説明

既存店舗レジカウンター瞬間遮断蜜室型簡易式落下壁パネル防犯装置

【課題】多発する金銭目的の強盗犯罪者から、人命の保護、及び金員強奪の被害を受けぬよう、犯罪を未然に防ぎ有効且つ安全に事件を回避できる既存店舗レジカウンター防犯装置を提供する。
【解決手段】既存店舗レジカウンターの周囲上部に、スライドパネル収容部A設ける。強盗事件発生と共に隠された手動ワイヤースイッチを瞬時に起動させ、三連スライドパネルS1を降下させる。パネルはサッシュ枠と、透明ポリカーボネイト嵌込板からなる。密室状態を作り、売場方向よりのカウンター越え侵入を、阻止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
簡易設置可能な、瞬間的に周囲を蜜室状態にする、3段落下式可動パネルを装置した、アルミサッシ、又は鋼材板枠に鏡板部を透明ポリカ-ホ゛ネィト板嵌込を併設した、既存店舗レジカウンター防犯装置である。
【背景技術】
【0002】
近年経済の発展と共に、各金融機関等のレジカウンター及び出納窓口に於いて、昼夜を問わず金銭目的の強盗事件等が多々発生し大きな社会問題となり(たとえば、特許文献1参照)に記載の遮蔽板落下範囲を除けて、レジカウンター及び出納場カウンターを乗り越え内部侵入におよび、店員又は行員等の生命ならびに金員等が危険にさらされ、それらの解決策が求められていた。
【0003】

また、(特許文献2参照)風切り場の出入り口ドアロック閉鎖式による防犯装置では、一般客等来店の際現状把握なしに風切り場付近に於いて、強盗事件の容疑者と同じ空間に閉じ込められる可能性もあり、一般市民を事件に巻き込む危険性が予測され安全で効率的な解決策が求められていた。
【0004】
日本国内於いて元来、防犯に対する意識が低く急激に加速する国際化伴い諸外国同様犯罪件数と共に防犯意識が高まり、安全で且つ効率的な防犯装置が求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許公開2005-274112号公報
【特許文献2】特許公開2009-24925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、多発する金銭目的の強盗犯罪者から、人命の保護及び金員強奪の被害を受けぬよう、犯罪を未然に防ぎ有効且つ安全に事件を回避出来る所にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明装置は、新築店舗施工時に設置可能は勿論の事、各既存店舗に防犯目的で取り付を可能とする物であり、既存店舗レジカウンター周囲を、図1のS1のアルミサッシ枠鏡板部透明ポリカ-ホ゛ネィト嵌込板3段を連動させた三連スライドパネルを瞬時に降下させて、図5のD及びPの壁パネルの併用と共に蜜室状態を作りだし、売場方向よりレジカウンターを乗り越え内部侵入の防止を特徴とした防犯装置で有る。
【発明の効果】
【0008】
前記載に連鎖して、強盗犯罪者の勢威喪失を計り被害を未然に防止する事を目的として有効且つ安全に事件を回避出来る所にあり、店舗内従業員の人的被害及び金員強奪等を安全に保ち、安心して昼夜労働に従事出来る事を可能とした事を特徴としている。
【0009】
本発明は、如何なる既存店舗天井の高低さに於いても、三連スライドパネル天井部収納型構造を用いた事により、簡単な設計図書で設置可能とした事を特徴としている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】スライド・パネルユニット正面図
【図2】スライド・パネルユニット側面図
【図3】サッシュ枠内臓詳細図
【図4】K1拡大図
【図5】実施例図
【図6】Ps1拡大図
【図7】Ps2拡大図
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明装置の要目で有り、実施の場合はレジカウンター窓口正面の装置と成り金員の出納場の遮蔽板となる。図1のF2及びGaをそれぞれ天井または床にアンカーボルトで固定し、レジカウンター内部の手動隠しワイヤースイッチ数か所の内どれか1つを緊急時に作動させ、S1部を下降させ瞬時に遮断可能とした事を特徴とする防犯装置である。
【実施例1】
【0012】
図3の、3の可動パネルは、2及び1と、図4の拡大図Sa1部で、レール断面アルファベットC文字似の長鋼材を相対嵌合させ裏側をそれぞれのパネル面に固定してガイド溝と成り、パネル3の上下動と共に、図1の2と1のパネルを上部に連動して引上げて収納され緊急時以外は、図1のA所に収納している事を特徴とする防犯装置である。
【0013】
図2で示すよう、緊急遮断された状態の、パネル3、2、1は、OTの強盗犯罪者側より順に内部縦方向に配置されており、上方向に持ち上げする際指の引っ掛かりを無くし、こじ開け防止機能とした事を特徴とする防犯装置である。
【0014】
図4で示すよう、スライドパネル1〜3の両端部をG1、G2の鋼板で上下方向移動用にガイドされ、図1の、P1、P2の鋼材柱内部のスムーズな動きを補助している 、スライドパネル1〜3は、鋼材柱内部それぞれに取り付けた固定ストッパー位置C1〜C3で、おのおのスライドパネルが停止する事により、外部侵入を防ぎ蜜室状態お造り、防御壁と成す事を特徴とする防犯装置である。
【0015】
図5は、実施の状態を表し、D部はドア付パネルで腰高より上部は透明で衝撃に強いポリカーボネイト材を用い、出入り口付近に暗証ロック機能付ボタンキードアを配した程度の物を用いると良い。又P部も同様なパネルで腰高より上部は透明で衝撃に強いポリカーボネイト材を用い、それぞれ天井及び床に鋼材柱端をアンカーボルトで固定した物で良い。
【0016】
図6は、スライドパネル本体を天井Fに固定する際のGk伸縮自在のナット固定式高さ調整用アジャスターボルトを用い、スライドパネルS1部分の3と滑車4を跨がし、図2のワイヤー5で錘6と連結され落下時の加速度低減調整の役目はたし、落下時のスピードコントロール及び衝撃緩和の機能を備えた事を特徴とする防犯装置である。
【0017】
図7は、スライドパネル落下過程に於いて障害保護の目的でシリコン系材7部をスライドパネル3の下部に装着される。又St部はスライドパネル3の内部両端に取付けたコイルバネで常に鋼棒を、図1のP2、P1方向に押出した状態のストッパー棒雄と、鋼材柱に該穴された雌部に挿入され、こじ開け防止ロック機構と成る。又レジカウンター内部側面のスライドパネル3に、ロック機構の解除レバー装置も備えた事を特徴とする防犯装置である。
【0018】
前記載の図5は、隠された箇所にスライドパネル遮蔽板S1部分の落下を起動する手動ワイヤー操作スイッチを配し、手または足元周辺でのスイッチ操作が可能な事を特徴とする防犯装置である。
【0019】
前記載の、図1〜4,6,7の装置図は他所により全て事前組立及び加工を可能としている事は勿論の事。本発明の要は各既存店舗レジカウンター周辺の空間を瞬時に囲い蜜室状態を造りだし外部侵入を防止する所に有る。又本装置は事前組立製作が可能な事により短時間で各既存店舗の設置工事が可能とした事を特徴とする防犯装置である。
【産業上の利用可能性】
【0020】
これまで叙述したように、本発明を付しているか否かを目視確認が出来る事で大きく異なり、犯罪心理上の抑止効果を齎し未然に犯罪を防止する事が期待できる。
【符号の説明】
【0021】
1 上部スライド遮蔽板
2 中間スライド遮蔽板
3 下部スライド遮蔽板
4 滑車
5 釣り上げワイヤー
6 バランス用錘
7 衝撃吸収材
A スライドパネル収納部
B-B スライドパネル断面図
C1 上部スライド遮蔽板停止位置
C2 中部スライド遮蔽板停止位置
C3 下部スライド遮蔽板停止位置

ドア(開口部付)上部アクリル板嵌込壁パネル

継足し捕捉パネル
F 既存建屋天井部
F2 鉄柱材天井固定部
FD
既存レジカウンターデスク
FL 既存建屋床部
G ガイドレール全体
Ga 鉄柱材床固定部
G1 ガイドレール(1)材
G2 ガイドレール(2)部
Gk 高さ調整用アジャスターボルト
H 既存建屋レジカウンター内床部
IN 既存建屋レジカウンター内部フロアー部
Ks スライド遮蔽板起動隠し手動ワイヤースイッチ
OT
既存建屋売場フロアー部

上部アクリル板嵌込壁パネル
P1 スライドレール内臓鋼材柱(右)
P2 スライドレール内臓鋼材柱(左)
P3 臓鋼材柱
S1 三連式スライドパネル
Sa1 三連式スライドパネル連結ガイド溝
Sf 3スライドパネル遮蔽板下降後ロック穴
St 3スライドパネル遮蔽板下降後シリンダー錠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既存店舗レジカウンター金銭出納窓口に或る全体をコ又はL文字に似た形でキャッシャー周辺を囲い、三連スライドパネルを挟んだ鋼材柱上下の端を床及び天井にアンカーボルトにて固定し、柱間に挟まれた上下する三連スライドパネルを腰高及びレジカウンター表面上部と天井間に設置し、平常時は天井上部分に三連スライドパネルを収納させ、強盗事件発生及び緊急時に隠された手動式ワイヤースイッチを起動させ三連スライドパネルを降下遮断させる、この装置は新築店舗施工時に設置可能は勿論の事、既存店舗に設置可能とした事を特徴とした防犯装置である。
【請求項2】
三連スライドパネル枠の構成部材は、強度を必要とする為、鋼板、アルミニュウム板、硬質系プラスチック板より成形され、枠部材以外の鏡板部材は、透明又はカラーリングされたポリカーボネイト板材、透明又はカラーリングされたアクリル樹脂系板材で構成されている請求項1に記載の防犯装置である。
【請求項3】
レジカウンター金銭出納窓口と、両側面のドア付簡易パネル及び相対面のドア無し簡易壁フラッシュ型簡易パネルの腰高上部を、透明又は配色されたポリカーボネイト,又はアクリル樹脂系板材を組み込んだ間仕切壁パネル部材を、鋼材柱間に挟み込みそれぞれの柱上下の端を天井及び床部にアンカーボルトで固定させる。事件発生と共に瞬時に三連スライドパネルを下降させる事により、レジカウンター周囲を蜜室状態にする事を特徴とした請求項1に記載の防犯装置である。
【請求項4】
三連スライドパネルは、手前パネル、中パネル、外パネル、それぞれ磨れ合う相対面に固定した、断面をC文字に似た長鋼材のガイドレール溝を向き合わせ嵌合させて滑らせ、各パネルの単独上下動を制限する事により、三連続式スライドパネル上下方向の動きと成り、他二枚のパネルは一枚のパネルより連動して導かれ起動させる事を可能とした請求項1に記載の防犯装置である。
【請求項5】
前記載で、発生する落下時のスピードコントロールする機構を、両鋼材柱内部にそれぞれ滑車を通し跨がせたワイヤーロープの両端を錘とパネルに結び、放物線状に吊り下げ落下加速度を自在に錘バランスで調整可能とした請求項1に記載の防犯装置である。
【請求項6】
如何なる既存店舗の天井高低さに於いても、三連スライドパネルを挟む鋼材柱上部に内蔵された高さ調整用アジャスターボルトの回転により伸縮が自在と成り、パネル自体のサイズの製作変更する事無く天井部分に設置可能とした事を特徴とした請求項1に記載の防犯装置である

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−226746(P2011−226746A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99276(P2010−99276)
【出願日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(509349576)
【Fターム(参考)】