説明

暖房装置

【課題】 任意の場所の暖房装置として使用でき、しかもクリーンで健康な暖房効果を提供する。
【解決手段】 自己制御性のある半導体ヒーターを熱源として、特殊セラミックスパウダー不織布を使用することにより、遠赤外線による輻射熱を提供する暖房装置。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
この発明は、室内の暖房において、任意の部分に設置可能の暖房装置に関する。コンパクトで遠赤外線、マイナスイオン、アルファー波を発生する暖房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、室内の暖房は、電気、ガス、灯油ストーブなど直接熱を発生させる暖房器具によりなされている。またエアコンなど部屋の空気を熱して暖める暖房装置によりなされている。しかしながら、直接暖房はヤケドの心配と室内の空気を汚染させて健康を阻害する恐れがある。またエアコンも上下の温度差があり、チリ、ホコリが舞い上がり健康を阻害する恐れがある。最近は面発熱体や温水パイプを床下に敷設する床暖房装置が使われている。しかしながら、床暖房は、低湿やけどの可能性があり、家具の置き場所が制限される欠点がある。
【0003】
また夏場、事務所など膝下、足元がクーラーで冷え過ぎて、健康を害する例が増えている。膝下の部分暖房の欲求があるが、現在の暖房機などは設置場所に制限があり、任意の場所に設置できる省スペースの暖房装置は見当たらない。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、このような状況に鑑み考案されたもので、暖房装置としてコンパクトな寸法(厚み15mm×幅300mm×長さ900mm)で、特殊な取付け金具により任意な場所に設置でき、しかも遠赤外線の輻射熱によりクリーンで安全な暖房装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するこの発明は、自己制御半導体ヒーターに特殊セラミックスパウダーを含浸させた不織布と保温用反射板を積層した暖房装置において、遠赤外線、マイナスイオン、アルファー波などを発生させることを特徴とする暖房装置に関わるものである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下添付の図面に従って、この発明を詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施例に係る暖房装置を示す断面図、図2は,自己制御発熱体の構成を示す斜視図、図3は、暖房装置の取付けを示す金具の断面図、図4は、壁、建具の側面に取付ける暖房装置を示す説明図、図5は、机、座卓等に暖房装置を取付けた状態を示す説明図、図6は、特殊セラミックパウダーを含浸させた不織布を使用を示す説明図、図7は、床上に暖房装置を設置することにより足下より身体を暖める効果を示す説明図である。
【0007】
図1に示すこの発明の暖房装置10は、木質合板2の溝3に自己制御発熱体1を挟み込み、両面に重ねるように保温用反射アルミ板3と保温用反射ステンレス板4を接着し、難燃性保温ウレタン5と特殊セラミックス・パウダー含浸の不織布6を積層することにより構成される。
【0008】
図2に示す自己制御性半導体発熱体1は、ニクロム線タイプではなく、架橋性ポリマーと導電性カーボンとの特殊な配合からなっている。温度が高くなるとポリマーが膨脹してカーボンの結合が密になるため、抵抗値が増大して電流が流れにくくなり、電力が減少し、温度が低くなるとポリマーが収縮してカーボンの結合が粗くなる。この減少が抵抗値を減衰させ、電流が流れやすくなることで電力が増加するという特性を持っている。
【0009】
図3に示す接合金具8−A,8−Bは、摂氏マイナス100度からプラス135度まで変形しない特殊の機能樹脂で作られている。断面形状がA+Bに示すように相互に嵌め込む形になっている。
【0010】
図4に示す暖房装置10に取付けた接合金具8−Aの位置に合わせた壁W,建具Tの側面に接合金具8−Bを取付け、暖房装置10を嵌め込むことで遠赤外線暖房が得られる。
【0011】
図5に示す机D,座卓ZDの天板の下部・裏側Tに接合金具8−Bを取付け、暖房装置10に付けた接合金具8−Aを嵌め合せることで遠赤外線暖房が得られる。
【0012】
図6に示す特殊セラミックスパウダーを含浸した不織布6を暖房装置を付けた机D、座卓ZDの上に被せることにより、遠赤外線暖房との相乗効果が発生することになる。
【0013】
図7に示す暖房装置10を床上に設置することにより足下より身体を暖める足温機効果が得られる。
【0014】
本発明の暖房装置の発熱体は、従来使われているニクロム線タイプや面状発熱体とは違う、半導体ヒーターを使用しているので、その半導体ヒーターによって無駄のない熱効率が得られる。自動的に電気量を増減する自己制御性半導体ヒーターにより、プレカー工事の必要が無く、工事経費の節減が実現する。
【0015】
本発明の暖房装置は、特殊セラミックスパウダーの不織布を通過する遠赤外線の効果に加えて、マイナスイオン効果、アルファー波効果が得られる。
【0016】
本発明の暖房装置は、座卓の内部に設置でき、特殊のセラミックスパウダーを含浸した不織布を被せることにより、膝・腰の関節を内部から暖め、血行を良くする効果が得られる。
【実施例】
【0017】
この実施例で用いた暖房装置の本体10の原料および接合金具は次の通りである。

【発明の効果】
【0018】
以上図示し説明したように、この発明の暖房装置においては、特殊半導体ヒーターをはじめ全ての材料を標準化し、ユニット形式で簡単に設置できるので、工事必要時間の短縮、工事経費の節減が実現する。また壁面、家具の一部に簡単に設置できるので、トイレ暖房、浴室暖房も容易であり、3種の波長「遠赤外線」、「マイナスイオン」、「アルファー波」が自然放出されるので、健康促進に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 暖房装置を構成する断面図
【図2】 自己制御発熱体の構成図
【図3】 暖房装置を取付けるための金具の断面図
【図4】 壁、建具の側面に設置する暖房装置の説明図
【図5】 机、座卓などに暖房装置を取付けた説明図
【図6】 特殊セラミックパウダーを含浸させた不織布を使用の説明図
【図7】 暖房装置を床上に設置した足温機の説明図
【符号の説明】
1. 発熱体
2. 合板
2−A 合板の溝
3. アルミ板
4. ステンレス板
5. 難燃ウレタン
6. 特殊セラミッスパウダー含浸不織布
7. 木枠
8. 取付け金具
10. 暖房装置
H 発熱導体
C メッキ銅編組
J 絶縁用ジャケット
W 壁
T 建具
D デスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
暖房装置において、放射線架橋ポリマーと導電性カーボンとの特殊な配合からなる抵抗体素子により自己制御性のある半導体ヒーターを使用することを特徴とする暖房装置。
【請求項2】
暖房装置において、表面に貼った特殊セラミックパウダーを含浸させた不織布により、遠赤外線、マイナスイオン、アルファー波を発生させることを特徴とする暖房装置。
【請求項3】
暖房装置において、発熱体を中核にして保温用反射板、難燃性断熱材、特殊パウダー含浸不織布を積層して木製等の枠材に組み込み単体で構成することを特徴とする暖房装置。
【請求項4】
暖房装置において、木製等の枠材に組み込んだ単体の暖房装置に脱着自在の接合金具の一方を取付け、接合する相手の金具を壁面、家具の側面、机の下部に取付け、任意の場所に設置することを特徴とする暖房装置。
【請求項5】
暖房装置において、暖房装置を設置した机又は座卓の上に、特殊セラミックパウダーを含浸させた特殊の不織布をカバーすることにより、暖房効果を増大させることを特徴とする暖房装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−261692(P2010−261692A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−131398(P2009−131398)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(597071205)
【出願人】(509151223)
【出願人】(509151485)
【出願人】(509151496)
【出願人】(509151500)
【上記1名の代理人】
【識別番号】597071205
【氏名又は名称】金井 禧衛
【Fターム(参考)】