説明

日除けアセンブリおよびそれとともに設けられたオープンルーフ構造

【課題】簡素でありながら効果的であり、且つ品質的に頑丈な日除けアセンブリを提供する。
【解決手段】本発明は、向かい合った長手エッジと向かい合った横エッジとを備えた日除けアセンブリに関する。長手エッジは非平行ガイドレール(5,5´)内においてガイドされるように形成されている。日除けアセンブリは、可撓性スクリーン(4)を具備し、このスクリーンは日除けアセンブリの梁(7,7´)に接続された側方エッジと、横方向において付勢された側方スクリーン部(8,8´)と、を備えている。少なくとも1つの側方スクリーン部(8,8´)は、略180°の角度で、少なくとも日除けアセンブリの長手エッジに対応した長さの部分に沿って折畳部材(9A,9B,9C)の周りに調節可能に折り畳まれるように形成されている。本発明は、ローラスクリーンおよび日除けパネル等の日除けアセンブリの多くのタイプに関して有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、向かい合った長手エッジと向かい合った横エッジとを備えた日除けアセンブリであって、長手エッジは非平行ガイドレール内においてガイドされるように形成され、日除けアセンブリは、可撓性スクリーンを具備し、このスクリーンは梁に接続された側方エッジと、横方向において付勢された側方スクリーン部と、を備えた日除けアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術から公知の日除けアセンブリは特許文献1に記載されている。この日除けアセンブリは布であり、巻き取り及び巻き出し位置の間でガイドレール内において移動可能であり且つガイドされている。このガイドレールは互いに非並行である。側方ロロブラインド(rollo blind)の形の三角形の可撓性側方要素はメインクロスとガイドレールの1つとの間で接続されている。メイン日除けアセンブリの巻き出し位置において、側方ロロブラインドは巻き出され、側方三角形領域を覆っている。日除けアセンブリが巻き取られたとき、側方ロロブラインドは同様に巻き取られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】欧州特許出願公開第2 230 115号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術における日除けアセンブリは、非平行ガイドレールを備えた日除けアセンブリのガイドの問題を解決しているが、その機能性においてむしろ複雑であり、布の側方三角形領域を格納するための大きな部分を必要としている。
【0005】
全体的に、布および特にその側方三角形部分は張られた状態にあり、まったくしわのないことが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の目的は、簡素でありながら効果的であり、且つ品質的に頑丈な日除けアセンブリを提供し、日除けアセンブリの巻き出し状態における側方クロスまたはスクリーン部の張りを維持することを解決することである。
【0007】
この目的のために、本発明による日除けアセンブリは、少なくとも1つの側方スクリーン部が、略180°の角度で、少なくとも日除けアセンブリの長手エッジに対応した長さの部分に沿って折畳部材の周りに調節可能に折り畳まれるように形成されている。折畳部材の周りに折り畳まれた側部の端部は横方向に付勢され、横幅にわたってスクリーンの張りを維持している。
【0008】
一実施形態において、可撓性スクリーンのスクリーン部はワイヤである折畳部材の周りに各々折り畳まれている。このワイヤは縦長のガイドレール内またはガイドレール近傍に配置され、例えばロロシャフトもしくはロロリールとロロ梁との間で張力をかけることによって、またはそれ自体知られた任意の他の方法において長手方向に張られている。
【0009】
側方スクリーン部の横移動を促進するために、ワイヤにはプラスチック、または任意の他の適切な材料から形成されたスリーブが設けられてもよい。
【0010】
折畳部材が、好適に鋼もしくは任意の他の適切な材料から形成された、曲げ剛性の高いロッドとして形成されていることが想到される。このロッドは静止しており、オープンルーフ構造の静止部材、例えば第1端部において個々のガイドレールに且つ他端部において別の静止部材に接続されている。ロッドの一端のみがオープンルーフ構造の静止部材によって支持されていることが想到される。各々のロッドの縦長形状は個々のガイドレールの形状に概略対応している。
【0011】
別の実施形態において、日除けアセンブリは概略剛体の中心部材と、2つの向かい合った剛体の側方部材と、を具備し、この側方部材は第1横エッジにおいて中心部材と回動可能に接続され、第2横エッジ近傍において個々のガイドレール内のガイド部材に接続されている。この中心部材もガイドレール内においてガイド部材によってガイドされている。スクリーンは各々の側方部材の周りに折り畳まれ、これによってスクリーンに隣接した側方部材の領域は側方スクリーン部を滑らかに折り畳み且つその移動をガイドするのに適切な丸まった形状を有している。
【0012】
付勢要素は側方スクリーンを横方向において張られた状態に維持し、したがって付勢要素は可撓性弾性部材とは別に形成されて、スクリーンの張力を維持するのに十分であってもよいが、日除けアセンブリがローラスクリーンの場合にはロロシャフトに巻き取られることも可能である。この弾性部材は第1端部において側方スクリーン部の1つに接続され、第2端部において反対側の側方スクリーン部に接続されるか、またはこの第2端部は可撓性スクリーンもしくは中心部材の上面に接続されてもよく、第2端部は梁に接続されてもよく、梁は日除けアセンブリの横エッジを形成していてもよい。
【0013】
別の実施形態において、折畳部材がスクリーンと係合した領域は、摩擦低減コーティングで覆われている。このことは側方スクリーン部の折畳部材に対する移動を容易にしている。
【0014】
さらに別の実施形態において、スクリーンと側方スクリーン部とは異なった材料から形成され、例えば一体に縫いつけられて固定されており、したがって側方スクリーン部は弾性材料から形成されてもよい。この弾性可撓性スクリーン部は横方向に付勢され、スクリーンの上面に直接接続されており、これによって弾性部材の分離を回避している。
【0015】
以下において、本発明は、実施例を利用して発明の実施形態を概略的に示した図を参照するとともにさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】オープンルーフ構造をそのルーフに備えた自動車の概略的な斜視図を示している。
【図2】図1のオープンルーフ構造において使用された、本発明による日除けアセンブリの第1実施形態の拡大斜視図を示しており、巻き取り可能な日除けアセンブリとして形成され、巻き出し位置にある状態を示している。
【図3】図2のIII−IIIに沿った断面の拡大図を示している。
【図4】図3の断面図に類似した視点の断面を示した図であるが、本発明による日除けアセンブリの別の実施形態を示した図である。
【図5】図3の断面図に類似した視点の断面を示した図であるが、本発明による日除けアセンブリの別の実施形態を示した図である。
【図6】剛体の中心部材と2つの分離した剛体の側方部材とを備えた、図5の日除けアセンブリの実施形態の概略的な分解斜視図を示している。
【図7】図5および6の実施形態の概略的な斜視図を示しており、この実施形態は、日除けアセンブリがオープンルーフ構造の少なくとも一部を閉鎖した、実線で示された閉位置と、破線で示された開位置と、の2つの位置において示されている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照すると、ルーフにオープンルーフ構造を備えた自動車が概略的に図示されている。そのオープンルーフ構造は、ルーフ開口部1、自動車のような自動車の静止ルーフ部2、および例えばパネル3のような可動式閉鎖部2を具備し、そのパネルは図示されていないがそれ自体は知られており、ルーフ開口部1を開閉するために移動されることが可能である。図示された実施形態において、オープンルーフ構造はスポイラルーフまたはトップスライダとも称され、パネル3は閉位置からルーフ開口部1の範囲内で開位置まで後方に移動され、パネルは部分的にまたは完全にルーフ開口部の後方のルーフ部上にある。スラット(slat)、折畳部材等の他の閉鎖部材が想到できる。
【0018】
ルーフ開口部1の下には、本発明による日除けアセンブリが配置されている。
【0019】
図2を参照すると、日除けアセンブリはいわゆる「ロロ(rollo)」またはロールスクリーンとして形成されており、(主に自動車の長手方向に延びた)向かい合った長手エッジと、向かい合った横エッジと、を備えた可撓性スクリーン4を具備し、長手エッジは非平行なガイドレール5,5´内にガイドされている。このガイドレール5,5´は直線であってもよく、または個々に湾曲していてもよいが、互いに向かい合って整列されており、互いに逸れるように、この場合ルーフ開口部1の前方に向かって逸れるようになっている。
【0020】
可撓性スクリーン4の横方向エッジの第1エッジは、日除けスクリーンを巻き取りおよび巻き出しするために形成された回転可能な巻き取りシャフト6に接続され、第2横方向エッジは長手方向において日除けスクリーンを引っ張りおよび巻き出すための梁7に接続されている。巻き取りシャフト6はそれ自体知られたものであり、したがって、さらなる説明を行わない。図2において、日除けアセンブリが伸ばされたまたは巻き出された状態で図示されており、日除けアセンブリはルーフ開口部1の下のオープンルーフ構造のフレーム内の通路を閉鎖している。スクリーンはそれ自体知られた方法によって梁7に接続されており、さらなる説明を行わない。梁7の各々の端部はガイド部材10,10´との結合部を備えている。この結合部は、日除けアセンブリが巻き出されまたは巻き取られるときの、非平行ガイドレール5,5´と梁7,7´の一端との間の距離の変化に適応している。結合部は梁7とガイド部材10,10´との間に個々にレバーを含んでいてもよく、このレバーは両端において回動可能とされ、ガイド部材10,10´と梁の個々の端部との間の距離を回動によって吸収してもよい。
【0021】
非平行ガイドレール5,5´間の距離の変化は側方スクリーン部8,8´を介してスクリーン4によって吸収される。この部分は横方向に移動し且つ折畳部材9Aの周りに移動し(図3参照)、スクリーン4が巻き取られるときもしくは巻き出されるときに、向かい合ったガイドレール5,5´に向かってさらに横方向に移動する。
【0022】
上述の通り、日除けアセンブリは横方向に付勢された向き合った側方スクリーン部8,8´をさらに具備している。この側方スクリーン部8,8´は同一の材料から形成されていてもよく、スクリーン4の中心部と一体の部品として形成されていてもよい。一方で、側方スクリーン部8,8´は可撓性スクリーン4の中心部の材料と比較して異なった材料から形成されていてもよい。側方スクリーン部8,8´は弾性材料から形成され、可撓性スクリーン4の中心部と縫合、糊付け、溶着またはそれ自体知られた他の適切な方法によって接合されていることが想到される。
【0023】
図3を参照すると、この側方スクリーン部8,8´部分は折畳部材9Aの周りに折り畳まれ、スクリーン4の上に垂直に配置され且つ向かい合った折畳部材9Aに概略向かうように向けられている。折畳部材9Aがワイヤまたは他の平坦な部材の実施形態において、図3の実施形態の場合のように、向かい合ったガイドレールに向かう方向を指した側方スクリーン部8,8´の折り畳まれた部分は、スクリーン4の上側の概略最高部に接触するように位置していてもよい。側方スクリーン部8,8´は略三角形状であってもよいが、例えば長方形、または円形等の他の形状とすることも可能である。したがって、折り畳まれた側方スクリーン部8,8´は略180°の角度で折畳部材9Aの周りに折り畳まれていてもよいが、より小さいまたはより大きい角度とすることも可能である。一般的な角度は160°〜200°の間が差し支えない。側方スクリーン部8,8´と折畳部材またはワイヤ9Aとの間の摩擦を減少し、ワイヤ9Aの大部分の周囲のおよび日除けスクリーン4の長手方向の大部分の長さに沿った横移動を容易にするために、特に折畳部材がワイヤ9Aまたは図4に示されたような曲げ剛性の高いロッド9Bである場合に、折畳部材9Aの周囲に可撓性スリーブ15を備えることが想到される。そのようなスリーブは側方スクリーン部8,8´の内部における過剰な摩耗の危険性を回避する。
【0024】
側方スクリーン部8,8´は向かい合ったガイドレール5,5´に向かって横方向に付勢されている。付勢力は弾性部材14から発生され、この部材は弾性バンド、平坦なバネ、またはそれらと等価なものであってもよい。しかしながら、弾性部材14は横方向において十分な付勢力を備え、スクリーンとその側方スクリーン部8,8´とを保持して開口部1の幅に渡って張っていることは重要である。弾性部材14は、スクリーンと一体に巻き取りシャフト6に巻き上げられ、再度ロロが巻き出されたときに隣接したスクリーン材料に跡を残さないことが可能な範囲において可撓性である必要がある。
【0025】
弾性部材14は2つの向かい合った側方スクリーン部8,8´と接続されてもよいが、弾性部材14は梁7,7´とともに各々の側方スクリーン部8,8´と接続されるか、上述の通りまたはスクリーンの上側とともに側方スクリーン部8,8´と接続されることも想到される。ワイヤ9Aは一般的に例えば巻き取りシャフトに配置されたリール上でスクリーン4と一体に巻き取られる。したがって、ワイヤ9Aの一端はリールに取り付けられ、他端はガイド部材10,10´に取り付けられている。弾性部材14の張力に対抗し得るように、端部の間において張りが保持される。
【0026】
ロロまたはロールスクリーンの形態の日除けアセンブリを示した図4を参照すると、そこに図示された折畳部材は曲げ剛性の高いもしくは剛体のロッド9Bが各ガイドレール5,5´内に存在している。このロッド9Bはオープンルーフ構造の静止部材に接続され、その代わりに第1端部において個々のガイドレールに接続され、一方で第2端部においてこのロッドは静止部材にも接続されている。ロッドの一端のみがオープンルーフ構造の静止部材によって支持されていることも想到される。向かい合ったガイドレールに向かう方向を指した側方スクリーン部8,8´の折り畳まれた部分は、スクリーン4の上側の概略上に且つスクリーン4の上側とある距離を置いて配置されている。ロッド9Bが静止しているため、側方スクリーン部8,8´はロッド9Bに対して長手方向および横方向の両方向においてスライドする。側方スクリーン部およびロッドの材料は低摩擦を得るためおよび/またはロッドが回転可能であるように選択されることが可能である。
【0027】
図5、6および7は、剛性の日除けスクリーンまたはパネルとして形成された日除けアセンブリの実施形態を示している。この実施形態は中心部材11、2つの向かい合った側方部材12,12´、および梁7´を具備している。日除けアセンブリは、向かい合った一組の側方ガイドレール5,5´内で、向かい合った各々の長手エッジにおいてスライド可能である。ガイドレール5,5´が互いに対して非平行であるので、日除けアセンブリの長手エッジ間の横幅は、ガイドレール間の距離が最小となったある最小寸法の幅の状態からガイドレール間の距離が最大となった最大寸法に到達する幅の状態まで変化する。
【0028】
異なった幅に適応するために、日除けは中心部材11と、回動部材13,13´を利用してそれとともに接続された側方部材12,12´と、を備えている。各側方部材12,12´はそれとともに直接的におよび/または間接的に接続された少なくとも2つのガイド部材10,10´を備えている(図7参照)。このガイド部材はガイドレール5,5´内で日除けアセンブリをスライド可能に支持するように形成されている。回動部材13,13´は日除けの第1側方エッジ近傍領域、通常は日除けアセンブリが最小横幅となる側方エッジ近傍に配置されている。この回動部材13,13´はそれ自体知られたものであり、したがって、さらに説明していない。回動部材13,13´は、側方部材が中心部材11の面に平行に回動するように向けられており、したがって回動軸は中心部材11の面に略直交するように向けられている。この実施形態中の折畳部材は折畳部材12,12´の側方外側の円形部9Cであり、ここでは側方スクリーン部8,8´は図5に示されたように略180°に折り畳まれ、またはガイドされている。
【0029】
図7に示されたように、日除けアセンブリが「開」位置と「閉」位置との間でスライドする場合において、側方部材12,12´は、ガイド部材10,10´のガイドレール5,5´との係合のために、非平行なガイドレール5,5´の湾曲に追従する。その場合、各側方部材は回動部材13,13´の周りに回動する。スクリーン4は中心部材11および側方部材12,12´の下側に配置され、これらの部材11,12,12´の下面に隣接するようになる。スクリーンはそれ自体知られた方法において中心部材11と接続されてもよい。スクリーンがこの中心部材11の下面に接続されないことも想到される。側方部材12,12´との関係において、スクリーン4はそれらの個々の下面および上面に接続されておらず、これは側方部材が横方向に移動できなければならないためである。他の実施形態に関してすでに上述したように、スクリーン4は、この実施形態においては側方部材12,12´の円形部9Cの周りに折り畳まれた側方スクリーン部8,8´を備えている。側方スクリーン部8,8´は中心部材11および側方部材12,12´の上面上に、向かい合ったガイドレール5,5´に向かう方向において付勢されている。この場合、側方スクリーン部8,8´は自身の弾性部材14,14´によって付勢されており、弾性部材は一端において個々の側方スクリーン部8,8´に接続されており、他端において中心部材11に接続されている。側方部材12,12´の円形部9Cはその周囲に側方スクリーン部8,8´が折り畳まれており、2つの部品の間の接触面積を減少させ且つ摩擦を最小にするような一般的な形状を備えている。この側方部材12,12´の円形部9Cはスクリーンと部材の素材との間の摩擦を減少するコーティングで覆われている。
【0030】
本発明は、非平行ガイドレールに容易に適合する日除けアセンブリを提供しており、それにもかかわらず、すべての環境において自動車の内装に向かう魅力的な外観を維持していることが上述の事項より続いている。
【0031】
本発明はこれ以前に図示され且つ記載された記載された実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において異なった態様での変化が可能である。実施形態の特徴は他の実施形態の特徴と結合されてもよい。例えば、図5〜7の実施形態において、日除けの正面のガイド部材10,10´は中心部材11または梁7に回転可能なように取り付けられ、且つ個々の側方部材12,12´に回動可能に取り付けられてもよい。大きい剛体日除けの中心部材は、例えば湾曲したルーフに沿うように、可動式の態様で接続されたいくつかの剛体部品を具備していてもよい。
【符号の説明】
【0032】
1 ・・・ルーフ開口部、 2 ・・・静止ルーフ部、 3 ・・・パネル、 4 ・・・可撓性スクリーン、 5,5´ ・・・ガイドレール、 6 ・・・巻き取りシャフト、 7,7´ ・・・梁、 8,8´ ・・・側方スクリーン部、 9A ・・・折畳部材(ワイヤ)、 9B ・・・折畳部材(曲げ剛性の高いロッド)、 10,10´ ・・・ガイド部材、 11 ・・・中心部材、 12,12´ ・・・側方部材、 13,13´ ・・・回動部材、 14,14´ ・・・弾性部材、 15 ・・・可撓性スリーブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
向かい合った長手エッジと向かい合った横エッジとを備えた日除けアセンブリであって、
前記長手エッジは非平行ガイドレール(5,5´)内においてガイドされるように形成され、前記日除けアセンブリは、可撓性スクリーン(4)を具備し、該スクリーンは前記日除けアセンブリの梁(7,7´)に接続された側方エッジと、横方向において付勢された側方スクリーン部(8,8´)と、を備えた日除けアセンブリにおいて、
少なくとも1つの前記側方スクリーン部(8,8´)は、略180°の角度で、少なくとも前記日除けアセンブリの長手エッジに対応した長さの部分に沿って折畳部材(9A,9B,9C)の周りに調節可能に折り畳まれるように形成されていることを特徴とする日除けアセンブリ。
【請求項2】
前記折畳部材(9A,9B,9C)は、両端の間で張力が維持された可撓性ワイヤ(9)であることを特徴とする請求項1に記載の日除けアセンブリ。
【請求項3】
前記折畳部材(9A,9B,9C)は、一端においてフレームに接続された曲げ剛性の高いロッド(9B)を具備していることを特徴とする請求項1に記載の日除けアセンブリ。
【請求項4】
前記折畳部材(9A,9B,9C)は、前記日除けアセンブリの側方部材(12,12´)の一部(9C)として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の日除けアセンブリ。
【請求項5】
第1長手エッジの前記側方部材(12,12´)は中心部材(11)に接続された回動部材(13,13´)の周りに回転するように形成され、第2長手エッジの前記側方部材は前記ガイドレール(5,5´)内でガイド部材(10)によって横方向にガイドされていることを特徴とする請求項4に記載の日除けアセンブリ。
【請求項6】
前記側方スクリーン部(8,8´)は付勢要素によって、特に弾性部材(14)に向かった横方向に付勢されており、好適に前記弾性部材(14)はその第1端部において第1側方スクリーン部(8)に接続され、第2端部において前記日除けアセンブリの反対側の長手エッジの第2側方スクリーン部(8´)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の日除けアセンブリ。
【請求項7】
前記弾性部材(14)はその第1端部において1つの前記側方スクリーン部(8,8´)に接続され、第2端部において前記可撓性スクリーン(4)、または中心部材(11)、もしくは梁(7,7´)に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の日除けアセンブリ。
【請求項8】
布が折り畳まれる前記折畳部材(9A,9B,9C)の領域は、摩擦低減コーティングによって覆われていることを特徴とする請求項1に記載の日除けアセンブリ。
【請求項9】
前記折畳部材(9A,9B)には、該折畳部材を取り囲んだ可撓性スリーブ(15)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の日除けアセンブリ。
【請求項10】
前記スクリーン(4)の側方スクリーン部(8,8´)は、前記スクリーンの材料とは異なった材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の日除けアセンブリ。
【請求項11】
前記側方スクリーン部(8,8´)の少なくとも大部分は弾性材料から形成されていることを特徴とする請求項10に記載の日除けアセンブリ。
【請求項12】
前記側方スクリーン部(8,8´)は前記スクリーン(4)または前記中心部材(11)の上面に接続されていることを特徴とする請求項11に記載の日除けアセンブリ。
【請求項13】
向かい合った長手エッジと向かい合った横エッジとを具備した日除けアセンブリであって、
前記長手エッジは非平行ガイドレール(5,5´)内においてガイドされ、前記横エッジの第1端部は日除けスクリーンを巻き取りおよび巻き出すように形成された回転可能な巻き取りシャフト(6)に接続され、前記横エッジの第2端部は長手方向において前記日除けスクリーンに張力を与えるための梁(7)に接続されており、
横方向に付勢された、向かい合った側方スクリーン部(8,8´)をさらに具備した日除けアセンブリにおいて、
少なくとも1つの前記側方スクリーン部(8,8´´)は、略180°の角度で、前記日除けスクリーンの長手エッジの少なくとも一部に沿って折畳部材(9A,9B,9C)の周りに調節可能に折り畳まれるように形成されていることを特徴とする日除けアセンブリ。
【請求項14】
向かい合った長手エッジと向かい合った横エッジとを備えた日除けと、一組の向かい合った非平行ガイドレール(5,5´)と、を具備した日除けアセンブリであって、
前記日除けは中心部材(11)と、該中心部材と向かい合った2つの側方部材(12,12´)とに接続された梁(7´)と、を具備し、
前記側方部材は、横方向において移動し且つ前記非平行ガイドに適応するために前記日除けの第1横エッジの近傍において前記中心部材(11)に回動可能に接続されており、且つ第2横エッジの近傍において個々のガイド部材(10,10´)に接続されており
可撓性スクリーン(4)は前記中心部材(11)に接続され、前記スクリーンは横方向において付勢された、向かい合った(8´´,8´´´)を備えた日除けアセンブリにおいて、
少なくとも1つの前記側方スクリーン部(8´´,8´´´)は、略180°の角度で、少なくとも前記日除けの長手エッジに対応した長さの部分に沿って前記側方部材(12,12´)の周りに調節可能に折り畳まれるように形成されていることを特徴とする日除けアセンブリ。
【請求項15】
静止ルーフ部(2)のルーフ開口部(1)と、可動式閉鎖部(3)と、を具備した自動車のためのオープンルーフ構造であって、前記ルーフ開口部(1)の下には請求項1〜14のいずれか一項に記載の日除けアセンブリが設けられていることを特徴とする自動車のためのオープンルーフ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−171618(P2012−171618A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−32564(P2012−32564)
【出願日】平成24年2月17日(2012.2.17)
【出願人】(503036818)イナルファ・ルーフ・システムズ・グループ・ベーフェー (32)