び主軸台103とZ軸テーブル109の剛性を高めることが考えられるが、剛性を高めようとすると、装置の大型化と大重量化を来たすことになり、又、高価になってしまうと共にその取扱も困難なものとなり、生産性を低下させてしまうという問題があった。
又、加工や主軸回転駆動モータにより発生した熱による熱膨張によって工具と被加工物との間の位置関係にずれが生じてしまうという問題があった。すなわち、熱により主軸台103は膨張してその主軸軸線は図5中上方向に移動する。一方、図示しない刃物台側についてみてみると、熱の伝達経路が主軸台103から脚部101、脚部101から刃物台といった経路になるため、主軸台103に比べると温度は上昇し難い状況にある。特に、脚部101は大型構造物であるために熱の放出が大きく脚部101での熱の伝達量は少ない。よって、刃物台も上記主軸台103と同様に熱膨張によって図5中上方向に移動することにはなるが、主軸台103と刃物台との間で上方向への移動量が異なってしまい、結果として工具と被加工物との位置関係にずれが発生してしまうことになるものである。

【0008】
尚、関連する先行出願として、例えば、特許文献1がある。
【0009】
【特許文献1】実開平02−7930号公報
【0010】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、各部品の高い加工精度や高い剛性を要することなく主軸の軸心とZ軸ガイド機構の間の平行度を容易に確保することを可能とし、それによって、ワークの高い円筒度及び同軸度を確保することができる旋盤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1による旋盤は、主軸を回転可能に備えた主軸台と、上記主軸台において上記主軸の軸心方向であるZ軸方向に沿って設けられたZ軸ガイド機構と、上記主軸台に上記Z軸ガイド機構を介して移動可能に搭載され刃物台を備えたZ軸テーブルと、を具備したことを特徴とするものである。
又、請求項2による旋盤は、請求項1記載の旋盤において、上記刃物台はZ軸に直交すると共に相互に直交するX軸方向とY軸方向に夫々移動可能に設けられたX軸テーブルとY軸テーブルを介して上記Z軸テーブルに搭載されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による旋盤は、請求項1記載の旋盤において、上記刃物台は上記主軸を挟んで左右両側に夫々配置された一対の刃物台であり、該一対の刃物台に搭載されている工具が左右方向から作用するものであることを特徴とするものである。
又、請求項4による旋盤は、請求項1記載の旋盤において、上記Z軸ガイド機構は、上記主軸台を挟んで両側に配置され、且つ、主軸台の軸線と上記Z軸ガイド機構とは同一平面上には位置されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
以上述べたように本願発明による旋盤は、主軸を回転可能に備えた主軸台と、上記主軸台において上記主軸の軸心方向であるZ軸方向に沿って設けられたZ軸ガイド機構と、上記主軸台に上記Z軸ガイド機構を介して移動可能に搭載され刃物台を備えたZ軸テーブルと、を具備した構成になっているので、主軸の軸心とZ軸ガイド機構との間の平行度を確保することができ、それによって、主軸台のみを高精度に加工すれば、被加工対象物であるワークの円筒度及び同軸度を高い精度で確保することができるようになった。又、脚部において撓みが発生しても主軸と刃物台に搭載される工具との間の位置関係には影響せず、よって、脚部の剛性を高くする必要もなく、又、脚部を高い精度で製造する必要もないので、脚部の製造コストを低減させることができるようになった。又、主軸における加工点とZ軸ガイド機構との間の距離を短くして加工によるモーメントの影響を抑制することが可能になる。又、脚部を介していないので主軸台と刃物台の熱による上方移動量の差が発生し難いという効果がある。
又、上記刃物台をZ軸に直交すると共に相互に直交するX軸方向とY軸方向に移動可能なX軸テーブルとY軸テーブルを介して上記Z軸テーブルに搭載されているものとして構成した場合には、X、Y、Zの三軸方向に移動可能な刃物台を備えた旋盤において所望の効果を得ることができる。
又上記刃物台を上記主軸を挟んで左右両側に夫々配置された一対の刃物台とし、該一対の刃物台に搭載されている工具が左右方向から作用するように構成した場合には、より高い円筒度を得ることができる。
尚、上記左右方向とは脚部から主軸台に向かう方向と直交する方向を意味する。
又、上記Z軸ガイド機構を上記主軸台を挟んで両側に配置し、且つ、主軸台の軸線と上記Z軸ガイド機構とを同一平面上に配置した場合には、熱膨張による影響を軽減させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図1乃至図4を参照して本発明の一実施の形態を説明する。 まず、主軸台2があり、この主軸台2は複数本のボルト3によって脚部5上に設置・固定されている。この主軸台2には主軸7が回転可能な状態で設置されている。上記主軸7には図示しないワークが保持されることになる。又、上記主軸7は主軸台2に設けられた図示しない主軸回転駆動用モータによって回転駆動されるものである。
【0014】
上記主軸台2上にはZ軸ガイド機構9を介してZ軸テーブル11が設置されている。上記Z軸ガイド機構9は、上記主軸台2に設置された一対のZ軸ガイドレール13、13と、上記Z軸テーブル11側に左右に2個ずつ設けられたZ軸ガイド部材15、15とから構成されている。これら左右2個ずつのZ軸ガイド部材15、15は、既に述べたZ軸ガイドレール13、13に移動可能な状態で係合している。そして、図示しないZ軸駆動用モータを起動することによって、図示しないボールネジを駆動して、上記Z軸テーブル11をZ軸ガイド機構9を介してZ軸方向に移動させることができる。
【0015】
図1乃至図3に示すように、上記Z軸テーブル11の前面には、X軸テーブル17がX軸方向に沿って移動可能な状態で設置されている。すなわち、Z軸テーブル13の前面には、X軸ガイド機構19が設置されている。このX軸ガイド機構19は、上記Z軸テーブル11側に設置された一対のX軸ガイドレール21、21と、上記X軸テーブル17側に設置された左右2個ずつのX軸ガイド部材23、23とから構成されている。これら左右2個ずつのX軸ガイド部材23、23は上記X軸ガイドレール21、21に対して移動可能な状態で係合している。そして、図示しないX軸駆動用モータを起動することによって、図示しないボールネジを駆動して、上記X軸テーブル17をX軸方向に移動させることができる。
【0016】
上記X軸テーブル17の前面にはY軸テーブル25がY軸方向に沿って移動可能な状態で設置されている。すなわち、X軸テーブル17の前面には、Y軸ガイド機構27が設置されている。このY軸ガイド機構27は、上記Y軸テーブル25側に取り付けられた一対のY軸ガイドレール29、29と、上記X軸テーブル17側に左右に2個ずつ設けられたY軸ガイド部材31、31とから構成されている。これら左右2個ずつのY軸ガイド部材31、31は上記一対のY軸ガイドレール29、29に対して移動可能に係合している。そして、図示しないY軸駆動用モータを起動することによって、図示しないボールネジを駆動して、上記Y軸テーブル25をY軸方向に移動させることができる。
【0017】
上記Y軸テーブル25の前面には、図4にも示すように、刃物台41が設置されている。この刃物台41は左右に対称に設置された一対の櫛型刃物台43、43とから構成されている。これら一対の櫛型刃物台43、45は、図4に示すように、脚部5から主軸台2に向かう方向に直交する左右方向に対称に配置されているものである。上記櫛型刃物台43、43には複数本の工具45が搭載されている。
【0018】
又、主軸台1に対向するように背面主軸台51が設置されていて、この背面主軸台51は背面主軸53を回転可能に備えている。
【0019】
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、主軸7に図示しないワークを保持させる。その状態で主軸7を回転させる。一方、刃物台41が搭載されているY軸テーブル25をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に適宜移動させながら、上記ワークに対して所望の加工を施す。
具体的には、まず、Y軸テーブル25をY軸方向に適宜移動させることにより任意の工具45を選択する。次に、X軸テーブル17をX軸方向に適当量移動させることにより、ワークの外径に対する切込量(切削量)を設定する。そして、その状態でZ軸テーブル11をZ軸方向に移動させることにより、ワークの外径を軸方向に沿って所定量だけ切削することができる。
尚、加工の種類は様々であり、上記した内容の加工に限定されるものではない。
【0020】
主軸7に保持されたワークに対する所定の前側加工が終了したら、背面主軸台51を主軸台2方向に移動させることにより、ワークを背面主軸台51の背面主軸53側に受け渡す。そして、背面主軸53によって把持されたワークの背面に対して所定の背面加工を施すものである。そして、一連の前側加工と背面加工が終了したらワークを背面主軸53から取り外して排出することになる。
【0021】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、主軸7の軸心とZ軸ガイド機構9との間の平行度が確保し易くなった。これは、Z軸テーブル11を従来のように脚部5に取り付けるのではなく、主軸台2に対して直接取り付けるようにしたからである。つまり、従来は脚部5との関係で夫々平行度を確保する必要があったが、この実施の形態の場合には脚部105との関係は不要となり、専ら、主軸台2のみを高い精度で製作すればよくなったからである。そして、主軸7の軸心とZ軸ガイド機構9との間の平行度が確保し易くなったことにより、被加工対象物であるワークにおける高い円筒度及び同軸度も確保し易くなり、結果として、ワークの品質の向上を図ることが可能になった。
又、従来は比較的大型構造物である脚部5において高い加工精度を確保する必要がありそれに困難を要していたが、本実施の形態の場合にはそのようなことは不要となったものであり、それによって、脚部5の製造コストを低減させることができるようになった。
又、脚部5において撓みが発生しても主軸7と櫛型刃物台43、43に搭載される工具45との間の位置関係には影響せず、よって、脚部5の剛性を高くする必要もない。
又、従来は加工時に脚部5に対しても大きな荷重が作用することになるので、脚部5に対して高い剛性が要求されていたが、本実施の形態の場合にはそのようなことはないので、脚部5に対して高い剛性が要求されることはない。それによって、装置の小型化が可能になると共に製造コストの低減を図ることができる。
又、Z軸テーブル11を脚部5よりも小型の主軸台2に設置するようにしているので、加工や組立においても高い精度を得易くなっているものである。
又、主軸7における加工点とZ軸ガイド機構9との間の距離を短くして加工によるモーメントの影響を抑制することが可能になる。
又、脚部5を介していないので熱膨張による主軸台2と櫛型刃物台43、43との上方移動量の差が発生し難いという効果がある。
又、主軸7を挟んで左右両側に一対の櫛型刃物台43、43を配置していて、且つ、そこに搭載されている工具45が左右方向からワークに対して作用するように構成しているので、左右方向の熱バランスが同一となり、且つ、例え上方向へ熱膨張したとしても、切削方向は膨張方向と直交する方向になるので、その影響を受け難くすることが可能となりより高い円筒度を得ることができる。
又、Z軸ガイド機構9を主軸台2を挟んで両側に配置し(一対のZ軸ガイドレール13、13、左右2個ずつのZ軸ガイド部材)、且つ、主軸台2の軸線と上記Z軸ガイド機構9とを同一平面上に配置しているので、主軸7とZ軸ガイド機構9とが略同一量熱膨張による影響を受けて上方に移動し、結果として、主軸7と櫛型刃物台43、43との相対位置を同一にさせることが可能になる。
【0022】
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、旋盤の構成としては図示したものに限定されず、例えば、背面主軸台が設置されていない旋盤等、様々な構成の旋盤に適用可能である。
又、刃物台についても櫛型刃物台に限定されるものではない。
又、X軸ガイド機構、Y軸ガイド機構、Z軸ガイド機構において、夫々2本のガイドレールと4個のガイド部材を使用して構成した例を示したが、それに限定されるものではなく、ガイドレールの個数、ガイド部材の個数に関しては様々な構成が想定される。
その他、図示した構成はあくまで一例である。
【産業上の利用可能性】
【0023】
本発明は旋盤に係り、特に、刃物台の取付構造を改良することにより主軸の軸心とZ軸ガイド機構との間の平行度を得易くし、それによって、被加工物であるワークの円筒度及び同軸度を高い精度で確保することができるように工夫したものに関し、例えば、櫛型刃物台をX軸、Y軸、Z軸の三軸方向に移動可能に備えた主軸固定型の旋盤に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図で、旋盤の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のII−II矢視図である。
【図3】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のIII−III矢視図である。
【図4】本発明の一実施の形態を示す図で、図1のIV−IV矢視図である。
【図5】従来例を示す図で、旋盤の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
【0025】
2 主軸台
5 脚部
7 主軸
9 Z軸ガイド機構
11 Z軸テーブル
13 Z軸ガイドレール
15 Z軸ガイド部材
17 X軸テーブル
19 X軸ガイド機構
21 X軸ガイドレール
23 X軸ガイド部材
25 Y軸テーブル
27 Y軸ガイド機構
29 Y軸ガイドレール
31 Y軸ガイド部材
41 刃物台
43 櫛型刃物台
45 刃物
51 背面主軸台
53 背面主軸



















【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸を回転可能に備えた主軸台と、
上記主軸台において上記主軸の軸心方向であるZ軸方向に沿って設けられたZ軸ガイド機構と、
上記主軸台に上記Z軸ガイド機構を介して移動可能に搭載され刃物台を備えたZ軸テーブルと、
を具備したことを特徴とする旋盤。
【請求項2】
請求項1記載の旋盤において、
上記刃物台はZ軸に直交すると共に相互に直交するX軸方向とY軸方向に夫々移動可能に設けられたX軸テーブルとY軸テーブルを介して上記Z軸テーブルに搭載されていることを特徴とする旋盤。
【請求項3】
請求項1記載の旋盤において、
上記刃物台は上記主軸を挟んで左右両側に夫々配置された一対の刃物台であり、該一対の刃物台に搭載されている工具が左右方向から作用するものであることを特徴とする旋盤。
【請求項4】
請求項1記載の旋盤において、
上記Z軸ガイド機構は、上記主軸台を挟んで両側に配置され、且つ、主軸台の軸線と上記Z軸ガイド機構とは同一平面上に配置されていることを特徴とする旋盤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−305670(P2006−305670A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−130674(P2005−130674)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000107642)スター精密株式会社 (253)
【Fターム(参考)】