説明

昇降搬送設備

【課題】高さの異なる複数階の間で被搬送物を台車に支持させて搬送する昇降搬送設備において、昇降搬送台と各階との間の台車乗り移り走行方向が互いに直交する階が混在していても全体の構造が簡単にできる台車駆動装置を提供する。
【解決手段】各階で停止可能な昇降搬送台5と、これに支持された親台車12と、前記親台車12に支持された子台車13とを備え、前記各階には、親台車乗り移り作業場9、10を備えた階と子台車乗り移り作業場11を備えた階とがあり、子台車13を支持した状態の親台車12を昇降搬送台5と親台車乗り移り作業場9、10との間で前記親台車走行方向Xに乗り移り走行させる親台車駆動手段39、40、67と、昇降搬送台5上の親台車12に支持されている子台車13のみを当該昇降搬送台5と子台車乗り移り作業場11との間で前記子台車走行方向Yに乗り移り走行させる子台車駆動手段20、79が設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高さの異なる複数階の間で被搬送物を台車に支持させて搬送する昇降搬送設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の昇降搬送設備として、各階で停止可能な昇降搬送台を利用するものが一般的であるが、この昇降搬送台と各階との間の台車乗り移り走行方向が互いに直交する2方向である場合、例えば前後方向に台車を乗り移りさせる階と、左右方向に台車を乗り移りさせる階とが、1つの昇降搬送台の昇降経路に対して混在している場合、従来は、前後左右何れにも手押し移動させることができる自在手押し台車を利用するか又は、特許文献を開示することはできないが、前後方向に台車を走行させるコンベヤと左右方向に台車を走行させるコンベヤとを昇降搬送台上に相対的に昇降自在に設けた昇降搬送装置を利用していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の自在手押し台車を利用する方法では、昇降搬送台上に作業者が立ち入る必要があり、エレベーター仕様になって種々の制約を受けることになり、従来周知の一般的なリフターを活用することができない。一方、後者のコンベヤ装備の昇降搬送装置では、2方向に台車を駆動することができる相対昇降自在なコンベヤを昇降搬送台上に設置しなければならないので、昇降搬送台側の構造が複雑で大がかりとなり、設備コストが非常に高くつく問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる昇降搬送設備を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る昇降搬送設備は、後述する実施形態の参照符号を付して示すと、各階で停止可能な昇降搬送台5と、この昇降搬送台5に走行自在に支持された親台車12と、この親台車走行方向(X方向)に対し直交する子台車走行方向(Y方向)に走行自在に前記親台車12に支持された子台車13とを備え、前記各階には、親台車乗り移り作業場9,10を備えた階(1階及び3階)と子台車乗り移り作業場11を備えた階(2階)が設けられ、子台車13を支持した状態の親台車12を昇降搬送台5と親台車乗り移り作業場9,10との間で前記親台車走行方向(X方向)に乗り移り走行させる親台車駆動装置と、昇降搬送台5上の親台車12に支持されている子台車13のみを当該昇降搬送台5と子台車乗り移り作業場11との間で前記子台車走行方向(Y方向)に乗り移り走行させる子台車駆動装置が設けられた構成になっている。
【0005】
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、親台車駆動装置は、昇降搬送台5に設置された昇降側親台車駆動手段39,40と、親台車乗り移り作業場9,10に設置された作業場側親台車駆動手段67とで構成し、両方の親台車駆動手段39,40,67により親台車12を昇降搬送台5と親台車乗り移り作業場9,10との間で連続走行させるように構成することができる。この場合、請求項3に記載のように、親台車12の底部には、親台車走行方向(X方向)に沿って摩擦駆動用バー15を付設し、前記昇降側親台車駆動手段39,40及び作業場側親台車駆動手段67は、前記摩擦駆動用バー15に圧接して正逆回転駆動される摩擦駆動輪49を備えた駆動ユニット45A,45Bで構成することができる。更に、請求項4に記載のように、前記駆動ユニット45A,45Bは、支軸48aの周りに水平揺動自在で且つ付勢手段(スプリング50)により摩擦駆動用バー15に接近する方向に付勢された可動体47に摩擦駆動輪49を軸支して構成し、前記昇降側親台車駆動手段39,40と作業場側親台車駆動手段67の少なくとも一方(両方でも良い)は、前記摩擦駆動輪49が摩擦駆動用バー15を両側から挟むように一対の駆動ユニット45A,45Bを並設して構成し、この一対の駆動ユニット45A,45Bは、それぞれの摩擦駆動輪49が摩擦駆動用バー15に圧接するときの摩擦駆動用バー長さ方向の作用力の方向が互いに逆向きとなるように、平面視において点対称に並設することができる。
【0006】
又、親台車12の底部に摩擦駆動用バー15が敷設される場合、請求項5に記載のように、昇降搬送台5と親台車乗り移り作業場9,10には、前記摩擦駆動用バー15を両側から挟む一対のガイドローラーから成る走行ガイドユニットを親台車走行方向に沿って適当間隔おきに配設することができる。
【0007】
又、請求項6に記載のように、親台車12には、子台車13を親台車12上の定位置にロックする子台車ロック手段22を設け、少なくとも昇降搬送台5が子台車乗り移り作業場で停止しているときに当該子台車ロック手段22のロックを解除することができるロック解除手段41を設けることができる。この場合、請求項7に記載のように、前記ロック解除手段41を昇降搬送台5に設けることができる。具体的には請求項8に記載のように、親台車12に設けられた子台車ロック手段22は、子台車13に設けられた被係止孔32に上昇により嵌合する昇降ロックピン30と、この昇降ロックピン30を上昇限位置に付勢保持する付勢手段(スプリング31)と、前記昇降ロックピン30の下端に設けられた被操作部33とから構成し、昇降搬送台5に設けられたロック解除手段41は、昇降ロックピン下端の被操作部33と係合する係合部56を備えた昇降自在な操作具57と、この操作具57を昇降させる操作具駆動手段58とから構成し、昇降ロックピン下端の被操作部33と操作具上端の係合部56とは、当該操作具57が上昇限位置にあるとき、親台車12の走行に伴う被操作部33と係合部56との水平方向の相対嵌脱移動を許すように構成することができる。
【0008】
又、請求項9に記載のように、子台車駆動装置は、昇降搬送台5に設置された昇降側子台車駆動手段20と、子台車乗り移り作業場11に設置された作業場側子台車駆動手段79とで構成し、両方の子台車駆動手段20,79により子台車13を、昇降搬送台5上の親台車12と子台車乗り移り作業場11との間で連続走行させるように構成することができる。この場合、請求項10に記載のように、子台車13の底部には、子台車走行方向(Y方向)に沿って摩擦駆動用バー18を付設し、前記昇降側子台車駆動手段20及び作業場側子台車駆動手段79は、前記摩擦駆動用バー18に圧接して正逆回転駆動される摩擦駆動輪49を備えた駆動ユニット21A,45Bで構成することができる。更に具体的には、請求項11に記載のように、昇降側子台車駆動手段20の駆動ユニット21Aは、子台車13の摩擦駆動用バー18に対して圧接可能に親台車12に設けられた、駆動源を持たない摩擦駆動輪23と、この摩擦駆動輪23と連動連結する受動用摩擦駆動輪24で構成し、この受動用摩擦駆動輪24に対して圧接離間移動自在な伝動用摩擦駆動輪54と当該伝動用摩擦駆動輪54を回転駆動する駆動源53を昇降搬送台5に設けることができる。
【0009】
更に、子台車13の底部に摩擦駆動用バー18が敷設される場合、請求項12に記載のように、親台車12と子台車乗り移り作業場11には、前記摩擦駆動用バー18を両側から挟む一対のガイドローラー35から成る走行ガイドユニット36を子台車走行方向(Y方向)に沿って適当間隔おきに配設することができる。
【0010】
又、請求項13に記載のように、親台車乗り移り作業場9,10及び子台車乗り移り作業場11には、乗り移った台車12,13を定位置にロックする台車固定手段68,80を設けることができる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の本発明の構成によれば、昇降搬送台と各階との間の台車乗り移り走行方向が、互いに直交する2方向、例えば前後X方向と左右Y方向の2方向であるにもかかわらず、一方の乗り移り方向、例えばX方向に関しては、子台車を支持した状態の親台車を走行させ、他方の乗り移り方向、例えばY方向に関しては、子台車のみを走行させるものであるから、各階に分けて設けられた親台車乗り移り作業場と子台車乗り移り作業場とで、昇降搬送台に対する乗り移り台車走行レベルを変えておくだけで、親台車駆動装置と子台車駆動装置とを択一的に作動させて、最終的には荷を積載した子台車を昇降搬送台と各階作業場との間で所定の方向に乗り移り走行させることができるのである。従って、親台車とこの親台車上に支持される子台車とを利用するものでありながら、荷は一方の子台車に対して積み下ろしすれば良く、荷の積み下ろしに関して2種類の台車を使い分ける必要もない。又、台車駆動装置は、親台車のみを駆動対象とする親台車駆動装置と子台車のみを駆動対象とする子台車駆動装置とを併用するので、昇降搬送台上に2種類のコンベヤを相対的に昇降移動させる従来の構成と比較して、荷を積載した台車全体を持ち上げるような大がかりな台車駆動装置が不要であることと相まって、台車駆動装置全体の構造が簡単になり、軽量安価に構成することができる。
【0012】
尚、親台車駆動装置は、親台車乗り移り作業場側から又は昇降搬送台側から、子台車を支持している親台車を引き込み押し出し駆動する形式のものでも良いが、請求項2に記載の構成によれば、昇降搬送台のエリア内でのみ親台車を駆動する昇降側親台車駆動手段と親台車乗り移り作業場のエリア内でのみ親台車を駆動する作業場側親台車駆動手段の2つで親台車駆動装置を構成するのであるから、親台車駆動装置全体の構成をシンプルにして安価に構成することができる。特に請求項3に記載の構成によれば、昇降側親台車駆動手段と作業場側親台車駆動手段の何れもを、定位置で回転駆動される摩擦駆動輪のみから成る極めて簡単な構成とすることができる。更に、請求項4に記載の構成によれば、摩擦駆動輪を親台車側の摩擦駆動用バーに圧接させて親台車を推進させるものでありながら、その親台車の推進方向が親台車乗り移り作業場向きである場合と昇降搬送台向きであるとにかかわらず、一対の駆動ユニットの内の一方の摩擦駆動輪を摩擦駆動用バーに効率的に作用させて、荷を積載した子台車を支持している親台車を常に確実強力に推進走行させることができる。
【0013】
親台車の走行方向は、昇降搬送台上及び親台車乗り移り作業場上に敷設されるガイドレールと親台車側の鍔付き車輪との係合により規制したり、前記ガイドレールと係合する別の振れ止め用ガイドローラーにより規制することもできるが、上記のように親台車が摩擦駆動用バーを備えている場合、請求項5に記載の構成によれば、親台車の走行方向を、摩擦駆動用バーを利用した簡単な構成で確実に規制することができる。
【0014】
親台車上を走行する子台車にはブレーキ装置を設けて、停止位置から不測に遊動しないように構成することもできるが、請求項6に記載の構成によれば、親台車上での子台車の停止位置そのものを確実且つ高精度に保持させることができ、安全性を高められる。この場合、子台車ロック手段のロックを解除するロック解除手段を親台車に設けたときには、昇降搬送台と親台車乗り移り作業場との間を走行する親台車が備えるロック解除手段を制御しなければならないのに対し、請求項7に記載の構成によれば、昇降搬送台上のロック解除手段を制御すれば良いので、制御系の構成が楽になり、容易に実施することができる。特に請求項8に記載の構成によれば、昇降搬送台上にロック解除手段を設置するものであるにもかかわらず、親台車に対して子台車を子台車ロック手段により定位置にロックしながら、昇降搬送台に対する当該親台車の乗り移り走行時には、昇降搬送台上のロック解除手段は特に制御の必要がなく、昇降搬送台上の親台車に対する子台車の乗り移り走行時にのみ、昇降搬送台上のロック解除手段にロック解除動作を行わせれば良いので、ロック解除手段の制御が簡単容易に行える。
【0015】
尚、子台車駆動装置は、子台車乗り移り作業場側から又は昇降搬送台上の親台車側から、子台車を引き込み押し出し駆動する形式のものでも良いが、請求項9に記載の構成によれば、親台車上のエリア内でのみ子台車を駆動する昇降側子台車駆動手段と子台車乗り移り作業場のエリア内でのみ子台車を駆動する作業場側子台車駆動手段の2つで子台車駆動装置を構成するのであるから、子台車駆動装置全体の構成をシンプルにして安価に構成することができる。特に請求項10に記載の構成によれば、昇降側子台車駆動手段と作業場側子台車駆動手段の何れも、定位置で回転駆動される摩擦駆動輪のみから成る極めて簡単な構成とすることができる。昇降側子台車駆動手段の親台車に設けられる駆動ユニットは、摩擦駆動輪とこれを駆動するモーターなどの駆動源とから構成することもできるが、請求項11に記載の構成によれば、昇降搬送台と親台車乗り移り作業場との間を乗り移り走行する親台車には、子台車駆動用の摩擦駆動輪を回転駆動するモーターなどの駆動源を設けないで済み、当該駆動源に対する給電系や制御系の構成が簡単容易になる。
【0016】
又、子台車の走行方向は、親台車上及び子台車乗り移り作業場上に敷設されるガイドレールと子台車側の鍔付き車輪との係合により規制したり、前記ガイドレールと係合する別の振れ止め用ガイドローラーにより規制することもできるが、上記のように子台車が摩擦駆動用バーを備えている場合、請求項12に記載の構成によれば、子台車の走行方向を、摩擦駆動用バーを利用した簡単な構成で確実に規制することができる。
【0017】
又、請求項13に記載の構成によれば、親台車乗り移り作業場及び子台車乗り移り作業場に乗り移った親台車又は子台車が台車固定手段により定位置にロックされるので、これら台車に対する荷の積み下ろし作業を安全に行うことができると共に、子台車上の荷積載位置精度が高められ、昇降搬送台による昇降搬送自体も安全に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】昇降搬送装置と、1階に設定された親台車乗り移り作業場、及び3階に設定された親台車乗り移り作業場を示す側面図である。
【図2】昇降搬送装置と、2階に設定された子台車乗り移り作業場を示す正面図である。
【図3】昇降搬送装置と、各階の台車乗り移り作業場を示す概略平面図である。
【図4】A図は親子台車の正面図、B図は親子台車の側面図である。
【図5】親台車の平面図である。
【図6】昇降搬送台とその上に支持された親子台車を示す正面図である。
【図7】昇降搬送台を備えた昇降ケージを示す一部切欠き側面図である。
【図8】昇降搬送台上の台車駆動手段を示す平面図である。
【図9】A図は1階に設定された親台車乗り移り作業場とその上に乗り移った親子台車を示す一部切欠き側面図、B図は台車固定手段の詳細を示す一部縦断側面図である。
【図10】1階に設定された親台車乗り移り作業場を示す平面図である。
【図11】同上親台車乗り移り作業場の一部切欠き正面図である。
【図12】2階に設定された子台車乗り移り作業場とその上に乗り移った子台車を示す一部切欠き側面図である。
【図13】2階に設定された子台車乗り移り作業場を示す平面図である。
【図14】図8に示された親台車駆動手段の一部分と、昇降搬送台と親台車に分けて設けられる子台車駆動手段を示す平面図である。
【図15】昇降搬送台と親台車に分けて設けられる子台車駆動手段を示す側面図である。
【図16】子台車ロック手段とそのロック解除手段をロック解除状態で示す一部縦断正面図である。
【図17】子台車ロック手段とそのロック解除手段をロック状態で示す側面図である。
【図18】A図は昇降搬送台と1階及び3階の親台車乗り移り作業場との間の親子台車の乗り移りを説明する概略平面図、B図は昇降搬送台と2階の子台車乗り移り作業場との間の子台車の乗り移りを説明する概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜図3において、1は昇降搬送装置であって、ガイドフレーム2で囲まれた昇降空間内を昇降する昇降ケージ3と、この昇降ケージ3を昇降駆動する昇降駆動手段4を備えている。昇降ケージ3は、昇降搬送台5の周囲に荷積載空間を囲む吊り枠6を立設したもので、昇降駆動手段4によって巻き上げ繰り出し操作される吊下げ索7によって、カウンターウエイト8と上下逆昇降運動を行うように釣瓶式に吊り下げられている。
【0020】
1階と3階は親台車乗り移り階1F,3Fとなっており、親台車乗り移り階1Fには、昇降搬送装置1の前側に隣接して親台車乗り移り作業場9が設けられ、親台車乗り移り階3Fには、昇降搬送装置1の後ろ側に隣接して親台車乗り移り作業場10が設けられている。2階は子台車乗り移り階2Fとなっており、この子台車乗り移り階2Fには、昇降搬送装置1の左右両側の内、カウンターウエイト8が昇降する左側とは反対の右側に隣接して子台車乗り移り作業場11が設けられている。従って、昇降搬送装置1の昇降ケージ3は、その昇降搬送台5が親台車乗り移り階1Fの親台車乗り移り作業場9に対応する第一停止レベル1FL、昇降搬送台5が子台車乗り移り階2Fの子台車乗り移り作業場11に対応する第二停止レベル2FL、及び昇降搬送台5が親台車乗り移り階3Fの親台車乗り移り作業場10に対応する第三停止レベル3FLで停止することができる。
【0021】
昇降搬送装置1は、図4に示す親子台車、即ち、親台車12とこの上に支持された子台車13との組み合わせである親子台車14を利用して荷を各台車乗り移り作業場9〜11間で昇降搬送するものである。親台車12は、図3に示すように、平面視において昇降搬送台5とその前後の親台車乗り移り作業場9,10との間を前後方向に走行し、子台車13は、昇降搬送台5とその右側の子台車乗り移り作業場11との間を左右方向に走行するものであり、以下、親台車12の走行方向をX方向、親台車12の走行方向に対して直交する方向に走行する子台車13の走行方向をY方向という。
【0022】
図4〜図6、及び図9に示すように、親台車12は、底部のY方向中央位置にX方向と平行に摩擦駆動用バー15が付設されると共に、この摩擦駆動用バー15の両側に、それぞれ走行用車輪16がX方向に沿って適当間隔おきに配設され、上面には、Y方向に沿った子台車用ガイドレール面17がX方向適当間隔おきに4列並設されたものである。子台車13は、平面視における輪郭が親台車12とほぼ同一のもので、底部のX方向中央位置にY方向と平行に摩擦駆動用バー18が付設されると共に、この摩擦駆動用バー18の両側に、それぞれ親台車12の4列の子台車用ガイドレール面17上を転動する走行用車輪19がY方向に沿って適当間隔おきに配設されたものである。
【0023】
又、親台車12には、子台車駆動装置の昇降搬送台5側の子台車駆動手段20の一部分を構成する駆動ユニット21Aと、子台車ロック手段22が設けられている。駆動ユニット21Aは、図14及び図15に示すように、昇降搬送台5上に支持されている状態での親台車12の子台車乗り移り作業場11に近い側の側辺近傍に配設されたもので、親台車12の上側に突出して子台車13の摩擦駆動用バー18に圧接することができる摩擦駆動輪23と、この摩擦駆動輪23と同心状で親台車12の底部側に突出する受動用摩擦駆動輪24とを備えており、これら上下両摩擦駆動輪23,24が上下両端に取り付けられた1本の垂直伝動軸25が、親台車12側に垂直支軸26の周りで水平揺動自在に軸支された可動体27に支承され、摩擦駆動輪23を子台車13の摩擦駆動用バー18に圧接させる方向に可動体27を付勢する付勢手段として、可動体27と親台車12のフレームとの間にスプリング28が介装されている。
【0024】
子台車ロック手段22は、図16及び図17に示すように、親台車12のフレームに取り付けられた昇降ガイド29に昇降自在に支持された昇降ロックピン30と、この昇降ロックピン30を上昇させる付勢手段として昇降ガイド29に内装されたスプリング31とから構成され、当該スプリング31により上昇限位置に保持された昇降ロックピン30が、この親台車12上で支持される子台車13側の被係止孔32に嵌合することにより、当該子台車13が親台車12上の定位置にロックされる。子台車13側の被係止孔32は、子台車13のフレームに取り付けられたブロック材32aに垂直に形成されている。又、親台車12の底部側に突出する昇降ロックピン30の下端には、鍔状に張り出す大径の被操作部33が設けられている
【0025】
更に親台車12には、子台車走行ガイド手段34が設けられている。この子台車走行ガイド手段34は、親台車12の中央上側に付設されたもので、この親台車12上に支持される子台車13の摩擦駆動用バー18を両側から挟む一対のガイドローラー35から成る走行ガイドユニット36を摩擦駆動用バー18に沿ってY方向適当間隔おきに配設して成るものである。
【0026】
上記構成の親子台車14を支持する昇降搬送装置1の昇降搬送台5上には、図6〜図8に示すように、親台車12の走行用車輪16を転動自在に支持する2列のガイドレール37がX方向と平行に敷設されると共に、親台車走行ガイド手段38、親台車駆動装置を構成する昇降搬送台5側の親台車駆動手段39,40、親台車12に設けられた前記駆動ユニット21Aと共にこの昇降搬送台5側の前記子台車駆動手段20を構成する駆動ユニット21B、親台車12に設けられた前記子台車ロック手段22のロックを解除するロック解除手段41、及び昇降搬送台5上の定位置に親台車12をロックする親台車ロック手段42が設けられている。
【0027】
親台車走行ガイド手段38は、昇降搬送台5の中央上側に付設されたもので、親台車12の摩擦駆動用バー15を両側から挟む一対のガイドローラー43から成る走行ガイドユニット44を摩擦駆動用バー15に沿ってX方向適当間隔おきに配設して成るものである。親台車駆動手段39,40は、昇降搬送台5のX方向の両側辺近傍位置に配設され、親台車乗り移り作業場9又は親台車乗り移り作業場10との間で親台車12を乗り移りさせるときに作動する同一構造のものであって、それぞれ親台車12の摩擦駆動用バー15を挟むように並設された一対の駆動ユニット45A,45Bを備えている。両駆動ユニット45A,45Bは同一構造のものであって、図14にも示すように、走行ガイドユニット44の支持フレームを利用して垂直支軸46の周りで水平揺動自在に軸支された可動体47と、この可動体47の下側に取り付けられたモーターなどの駆動源48と、可動体47の上側で駆動源48の垂直出力軸48aに取り付けられた摩擦駆動輪49と、摩擦駆動輪49が親台車12の摩擦駆動用バー15に圧接する方向に可動体47を付勢するように当該可動体47とこれを軸支するフレーム側との間に介装されたスプリング50とから構成されている。而して一対の駆動ユニット45A,45Bは、それぞれの摩擦駆動輪49が摩擦駆動用バー15に圧接するときの摩擦駆動用バー長さ方向の作用力の方向が互いに逆向きとなるように、平面視において点対称に並設されている。
【0028】
駆動ユニット21Bは、図14及び図15にも示すように、一対のスライドガイドレール51を介して昇降搬送台5上にY方向に往復移動自在に支持された可動台52と、この可動台52の下側に取り付けられたモーターなどの駆動源53と、可動台52の上側で駆動源の垂直出力軸53aの上端に取り付けられた伝動用摩擦駆動輪54と、可動台52を往復移動させる流体圧シリンダー55とから構成され、昇降搬送台5上の所定位置に親台車12が支持されている状態で流体圧シリンダー55により可動台52を前進移動させたとき、伝動用摩擦駆動輪54が親台車12側の駆動ユニット21Aの受動用摩擦駆動輪24に圧接するように構成されている。又、このとき伝動用摩擦駆動輪54が受動用摩擦駆動輪24に圧接する位置は、当該受動用摩擦駆動輪24と同軸上の摩擦駆動輪23を子台車13の摩擦駆動用バー18に圧接させる方向に受動用摩擦駆動輪24を垂直支軸26の周りに回動させる位置となっている。
【0029】
ロック解除手段41は、図16及び図17にも示すように、昇降搬送台5上で支持されている親台車12が定位置にあるとき、当該親台車12に取り付けられている前記子台車ロック手段22の昇降ロックピン30の下端の被操作部33に外嵌する係合部56を備えた昇降自在な操作具57と、この操作具57を昇降させる操作具駆動手段58とから構成されている。係合部56は、子台車ロック手段22の昇降ロックピン30とその下端の被操作部33とがX方向に通過移動できるが降下時には両肩部で被操作部33を引き下ろすことができるリップ付き溝形鋼とほぼ同一の断面形状のものであって、図16の仮想線及び図17で示すように、子台車ロック手段22の昇降ロックピン30が子台車13の被係止孔32に嵌合する上昇限位置にスプリング31で保持され且つロック解除手段41の操作具57が上昇限位置にあって前記係合部56が昇降ロックピン30の下端の被操作部33に嵌合しているとき、当該被操作部33と係合部56との間には、親台車12の走行に伴ってX方向に相対嵌脱移動できるように余裕空間が確保されている。操作具駆動手段58は、親台車支持案内用のガイドレール37を介して昇降搬送台5に取り付けられたもので、操作具57を垂直に昇降自在に支持する2本の昇降ガイドロッド58aと、操作具57が上端に取り付けられた昇降ロッド58bを昇降駆動する流体圧シリンダー58cとから構成されている。
【0030】
親台車ロック手段42は、X方向に適当間隔を隔てて配設された一対の対称構造のクランプ機構59A,59Bから構成されている。両クランプ機構59A,59Bは、図9Bに示す後述の親台車乗り移り作業場9,10での親台車固定手段68に使用されたクランプ機構69と同一構造のものであって、一対の固定軸受け板60間に水平支軸61により上下揺動自在に軸支されたクランプアーム62と、このクランプアーム62を押し引きリンク63を介して起伏運動させる流体圧シリンダー64から構成され、親台車12の底部には、X方向一対の被挟持部65a,65bが親台車12から下向きに突設されている。而して、昇降搬送台5上に支持された親台車12がほぼ定位置にあるとき、両クランプ機構59A,59Bのクランプアーム62を流体圧シリンダー64で倒伏姿勢(図9Bの実線)から起立姿勢(図9Bの仮想線)に切り換えることにより、両クランプ機構59A,59Bのクランプアーム62の先端の押圧部62aが親台車12側のX方向一対の被挟持部65a,65bを挟み付け、当該親台車12を定位置に位置矯正してロックすることができる。尚、流体圧シリンダー64のピストンロッドと押し引きリンク63との連結支軸63aには、ガイドレール面63b上を転動するローラー63cが支承されている。
【0031】
次に各台車乗り移り作業場9〜11の構成について説明する。親子台車14が昇降搬送台5との間で乗り移り走行する親台車乗り移り作業場9,10は同一構造であって、図9〜図11に示す1階の親台車乗り移り作業場9を例にとって説明すると、親台車乗り移り作業場9には、親台車走行ガイド手段66と、親台車駆動手段67と、親台車固定手段68が配設されている。親台車走行ガイド手段66は、昇降搬送台5上の親台車走行ガイド手段38と同一構造であって、同一符号を付して説明は省略する。親台車駆動手段67は、親台車乗り移り作業場9のX方向の中央位置より昇降搬送装置1に接近する側に寄せて配設されており、昇降搬送台5上の親台車駆動手段39,40の一つと同一構造であって、同一符号を付して説明は省略する。尚、親台車走行ガイド手段66、親台車駆動手段67、及び親台車固定手段68は、全て親台車乗り移り作業場9に設置された架台71上に配設されている。
【0032】
又、親台車固定手段68は、昇降搬送台5上の親台車ロック手段42に採用されているクランプ機構59Aと同一構造のクランプ機構69と、親台車12を当て止めするストッパー70とから構成されている。ストッパー70は、前記クランプ機構59A,59Bが挟持する親台車12側の一対の被挟持部65a,65bの内、昇降搬送台5上から親台車乗り移り作業場9へ親子台車14が進入するときの走行方向側に位置する被挟持部65bに当接して、親子台車14を親台車乗り移り作業場9の定位置に停止させるもので、架台71上に立設された柱状部材72にX方向の位置調整自在に取り付けられたネジ軸73の先端に当接部材74を取り付けて成るものである。クランプ機構69は、前記クランプ機構59Aと同一構造であるから同一符号を付して説明は省略するが、親台車乗り移り作業場9へ親子台車14が進入するときの後ろ側に位置する親台車12の被挟持部65aをクランプアーム62により前記ストッパー70のある側に押圧する。尚、親台車乗り移り作業場9には、この親台車乗り移り作業場9に対応する第一停止レベル1FLで昇降搬送台5が停止したとき、当該昇降搬送台5上の親台車支持案内用のガイドレール37に接続する一対のガイドレール75が架台71上にX方向と平行に敷設されている。
【0033】
上記のように親子台車14が昇降搬送台5との間で乗り移り走行する親台車乗り移り作業場9,10は同一構造であるが、親子台車14が昇降搬送台5上から親台車乗り移り作業場10上に乗り移り走行するときの走行方向が、親台車乗り移り作業場9上に乗り移り走行するときの走行方向とは逆向きになるので、親台車固定手段68のクランプ機構69とストッパー70の配置がX方向に関して逆になり、親台車乗り移り作業場10では、親台車12の被挟持部65aがストッパー70に当て止めされ、被挟持部65bがクランプ機構69のクランプアーム62によってストッパー70のある側に押圧される。
【0034】
子台車13のみが昇降搬送台5との間で乗り移り走行する子台車乗り移り作業場11には、図12及び図13に示すように、この子台車乗り移り作業場11に対応する第二停止レベル2FLで昇降搬送台5が停止したとき、当該昇降搬送台5上の定位置に支持されている親台車12が備える4列の子台車用ガイドレール面17と面一に接続する4列のガイドレール76が、子台車乗り移り作業場11に設置された架台77上にY方向と平行に敷設されている。そして当該架台77上には、子台車走行ガイド手段78、子台車駆動手段79、及び子台車固定手段80が配設されている。
【0035】
子台車走行ガイド手段78は、親台車12上に配設された子台車走行ガイド手段34の各走行ガイドユニット36の支持構造が異なるだけで、当該子台車走行ガイド手段34と機能的に同一構造のものであるから、同一符号を付して説明は省略する。子台車駆動手段79は、親台車乗り移り作業場9,10に配設されている親台車駆動手段67と同一構造のものを採用するのが好ましいが、建屋の床構造その他の影響で無理な場合には、図示のように、前記親台車駆動手段67を構成する一対の駆動ユニット45A,45Bの内、一方の駆動ユニット45Bを採用して子台車駆動手段79とすることができる。この場合、子台車13の引き込み送り出し駆動の内の一方で摩擦駆動輪49と子台車13の摩擦駆動用バー18との間の摩擦力が不足してスリップの恐れがあるときは、当該摩擦駆動輪49を摩擦駆動用バー18に圧接させる方向に可動体47を付勢する流体圧シリンダー81を併設することができる。この流体圧シリンダー81は、子台車13の引き込み送り出し駆動方向に関係なく、摩擦駆動輪49を回転駆動するときには常時作動させても良いが、前記のように摩擦駆動輪49と子台車13の摩擦駆動用バー18との間の摩擦力が不足する方向に子台車13を駆動するときのみ、流体圧シリンダー81を作動させることも可能である。
【0036】
子台車固定手段80は、構造的には親台車乗り移り作業場9,10に配設されている親台車固定手段68と同一のものであるから、同一符号を付して説明は省略するが、クランプ機構69とストッパー70とが挟持する対象は、子台車13の底部から下向きに突設されたY方向一対の被挟持部82a,82bとなっている。
【0037】
以下、上記構成の昇降搬送設備の使用方法について説明すると、子台車13が2階の子台車乗り移り作業場11に搬出されていない状況では、親台車12上に支持された子台車13は、図4に示すように、子台車13の4列の車輪19が親台車12の4列の子台車用ガイドレール面17上で支持されると共に、子台車13の摩擦駆動用バー18が親台車12の子台車走行ガイド手段34における各走行ガイドユニット36の一対のローラー35間に挟まれていることにより、親台車12に対してY方向にのみ移動可能であるが、この状態で、親台車12が備える子台車ロック手段22(図16及び図17参照)の昇降ロックピン30がスプリング31の付勢力で子台車13側の被係止孔32に嵌合したロック状態となっていることにより、子台車13は親台車12上の定位置にロックされて一体化され、親子台車14を構成している。
【0038】
昇降搬送装置1が上記の親子台車14を昇降搬送するときは、図6及び図7(仮想線)に示すように、昇降搬送装置1の昇降ケージ3内の昇降搬送台5上に支持された親子台車14の親台車12は、昇降搬送台5上のガイドレール37上に走行用車輪16が支持されると共に、摩擦駆動用バー15が昇降搬送台5上の親台車走行ガイド手段38における各走行ガイドユニット44の一対のローラー43間に挟まれ、X方向にのみ移動可能な状態であるが、この状態において、昇降搬送台5上の親台車ロック手段42のX方向一対のクランプ機構59A,59Bの各クランプアーム62が流体圧シリンダー64によって起立姿勢に切り換えられ、両クランプアーム62が親台車12側のX方向一対の被挟持部65a,65bを挟み込むことにより、親台車12(親子台車14)は、昇降搬送台5上の定位置にロックされている。尚、このときには、図16(仮想線)及び図17に示すように、昇降搬送台5上のロック解除手段41の操作具57が上昇限位置にあって、その係合部56が、親台車12側の子台車ロック手段22における昇降ロックピン30の下端の被操作部33に遊嵌した状態にある。
【0039】
昇降搬送装置1の昇降搬送台5上に支持されている親子台車14を、図18Aに示すように、1階の親台車乗り移り作業場9又は3階の親台車乗り移り作業場10に下ろすときは、昇降ケージ3(昇降搬送台5)を昇降させて、親台車乗り移り作業場9に対応する第一停止レベル1FL又は3階の親台車乗り移り作業場10に第三停止レベル3FLで停止させる。このとき、昇降搬送台5上の親台車12を支持しているガイドレール37と親台車乗り移り作業場9又は10のガイドレール75と面一に連続する状態になる。係る状態において、昇降搬送台5上の親台車ロック手段42における両クランプ機構59A,59Bの内、少なくとも親子台車14を下ろす荷積み下ろし作業場に近い側のクランプ機構59A又は59Bのクランプアーム62を流体圧シリンダー64によって倒伏姿勢に切り換え、親台車12のロックを解除する。そして昇降搬送台5上の親台車駆動手段39,40と親子台車14を下ろす側の親台車乗り移り作業場9又は10の親台車駆動手段67における各駆動ユニット45A,45Bを稼働させる。即ち、そのときの親台車12の走行方向に摩擦駆動用バー15を摩擦駆動する回転方向に摩擦駆動輪49を駆動源48により回転駆動させる。この結果、親台車12(親子台車14)は、昇降搬送台5上から目的の親台車乗り移り作業場9又は10に向かって走行することになる。この昇降搬送台5上での親台車12のX方向の走行に際しては、子台車駆動手段20の親台車12側の駆動ユニット21Aの受動用摩擦駆動輪24と昇降搬送台5側の駆動ユニット21Bの待機状態にある伝動用摩擦駆動輪54とは、Y方向に離れているので互いに干渉することは無く、親台車12は支障なくX方向に走行することができる。
【0040】
昇降搬送台5上から目的の親台車乗り移り作業場9又は10に向かって走行する親台車12(親子台車14)は、その摩擦駆動用バー15が昇降搬送台5上の親台車走行ガイド手段38と親台車乗り移り作業場9又は10の親台車走行ガイド手段66によってX方向に直進のみ可能にガイドされているので、走行用車輪16が昇降搬送台5上のガイドレール37上から親台車乗り移り作業場9又は10のガイドレール75上へと乗り移りながら、昇降搬送台5上から目的の親台車乗り移り作業場9又は10に向かって直進走行することができる。昇降搬送台5上の親台車駆動手段39,40の駆動ユニット45A,45Bは、親台車12の摩擦駆動用バー15が摩擦駆動輪49から離れたときに当該摩擦駆動輪49の駆動を自動停止させることができる。
【0041】
親台車12(親子台車14)が目的の親台車乗り移り作業場9又は10の定位置に到着したならば、親台車乗り移り作業場9又は10の親台車駆動手段67における駆動ユニット45A,45Bの摩擦駆動輪49の駆動を自動停止させ、続いて、当該親台車乗り移り作業場9又は10の親台車固定手段68を作動させる。即ち、クランプ機構69のクランプアーム62を流体圧シリンダー64により起立姿勢に切り換え、当該クランプアーム62とストッパー70とで親台車12側のX方向一対の被挟持部65a,65bを挟み付けて、親台車12(親子台車14)を親台車乗り移り作業場9又は10の定位置に固定する。このとき、親台車12の摩擦駆動用バー15は、その全長域を親台車走行ガイド手段66の各走行ガイドユニット44における一対のローラー43で挟まれており、親台車固定手段68の固定作用と相まって親台車12(親子台車14)は完全に位置決めされている。
【0042】
親台車乗り移り作業場9又は10の定位置で固定された親子台車14の上側の子台車13は、その荷支持面と親台車乗り移り作業場9又は10の周囲の床面とが面一であり、フォークリフトなどにより、例えばボックスパレットなどでパレタイズされた荷Wを容易に子台車13上に積載することができる。又この逆に、親子台車14の上側の子台車13上に積載されている荷Wをフォークリフトなどにより搬出することができる。
【0043】
子台車13上に荷Wが積載された親子台車14又は荷卸し後の空の親子台車14を、他の荷積み下ろし作業場へ送るときは、現在の親台車乗り移り作業場9又は10の親台車固定手段68による親台車12の固定を解除する。即ち、クランプ機構69のクランプアーム62を流体圧シリンダー64により倒伏姿勢に切り換え、当該クランプアーム62とストッパー70とによる被挟持部65a,65bの挟持を解除する。この後、親台車乗り移り作業場9又は10の親台車駆動手段67と当該親台車乗り移り作業場9又は10に対応する第一停止レベル1FL又は第三停止レベル3FLで停止待機している昇降搬送装置1の昇降搬送台5上の親台車駆動手段39,40とを、摩擦駆動用バー15を介して親台車12を親台車乗り移り作業場9又は10上から昇降搬送台5上へX方向に推進させる方向に稼働させる。即ち、各親台車駆動手段39,40,67における駆動ユニット45A,45Bの摩擦駆動輪49を駆動源48により逆転駆動し、摩擦駆動用バー15との間の摩擦力により親台車12を親台車乗り移り作業場9又は10上から昇降搬送台5上に向かって走行させる。このときも親台車12は、親台車乗り移り作業場9又は10の親台車走行ガイド手段66と昇降搬送台5上の親台車走行ガイド手段38とによって直線走行するように案内され、親台車乗り移り作業場9又は10側のガイドレール75上から昇降搬送台5上のガイドレール37上へ連続的且つ円滑に乗り移ることができる。
【0044】
親台車乗り移り作業場9又は10の親台車固定手段68の駆動ユニット45A,45Bは、親台車12の摩擦駆動用バー15が摩擦駆動輪49から離れたときに当該摩擦駆動輪49の駆動を自動停止させることができる。而して、昇降搬送台5上の定位置に親台車12(親子台車14)が到着したならば、当該昇降搬送台5の親台車駆動手段39,40における駆動ユニット45A,45Bの摩擦駆動輪49の駆動を自動停止させ、続いて、当該昇降搬送台5上の親台車ロック手段42を作動させる。即ち、クランプ機構59A,59Bのクランプアーム62を流体圧シリンダー64により起立姿勢に切り換え、X方向一対のクランプアーム62で親台車12側の被挟持部65a,65bを挟み付けて、親台車12(親子台車14)を昇降搬送台5上の定位置にロックする。
【0045】
次に昇降搬送装置1の昇降ケージ3を昇降駆動手段4の稼働により昇降駆動し、昇降搬送台5を目的の台車乗り移り作業場9〜11に対応する停止レベル1FL〜3FLまで昇降させて自動停止させる。昇降搬送台5上の親子台車14を3階の親台車乗り移り作業場10又は1階の親台車乗り移り作業場9に下ろすときは、先に説明した手順と同様に行なえば良いので、図18Bに示すように、子台車13のみを2階の子台車乗り移り作業場11に下ろす場合について説明する。
【0046】
昇降搬送台5が2階の子台車乗り移り作業場11に対応する停止レベル2FLで自動停止したならば、親台車ロック手段42による親台車12のロックはそのままにして、親台車12と子台車13とを連結一体化している親台車12の子台車ロック手段22を、昇降搬送台5上のロック解除手段41によりロック解除する。即ち、親台車12が昇降搬送台5上の定位置に乗り移ったとき、図16(仮想線)及び図17に示すように、昇降搬送台5上のロック解除手段41の上昇限位置にある操作具57の係合部56内に、親台車12側の子台車ロック手段22における昇降ロックピン30、即ち、子台車13の被係止孔32に嵌合して子台車13を親台車12上の定位置にロックしている昇降ロックピン30の下端の被操作部33が親台車12の走行に伴って嵌入するので、この状態で当該ロック解除手段41の操作具駆動手段58の流体圧シリンダー58cを稼働させ、操作具57を引き下ろすことにより、当該操作具57の係合部56内に嵌合している被操作部33を介して昇降ロックピン30をスプリング31の付勢力に抗して下降限位置まで降下させ、当該昇降ロックピン30を子台車13側の被係止孔32から下方に離脱させて子台車13に対するロックを解除する。尚、ロック解除手段41は、流体圧シリンダー58cを稼働させていないとき、内蔵のスプリングなどの付勢手段で操作具57が前記上昇限位置に付勢保持されているように構成することもできる。
【0047】
上記のようにして親台車12と子台車13との結合を解いたならば、子台車駆動手段20を構成している駆動ユニット21A,21Bの内、昇降搬送台5上の駆動ユニット21Bにおける伝動用摩擦駆動輪54を駆動源53により子台車送り出し方向に回転駆動すると共に、当該伝動用摩擦駆動輪54を軸支している可動台52を流体圧シリンダー55によりY方向に前進移動させ、当該伝動用摩擦駆動輪54を、昇降搬送台5上の定位置に固定されている親台車12側の駆動ユニット21Aの受動用摩擦駆動輪24に圧接させる。この結果、伝動用摩擦駆動輪54の回転力が受動用摩擦駆動輪24を介して摩擦駆動輪23に伝達され、子台車13の摩擦駆動用バー18に圧接している当該摩擦駆動輪23が子台車送り出し方向に回転駆動されることになる。従って子台車13は、親台車12上から2階の子台車乗り移り作業場11に向かって走行することになる。
【0048】
上記のように子台車駆動手段20を稼働させると同時に、子台車乗り移り作業場11側の子台車駆動手段79を構成する駆動ユニット45Bの摩擦駆動輪49を駆動源48により子台車引き込み方向に回転駆動しておくことにより、昇降搬送台5上の親台車12上から子台車乗り移り作業場11に向かって送り出される子台車13の摩擦駆動用バー18が、子台車乗り移り作業場11側の子台車駆動手段79の摩擦駆動輪49から引き続いて推力を受け、子台車13は連続して子台車乗り移り作業場11上の定位置まで走行することができる。このときの子台車13は、親台車12上の4列の子台車用ガイドレール面17と子台車乗り移り作業場11上の4列のガイドレール76とが面一に連続していることと、子台車13側の摩擦駆動用バー18が親台車12上の子台車走行ガイド手段34と子台車乗り移り作業場11上の子台車走行ガイド手段78の各走行ガイドユニット36の一対のガイドローラー35により子台車13側の摩擦駆動用バー18の全長の複数箇所が常に挟まれていることにより、昇降搬送台5上の親台車12上から子台車乗り移り作業場11まで円滑且つ確実に直進走行することができる。子台車駆動手段20の駆動ユニット21Bにおける伝動用摩擦駆動輪54は、駆動ユニット21Aの摩擦駆動輪23から子台車13の摩擦駆動用バー18が外れたとき、自動的に停止させると共に、流体圧シリンダー55により可動台52を後退移動させ、駆動ユニット21Aの受動用摩擦駆動輪24から離間させて元の待機状態に戻すことができる。
【0049】
子台車13が子台車乗り移り作業場11の定位置に到着すれば、この子台車乗り移り作業場11側の子台車駆動手段79を構成する駆動ユニット45Bの摩擦駆動輪49を自動停止させると共に、子台車固定手段80を作動させて子台車13を定位置に固定することができる。即ち、子台車固定手段80のクランプ機構69のクランプアーム62を流体圧シリンダー64により起立姿勢に切り換え、当該クランプアーム62とストッパー70とで子台車13側のY方向一対の被挟持部82a,82bを挟み付けて、子台車13を子台車乗り移り作業場11の定位置に固定する。このとき、子台車13の摩擦駆動用バー18は、その全長域を子台車走行ガイド手段78の各走行ガイドユニット36における一対のローラー35で挟まれており、子台車固定手段80の固定作用と相まって子台車13は完全に位置決めされている。
【0050】
子台車乗り移り作業場11での子台車13に対する荷Wの積み下ろし作業が完了して、当該子台車13を再び昇降搬送装置1の昇降搬送台5上に戻すときは、子台車固定手段80のクランプ機構69のクランプアーム62を流体圧シリンダー64により倒伏姿勢に切り換えて子台車13に対する固定作用を解除した後、子台車駆動手段79を構成する駆動ユニット45Bの摩擦駆動輪49を逆転駆動し、摩擦駆動用バー18を介して子台車13を子台車乗り移り作業場11から待機中の昇降搬送台5に向けて走行させる。一方、昇降搬送台5側では、子台車駆動手段20の駆動ユニット21Bにおける伝動用摩擦駆動輪54を、前記のように親台車12側の駆動ユニット21Aにおける受動用摩擦駆動輪24に圧接させると共に逆転駆動しておくことにより、子台車乗り移り作業場11から昇降搬送台5上で待機している親台車12上に乗り移った子台車13が、引き続き摩擦駆動用バー18を介して、親台車12が備える子台車駆動手段20の駆動ユニット21Aにおける摩擦駆動輪23により駆動され、親台車12上の定位置まで走行することができる。尚、子台車乗り移り作業場11の子台車駆動手段79は、その摩擦駆動輪49から摩擦駆動用バー18が外れたとき、当該摩擦駆動輪49を自動停止させることができる。
【0051】
子台車13が親台車12上の定位置に到着すれば、子台車駆動手段20の駆動ユニット21Bにおける伝動用摩擦駆動輪54を自動停止させると共に、当該伝動用摩擦駆動輪54を駆動ユニット21A側の受動用摩擦駆動輪24から離間移動させて待機状態に復帰させる。親台車12上の定位置に到着した子台車13の被係止孔32は、親台車12側の子台車ロック手段22の下降限位置で待機している昇降ロックピン30の真上に位置するので、昇降搬送台5側のロック解除手段41の操作具57(係合部56)を操作具駆動手段58の流体圧シリンダー58cにより上昇限位置まで上昇復帰させると、当該操作具57(係合部56)で引き下げられていた昇降ロックピン30がスプリング31の付勢力で上昇し、真上に位置する子台車13側の被係止孔32に嵌合して、子台車13が親台車12上の定位置にロックされる。
【0052】
上記構成の昇降搬送設備において、親台車駆動手段39,40,67を構成する、平面視において点対称に配設された一対の駆動ユニット45A,45Bの構成によれば、摩擦駆動用バー15を介して親台車12をX方向の前後何れの方向に駆動する場合でも、両駆動ユニット45A,45Bの何れか一方の摩擦駆動輪49は、摩擦駆動用バー15に対して食い込み方向に回転駆動されるので、摩擦駆動用バー15に摩擦駆動輪49を圧接させるスプリング50の付勢力が多少弱くとも、摩擦力不足で摩擦駆動用バー15と摩擦駆動輪49との間にスリップが生じるというような不都合を生じさせないで済む。又、上記実施形態における子台車駆動手段20の構成によれば、走行する親台車12や子台車13にモーターなどの駆動源を搭載しなくて済むだけでなく、駆動ユニット21Bの伝動用摩擦駆動輪54が流体圧シリンダー55により駆動ユニット21Aの受動用摩擦駆動輪24に圧接される結果、当該駆動ユニット21Aの摩擦駆動輪23は、スプリング28の付勢力以上の押圧力を以て子台車13側の摩擦駆動用バー18に圧接することができ、従って、点対称に配設された一対の駆動ユニット45A,45Bを使用する構成でないにもかかわらず、子台車13をY方向の前後何れ方向にも強力確実に駆動推進させることができる。
【0053】
尚、各階の荷積み下ろし作業場には、定位置に固定された親子台車14又は子台車13の周囲を取り囲む安全確保のための囲壁(防護ネット製を含む)を配設すると共に、当該囲壁には、親子台車14上又は子台車13上との間で荷を積み下ろしする際に開くことができる安全扉を併設することができる。又、上記囲壁が有る無しに関係なく、昇降搬送装置1と各階の荷積み下ろし作業場との間で親子台車14又は子台車13が走行通過する開口部には、開閉自在なシャッターを設けることができる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
工場や商品センターなどにおいて、台車に積載することができるパレタイズされた各種荷を、平面視において互いに直交する少なくとも3方向に出し入れすることができるリフターとして活用することができる。
【符号の説明】
【0055】
1 昇降搬送装置
3 昇降ケージ
4 昇降駆動手段
5 昇降搬送台
9 1階の荷積み下ろし作業場
10 3階の荷積み下ろし作業場
11 2階の荷積み下ろし作業場
12 親台車
13 子台車
14 親子台車
15,18 摩擦駆動用バー
16,19 走行用車輪
17 子台車用ガイドレール面
20,79 子台車駆動手段
21A,21B,45A,45B 駆動ユニット
22 子台車ロック手段
23,49 摩擦駆動輪
24 受動用摩擦駆動輪
27,47 可動体
30 昇降ロックピン
32 被係止孔
33 被操作部
34,78 子台車走行ガイド手段
35,43 ガイドローラー
36,44 走行ガイドユニット
37,75,76 ガイドレール
38 親台車走行ガイド手段
39,40,67 親台車駆動手段
41 ロック解除手段
42 親台車ロック手段
48,53 モーターなどの駆動源
51 スライドガイドレール
52 可動台
54 伝動用摩擦駆動輪
55,58c,64,81 流体圧シリンダー
56 係合部
57 操作具
58 操作具駆動手段
59A,59B クランプ機構
62 クランプアーム
65a,65b,82a,82b 被挟持部
68 親台車固定手段
69 クランプ機構
70 ストッパー
80 子台車固定手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各階で停止可能な昇降搬送台と、この昇降搬送台に走行自在に支持された親台車と、この親台車走行方向に対し直交する子台車走行方向に走行自在に前記親台車に支持された子台車とを備え、前記各階には、親台車乗り移り作業場を備えた階と子台車乗り移り作業場を備えた階とが設けられ、子台車を支持した状態の親台車を昇降搬送台と親台車乗り移り作業場との間で前記親台車走行方向に乗り移り走行させる親台車駆動装置と、昇降搬送台上の親台車に支持されている子台車のみを当該昇降搬送台と子台車乗り移り作業場との間で前記子台車走行方向に乗り移り走行させる子台車駆動装置が設けられた、昇降搬送設備。
【請求項2】
親台車駆動装置は、昇降搬送台に設置された昇降側親台車駆動手段と、親台車乗り移り作業場に設置された作業場側親台車駆動手段とで構成され、両方の親台車駆動手段により親台車を昇降搬送台と親台車乗り移り作業場との間で連続走行させるように構成された、請求項1に記載の昇降搬送設備。
【請求項3】
親台車の底部には、親台車走行方向に沿って摩擦駆動用バーが付設され、前記昇降側親台車駆動手段及び作業場側親台車駆動手段は、前記摩擦駆動用バーに圧接して正逆回転駆動される摩擦駆動輪を備えた駆動ユニットで構成されている、請求項2に記載の昇降搬送設備。
【請求項4】
前記駆動ユニットは、支軸の周りに水平揺動自在で且つ付勢手段により摩擦駆動用バーに接近する方向に付勢された可動体に摩擦駆動輪を軸支して構成され、前記昇降側親台車駆動手段及び作業場側親台車駆動手段の少なくとも一方は、前記摩擦駆動輪が摩擦駆動用バーを両側から挟むように一対の駆動ユニットを並設して構成され、この一対の駆動ユニットは、それぞれの摩擦駆動輪が摩擦駆動用バーに圧接するときの摩擦駆動用バー長さ方向の作用力の方向が互いに逆向きとなるように、平面視において点対称に並設されている、請求項3に記載の昇降搬送設備。
【請求項5】
昇降搬送台と親台車乗り移り作業場には、前記摩擦駆動用バーを両側から挟む一対のガイドローラーから成る走行ガイドユニットが親台車走行方向に沿って適当間隔おきに配設されている、請求項3又は4に記載の昇降搬送設備。
【請求項6】
親台車には、子台車を親台車上の定位置にロックする子台車ロック手段が設けられ、少なくとも昇降搬送台が子台車乗り移り作業場で停止しているときに当該子台車ロック手段のロックを解除することができるロック解除手段が設けられている、請求項1〜5の何れか1項に記載の昇降搬送設備。
【請求項7】
前記ロック解除手段が昇降搬送台に設けられている、請求項6に記載の昇降搬送設備。
【請求項8】
親台車に設けられた子台車ロック手段は、子台車に設けられた被係止孔に上昇により嵌合する昇降ロックピンと、この昇降ロックピンを上昇限位置に付勢保持する付勢手段と、前記昇降ロックピンの下端に設けられた被操作部とから構成され、昇降搬送台に設けられたロック解除手段は、昇降ロックピン下端の被操作部と係合する係合部を備えた昇降自在な操作具と、この操作具を昇降させる操作具駆動手段とから構成され、昇降ロックピン下端の被操作部と操作具上端の係合部とは、当該操作具が上昇限位置にあるとき、親台車の走行に伴う被操作部と係合部との水平方向の相対嵌脱移動を許すように構成されている、請求項7に記載の昇降搬送設備。
【請求項9】
子台車駆動装置は、昇降搬送台に設置された昇降側子台車駆動手段と、子台車乗り移り作業場に設置された作業場側子台車駆動手段とで構成され、両方の子台車駆動手段により子台車を、昇降搬送台上の親台車と子台車乗り移り作業場との間で連続走行させるように構成された、請求項1〜8の何れか1項に記載の昇降搬送設備。
【請求項10】
子台車の底部には、子台車走行方向に沿って摩擦駆動用バーが付設され、前記昇降側子台車駆動手段及び作業場側子台車駆動手段は、前記摩擦駆動用バーに圧接して正逆回転駆動される摩擦駆動輪を備えた駆動ユニットで構成されている、請求項9に記載の昇降搬送設備。
【請求項11】
昇降側子台車駆動手段の駆動ユニットは、子台車の摩擦駆動用バーに対して圧接可能に親台車に設けられた駆動源を持たない摩擦駆動輪と、この摩擦駆動輪と連動連結する受動用摩擦駆動輪で構成され、この受動用摩擦駆動輪に対して圧接離間移動自在な伝動用摩擦駆動輪と当該伝動用摩擦駆動輪を回転駆動する駆動源が昇降搬送台に設けられている、請求項10に記載の昇降搬送設備。
【請求項12】
親台車と子台車乗り移り作業場には、前記摩擦駆動用バーを両側から挟む一対のガイドローラーから成る走行ガイドユニットが子台車走行方向に沿って適当間隔おきに配設されている、請求項10又は11に記載の昇降搬送設備。
【請求項13】
親台車乗り移り作業場及び子台車乗り移り作業場には、乗り移った台車を定位置にロックする台車固定手段が設けられている、請求項1〜12の何れか1項に記載の昇降搬送設備。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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