説明

日毎管理用カレンダー構造、日毎管理用カレンダー、および日毎管理用カレンダーセット

【課題】 日毎に実行を管理すべき事項について、できる限りわかりやすく、取り扱いやすく、間違いのない確実な管理を実現することのできる、日毎管理用カレンダー構造を提供すること。
【解決手段】 日毎管理用カレンダー構造10は、複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート1が二枚以上と、各期表示シート1を綴じる綴じ部7と、各期表示シート1に設けられる後記日付欄3の数と同数以上のフック6と、フック6を固定可能もしくはフック6が固定されている固定台部5とから構成される。それぞれの各期表示シート1には、当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域2が設けられ、日付表示領域2は各日に対応する日付欄3、3、・・・からなり、日付欄3にはフック6を通すためのフック用孔部4が設けられる。また固定台部5は、フック用孔部4を通るような位置関係をもってフック6を固定可能な構成を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日毎管理用カレンダー構造、日毎管理用カレンダー、および日毎管理用カレンダーセットに係り、特に医薬の服用など日毎に実行を管理すべき事項について確実な管理を実現するための、日毎管理用カレンダー構造等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
カレンダーを用いて薬の服用し忘れを防止するための工夫、いわゆる「お薬カレンダー」の類については、従来多くの技術的提案がなされている。たとえば後掲特許文献1に開示のものはその一例である。これは、最長で一ヶ月単位の期間表示シートの日付欄内に朝・昼・夕等の薬の服用時間帯の表示を設け、各服用時間帯の表示部分に服用確認票を着脱可能に取り付けることができるように構成したものである。
【0003】
つまり、カレンダーにおける各服用時間帯に対応する個所に、横並びに複数の係合孔を形成し、また、服用確認票は頭部が幅の狭い首部で票本体と連続する構成のものとし、服用確認票の頭部がカレンダーの所要の係合孔に挿入されてカレンダーの裏面に係合して吊り下げられるようにしたものである。これによって薬の飲み忘れを防止することができ、また、薬を服用した後は次の指定服用時間帯への服用指示票の移動を容易に行なえるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−209991号公報「薬服用カレンダー」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし上述特許文献開示技術では、1日の日付の中に複数の時間帯表示を設けるため、薬を吊り下げて使用する場合には、薬の服用を終了するたびに係合片を移動しなくてはならない。また、遅くても月が替わる際には、係合片をセットし直さなくてはならない。これらの作業は、広さに限界のある日付欄に複数の薬を吊り下げることによる過密さとも相まって、煩雑かつ不便であり、特に多種類の薬を服用しなくてはならない高齢者や、その世話をする高齢者にとっては大いに煩雑かつ不便であり、忘れずに行わなくてはならないという余計な精神的負担も生ずる。
【0006】
また、1日に服用すべき薬の数や時間帯の数が多くなると、狭い日付欄に各時間帯のものが重なって吊り下げられることになり、吊り下げるのにも取るのにも不便であり、間違いも生じやすくなる。さらに、当該従来技術では、服用する薬が多い場合には薬そのものに替えて、飲み忘れ防止用のメモを吊り下げればよいとしているが、これでは結局、薬服用の管理は間接的なものとなってしまう。
【0007】
特に高齢化の進展によって、高齢者が高齢者の介護を担当するいわゆる「老老介護」は今後ますます増加するものと予想されており、できる限りわかりやすく、取り扱いやすく、間違いのない日毎管理の方式が必要である。しかしながらそのような方式は、当該文献開示技術を含め、従来技術には見当たらない現状である。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、医薬服用の亡失防止管理のように日毎に実行を管理すべき事項について、できる限りわかりやすく、取り扱いやすく、間違いのない確実な管理を実現することのできる、日毎管理用カレンダー構造、日毎管理用カレンダー、および日毎管理用カレンダーセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明者は上記課題について検討した結果、月毎のシートなどの各期表示シートが綴じられたカレンダーにおいて、所定のフックが全てのシートを貫通して最表面に突出した状態が形成できるよう、各シートに所定の孔部を必要数設けることによって課題を解決できることに想到し、本発明に至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0010】
(1) 複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記フック用孔部に通すためのフックと、該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されている固定台部とからなる日毎管理用カレンダー構造であって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、少なくとも二以上の該日付欄には該フックを通すためのフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されているものであり、これにより、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能であるとともに、該フックには日毎管理を要する対象物その他の吊り下げ物を吊り下げ可能である、日毎管理用カレンダー構造。
(2) 複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記日付欄の数と同数以上のフックと、該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されている固定台部とからなる日毎管理用カレンダー構造であって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、該日付欄には該フックを通すためのフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されているものであり、これにより、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能であるとともに、該フックには日毎管理を要する対象物その他の吊り下げ物を吊り下げ可能である、日毎管理用カレンダー構造。
(3) 前記固定台部は前記綴じ部に綴じられていることを特徴とする、(1)または(2)に記載の日毎管理用カレンダー構造。
(4) 前記固定台部は最奥部の前記各期表示シートであることを特徴とする、(3)に記載の日毎管理用カレンダー構造。
【0011】
(5) 前記固定台部は前記綴じ部に綴じられておらず、前記各期表示シートとは別体であることを特徴とする、(1)または(2)に記載の日毎管理用カレンダー構造。
(6) 前記固定台部には前記フックが予め固定されていることを特徴とする、(5)に記載の日毎管理用カレンダー構造。
(7) 前記吊り下げ物は医薬の服用に係るものであり、医薬服用の管理に用いられることを特徴とする、(1)ないし(6)のいずれかに記載の日毎管理用カレンダー構造。
(8) 複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記フック用孔部に通すためのフックを固定可能な固定台部とからなる日毎管理用カレンダーであって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、少なくとも二以上の該日付欄には該フックを通すためのフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能であり、これにより該フックを外固定台部に固定した場合に、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー。
【0012】
(9) 複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記日付欄の数と同数以上のフックを固定可能な固定台部とからなる日毎管理用カレンダーであって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、該日付欄には該フックを通すことのできるフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能であり、これにより該フックを外固定台部に固定した場合に、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー。
(10) 前記固定台部は前記綴じ部に綴じられている最奥部の前記各期表示シートであることを特徴とする、(8)または(9)に記載の日毎管理用カレンダー。
(11) 前記固定台部は前記綴じ部に綴じられておらず、前記各期表示シートとは別体であることを特徴とする、(8)または(9)に記載の日毎管理用カレンダー。
(12) 医薬服用の管理に用いられることを特徴とする、(8)ないし(11)のいずれかに記載の日毎管理用カレンダー。
(13) (8)ないし(11)に記載の日毎管理用カレンダーと、該日毎管理用カレンダーの固定台部に固定可能な仕様のフックと、該フックに吊り下げ可能な吊り下げ物とからなる、日毎管理用カレンダーセット。
【0013】
(14) 医薬服用の管理に用いられることを特徴とする、(13)に記載の日毎管理用カレンダーセット。
(15) 複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部とからなる日毎管理用カレンダー本体であって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、少なくとも二以上の該日付欄には本日毎管理用カレンダー本体の裏方向からフックを通すためのフック用孔部が設けられ、これにより全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー本体。
(16) 複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部とからなる日毎管理用カレンダーであって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、該日付欄には本日毎管理用カレンダー本体の裏方向からフックを通すためのフック用孔部が設けられ、これにより全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー本体。
【発明の効果】
【0014】
本発明の日毎管理用カレンダー構造、日毎管理用カレンダー、および日毎管理用カレンダーセットは上述のように構成されるため、これによれば、医薬服用の忘れ防止管理のように日毎に実行を管理すべき事項について、従来よりもわかりやすい管理、取り扱いやすい管理、間違いのない確実な管理が可能となる。
【0015】
特に医薬服用の管理については、従来のような煩雑さや不便を解消でき、精神的負担・心労も減じることができる。殊に、多種類の薬を服用しなくてはならない高齢者やその世話をする高齢者などにとって、その効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明日毎管理用カレンダー構造の基本的構成を示す説明図である。
【図1−2】図1の要部拡大断面図である。
【図1−3】図1の要部拡大断面図である。
【図2】本発明日毎管理用カレンダー構造の別の構成を示す要部拡大断面図である。
【図2−2】本発明日毎管理用カレンダー構造のまた別の構成を示す要部拡大断面図である。
【図3】本発明日毎管理用カレンダー構造における固定台部の構成例を示す正面図である。
【図3−2】図3に示す本発明構成例の使用方法を示す要部拡大斜視図である。
【図4−1】実施例1の正面写真である。
【図4−2】実施例1のフック固定方法を示す写真である。
【図4−3】実施例1において全てのフックを固定した状態を示す写真である。
【図4−4】実施例1の使用状態を示す写真である。
【図4−5】実施例1の使用状態を示す写真である。
【図4−6】実施例1における使用の途中経過を示す写真である。
【図5−1】実施例2を示す写真である。
【図5−2】実施例2の固定台部の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明日毎管理用カレンダー構造の基本的構成を示す説明図である。また、
図1−2および図1−3は、図1の要部拡大断面図である。これらに図示するように本日毎管理用カレンダー構造10は、複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート1が二枚以上と、各期表示シート1を綴じる綴じ部7と、各期表示シート1に設けられる後記日付欄3の数と同数以上のフック6と、フック6を固定可能もしくはフック6が固定されている固定台部5とから構成される。そして、それぞれの各期表示シート1には、当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域2が設けられ、日付表示領域2は各日に対応する日付欄3、3、・・・からなり、日付欄3にはフック6を通すためのフック用孔部4が設けられる。また固定台部5は、フック用孔部4を通るような位置関係をもってフック6を固定可能な構成を備えているか、または、フック6が既に固定されている構成のいずれかである。
【0018】
かかる構成により本発明日毎管理用カレンダー構造10では、全てのフック6が、綴じられた全ての各期表示シート1のフック用孔部4を貫通して、最表面の各期表示シート1から突出した状態が形成される。そしてフック6には、日毎管理を要する対象物その他の吊り下げ物8が吊り下げ可能となる。フック6に吊り下げられた吊り下げ物8は、その取り外しが必要となる都度、取り外される。
【0019】
最表面の各期表示シート1に表示された日付が全て経過し、全ての日付欄3、3、・・・に係る全ての吊り下げ物8がフック6から取り外されて、その各期表示シート1が担当する全ての日毎管理が終了すると、最表面の各期表示シート1はめくられ、その際に全てのフック用孔部4はフック6との係り合いから脱出し、綴じ部7から除去される。そして、その下にあった各期表示シート1が今度は、新たな最表面のシートとなる。
【0020】
当該シート1の各フック用孔部4、4、・・・からは、フック6、6、・・・が突出した状態となっているので、これに、所定の吊り下げ物8を吊り下げ、新たな期間における日毎管理が開始される。以上の作用・作業が、綴じ部7に綴じられた各期表示シート1が無くなるまで繰り返される。
【0021】
各期表示シート1としては、一枚に一ヶ月分の日付が表示されたものが、家庭生活・社会生活のリズムともよく適合し、さらに一枚のシートにおける日毎管理の容量として約30日程度は無理のない容量でもあり、望ましい。しかしながら本発明はそれに限定されない。たとえば二ヶ月分を一枚に表示するもの、半月分を表示するもの、一週間分を表示するものなど、日毎管理の内容や管理頻度など用途に応じ、各期表示シート1に表示する期間は、適宜の期間とすることができる。
【0022】
カレンダーは通常、一年十二ヶ月分を単位とするものであるから、本日毎管理用カレンダー構造10においても、設ける各期表示シート1の数は十二枚とすることができる。しかしながらそれには限定されず、たとえば半年分の六枚、二年分の二十四枚など、日毎管理の内容や管理頻度など用途に応じ、各期表示シート1の枚数は、適宜の枚数とすることができる。
【0023】
各期表示シート1の材料は紙で充分であるが、一シート分の日毎管理が終了する都度、シート1を一枚ずつ容易にめくることができ、その際にフック用孔部4をフック6から容易に脱出させることができる可撓性を有し、さらに綴じ部7から容易に除去できるシート状体である限り、日毎管理の内容や管理頻度など使用目的に応じて、如何なる材質・物性・サイズその他の仕様の材料であっても用いることができる。
【0024】
各期表示シート1を綴じる綴じ部7は、複数枚のシート1を確実・安定的に綴じておけるものである限り、如何なる材料・物性・形状・その他の仕様のものでもよい。
【0025】
フック6は、各期表示シート1に設けられた日付欄3の数と同数以上を備えるものとすることができる。日付欄3の数はすなわち、その各期表示シート1において可能な日毎管理の最大日数を示すものでああるから、フック6はその数と同数あるいはそれ以上準備しておけば、日毎管理が毎日必要な場合に充分対応できるからである。
【0026】
しかしながら、フック6の数が日付欄3の数未満である場合も、本発明においては排除されない。つまり、日毎管理が一日おきや数日おきのインターバルを有する場合などは、必要なフック6の数は日付欄3の数より少なくても、必要数以上なのである限り、使用には充分だからである。したがって、日毎管理の内容や管理頻度など用途に応じ、本日毎管理用カレンダー構造10に備えるフック6の数は、適宜の数とすることができる。
【0027】
フック6の材質、形状、物性、サイズその他の仕様については、日毎管理対象の吊り下げ物8を必要な期間中、確実・安定的に吊り下げ維持できるものである限り、いかなるものであってもよい。吊り下げ物8は一つのフック6について複数吊り下げが必要な場合も、またその重量が各個別々の場合もあり得るが、必要な日毎管理の内容や管理頻度など、用途に応じた仕様のフックを適宜用いることとすればよい。
【0028】
また、予めなされている場合であれ、事後に行う場合であれ、固定台部5にフック6を固定する方法は、用いるフックの仕様に応じ、貼着、ねじ込み固定、その他適宜の方法を用いることができる。たとえば、予め貼着剤が塗布されている既成のフックを用いる場合は、所定の方法でこれを固定台部5に貼着すればよい。なお、固定台部5およびそれにフック6を固定するいくつかの方式例については、後述する。
【0029】
なおまた、実施例で後述するように、フックには、これに吊り下げる吊り下げ物が特に複数となる場合に、吊り下げ物の脱離を防止するための構成を付加することもできる。たとえば、脱離を防止できる程度以上の摩擦係数を備えるための材料やその表面処理、フック上に突起を設けるなどの脱離防止の構造、後からフックに被覆する脱離防止用障害物を用いる方式、などである。
【0030】
各期表示シート1に設ける日付表示領域2は、期間の日付を示す共通様式にて構成することが望ましい。特に、日付欄3のサイズや形状、配列方法については少なくとも、各シート1、1、・・・で共通とすることが望ましい。日毎管理の良好適切な実施のためである。
【0031】
日付欄3に設けるフック用孔部4は、これにフック6を通すためのものである。フック用孔部4は、全ての日付欄3に設けることが望ましい。それにより、毎日の日毎管理が必要な場合にも対応可能だからである。しかしながら、目的とする日毎管理の内容や管理頻度などにより、全日付欄の一部のみにフック用孔部を設けることで済む場合には、この限りではない。
【0032】
またフック用孔部4は、場合によっては日付欄3の他にも、それとは別の場所に設けることとしてもよい。特に、月毎の各期表示シートとして、かつ曜日表示をたとえば「月・火・水・木・金・土・日」のように固定した配置にて行う場合は、月によっては、月末や月初めの日付欄を設けにくい場合もあり得る。そのような場合にも対応可能とするためである。もっとも、フック用孔部の設ける箇所はすべて日付欄が形成された形態とすることが、管理上は便利である。
【0033】
日付欄3中においてフック用孔部4を設ける位置・サイズ・形状その他の仕様は、特に限定されないが、「1」、「2」、・・「30」などの日付表示視認の障害とならないような位置とすることが望ましい。なお、フック用孔部4を設ける位置その他の仕様を、それぞれの各期表示シート1、1、・・・において共通にする。これは、固定台部5に固定された、あるいはされるフック6を、常に最表面のシート1から突出させるためである。
【0034】
本発明の日毎管理用カレンダー構造10においては、フック6は、固定台部5に対して後付けするように構成してもよいし、また、予め固定台部5に固定された状態にて提供されることとしてもよい。
【0035】
固定台部5としては、これに全てのフック6を確実・安定的に固定できるものである限り、いかなる材質・形状・物性・サイズその他の仕様のものであっても、用いることができる。たとえば、木製、合成樹脂製、金属製、厚紙製など適宜の板状材料による固定台部としてもよいし、各期表示シートと材料・厚さの少なくともいずれかが同じシート状材料を用いてもよい。また、特に後者の場合などは、各期表示シート1と一緒に綴じ部7に綴じた形態とすることもできる。
【0036】
フック6には、日毎管理を要する対象物や、その他吊り下げ可能な物を、吊り下げ物8として吊り下げることができる。吊り下げ物8の形状・サイズ・材質その他の仕様は、一切限定されない。したがって、密封状態や開放状態の袋状、ポケット状、その他の形態のもの、メモ用紙、医薬等の分包、その他どのようなものでも、フック6がその荷重に耐えるものである限り、吊り下げ物8として吊り下げることができる。
【0037】
ところで、上述した特許文献開示技術に取り上げられていたように、一日の中のたとえば朝・昼・夕の時間帯毎の管理など、一の日付欄3内に複数の管理対象物があるような日毎管理を要する場合は、吊り下げ物8の表面にその旨の表示を後から記載すればよい。あるいはまた、本日毎管理用カレンダー構造10を、たとえば「朝用」「昼用」「夜用」等の適宜の表示を予め記載・印刷等した吊り下げ物8としての袋などを、別途準備した提供形態とすることもできる。
【0038】
なお、ここまで述べたことも含め、本発明で「日毎管理」とは、毎日行われる管理のみならず、たとえば一日おきとか二日おきとか、毎週月曜日および木曜日とか、毎日以外の場合であっても、管理対象単位が「一日間」の中である限り、該当する。
【0039】
吊り下げ物8には、フック6に係止させて吊り下げるための構造を設ける。たとえば、吊り下げ物8本体に設けた適宜サイズ・位置その他仕様の孔部や、吊り下げ物8本体に連設された鈎状構造(フック)、あるいは本体に後付けする係止用の孔空き片など、適宜の形態のものを用いることができる。
【0040】
図2および図2−2は、本発明日毎管理用カレンダー構造の別の構成を示す要部拡大断面図である。これらに示すように本日毎管理用カレンダー構造においては、固定台部として、最奥部の各期表示シート25や35を用いる構成とすることができる。
【0041】
このうち図2では、最奥部の各期表示シートを固定台部25とし、そのオモテ面にフック26を固定する構成である。この場合、最奥部の各期表示シート(25)はその日付欄上にフック26の固定用部分が貼着等されることになるので、フック26はできるだけ日付表示の障害とならないようなサイズ、形状その他の仕様であることが望ましい。
【0042】
また図2−2では、最奥部の各期表示シートを固定台部35とし、そのウラ面にフック36を固定し、固定台部35たる最奥部の各期表示シートのフック用孔部34をも通して、フック36を突出させる構成である。この方式によれば、図2に示した方式とは異なり、フック36が日付表示の障害となることはない。なお後述する実施例1は、この方式を採ったものである。
【0043】
図3は、本発明日毎管理用カレンダー構造における固定台部の構成例を示す正面図であり、また、図3−2は、図3の構成例の使用方法を示す要部拡大斜視図である。これらに示すように本日毎管理用カレンダー構造においては、固定台部45を、綴じ部に綴じられていない、各期表示シートとは別体として構成することができる。後述する実施例2は、この方式を採ったものである。
【0044】
なお図示する例は、後述する実施例2とは異なり、剛性とある程度の塑性を備えた板状材料からなる固定台部45とした例であり、日毎管理用カレンダー構造に設けられるフック用孔部に対応する位置関係にて、フック46、46、・・・を設けた構成である。固定台部45をなす板状材料の所定部分にコの字状の切れ目を設けて舌片(46)とし、この舌片を起こすことによってフック状に形成する。起こす角度は、材料の塑性によって適宜に調節できる。また不要な場合は舌片を起こさなくてもよいし、一度起こしたフック46を元に戻すこともできる。
【0045】
以上、本発明の日毎管理用カレンダー構造について説明したが、フックを除いて固定台部は含めた日毎管理用カレンダーも、あるいはまたフックも固定台部も除いた日毎管理用カレンダー本体も、いずれも本願発明の範囲内である。
【0046】
固定台部を含めた日毎管理用カレンダーの場合は、上述の通り、綴じ部に綴じられている最奥部の各期表示シートを固定台部とする構成も、各期表示シートとは別体として固定台部を備える構成も、採ることができる。
【0047】
また、固定台部を構成要素として含む日毎管理用カレンダーと、その固定台部に固定可能な仕様のフックと(以上により、日毎管理用カレンダー構造が構成される)、さらにフックに吊り下げ可能な吊り下げ物とをセットとした、日毎管理用カレンダーセットもまた、本発明の範囲内である。
【実施例】
【0048】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1 日毎管理用カレンダー構造、日毎管理用カレンダーセット>
図4−1〜4−6は、実施例1について説明した写真である。
図4−1は実施例1の正面写真、図4−2は実施例1のフック固定方法を示す写真である。図示するように日毎管理用カレンダー構造510は、複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート51A等、各期表示シート51A等を綴じる綴じ部57と、各期表示シート51A等に設けられる日付欄53の数と同数以上のフック56と、フック56を固定可能な固定台部55としての各期表示シート51Lとから構成される。
【0049】
そして、それぞれの各期表示シート51A等には、当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域52が設けられ、日付表示領域52は各日に対応する日付欄53、53、・・・からなり、日付欄53にはフック56を通すためのフック用孔部54が設けられる。また固定台部55(51L)は、フック用孔部54を通るような位置関係をもってフック56を固定可能である。
【0050】
図4−1中、フック用孔部54は径約8mmである旨の説明記載があるが、これは本実施例における望ましいサイズの一例であり、本発明がこれに限定されないことはいうまでもない。
【0051】
図4−2に示すように本実施例では、従来多用されている貼着型のフックとは異なり、内側面56Aを接着面としたフックを用いる。内側面56Aによって固定台部55(51L)の裏側に、フック56の鈎状端部をフック用孔部54を通した状態で、フック56本体を貼着する。
図4−3は、本実施例において全てのフックを固定した状態を示す写真である。なお図4−2中には、「12月カレンダーの裏側」とある通り、本実施例は月めくりカレンダー型である。本発明がこれに限定されないことは上述の通りである。
【0052】
図4−4、4−5は、本実施例の使用状態を示す写真である。これらに図示するように、最表面の各期表示シート51Aのフック用孔部54から突出しているフック56に、係止用の孔が設けられた袋状の吊り下げ物58Aや、薬局において提供されるような薬袋あるいは分包であって係止用の孔が設けられている吊り下げ物58Bを、当該係止用の孔をフック56の鈎状端部に通して係止することで、吊り下げることができる。
【0053】
本実施例では、医薬を入れた袋や薬袋であれば、6枚程度は全く問題なく重ねて吊り下げることができる。したがって本実施例を医薬服用の日毎管理に用いる場合、一日あたり6件の医薬は充分に管理可能である。たとえば、朝・昼・夕それぞれの時間帯に2件ずつの医薬を服用しなくてはならない場合であっても、本実施例を用いて、適切かつ容易に管理することができる。図示するように、袋状に適宜の記載をしたり、あるいは予め所定の記載を表示した吊り下げ物を準備して提供することとすれば、一日に複数の吊り下げ物を用いる場合に、さらに便利となる。
【0054】
フック56に複数の吊り下げ物58B等を吊り下げる際、その材質によっては、一つを取り外す際に下の吊り下げ物も一緒に外れてしまうなどといった不具合が生じる可能性がある。その場合は、たとえば図4−5に示すように脱け止め57をフック56の先端部に嵌め込んで吊り下げ物の不用意な脱離を防止することができる。もっとも、脱離防止方法としてはかかる方法に限られないことは、既に述べた通りである。
【0055】
図4−6は、本実施例における使用の途中経過を示す写真である。図示するように、所定期間における日毎管理が終了した各期表示シート51Aは、通常の月めくりカレンダーのようにめくって、そのフック用孔部54、54、・・・をフック56、56、・・・から脱出させ、綴じ部57から取り外せば、その下の各期表示シート51Bが今度は最表面のシートとなる。各期表示シート51Bの各フック用孔部56からはフック54が突出した状態であるので、これにまた必要な吊り下げ物を吊り下げ、日毎管理に供する。このように本発明によれば、日毎管理に係る一定期間が終了して次の期間に移る場合も、改めてフックをセットし直す必要がなく、便利である。
【0056】
<実施例2 日毎管理用カレンダー構造>
図5−1は、実施例2を示す略正面写真、図5−2は実施例2の固定台部の略写真である。これらに図示するように本実施例の日毎管理用カレンダー構造610は、固定台部65を別体とした構成である。かかる構成においては、使用者はフックを固定台部にセットする労力が不要である。また、固定台部65は、日毎管理用カレンダー本体の各期表示シート61が全て使用・除去された後でも、再使用することができる。つまり、新しい日毎管理用カレンダー本体のみを揃えれば、これと固定台部65とを合わせることによって、再使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明の日毎管理用カレンダー構造、日毎管理用カレンダー、および日毎管理用カレンダーセットによれば、医薬服用の亡失防止管理のように日毎に実行を管理すべき事項について、従来よりもわかりやすい管理、取り扱いやすい管理、間違いのない確実な管理が可能となるため、産業上利用性が高い発明である。
【符号の説明】
【0058】
1、21、31、51A、51B、51L、61…各期表示シート
2、52、62…日付表示領域
3、53、63…記日付欄
4、24、34、54、64…フック用孔部
5、25、35、45、55、65…固定台部
6、26、36、46、56、66…フック
56A…フックの内側面(接着面)
7、57、67…綴じ部
8、58A、58B…吊り下げ物
10、510、610…日毎管理用カレンダー構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、
該各期表示シートを綴じる綴じ部と、
該各期表示シートに設けられる後記フック用孔部に通すためのフックと、
該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されている固定台部とからなる日毎管理用カレンダー構造であって、
該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、
該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、
少なくとも二以上の該日付欄には該フックを通すためのフック用孔部が設けられ、
該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されているものであり、
これにより、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能であるとともに、
該フックには日毎管理を要する対象物その他の吊り下げ物を吊り下げ可能である、日毎管理用カレンダー構造。
【請求項2】
複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記日付欄の数と同数以上のフックと、該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されている固定台部とからなる日毎管理用カレンダー構造であって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、該日付欄には該フックを通すためのフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能なもしくは該フックが固定されているものであり、これにより、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能であるとともに、該フックには日毎管理を要する対象物その他の吊り下げ物を吊り下げ可能である、日毎管理用カレンダー構造。
【請求項3】
前記固定台部は前記綴じ部に綴じられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の日毎管理用カレンダー構造。
【請求項4】
前記固定台部は最奥部の前記各期表示シートであることを特徴とする、請求項3に記載の日毎管理用カレンダー構造。
【請求項5】
前記固定台部は前記綴じ部に綴じられておらず、前記各期表示シートとは別体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の日毎管理用カレンダー構造。
【請求項6】
前記固定台部には前記フックが予め固定されていることを特徴とする、請求項5に記載の日毎管理用カレンダー構造。
【請求項7】
前記吊り下げ物は医薬の服用に係るものであり、医薬服用の管理に用いられることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の日毎管理用カレンダー構造。
【請求項8】
複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記フック用孔部に通すためのフックを固定可能な固定台部とからなる日毎管理用カレンダーであって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、少なくとも二以上の該日付欄には該フックを通すためのフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能であり、これにより該フックを外固定台部に固定した場合に、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー。
【請求項9】
複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部と、該各期表示シートに設けられる後記日付欄の数と同数以上のフックを固定可能な固定台部とからなる日毎管理用カレンダーであって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、該日付欄には該フックを通すことのできるフック用孔部が設けられ、該固定台部は該フック用孔部を通るような位置関係をもって該フックを固定可能であり、これにより該フックを外固定台部に固定した場合に、全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー。
【請求項10】
前記固定台部は前記綴じ部に綴じられている最奥部の前記各期表示シートであることを特徴とする、請求項8または9に記載の日毎管理用カレンダー。
【請求項11】
前記固定台部は前記綴じ部に綴じられておらず、前記各期表示シートとは別体であることを特徴とする、請求項8または9に記載の日毎管理用カレンダー。
【請求項12】
医薬服用の管理に用いられることを特徴とする、請求項8ないし11のいずれかに記載の日毎管理用カレンダー。
【請求項13】
請求項8ないし11に記載の日毎管理用カレンダーと、該日毎管理用カレンダーの固定台部に固定可能な仕様のフックと、該フックに吊り下げ可能な吊り下げ物とからなる、日毎管理用カレンダーセット。
【請求項14】
医薬服用の管理に用いられることを特徴とする、請求項13に記載の日毎管理用カレンダーセット。
【請求項15】
複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部とからなる日毎管理用カレンダー本体であって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、少なくとも二以上の該日付欄には本日毎管理用カレンダー本体の裏方向からフックを通すためのフック用孔部が設けられ、これにより全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー本体。
【請求項16】
複数の日からなる一定期間の日付が連続的に表示されてなる各期表示シート二枚以上と、該各期表示シートを綴じる綴じ部とからなる日毎管理用カレンダーであって、該各期表示シートには当該期間の日付を示す共通様式の日付表示領域が設けられ、該日付表示領域は各日に対応する日付欄からなり、該日付欄には本日毎管理用カレンダー本体の裏方向からフックを通すためのフック用孔部が設けられ、これにより全てのフックが綴じられた全ての各期表示シートのフック用孔部を貫通して最表面の各期表示シートから突出した状態を形成可能である、日毎管理用カレンダー本体。

【図1】
image rotate

【図1−2】
image rotate

【図1−3】
image rotate

【図2】
image rotate

【図2−2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図3−2】
image rotate

【図4−1】
image rotate

【図4−2】
image rotate

【図4−3】
image rotate

【図4−4】
image rotate

【図4−5】
image rotate

【図4−6】
image rotate

【図5−1】
image rotate

【図5−2】
image rotate


【公開番号】特開2011−230438(P2011−230438A)
【公開日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−104650(P2010−104650)
【出願日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【出願人】(510121983)