説明

時計補正方法、時計補正装置および時計補正プログラム

【課題】時計の時刻が急激に変化することを防止しつつ、時計の周波数安定度の劣化を抑止して時計の時刻を補正すること。
【解決手段】本発明に係る時計補正方法では、所定の期間内の単位時刻毎に時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、所定の期間の開始時点または終了時点に近い時点ほど前後の時点との補正量の差が小さくなるように決定することで時計の周波数が急激に変化することを回避し、このようにして決定した各時点の補正量にしたがって時計を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計補正方法、時計補正装置および時計補正プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、時計の誤差を修正するに際して、誤差を一気に修正するのでなく、所定の期間内に漸次的に誤差を修正する技術が知られている(例えば、非特許文献1)。時計の誤差を一気に修正することとすると、時計の時刻が逆戻りしたり、一瞬で数秒が経過したりして、時計に依存して実行される処理に不測の障害が生じるおそれがあるためである。
【0003】
図22は、従来技術による時計の補正の一例を示す図である。図22に示すように、時計をΔだけ補正することが必要になった場合、従来技術では、時点Tsから時点Teにかけて、時計の補正量を経過時間に比例して変化させることによって、時計が示す時刻が急激に変化することを防止していた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】M. K. McKusick, K. Bostic, M. J. Karels, J. S. Quarterman, "The Design and Implementation of the 4.4BSD Operating System", Addison-Wesley Publishing Company, 1996.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術による時計の補正には、時計が示す時刻が急激に変化することを防止できるものの、時計の周波数安定度が損なわれるという問題があった。周波数安定度は、時計が示す時刻の進む速度である周波数のばらつきを表す二標本標準偏差であり、時計の品質を測る尺度の1つとなっている。
【0006】
以下に、従来技術による時計の補正の実現の仕方と、時計の周波数安定度の問題について具体的に説明する。
【0007】
周波数fの発振器を用いて時計を構成する場合、時計は、f回の振動をカウントすることによって、時間が1秒経過したと測定することとなる。この発振器の周波数を、fからf+fに変更した場合、f回の振動をカウントすることで時間が1秒経過したと測定したときには、実際にはf/(f+f)秒しか経過していない。
【0008】
すなわち、発振器の周波数を高く変化させると、時計によって測定される時間経過は、実際の時間経過よりも一定の割合で早くなる。この仕組みを利用して発振器の周波数を高めることにより、時計が示す時刻を進める補正が行われる。一方、fとして負の値を設定して、発振器の周波数を低くすることで、時計が示す時刻を遅らせる補正を行うことができる。
【0009】
この方法を用いた場合の周波数変化は、図23のようになり、時点Tsおよび時点Teの前後において、急激に変化している。このことは、従来技術による時計の補正では、時点Tsおよび時点Teの前後において、周波数安定度が大きく劣化してしまうことを示している。
【0010】
この周波数安定度の劣化の問題は、近年特に解決が強く要望されるようになっている。それは、かつては、時計に用いられる発振器の周波数安定度が低く、時計に依存して実行される処理が、そのことを前提として設計されていたのに対して、近年では、高精度な発振器が時計に用いられるようになっており、時計に依存して実行される処理が、時計の周波数安定度が高いことを前提として設計されることが多くなっているためである。
【0011】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、時計の時刻が急激に変化することを防止しつつ、時計の周波数安定度の劣化を抑止することができる時計補正方法、時計補正装置および時計補正プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、1つの態様において、所定の期間に時計の時刻をΔだけ補正する時計補正方法であって、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、周波数安定度が所定以上劣化しないように決定する補正量決定工程と、前記補正量決定工程において決定された単位時間毎の補正量にしたがって、前記時計の時刻の進行を制御する時計制御工程とを含んだことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、他の態様において、前記補正量決定工程は、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、前記所定の期間の開始時点または終了時点に近い時点ほど前後の時点との補正量の差が小さくなるように決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る時計補正方法、時計補正装置および時計補正プログラムは、時計の時刻が急激に変化することを防止しつつ、時計の周波数安定度の劣化を抑止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、実施例1に係る時計補正装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、決定された時計の補正量の一例を示す図である。
【図3】図3は、時計補正処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図4は、実施例1に係る時計補正装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、時計の補正量を決定するための処理手順を示すフローチャートである。
【図6】図6は、決定された時計の補正量の一例を示す図である。
【図7】図7は、Nとkの関係を示す図である。
【図8】図8は、周波数安定度の算出について説明するための図である。
【図9】図9は、実施例1に係る時計補正装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、時計の補正量を決定するための処理手順を示すフローチャートである。
【図11】図11は、第一領域時刻補正決定手段の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】図12は、第一領域時刻補正決定手段によって決定された時計の補正量の一例を示す図である。
【図13】図13は、第二領域時刻補正決定手段の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】図14は、第二領域時刻補正決定手段によって決定された時計の補正量の一例を示す図である。
【図15】図15は、時刻補正用数列決定手段の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】図16は、第三領域時刻補正決定手段の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】図17は、第四領域時刻補正決定手段の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】図18は、第四領域時刻補正決定手段によって決定された時計の補正量の一例を示す図である。
【図19】図19は、時刻補正用数列決定手段と第三領域時刻補正決定手段で時計の補正量を算出する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】図20は、時刻補正用数列決定手段と第四領域時刻補正決定手段で時計の補正量を算出する場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】図21は、時計補正プログラムを実行するコンピュータを示す機能ブロック図である。
【図22】図22は、従来の方法で決定された時計の補正量の一例を示す図である。
【図23】図23は、従来の方法で時計の補正量を決定した場合の周波数の変動の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る時計補正方法、時計補正装置および時計補正プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
まず、図1のブロック図を参照しながら、本実施例に係る時計補正装置10の構成について説明する。時計補正装置10は、本実施例に係る時計補正方法を実行して時計装置1が示す時刻を補正する装置である。時計装置1は、時計機能を有する装置であり、例えば、情報処理装置、通信装置、時計サーバ等に相当する。
【0018】
図1に示すように、時計補正装置10は、補正量決定部11と、時計制御部12とを有する。なお、時計補正装置10は、時計装置1と一体に構成されていてもよい。
【0019】
補正量決定部11は、時計装置1が示す時刻をΔだけ補正するために、時刻補正開始時刻Tsから時刻補正終了時刻Teまでの期間における単位時間τ毎の時計の補正量を決定する。なお、以下の説明では、時刻補正開始時刻Tsから時刻補正終了時刻Teまでの期間を時刻補正期間と呼ぶことがあり、時刻補正期間は、単位時間τのN倍(ただし、Nは2以上の整数)であるものとする。また、時点Ts+iτにおける時計の補正量をδとする。
【0020】
具体的には、補正量決定部11は、図2に示すように、時計装置1が示す時刻が急激に変化することがないように、補正量δをδ=0からδ=Δの間で変化させる。さらに、補正量決定部11は、図2に示すように、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量δほど前後の時点の補正量であるδi−1またはδi+1との差が小さくなるように各時点の補正量を決定する。
【0021】
このように、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量δほど変化量を小さくすることにより、図23に示した時点Tsおよび時点Teでの時計の周波数の急激な変化を解消し、時刻補正期間とその前後における時計装置1の周波数安定度が所定以上劣化しないようにすることができる。
【0022】
補正量決定部11によって決定される各時点の補正量δは、数学的には、以下の関係を満たす。
【0023】
Δが正であれば、0≦i≦N−1を満たす任意のiについて、δ≦δi+1であり、かつ、0≦i≦N−2を満たす任意のiについて、δi+1−δ≠δi+2−δi+1となるiが必ず一つ以上存在する。また、Δが負であれば、0≦i≦N−1を満たす任意のiについて、δ≧δi+1であり、かつ、0≦i≦N−2を満たす任意のiについて、δi+1−δ≠δi+2−δi+1となるiが必ず一つ以上存在する。
【0024】
補正量決定部11による各時点の補正量δの決定は、例えば、時刻補正期間内の単位時間τ毎に予め記憶されたパラメータを用いて実現される。一例として、補正量決定部11は、図22に示したように、時点Tsから時点Teにかけて、経過時間に比例して変化するように各時点の補正量δを算出した後、単位時間τ毎に予め記憶された係数を対応する補正量δに乗じることによって、各時点の補正量δを図2に示した例のように決定する。
【0025】
時計制御部12は、補正量決定部11によって決定された各時点の補正量δにしたがって時計装置1の時刻の進行を制御する。なお、時計装置1の時刻の進行の制御については、いかなる周知の技術を用いてもよい。
【0026】
次に、図3に示すフローチャートを参照しながら、時計補正装置10が実行する時計補正処理の処理手順について説明する。図3に示すように、時計装置1の時刻の補正が必要になると、補正量決定部11が、時刻補正期間内の各時点における時計の補正量を決定する(ステップS100)。そして、時計制御部12が、補正量決定部11によって決定された各時点の補正量にしたがって時計装置1の時刻の進行を制御する(ステップS101)。
【0027】
なお、図3に示した処理手順では、時刻補正期間内の各時点における時計の補正量を一括して決定することとしているが、時刻補正期間内の時点毎に、補正量決定部11がその時点の補正量を決定し、その補正量にしたがって時計制御部12が時計装置1を制御するという処理手順を繰り返して実行してもよい。
【0028】
上述してきたように、本実施例では、補正量δをδ=0からδ=Δの間で変化させつつ、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量ほど前後の時点の補正量との差が小さくなるように各時点の補正量を決定することとしたので、時刻を急激に変化させることなく、また、周波数安定度を所定以上劣化させることなく、時計の時刻を補正することができる。
【実施例2】
【0029】
実施例1では、予め記憶されたパラメータを用いて時刻補正期間内の各時点における時計の補正量を決定する例を示したが、本実施例では、計算によって時刻補正期間内の各時点における時計の補正量を決定する例について説明する。
【0030】
まず、図4のブロック図を参照しながら、本実施例に係る時計補正装置20の構成について説明する。時計補正装置20は、本実施例に係る時計補正方法を実行して時計装置1が示す時刻を補正する装置である。図4に示すように、時計補正装置20は、補正量決定部21と、時計制御部22とを有する。なお、時計補正装置20は、時計装置1と一体に構成されていてもよい。
【0031】
補正量決定部21は、時計装置1が示す時刻をΔだけ補正するために、時刻補正期間における単位時間τ毎の時計の補正量を決定する。具体的には、補正量決定部21は、三角関数による曲線を利用して、補正量δをδ=0からδ=Δの間で変化させつつ、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量δほど前後の時点の補正量であるδi−1またはδi+1との差が小さくなるように各時点の補正量を決定する。
【0032】
補正量決定部21が、補正量δを算出するために用いる数式の具体例として、以下に式(1)を示す。
【0033】
【数1】

【0034】
補正量決定部21は、式(1)を用いて、図5に示す処理手順を実行することにより、各時点における補正量δを決定する。すなわち、補正量決定部21は、まず、変数iを0に設定する(ステップS200)。そして、iがN以下であれば(ステップS201肯定)、式(1)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS202)。
【0035】
そして、補正量決定部21は、iに1を加算して(ステップS203)、ステップS201以降の処理手順を再実行する。こうして、時刻補正期間内の単位時間τ毎に補正量δを算出した後、iがNよりも大きくなったならば(ステップS201否定)、補正量決定部21は、一連の処理手順を終了する。
【0036】
上記の処理手順により、補正量決定部21は、時刻補正期間内の単位時間τ毎に時計の補正量δを図6のように決定する。図6に示す例では、コサイン曲線の効果により、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量ほど前後の時点の補正量との差が小さくなるように各時点の補正量が決定されており、時点Tsおよび時点Teにおいて時計の周波数が急激に変化しないようになっている。
【0037】
時計制御部22は、補正量決定部21によって決定された各時点の補正量δにしたがって時計装置1の時刻の進行を制御する。なお、時計装置1の時刻の進行の制御については、いかなる周知の技術を用いてもよい。
【0038】
時計補正装置20が実行する時計補正処理の処理手順については、実施例1で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0039】
なお、本実施例では、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量ほど前後の時点の補正量との差が小さくなるように各時点の補正量を算出するために三角関数の曲線を利用する例を示したが、同様の効果を得ることができれば、対数曲線等の他の数学的な曲線を利用して各時点の補正量を算出することとしてもよい。
【0040】
上述してきたように、本実施例では、補正量δをδ=0からδ=Δの間で変化させつつ、時刻補正開始時刻Tsまたは時刻補正終了時刻Teに近い時点の補正量ほど前後の時点の補正量との差が小さくなるように、三角関数の曲線を利用して各時点の補正量を算出することとしたので、時刻を急激に変化させることなく、また、周波数安定度を所定以上劣化させることなく、時計の時刻を補正することができる。
【実施例3】
【0041】
本実施例では、周波数安定度を算出するための区間の長さに注目して、時計補正方法を最適化する例について説明する。
【0042】
まず、周波数安定度の算出の仕方について説明する。図7に示すように、単位時間τをk倍(ただし、kは整数)したものがτ秒であるものとする。なお、既に説明した通り、時刻補正開始時刻Tsから時刻補正終了時刻Teまでの時刻補正期間は、単位時間τをN倍した長さであり、時点Tsから時点Teまでの単位時間τ毎の時計の補正量は、δ〜δである。
【0043】
そして、図8に示すように、連続するτ秒区間の組み合わせに含まれるそれぞれの区間の規格化周波数をyおよびyi+kとすると、周波数安定度σ(τ)は、以下の式(2)によって算出される。
【0044】
【数2】

【0045】
ここで、Mは、連続するτ秒区間の組み合わせの総数である。なお、典型的には、補正すべき時間であるΔと、時刻補正開始時刻Tsと、時刻補正終了時刻Teは、補正対象の時計の時刻のズレの大きさに応じて外部から指定される。また、周波数安定度の算出の基準となるτは、時計に依存して動作する処理の特性等に応じて外部から指定される。このため、kとNの大小関係は、図7および図8の例のように、kがNよりも小さいとは限らず、kがNよりも大きいこともある。
【0046】
次に、図9のブロック図を参照しながら、本実施例に係る時計補正装置30の構成について説明する。時計補正装置30は、本実施例に係る時計補正方法を実行して時計装置1が示す時刻を補正する装置である。図9に示すように、時計補正装置30は、補正量決定部31と、時計制御部32とを有する。なお、時計補正装置30は、時計装置1と一体に構成されていてもよい。
【0047】
補正量決定部31は、時計装置1が示す時刻をΔだけ補正するために、時刻補正期間における単位時間τ毎の時計の補正量を決定する。具体的には、補正量決定部31は、kとNの大小関係に応じて、異なる方式により、時刻が急激に変化することなく、また、周波数安定度が所定以上劣化しないように各時点の補正量を決定する。
【0048】
時計制御部32は、補正量決定部31によって決定された各時点の補正量δにしたがって時計装置1の時刻の進行を制御する。なお、時計装置1の時刻の進行の制御については、いかなる周知の技術を用いてもよい。
【0049】
次に、図10〜18を参照しながら、補正量決定部31が、時刻補正期間における単位時間τ毎の時計の補正量を決定するための処理手順について説明する。図10に示すように、補正量決定部31は、kとNの大小関係に応じた方式で補正量の算出を実行する。
【0050】
具体的には、2≦N≦kの場合、すなわち、Nがk以下の場合は(ステップS300肯定)、補正量決定部31は、第一領域時刻補正決定手段によって補正量を算出して処理を終了する(ステップS301)。また、k+1≦N≦2kの場合、すなわち、Nがkより大きくkの2倍以下の場合は(ステップS300否定、ステップS302肯定)、補正量決定部31は、第二領域時刻補正決定手段によって補正量を算出して処理を終了する(ステップS303)。
【0051】
一方、Nがkの2倍より大きい場合は(ステップS300否定、ステップS302否定)、補正量決定部31は、時刻補正用数列決定手段によって補正量を算出するための数列を決定する(ステップS304)。そして、2k+1≦N≦3kの場合、すなわち、Nがkの2倍より大きくkの3倍以下の場合は(ステップS305肯定)、補正量決定部31は、第三領域時刻補正決定手段によって補正量を算出して処理を終了し(ステップS306)、Nがkの3倍より大きい場合は(ステップS305否定)、補正量決定部31は、第四領域時刻補正決定手段によって補正量を算出して処理を終了する(ステップS307)。
【0052】
第一領域時刻補正決定手段によって補正量を算出する場合、補正量決定部31は、図11に示すように、まず、変数iを0に設定する(ステップS310)。そして、iが0であれば(ステップS311肯定)、補正量決定部31は、以下の式(3)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS312)。
【0053】
【数3】

【0054】
また、iが、1≦i≦m−1を満たす場合は(ステップS311否定、ステップS313肯定)、補正量決定部31は、以下の式(4)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS314)。ここで、mは、Nをkで割ったときの値より小さくならない最小の整数から1を減じた値をnとした場合に、N−nkで計算される整数である。
【0055】
【数4】

【0056】
また、iが、i=mを満たす場合は(ステップS311否定、ステップS313否定、ステップS315肯定)、補正量決定部31は、以下の式(5)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS316)。
【0057】
【数5】

【0058】
こうして、いずれかの式を用いて補正量δを算出した後、補正量決定部31は、iに1を加算して(ステップS317)、ステップS311以降の処理手順を再実行する。こうして、iがmよりも大きくなったならば(ステップS315否定)、補正量決定部31は、元の処理に復帰する。
【0059】
図11に示した手順を実行することにより、図12に示す例のように各時点における時計の補正量が決定される。Nがk以下の場合、時刻補正期間の始期部分と終期部分の補正量の変化を穏やかにしても、τが時刻補正期間よりも長いため効果が小さい。むしろ、図12の例のように時刻補正期間のほとんどを通じてΔの半分になるように補正量を決定することにより、極端に大きな補正量の変化が検出されなくなるため周波数安定度の劣化が少ない。
【0060】
第二領域時刻補正決定手段によって補正量を算出する場合、補正量決定部31は、図13に示すように、まず、変数iを0に設定する(ステップS320)。そして、iが0であれば(ステップS321肯定)、補正量決定部31は、以下の式(6)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS322)。
【0061】
【数6】

【0062】
また、iが、1≦i≦m−1を満たす場合は(ステップS321否定、ステップS323肯定)、補正量決定部31は、以下の式(7)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS324)。
【0063】
【数7】

【0064】
また、iが、m≦i≦kを満たす場合は(ステップS321否定、ステップS323否定、ステップS325肯定)、補正量決定部31は、以下の式(8)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS326)。
【0065】
【数8】

【0066】
また、iが、k+1≦i≦k+m−1を満たす場合は(ステップS321否定、ステップS323否定、ステップS325否定、ステップS327肯定)、補正量決定部31は、以下の式(9)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS328)。
【0067】
【数9】

【0068】
また、iが、i=k+mを満たす場合は(ステップS321否定、ステップS323否定、ステップS325否定、ステップS327否定、ステップS329肯定)、補正量決定部31は、以下の式(10)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS330)。
【0069】
【数10】

【0070】
こうして、いずれかの式を用いて補正量δを算出した後、補正量決定部31は、iに1を加算して(ステップS331)、ステップS321以降の処理手順を再実行する。こうして、iがk+mよりも大きくなったならば(ステップS329否定)、補正量決定部31は、元の処理に復帰する。
【0071】
図13に示した手順を実行することにより、図14に示す例のように各時点における時計の補正量が決定される。Nがkの2倍以下の場合、時刻補正期間の始期部分と終期部分の補正量の変化を穏やかにしても、τが時刻補正期間の半分よりも長いため効果が小さい。むしろ、図14の例のように補正量を決定することにより、極端に大きな補正量の変化が検出されなくなるため周波数安定度の劣化が少ない。
【0072】
時刻補正用数列決定手段によって補正量を算出するための数列を決定する場合、補正量決定部31は、図15に示すように、まず、変数iをk+1に設定する(ステップS340)。そして、iが、k+1≦i≦2kを満たす場合は(ステップS341肯定)、補正量決定部31は、以下の式(11)、式(12)、式(13)を用いて、数列の要素a、b、cを算出する(ステップS342〜ステップS344)。
【0073】
【数11】

【0074】
【数12】

【0075】
【数13】

【0076】
また、iが、2k+1≦i≦Nを満たす場合は(ステップS341否定、ステップS345肯定)、補正量決定部31は、以下の式(14)、式(15)、式(16)を用いて、数列の要素a、b、cを算出する(ステップS346〜ステップS348)。
【0077】
【数14】

【0078】
【数15】

【0079】
【数16】

【0080】
こうして、数列の要素を算出した後、補正量決定部31は、iに1を加算して(ステップS349)、ステップS341以降の処理手順を再実行する。こうして、iがNよりも大きくなったならば(ステップS345否定)、補正量決定部31は、元の処理に復帰する。
【0081】
第三領域時刻補正決定手段によって補正量を算出する場合、補正量決定部31は、図16に示すように、まず、変数iを2k+mに設定する(ステップS350)。そして、iが0であれば(ステップS351肯定)、補正量決定部31は、以下の式(17)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS352)。
【0082】
【数17】

【0083】
また、iが、1≦i≦mを満たす場合は(ステップS351否定、ステップS353肯定)、補正量決定部31は、以下の式(18)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS354)。
【0084】
【数18】

【0085】
また、iが、m+1≦i≦kを満たす場合は(ステップS351否定、ステップS353否定、ステップS355肯定)、補正量決定部31は、以下の式(19)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS356)。
【0086】
【数19】

【0087】
また、iが、k+1≦i≦k+mを満たす場合は(ステップS351否定、ステップS353否定、ステップS355否定、ステップS357肯定)、補正量決定部31は、以下の式(20)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS358)。
【0088】
【数20】

【0089】
また、iが、k+m+1≦i≦2k+m−1を満たす場合は(ステップS351否定、ステップS353否定、ステップS355否定、ステップS357否定、ステップS359肯定)、補正量決定部31は、以下の式(21)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS360)。
【0090】
【数21】

【0091】
また、iが、i=2k+mを満たす場合は(ステップS351否定、ステップS353否定、ステップS355否定、ステップS357否定、ステップS359否定、ステップS361肯定)、補正量決定部31は、以下の式(22)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS362)。
【0092】
【数22】

【0093】
こうして、いずれかの式を用いて補正量δを算出した後、補正量決定部31は、iから1を減算して(ステップS363)、ステップS351以降の処理手順を再実行する。こうして、iが0よりも小さくなったならば(ステップS361否定)、補正量決定部31は、元の処理に復帰する。
【0094】
第四領域時刻補正決定手段によって補正量を算出する場合、補正量決定部31は、図17に示すように、まず、変数iをNに設定する(ステップS370)。そして、iが0であれば(ステップS371肯定)、補正量決定部31は、以下の式(23)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS372)。
【0095】
【数23】

【0096】
また、iが、1≦i≦kを満たす場合は(ステップS371否定、ステップS373肯定)、補正量決定部31は、以下の式(24)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS374)。
【0097】
【数24】

【0098】
また、iが、k+1≦i≦N−2kを満たす場合は(ステップS371否定、ステップS373否定、ステップS375肯定)、補正量決定部31は、以下の式(25)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS376)。
【0099】
【数25】

【0100】
また、iが、N−2k+1≦i≦N−kを満たす場合は(ステップS371否定、ステップS373否定、ステップS375否定、ステップS377肯定)、補正量決定部31は、以下の式(26)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS378)。
【0101】
【数26】

【0102】
また、iが、N−k+1≦i≦N−1を満たす場合は(ステップS371否定、ステップS373否定、ステップS375否定、ステップS377否定、ステップS379肯定)、補正量決定部31は、以下の式(27)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS380)。
【0103】
【数27】

【0104】
また、iが、i=Nを満たす場合は(ステップS371否定、ステップS373否定、ステップS375否定、ステップS377否定、ステップS379否定、ステップS381肯定)、補正量決定部31は、以下の式(28)を用いて、時点Ts+iτにおける時計の補正量δを算出する(ステップS382)。
【0105】
【数28】

【0106】
こうして、いずれかの式を用いて補正量δを算出した後、補正量決定部31は、iから1を減算して(ステップS383)、ステップS371以降の処理手順を再実行する。こうして、iが0よりも小さくなったならば(ステップS381否定)、補正量決定部31は、元の処理に復帰する。
【0107】
図16または図17に示した手順を実行することにより、図18に示す例のように各時点における時計の補正量が決定される。Nがkの2倍より大きい場合、τが時刻補正期間よりも十分に短いため、時刻補正期間の始期部分と終期部分の補正量の変化を穏やかにすることにより、周波数安定度の劣化を抑止することができる。
【0108】
時計補正装置30が実行する時計補正処理の処理手順については、実施例1で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
【0109】
なお、本実施例で時計の補正量δを算出するものとして示した数式は一例であり、同様の効果を得ることができるものであれば、他の数式を用いてもよい。また、処理を容易にするため、k=1、すなわち、τ=τとしてもよい。
【0110】
また、本実施例では、第一領域時刻補正決定手段、第二領域時刻補正決定手段、第三領域時刻補正決定手段、または、第四領域時刻補正決定手段のいずれかを選択して実行することとなっているが、これらが4つとも選択可能になっている必要はない。例えば、第一領域時刻補正決定手段のみが実行可能となっていてもよいし、第二領域時刻補正決定手段のみが実行可能となっていてもよい。また、図19に示すように、時刻補正用数列決定手段と第三領域時刻補正決定手段のみが実行可能となっていてもよいし、図20に示すように、時刻補正用数列決定手段と第四領域時刻補正決定手段のみが実行可能となっていてもよい。
【0111】
上述してきたように、本実施例では、kとNの大小関係に応じた方式で補正量の算出を実行することとしたので、時計補正方法を最適化することができる。
【実施例4】
【0112】
上記の各実施例で示した時計補正装置10、時計補正装置20、時計補正装置30の機能は、ソフトウェアによっても実現することもできる。本実施例では、時計補正装置10等の機能をソフトウェアとして実装した時計補正プログラム171を実行するコンピュータの一例を示す。
【0113】
図21は、時計補正プログラム171を実行するコンピュータ100を示す機能ブロック図である。このコンピュータ100は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)110と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置120と、各種情報を表示するモニタ130と、記録媒体からプログラム等を読み取る媒体読取り装置140と、ネットワークを介して他のコンピュータとの間でデータの授受を行うネットワークインターフェース装置150と、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)160と、ハードディスク装置170と、時計装置180とをバス190で接続して構成される。
【0114】
そして、ハードディスク装置170には時計補正プログラム171が記憶される。時計補正プログラム171は、上述した補正量決定部11、補正量決定部21、または、補正量決定部31のいずれかの機能を有する補正量決定部172と、時計制御部12、時計制御部22、または、時計制御部32のいずれかの機能を有する時計制御部173とを含む。
【0115】
そして、CPU110が時計補正プログラム171をハードディスク装置170から読み出してRAM160に展開することにより、時計補正プログラム171は、時計補正プロセス161として機能するようになる。そして、時計補正プロセス161は、各種情報等を適宜RAM160上の自身に割り当てられた領域に展開し、この展開したデータ等に基づいて各種データ処理を実行して、時計装置180を制御する。
【0116】
なお、上記の時計補正プログラム171は、必ずしもハードディスク装置170に格納されている必要はなく、CD−ROM等の記憶媒体に記憶されたこのプログラムを、コンピュータ100が読み出して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等を介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータ(またはサーバ)等にこのプログラムを記憶させておき、コンピュータ100がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
【0117】
なお、上述した各実施例で示した発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができ、また、各実施例で示した発明を適宜組み合わせて利用することもできる。例えば、τが比較的大きい場合は、上述した方法で決定された補正量を、線形補間、スプライン補間、ラグランジュ補間、その他任意の補間方法を用いて、τの間の時点の補正量を求めて時計の時刻を補正することとしてもよい。
【符号の説明】
【0118】
1 時計装置
10、20、30 時計補正装置
11、21、31 補正量決定部
12、22、32 時計制御部
100 コンピュータ
110 CPU
120 入力装置
130 モニタ
140 媒体読取り装置
150 ネットワークインターフェース装置
160 RAM
161 時計補正プロセス
170 ハードディスク装置
171 時計補正プログラム
172 補正量決定部
173 時計制御部
180 時計装置
190 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の期間に時計の時刻をΔだけ補正する時計補正装置によって実行される時計補正方法であって、
前記時計補正装置が、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、周波数安定度が所定以上劣化しないように決定する補正量決定工程と、
前記時計補正装置が、前記補正量決定工程において決定された単位時間毎の補正量にしたがって、前記時計の時刻の進行を制御する時計制御工程と
を含んだことを特徴とする時計補正方法。
【請求項2】
前記補正量決定工程は、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、前記所定の期間の開始時点または終了時点に近い時点ほど前後の時点との補正量の差が小さくなるように決定することを特徴とする請求項1に記載の時計補正方法。
【請求項3】
前記補正量決定工程は、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、三角関数を利用して、0からΔまで補正量が変化し、かつ、前記所定の期間の開始時点または終了時点に近い時点ほど前後の時点との補正量の差が小さくなるように決定することを特徴とする請求項2に記載の時計補正方法。
【請求項4】
前記補正量決定工程は、前記所定の期間の長さと周波数安定度の算出の基準となる時間の長さの関係に応じた異なる方式によって、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の時計補正方法。
【請求項5】
前記補正量決定工程は、周波数安定度の算出の基準となる時間の長さが前記所定の期間の長さよりも長い場合は、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量をΔの半分の大きさに決定することを特徴とする請求項4に記載の時計補正方法。
【請求項6】
前記補正量決定工程は、前記所定の期間の開始時刻である時点Tsから前記所定の期間の終了時刻である時点Teまでの期間が単位時間τ0のN倍(ただし、Nは整数)である場合に、前記単位時間τ0のk倍(ただし、kは整数)である時間τでの周波数安定度を高めるために、時点Ts+iτ0の時計の補正量δi(ただし、iは整数)を、
δi=0 (i=0の場合)
δi=2δi+k/3−δi+2k/6 (1≦i≦kの場合)
δi=((4−bi)δi+k−2δi+2k)/(2(ai+1)) (k+1≦i≦N−2kの場合)
δi=((4−bi)δi+k−2Δ)/(2(ai+1)) (N−2k+1≦i≦N−kの場合)
δi=−(bi−2)Δ/(2(ai+1)) (N−k+1≦i≦N−1の場合)
δi=Δ (i≦Nの場合)
ただし、k+1≦i≦2kの場合、
ai = 7/3
bi = −8/3
ci = 5/6
また、2k+1≦i≦Nの場合、
ai=4+ci−k−(4−bi−k)2/(4(ai−k+1))
bi=−4+(4−bi−k)/(ai−k+1)
ci=ai−k/(ai−k+1)
を演算することによって決定することを特徴とする請求項1または2に記載の時計補正方法。
【請求項7】
所定の期間に時計の時刻をΔだけ補正する時計補正装置であって、
前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、周波数安定度が所定以上劣化しないように決定する補正量決定手段と、
前記補正量決定手段によって決定された単位時間毎の補正量にしたがって、前記時計の時刻の進行を制御する時計制御手段と
を含んだことを特徴とする時計補正装置。
【請求項8】
前記補正量決定手段は、前記所定の期間内の単位時刻毎に前記時計の時刻を補正する補正量を、0からΔまで補正量が変化し、かつ、前記所定の期間の開始時点または終了時点に近い時点ほど前後の時点との補正量の差が小さくなるように決定することを特徴とする請求項7に記載の時計補正装置。
【請求項9】
前記補正量決定手段は、前記所定の期間の開始時刻である時点Tsから前記所定の期間の終了時刻である時点Teまでの期間が単位時間τ0のN倍(ただし、Nは整数)である場合に、前記単位時間τ0のk倍(ただし、kは整数)である時間τでの周波数安定度を高めるために、時点Ts+iτ0の時計の補正量δi(ただし、iは整数)を、
δi=0 (i=0の場合)
δi=2δi+k/3−δi+2k/6 (1≦i≦kの場合)
δi=((4−bi)δi+k−2δi+2k)/(2(ai+1)) (k+1≦i≦N−2kの場合)
δi=((4−bi)δi+k−2Δ)/(2(ai+1)) (N−2k+1≦i≦N−kの場合)
δi=−(bi−2)Δ/(2(ai+1)) (N−k+1≦i≦N−1の場合)
δi=Δ (i≦Nの場合)
ただし、k+1≦i≦2kの場合、
ai = 7/3
bi = −8/3
ci = 5/6
また、2k+1≦i≦Nの場合、
ai=4+ci−k−(4−bi−k)2/(4(ai−k+1))
bi=−4+(4−bi−k)/(ai−k+1)
ci=ai−k/(ai−k+1)
を演算することによって決定することを特徴とする請求項7または8に記載の時計補正装置。
【請求項10】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の前記時計補正装置としてコンピュータを機能させることを特徴とする時計補正プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−102734(P2011−102734A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257215(P2009−257215)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】