説明

昆虫抵抗性植物

本発明は、昆虫に対して抵抗性を有する新規トウガラシ植物に関し、そして前記植物の種子および果実に関する。本発明はまた、かかる植物およびそれらの果実を生産および使用する方法に関する。本発明は、マーカー、ならびにマーカー支援育種における、および昆虫抵抗特性を同定するためのその使用にさらに関する。特に本発明は、アザミウマ科および/またはベミシア属の昆虫による被害に対して、しかし特にベミシア・タバシおよびフランクリニエラ・オシデンタリスによる被害に対して抵抗性を有する、特に中程度に抵抗性を有する、栽培されたカプシクム・アンナム植物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベミシア(Bemisia)および/またはアザミウマの被害に対して中程度に抵抗性を有し、前記抵抗性が標準的抵抗性アッセイにおいて評価され得る、栽培されたカプシクム・アンナム(Capsicum annuum)植物。
【請求項2】
ベミシア属の被害に対して中程度に抵抗性を有し、前記抵抗性が標準的な抵抗性アッセイ、特に実施例2Aに記載されたアッセイで評価されることができ、そして同一の環境条件下、特に同一の昆虫圧下において統計的に有意な程度に同一のアッセイで評価されるとき、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387のカプシクム・アンナム植物を用いて得られるスコアから、3スケール以下、特に2スケール以下、しかし特に1スケール以下逸脱している抵抗性スコアが得られる、請求項1に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項3】
アザミウマの被害、特にフランクリニエラ・オシデンタリス(Frankliniella occidentalis)の被害に対して中程度に抵抗性を有し、前記抵抗性が標準的な抵抗性アッセイ、特に実施例2Bにおいて記載されているアッセイにおいて評価されることができ、そして同一の環境条件下、特に同一の昆虫圧下において、統計的に有意な程度に同一のアッセイで評価されるとき、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387のカプシクム・アンナム植物を用いて得られるスコアから、2スケール以下、特に1スケール以下、しかし特に0.5スケール以下逸脱した抵抗性スコアが得られる、請求項1に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項4】
ベミシア抵抗性に寄与し、第3番染色体上に位置する、少なくとも一つの「QTL」を含むゲノムを含む、請求項1または2に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項5】
ベミシア抵抗性に寄与し、第5番染色体上に位置する、少なくとも一つの「QTL」を含むゲノムを含む、請求項1または2に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項6】
ベミシア抵抗性に寄与し、第3番および第5番染色体上の各々に位置する量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含む、請求項4に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項7】
アザミウマ抵抗性に寄与し、第5番染色体上に位置する、少なくとも一つの「QTL」を含むゲノムを含む、請求項1または3に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項8】
ベミシアおよびアザミウマ抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含み、前記ベミシア抵抗性に寄与するQTLが、第3番および/または第5番染色体上の各々に位置し、そして前記アザミウマ抵抗性に寄与するQTLが、第5番染色体上に位置する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項9】
前記QTLが、第3番および/または第5番染色体上に位置し、そして受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387の遺伝的背景を有するドナー植物から、特に株061M4387のQTLにおいて遺伝的構造を有する植物から、しかし特に株061M4387の植物から、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖から得られる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項10】
ベミシア抵抗性に寄与する少なくとも1つの量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含み、前記QTLが、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387の遺伝的背景を有するドナー植物から、特に株061M4387のQTLにおいて遺伝的背景または構造を有する植物から、しかし特に株061M4387の植物から、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖から得られ、前記ドナー植物におけるQTLが、少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、より特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、そしてさらにより特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、しかし特に少なくとも5つの、ならびに6つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は第3番染色体上に存在し、そして前記ベミシア抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1の順方向プライマーおよび配列番号2の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座1を同定するプライマー対1;配列番号3の順方向プライマーおよび配列番号4の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座2を同定するプライマー対2;配列番号5の順方向プライマーおよび配列番号6の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座3を同定するプライマー対3;配列番号7の順方向プライマーおよび配列番号8の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座4を同定するプライマー対4;配列番号9の順方向プライマーおよび配列番号10の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座5を同定するプライマー対5;ならびに配列番号11の順方向プライマーおよび配列番号12の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座6を同定するプライマー対6の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定され得る、請求項4〜6のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項11】
ベミシア抵抗性に寄与する少なくとも1つの量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含み、前記QTLが、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387の遺伝的背景を有するドナー植物から、特に株061M4387のQTLにおいて遺伝的背景または構造を有する植物から、しかし特に株061M4387の植物から、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖から得られ、前記ドナー植物におけるQTLが、少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、および特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも5つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも6つのマーカー遺伝子座と、ならびに7つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は、第5番染色体上に存在し、そして前記ベミシア抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13の順方向プライマーおよび配列番号14の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座7を同定するプライマー対7;配列番号15の順方向プライマーおよび配列番号16の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座8を同定するプライマー対8;配列番号17の順方向プライマーおよび配列番号18の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座9を同定するプライマー対9;配列番号19の順方向プライマーおよび配列番号20の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座10を同定するプライマー対10;配列番号21の順方向プライマーおよび配列番号22の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座11を同定するプライマー対11;配列番号23の順方向プライマーおよび配列番号24の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座12を同定するプライマー対12;ならびに配列番号25の順方向プライマーおよび配列番号26の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座13を同定するプライマー対13の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定され得る、請求項4〜6および10のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項12】
ベミシア抵抗性に寄与する少なくとも2つの量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含み、前記QTLが、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387の遺伝的背景を有するドナー植物から、特に株061M4387のQTLにおいて遺伝的背景または構造を有する植物から、しかし特に株061M4387の植物から、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖から得られ、第一の前記QTLは、ドナー植物中の第3番染色体上に位置し、そして少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、そして特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも5つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも6つのマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は第3番染色体上に存在し、そして前記ベミシア抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1〜12で示される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマー1〜6によって同定されることができ、そして第二の前記QTLは、ドナー植物中の第5番染色体上に位置し、および少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、および特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも5つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも6つのマーカー遺伝子座と、ならびに7つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は、第5番染色体上に存在し、そして前記ベミシア抵抗性形質と共に分離され、そして配列番号13〜26で示されるプライマー対7〜13の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定されることができる、請求項6に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項13】
アザミウマ抵抗性に寄与する少なくとも1つの量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含み、前記QTLが、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387の遺伝的背景を有するドナー植物から、特に株061M4387のQTLにおいて遺伝的背景または構造を有する植物から、しかし特に株061M4387の植物から、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖から得られ、前記ドナー植物中のQTLは、少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、および特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも5つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも6つのマーカー遺伝子座と、ならびに7つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は第5番染色体上に存在し、そしてアザミウマ抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13の順方向プライマーおよび配列番号14の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座7を同定するプライマー対7;配列番号15の順方向プライマーおよび配列番号16の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座8を同定するプライマー対8;配列番号17の順方向プライマーおよび配列番号18の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座9を同定するプライマー対9;配列番号19の順方向プライマーおよび配列番号20の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座10を同定するプライマー対10;配列番号21の順方向プライマーおよび配列番号22の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座11を同定するプライマー対11;配列番号23の順方向プライマーおよび配列番号24の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座12を同定するプライマー対12;ならびに配列番号25の順方向プライマーおよび配列番号26の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座13を同定するプライマー対13の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定され得る、請求項7または8に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項14】
ベミシアおよびアザミウマの被害に対して抵抗性、特に中程度に抵抗性を有し、ベミシア抵抗性に寄与する少なくとも1つの量的形質遺伝子座(「QTL」)、およびアザミウマ抵抗性に寄与する少なくとも1つの量的形質遺伝子座(「QTL」)を含むゲノムを含み、前記QTLが、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387の遺伝的背景を有するドナー植物から、特に株061M4387のQTLにおいて遺伝的背景または構造を有する植物から、しかし特に株061M4387の植物から、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖から得られ、
a)ベミシア抵抗性を制御する前記QTLは、前記ドナー植物において、
i.少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、より特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、そしてさらにより特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、しかし特に少なくとも5つおよび6つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は、第3番染色体上に存在し、そして前記ベミシア抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1の順方向プライマーおよび配列番号2の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座1を同定するプライマー対1;配列番号3の順方向プライマーおよび配列番号4の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座2を同定するプライマー対2;配列番号5の順方向プライマーおよび配列番号6の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座3を同定するプライマー対3;配列番号7の順方向プライマーおよび配列番号8の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座4を同定するプライマー対4;配列番号9の順方向プライマーおよび配列番号10の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座5を同定するプライマー対5;ならびに配列番号11の順方向プライマーおよび配列番号12の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座6を同定するプライマー対6の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定されることができ;および/または、
ii.少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、および特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも5つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも6つのマーカー遺伝子座、ならびに7つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は、第5番染色体上に存在し、そして前記アザミウマ抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13の順方向プライマーおよび配列番号14の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座7を同定するプライマー対7;配列番号15の順方向プライマーおよび配列番号16の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座8を同定するプライマー対8;配列番号17の順方向プライマーおよび配列番号18の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座9を同定するプライマー対9;配列番号19の順方向プライマーおよび配列番号20の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座10を同定するプライマー対10;配列番号21の順方向プライマーおよび配列番号22の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座11を同定するプライマー対11;配列番号23の順方向プライマーおよび配列番号24の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座12を同定するプライマー対12;ならびに配列番号25の順方向プライマーおよび配列番号26の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座13を同定するプライマー対13の群から選択される、一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定されることができ;そして
b)アザミウマ抵抗性を制御する前記QTLは、少なくとも1つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも2つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも3つのマーカー遺伝子座と、および特に少なくとも4つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも5つのマーカー遺伝子座と、特に少なくとも6つのマーカー遺伝子座、ならびに7つ以下のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、前記マーカー遺伝子座は、第5番染色体上に存在し、そして前記アザミウマ抵抗性形質と共に分離され、そして一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13の順方向プライマーおよび配列番号14の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座7を同定するプライマー対7;配列番号15の順方向プライマーおよび配列番号16の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座8を同定するプライマー対8;配列番号17の順方向プライマーおよび配列番号18の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座9を同定するプライマー対9;配列番号19の順方向プライマーおよび配列番号20の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座10を同定するプライマー対10;配列番号21の順方向プライマーおよび配列番号22の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座11を同定するプライマー対11;配列番号23の順方向プライマーおよび配列番号24の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座12を同定するプライマー対12;ならびに配列番号25の順方向プライマーおよび配列番号26の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座13を同定するプライマー対13の群から選択される、一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマーによって同定されることができる、請求項8に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項15】
プライマー対1〜6を表す順方向および逆方向プライマーが、配列番号1〜12で示されるヌクレオチド配列と少なくとも90%、特に少なくとも95%、特に少なくとも98%、より特に少なくとも99%同一であるヌクレオチド配列を示す、請求項10、12および14のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項16】
プライマー対7〜13を表す順方向および逆方向プライマーが、配列番号13〜26で示されるヌクレオチド配列と少なくとも90%、特に少なくとも95%、特に少なくとも98%、より特に少なくとも99%同一であるヌクレオチド配列を示す、請求項11〜14のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項17】
ベミシアに対する抵抗性に関連する、前記量的形質遺伝子座(「QTL」)おける対立遺伝子を含み、前記対立遺伝子が、前記QTLと連鎖した少なくとも一つの前記マーカー遺伝子座における、少なくとも一つのマーカー対立遺伝子によって定義され、前記マーカー対立遺伝子が、各々のオリゴヌクレオチドプライマーまたはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、請求項10〜12および14のいずれか一項に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項18】
アザミウマ抵抗性に関連する、前記量的形質遺伝子座(「QTL」)における対立遺伝子を含み、前記対立遺伝子が、前記QTLと連鎖した少なくとも一つの前記マーカー遺伝子座における、少なくとも1つのマーカー対立遺伝子によって定義され、前記マーカー対立遺伝子が、各々のオリゴヌクレオチドプライマーまたはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、請求項13または14に記載の栽培されたカプシクム・アンナム植物。
【請求項19】
ベミシアに対する抵抗性に関与する、前記量的形質遺伝子座(「QTL」)における対立遺伝子を含み、前記対立遺伝子が、少なくとも1つのマーカー遺伝子座、特に第3番染色体上のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、そして前記対立遺伝子が、前記QTLと連鎖した少なくとも1つの前記マーカー遺伝子座における、少なくとも一つのマーカー対立遺伝子によって定義され、前記マーカー対立遺伝子は、配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対1〜6の群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられ、前記増幅産物は、前記プライマー対1〜6から得られる同一のプライマーを用いたPCR反応において、近交系061M4387(NCIMB41428)から得られる増幅産物に相当する、請求項17に記載の植物。
【請求項20】
ベミシアに対する抵抗性に関与する、前記量的形質遺伝子座(「QTL」)における対立遺伝子を含み、前記対立遺伝子が、少なくとも1つのマーカー遺伝子座、特に第5番染色体上のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、そして前記対立遺伝子が、前記QTLと連鎖した少なくとも1つの前記マーカー遺伝子座における、少なくとも一つのマーカー対立遺伝子によって定義され、前記マーカー対立遺伝子は、配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられ、前記増幅産物は、前記プライマー対7〜13から得られる同一のプライマーを用いたPCR反応において、近交系061M4387(NCIMB41428)から得られる増幅産物に相当する、請求項17に記載の植物。
【請求項21】
アザミウマ抵抗性に関与する、前記量的形質遺伝子座(「QTL」)における対立遺伝子を含み、前記対立遺伝子が、少なくとも1つのマーカー遺伝子座、特に第5番染色体上のマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖され、そして前記対立遺伝子が、前記QTLと連鎖した少なくとも1つの前記マーカー遺伝子座における、少なくとも一つのマーカー対立遺伝子によって定義され、前記マーカー対立遺伝子は、配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられ、前記増幅産物は、前記プライマー対7〜13から得られる同一のプライマーを用いたPCR反応において、近交系061M4387(NCIMB41428)から得られる増幅産物に相当する、請求項18に記載の植物。
【請求項22】
c遺伝子座またはpun1対立遺伝子に関してホモ接合型である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の植物。
【請求項23】
標準的な手法に従って栽培される時、成熟時において2g超であり、または1cmよりも長く、および0.5cm超の直径を有する果実を生産する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の植物。
【請求項24】
アマトウガラシ植物、ピーマン、大きい矩形状のトウガラシ、円錐形状のトウガラシ、長い円錐形状のトウガラシ、または塊状のトウガラシである、請求項1〜23のいずれか一項に記載の植物。
【請求項25】
成熟した果実が常緑色、黄色、橙色、アイボリー色、または赤色である、請求項23または24に記載の植物。
【請求項26】
近交系、二ゲノム性半数体または雑種である、請求項1〜25のいずれか一項に記載の植物。
【請求項27】
雄性不稔である、請求項1〜26のいずれか一項に記載の植物。
【請求項28】
ベミシアに対する抵抗性に関与する前記対立遺伝子または複数の前記対立遺伝子が、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387から、または前記好適な対立遺伝子を含むその子孫もしくは先祖から得られる、請求項1〜27のいずれか一項に記載の植物。
【請求項29】
アザミウマに対する抵抗性に関与する前記対立遺伝子が、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387から、または前記好適な対立遺伝子を含むその子孫もしくは先祖から得られる、請求項1〜28のいずれか一項に記載の植物。
【請求項30】
請求項1〜29のいずれか一項に記載の植物の種子。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれか一項に記載の植物から得られる植物材料。
【請求項32】
請求項1〜31のいずれか一項に記載の植物の、植物の部分。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか一項に記載の植物の果実。
【請求項34】
ベミシアに対する抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)において、ベミシアに対する抵抗性に関与する少なくとも一つの対立遺伝子を、前記対立遺伝子を欠如しているカプシクム・アンナム植物へ導入するための方法であって、以下のステップ:
a)請求項1〜29、請求項31および32のいずれか一項に記載の、第一のカプシクム・アンナム植物を獲得し、
b)前記第一のカプシクム・アンナム植物を、前記核酸を欠如している第二のカプシクム・アンナム植物と交配し;ならびに
c)ベミシアに対する抵抗性の増加を示し、および前記ベミシア抵抗性と共に分離する少なくとも一つのマーカー対立遺伝子を含む、前記交配から生じる植物を同定すること
を含む、前記方法。
【請求項35】
前記ベミシア抵抗性と共に分離する、前記少なくとも一つのマーカー対立遺伝子が、
a)一つのオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーの組み合わせから生じるプライマー対を含む、配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対1〜6の群から選択されるプライマー対;またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第3番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって;あるいは、および/または
b)配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーの組み合わせから生じるプライマー対を含む、配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー対;またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
アザミウマに対する抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)における、少なくとも一つの対立遺伝子を、前記対立遺伝子を欠如しているカプシクム・アンナム植物へ導入するための方法であって、以下のステップ:
a)第一のカプシクム属の植物、特に請求項1〜35のいずれか一項に記載のカプシクム・アンナム植物を獲得し、
b)前記第一のカプシクム属の植物、特にカプシクム・アンナム植物を、前記核酸を欠如している第二のカプシクム・アンナム植物と交配し;ならびに
c)アザミウマに対する抵抗性の増加を示し、および前記アザミウマ抵抗性と共に分離する少なくとも一つのマーカー対立遺伝子を含む、前記交配から生じる植物を同定すること
を含む、前記方法。
【請求項37】
前記アザミウマ抵抗性と共に分離する、前記少なくとも一つのマーカー対立遺伝子が、一つのオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーの組み合わせから生じるプライマー対を含む、配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択されるプライマー対、またはアザミウマ抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
ベミシアに対する抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)における少なくとも一つの第一の対立遺伝子、およびアザミウマに対する抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)における少なくとも一つの第二の対立遺伝子を、前記対立遺伝子を欠如しているカプシクム・アンナム植物へ導入するための方法であって、以下のステップ:
a)第一のカプシクム属の植物、特にベミシアに対する抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)における第一の対立遺伝子、およびアザミウマに対する抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)における少なくとも一つの第二の対立遺伝子を含む、請求項1〜37のいずれか一項に記載のカプシクム・アンナム植物を獲得し、
b)前記第一のカプシクム属の植物、特にカプシクム・アンナム植物を、前記核酸を欠如している第二のカプシクム・アンナム植物と交配し;ならびに
c)ベミシアおよびアザミウマに対する抵抗性の増加を示し、ならびに前記ベミシアおよびアザミウマ抵抗性と共に分離する少なくとも2つのマーカー対立遺伝子を含む、前記交配から生じる植物を同定すること
を含む、前記方法。
【請求項39】
a)前記ベミシア抵抗性と共に分離する少なくとも1つのマーカー対立遺伝子が、
i.一つのオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーの組み合わせから生じるプライマー対を含む、配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対1〜6の群から選択されるプライマー対;またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第3番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって;および/または、
ii.一つのオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーの組み合わせから生じるプライマー対を含む、配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択されるプライマー対;またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられ;そして、
b)前記アザミウマ抵抗性と共に分離する少なくとも一つのマーカー対立遺伝子が、一つのオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーの組み合わせから生じるプライマー対を含む、配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択されるプライマー対、またはアザミウマ抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記マーカー対立遺伝子が組み換えられ、したがって前記子孫の植物のゲノム中にもはや存在しない、請求項35、37、および39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
ステップc)において同定されるカプシクム・アンナム植物を選択することをさらに含む、請求項34〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記第一のカプシクム・アンナム植物が、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387株061M4387のQTLにおいて遺伝的構造を有する植物であるか、またはその子孫である、請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記第一のカプシクム・アンナム植物が、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387株061M4387の植物であるか、またはその子孫である、請求項1〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記好ましい対立遺伝子を欠如するカプシクム・アンナム植物において、ベミシアに対する抵抗性を付与するための、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387株061M4387から得られる、ベミシア抵抗性に関与する対立遺伝子の使用。
【請求項45】
前記好ましい対立遺伝子を欠如するカプシクム・アンナム植物において、アザミウマに対する抵抗性を付与するための、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387株061M4387から得られる、アザミウマ抵抗性に関与する対立遺伝子の使用。
【請求項46】
請求項34、35および38〜40のいずれか一項に記載の方法によって得られる、ベミシアに対して抵抗性を有するカプシクム・アンナム植物。
【請求項47】
請求項36〜40のいずれか一項に記載の方法によって得られる、アザミウマに対して抵抗性を有するカプシクム・アンナム植物。
【請求項48】
請求項38〜40のいずれか一項に記載の方法によって得られる、ベミシアに対して、およびアザミウマに対して抵抗性を有するカプシクム・アンナム植物。
【請求項49】
以下のステップ:
a)請求項1〜48のいずれか一項に記載の植物を栽培し;
b)前記植物に果実を実らせ;および
c)前記植物の果実を収穫すること
を含む、トウガラシの果実を生産する方法。
【請求項50】
以下のステップ:
a)請求項1〜49のいずれか一項に記載のカプシクム・アンナム植物を栽培し;
b)前記植物の果実を収穫し;および
c)前記果実から種子を採取すること
を含む、トウガラシの種子を生産する方法。
【請求項51】
ベミシアに対する抵抗性を示すトウガラシ植物を生産する方法であって、前記植物が、第3番染色体に位置する、ベミシア抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)において;特に受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である株061M4387のカプシクム・アンナム由来のQTL、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖由来のQTLにおいて、ベミシアに対する抵抗性に関与する対立遺伝子を含み、以下のステップ:
a)ベミシアに対する感受性を有するレシピエントのトウガラシ植物、またはベシミアの被害に対する抵抗性を付与するQTL対立遺伝子を含まない植物を提供し;
b)第3番染色体上および/または第5番染色体上にある抵抗性QTL対立遺伝子の存在により、ベミシアの被害に対して抵抗性を示すドナーのトウガラシ植物を提供し;
c)好ましいQTL対立遺伝子の存在に関して分離する子孫の植物を生産するために、レシピエントとドナー植物とを交配し;
d)第3番染色体および/または第5番染色体上のQTLの領域における組み換えに関して、前記子孫の植物のゲノムをスクリーニングすること
を含む、前記方法。
【請求項52】
アザミウマに対する抵抗性を示すトウガラシ植物を生産する方法であって、前記植物が、第5番染色体に位置する、アザミウマ抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)において;特に受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である、カプシクム・アンナムの株061M4387由来のQTL、または前記QTLを含むその子孫もしくは先祖由来のQTLにおいて、アザミウマに対する抵抗性に関与する対立遺伝子を含み、以下のステップ:
a)アザミウマに対する感受性を有するレシピエントのトウガラシ植物、またはアザミウマの被害に対する抵抗性を付与するQTL対立遺伝子を含まない植物を提供し;
b)第5番染色体上にある抵抗性QTL対立遺伝子の存在により、アザミウマの被害に対して抵抗性を示すドナーのトウガラシ植物を提供し;
c)好ましいQTL対立遺伝子の存在に関して分離する子孫の植物を生産するために、レシピエントとドナー植物とを交配し;
d)第5番染色体上のQTLの領域における組み換えに関して、前記子孫の植物のゲノムをスクリーニングすること
を含む、前記方法。
【請求項53】
第3番染色体上に位置する、ベミシア抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)において、ベミシアに対する抵抗性に関与する対立遺伝子を、ならびに第5番染色体上に位置する、アザミウマ抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)において、アザミウマに対する抵抗性に関与する対立遺伝子を含み;それぞれの前記QTLが、受入番号NCIMB41428で寄託されている代表的な種子である、カプシクム・アンナムの株061M4387由来の、あるいは前記QTLを含むその子孫または先祖由来である、ベミシアおよびアザミウマに対して抵抗性を示すトウガラシ植物を生産する方法であって;以下のステップ:
a)ベミシアおよび/またはアザミウマに対する感受性を有するレシピエントのトウガラシ植物、またはベシミアおよびアザミウマの被害に対する抵抗性を付与するQTL対立遺伝子を含まない植物を提供し;
b)第3番染色体上および第5番染色体上のそれぞれに存在する抵抗性QTL対立遺伝子の存在により、ベミシアおよびアザミウマの被害に対する抵抗性を示すドナーのトウガラシ植物を提供し;
c)好ましいQTL対立遺伝子の存在に関して分離する子孫の植物を生産するために、前記レシピエントと前記ドナー植物とを交配し;
d)第3番染色体および/または第5番染色体上の前記QTLの領域における組み換えに関して、前記子孫の植物のゲノムをスクリーニングすること
を含む、前記方法。
【請求項54】
前記ゲノムのスクリーニングが、第3番染色体および/または第5番染色体のそれぞれと遺伝的に連鎖した分子マーカーを使用して行われる、請求項51〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記ゲノムのスクリーニングが、一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対1〜6の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマー;またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第3番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、少なくとも一つのマーカーと遺伝的に連鎖した分子マーカーを使用して行われる、請求項51または53に記載の方法。
【請求項56】
前記ゲノムのスクリーニングが、一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって表されるプライマー対7〜13の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマー;またはアザミウマおよび/またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる少なくとも一つのマーカーと遺伝的に連鎖した分子マーカーを使用して行われる、請求項51または53に記載の方法。
【請求項57】
前記QTLにおいて、ベミシアに対する抵抗性をなお付与する減少したゲノム断片を含む子孫の植物であって、前記ドナー植物におけるQTLと連鎖した少なくとも一つのマーカー遺伝子座において、一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1〜12の順方向および逆方向プライマーによって示されるプライマー対1〜6の群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、少なくとも一つのマーカー対立遺伝子との連鎖が断たれている、前記植物が同定および選択される、請求項51〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記QTLにおいて、アザミウマに対する抵抗性をなお付与する減少したゲノム断片を含む子孫の植物であって、前記ドナー植物におけるQTLと連鎖した少なくとも一つのマーカー遺伝子座において、一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13〜26の順方向および逆方向プライマーによって示されるプライマー対7〜13の群から選択されるオリゴヌクレオチドプライマー対のPCR増幅産物によって特徴付けられる、少なくとも一つのマーカー対立遺伝子との連鎖が断たれている、前記植物が同定および選択される、請求項51〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記QTLにおいて、ベミシアおよび/またはアザミウマに対する抵抗性をなお付与する減少したゲノム断片を含む子孫の植物であって、全てのマーカー対立遺伝子との連鎖が断たれている前記植物が同定および選択される、請求項57または58に記載の方法。
【請求項60】
前記QTLにおいてベミシアおよび/またはアザミウマに対する抵抗性をなお付与するゲノム断片を含む植物が、マーカー型スクリーニングによって、または抵抗性アッセイを行なうことによって、または両方の組み合わせによって、特に、前記マーカーが同一群において分離していることを条件として、QTL領域中に位置し、および少なくとも一つのマーカー遺伝子座と遺伝的に連鎖されたマーカーが使用されるマーカー型スクリーニングによって同定される、請求項51〜59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記子孫の植物が、前記ステップc)における交配から得られるF1植物の自家受粉によって、または前記交配から得られるF1植物を別のトウガラシ植物と交配することによって生産される分離集団の植物である、請求項1〜60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
カプシクム・アンナム植物における、ベミシア抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)を同定する方法であって、
a)一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号1の順方向プライマーおよび配列番号2の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座1を同定するプライマー対1;配列番号3の順方向プライマーおよび配列番号4の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座2を同定するプライマー対2;配列番号5の順方向プライマーおよび配列番号6の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座3を同定するプライマー対3;配列番号7の順方向プライマーおよび配列番号8の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座4を同定するプライマー対4;配列番号9の順方向プライマーおよび配列番号10の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座5を同定するプライマー対5;ならびに配列番号11の順方向プライマーおよび配列番号12の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座6を同定するプライマー対6の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマー;またはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第3番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対;および/または、
b)一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13の順方向プライマーおよび配列番号14の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座7を同定するプライマー対7;配列番号15の順方向プライマーおよび配列番号16の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座8を同定するプライマー対8;配列番号17の順方向プライマーおよび配列番号18の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座9を同定するプライマー対9;配列番号19の順方向プライマーおよび配列番号20の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座10を同定するプライマー対10;配列番号21の順方向プライマーおよび配列番号22の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座11を同定するプライマー対11;配列番号23の順方向プライマーおよび配列番号24の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座12を同定するプライマー対12;ならびに配列番号25の順方向プライマーおよび配列番号26の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座13を同定するプライマー対13の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマー;あるいはベミシア抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーまたはプライマー対
をPCR反応において使用することを含む、前記方法。
【請求項63】
カプシクム・アンナム植物における、アザミウマ抵抗性に寄与する量的形質遺伝子座(「QTL」)を同定する方法であって、一つのPCRオリゴヌクレオチドプライマー、または配列番号13の順方向プライマーおよび配列番号14の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座7を同定するプライマー対7;配列番号15の順方向プライマーおよび配列番号16の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座8を同定するプライマー対8;配列番号17の順方向プライマーおよび配列番号18の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座9を同定するプライマー対9;配列番号19の順方向プライマーおよび配列番号20の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座10を同定するプライマー対10;配列番号21の順方向プライマーおよび配列番号22の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座11を同定するプライマー対11;配列番号23の順方向プライマーおよび配列番号24の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座12を同定するプライマー対12;ならびに配列番号25の順方向プライマーおよび配列番号26の逆方向プライマーによって表される、マーカー遺伝子座13を同定するプライマー対13の群から選択される一対のPCRオリゴヌクレオチドプライマー、またはアザミウマ抵抗性形質と統計的に相関のある、第5番染色体上のマーカー遺伝子座を同定する任意の他のプライマーもしくはプライマー対をPCR反応において使用することを含む、前記方法。
【請求項64】
第3番染色体上に位置し、ベミシア抵抗性に寄与する少なくとも一つのQTLを含むゲノムを含む、栽培されたカプシクム・アンナム植物であって、前記少なくとも一つのQTLが、連鎖不平衡にある、および/または前記QTL領域と連鎖している、および/または前記QTL領域に位置する分子マーカーによって、ならびに前記QTLに内在する実在の原因変異を示し、したがって、表現型形質と統計的相関を示すマーカーによって同定されることができ、そして前記マーカーが配列番号1〜12で開示されたようなオリゴヌクレオチドプライマーを使用することで作製され得る、前記植物。
【請求項65】
第3番および第5番染色体上に位置し、ベミシア抵抗性に寄与する少なくとも2つのQTLを含むゲノムを含む、栽培されたカプシクム・アンナム植物であって、前記少なくとも2つのQTLが、連鎖不平衡にある、および/または前記QTL領域と連鎖している、および/または前記QTL領域に位置する分子マーカーによって、ならびに前記QTLに内在する実在の原因変異を示し、したがって、表現型形質と統計的相関を示すマーカーによって同定されることができ、そして前記マーカーが配列番号1〜12および配列番号13〜26のそれぞれで開示されたようなオリゴヌクレオチドプライマーを使用することで作製され得る、前記植物。
【請求項66】
第5番染色体上に位置し、アザミウマ抵抗性に寄与する少なくとも1つのQTLを含むゲノムを含む、栽培されたカプシクム・アンナム植物であって、前記少なくとも一つのQTLが、連鎖不平衡にある、および/または前記QTL領域と連鎖している、および/または前記QTL領域に位置する分子マーカーによって、ならびに前記QTLに内在する実在の原因変異を示し、したがって、表現型形質と統計的相関を示すマーカーによって同定されることができ、そしてマーカーが配列番号13〜26で開示されたようなオリゴヌクレオチドプライマーを使用することで作製され得る、前記植物。
【請求項67】
第3番および第5番染色体上に位置し、ベミシアおよびアザミウマ抵抗性に寄与する少なくとも2つのQTLを含むゲノムを含む、栽培されたカプシクム・アンナム植物であって、そして前記少なくとも2つのQTLが、連鎖不平衡にある、および/または前記QTL領域と連鎖している、および/または前記QTL領域に位置する分子マーカーによって、ならびに前記QTLに内在する実在の原因変異を示し、したがって、表現型形質と統計的相関を示すマーカーによって同定されることができ、そして前記マーカーが配列番号1〜12および配列番号13〜26のそれぞれで開示されたようなオリゴヌクレオチドプライマーを使用することで作製され得る、前記植物。

【公表番号】特表2010−526529(P2010−526529A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504748(P2010−504748)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【国際出願番号】PCT/EP2008/055374
【国際公開番号】WO2008/135510
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】