説明

書込情報管理システム、書込情報管理方法及び書込情報管理プログラム

【課題】ブラウザに表示された画面において書き込みを実現し、この書き込みに基づいて編集された画面を閲覧者に提供するための書込情報管理システム、書込情報管理方法及び書込情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】クライアント端末20の制御部21は、URL要求により取得したHTML文書を表示する。そして、制御部21は、透明レイヤを生成し、書込処理を実行する。次に、透明レイヤ上の座標を特定し、ブラウザ上で書込座標を特定する。そして、制御部21は、HTML文書上の位置を特定して、書込情報を保存する。再度、URL要求を行なった場合、HTML文書を表示するとともに、書込情報を検索する。制御部21は、書込情報を取得した場合、透明レイヤを生成し、HTML文書上の位置に対応してブラウザ上で書込座標を特定する。そして、制御部21は、透明レイヤ上で書込座標を特定して書込情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラウザに表示された画面において書き込みを実現し、この書き込みに基づいて編集された画面を閲覧者に提供するための書込情報管理システム、書込情報管理方法及び書込情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本などの印刷物において気になる記載等にコメントやマークを付けることにより、書き込みを行なう場合がある。このようなコメントやマークにより、後から閲覧する場合にも効率的に内容を把握することができる。更に、このような印刷物を他者に閲覧させる場合においても、書き込みにより注意喚起することができる。
【0003】
また、今日、ネットワークを介して複数のコンピュータを接続して、コミュニケーションを行なう場合もある。この場合、コンピュータ端末において情報を共有しながら議論を進める場合もある。このような議論を効率的に行なうための技術も検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載された技術では、複数のクライアントの画面に表示したコンテンツをサーバに送信し、コンテンツを受信したサーバで、それぞれを統合し、複数のクライアントに配信し、各クライアントのコンテンツに重ね合わせて画面に表示させる。
【0004】
また、インターネットなどのネットワークを介して、様々なウェブページが提供されている。ウェブページに関する記録を残したい場合には、ブラウザ画面をプリントしたり、画像データに変換したりしてから書き込みをする必要があり、手間がかかっていた。このようなウェブページにおいて注解情報を提供するための技術も検討されている(例えば、特許文献2参照。)。この文献に記載された技術では、ウェブページブラウザにより底層にウェブページを開き、その上にXMLベクトル図形ウェブページ注解で覆う。このXMLベクトル図形ウェブページ注解にはユーザが作った注解層を含める。ユーザが他のユーザとウェブページ注解を共有する場合には、底層ウェブページのウェブサイト及びユーザに属する注解層を相手に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−31359号公報(第1頁、図1)
【特許文献2】特開2009−129401号公報(第1頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、ウェブページは情報源として広く活用されているが、ブラウザ画面に表示されるウェブページには書き込みを行なうことができない。上述した特許文献に記載されている技術を用いる場合においても、書き込みを行なう場合には書込内容のみならず、書き込みの位置も大切である。しかしながら、電子的なデータであるウェブページは、ブラウザ画面の出力形式の設定によって、コンテンツの配置が変化する場合がある。また、ウェブページの内容が更新されることも多い。このように配置や内容が変化している場合、先の書き込みを的確に表示しなければ、誤った情報を提供してしまう可能性もある。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、この目的は、ブラウザに表示された画面において、容易な書き込みを実現し、この書き込みに基づいて編集された画面を閲覧者に提供するための書込情報管理システム、書込情報管理方法及び書込情報管理プログ
ラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、文書識別子、書込先の要素配置と書込内容を含む書込情報を記憶する書込情報記憶手段と、制御手段を備えた書込情報管理システムであって、前記制御手段が、複数の要素から構成された構造化文書を表示する表示処理手段と、前記表示処理手段に表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設けるレイヤ制御手段と、前記書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した前記構造化文書における要素配置を特定し、前記構造化文書の文書識別子に関連付けて、前記要素配置と書込内容を含む書込情報を前記書込情報記憶手段に登録する書込登録手段と、前記要素配置に基いて前記書込内容を解析して表示する書込表示手段とを備えたことを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の書込情報管理システムにおいて、前記構造化文書を再表示する場合には、前記書込表示手段は、前記構造化文書の文書識別子に基づいて、前記書込情報記憶手段から書込情報を取得し、この書込情報の要素配置に基づいて書込内容を出力することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の書込情報管理システムにおいて、前記書込表示手段は、書込内容に基づいて、書き込みが行なわれた要素配置における前記構造化文書を編集した加工文書を生成し、この加工文書を出力することを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の書込情報管理システムにおいて、前記書込登録手段は、書き込みが行なわれたときの構造化文書の特定情報を更に書込情報に含めて前記書込情報記憶手段に登録し、前記構造化文書を再表示する場合には、再表示対象の構造化文書の特定情報と、前記書込情報記憶手段に記憶された構造化文書の特定情報とを比較し、前記書込表示手段は、特定情報が一致する場合に前記書込内容を編集することを要旨とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の書込情報管理システムにおいて、前記書込表示手段は、構造化文書の特定情報が一致しない場合には、注意喚起を出力することを要旨とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、文書識別子、書込先の要素配置と書込内容を含む書込情報を記憶する書込情報記憶手段と、制御手段を備えた書込情報管理システムを用いて書込情報を管理する方法であって、前記制御手段が、複数の要素から構成された構造化文書を表示する表示処理段階と、前記表示処理手段に表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設けるレイヤ制御段階と、前記書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した前記構造化文書における要素配置を特定し、前記構造化文書の文書識別子に関連付けて、前記要素配置と書込内容を含む書込情報を前記書込情報記憶手段に登録する書込登録段階と、前記要素配置に基いて前記書込内容を解析して表示する書込表示段階とを実行することを要旨とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、文書識別子、書込先の要素配置と書込内容を含む書込情報を記憶する書込情報記憶手段と、制御手段を備えた書込情報管理システムを用いて書込情報を管理するプログラムであって、前記制御手段を、複数の要素から構成された構造化文書を表示する表示処理手段、前記表示処理手段に表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設けるレイヤ制御手段、前記書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した前記構造化文書における要素配置を特定し、前記構造化文書の文書識別子に関連付けて、前記要素配置と書込内容を含む書込情
報を前記書込情報記憶手段に登録する書込登録手段、前記要素配置に基いて前記書込内容を解析して表示する書込表示手段として機能させることを要旨とする。
【0015】
(作用)
請求項1、6又は7に記載の発明によれば、制御手段が、複数の要素から構成された構造化文書を表示する。そして、表示処理手段に表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設ける。書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した構造化文書における要素配置を特定し、構造化文書の文書識別子に関連付けて、要素配置と書込内容を含む書込情報を書込情報記憶手段に登録する。そして、要素配置に基いて書込内容を解析して表示する。これにより、構造化文書に含まれる要素の位置に対応させて書込内容が登録されるので、構造化文書を表示する配置が変更された場合にも、書込が行なわれた位置を的確に特定して表示させることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、構造化文書を再表示する場合には、書込表示手段は、構造化文書の文書識別子に基づいて、書込情報記憶手段から書込情報を取得し、この書込情報の要素配置に基づいて書込内容を出力する。これにより、構造化文書を利用しながら、書込情報を、閲覧者に提供することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、書込表示手段は、書込内容に基づいて、書き込みが行なわれた要素配置における構造化文書を編集した加工文書を生成し、この加工文書を出力する。これにより、構造化文書を有効活用しながら、書き込みを反映させた文書を提供することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、書込登録手段は、書き込みが行なわれたときの構造化文書の特定情報を更に書込情報に含めて書込情報記憶手段に登録する。そして、構造化文書を再表示する場合には、再表示対象の構造化文書の特定情報と、書込情報記憶手段に記憶された構造化文書の特定情報とを比較する。ここで、書込表示手段は、特定情報が一致する場合に書込内容を編集する。書き込まれた後に、構造化文書が変更されているかどうかを確認して、変更がない場合のみ再表示させることにより、構造化文書における書込の不整合の発生を抑制することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、書込表示手段は、構造化文書の特定情報が一致しない場合には、注意喚起を出力する。これにより、誤った情報の提供を抑制することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、ブラウザに表示された画面において書き込みを実現し、この書き込みに基づいて編集された画面を閲覧者に提供するための書込情報管理システム、書込情報管理方法及び書込情報管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】HTML文書、ブラウザ画面、透明レイヤの関係の説明図。
【図3】書込情報記憶部に記録されたデータの説明図。
【図4】第1の実施形態の処理手順の説明図。
【図5】第1の実施形態の処理手順の説明図。
【図6】第1の実施形態における表示画面の説明図であって、(a)はHTML文書の表示、(b)は透明レイヤへの書き込み、(c)は書込情報の表示の説明図。
【図7】第2の実施形態の処理手順の説明図。
【図8】第2の実施形態における表示画面の説明図であって、(a)はHTML文書における部分的な切り出し処理、(b)はHTML文書における部分的な削除処理の説明図。
【図9】第3の実施形態の処理手順の説明図。
【図10】第3の実施形態における表示画面の説明図であって、(a)は透明レイヤへの書き込み、(b)は集計情報の表示の説明図。
【図11】第4の実施形態の処理手順の説明図。
【図12】第4の実施形態における表示画面の説明図であって、(a)はHTML文書の表示、(b)は透明レイヤへの書き込み、(c)は最初のスクロール表示、(d)は2回目のスクロール表示の説明図。
【図13】第5の実施形態の処理手順の説明図。
【図14】他の実施形態における表示画面の説明図。
【図15】他の実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1の実施形態>
以下、本発明を具体化した一実施形態を、図1〜図6に従って説明する。本実施形態では、図1に示すように、構造化文書としてのHTML(HyperText Markup Language )文書を、クライアント端末20において閲覧しながら書き込みを行ない、再度、このHTML文書を閲覧する場合には、書込情報に基づいて編集された画面を表示するサービスを提供するために、書込情報管理システムを用いる。この書込情報管理サービスにおいては、クライアント端末20においてウェブサーバ10からHTML文書(HTMLソースコード)を取得する。そして、このクライアント端末20のブラウザにおいて書き込みが行なわれた場合には、書込情報が書込管理サーバ30に蓄積される。
【0023】
このため、図1に示すように、クライアント端末20は、インターネット等のネットワークを介してウェブサーバ10や書込管理サーバ30に接続される。
ウェブサーバ10は、WWWシステムにおいて、情報送信を行なうコンピュータシステムである。このウェブサーバはHTML文書記憶部12を備えており、図2に示すHTML文書120を蓄積している。このHTML文書120はURLによって指定される。そして、ウェブサーバ10は、ブラウザなどのクライアントソフトウェアの要求に応じて、HTML文書120を、HTTPコネクションにより送信する。HTML文書120は、公知のように、要素は開始タグ、内容、終了タグの3つで構成されており、開始タグ・終了タグはそれぞれ<要素名>,</要素名>のように表現される。
【0024】
クライアント端末20は、ユーザが用いるコンピュータ端末である。クライアント端末20は、ネットワークを介してデータを送信する機能や、受信したデータを表示する機能等を有する。このため、このクライアント端末20は、制御部21、キーボード、マウス等の入力部23、ディスプレイ等の出力部24、通信部25等を備えている。
【0025】
クライアント端末20の制御部21は、制御手段(CPU、RAM、ROM等)を備え、後述する処理(表示処理段階、レイヤ制御段階、書込登録段階、書込表示段階等の各処理等)を行なう。そのための書込情報管理プログラムを実行することにより、制御部21は、図1に示すように、ブラウザ制御手段211、レイヤ制御手段212、書込登録手段213、書込表示手段214として機能する。
【0026】
ブラウザ制御手段211は表示処理手段として機能し、図2に示すように、出力部24にブラウザ画面500を表示する。そして、ブラウザ制御手段211は、ユーザが設定したURLに基づいて、ウェブサーバ10からHTML文書120を取得し、レイアウトを解析して出力部24に表示されたブラウザ画面500に出力する処理を実行する。
【0027】
レイヤ制御手段212は、図2に示すように、ブラウザ画面500の2次元座標に対応させて、書込可能レイヤとしての透明レイヤ400を配置する処理を実行する。この透明レイヤ400は、下層のブラウザ画面500を閲覧できるように、透過性を有するレイヤである。この透明レイヤ400において、ブラウザ画面500への書き込みを受け入れるとともに、ブラウザ画面500に重畳させて書込情報を表示させる。なお、HTML文書がブラウザ画面500に収まらない場合には、HTML文書を全表示させた場合の大きさに合わせて透明レイヤ400を生成する。そして、HTML文書の表示が拡大や縮小された場合には、レイヤ制御手段212は、HTML文書の表示に連動させて透明レイヤ400を拡大・縮小させる。
【0028】
書込登録手段213は、ブラウザ画面500に重畳された透明レイヤ400に書き込まれた書込情報を、HTML文書120に関連付けて保存する処理を実行する。この書込登録手段213には、書込情報の保存先の所在情報(ここでは、書込管理サーバ30の書込情報記憶部32のアドレス)を記憶させておく。
【0029】
書込表示手段214は、HTML文書120に関連付けられた書込情報を加工して、ブラウザ画面500に重畳された透明レイヤ400に表示する処理を実行する。この書込表示手段214には、書込情報の取得先の所在情報(ここでは、書込管理サーバ30の書込情報記憶部32のアドレス)を記憶させておく。
【0030】
書込管理サーバ30は、クライアント端末20から取得した書込情報を蓄積するコンピュータシステムである。この書込管理サーバ30は、書込情報を管理するために、書込情報記憶手段としての書込情報記憶部32を備えている。
【0031】
書込情報記憶部32には、図3に示すように、クライアント端末20において書き込まれた情報を管理するための書込管理ファイル320が蓄積される。この書込管理ファイル320は、クライアント端末20から書込情報を取得した場合に記録される。書込管理ファイル320は、管理レコードに対して、個別レコードが関連付けられている。管理レコードは、URL、透明レイヤ識別子、書込日、書込者識別子に関するデータを含んで構成される。更に、個別レコードは、図形、書込先、ローカル位置に関するデータを含んで構成される。
【0032】
URLデータ領域には、書込対象のHTML文書120が保存されている場所を特定するための識別子(Uniform Resource Locator)に関するデータが記録される。本実施形態では、URLが、構造化文書を識別するための文書識別子として機能する。
【0033】
透明レイヤ識別子データ領域には、このHTML文書120における各書き込みを特定するための識別子に関するデータが記録される。
書込日データ領域には、この書き込みが行なわれた時期を特定するための情報(ここでは書込情報の受信年月日)に関するデータが記録される。
【0034】
書込者識別子データ領域には、この書き込みを行なったユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。例えば、クライアント端末20において設定されたMACアドレスやIPアドレス、クライアント端末20へのログインIDを用いることができる。また、本サービスを利用する場合、書込管理サーバ30において、ログインIDを用いてユーザ認証を行なうようにしてもよい。この場合には、ユーザ認証時のログインIDを書込者識別子として用いることができる。
【0035】
図形データ領域には、書き込まれた図形を特定するためのデータが記録される。このデータ領域には、図形を特定するための識別子や、手書きの図形形状に関するデータを記録
する。
【0036】
書込先データ領域には、この図形が書き込まれた位置(要素配置)を特定するためのデータが記録される。本実施形態では、HTML文書120の中に含まれる要素の位置や、この要素の内容の構成文字を用いて位置を特定する。例えば、階層化された開始タグの出現回数や要素の行番号や、タグの種類、要素内容の文字列を用いて特定する。
【0037】
ローカル位置データ領域には、書込先の位置(例えば、文字)に対して、書き込まれた図形が配置される相対的な位置(ローカル座標)を特定するためのデータが記録される。例えば、文字の重心に対して、「右上」、「左上」、「右下」、「左下」を識別するデータを記録する。本実施形態においては、書き込まれた図形において代表的な位置(例えば図形の左上の始点座標)を、このローカル位置に設定する。
【0038】
次に、上記のように構成された書込情報管理システムにおける処理手順について、図4〜図6を用いて説明する。
(書込情報の登録処理)
まず、図4を用いて、書込情報の登録処理を説明する。
【0039】
ここでは、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ起動処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、ユーザがHTML文書を閲覧する場合、クライアント端末20においてブラウザプログラムを起動する。この場合、制御部21のブラウザ制御手段211は、出力部24にブラウザ画面500を表示する。
【0040】
次に、クライアント端末20の制御部21は、URL要求処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、ユーザは、このブラウザ画面500のURL設定欄に、所望のHTML文書120が格納されたURLを入力する。この場合、制御部21のブラウザ制御手段211は、設定されたURLを用いて、ネットワークを介して、ウェブサーバ10にHTML文書120を要求する。ウェブサーバ10は、ネットワークを介して、クライアント端末20に対してHTML文書120を送信する。そして、ブラウザ制御手段211は、ウェブサーバ10からHTML文書120を取得する。
【0041】
次に、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書の表示処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21のブラウザ制御手段211は、HTML文書120を解析し、図6(a)に示すように、出力部24に表示されたブラウザ画面500に出力する。
【0042】
次に、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤの生成処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21のレイヤ制御手段212は、図6(b)に示すように、ブラウザ画面500に重畳させた透明レイヤ400を生成する。本実施形態では、レイヤ制御手段212は、透明レイヤ400の2次元座標と、ブラウザ画面500の2次元座標とを対応付けて配置する。
【0043】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21の書込登録手段213は、透明レイヤ400への書き込みに用いる書込メニューを出力する。この書込メニューには、書込に用いる線種や図形を選択するためのアイコンが一覧表示される。ユーザは、この書込メニューを利用して図形を選択することにより、透明レイヤ400への書き込みを行なう。図6(b)においては、図形410を書き込んだ場合を示している。
【0044】
次に、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤ上の座標の特定処理を実行す
る(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の書込登録手段213は、透明レイヤ400上に書き込まれた図形の位置を特定する。例えば、書込登録手段213は、図形の2次元座標を特定する。
【0045】
次に、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ上で書込座標の特定処理を実行する(ステップS1−7)。具体的には、制御部21の書込登録手段213は、透明レイヤ400の2次元座標に対応させたブラウザ画面500の2次元座標を特定する。
【0046】
次に、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理を実行する(ステップS1−8)。具体的には、制御部21の書込登録手段213は、ブラウザ画面500の2次元座標に基いて、このブラウザ画面500上に表示されたHTML文書120における要素を特定する。本実施形態では、図形の左上端の座標(始点座標)に最も近い要素の構成文字(図6においては文字「い」)を特定する。そして、書込登録手段213は、この構成文字の重心に対してローカル座標(図6においては文字「い」の右下の座標)を算出し、このローカル座標を書込図形の始点とする。なお、一つのHTML文書120において複数の書き込みを行なった場合には、書込毎にステップS1−6〜S1−8を繰り返して、HTML文書120上の位置情報を一時記憶する。
【0047】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の保存処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、この書き込みを保存する場合、書込メニューにおいて保存ボタンを選択する。この場合、制御部21の書込登録手段213は、保存要求を書込管理サーバ30に送信する。この保存要求には、書き込みが行なわれたHTML文書120のURL、クライアント端末20のユーザ情報を含める。更に、保存要求には、書き込まれた図形情報、HTML文書120上の位置情報、ローカル座標に関するデータを含める。
【0048】
この保存要求を受信した書込管理サーバ30は、透明レイヤ識別子を付与し、現在日付を記録した書込管理ファイル320を生成する。そして、クライアント端末20から受信した保存要求の内容を書込管理ファイル320に記録し、書込情報記憶部32に格納する。
【0049】
(書込情報の表示処理)
次に、図5を用いて、書込情報の表示処理について説明する。この書込情報の表示処理を実行するクライアント端末20は、登録処理を行なったクライアント端末20だけではなく、他のクライアント端末20であってもよい。
【0050】
ここでは、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ起動処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、ステップS1−1と同様に、制御部21のブラウザ制御手段211は、出力部24にブラウザ画面500を表示する。
【0051】
次に、クライアント端末20の制御部21は、URL要求処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、ステップS1−2と同様に、制御部21のブラウザ制御手段211は、設定されたURLを用いて、ネットワークを介して、ウェブサーバ10にHTML文書120を要求する。そして、ブラウザ制御手段211は、ウェブサーバ10からHTML文書120を取得する。
【0052】
次に、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書の表示処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、ステップS1−3と同様に、制御部21のブラウザ制御手段211は、HTML文書120を解析し、出力部24に表示されたブラウザ画面500に出力する。
【0053】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の検索処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、ブラウザ制御手段211から、ブラウザ画面500において設定されたURLを取得する。そして、書込表示手段214は、書込管理サーバ30に対して、検索要求を送信する。この検索要求には、ブラウザ制御手段211から取得したURLを含める。この場合、書込管理サーバ30は、書込情報記憶部32を用いて、このURLが記録された書込管理ファイル320を検索する。そして、書込管理サーバ30は、検索結果をクライアント端末20に返信する。ここで、URLが記録された書込管理ファイル320を抽出した場合には、個別レコードに記録された情報を検索結果に含める。一方、URLが記録された書込管理ファイル320が登録されていない場合には、書き込みがないことを示すメッセージを検索結果に含める。
【0054】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の登録があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から検索結果に基いて判定する。
【0055】
書き込みがないことを示すメッセージを含む検索結果を受信することにより、書込情報の登録がないと判定した場合(ステップS2−5において「NO」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の表示処理を終了する。
【0056】
一方、個別レコードに記録された書込情報を含む検索結果を受信することにより、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤの生成処理を実行する(ステップS2−6)。具体的には、ステップS1−4と同様に、制御部21のレイヤ制御手段212は、ブラウザ画面500に重畳させて透明レイヤ400を生成する。この場合、図6(c)に示すように、透明レイヤ400が生成される。
【0057】
次に、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理を実行する(ステップS2−7)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から取得した検索結果に基づいて、HTML文書120の中に含まれる要素の位置を特定する。更に、この要素に含まれる書込先の構成文字、この構成文字に対するローカル座標を特定する。
【0058】
次に、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ上で書込座標の特定処理を実行する(ステップS2−8)。具体的には、制御部21の書込登録手段213は、HTML文書120上の位置に基いて、ブラウザ画面500の2次元座標を特定する。
【0059】
次に、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤ上で書込座標の特定処理を実行する(ステップS2−9)。具体的には、制御部21の書込登録手段213は、ブラウザ画面500の2次元座標に対応させた透明レイヤ400の2次元座標を特定する。
【0060】
次に、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤ上に図形の描画処理を実行する(ステップS2−10)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込情報に含まれる図形を、透明レイヤ400に表示する。そして、図6(c)に示すように、透明レイヤ400上に、図形410に対応する図形420が表示される。
【0061】
本実施形態の書込情報管理システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤの生成処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21のレイヤ制御手段212は、ブラウザ画面500に重畳させて透明レイヤ400を生成する。そして、クライアント端末20の制御部21は、書込処理を実行する(ステップS1−5)。この場合、クライア
ント端末20の制御部21は、透明レイヤ上の座標の特定処理(ステップS1−6)、ブラウザ上で書込座標の特定処理(ステップS1−7)、HTML文書上の位置の特定処理(ステップS1−8)を実行する。そして、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の保存処理を実行する(ステップS1−9)。これにより、ブラウザ画面500上に書き込まれた情報の位置に基づいて、書込先のHTML文書を構成する要素(タグや文字等)を特定し、書込情報を要素に対応させて管理することができる。
【0062】
(2)本実施形態では、書込管理サーバ30に、書込情報を管理するための書込情報記憶部32を設ける。これにより、書込情報を複数のクライアント端末20において共有することができる。
【0063】
(3)本実施形態では、クライアント端末20の制御部21は、URLに関連付けられた書込情報の登録があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS2−5)。そして、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤを生成する(ステップS2−6)。そして、HTML文書上の位置の特定処理(ステップS2−7)、ブラウザ上で書込座標の特定処理(ステップS2−8)、透明レイヤ上で書込座標の特定処理(ステップS2−9)を実行する。そして、クライアント端末20の制御部21は、透明レイヤ上に図形の描画処理を実行する(ステップS2−10)。これにより、HTML文書の表示画面に重畳させた形態で書込情報を出力することができる。特に、ブラウザ画面の出力形式の設定により、HTML文書に含まれるコンテンツの配置が変わる場合においても、ブラウザの設定に依存しないで、的確な位置に書込情報を表示することができる。
【0064】
<第2の実施形態>
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図7、図8に従って説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態の書込情報の表示処理のみを変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
【0065】
クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ起動処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、ステップS1−1と同様に、制御部21のブラウザ制御手段211は、出力部24にブラウザ画面500を表示する。
【0066】
次に、クライアント端末20の制御部21は、URL要求処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、ステップS1−2と同様に、制御部21のブラウザ制御手段211は、設定されたURLを用いて、ネットワークを介して、ウェブサーバ10にHTML文書120を要求する。そして、ブラウザ制御手段211は、ウェブサーバ10からHTML文書120を取得する。本実施形態では、取得したHTML文書120を表示用メモリに格納する。
【0067】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の検索処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、ステップS2−4と同様に、制御部21の書込表示手段214は、ブラウザ画面500において設定されたURLに関する書込情報についての検索結果を書込管理サーバ30から取得する。
【0068】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込情報の登録があるかどうかについての判定処理を実行する(ステップS3−4)。具体的には、ステップS2−5と同様に、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から検索結果に基いて判定する。
【0069】
書き込みがないことを示すメッセージを含む検索結果を受信することにより、書込情報
の登録がないと判定した場合(ステップS3−4において「NO」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、後述するHTML文書の表示処理を実行する(ステップS3−7)。
【0070】
一方、個別レコードに記録された書込情報を含む検索結果を受信することにより、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS3−4において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から取得した検索結果に基づいて、HTML文書120の中に含まれる要素の位置を特定する。
【0071】
次に、クライアント端末20の制御部21は、編集処理を実行する(ステップS3−6)。本実施形態においては、「要素の切出」及び「要素の削除」を選択することができる。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、この選択を書き込まれた図形の種別(下線又は取消線)によって特定する。図8(a)に示すように、書込情報の登録時に下線411が書き込まれた場合には、HTML文書120において、下線411に対応する文字だけを表示させるために、他の文字をスペースに置き換えたHTML文書を生成する。また、図8(b)に示すように、書込情報の登録時に取消線412が書き込まれた場合には、HTML文書120において、取消線412に対応する文字をスペースに置き換えたHTML文書を生成する。そして、表示用メモリに格納されたHTML文書を更新する。
【0072】
次に、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書の表示処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21のブラウザ制御手段211は、表示用メモリに格納されたHTML文書を解析し、出力部24に表示されたブラウザ画面500に出力する。
【0073】
本実施形態の書込情報管理システムによれば、(1)〜(3)の効果の他に以下のような効果を得ることができる。
(4)本実施形態では、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS3−4において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理を実行する(ステップS3−5)。そして、クライアント端末20の制御部21は、編集処理を実行する(ステップS3−8)。これにより、書込情報に基づいて、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120をカスタマイズして、ブラウザ画面500に出力することができる。
【0074】
<第3の実施形態>
次に、本発明を具体化した第3の実施形態を図9、図10に従って説明する。なお、第3の実施形態は、第2の実施形態に集計処理を追加した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。本実施形態においては、図10(a)に示すように、複数の参加者が、案件(ここでは、議案)毎に、「賛成」や「反対」の意思を表示する記号を書き込む場合を想定する。そして、議案の管理者のクライアント端末20において参加者の意思表示を集計する。
【0075】
クライアント端末20の制御部21は、ステップS3−1〜S3−5と同様に、ブラウザ起動処理(ステップS4−1)〜HTML文書上の位置の特定処理(ステップS4−5)を実行する。ここで、書込情報の検索処理(ステップS4−3)において、このURLに関連付けられた複数の書込管理ファイル320が書込情報記憶部32に登録されている場合、すべての書込情報を取得する。
【0076】
書き込みがないことを示すメッセージを含む検索結果を受信することにより、書込情報の登録がないと判定した場合(ステップS4−4において「NO」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、後述するHTML文書の表示処理を実行する(ステップS4−8)。
【0077】
一方、個別レコードに記録された書込情報を含む検索結果を受信することにより、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS4−4において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から取得した検索結果に基づいて、HTML文書120の中に含まれる要素の位置を特定する。
【0078】
次に、クライアント端末20の制御部21は、集計処理を実行する(ステップS4−6)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、HTML文書上の位置(書込先の要素)毎に、書き込まれた図形の種別毎に書込数をカウントする。ここで、「HTML文書上の位置」は、議案毎に複数の要素からなる範囲により構成することも可能である。
【0079】
次に、クライアント端末20の制御部21は、編集処理を実行する(ステップS4−7)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込先の要素毎に、書込数を表示させるための要素文を生成して、HTML文書120に挿入する。この場合、図10(b)に示すように、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120を利用しながら、書込みに対応する位置に集計結果を含めた要素を挿入する。そして、表示用メモリに格納されたHTML文書を更新する。
【0080】
次に、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書の表示処理を実行する(ステップS4−8)。具体的には、制御部21のブラウザ制御手段211は、表示用メモリに格納されたHTML文書を解析し、出力部24に表示されたブラウザ画面500に出力する。
【0081】
本実施形態の書込情報管理システムによれば、(1)〜(2)、(4)の効果の他に以下のような効果を得ることができる。
(5)本実施形態では、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS4−4において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理を実行する(ステップS4−5)。そして、クライアント端末20の制御部21は、集計処理を実行し(ステップS4−6)、この集計結果を用いて、編集処理を実行する(ステップS4−7)。これにより、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120を利用しながら、閲覧者の書込情報に基いてHTML文書120の内容の評価結果を出力することができる。
【0082】
<第4の実施形態>
次に、本発明を具体化した第4の実施形態を図11、図12に従って説明する。なお、第4の実施形態は、第1の実施形態の書込情報の表示処理のみを変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。本実施形態においては、図12(a)に示すブラウザ画面500に対して、図12(b)に示すように、複数の書き込み(星印や丸印)を行なった場合を想定する。
【0083】
ここでは、図11に示すように、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ起動処理(ステップS2−1)〜透明レイヤ上に図形の描画処理(ステップS2−10)を実行する。ここで、書込情報の検索処理(ステップS2−4)において、このURLに関連付けられた複数の書込管理ファイル320が書込情報記憶部32に登録されている場合、
すべての書込情報を取得する。
【0084】
そして、クライアント端末20の制御部21は、スクロール制御処理を実行する(ステップS5−1)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、ブラウザに対してジャンプ実行手段を提供する。このジャンプ実行手段は、書込情報が設定されている位置まで、ブラウザ画面をスクロールする処理を実行する。このジャンプ実行手段がブラウザに取り込まれた場合、ブラウザ画面上にジャンプ指示ボタンが表示される。そして、書込表示手段214は、HTML文書120において、書込情報の中で、HTML文書の中で最も上方に書き込みが行われた要素の位置まで、ブラウザ画面500の表示をスクロールする。この場合、書込表示手段214は、ブラウザ画面のスクロールに連動させて、表示させる透明レイヤ400もスクロールする。
【0085】
次に、クライアント端末20の制御部21は、ジャンプ指示の待機処理を実行する(ステップS5−2)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、ブラウザ画面500上に表示されたジャンプ指示ボタンの選択を待機する。
【0086】
そして、ジャンプ指示ボタンが選択された場合、クライアント端末20の制御部21は、次の書込情報があるかどうかについて検索処理を実行する(ステップS5−3)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から取得した書込情報において、下方の位置に配置された書込情報を検索する。
【0087】
次の書込情報を抽出できた場合(ステップS5−3において「YES」の場合)、クライアント端末20の制御部21は、ステップS5−1以降の処理を繰り返す。本実施形態においては、図12(c)に示す星印の書き込みの次に丸印の書き込みがあるため、この丸印についての書込みについて位置の特定を行なう。
【0088】
一方、次の書込情報を抽出できない場合(ステップS5−3において「NO」の場合)、クライアント端末20の制御部21は、すべての書込情報を表示したことを示すメッセージを出力して処理を終了する。具体的には、図12(d)に示す丸印の書き込みを表示した場合には、他の書き込みがないため、書込情報の表示処理を終了する。
【0089】
本実施形態の書込情報管理システムによれば、(1)〜(3)の効果の他に以下のような効果を得ることができる。
(6)本実施形態では、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、HTML文書上の位置の特定処理(ステップS2−7)〜透明レイヤ上に図形の描画処理を実行する(ステップS2−10)。そして、クライアント端末20の制御部21は、スクロール制御処理を実行する(ステップS5−1)。これにより、書き込みが行なわれた部分を効率的に閲覧することができる。
【0090】
<第5の実施形態>
次に、本発明を具体化した第5の実施形態を図13に従って説明する。なお、第5の実施形態は、第1の実施形態の書込情報の表示処理のみを変更した構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。本実施形態においては、書込情報の登録を行なう場合、書込対象のウェブページのバージョンを特定する情報を書込情報記憶部32に登録しておく。ここでは、書込管理サーバ30は、書込情報にウェブページバージョン情報を関連付けて保存する。
【0091】
クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ起動処理(ステップS2−1)〜書込情報の登録があるかどうかについての判定処理(ステップS2−5)を実行する。
ここで、個別レコードに記録された書込情報を含む検索結果を受信することにより、書込情報の登録があると判定した場合(ステップS2−5において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、バージョンが一致しているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−1)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から取得したバージョン情報と、ブラウザ画面500に表示されているHTML文書120のバージョンとを比較する。
【0092】
ここで、バージョンが一致していない場合(ステップS6−1において「NO」の場合)には、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120をブラウザ画面500に表示した状態で書込情報の表示処理を終了する。
【0093】
一方、バージョンが一致している場合(ステップS6−1において「YES」の場合)には、透明レイヤの生成処理(ステップS2−6)〜透明レイヤ上に図形の描画処理(ステップS2−10)を実行する。
【0094】
本実施形態の書込情報管理システムによれば、(1)〜(3)の効果の他に以下のような効果を得ることができる。
(7)本実施形態では、クライアント端末20の制御部21は、バージョンが一致するかどうかについての判定処理を実行する(ステップS6−1)。ここで、バージョンが一致していない場合(ステップS6−1において「NO」の場合)には、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120をブラウザ画面500に表示した状態で、書込情報の表示処理を終了する。一方、バージョンが一致している場合(ステップS6−1において「YES」の場合)には、透明レイヤの生成処理(ステップS2−6)〜透明レイヤ上に図形の描画処理(ステップS2−10)を実行する。HTML文書は更新される場合があり、書込先の内容が変更されることがある。また、書込先の内容が変更されていない場合にも、他の内容の変更により書込位置がずれることがある。従って、HTML文書120が更新されていない場合のみ書込情報を表示させることにより、閲覧者に対して的確な情報を提供することができる。
【0095】
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 上記第1の実施形態〜第5の実施形態を用いて書込情報管理方法を説明したが、任意の実施形態を組み合わせることが可能である。
【0096】
・ 上記第1の実施形態〜第5の実施形態においては、保存要求を受信した書込管理サーバ30は、URL、書込日付、書込者識別子を記録した管理レコードを含めた書込管理ファイル320を生成する。ここで、書込情報は書込日付、書込者識別子毎に管理する場合に限定されるものではなく、管理レコードに記録される情報も、書込日付、書込者識別子に限定されるものではない。同じURLに対して書込日付や書込者が異なる書込情報をまとめて登録するようにしてもよい。
【0097】
例えば、同じURLのHTML文書において、異なる書込日の書込情報を登録できるようにしてもよい。この場合、HTML文書の表示時に、URLや書込者識別子に関連付けられた書込情報の登録の有無を確認する。既に、同じURLや書込者識別子に関連付けられた書込情報を登録されている場合には、この書込情報を透明レイヤ400上に設定して追加や修正、削除を可能する。これにより、先の書込に対して新たな書込や変更を行なうことができる。
【0098】
・ 上記第1の実施形態〜第5の実施形態においては、図形の始点座標を用いてローカル座標を決定する。ここで、図形の配置位置の特定方法は、図形の始点座標に限定されるものではなく、図形とHTML文書の要素との相対位置を決定することができる情報であ
れば利用することができる。
【0099】
・ 上記第1の実施形態〜第5の実施形態においては、1つの透明レイヤ400において、書込情報を表示する。ここで、1つのURLに対して複数の書込情報が登録されている場合、1つの透明レイヤ400にすべての書込情報を設定して表示するようにしてよい。また、書込日や書込者識別子が異なる書込情報に対して、それぞれの透明レイヤ400を生成し、複数の透明レイヤ400を重畳させて書込情報を表示するようにしてもよい。
【0100】
・ 上記第1の実施形態〜第5の実施形態においては、書込情報記憶部32には、クライアント端末20において書き込まれた情報を管理するための書込管理ファイル320が蓄積される。ここで、書込情報において、公開や非公開を識別するための公開制御情報を関連付けて記憶させるようにしてもよい。この場合、書込全体について同じ公開制御を行なう場合には管理レコードに公開制御情報を記録し、書込毎に制御する場合には、個別レコードに公開制御情報を設定する。そして、クライアント端末20は、閲覧者を特定するための識別子(閲覧者識別子)を取得する。ここで、公開制御情報が設定されている管理レコードについては、クライアント端末20は管理レコードの書込者識別子を取得し、この書込者識別子と閲覧者識別子とが一致する場合のみ、書込情報を表示する。これにより、所定のユーザに対してのみ書込情報を閲覧させることができる。
【0101】
また、書込管理ファイル320において閲覧を許容する閲覧可能者情報(閲覧可能者識別子)を記録するようにしてもよい。例えば、HTML文書全体に対して閲覧を許容する場合には管理レコードに閲覧可能者識別子を設定する。また、書込毎に閲覧を許容する場合には個別レコードに閲覧可能者識別子を設定する。この場合も、クライアント端末20は書込管理サーバ30から閲覧可能者識別子を取得し、閲覧者識別子が閲覧可能者識別子と一致する場合のみ、書込情報を表示する。
【0102】
また、クライアント端末20から閲覧者識別子を取得した書込管理サーバ30が、この閲覧者識別子と書込者識別子や閲覧可能者識別子とを照合し、一致する場合のみ、書込情報をクライアント端末20に送信するようにしてもよい。
【0103】
・ 上記第1の実施形態〜第5の実施形態においては、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ制御手段211、レイヤ制御手段212、書込登録手段213、書込表示手段214として機能する。ここで、クライアント端末20の制御部21に、書込登録手段213と書込表示手段214とを同時に設ける必要はない。例えば、書込権限者のクライアント端末20においてのみ、制御部21に書込登録手段213を設けるようにしてもよい。
【0104】
・ 上記第1〜第5の実施形態においては、書込管理サーバ30において書込情報を管理する。書込情報を管理するハードウェアは、これに限定されるものではない。例えば、クライアント端末20に書込データ記憶部を設けて、書込情報を管理するようにしてもよい。また、電子メール等により、書込情報を閲覧者のクライアント端末20に送信するようにしてもよい。この場合、閲覧者のクライアント端末20に対して、書込情報を添付した電子メールを送信する。ここで、閲覧者のクライアント端末20は、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120に対して、電子メールから書込情報を重畳させて表示する。これにより、公に提供されているHTML文書120について、閲覧者に対して、特定の記載についての書込情報を提供することができる。
【0105】
・ 上記第1〜第5の実施形態において、HTML文書120の中に含まれる要素の位置や、この要素の内容の構成文字を用いて位置を特定する。例えば、要素の行番号や、タグの種類、要素内容の文字列を用いて特定する。これに代えて、書き込みが行われた座標
を登録するようにしてもよい。
【0106】
・ 上記第1の実施形態においては、書込情報を表示させる場合、書込管理サーバ30において書込情報を検索する。この場合、特定の検索条件を用いて書込情報を検索するようにしてもよい。例えば、書き込まれた図形の種別や書込日付、書込者識別子等を用いて、特定の書き込みのみを抽出するようにしてもよい。
【0107】
・ 上記第2の実施形態においては、書込情報に基いて「要素の切出」及び「要素の削除」についての編集処理を実行する。編集処理はこれらに限定されるものではなく、例えば「太字化」、「斜体化」、「フォントの変更」等、表示形式の変更を実行するようにしてもよい。
【0108】
・ 上記第2の実施形態においては、クライアント端末20の制御部21は、編集処理を実行する(ステップS3−6)。本実施形態においては、「要素の切出」及び「要素の削除」を選択することができる。編集方法はこれらに限定されるものではなく、要素の形態を変更する場合に利用することができる。例えば、要素の削除においては、テキストについてスペース置換だけではなく、テキスト表示色を透明にするようにしてもよい。また、画像についても、「要素の切出」又は「要素の削除」に応じて画像表示を変更するようにしてもよい。
【0109】
・ 上記第3の実施形態においては、議案の管理者のクライアント端末20の制御部21は、集計処理(ステップS4−6)、編集処理(ステップS4−7)を実行する。ここで、集計や編集を行なうハードウェアはクライアント端末20に限定されるものではなく、例えば書込管理サーバ30で実行するようにしてもよい。この場合には、書込管理サーバ30が集計結果を書込情報として書込情報記憶部32に格納する。そして、クライアント端末20から検索要求を受信した場合、書込管理サーバ30は集計結果をクライアント端末20に送信する。
【0110】
・ 上記第3の実施形態においては、HTML文書120に含まれる案件毎に、集計を行なった。集計の対象はこれに限定されるものではなく、URL毎に集計を行なうようにしてもよい。この場合には、図14に示すように、特定のURLに関連付けられた書込情報を取得する。そして、書き込まれた値(属性値)を取得し、この属性値を合計する。例えば、画像や文章が掲載されたHTML文書120を複数人が評価して、その評価結果を集計することができる。
【0111】
・ 上記第5の実施形態においては、バージョンが一致していない場合(ステップS6−1において「NO」の場合)には、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120をブラウザ画面500に表示した状態で、書込情報の表示処理を終了する。これに代えて、バージョンが一致していない場合(ステップS6−1において「NO」の場合)には、バージョンが異なることを示したメッセージを出力して、書込情報を表示するようにしてもよい。これにより、閲覧者はHTML文書120が変更されている可能性があることを意識しながら、内容を確認することができる。
【0112】
・ 上記第5の実施形態においては、HTML文書120のバージョンを特定するために、バージョン情報を用いたが、バージョンを特定する方法はこれに限定されるものではない。例えば、ウェブページの更新日やHTML文書120の圧縮値を用いることも可能である。圧縮値を用いる場合には、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120を所定の圧縮関数に代入して圧縮値を算出して、書込情報記憶部32に保存する。そして、新たにHTML文書120を取得した場合、再度、HTML文書120の圧縮値を算出し、書込情報記憶部32に保存されている圧縮値とを比較してバージョンの一致を判定する

【0113】
また、書込情報を登録する場合、書込先のHTML文書120そのものを、書込管理サーバ30に登録するようにしてもよい。この場合、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120と、書込管理サーバ30に保存されているHTML文書とを比較して、変更の有無を判定する。これにより、HTML文書120における変更箇所を特定して、書込情報の表示の可否を判定することができる。
【0114】
・ 上記第5の実施形態においては、バージョンが一致していない場合(ステップS6−1において「NO」の場合)には、ウェブサーバ10から取得したHTML文書120をブラウザ画面500に表示した状態で、書込情報の表示処理を終了する。ここで、ウェブサーバ10においてHTML文書120が変更された場合、変更箇所情報を取得して、この変更箇所と書込先とを比較するようにしてもよい。
【0115】
この処理を、図15を用いて説明する。この処理においても、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ起動処理(ステップS2−1)〜ブラウザ上で書込座標の特定処理(ステップS2−7)を実行する。
【0116】
次に、クライアント端末20の制御部21は、更新情報の取得処理を実行する(ステップS7−1)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、ウェブサーバ10にアクセスし、HTML文書120の更新情報を要求する。この場合、更新情報としては、各種ウェブサイトの更新情報を簡単にまとめて配信するためのRSS情報を利用することができる。更新情報には、ウェブページの変更箇所や変更内容が含まれる。
【0117】
次に、クライアント端末20の制御部21は、書込先が変更されているかどうかについての判定処理を実行する(ステップS7−2)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、書込管理サーバ30から取得した書込情報に含まれる書込先要素と、ウェブサーバ10から取得した更新情報に含まれる変更要素とを比較する。
【0118】
書込先が変更されていない場合(ステップS7−2において「NO」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ上で書込座標の特定処理(ステップS2−8)〜透明レイヤ上に図形の描画処理(ステップS2−10)を実行する。
【0119】
一方、書込先が変更されている場合(ステップS7−2において「YES」の場合)には、クライアント端末20の制御部21は、変更についての注意喚起処理を実行する(ステップS7−3)。具体的には、制御部21の書込表示手段214は、透明レイヤ400において、HTML文書120が変更されていることを示すメッセージを出力する。そして、クライアント端末20の制御部21は、ブラウザ上で書込座標の特定処理(ステップS2−8)〜透明レイヤ上に図形の描画処理(ステップS2−10)を実行する。これにより、ウェブページの変更情報を利用して、書込情報の有効性に関する情報を閲覧者に提供することができる。
【符号の説明】
【0120】
10…ウェブサーバ、12…HTML文書記憶部、20…クライアント端末、21…制御部、211…ブラウザ制御手段、212…レイヤ制御手段、213…書込登録手段、214…書込表示手段、30…書込管理サーバ、32…書込情報記憶部、400…透明レイヤ、500…ブラウザ画面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書識別子、書込先の要素配置と書込内容を含む書込情報を記憶する書込情報記憶手段と、
制御手段を備えた書込情報管理システムであって、
前記制御手段が、
複数の要素から構成された構造化文書を表示する表示処理手段と、
前記表示処理手段に表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設けるレイヤ制御手段と、
前記書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した前記構造化文書における要素配置を特定し、
前記構造化文書の文書識別子に関連付けて、前記要素配置と書込内容を含む書込情報を前記書込情報記憶手段に登録する書込登録手段と、
前記要素配置に基いて前記書込内容を解析して表示する書込表示手段と
を備えたことを特徴とする書込情報管理システム。
【請求項2】
前記構造化文書を再表示する場合には、前記書込表示手段は、前記構造化文書の文書識別子に基づいて、前記書込情報記憶手段から書込情報を取得し、この書込情報の要素配置に基づいて書込内容を出力することを特徴とする請求項1に記載の書込情報管理システム。
【請求項3】
前記書込表示手段は、書込内容に基づいて、書き込みが行なわれた要素配置における前記構造化文書を編集した加工文書を生成し、この加工文書を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の書込情報管理システム。
【請求項4】
前記書込登録手段は、書き込みが行なわれたときの構造化文書の特定情報を更に書込情報に含めて前記書込情報記憶手段に登録し、
前記構造化文書を再表示する場合には、再表示対象の構造化文書の特定情報と、前記書込情報記憶手段に記憶された構造化文書の特定情報とを比較し、
前記書込表示手段は、特定情報が一致する場合に前記書込内容を編集することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の書込情報管理システム。
【請求項5】
前記書込表示手段は、構造化文書の特定情報が一致しない場合には、注意喚起を出力することを特徴とする請求項4に記載の書込情報管理システム。
【請求項6】
文書識別子、書込先の要素配置と書込内容を含む書込情報を記憶する書込情報記憶手段と、
制御手段を備えた書込情報管理システムを用いて書込情報を管理する方法であって、
前記制御手段が、
複数の要素から構成された構造化文書を表示する表示処理段階と、
前記表示処理段階で表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設けるレイヤ制御段階と、
前記書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した前記構造化文書における要素配置を特定し、
前記構造化文書の文書識別子に関連付けて、前記要素配置と書込内容を含む書込情報を前記書込情報記憶手段に登録する書込登録段階と、
前記要素配置に基いて前記書込内容を解析して表示する書込表示段階と
を実行することを特徴とする書込情報管理方法。
【請求項7】
文書識別子、書込先の要素配置と書込内容を含む書込情報を記憶する書込情報記憶手段
と、
制御手段を備えた書込情報管理システムを用いて書込情報を管理するプログラムであって、
前記制御手段を、
複数の要素から構成された構造化文書を表示する表示処理手段、
前記表示処理手段に表示された構造化文書の配置に対応させて、透過性の書込可能レイヤを設けるレイヤ制御手段、
前記書込可能レイヤにおいて書き込みが行なわれた場合、書き込まれた位置に対応した前記構造化文書における要素配置を特定し、
前記構造化文書の文書識別子に関連付けて、前記要素配置と書込内容を含む書込情報を前記書込情報記憶手段に登録する書込登録手段、
前記要素配置に基いて前記書込内容を解析して表示する書込表示手段
として機能させることを特徴とする書込情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−103035(P2011−103035A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257188(P2009−257188)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)
【Fターム(参考)】