説明

映像送出装置

【課題】外部機器の電源が切られているにもかかわらず、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することが可能な映像送出装置を提供する。
【解決手段】この映像送出装置(STB1)は、STB本体10の状態を報知するLED表示部17および文字表示部18と、テレビジョン装置2と接続されている場合に、テレビジョン装置2に対して映像データを送出するとともに、テレビジョン装置2とデータ通信可能なHDMIインターフェース部15と、HDMIインターフェース部15を介してテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、LED表示部17および文字表示部18にSTB本体10がオン状態であることを報知させる制御を行う制御部11とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、映像送出装置に関し、特に、映像送出装置本体の状態を報知する報知部を備えた映像送出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、映像送出装置本体の状態を報知する報知部を備えたSTB(セットトップボックス)などの映像送出装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、装置本体の状態をユーザに視覚的に認識可能に表示するための発光素子(報知部)を備え、受信した映像信号を接続されているテレビジョン装置(外部機器)に出力する放送受信装置(映像送出装置)が開示されている。上記特許文献1による放送受信装置は、発光素子の発光状態を切り替える(報知する)ことにより、放送受信装置の状態をユーザに対して視覚的に認識させるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−54085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1による放送受信装置(映像送出装置)では、単に、放送受信装置の動作状態に応じた報知が行われるだけであり、放送受信装置本体(映像送出装置本体)の状態を、接続されている外部機器の状態に対応して報知することができないという不都合がある。このため、ユーザは、接続されているテレビジョン装置(外部機器)の状態との関係において放送受信装置本体の状態を認識することができないため、外部機器の電源が切られている状態にもかかわらず、放送受信装置本体の電源がオン状態のまま放置されるおそれがあるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、外部機器の電源が切られているにもかかわらず、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することが可能な映像送出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この発明の一の局面による映像送出装置は、映像送出装置本体の状態を報知する報知部と、外部機器と接続されている場合に、外部機器に対して映像データを送出するとともに、外部機器とデータ通信可能なデータ通信部と、データ通信部を介して外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、報知部に映像送出装置本体がオン状態であることを報知させる制御を行う制御部とを備える。
【0008】
この一の局面による映像送出装置では、上記のように、データ通信部を介して外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、報知部に映像送出装置本体がオン状態であることを報知させる制御を行う制御部を設けることによって、報知部により、外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらず映像送出装置本体がオン状態であることをユーザに認識させることができるので、外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であり、映像送出装置本体が使用されていない状況において、ユーザに対して映像送出装置の電源を切ることを促すことができる。これにより、外部機器の電源が切られている(オフまたはスタンバイ状態である)にもかかわらず、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することができる。また、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することにより、消費電力の軽減を図ることができる。
【0009】
上記一の局面による映像送出装置において、好ましくは、報知部は、映像送出装置本体の状態を表示する表示部を含み、制御部は、外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、映像送出装置本体がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示を表示部に行わせる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、接続されている外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態である場合に、表示部により映像送出装置本体がオン状態であることがユーザに視覚的に認識可能なように報知されるので、映像送出装置本体がオン状態であることを、視覚を通じて容易にユーザに認識させることができる。
【0010】
上記映像送出装置本体の状態を表示する表示部が設けられた映像送出装置において、好ましくは、表示部は、映像送出装置本体の動作状態を表示する表示部であり、動作状態を表示する表示部を用いて、映像送出装置本体の動作状態に加えて、映像送出装置本体がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示を表示部に行わせる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、接続されている外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態である場合に、映像送出装置本体が通常有している動作状態を表示する表示部を用いて映像送出装置本体がオン状態であることが表示されるので、映像送出装置本体がオン状態であることを報知するための専用の表示部を別途設ける必要がない。その結果、専用の表示部を別途設ける必要がない分、部品点数が増加するのを抑制することができる。
【0011】
上記映像送出装置本体の動作状態に加えて、映像送出装置本体がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示を表示部に行わせる映像送出装置において、好ましくは、表示部は、映像送出装置本体がオン状態であることを報知する際に、点灯または点滅状態により表示する光源からなる表示部を含む。このように構成すれば、光源からなる表示部が点灯または点滅することにより映像送出装置本体がオン状態であることを報知することにより、容易に、外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらず映像送出装置本体がオン状態であることをユーザに認識させることができる。
【0012】
上記映像送出装置本体の動作状態に加えて、映像送出装置本体がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示を表示部に行わせる映像送出装置において、好ましくは、表示部は、映像送出装置本体がオン状態であることを報知する際に、文字により表示する文字表示部を含む。このように構成すれば、文字表示部により、映像送出装置本体の状態を文字でより直接的に表示することができるので、外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらず映像送出装置本体がオン状態であることをユーザにより正確に認識させることができる。
【0013】
上記一の局面による映像送出装置において、好ましくは、制御部は、データ通信部を介して、外部機器に通信信号を所定の時間間隔で送信するとともに、送信した通信信号に対して外部機器から応答がない場合に、外部機器の電源がオフであると認識するように構成されている。このように構成すれば、所定の時間間隔で送信される通信信号を用いて、制御部により、容易に外部機器の電源がオフ状態になったことを認識することができる。
【0014】
上記一の局面による映像送出装置において、好ましくは、外部から入力された映像データを記録する録画部をさらに備え、制御部は、録画部が映像データを記録している場合において、データ通信部を介して外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、報知部に映像送出装置本体がオン状態であることを報知しないように構成されている。このように構成すれば、録画部が映像データを記録していない場合に、映像送出装置本体がオン状態であることを報知することができるとともに、録画部が映像データを記録している場合に、映像送出装置本体がオン状態であることを報知しないことにより、映像データの録画中にユーザが誤って映像送出装置本体の電源をオフまたはスタンバイ状態にするのを抑制することができる。
【0015】
上記一の局面による映像送出装置において、好ましくは、外部機器は、テレビジョン装置を含み、制御部は、データ通信部を介してテレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、報知部に映像送出装置本体がオン状態であることを報知させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、報知部により、テレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらず映像送出装置本体がオン状態であることをユーザに認識させることができるので、テレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であり、映像送出装置本体が使用されていない状況において、ユーザに対して映像送出装置の電源を切ることを促すことができる。これにより、テレビジョン装置の電源が切られている(オフまたはスタンバイ状態である)にもかかわらず、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することができる。また、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することにより、消費電力の軽減を図ることができる。
【0016】
上記一の局面による映像送出装置において、好ましくは、映像送出装置は、放送信号を受信するとともに、受信した放送信号に基づく映像データを外部機器に対して送出するセットトップボックス、または、ディスクから読み込んだ映像データを外部機器に対して送出するディスク装置のいずれかからなる。このように構成すれば、接続されている外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態である場合に、映像送出装置本体の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することが可能なセットトップボックスまたはディスク装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)およびテレビジョン装置の構成を説明するための概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置が使用状態である場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がオン状態からスタンバイ状態に移行する際のシーケンスを説明するための図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がオン状態からオフ状態に移行する際のシーケンスを説明するための図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がスタンバイ状態である場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がスタンバイ状態からオン状態に移行する際のシーケンスを説明するための図である。
【図8】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がオフ状態である場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がオフ状態からオン状態に移行する際のシーケンスを説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施形態によるセットトップボックス(STB)の構成を説明するためのブロック図である。
【図11】本発明の第2実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置が使用状態である場合の処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施形態によるセットトップボックス(STB)のテレビジョン装置がスタンバイ状態に移行する際のシーケンスを説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
(第1実施形態)
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態によるSTB(セットトップボックス)1の構成について説明する。なお、第1実施形態では、本発明の「映像送出装置」の一例であるSTB1に本発明を適用した場合について説明する。
【0020】
図1に示すように、STB1は、ケーブルテレビ局(図示せず)から放送信号を受信するとともに、受信した放送信号に基づいて生成した映像信号をテレビジョン装置2に送出する装置である。なお、テレビジョン装置2は、本発明の「外部機器」の一例である。
【0021】
STB1は、図2に示すように、STB1の制御を司る制御部11と、チューナ12と、映像音声処理部13と、CEC(Consumer Electronics Control)の通信制御を行うCEC制御部14と、HDMIインターフェース部15と、HDMIインターフェース部15を介して接続されたテレビジョン装置2の状態を監視する外部機器状態監視部16とを備えている。なお、HDMIインターフェース部15は、本発明の「データ通信部」の一例であり、外部機器状態監視部16は、本発明の「制御部」の一例である。また、図1および図2に示すように、STB1は、さらに、STB本体10の状態を表示するLED表示部17と、STB本体10の状態を文字により表示する文字表示部18と、電源部19とを備えている。なお、STB本体10は、本発明の「映像送出装置本体」の一例である。また、LED表示部17は、本発明の「報知部」、「表示部」および「光源からなる表示部」の一例であり、文字表示部18は、本発明の「報知部」、「表示部」および「文字表示部」の一例である。
【0022】
チューナ12は、図2に示すように、ケーブルテレビ局などが送信する放送信号を受信する機能を有する。映像音声処理部13は、チューナ12により受信した放送信号に含まれる映像および音声データの処理を行う機能を有する。CEC制御部14は、HDMIインターフェース部15を介して接続された外部機器(テレビジョン装置2)の状態を確認するための通信制御を行う機能を有する。また、HDMIインターフェース部15は、HDMIケーブル50を介してテレビジョン装置2と接続されている場合に、テレビジョン装置2に対して映像および音声データを送出するとともに、テレビジョン装置2とデータ通信を行うように構成されている。具体的には、HDMIインターフェース部15は、映像音声処理部13により処理された映像および音声データをテレビジョン装置2側に出力するとともに、CEC制御部14とテレビジョン装置2との間の通信信号を送受信するように構成されている。また、外部機器状態監視部16は、外部機器(テレビジョン装置2)の状態を確認するための信号の生成、および、外部機器(テレビジョン装置2)から送信された応答信号の内容を確認する機能を有する。
【0023】
ここで、第1実施形態では、図1および図2に示すように、LED表示部17は、STB本体10の状態がオン状態またはスタンバイ状態であることを点灯または点滅状態により表示する既存の表示部である。また、文字表示部18は、STB本体10の状態がオン状態である場合に、受信中のチャンネルなどを文字により表示する既存の表示部である。すなわち、文字表示部18は、STB本体の受信状態を表示することが可能なように構成されている。すなわち、LED表示部17および文字表示部18は、STB本体10の動作状態を表示する表示部であり、STB1は、STB本体10の動作状態に加えて、STB本体10の状態がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示をLED表示部17および文字表示部18に行わせる制御を行うように構成されている。
【0024】
また、第1実施形態では、制御部11は、図2に示すように、ユーザによる操作に基づいて、ユーザがSTB本体10を使用可能な使用モードとユーザがSTB本体10の使用を休止する際のスタンバイモードとを切り替える制御を行うように構成されている。また、制御部11は、テレビジョン装置2にテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であるかを確認するための通信信号を所定の時間間隔(約10秒〜約20秒間隔)で外部機器状態監視部16に送信させる制御を行うように構成されている。そして、制御部11は、テレビジョン装置2に送信した通信信号に対してテレビジョン装置2から応答がないと外部機器状態監視部16から伝達された場合に、テレビジョン装置2の電源がオフ状態であると認識するように構成されている。また、制御部11は、テレビジョン装置2に送信した通信信号に対する応答の内容がスタンバイ状態であることが外部機器状態監視部16から伝達された場合に、テレビジョン装置2がスタンバイ状態であると認識するように構成されている。また、制御部11は、テレビジョン装置2に送信した通信信号に対する応答の内容がオン状態(使用状態)であることが外部機器状態監視部16から伝達された場合に、テレビジョン装置2がオン状態(使用状態)であると認識するように構成されている。
【0025】
また、第1実施形態では、制御部11は、STB本体10が使用モードである場合において、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、LED表示部17および文字表示部18にSTB本体10がオン状態であることを報知させる制御を行うように構成されている。つまり、制御部11は、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、STB本体10がオン状態であることをユーザに報知する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部11は、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態で、かつ、STB本体10がオン状態である場合には、LED表示部17を点滅させる制御を行うように構成されている。また、制御部11は、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態で、かつ、STB本体10がオン状態である場合には、文字表示部18に「POWER」という文字を表示させるとともに、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を点滅させる制御を行うように構成されている。
【0026】
また、制御部11は、STB本体10が使用モードである場合において、テレビジョン装置2の電源がオン状態(使用状態)になると、LED表示部17の点滅および文字表示部18に表示させた「POWER」という文字の点滅を停止(解消)するように構成されている。
【0027】
次に、図2〜図5を参照して、本発明の第1実施形態によるSTB1のテレビジョン装置2が使用状態である場合の処理フローについて説明する。
【0028】
まず、図3に示すように、制御部11(図2参照)により、ステップS1において、テレビジョン装置2の電源状態を問い合わせるための外部機器状態監視部16により生成された通信信号がテレビジョン装置2へ送信される。具体的には、図4および図5に示すように、制御部11は、外部機器状態監視部16に対して、「Give Device Power Status」という通信信号をテレビジョン装置2に送信させる制御を行う。
【0029】
その後、図3に示すように、ステップS2において、制御部11および外部機器状態監視部16により、テレビジョン装置2からの応答イベントやユーザによる操作に基づくイベントなどのなんらかのイベントが発生したか否かが判断される。そして、ステップS2において、なんらかのイベントが発生したと判断された場合には、ステップS5に進む。また、ステップS2において、イベントが発生していないと判断された場合には、ステップS3に進む。
【0030】
その後、ステップS3において、テレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから15秒が経過したか否かが判断される。そして、ステップS3において、テレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから15秒が経過していないと判断された場合には、ステップS2に戻る。また、ステップS3において、テレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから15秒が経過したと判断された場合には、テレビジョン装置2の電源状態がオフであると判断され、ステップS4に進む。ここで、図5に示すように、テレビジョン装置2がオフ状態である場合には、テレビジョン装置2から電源状態の問い合わせに対する応答があった場合における通信間隔(10秒)よりも長い送信時間間隔(15秒(図5参照))で、次の通信信号が送信される。そして、ステップS4において、制御部11により、LED表示部17を点滅させる制御が行われる。また、ステップS4において、制御部11により、文字表示部18に「POWER」という文字を表示させるとともに、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を点滅させる制御が行われ、テレビジョン装置2が使用状態である場合の処理フローが終了する。なお、ステップS4の処理の終了後、後述するオフ状態である場合の処理が実行される。
【0031】
また、ステップS2においてなんらかのイベントが発生したと判断された場合には、ステップS5において、制御部11により、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であるか否かが判断される。そして、ステップS5において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答ではないと判断された場合には、ステップS3に進む。また、ステップS5において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であると判断された場合には、ステップS6に進む。
【0032】
そして、ステップS6において、制御部11により、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態であるという内容であるか否かが判断される。具体的には、図4に示すように、テレビジョン装置2は、テレビジョン装置2からのイベントとして、テレビジョン装置2がオン状態である場合には、STB1側から送信された「Give Device Power Status」に応答して「<Report Power Status>[ON]」という通信信号を送信し、テレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合には、STB1側から送信された「Give Device Power Status」に応答して「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号を送信する。そして、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号、または、「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号のいずれの通信信号であるかが判断される。そして、図3に示すように、ステップS6において、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態ではないと判断された場合には、ステップS7に進む。すなわち、図3および図4に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号であると判断された場合には、ステップS7に進む。その後、ステップS7において、接続されているテレビジョン装置2へテレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる次の通信信号を送信するまで、10秒間待機し、ステップS1に戻る。
【0033】
また、図3に示すように、ステップS6において、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態であると判断された場合には、ステップS8に進む。具体的には、図3および図4に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号であると判断された場合には、ステップS8に進む。その後、ステップS8において、制御部11により、LED表示部17を点滅させる制御が行われる。また、ステップS8において、制御部11により、文字表示部18に「POWER」という文字を表示させるとともに、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を点滅させる制御が行われ、テレビジョン装置2が使用状態である場合の処理フローが終了する。なお、ステップS8の処理の終了後、図6に示す後述するスタンバイ状態である場合の処理が実行される。
【0034】
次に、図2、図6および図7を参照して、本発明の第1実施形態によるSTB1のテレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合の処理フローについて説明する。
【0035】
なお、ステップS11〜S13の処理は、上述したステップS1〜S3の処理と同様である。
【0036】
ステップS12の後、ステップS13において、テレビジョン装置2(図2参照)の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから15秒が経過したと判断された場合には、テレビジョン装置2の電源状態がオフであると判断され、テレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合の処理フローが終了する。
【0037】
また、ステップS12においてなんらかのイベントが発生したと判断された場合には、ステップS14において、制御部11により、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であるか否かが判断される。そして、ステップS14において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答ではないと判断された場合には、ステップS13に進む。また、ステップS14において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であると判断された場合には、ステップS15に進む。
【0038】
そして、ステップS15において、制御部11により、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態であるという内容であるか否かが判断される。具体的には、図7に示すように、テレビジョン装置2は、テレビジョン装置2からのイベントとして、テレビジョン装置2がオン状態である場合には、STB1側から送信された「Give Device Power Status」に応答して「<Report Power Status>[ON]」という通信信号を送信し、テレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合には、STB1側から送信された「Give Device Power Status」に応答して「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号を送信する。そして、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号、または、「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号のいずれの通信信号であるかが判断される。そして、図6に示すように、ステップS15において、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態であると判断された場合には、ステップS16に進む。すなわち、図7に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号であると判断された場合には、LED表示部17および文字表示部18が点滅した状態のままステップS16に進む。その後、ステップS16において、接続されているテレビジョン装置2へテレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる次の通信信号を送信するまで、10秒間待機し、ステップS11に戻る。
【0039】
また、図6に示すように、ステップS15において、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態ではないと判断された場合には、ステップS17に進む。具体的には、図7に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号であると判断された場合には、ステップS17に進む。その後、図6および図7に示すように、ステップS17において、制御部11により、LED表示部17を点滅させる制御が停止される。つまり、LED表示部17は、通常の点灯表示を行う。また、ステップS17において、制御部11により、文字表示部18に「POWER」という文字の点滅を停止し、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を消去する。そして、テレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合の処理フローが終了する。
【0040】
次に、図2、図5、図8および図9を参照して、本発明の第1実施形態によるSTB1のテレビジョン装置2がオフ状態である場合の処理フローについて説明する。
【0041】
なお、ステップS21およびS22の処理は、上述したステップS1およびS2の処理と同様である。
【0042】
ステップS21の後、ステップS22において、なんらかのイベントが発生したと判断された場合には、ステップS24に進む。また、ステップS22において、イベントが発生していないと判断された場合には、ステップS23に進む。
【0043】
その後、ステップS23において、テレビジョン装置2(図2参照)の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから20秒が経過したか否かが判断される。ここで、図9に示すように、テレビジョン装置2がオフ状態である場合には、テレビジョン装置2から電源状態の問い合わせに対する1回目の応答がなかった場合における信号の送信時間間隔(15秒(図5参照))よりも長い時間間隔(20秒)で、次の通信信号が送信される。そして、図8に示すように、ステップS23において、テレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから20秒が経過していないと判断された場合には、ステップS22に戻る。また、ステップS23において、テレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる通信信号が送信されてから20秒が経過したと判断された場合には、ステップS21に戻る。
【0044】
また、ステップS22においてなんらかのイベントが発生したと判断された場合には、ステップS24において、制御部11により、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であるか否かが判断される。そして、ステップS24において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答ではないと判断された場合には、ステップS23に進む。また、ステップS24において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であると判断された場合には、ステップS25に進む。
【0045】
そして、ステップS25において、制御部11により、テレビジョン装置2からの応答内容がオン状態であるという内容であるか否かが判断される。具体的には、図9に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号であるか否かが判断される。そして、図8に示すように、ステップS25において、テレビジョン装置2からの応答内容がオン状態ではないと判断された場合には、ステップS26に進む。そして、ステップS26において、テレビジョン装置2がスタンバイ状態であると判断され、テレビジョン装置2がオフ状態である場合の処理フローが終了する。また、ステップS25において、テレビジョン装置2からの応答内容がオン状態であると判断された場合には、ステップS27に進む。すなわち、図8および図9に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号であると判断された場合には、ステップS27に進む。そして、ステップS27において、制御部11により、LED表示部17を点滅させる制御が停止される。つまり、LED表示部17は、通常の点灯表示を行う。また、ステップS27において、制御部11により、文字表示部18に「POWER」という文字の点滅を停止し、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を消去する。そして、テレビジョン装置2がオフ状態である場合の処理フローが終了する。
【0046】
第1実施形態では、上記のように、HDMIインターフェース部15を介してテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、LED表示部17および文字表示部18にSTB本体10がオン状態であることを報知させる制御を行う制御部11および外部機器状態監視部16を設けることによって、LED表示部17および文字表示部18により、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらずSTB本体10がオン状態であることをユーザに認識させることができるので、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であり、STB本体10が使用されていない状況において、ユーザに対してSTB本体10の電源を切ることを促すことができる。これにより、テレビジョン装置2の電源が切られている(オフまたはスタンバイ状態である)にもかかわらず、STB本体10の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することができる。また、STB本体10の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することにより、消費電力の軽減を図ることができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、STB本体10がオン状態であることをユーザにより認識可能な態様の表示をLED表示部17および文字表示部18に行わせることによって、接続されているテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態である場合に、LED表示部17および文字表示部18によりSTB本体10がオン状態であることがユーザに視覚的に認識可能なように報知されるので、STB本体10がオン状態であることを、視覚を通じて容易にユーザに認識させることができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、STB本体10の動作状態に加えて、STB本体10の状態がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示をLED表示部17および文字表示部18に行わせることによって、接続されているテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態である場合に、STB本体10が通常有している動作状態を表示するLED表示部17および文字表示部18を用いてSTB本体10がオン状態であることが表示されるので、STB本体10がオン状態であることを報知するための専用の表示部を別途設ける必要がない。その結果、専用の表示部を別途設ける必要がない分、部品点数が増加するのを抑制することができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、STB本体10がオン状態であることを報知する際に、点灯または点滅状態により表示する光源からなるLED表示部17を設けることによって、光源からなるLED表示部17が点灯または点滅することによりSTB本体10がオン状態であることを報知することにより、容易に、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらずSTB本体10がオン状態であることをユーザに認識させることができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、STB本体10がオン状態であることを報知する際に、文字により表示する文字表示部18を設けることによって、文字表示部18により、STB本体10の状態を文字でより直接的に表示することができるので、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であるにもかかわらずSTB本体10がオン状態であることをユーザにより正確に認識させることができる。
【0051】
また、第1実施形態では、上記のように、制御部11を、HDMIインターフェース部を介して、テレビジョン装置2に通信信号を所定の時間間隔(10秒〜20秒間隔)で送信するとともに、送信した通信信号に対してテレビジョン装置2から応答がない場合に、テレビジョン装置2の電源がオフであると認識するように構成することによって、所定の時間間隔(10秒〜20秒間隔)で送信される通信信号を用いて、制御部11により、容易にテレビジョン装置2の電源がオフ状態になったことを認識することができる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第2実施形態によるSTB60について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、チューナ12により受信した放送信号に含まれる映像および音声データを記録する録画部63を備えるSTB60に本発明を適用した例について説明する。
【0053】
第2実施形態では、STB60は、図10に示すように、STB60の制御を司る制御部61と、チューナ12に接続された復号部62と、復号部62に接続され、チューナ12により受信した放送信号に含まれる映像および音声データを記録する録画部63とを備えている。なお、STB60は、本発明の「映像送出装置」および「映像送出装置本体」の一例である。
【0054】
復号部62は、チューナ12により受信された圧縮放送信号を復元(デコード)した後、録画部63および映像音声処理部13に伝達する機能を有する。録画部63は、ハードディスクドライブからなる記憶装置により構成されており、チューナ12により受信した放送信号に含まれる映像および音声データを保存するように構成されている。
【0055】
また、第2実施形態では、制御部61は、STB60が使用モードである場合において、テレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、録画部63が録画中か否かを確認するように構成されている。そして、制御部61は、録画部63が録画中ではないと判断した場合には、LED表示部17および文字表示部18にSTB60がオン状態であることを報知させる制御を行うように構成されている。また、制御部61は、録画部63が録画中であると判断した場合には、LED表示部17および文字表示部18にSTB60がオン状態であることを報知させる制御を行わないように構成されている。
【0056】
なお、第2実施形態によるSTB60のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0057】
次に、図8、図10〜図12を参照して、本発明の第2実施形態によるSTB60のテレビジョン装置2が使用状態(オン状態)である場合の処理フローについて説明する。
【0058】
なお、ステップS31〜S33の処理は、上述した第1実施形態のステップS1〜S3の処理と同様である。
【0059】
第2実施形態では、ステップS33の後、図11に示すように、制御部61(図10参照)により、ステップS34において、制御部61により、録画部63が録画中か否かが判断される。そして、ステップS34において、録画部63が録画中であると判断された場合には、ステップS32に戻る。また、ステップS34において、録画部63が録画中ではないと判断された場合には、ステップS35に進む。そして、ステップS35において、制御部11により、LED表示部17を点滅させる制御が行われる。また、ステップS35において、制御部11により、文字表示部18に「POWER」という文字を表示させるとともに、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を点滅させる制御が行われ、テレビジョン装置2が使用状態である場合の処理フローが終了する。なお、ステップS35の処理の終了後、図8に示すオフ状態である場合の処理が実行される。
【0060】
また、ステップS32においてなんらかのイベントが発生したと判断された場合には、ステップS36において、制御部61および外部機器状態監視部16により、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であるか否かが判断される。そして、ステップS36において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答ではないと判断された場合には、ステップS33に進む。また、ステップS36において、イベントの種類がテレビジョン装置2からの応答であると判断された場合には、ステップS37に進む。
【0061】
そして、ステップS37において、制御部61により、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態であるという内容であるか否かが判断される。具体的には、図12に示すように、テレビジョン装置2は、テレビジョン装置2からのイベントとして、テレビジョン装置2がオン状態である場合には、STB60側から送信された「Give Device Power Status」に応答して「<Report Power Status>[ON]」という通信信号を送信し、テレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合には、STB60側から送信された「Give Device Power Status」に応答して「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号を送信する。そして、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号、または、「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号のいずれの通信信号であるかが判断される。そして、図11に示すように、ステップS37において、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態ではないと判断された場合には、ステップS38に進む。すなわち、図12に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[ON]」という通信信号であると判断された場合には、ステップS38(図11参照)に進む。その後、図11に示すように、ステップS38において、接続されているテレビジョン装置2へテレビジョン装置2の電源状態を問い合わせる次の通信信号を送信するまで、10秒間待機し、ステップS31に戻る。
【0062】
また、ステップS37において、テレビジョン装置2からの応答内容がスタンバイ状態であると判断された場合には、ステップS39に進む。具体的には、図12に示すように、テレビジョン装置2から送信された応答信号が「<Report Power Status>[Standby]」という通信信号であると判断された場合には、ステップS39に進む。その後、図11に示すように、ステップS39において、制御部61により、録画部63が録画中か否かが判断される。そして、ステップS39において、録画部63が録画中であると判断された場合には、ステップS38に進む。また、図11および図12に示すように、ステップS39において、録画部63が録画中ではないと判断された場合には、ステップS40に進む。
【0063】
そして、ステップS40において、制御部61により、LED表示部17を点滅させる制御が行われる。また、ステップS40において、制御部61により、文字表示部18に「POWER」という文字を表示させるとともに、文字表示部18に表示させた「POWER」という文字を点滅させる制御が行われ、テレビジョン装置2が使用状態である場合の処理フローが終了する。
【0064】
なお、第2実施形態によるSTB60のその他の動作は、上記第1実施形態と同様である。
【0065】
第2実施形態では、上記のように、HDMIインターフェース部15を介してテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、LED表示部17および文字表示部18にSTB60がオン状態であることを報知させる制御を行う制御部61および外部機器状態監視部16を設けることによって、テレビジョン装置2の電源が切られている(オフまたはスタンバイ状態である)にもかかわらず、STB60の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することができる。また、STB60の電源がオン状態のまま放置されるのを抑制することにより、消費電力の軽減を図ることができる。
【0066】
また、第2実施形態では、上記のように、録画部63が映像データを記録している場合において、HDMIインターフェース部15を介してテレビジョン装置2の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、LED表示部17および文字表示部18に映像送出装置本体がオン状態であることを報知しないことによって、録画部63が映像データを記録していない場合に、STB60がオン状態であることを報知することができるとともに、録画部63が映像データを記録している場合に、STB60がオン状態であることを報知しないことにより、映像データの録画中にユーザが誤ってSTB60の電源をオフまたはスタンバイ状態にするのを抑制することができる。
【0067】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0068】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、本発明の映像送出装置の一例としてのSTB(セットトップボックス)に本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、映像送出装置であれば、たとえば、ブルーレイレコーダおよびDVDレコーダなどのSTB以外の他の映像送出装置に本発明を適用してもよい。なお、ブルーレイレコーダおよびDVDレコーダは、本発明の「ディスク装置」の一例である。
【0069】
また、上記第1および第2実施形態では、本発明のデータ通信部の一例としてHDMIインターフェース部を用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、データ通信可能であれば、たとえば、LAN(Local Area Network)インターフェース部および無線LAN通信部などのHDMIインターフェース部以外のデータ通信部を用いてもよい。
【0070】
また、上記第1および第2実施形態では、STB本体の動作状態に加えて、STB本体の状態がオン状態であることを表示するLED表示部および文字表示部を用いることにより、テレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを報知する例について示したが、本発明はこれに限られない。テレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを報知するための表示部をSTB本体の動作状態を表示するLED表示部および文字表示部とは別途設けるようにしてもよい。また、本発明では、表示部を用いずに、ブザーなどの警告音を用いることにより、テレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを報知するようにしてもよい。
【0071】
また、上記第1および第2実施形態では、テレビジョン装置に本発明の外部機器を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、映像データを受信可能な外部機器であれば、プロジェクタ装置、モニタなどのテレビジョン装置以外の外部機器に本発明を適用してもよい。
【0072】
また、上記第2実施形態では、本発明の録画部の一例としてハードディスクドライブからなる記憶装置を用いた例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、映像および音声を録画可能な録画部であれば、NANDメモリなど、半導体からなるメモリを用いてもよい。
【0073】
また、上記第2実施形態では、テレビジョン装置2がスタンバイ状態およびオフ状態の場合に、第1実施形態のフローと同様の処理を行う例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、テレビジョン装置2がスタンバイ状態である場合のステップS15とステップS16との間(図6参照)、および、テレビジョン装置2がオフ状態である場合のステップS23の判断の後(図8参照)に録画を行っているか否かの判断を設けるとともに、録画を行っていると判断された場合に、LED表示部および文字表示部の点滅を停止する処理を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1 セットトップボックス(STB)(映像送出装置)
2 テレビジョン装置(外部機器)
10 STB本体(映像送出装置本体)
11、61 制御部
15 HDMIインターフェース部(データ通信部)
16 外部機器状態監視部(制御部)
17 LED表示部(報知部、表示部、光源からなる表示部)
18 文字表示部(報知部、表示部)
60 STB(映像送出装置、映像送出装置本体)
63 録画部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像送出装置本体の状態を報知する報知部と、
外部機器と接続されている場合に、前記外部機器に対して映像データを送出するとともに、前記外部機器とデータ通信可能なデータ通信部と、
前記データ通信部を介して前記外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、前記報知部に映像送出装置本体がオン状態であることを報知させる制御を行う制御部とを備える、映像送出装置。
【請求項2】
前記報知部は、前記映像送出装置本体の状態を表示する表示部を含み、
前記制御部は、前記外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、前記映像送出装置本体がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示を前記表示部に行わせる制御を行うように構成されている、請求項1に記載の映像送出装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記映像送出装置本体の動作状態を表示する表示部であり、
前記動作状態を表示する表示部を用いて、前記映像送出装置本体の動作状態に加えて、前記映像送出装置本体がオン状態であることがユーザにより認識可能な態様での表示を前記表示部に行わせる制御を行うように構成されている、請求項2に記載の映像送出装置。
【請求項4】
前記表示部は、前記映像送出装置本体がオン状態であることを報知する際に、点灯または点滅状態により表示する光源からなる表示部を含む、請求項3に記載の映像送出装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記映像送出装置本体がオン状態であることを報知する際に、文字により表示する文字表示部を含む、請求項3または4に記載の映像送出装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記データ通信部を介して、前記外部機器に通信信号を所定の時間間隔で送信するとともに、送信した前記通信信号に対して前記外部機器から応答がない場合に、前記外部機器の電源がオフであると認識するように構成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の映像送出装置。
【請求項7】
外部から入力された映像データを記録する録画部をさらに備え、
前記制御部は、前記録画部が映像データを記録している場合において、前記データ通信部を介して前記外部機器の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、前記報知部に前記映像送出装置本体がオン状態であることを報知しないように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の映像送出装置。
【請求項8】
前記外部機器は、テレビジョン装置を含み、
前記制御部は、前記データ通信部を介して前記テレビジョン装置の電源がオフまたはスタンバイ状態であることを認識した場合に、前記報知部に映像送出装置本体がオン状態であることを報知させる制御を行うように構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の映像送出装置。
【請求項9】
前記映像送出装置は、放送信号を受信するとともに、受信した前記放送信号に基づく映像データを前記外部機器に対して送出するセットトップボックス、または、ディスクから読み込んだ映像データを前記外部機器に対して送出するディスク装置のいずれかからなる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の映像送出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−156720(P2012−156720A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−13365(P2011−13365)
【出願日】平成23年1月25日(2011.1.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】