説明

書込みヘッド消磁装置

【課題】電流が最早流れていなくとも磁化されたままになることもある小型の誘導ヘッドをクリアする方式並びにH字形回路で残留磁化をもつ誘導ヘッドをクリアする簡単で安価な方式を提供すること。
【解決手段】駆動回路を有し、その駆動回路が少なくともトランジスタ1つ及びその駆動回路に切換え可能に接続されたランプダウン電圧源を含み、それによってランプダウン電圧源がトランジスタに接続されたときランプダウン電圧源によりトランジスタの電圧が、その閾値電圧より引き下げられる誘導負荷のための消磁装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気誘導ヘッドに関し、具体的には磁気誘導ヘッドの残留磁化及び残留磁束を削除又は削減することに関する。
【背景技術】
【0002】
磁気ディスク・ドライブには、磁気ディスクにデータを書き込むための磁気誘導ヘッドが一般的に使用されている。磁気ヘッドの誘導コイルに書込み電流を流すことによって磁気ヘッドを作動させ、その電流の方向を反転させることによってヘッドが生成した磁界を反転させる。ヘッド内の磁界の反転はディスクの磁気双極子に変化を誘導し、これがデータに相当する。コイルを通して対向する方向に電流を駆動するために普通に使用される電流駆動回路にはいくつかのタイプがあるが、一般的な回路の1つがH字形ブリッジ回路である。H字形回路は、4つのトランジスタ・スイッチを使用し、それらを動作させて回路の交互に動作するスイッチの対を通る書込み電流の方向を決める。
【0003】
性能を最適化するために、書込みヘッドから残留磁化及び残留磁束を定期的に消去することによって誘導ヘッドをクリアする必要がある。書込みヘッドの残留磁化及び残留磁束は、書込みヘッドの電源が切れているとしても読取りヘッドに極性を与え又は読取りヘッドを附勢し、データを消去することもある。
【0004】
情報は、誘導ヘッドをディジタル情報の1及び0に対応する2つの状態のうちの1つに置くことによって書き込まれる。通常、誘導ヘッドはヘッドへの電流を遮断することによってクリアされる。しかし磁気記録ヘッド寸法が減少してきているのにしたがって、磁極の形状異方性 が、電流を遮断した後であってもヘッドを磁化したままにすることがある。これが、ディスク上で意図せざるデータの消去をもたらす。
【0005】
交流でかつ減少する磁界を磁性材料に与えるとその材料の磁気誘導全体をかなり少ない値に減少させ、時にはゼロにし、その結果材料が本質的に消磁されることが知られている。時として交流(AC)消去と呼ばれるこの方法は、過去、金属製工具の消磁及び大量の磁気テープの消磁など工業への応用分野で使われていた。一般的に、目的物に与えられた磁界は、その目的物を磁界の源から離すことにより減少する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、もはや電流が誘導ヘッドに流れていなくとも磁化されたままになることもある小型の誘導ヘッドをクリアする方式を見出すことが望ましい。H字形回路で残留磁化をもつ誘導ヘッドをクリアする簡単で安価な方式を見出すことも望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態のよれば、ランプダウン電圧源を含む回路がスイッチによってH字形ブリッジ回路に接続されている。回路が動作すると、その回路は繰り返しヘッド電流の極性を切り替え、一方でヘッド電流を減少もさせる。これが、H字形ブリッジ回路の出力ドライバのゲート電圧を徐々に電源電圧に近づけ、それによって誘導書込みヘッドが消磁する。この実施形態は、誘導ヘッドをクリアするためにH字形回路に追加することができる簡単で安価な回路を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、H字形に接続されたトランジスタQ1、Q2、Q3及びQ4を備えるH字形ブリッジを示しており、そのH字形ブリッジではトランジスタQ1及びQ3がH字の足の一つ、トランジスタQ2、Q4がH字のもう一方の足を形成し、磁気誘導ヘッドの誘導コイルLが負荷端子4、6を経由してH字の中心を横切って接続されている。図に示した実施形態では、トランジスタQ1及びQ2がPMOS電界効果トランジスタで、そのソースは正の電源Vdd1に接続され、トランジスタQ3及びQ4がNMOS電界効果トランジスタで、そのソースは負の電源Vss2に接続されている。トランジスタQ1及びQ3のドレインは一緒に負荷端子4に、トランジスタQ2及びQ4のドレインは一緒に負荷端子6に接続されている。
【0009】
トランジスタQ1〜Q4のゲートは、論理インバータに接続されている。トランジスタQ1のゲートはインバータ10の出力に、トランジスタQ2のゲートはインバータ20の出力に、トランジスタQ3のゲートはインバータ30の出力に、トランジスタQ4のゲートはインバータ40の出力に接続されている。インバータ10の入力はインバータ12の出力に接続され、インバータ20の入力はインバータ22の出力に接続され、インバータ30の入力はインバータ32の出力に接続され、インバータ40の入力はインバータ42の出力に接続されている。インバータ12、22、32及び42の入力は、H字形ブリッジ回路を制御する論理信号に接続されている。
【0010】
インバータ10、12、20及び22は、Vdd1に接続された上側電圧供給源(upper supply voltage)及びVss1に接続された下側電圧供給源(lower supply voltage)を有する。インバータ30、32、40及び42はVdd2に接続された上側電圧供給源及びVss2に接続された下側電圧供給源を有する。
【0011】
図1に示す回路は、それぞれ正及び負の端子をもつ4つのランプダウン電圧源も含む。ランプダウン電圧源14の正の端子はインバータ10の下側電圧供給源に接続されている。その端子は、スイッチ16を介してインバータ12の下側電圧供給源及びVss1にも接続されている。ランプダウン電圧源14の負の端子は、スイッチ18を介してVdd1、インバータ10の上側電圧供給源及びインバータ12の上側電圧供給源に接続されている。同様に、ランプダウン電圧源24の正の端子は、インバータ20の下側電圧供給源に接続されている。その端子は、スイッチ26を介してインバータ22の下側電圧供給源及びVss1にも接続されている。ランプダウン電圧源24の負の端子は、スイッチ28を介してVdd1、インバータ20の上側電圧供給源及びインバータ22の上側電圧供給源に接続されている。
【0012】
ランプダウン電圧供給源34の負の端子は、インバータ30の上側電圧供給源に接続されている。その端子は、スイッチ36を介してインバータ32の上側電圧供給源及びVdd2にも接続されている。ランプダウン電圧供給源34の正の端子は、スイッチ38を介してVss2、インバータ30の下側電圧供給源及びインバータ32の下側電圧供給源に接続されている。ランプダウン電圧供給源44の負の端子は、インバータ40の上側電圧供給源に接続されている。その端子はスイッチ46を介してインバータ42の上側電圧供給源及びVdd2にも接続されている。ランプダウン電圧供給源44の正の端子は、スイッチ48を介してVss2、インバータ40の下側電圧供給源及びインバータ42の下側電圧供給源に接続されている。
【0013】
図1に示すH字形ブリッジ回路が通常動作をしている間、スイッチ16、26、36及び46は閉じており、スイッチ18、28、38及び48は開いている。この通常動作モードではこのH字形ブリッジ回路は、普通のH字形ブリッジ回路の様に機能する。しかし、回路がその消磁モードに切り替わるとスイッチが反転し、それによってスイッチ16、26、36及び46が開かれ、スイッチ18、28、38及び48が閉じられる。その結果インバータ10及び20の下側供給電圧(lower supply voltage)はVdd1に斜行し、トランジスタQ1及びQ2のゲート電圧をVdd1にする。トランジスタQ1のソース及びトランジスタQ2のソースは、Vdd1に接続されているのでトランジスタQ1及びトランジスタQ2のゲート〜ソース間電圧がその閾値電圧より下がりトランジスタQ1及びQ2はカットオフとなる。同様にインバータ30及び40の上側供給電圧(upper supply voltage)がVss2に斜行し、トランジスタQ3及びQ4のゲート電圧をVss2にする。トランジスタQ3のソース及びトランジスタQ4のソースは、Vss2に接続されているのでトランジスタQ3及びトランジスタQ4のゲート〜ソース間電圧がその閾値電圧より下がりトランジスタQ3及びQ4はカットオフとなる。
【0014】
図2A及び2Bは、図1に示す回路の時間に対する電流及び電圧を線形ランプダウン電圧源を使用して比較したものである。図2Aは電流プロファイルであり、そのx軸として時間を、そのy軸として電流を有する。電流が、時間に対してどのように振動し、ゼロにまで減少するかが示されている。図2Bは電圧プロファイルであり、そのx軸として時間を、そのy軸として電圧を有する。電圧の直線的な変化が、図2Aに示す減少する電流にどのように対応するかが示されている。
【0015】
図3は、ランプダウン電圧源としてRC回路を使用してどのように本発明を実施できるかを示している。図3は、図1と同じであるが、RC回路がランプダウン電圧源に替わっている。図3は、H字形に接続されたトランジスタQ1、Q2、Q3及びQ4を備えるH字形ブリッジを示しており、トランジスタQ1及びQ3がH字の足の一つ、トランジスタQ2、Q4がH字のもう一つの足を形成し、誘導式磁気ヘッドの誘導コイルLが負荷端子104、106を経由してH字の中心を横切って接続されている。図面に示した実施形態では、トランジスタQ1及びQ2がPMOS電界効果トランジスタで、そのソースは正の電源Vdd1に接続され、トランジスタQ3及びQ4がNMOS電界効果トランジスタで、そのソースは負の電源Vss2に接続されている。トランジスタQ1及びQ3のドレインは一緒に負荷端子104に、トランジスタQ2及びQ4のドレインは一緒に負荷端子106に接続されている。
【0016】
トランジスタQ1〜Q4のゲートは、論理インバータに接続されている。トランジスタQ1のゲートはインバータ110の出力に、トランジスタQ2のゲートはインバータ120の出力に、トランジスタQ3のゲートはインバータ130の出力に、トランジスタQ4のゲートはインバータ140の出力に接続されている。インバータ110の入力はインバータ112の出力に接続され、インバータ120の入力はインバータ122の出力に接続され、インバータ130の入力はインバータ132の出力に接続され、インバータ140の入力はインバータ142の出力に接続されている。インバータ112、122、132及び142の入力は、H字形ブリッジ回路の外部回路に接続されている。
【0017】
インバータ110、112、120及び122は、Vdd1に接続された上側電圧供給源(upper supply voltage)及びVss1に接続された下側電圧供給源(lower supply voltage)を有する。インバータ130、132、140及び142はVdd2に接続された上側電圧供給源及びVss2に接続された下側電圧供給源を有する。
【0018】
図1に示した回路のランプダウン電圧源の替わりに、図3に示した回路はRC回路を有する。抵抗113及びキャパシタ115がその一端でVdd1、インバータ110の上側電圧供給源及びインバータ112の上側電圧供給源に接続されている。抵抗113及びキャパシタ115のもう一方の端部はインバータ110の下側電圧供給源及びスイッチ116の一端に接続されている。スイッチ116のもう一方の端部はインバータ112の下側電圧供給源及びVss1に接続されている。抵抗123及びキャパシタ125がその一端でVdd1、インバータ120の上側電圧供給源及びインバータ112の上側電圧供給源に接続されている。抵抗123及びキャパシタ125のもう一方の端部はインバータ120の下側電圧供給源及びスイッチ126の一端に接続されている。スイッチ126のもう一端はインバータ122の下側電圧供給源及びVss1に接続されている。抵抗133及びキャパシタ135がその一端でVss2、インバータ130の下側電圧供給源及びインバータ132の下側電圧供給源に接続されている。抵抗133及びキャパシタ135のもう一方の端部はインバータ130の上側電圧供給源及びスイッチ136の一端に接続されている。スイッチ136のもう一端はインバータ132の上側電圧供給源及びVdd2に接続されている。抵抗143及びキャパシタ145がその一端でVss2、インバータ140の下側電圧供給源及びインバータ142の下側電圧供給源に接続されている。抵抗143及びキャパシタ145のもう一方の端部はインバータ140の上側電圧供給源及びスイッチ146の一端に接続されている。スイッチ146のもう一端はインバータ142の上側電圧供給源及びVdd2に接続されている。
【0019】
図3に示すH字形ブリッジ回路が通常動作をしている期間、スイッチ116、126、136及び146は閉じており、インバータは全て普通に駆動されている。この通常動作モードではこのH字形ブリッジ回路は、普通のH字形ブリッジ回路の様に機能する。しかし、回路がその消磁モードに切り替わるとスイッチ116、126、136及び146は開く。その結果インバータ110及び120の下側供給電圧がVdd1に斜行し、トランジスタQ1及びQ2のゲート電圧をVdd1にする。トランジスタQ1のソース及びトランジスタQ2のソースは、Vdd1に接続されているのでトランジスタQ1及びQ2のゲート〜ソース電圧がその閾値電圧より下がりトランジスタQ1及びQ2はカットオフとなる。同様にインバータ130及び140の上側供給電圧がVss2に斜行し、トランジスタQ3及びQ4のゲート電圧をVss2にする。トランジスタQ3のソース及びトランジスタQ4のソースは、Vss2に接続されているのでトランジスタQ3及びトランジスタQ4のゲート〜ソース間電圧がその閾値電圧より下がりトランジスタQ3及びQ4はカットオフとなる。
【0020】
供給電圧に斜行する速度は、RC回路の時定数で決まる。図4は、抵抗及びキャパシタをスイッチで切り替え可能に回路に接続することによって、回路にプログラム可能性を加えることができることを示している。時定数、したがって電圧が電源に斜行する速度は、抵抗及びキャパシタを回路に追加するか回路から取り去ることにより制御できる。図4には、3つの抵抗及び3つのキャパシタが示されているが、任意の数のキャパシタ及び抵抗を追加して所望の程度まで電圧の傾き(voltage ramp)を制御することができる。
【0021】
図5、6及び7は、トランジスタQ1〜Q4を通る電流をゼロにするために必要な時間を、RC回路の時定数を変えるために電圧源の抵抗及びキャパシタを変更することによってどのように変えることができるか表示している。図5は、2ナノ秒の時定数をもつ回路に対する電流プロファイル及び電圧の変化を示している。図6は、5ナノ秒の時定数をもつ回路に対する電流プロファイル及び電圧の変化を示している。図7は、10ナノ秒のRC時定数をもつ回路に対する電流プロファイル及び電圧の変化を示している。図5、6及び7を比較すれば分かるようにRCの時定数が大きいと電流の転移(transition)の回数がより大きくなり、したがって消磁がより完全に行われる。しかしより多くの多くの時間量が必要である。消磁に要する時間量と消磁の完全さとの間の妥協点(trade−off)は設計パラメータであり、プログラム可能なRCの時定数を有することにより容易に選定することができる。
【0022】
したがって本発明は、H字形ブリッジ回路に簡単な追加を行い、その出力段階に最小限の変化を引き起こしている。書込みヘッドを消磁するのに必要な時間量は、RC回路の時定数だけに依存する。
【0023】
本発明を、好ましい実施形態を参照して説明してきたが、当業者ならば本発明の精神及び範囲から逸脱することなく形式的にも具体的にも変更を行うことができることを理解するであろう。具体的には、本発明のいくつかの形態が、ディスクリート素子の形で説明されているが回路を縮小して集積回路(IC)の形態で実行するのが好ましいことが理解されよう。したがって「装置」及び同等の術語は、その最も広範な文脈で理解され、機能的な構成要素として好都合に説明されているICの部分並びにディスクリート装置をも含めるべきである。同様に本発明のいくつかの形態は、やはりディスクリート装置によっても実施できる論理的なゲート及びチップに関して説明されるが全て本発明の範囲及び精神の中にある。同様に本発明は、制御領域(ゲート)及び複数の被制御領域(ソース及びドレイン)を有するMOSトランジスタ装置を採用している例示的な実施形態に関して説明されてきた。当業者ならば本発明の原理が、制御および被制御領域又は端子を有するこの他の能動的な装置を採用する回路に適用可能であることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】電磁誘導ヘッドを消磁するための回路を含む、誘導ヘッドを駆動するためのH字形ブリッジ回路の回路図である。
【図2A】図1に示す回路を使用するH字形ブリッジの電流プロファイルを示す図である。
【図2B】図1に示す回路を使用するH字形ブリッジの電圧プロファイルを示す図である。
【図3】ランプダウン電圧源としてRC回路を使用する本発明の一実装形態を示す図である。
【図4】図3に示すRC回路に対してどのようにプログラム能力を加えられるかを例示する図である。
【図5】図3に示す回路の電流プロファイル及び電圧プロファイルを示す図である。
【図6】図3に示す回路の電流プロファイル及び電圧プロファイルを示す図であるが、図5に示すものとは異なる時定数を有するものの図である。
【図7】図3に示す回路の電流プロファイル及び電圧プロファイルを示す図であるが、図5及び図6に示すものとは異なる時定数を有するものの図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘導負荷のための消磁装置であって、
制御領域、第1の被制御領域、第2の被制御領域及び閾値電圧を有し、前記第1の被制御領域が電源に接続され、前記第2の被制御領域が前記誘導負荷に接続された少なくとも1つのトランジスタを含む駆動回路と、
前記トランジスタの前記制御領域に接続され、命令された消磁モードへの切替えに応答して前記制御領域と前記第1の被制御領域との間の電圧を前記閾値電圧より低くするように動作可能なランプダウン電圧源と、
を備える消磁装置。
【請求項2】
前記トランジスタが電界効果トランジスタである請求項1に記載の消磁装置。
【請求項3】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記制御領域が前記ゲートである請求項1に記載の消磁装置。
【請求項4】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記第1の被制御領域がソースである請求項1に記載の消磁装置。
【請求項5】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記第2の被制御領域がドレインである請求項1に記載の消磁装置。
【請求項6】
前記ランプダウン電圧源がRC回路である請求項1に記載の消磁装置。
【請求項7】
前記ランプダウン電圧源がプログラム可能である請求項1に記載の消磁装置。
【請求項8】
前記誘導負荷が書込みヘッドである請求項1に記載の消磁装置。
【請求項9】
前記駆動回路がH字形ブリッジ回路である請求項1に記載の消磁装置。
【請求項10】
誘導負荷から残留磁化を取り除くためのプロセスであって、
電圧源に接続された第1の被制御領域、前記誘導負荷に接続された第2の被制御領域及び閾値電圧を有するトランジスタの制御領域にランプダウン電圧源を切替え可能に接続する工程と、
命令された消磁モードへの切替えに応答し、ランプダウン電圧源を使用して減少し振動する電圧を前記制御領域に加え、前記減少し振動する電圧が、前記制御領域と前記第1の被制御領域の間にかかる電圧を前記トランジスタの閾値電圧より低くする工程
を含むプロセス。
【請求項11】
前記トランジスタが電界効果トランジスタである請求項10に記載のプロセス。
【請求項12】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記制御領域がゲートである請求項10に記載のプロセス。
【請求項13】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記第1の被制御領域がソースである請求項10に記載のプロセス。
【請求項14】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記第2の被制御領域がドレインである請求項10に記載のプロセス。
【請求項15】
前記ランプダウン電圧源がRC回路である請求項10に記載のプロセス。
【請求項16】
前記ランプダウン電圧源がプログラム可能である請求項10に記載のプロセス。
【請求項17】
前記誘導負荷が書込みヘッドである請求項10に記載のプロセス。
【請求項18】
書込みヘッドのための消磁装置であって、
制御領域、第1の非制御領域、第2の被制御領域及び閾値電圧を有し、前記第1の被制御領域が電源に接続され、前記第2の被制御領域が前記誘導書込みヘッドに接続されている少なくとも1つのトランジスタを含むH字形ブリッジ回路と、
前記トランジスタの前記制御領域に接続され、命令された消磁モードへの切替えに応答して前記制御領域と前記第1の被制御領域の間の電圧を前記閾値電圧より低くするように動作可能なランプダウン電圧源
を備える消磁装置。
【請求項19】
前記H字形ブリッジ回路が4つのトランジスタを有する請求項18に記載の消磁装置。
【請求項20】
前記トランジスタが電界効果トランジスタである請求項18に記載の消磁装置。
【請求項21】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記制御領域がゲートである請求項18に記載の消磁装置。
【請求項22】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記第1の被制御領域がソースである請求項18に記載の消磁装置。
【請求項23】
前記トランジスタが、ゲート、ソース及びドレインを有する電界効果トランジスタであり、前記第2の被制御領域がドレインである請求項18に記載の消磁装置。
【請求項24】
前記ランプダウン電圧源がRC回路である請求項18に記載の消磁装置。
【請求項25】
前記ランプダウン電圧源がプログラム可能である請求項18に記載の消磁装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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