説明

日除け装置

【課題】 より簡単な構造で、しかも設置方向を考慮することなく、日除けと、放熱のための通気性を確保し得る日除け装置を提供する。
【解決手段】 第2方形状平面部材14−1〜14−4の幅Wb1を第1方形状平面部材12−1〜12−4により形成される凹部の幅Da1より長くして、互いに隣接する2つの構造部材(11)間で、一方の構造部材において第1方形状平面部材12−1〜12−4により形成される凹部と、他方の構造部材が持つ第2方形状平面部材14−1〜14−4の面とが重なり合う構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、より簡単な構造で、しかも設置方向を考慮することなく、日除けと、放熱のための通気性とを確保し得る日除け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外に設置される無線基地局等の電子機器においては、性能劣化の要因として、筐体内の温度上昇がある。すなわち、電子機器の筐体が日射に晒されることによる温度上昇と、該電子機器内部に持つパワーアンプ等の発熱源となる電子部品からの放熱による温度上昇である。このような温度上昇による性能劣化は、稼働寿命の短縮や故障等にも繋がることから、屋外に設置される電子機器には、日除け対策と共に、放熱のための通気性を考慮した外部構造を備えることが望まれている。
【0003】
このような背景から、特開2006−257807号公報に開示の「屋外装置用日除け装置」では、屋外装置の外面に対向して設置され、該屋外装置への日射光を遮る日除け板を備えた屋外装置用日除け装置であって、該日除け板には通風用のスリット孔が設けられ、また、該スリット孔の上端側から屋外装置側の下方に向かって突設される内側突設部材を持つ遮光部材を備えた構造が提案されている。このような構造によって、風の流れる方向によって屋外装置の放熱効果が大きく低下することによりその温度が上昇して屋外装置の機能が損なわれることを防止することが可能な屋外装置用日除け装置を実現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−257807号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術においては、風の流れる方向に応じて通気性を確保するために、遮光部材が回転機構を備えると共に位置決めのための付勢手段が必要であり、より簡単な構造で日除けと、放熱のための通気性を実現可能な日除け装置が望まれていた。
【0006】
また、従来技術においては、日除けと、放熱のための通気性を確保するに当たり、一定のそれら効果を得るためには、その構造を考慮して屋外装置を設置しなければならず、屋外装置の設置方向が(上下方向または縦横方向に)限定されるという事情もあった。
【0007】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、より簡単な構造で、しかも設置方向を考慮することなく、日除けと、放熱のための通気性とを確保し得る日除け装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の特徴の日除け装置は、装置の外面に対向して設置され、該装置への日射光を遮る日除け用板状部材を備えた日除け装置であって、前記日除け用板状部材は、複数の構造部材を長辺方向に並行配置して形成され、前記構造部材は、平面部材と、前記平面部材の一面の短辺方向の任意の高さに、該平面部材と当該第1方形状平面部材の面が一定角度を持つよう接合され、該平面部材の長辺方向に等間隔に配置された複数の第1方形状平面部材と、前記平面部材の他面の短辺方向の前記第1方形状平面部材の接合高さとは異なる高さで、且つ前記複数の第1方形状平面部材により形成される凹部底辺に対向する位置に、当該第2方形状平面部材の面が前記第1方形状平面部材の面と略並行となるよう該平面部材と接合され、該平面部材の長辺方向に等間隔に配置された複数の第2方形状平面部材と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る第1の特徴の日除け装置において、前記構造部材は、当該構造部材のより低い接合高さの方形状平面部材の接合辺幅が、より高い接合高さの方形状平面部材により形成される凹部底辺の幅よりも長いことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る第1の特徴の日除け装置において、前記複数の第1方形状平面部材は、前記平面部材の短辺方向の上端に接合され、前記複数の第2方形状平面部材は、前記平面部材の短辺方向の下端に接合されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る日除け装置において、前記構造部材における平面部材と前記第1方形状部材の面がなす角度は、90度以上であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る第2の特徴の日除け装置は、装置の外面に対向して設置され、該装置への日射光を遮る日除け用板状部材を備えた日除け装置であって、前記日除け用板状部材は、複数の構造部材を長辺方向に並行配置して形成され、前記構造部材は、平面部材の一方の長辺側に、幅Da×深さAaの第1切欠部を等間隔に複数持ち、該平面部材の他方の長辺側で、前記一方の長辺側の複数の切欠部により形成される凸部に対向する位置に、幅Db×深さBbの第2切欠部を等間隔に複数持ち、当該平面部材が、該平面部材の一方の長辺から距離A1(A1≧Aa)の位置を軸に任意の回転方向に所定角度折り曲げられ、該平面部材の他方の長辺から距離B1(B1≧Bb)の位置を軸に同一回転方向に同一角度折り曲げられて形成されたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る第2の特徴の日除け装置において、前記構造部材は、前記平面部材の一方の長辺側の複数の第1切欠部または複数の第2切欠部により形成される凸部の幅が、それぞれ他方の長辺側の複数の第2切欠部または複数の第1切欠部の幅(DbまたはDa)よりも長いことを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る第2の特徴の日除け装置において、前記平面部材が折り曲げられる角度は、90度以下であることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る第1または第2の日除け装置において、前記構造部材は、長辺方向の両端に取付部材を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る日除け装置によれば、より簡単な構造で、しかも設置方向を考慮することなく、日除けと、放熱のための通気性とを確保し得る日除け装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態に係る日除け装置に用いる構造部材の斜視図である。
【図2】第1実施形態の日除け装置における日除け用板状部材の構成図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る日除け装置に用いる構造部材の斜視図である。
【図4】第2実施形態の日除け装置を無線基地局装置に適用した場合の日除け装置および無線基地局装置の斜視図である。
【図5】第2実施形態の日除け装置および無線基地局装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の日除け装置の実施形態について、第1実施形態、第2実施形態の順に図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態に係る日除け装置に用いる構造部材の斜視図である。すなわち、図1に示す構造部材11を長辺方向に並行配置して固定することにより日除け用板状部材を形成し、この日除け用板状部材を対象となる装置の外面に対向して設置することにより日除け装置を構成する。
【0019】
図1において、本実施形態の日除け装置に用いる構造部材11は、平面部材13の一方の面(図中、左側の面)の短辺方向の上端に、該平面部材13と当該第1方形状平面部材12−1〜12−4の面が一定角度(本実施形態では90度)を持つよう接合され、該平面部材13の長辺方向に等間隔に配置された複数の第1方形状平面部材12−1〜12−4を備える。また、平面部材13の他面(図中、右側の面)の短辺方向の第1方形状平面部材12−1〜12−4の接合高さより低い高さで、且つ複数の第1方形状平面部材12−1〜12−4により形成される凹部底辺に対向する位置に、当該第2方形状平面部材14−1〜14−4の面が第1方形状平面部材12−1〜12−4の面と略並行となるよう該平面部材13と接合され、該平面部材13の長辺方向に等間隔に配置された複数の第2方形状平面部材14−1〜14−4を備えて形成されている。
【0020】
ここで、第1方形状平面部材12−1〜12−4の幅はWa1であり、該第1方形状平面部材12−1〜12−4により形成される凹部の幅はDa1であり、また、第2方形状平面部材14−1〜14−4の幅はWb1であり、該第2方形状平面部材14−1〜14−4により形成される凹部の幅はDb1である。構造部材11は、第2方形状平面部材14−1〜14−4の(接合辺)幅Wb1が第1方形状平面部材12−1〜12−4により形成される凹部(底辺)の幅Da1よりも長い(Wb1>Da1)ことが必要である。
【0021】
なお、図1では、第1方形状平面部材および第2方形状平面部材をそれぞれ4個ずつ図示しているが、第1方形状平面部材の個数は任意の数N(N:2以上の整数)で良く、そのとき第2方形状平面部材の個数はN−1個となる。
【0022】
また、構造部材11の形状を規定するために、平面部材13に第1方形状平面部材12−1〜12−4および第2方形状平面部材14−1〜14−4を接合して形成する表現を用いているが、構造部材11の製造法は接合に限らず、平面部材13の短辺方向の左側に等間隔に深さA1の切欠部を形成し、また右側に深さB1の切り込みを入れて、折り曲げ加工によって第1方形状平面部材12−1〜12−4および第2方形状平面部材14−1〜14−4を形成することも可能である。
【0023】
次に、図2は本実施形態の日除け装置における日除け用板状部材の構成図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)の線G−G’における断面図、図2(c)は図2(a)の線H−H’における断面図である。図1に示した構造部材11と同一形状の構造部材11−1〜11−4を、長辺方向に並行配置して固定することによって日除け用板状部材10が形成される。
【0024】
この日除け用板状部材10では、互いに隣接する2つの構造部材間で、一方の構造部材において第1方形状平面部材12−1〜12−4により形成される凹部(切欠部)と、他方の構造部材が持つ第2方形状平面部材14−1〜14−4の面とが重なり合い、また、一方の構造部材が持つ第1方形状平面部材12−1〜12−4の面と、他方の構造部材において第2方形状平面部材14−1〜14−4により形成される凹部(切欠部)とが重なり合う構造となる。これにより、第1方形状平面部材及び第2方形状平面部材によって日除け用板状部材10の上方から下方に向かう光を遮ることができ、日除けの機能を備えた構造となる。
【0025】
また、図2(b)の断面図に示すように、一方の構造部材11−2の第1方形状平面部材12−1〜12−3と、他方の構造部材11−1の第2方形状平面部材14−1〜14−4とが二重で且つ互い違いに配置された構造を持ち、日除け用板状部材10の下方から上方に向かって、第1方形状平面部材及び第2方形状平面部材それぞれにより形成される凹部(切欠部)を経由した空気の通り道を形成できる構造であるので、日除け用板状部材10の下方に位置する装置(電子機器等)から発せられる熱を外部に放出可能で、放熱のための通気性を備えた構造となっている。
【0026】
また、図2(c)の断面図に示すように、各構造部材の平面部材13に、第2方形状平面部材の下方側に凹部(切欠部)を備えた構造となっているため、該凹部(切欠部)を経由した空気の通り道を形成でき、日除け装置内部においてより優れた通気性を実現できる。
【0027】
以上説明したように、本実施形態の日除け装置によれば、従来のように別途、機構や手段(部品)等を必要とせず、より簡単な構造で、日除けと放熱のための通気性とを確保し得る日除け装置を実現することができる。
【0028】
なお、本実施形態では、平面部材13と第1方形状平面部材12−1〜12−4または第2方形状平面部材14−1〜14−4の面がなす角度を90度としたが、これに限定されることなく、90度以上であっても良い。
〔第2実施形態〕
次に、図3は本発明の第2実施形態に係る日除け装置に用いる構造部材の斜視図である。すなわち、図3に示す構造部材21を長辺方向に並行配置して固定することにより日除け用板状部材を形成し、この日除け用板状部材を対象となる装置の外面に対向して設置することにより日除け装置を構成する。
【0029】
図3において、本実施形態の日除け装置に用いる構造部材21は、平面部材23の一方(図中、左)の長辺側に、幅Da2×深さAa2の第1切欠部を等間隔に複数持ち(26−1〜26−3)、該平面部材23の他方(図中、右)の長辺側で、一方の長辺側の複数の切欠部26−1〜26−3により形成される凸部22−2〜22−4に対向する位置に、幅Db2×深さBb2の第2切欠部を等間隔に複数持ち(27−1〜27−3)、平面部材23を、該平面部材23の一方(左)の長辺から距離A1(A1≧Aa2)の位置を軸にして任意の回転方向に90度折り曲げられ、該平面部材23の他方(右)の長辺から距離B1(B1≧Bb2)の位置を軸にして同一回転方向に同一角度折り曲げられて形成されている。また、構造部材21は、長辺方向の両側端部にそれぞれ取付部材25を備えている(図3では手前側端部のみを図示する)。
【0030】
ここで、第1切欠部26−1〜26−3により形成される凸部22−2〜22−3の幅はWa2であり、また、第2切欠部27−1〜27−3により形成される凸部24−2〜24−3の幅はWb2である。構造部材21は、平面部材23の一方の長辺側の複数の第1切欠部26−1〜26−3により形成される凸部22−2〜22−3の幅Wa2が、他方の長辺側の複数の第2切欠部の幅Db2よりも長い(Wa2>Db2)か、或いは、平面部材23の他方の長辺側の複数の第2切欠部27−1〜27−3により形成される凸部24−2〜24−3の幅Wb2が、一方の長辺側の複数の第1切欠部26−1〜26−3の幅Da2よりも長い(Wb2>Da2)ことが必要である。
【0031】
なお、図3では、第1切欠部により形成される凸部および第2切欠部により形成される凸部を、それぞれ限定して図示しているが、第1切欠部により形成される凸部の個数は任意の数N(N:2以上の整数)で良く、そのとき第2切欠部により形成される凸部の個数はN−1個となる。
【0032】
次に、具体的な適用として、無線基地局装置に本実施形態の日除け装置を適用したケースについて、図4及び図5を参照して説明する。ここで、図4は、本実施形態の日除け装置を無線基地局装置に適用した場合の日除け装置および無線基地局装置の斜視図であり、図5は、本実施形態の日除け装置および無線基地局装置の側面図である。なお、無線基地局装置は、内部にパワーアンプ等の発熱源を持ち、図5に示すように、放熱用のフィン51,52を筐体50に備えるなど、放熱性を考慮した外部構造を備えている。
【0033】
本実施形態の日除け装置は、日除け用板状部材20を備えたものであり、日除け用板状部材20は、図3に示した構造部材21と同一形状の構造部材21−1〜21−12を、長辺方向に並行配置して固定することによって形成されている。
【0034】
構造部材21−1〜21−12の固定は、構造部材21−1について代表的に説明すると、構造部材21−1が両端部に持つ取付部材25を、無線基地局装置の筐体50に一体形成されている取付台座31−1a及び31−1bにネジ止めすることによって行われている。
【0035】
このように構造部材21を用いた日除け用板状部材20でも、第1実施形態と同様に、互いに隣接する2つの構造部材間で、一方の構造部材における第1切欠部と、他方の構造部材が持つ第2切欠部により形成される凸部の面とが重なり合い、また、一方の構造部材が持つ第1切欠部により形成される凸部の面と、他方の構造部材における第2切欠部とが重なり合う構造となるので、第1切欠部及び第2切欠部によりそれぞれ形成される凸部によって日除け用板状部材の上方から下方に向かう光を遮ることができ、日除けの機能を備えた構造となっている。
【0036】
また、日除け用板状部材20は、第1切欠部及び第2切欠部によりそれぞれ形成される凸部が、二重で且つ互い違いに配置された構造を持ち、日除け用板状部材の下方から上方に向かって、第1切欠部及び第2切欠部を経由した空気の通り道を形成できる構造であるので、日除け用板状部材20の下方に位置する無線基地局装置から発せられる熱を外部に放出可能で、放熱のための通気性を備えた構造となっている。
【0037】
なお、構造部材21−1〜21−12の固定方法、または日除け用板状部材20の形成方法は、本実施形態の態様に限定されることなく、種々の態様が考えられる。また、本実施形態では、日除け用板状部材20を無線基地局装置の筐体50の上面にのみ対向して設置する構成としたが、四方の側面も同様の日除け用板状部材で囲うようにして、箱形状の日除け装置を形成しても良い。つまり、本実施形態の日除け装置は、屋外装置の設置方向が(上下方向または縦横方向に)限定されることはない。
【0038】
以上説明したように、本実施形態の日除け装置によれば、より簡単な構造で、しかも設置方向を考慮することなく、日除けと、放熱のための通気性とを確保し得る日除け装置を実現することができる。
【0039】
なお、本実施形態では、平面部材23を折り曲げる角度を90度としたが、これに限定されることなく、90度以下であっても良い。また、第1切欠部及び第2切欠部の形状を方形状としたが、一方の構造部材における第1切欠部が、他方の構造部材が持つ第2切欠部により形成される凸部の面に重畳し、また、他方の構造部材における第2切欠部が、一方の構造部材が持つ第1切欠部により形成される凸部の面に重畳する構造であれば、どのような形状であっても良い。
【符号の説明】
【0040】
10,20…日除け用板状部材、11,11−1〜11−4,21,21−1〜21−12…構造部材、12−1〜12−4…第1方形状平面部材、13…平面部材、14−1〜14−4…第2方形状平面部材、22−1〜22−4,24−1〜24−4…凸部、25…取付部材、26−1〜26−3…第1切欠部、27−1〜27−3…第2切欠部、31−1a,31−1b,31−12a…取付台座、50…筐体、51,52…フィン



【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置の外面に対向して設置され、該装置への日射光を遮る日除け用板状部材を備えた日除け装置であって、
前記日除け用板状部材は、複数の構造部材を長辺方向に並行配置して形成され、
前記構造部材は、
平面部材と、
前記平面部材の一面の短辺方向の任意の高さに、該平面部材と当該第1方形状平面部材の面が一定角度を持つよう接合され、該平面部材の長辺方向に等間隔に配置された複数の第1方形状平面部材と、
前記平面部材の他面の短辺方向の前記第1方形状平面部材の接合高さとは異なる高さで、且つ前記複数の第1方形状平面部材により形成される凹部底辺に対向する位置に、当該第2方形状平面部材の面が前記第1方形状平面部材の面と略並行となるよう該平面部材と接合され、該平面部材の長辺方向に等間隔に配置された複数の第2方形状平面部材と、
を備えたことを特徴とする日除け装置。
【請求項2】
前記構造部材は、当該構造部材のより低い接合高さの方形状平面部材の接合辺幅が、より高い接合高さの方形状平面部材により形成される凹部底辺の幅よりも長いことを特徴とする請求項1に記載の日除け装置。
【請求項3】
前記複数の第1方形状平面部材は、前記平面部材の短辺方向の上端に接合され、前記複数の第2方形状平面部材は、前記平面部材の短辺方向の下端に接合されることを特徴とする請求項1または請求項2の何れか1項に記載の日除け装置。
【請求項4】
前記構造部材における平面部材と前記第1方形状部材の面がなす角度は、90度以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の日除け装置。
【請求項5】
装置の外面に対向して設置され、該装置への日射光を遮る日除け用板状部材を備えた日除け装置であって、
前記日除け用板状部材は、複数の構造部材を長辺方向に並行配置して形成され、
前記構造部材は、平面部材の一方の長辺側に、幅Da×深さAaの第1切欠部を等間隔に複数持ち、該平面部材の他方の長辺側で、前記一方の長辺側の複数の切欠部により形成される凸部に対向する位置に、幅Db×深さBbの第2切欠部を等間隔に複数持ち、当該平面部材が、該平面部材の一方の長辺から距離A1(A1≧Aa)の位置を軸に任意の回転方向に所定角度折り曲げられ、該平面部材の他方の長辺から距離B1(B1≧Bb)の位置を軸に同一回転方向に同一角度折り曲げられて形成されたことを特徴とする日除け装置。
【請求項6】
前記構造部材は、前記平面部材の一方の長辺側の複数の第1切欠部または複数の第2切欠部により形成される凸部の幅が、それぞれ他方の長辺側の複数の第2切欠部または複数の第1切欠部の幅(DbまたはDa)よりも長いことを特徴とする請求項5に記載の日除け装置。
【請求項7】
前記平面部材が折り曲げられる角度は、90度以下であることを特徴とする請求項5または請求項6の何れか1項に記載の日除け装置。
【請求項8】
前記構造部材は、長辺方向の両端に取付部材を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の日除け装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−156387(P2012−156387A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15507(P2011−15507)
【出願日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】