本瓦葺き用丸瓦及びこの丸瓦を使用した本瓦葺き工法
[課題] 外部からの物理的作用により、屋根板から丸瓦が外れることのない本瓦葺き工法及びこれに使用する丸瓦を提供する。
[解決手段] 屋根板6の上面に横桟木7を取り付け、この横桟木7と直交するように縦桟木8を取り付けた後、該縦桟木8、8間毎に平瓦9を列状に配設し、平瓦9間の合わせ目上に取付棒10を配設し、固定具11により取付棒10を縦桟木8に取り付け、該取付棒10を、半円筒形に形成され一端に段差を設けて玉縁部2を連設し、該玉縁部2には透孔5を穿設し、下面凹部に取付棒10を嵌合するための嵌合溝3を形成したリブ4を設けた丸瓦12で覆うと共に、取付具13により丸瓦12を取付棒10に固着して、丸瓦12が屋根板6より離れないようにする。
[解決手段] 屋根板6の上面に横桟木7を取り付け、この横桟木7と直交するように縦桟木8を取り付けた後、該縦桟木8、8間毎に平瓦9を列状に配設し、平瓦9間の合わせ目上に取付棒10を配設し、固定具11により取付棒10を縦桟木8に取り付け、該取付棒10を、半円筒形に形成され一端に段差を設けて玉縁部2を連設し、該玉縁部2には透孔5を穿設し、下面凹部に取付棒10を嵌合するための嵌合溝3を形成したリブ4を設けた丸瓦12で覆うと共に、取付具13により丸瓦12を取付棒10に固着して、丸瓦12が屋根板6より離れないようにする。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平瓦と丸瓦を交互に用いて葺いた本瓦葺き用丸瓦とこの丸瓦を使用した本瓦葺き工法に関する。
【0002】
【従来の技術】城、神社、仏閣等の伝統的な純和風建築物の屋根は、平瓦と丸瓦を交互に用いて葺いた本瓦葺きが一般的である。丸瓦は、図10に示すように半円筒形に形成された丸瓦12の本体1の一端に玉縁部2を設けたものしか存在しない。そして、図11に示すように、屋根板6の上面に、縦桟木8、8間毎に平瓦9を前後に列状に葺き、この平瓦9の合わせ目上に土若しくは漆喰等の固定材16を載置し、この固定材16を丸瓦12で覆うことにより、本瓦葺きを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の技術で述べた平瓦の合わせ目上に土、漆喰等の固定材を置き、これを被覆するように丸瓦を並べて葺く所謂湿式工法であると、長年の使用により固定材が劣化し、丸瓦がずれ落ち、雨もりが生じる等、耐久性が極めて低いという問題点があった。
【0004】又、固定材に土や漆喰等を使用しているので、屋根が著しく重くなり、この重量を支持する柱の負担は大きく、地震に弱い構造の建築物になるという問題点があった。
【0005】又、丸瓦は、土若しくは漆喰等の固定材を覆っているのみで、屋根板に固定的に取り付けられていないので、積雪等の重量、地震等の揺れ、強風による剥離作用等により、容易に滑落し、吹き飛ばされるという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、前記従来の技術の有する欠点を除去するために、平瓦上の取付棒を介して縦桟木と丸瓦を一体的に取り付けることのできる本瓦葺き用丸瓦とこの丸瓦を使用した新しい本瓦葺き工法を提案する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明のうち請求項1記載の発明は、半円筒形に形成された本体の一端に段差を設けて玉縁部を連設した本瓦葺き用丸瓦において、下面凹部に取付棒を嵌合するための嵌合溝を形成したリブを設け、玉縁部には透孔を穿設している。
【0008】本願発明のうち請求項2記載の発明は、屋根板の上面に所定間隔をおいて横桟木を取り付け、この横桟木と直交するように縦桟木を取り付けたる後、平瓦の凹面を上面とし、平瓦の前後端を僅かばかり重合して平瓦の反りが前記縦桟木の上方に位置し、縦桟木間毎に平瓦を列上に配設し、ついで列状に配設された平瓦群の合わせ目上に取付棒を配置し、該取付棒を前記合わせ目の下方に設けられている縦桟木に取り付け、該取付棒を丸瓦で覆うと共に、取付具により丸瓦を前記取付棒に固着し、丸瓦が屋根板より離れることがないように葺く。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の本瓦葺き工法における取付棒と縦桟木の取り付け方法が、固定具により固定的に取り付けられることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を参照にして本発明の実施の形態について説明する。
【0011】図1〜図4において、丸瓦本体1は半円筒形に形成されており、後端には丸瓦本体1よりも小さい半円筒形の玉縁部2を連設している。玉縁部2の下面には、背面から見て長方形状の嵌合溝3を形成したリブ4を設けている。玉縁部2の頂部には透孔5を上下方向に貫設している。
【0012】図5及び図6を参照にして、前述の図1〜図4に示される丸瓦を使用した本瓦葺き工法について説明する。屋根板6の上面に、横桟木7を所定間隔をおいて互いに平行な位置関係となるように取り付ける。横桟木7の屋根板6への取付手段は釘着等によりなされる。縦桟木8は、横桟木7と直交するように横桟木7に釘着等の取付手段により取り付けられている。桟木7、8は、例えば防腐処理を施した杉材等の天然木を使用している。縦桟木8、8間には、平瓦9の凹面を上面とし、左右の反りが縦桟木8、8の上方に位置するように葺く。夫々の平瓦9の前後端を僅かばかり重ね合わせて前後方向に列状に葺いた平瓦群と、縦桟木8を介して隣接する平瓦群との間の合わせ目位置で、平瓦9の左右の反り上に取付棒10を配設する。取付棒10は耐蝕性部材、例えば人工木材、アルミ材、プラスチック材等から成り、縦桟木8と同様に縦断面直方形の棒状に形成されている。取付棒10は、固定具11により下方に位置する縦桟木8に固定的に取り付けられている。固定具11は、ビス、釘、ボルト等、固定的に取り付ける作用を有するものの全てを含むものである。丸瓦12は、下方から上方にかけて葺いていく。まず丸瓦12の本体1の前端縁を最下位に位置する平瓦9の前端縁と同一位置になるように、丸瓦12の玉縁部2を上方にし、丸瓦12の凸面を上面とし、嵌合溝3に取付棒10を嵌め込んで、取付棒10を丸瓦12で覆う。透孔5に、例えば釘等の取付具13を上方より挿通し、取付具13を取付棒10に打設し、丸瓦12を取付棒10に固定的に取り付ける。次に、この丸瓦12の玉縁部2は、他の丸瓦12の本体1により覆われる。この他の丸瓦12の玉縁部2の透孔5より他の取付具13を挿通して、丸瓦12を釘着等の手段により取付棒10に固着する。この作業を順次繰り返して行ない、丸瓦12を下方から上方にかけて葺いていく。すべての丸瓦12は透孔5より挿通した釘等の取付具13により取付棒10に一体的に取り付けられる。取付棒10は、固定具11を介して縦桟木8に固定的に取り付けられているので、丸瓦12は取付棒10及び縦桟木8に一体的に取り付けられていることになる。
【0013】図7を参照にして、他の実施の形態について説明する。説明を簡単にするために、前述の図1〜図4R>4に示される発明の実施の形態と同様の作用をなす部分は同一符号で説明する。図7において、嵌合溝3を台形に形成している。他の構成は、前述の図1〜図4に示される発明の実施の形態と全く同様であるので、説明を省略する。尚、嵌合溝3は長方形、台形に限定するものではなく、三角形、多角形、半円形のもの等、取付棒の形状に対応してあらゆる形状のものが本発明に包含される。
【0014】図8を参照にして、他の実施の形態について説明する。本体1の前方下面には、他の玉縁部2を挿入し得る空間部14を形成し、該空間部14の後端から玉縁部2の後端にかけて取付棒10と嵌合する長溝15を形成している。
【0015】図9を参照にして、丸瓦の更に他の実施の形態について説明する。本体1及び玉縁部2は、図1〜図4に示される発明の実施の形態と同様に半円筒形に形成されている。本体1と玉縁部2の下面には正背面から見て長方形状の嵌合溝3を設けたリブ4を、丸瓦12の長手方向に複数設けている。5は透孔である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、丸瓦を釘着等の手段により取付棒に固着し、この取付棒は縦桟木及び屋根板に固着されているので、強風、積雪等の物理的作用によっても屋根から丸瓦がずれ落ちたり、吹き飛ばされることが一切ないという効果がある。
【0017】又、土若しくは漆喰等の固定材を使用しないので、屋根が軽量化でき、耐震性の高い和風建築物を提供し得るという効果がある。
【0018】又、丸瓦の裏面の通気性が良好となり、結露等による雨もり等を生じることがないという効果がある。
【0019】又、旧来の本瓦葺の有する美的意匠を全く損なうことがなく、本瓦葺を提供することができるという効果がある。
【0020】更に、土若しくは漆喰等の配設作業を必要としないので、工期の短縮化を図り得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】丸瓦の発明の実施の形態における正面図である。
【図2】背面図である。
【図3】平面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】本発明の丸瓦を使用した本瓦葺きの施工状態を示す説明図である。
【図6】本発明の丸瓦を使用した本瓦葺きを示す図である。
【図7】本発明丸瓦の他の実施の形態における背面図である。
【図8】他の実施の形態における縦断面図である。
【図9】更に他の実施の形態における縦断面図である。
【図10】従来の丸瓦を示す背面図である。
【図11】従来の丸瓦を葺いた状態において、固定材との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2 玉縁部
3 嵌合溝
4 リブ
5 透孔
6 屋根板
7 横桟木
8 縦桟木
9 平瓦
10 取付棒
11 固定具
12 丸瓦
13 取付具
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平瓦と丸瓦を交互に用いて葺いた本瓦葺き用丸瓦とこの丸瓦を使用した本瓦葺き工法に関する。
【0002】
【従来の技術】城、神社、仏閣等の伝統的な純和風建築物の屋根は、平瓦と丸瓦を交互に用いて葺いた本瓦葺きが一般的である。丸瓦は、図10に示すように半円筒形に形成された丸瓦12の本体1の一端に玉縁部2を設けたものしか存在しない。そして、図11に示すように、屋根板6の上面に、縦桟木8、8間毎に平瓦9を前後に列状に葺き、この平瓦9の合わせ目上に土若しくは漆喰等の固定材16を載置し、この固定材16を丸瓦12で覆うことにより、本瓦葺きを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の技術で述べた平瓦の合わせ目上に土、漆喰等の固定材を置き、これを被覆するように丸瓦を並べて葺く所謂湿式工法であると、長年の使用により固定材が劣化し、丸瓦がずれ落ち、雨もりが生じる等、耐久性が極めて低いという問題点があった。
【0004】又、固定材に土や漆喰等を使用しているので、屋根が著しく重くなり、この重量を支持する柱の負担は大きく、地震に弱い構造の建築物になるという問題点があった。
【0005】又、丸瓦は、土若しくは漆喰等の固定材を覆っているのみで、屋根板に固定的に取り付けられていないので、積雪等の重量、地震等の揺れ、強風による剥離作用等により、容易に滑落し、吹き飛ばされるという問題点があった。
【0006】そこで、本発明は、前記従来の技術の有する欠点を除去するために、平瓦上の取付棒を介して縦桟木と丸瓦を一体的に取り付けることのできる本瓦葺き用丸瓦とこの丸瓦を使用した新しい本瓦葺き工法を提案する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明のうち請求項1記載の発明は、半円筒形に形成された本体の一端に段差を設けて玉縁部を連設した本瓦葺き用丸瓦において、下面凹部に取付棒を嵌合するための嵌合溝を形成したリブを設け、玉縁部には透孔を穿設している。
【0008】本願発明のうち請求項2記載の発明は、屋根板の上面に所定間隔をおいて横桟木を取り付け、この横桟木と直交するように縦桟木を取り付けたる後、平瓦の凹面を上面とし、平瓦の前後端を僅かばかり重合して平瓦の反りが前記縦桟木の上方に位置し、縦桟木間毎に平瓦を列上に配設し、ついで列状に配設された平瓦群の合わせ目上に取付棒を配置し、該取付棒を前記合わせ目の下方に設けられている縦桟木に取り付け、該取付棒を丸瓦で覆うと共に、取付具により丸瓦を前記取付棒に固着し、丸瓦が屋根板より離れることがないように葺く。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2記載の本瓦葺き工法における取付棒と縦桟木の取り付け方法が、固定具により固定的に取り付けられることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図を参照にして本発明の実施の形態について説明する。
【0011】図1〜図4において、丸瓦本体1は半円筒形に形成されており、後端には丸瓦本体1よりも小さい半円筒形の玉縁部2を連設している。玉縁部2の下面には、背面から見て長方形状の嵌合溝3を形成したリブ4を設けている。玉縁部2の頂部には透孔5を上下方向に貫設している。
【0012】図5及び図6を参照にして、前述の図1〜図4に示される丸瓦を使用した本瓦葺き工法について説明する。屋根板6の上面に、横桟木7を所定間隔をおいて互いに平行な位置関係となるように取り付ける。横桟木7の屋根板6への取付手段は釘着等によりなされる。縦桟木8は、横桟木7と直交するように横桟木7に釘着等の取付手段により取り付けられている。桟木7、8は、例えば防腐処理を施した杉材等の天然木を使用している。縦桟木8、8間には、平瓦9の凹面を上面とし、左右の反りが縦桟木8、8の上方に位置するように葺く。夫々の平瓦9の前後端を僅かばかり重ね合わせて前後方向に列状に葺いた平瓦群と、縦桟木8を介して隣接する平瓦群との間の合わせ目位置で、平瓦9の左右の反り上に取付棒10を配設する。取付棒10は耐蝕性部材、例えば人工木材、アルミ材、プラスチック材等から成り、縦桟木8と同様に縦断面直方形の棒状に形成されている。取付棒10は、固定具11により下方に位置する縦桟木8に固定的に取り付けられている。固定具11は、ビス、釘、ボルト等、固定的に取り付ける作用を有するものの全てを含むものである。丸瓦12は、下方から上方にかけて葺いていく。まず丸瓦12の本体1の前端縁を最下位に位置する平瓦9の前端縁と同一位置になるように、丸瓦12の玉縁部2を上方にし、丸瓦12の凸面を上面とし、嵌合溝3に取付棒10を嵌め込んで、取付棒10を丸瓦12で覆う。透孔5に、例えば釘等の取付具13を上方より挿通し、取付具13を取付棒10に打設し、丸瓦12を取付棒10に固定的に取り付ける。次に、この丸瓦12の玉縁部2は、他の丸瓦12の本体1により覆われる。この他の丸瓦12の玉縁部2の透孔5より他の取付具13を挿通して、丸瓦12を釘着等の手段により取付棒10に固着する。この作業を順次繰り返して行ない、丸瓦12を下方から上方にかけて葺いていく。すべての丸瓦12は透孔5より挿通した釘等の取付具13により取付棒10に一体的に取り付けられる。取付棒10は、固定具11を介して縦桟木8に固定的に取り付けられているので、丸瓦12は取付棒10及び縦桟木8に一体的に取り付けられていることになる。
【0013】図7を参照にして、他の実施の形態について説明する。説明を簡単にするために、前述の図1〜図4R>4に示される発明の実施の形態と同様の作用をなす部分は同一符号で説明する。図7において、嵌合溝3を台形に形成している。他の構成は、前述の図1〜図4に示される発明の実施の形態と全く同様であるので、説明を省略する。尚、嵌合溝3は長方形、台形に限定するものではなく、三角形、多角形、半円形のもの等、取付棒の形状に対応してあらゆる形状のものが本発明に包含される。
【0014】図8を参照にして、他の実施の形態について説明する。本体1の前方下面には、他の玉縁部2を挿入し得る空間部14を形成し、該空間部14の後端から玉縁部2の後端にかけて取付棒10と嵌合する長溝15を形成している。
【0015】図9を参照にして、丸瓦の更に他の実施の形態について説明する。本体1及び玉縁部2は、図1〜図4に示される発明の実施の形態と同様に半円筒形に形成されている。本体1と玉縁部2の下面には正背面から見て長方形状の嵌合溝3を設けたリブ4を、丸瓦12の長手方向に複数設けている。5は透孔である。
【0016】
【発明の効果】本発明は、丸瓦を釘着等の手段により取付棒に固着し、この取付棒は縦桟木及び屋根板に固着されているので、強風、積雪等の物理的作用によっても屋根から丸瓦がずれ落ちたり、吹き飛ばされることが一切ないという効果がある。
【0017】又、土若しくは漆喰等の固定材を使用しないので、屋根が軽量化でき、耐震性の高い和風建築物を提供し得るという効果がある。
【0018】又、丸瓦の裏面の通気性が良好となり、結露等による雨もり等を生じることがないという効果がある。
【0019】又、旧来の本瓦葺の有する美的意匠を全く損なうことがなく、本瓦葺を提供することができるという効果がある。
【0020】更に、土若しくは漆喰等の配設作業を必要としないので、工期の短縮化を図り得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】丸瓦の発明の実施の形態における正面図である。
【図2】背面図である。
【図3】平面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】本発明の丸瓦を使用した本瓦葺きの施工状態を示す説明図である。
【図6】本発明の丸瓦を使用した本瓦葺きを示す図である。
【図7】本発明丸瓦の他の実施の形態における背面図である。
【図8】他の実施の形態における縦断面図である。
【図9】更に他の実施の形態における縦断面図である。
【図10】従来の丸瓦を示す背面図である。
【図11】従来の丸瓦を葺いた状態において、固定材との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2 玉縁部
3 嵌合溝
4 リブ
5 透孔
6 屋根板
7 横桟木
8 縦桟木
9 平瓦
10 取付棒
11 固定具
12 丸瓦
13 取付具
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半円筒形に形成された丸瓦12の本体1の一端に段差を設けて玉縁部2を連設した本瓦葺き用丸瓦において、下面凹部に、取付棒10を嵌合するための嵌合溝3を形成したリブ4を設け、前記玉縁部2には透孔5を穿設したことを特徴とする本瓦葺き用丸瓦。
【請求項2】 屋根板6の上面に所定間隔をおいて横桟木7を取付け、この横桟木7と直交するように縦桟木8を取り付けた後、平瓦9の凹面を上面とし、平瓦9の前後端を僅かばかり重合して平瓦9の左右の反りが前記縦桟木8の上方に位置し、該縦桟木8、8間毎に平瓦9を列状に配設し、ついで列状に配設された平瓦9間の合わせ目上に取付棒10を配設し、該取付棒10を前記合わせ目の下方に該取付棒10の対向的な位置に設けられた縦桟木8に取り付け、該取付棒10を丸瓦12で覆うと共に、取付具13により前記丸瓦12を取付棒10に固着して、前記丸瓦12が前記屋根板6より離れないようにしたことを特徴とする本瓦葺き工法。
【請求項3】 請求項2記載の本瓦葺き工法において、固定具11により取付棒10を縦桟木8に固定的に取り付けたことを特徴とする請求項2記載の本瓦葺き工法。
【請求項1】 半円筒形に形成された丸瓦12の本体1の一端に段差を設けて玉縁部2を連設した本瓦葺き用丸瓦において、下面凹部に、取付棒10を嵌合するための嵌合溝3を形成したリブ4を設け、前記玉縁部2には透孔5を穿設したことを特徴とする本瓦葺き用丸瓦。
【請求項2】 屋根板6の上面に所定間隔をおいて横桟木7を取付け、この横桟木7と直交するように縦桟木8を取り付けた後、平瓦9の凹面を上面とし、平瓦9の前後端を僅かばかり重合して平瓦9の左右の反りが前記縦桟木8の上方に位置し、該縦桟木8、8間毎に平瓦9を列状に配設し、ついで列状に配設された平瓦9間の合わせ目上に取付棒10を配設し、該取付棒10を前記合わせ目の下方に該取付棒10の対向的な位置に設けられた縦桟木8に取り付け、該取付棒10を丸瓦12で覆うと共に、取付具13により前記丸瓦12を取付棒10に固着して、前記丸瓦12が前記屋根板6より離れないようにしたことを特徴とする本瓦葺き工法。
【請求項3】 請求項2記載の本瓦葺き工法において、固定具11により取付棒10を縦桟木8に固定的に取り付けたことを特徴とする請求項2記載の本瓦葺き工法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開平10−8639
【公開日】平成10年(1998)1月13日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−196874
【出願日】平成8年(1996)6月20日
【出願人】(596109435)
【公開日】平成10年(1998)1月13日
【国際特許分類】
【出願日】平成8年(1996)6月20日
【出願人】(596109435)
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