説明

【課題】OA機器を机の下に設置して使用した場合、OA機器の後部に接続した多数のケーブル類にストレスを与えることなく、OA機器を出し入れする事を可能とし、更にはOA機器を袖箱ごと容易に移動交換等を可能とする机を提供する。
【解決手段】箱体の上端部に鍔部を設けて天板を配し、天板上部にケーブル収納部を形成する。更に、左鍔後部に切り欠きを設け、後部ケーブル通路を形成し、右鍔前部に切り欠きを設け、前部ケーブル通路を形成する。前鍔の上面の右隅に垂直孔を穿孔し、バネによって付勢したシャフトを有する係止具を其のストロークが垂直に出し入れ可能に押納して取り付け、箱体の左側板の下部にパーソナルコンピューターの本体等のOA機器を載置する為の載置台を側方より取り付け底面の四隅に移動方向自在に回転するキャスターを取り付けて、袖箱を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にパーソナルコンピューター等のOA機器(以下、OA機器と称する)を搭載して使用する為の机、OA機器台に関するもので、机の天板上の空間を有効に利用するために、天板の下部空間にOA機器の本体(以下、仮にタワーと称する)を搭載した袖箱を収納し、しかも、タワーの後部に接続した多数のケーブル類にストレスを与えることなく、タワーを出し入れする事を可能とした机に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のOA機器の使用形態として、タワーは机の上に載置されていたが、机の上の空間を最大限に利用したいので余分な物は置きたくない、との使用者の欲求から、タワーを机の下に設置される方法がとられるようになってきた。
【0003】
それらの問題を解決する為の手段として、デスク下部空間に載置されるベース上に軸部を立設し、OA機器載置台の一端下部に垂設した脚を軸部に回動可能に嵌挿し、載置台の他端下部に床面に接するキャスターを設け、載置台上に載置したOA機器本体をデスクの奥行方向及び幅方向のそれぞれに前記軸部を中心として旋回格納可能とする技術を施したものがある。(特許文献1参照。)
【0004】
以下、図1により従来の、タワーを机の下部空間に置いて使用する技術について説明する。
デスク5下面に載置されるベース上に軸部を立設し、OA機器載置台7の一端下部に垂設した脚7bを軸部に回動可能に嵌挿し、載置台7の他端下部に床面に接するキャスタ7aを設け、載置台7上に載置したOA機器本体をデスク5の奥行方向及び幅方向のそれぞれに前記軸部を中心として旋回格納可能とする。
【特許文献1】特開平12−35833号公報(第1頁解決手段参照、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述の如くタワーを机の下に設置して使用する場合、または、OA機器載置台を机の下に設置しその上にタワー等を載置して使用した場合、新たな弊害が発生する。即ち、それらを通常使用している状態では何等問題はないが、様々の理由によりひとたびタワーに手をかけなければならなくなった場合、例えば、何らかのトラブルによりタワーのケースカバーを取り外してのメンテナンスや、必要に応じてのシステム増設などの作業を行う場合、等である。
【0006】
タワーは机の下に設置されているので、そのままの状態では、ケースカバーを取り外す事が通常は困難であり、更に、ケースカバーを取り外すのに必要な空間をタワー等のOA機器の周囲に確保する為に机の下より手前に引き出そうとすると、その背部に配置、接続されている電源コードを始め各種の転送ケーブル類が絡んでタワーの移動を阻害する可能性が発生する。更に、無理に引き出そうとするとケーブル類にストレスが加わり最悪の場合断線事故にもなりかねないのでケーブル類を抜き取った後にタワーを引き出さなければならない場合もあるので大変不便である。
【0007】
本発明は、以上のような問題を解決する為になされたもので、机の下部空間にタワーを搭載した袖箱を収納し、タワーの後部に接続した多数のケーブル類を整理し、更に、ケーブル類にストレスを与えることなく、容易にタワーのメンテナンスを行うことを可能とする。更に、容易なるケーブルの脱着を実現する事で、タワーの移設をも容易にせしめる机に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前板の左右後方に左側板及び右側板を配し前板の対向面に壁板を配し底面に底板を配し内部空間に棚板を配し箱体を形成し、更に、箱体の上端部に鍔部を設けて天板を配して、天板上部にケーブル収納部を形成する。更に、右鍔、又は左鍔のいずれか、又は、右鍔および左鍔の両方の後部に切り欠きを設け、後部ケーブル通路を形成する。そして更に、右鍔、又は左鍔のいずれか、又は右鍔および左鍔の両方、の前部に切り欠きを設け、前部ケーブル通路を形成する。前鍔の上面の右隅、又は左隅のいずれか、または両隅に、垂直孔を穿孔し、バネによって付勢したシャフトを有する係止具を、其のストロークが垂直に出し入れ可能に押納して取り付ける。箱体の右側板、又は左側板のいずれか、又は左右両側板の下部にタワーを載置する為の載置台を、側方より取り付け、底面の四隅に移動方向自在に回転するキャスターを取り付けて、袖箱を形成する。
机の下板において右前部、又は左前部のいずれか、又は右前部および左前部の両方に、袖箱の前鍔に押納して取り付けた係止具のシャフトが挿通可能なホールド孔を穿孔し、更に、ホールド孔の近くに、袖箱の天板上面に収納したケーブル類を机の内部に導く為の導入孔を穿孔する事を特徴とする。
【0009】
更に、机の内部において右側板前方、又は左側板前方のいずれか、又は右側板前方および左側板前方、の空間に間仕切りを設け、側方収納スペースを形成し、側方収納スペースの上部を塞ぐ側方蓋を側板に蝶着し開閉自在とし、更に、側方蓋に切り欠きを設けケーブル挿通孔を形成することを特徴とする。
【0010】
更に、机の内部において壁板の手前の空間に、左右にわたって後部間仕切りを設け後部収納スペースを形成し、後部間仕切りの右、又は左、又は右および左、に切り欠きを設け、側方収納スペースよりケーブル類を導くための内部ケーブル通路を形成する。更に、後部収納スペースの上部にかかる天板の一部を切り欠き、ケーブル取出し口を設け、壁板にも後部ケーブル取出し口を設ける。更に、後部収納スペースを塞ぐ後方蓋を着脱自在としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は以上に説明したように構成した結果、以下に示すような効果が得られる。
【0012】
請求項1によれば、底面にキャスターを取り付けた袖箱の、前鍔に取り付けた係止具のシャフトを上部より押圧して係止具内に陥入したまま袖箱を机の下部空間までキャスターにて自在移動し、机の下板に穿孔したホールド孔の下において押圧を解除して、ホールド孔にシャフトを陥入せしめ、袖箱の自在移動を、シャフトを軸とした旋回移動に制限する。
【0013】
更に、袖箱の側方に設けた載置台にタワーを載置して、その後方に接続した各種転送ケーブルを、後部ケーブル通路を通して、天板上に形成したケーブル収納部に導入し、マジックテープ(登録商標)等にて固定し、余分を収納した後、前部ケーブル通路を通して、机の下板に穿孔した導入孔へと挿入するので、余分なケーブル類が足元に散乱して引き起こされる様々の事故、例えば、躓き、転倒、踏みつけ、断線等を未然に防ぐことが可能である。
【0014】
これにより、通常は、袖箱を机の下部空間に収納して使用するが、ひとたび問題等が発生した場合は、袖箱を旋回移動し、机の下部空間より露出して、タワーへの作業等を行うのであるが、この際、各種ケーブル類は回転軸に近接して袖箱より机内部へと導入されている為各種ケーブル類にかかるストレスは極めて少なく、又、導入孔に応じて、複数本の導入が可能である。
【0015】
又、必要により袖箱を移動する場合は、下板の上面より、シャフトの上部を押納して軸作用を解除する。更に、各種転送ケーブル類の接続部を袖箱天板上に設定しておけば、袖箱天板上にてケーブル類を抜装して、さらに容易に移動せしめる。
【0016】
又、請求項2によれば、机の内部において側板前方に形成した側方収納スペースに余分の各種ケーブル類の収納を可能とし、更に、必要に応じて側方蓋に形成したケーブル挿通孔より所望のケーブルを引き出し外部の機材等に接続することが可能であるので机上においては、余分なケーブル類が無く、極めて良好な作業環境が実現可能である。尚、側方収納スペースは、各種ケーブル類の収納に限定するものではなく、さらに他の小物類の収納をも可能とする事は、ここで述べるまでもないことである。
【0017】
又、請求項3によれば、机の内部において各種ケーブルを側方収納スペースより後部間仕切りに形成した内部ケーブル通路を通して後部収納スペースへ導き、更に、一部はケーブル取出し口を通して机の上部へ引き出し、外部の機材等に接続することが可能である。又、その他のケーブル類は後部ケーブル取出し口を通して、後部へ引き出し外部の機材等に接続することが可能である。例えば、電源ケーブル等であれば、電源コンセントへ、LANケーブル等であれば他のパソコン等へと接続が可能であるので、各種ケーブル類を床上に転がすこともなく余分なケーブル類が足元に散乱して引き起こされる様々の事故、例えば、躓き、転倒、踏みつけ、断線等を未然に防ぐことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0019】
本発明にかかる机の要部は図1に示すように、袖箱1と、机2による構成からなる。以下、詳細を説明する。
【0020】
図1は、(実施例1)において、主に、載置台1E、移動方向自在に回転するキャスター1F等を取り付けた袖箱1と、右側板2A、と左側板2B、天板2G、下板2J及び壁板2E等によって形成される机2による構成からなる。
【0021】
図2は、(実施例1)において、前板1Aの左後方に左側板1C及び右後方に右側板1Bを配し前板の対向面に壁板1Kを配し底面に底板1Pを配し内部空間に棚板1Lを配し箱体1fを形成し、更に、箱体の上端部より鍔部を設けて天板1Jを配して、天板1J上部にケーブル収納部1Dを形成する。更に、左鍔1rの後部に切り欠きを設け、後部ケーブル通路1dを形成する。そして更に、右鍔1bの前部に切り欠きを設け、前部ケーブル通路1eを形成する。前鍔1aの上面の右隅に、垂直孔1Gを穿孔し、バネによって付勢したシャフト1hを有する係止具1Hを、其のストロークが垂直に出し入れ可能に押納して取り付ける。箱体1fの左側板1Cの下部にタワー1jを載置する為の載置台1Eを、側方より取り付け、底面の四隅に移動方向自在に回転するキャスター1Fを取り付けて、袖箱1を形成する実施形態を示す。
【0022】
尚、(実施例1)の図2で後部ケーブル通路1dを左側板1Cに形成し前部ケーブル通路1eを右側板1Bに形成し係止具1Hを前鍔1aの上面の右隅に配し箱体の左側板1Cの下部にタワー1jを載置する為の載置台を側方より取り付けた例を示したのは本発明を説明する為のもので例えば後部ケーブル通路1dを右側板1Bに形成し前部ケーブル通路1eを左側板1Cに形成し係止具1Hを前鍔1aの上面の左隅に配し箱体の右側板1Bの下部にタワー1jを載置する為の載置台1Eを側方より取り付けて実施した場合であっても効果は同じである。又、載置台にタワー1jを載置する例を示したのは本発明を説明する為のもので他のOA機器等を載置して実施した場合であっても効果は十分である。
【0023】
図3は(実施例1)において、机2の下板2Jの右前部に袖箱1の前鍔1aに押納して取り付けた係止具1Hのシャフト1hが挿通可能なホールド孔2bを穿孔し、更に、ホールド孔2bの近くに、袖箱1の天板1J上面に収納したケーブル類を机の内部に導く為の導入孔2rを穿孔する実施形態を示す。
【0024】
尚、(実施例1)の図3で、机2の下板2Jの右前部にホールド孔2bを穿孔し、更に、ホールド孔2bの近くに、導入孔2rを穿孔する例を示したのは、本発明を説明する為のもので、例えば、机2の下板2Jの左前部にホールド孔2bを穿孔し、更に、ホールド孔2bの近くに、導入孔2rを穿孔して実施した場合であっても効果は同じである。更に、机2の下板2Jの右前部及び左前部の両方にホールド孔2bを穿孔し、更に、其々のホールド孔2bの近くに、其々導入孔2rを穿孔して実施した場合であっても効果は十分である。
【0025】
更に、図3において、机の右側板2A前方の内部空間に間仕切り2aを設け、側方収納スペース2Cを形成し、側方収納スペース2Cの上部を塞ぐ側方蓋2Dを右側板2Aに開閉自在の蝶板2hを介して蝶着し開閉自在とし側方蓋に切り欠きを設けケーブル挿通孔2jを形成した実施形態を示す。
【0026】
尚、(実施例1)の図3で、机の右側板2A前方に側方収納スペース2Cを形成し、側方蓋2Dを右側板2Aに蝶着し開閉自在とする例を示したのは、本発明を説明する為のもので、例えば、机の左側板2B前方に側方収納スペース2Cを形成し、側方蓋2Dを左側板2Bに蝶着し開閉自在として実施した場合であっても効果は同じである。更に、右側板2A前方および左側板2B前方、の内部空間に間仕切り2aを設け、左右に側方収納スペース2Cを形成し、側方収納スペース2Cの上部を塞ぐ側方蓋2Dを左右側板に其々蝶着し開閉自在として実施した場合であっても効果は十分である。
【0027】
更に、図3において、机2の内部において壁板2Eの手前の空間に、左右にわたって後部間仕切り2dを設け後部収納スペース2Fを形成し、後部間仕切り2dの右に切り欠きを設け、側方収納スペース2Cよりケーブル類を導くための内部ケーブル通路2eを形成する。更に、後部収納スペース2Fの上部にかかる天板2Gの一部を切り欠き、ケーブル取出し口2fを設け、壁板2Eにも後部ケーブル取出し口2pを設ける。更に、後部収納スペース2Fを塞ぐ後方蓋2Hを着脱自在とした実施形態を示す。
【0028】
尚、(実施例1)の図3で、机2の内部において後部間仕切り2dの右に切り欠きを設け、内部ケーブル通路2eを形成する例を示したのは本発明を説明する為のもので、例えば、机2の内部において後部間仕切り2dの左に切り欠きを設け、内部ケーブル通路2eを形成して実施した場合であっても効果は同じである。更に、後部間仕切り2dの右および左に切り欠きを設け、側方収納スペース2Cよりケーブル類を導くための内部ケーブル通路2eを左右に形成して実施した場合であっても効果は十分である。又、天板2Gを記載していないのは本発明を説明する為のものであり、更に、側方収納スペース2C、及び、後部収納スペース2F、以外の内部空間は、本発明を説明するためのもので、抽斗等を押納して実施した場合であっても効果は十分である。
【0029】
又、(実施例1)の図2で、前板1Aの左右後方に左側板1C及び右側板1Bを配し前板の対向面に壁板1Kを配し底面に底板1Pを配し内部空間に棚板1Lを配し箱体1fを形成する例を示したのは本発明を説明する為のもので、箱体1fの内部空間に抽斗等を押納して実施しても効果は十分である。
【実施例1】
【0030】
図1は本発明の1実施例を示す。
前板の左右後方に左側板及び右側板を配し前板の対向面に壁板を配し底面に底板を配し内部空間に棚板を配し箱体を形成し、更に、箱体の上端部に鍔部を設けて天板を配して、天板上部にケーブル収納部を形成する。更に、右鍔、又は左鍔のいずれか、又は、右鍔および左鍔の両方の後部に切り欠きを設け、後部ケーブル通路を形成する。そして更に、右鍔、又は左鍔のいずれか、又は右鍔および左鍔の両方、の前部に切り欠きを設け、前部ケーブル通路を形成する。前鍔の上面の右隅、又は左隅のいずれか、または両隅に、垂直孔を穿孔し、バネによって付勢したシャフトを有する係止具を、其のストロークが垂直に出し入れ可能に押納して取り付ける。箱体の右側板、又は左側板のいずれか、又は左右両側板の下部にタワーを載置する為の載置台を、側方より取り付け、底面の四隅に移動方向自在に回転するキャスターを取り付けて、袖箱を形成する。
机の下板において右前部、又は左前部のいずれか、又は右前部および左前部の両方に、袖箱の前鍔に押納して取り付けた係止具のシャフトが挿通可能なホールド孔を穿孔し、更に、ホールド孔の近くに、袖箱の天板上面に収納したケーブル類を机の内部に導く為の導入孔を穿孔する事を特徴とする。
【0031】
更に、机の内部において右側板前方、又は左側板前方のいずれか、又は右側板前方および左側板前方、の空間に間仕切りを設け、側方収納スペースを形成し、側方収納スペースの上部を塞ぐ側方蓋を側板に蝶着し開閉自在とし、更に、側方蓋に切り欠きを設けケーブル挿通孔を形成することを特徴とする。
【0032】
更に、机の内部において壁板の手前の空間に、左右にわたって後部間仕切りを設け後部収納スペースを形成し、後部間仕切りの右、又は左、又は右および左、に切り欠きを設け、側方収納スペースよりケーブル類を導くための内部ケーブル通路を形成する。更に、後部収納スペースの上部にかかる天板の一部を切り欠き、ケーブル取出し口を設け、壁板にも後部ケーブル取出し口を設ける。更に、後部収納スペースを塞ぐ後方蓋を着脱自在としたことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の(実施例1)の要部を示す斜視図
【図2】本発明の(実施例1)にかかる袖箱1の斜視図である。
【図3】本発明の(実施例1)にかかる机2の天板2pを省略した斜視図である1袖箱1A前板1B右側板1C左側板1Dケーブル収納部1E載置台1Fキャスター1G垂直孔1H係止具1J天板1K壁板1L棚板1P底板1a前鍔1b右鍔1r左鍔1d後部ケーブル通路1e前部ケーブル通路1f箱体1g1hシャフト1jタワー2机2A右側板2B左側板2C側方収納スペース2D側方蓋2E壁板2F後部収納スペース2G天板2H後方蓋2J下板2a間仕切り2bホールド孔2r導入孔2d後部間仕切り2e内部ケーブル通路2fケーブル取出し口2h蝶板2jケーブル挿通孔2p後部ケーブル取出し口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前板の左後方に左側板及び右後方に右側板を配し前板の対向面に壁板を配し底面に底板を配し内部空間に棚板を配し箱体を形成し、更に、箱体の上端部に鍔部を設けて天板を配して、天板上部にケーブル収納部を形成する。更に、右鍔、又は左鍔のいずれか、又は、右鍔および左鍔の両方の後部に切り欠きを設け、後部ケーブル通路を形成する。そして更に、右鍔、又は左鍔のいずれか、又は右鍔および左鍔の両方、の前部に切り欠きを設け、前部ケーブル通路を形成する。前鍔の上面の右隅、又は左隅のいずれか、又は両隅に、垂直孔を穿孔し、バネによって付勢したシャフトを有する係止具を、其のストロークが垂直に出し入れ可能に押納して取り付ける。箱体の右側板、又は左側板のいずれか、又は左右両側板の下部にパーソナルコンピューターの本体等のOA機器を載置する為の載置台を、側方より取り付け、底面の四隅に移動方向自在に回転するキャスターを取り付けて、袖箱を形成する。
机の下板において右前部、又は左前部のいずれか、又は右前部および左前部の両方に、袖箱の前鍔に押納して取り付けた係止具のシャフトが挿通可能なホールド孔を穿孔し、更に、ホールド孔の近くに、袖箱の天板上面に収納したケーブル類を机の内部に導く為の導入孔を穿孔する事を特徴とする机。
【請求項2】
机の内部において右側板前方、又は左側板前方のいずれか、又は右側板前方および左側板前方、の空間に間仕切りを設け、側方収納スペースを形成し、側方収納スペースの上部を塞ぐ側方蓋を側板に蝶着し開閉自在とし、更に、側方蓋に切り欠きを設けケーブル挿通孔を形成することを特徴とする請求項1に記載の机。
【請求項3】
机の内部において壁板の手前の空間に、左右にわたって後部間仕切りを設け後部収納スペースを形成し、後部間仕切りの右、又は左、又は右および左、に切り欠きを設け、側方収納スペースよりケーブル類を導くための内部ケーブル通路を形成する。更に、後部収納スペースの上部にかかる天板の一部を切り欠き、ケーブル取出し口を設け、壁板にも後部ケーブル取出し口を設ける。更に、後部収納スペースを塞ぐ後方蓋を着脱自在としたことを特徴とする請求項1に記載の机。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−81786(P2006−81786A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−270842(P2004−270842)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(503413031)
【Fターム(参考)】