説明

板状枠体付きUIM及び板状枠体付きUIMの使用方法

【課題】ミニサイズのUIMを分離しやすい板状枠体付きUIMを提供すること。
【解決手段】カード状の板状枠体3と、板状枠体3の内側に配置され、外部接触端子4aを有すると共に、外部接触端子4aのサイズとほぼ同形状の方形状に形成される板状のミニサイズのUIM2であって、第1角部21と、第1角部21に隣接する第2角部22と、第1角部21及び第2角部22に隣接する辺とは異なる辺である第1辺部25とを有するUIM2と、UIM2の外周に沿って板状枠体3とUIM2との間に形成されるスリット部5と、スリット部5を跨いで第1角部21と板状枠体3とを接続する第1ブリッジ部61と、スリット部5を跨いで第1辺部25と板状枠体3とを接続する第2ブリッジ部62と、スリット部5の一部を含んで構成され、第2角部22の外側にスリット部5が拡大して形成されるスリット拡大部7と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミニサイズのUIMを分離することができる板状枠体付きUIM及び板状枠体付きUIMの使用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、各種ICカードのうち、接触型ICカードと呼ばれるものには、ISO/IEC7810で規定する53.98mm×85.60mm(ID−1型)のサイズのものがある。また、ID−1型のICカードにおいて、ID−1型の外形のサイズの板状枠体の内側に、UIM(Universal/User Identity Module)又はSIM(Subscriber Identity Module)を備えた板状枠体付きUIM又は板状枠体付きSIMがある。UIM又はSIMは、板状枠体付きUIM又は板状枠体付きSIMから折って切断されることにより、板状枠体から分離して、携帯電子機器(携帯電話機等)に差し込んで使用される。
【0003】
従来のUIM又はSIMは、ISO/IEC7810で規定されるID−000のサイズ(25.0mm×15.0mm、厚さ0.76mm)のICカードとして形成されている。UIM又はSIMの所定位置には、ICモジュールが埋め込まれ、ICモジュールの外部接触端子はUIM又はSIMの表面に露出している。
【0004】
このような板状枠体付きUIMにおいて、板状枠体と、板状枠体の内側に配置される方形状のUIMと、UIMの外周に沿って形成されるスリット部と、UIMの2つの短辺それぞれと板状枠体とを接続する2つのブリッジと、UIMの一方の長辺の外側に形成されるスリット拡大部とを備える板状枠体付きUIMが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
特許文献1に記載の板状枠体付きUIMは、スリット拡大部側のUIMの長辺を指で押し込んで、UIMを板状枠体から取り外すことができるため、スリット拡大部により、指が板状枠体の内縁に接触することを防止できるとされている。これにより、UIMを板状枠体から取り外しやすくなると共に、板状枠体の内縁に接触することによる指の損傷を抑制することができるとされている。
【0006】
ところで、UIM又はSIMは、携帯電子機器(携帯電話機等)の機器間の互換性を確保するために、規格化されている。そして、近年、機器の小型化が要望されていることから、ミニサイズのUIMが規格化され、ミニサイズのUIMが使用されるようになっている。
【0007】
ミニサイズのUIMは、従来のUIMを一層小型にしたICカードである。ミニサイズのUIMの外形は、ICカードに備えられるICモジュールの外部接触端子の外形とほぼ同形状に形成されている。ミニサイズのUIMのサイズは、欧州電気通信規格化協会が、ETSI TS102 221として制定した、長辺が15.0mm、短辺が12.0mm、厚さが0.76mmである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2010−191673号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載の板状枠体付きUIMにおいては、UIMのスリット拡大部側の長辺を、外部接触端子側から指で押し込んで、ブリッジを折って切断することにより、UIMを板状枠体から分離する。しかし、ミニサイズのUIMを備える板状枠体付きUIMにおいては、ミニサイズのUIMが配置される板状枠体の内側の部分の領域が狭くなっている。そのため、ミニサイズのUIMを板状枠体から分離する際に、ミニサイズのUIMを押し込むことで、板状枠体の内縁に指が接触して、指を損傷する可能性がある。また、ミニサイズのUIMの外形は外部接触端子とほぼ同じ形状であり、ミニサイズのUIMを押し込む際に外部接触端子に指が接触しやすく、ミニサイズのUIMを板状枠体から分離しにくい。また、外部接触端子に指が接触すると、指の皮脂が付着して外部接触端子が錆びやすくなってしまう。
【0010】
本発明の課題は、ミニサイズのUIMを分離しやすい板状枠体付きUIM及び板状枠体付きUIMの使用方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0012】
第1の発明は、カード状の板状枠体(3)と、前記板状枠体(3)の内側に配置され、外部接触端子(4a)を有すると共に、前記外部接触端子(4a)のサイズとほぼ同形状の方形状に形成される板状のミニサイズのUIM(2)であって、第1角部(21)と、前記第1角部(21)に隣接する第2角部(22)と、前記第1角部(21)及び第2角部(22)に隣接する辺とは異なる辺である第1辺部(25)とを有するUIM(2)と、前記UIM(2)の外周に沿って前記板状枠体(3)と前記UIM(2)との間に形成されるスリット部(5)と、前記スリット部(5)を跨いで前記第1角部(21)と前記板状枠体(3)とを接続する第1ブリッジ部(61)と、前記スリット部(5)を跨いで前記第1辺部(25)と前記板状枠体(3)とを接続する第2ブリッジ部(62)と、前記スリット部(5)の一部を含んで構成され、前記第2角部(22)の外側に前記スリット部(5)が拡大して形成されるスリット拡大部(7,7A,7B,7C)と、を備えること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)である。
第2の発明は、第1の発明の板状枠体付きUIM(1A)において、前記スリット拡大部(7A)は、前記第2角部(22)の外側から前記UIM(2)の辺に沿って延びること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1A)である。
第3の発明は、第1又は第2の発明の板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)において、前記スリット拡大部(7,7A,7B,7C)の大きさは、前記第2角部(22)に指を掛ける程度の大きさであること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)である。
第4の発明は、第3の発明の板状枠体付きUIM(1,1B)において、前記スリット部(5)の幅は、1.5mmであり、前記スリット拡大部(7,7B)は、少なくとも、前記スリット部(5)から更に1.5mm拡大されていること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1,1B)である。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明の板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)において、前記第2ブリッジ部(62)は、前記第1辺部(25)の中央で前記板状枠体(3)に接続されていること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)である。
【0013】
第6の発明は、第1から第5のいずれかの発明の板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)の使用方法であって、前記UIM(2)の前記外部接触端子(4a)側から前記スリット拡大部(7)を介して前記第2角部(22)に一方の指を掛ける指掛け工程(S2)と、前記第2角部(22)に掛けた指で、前記第2角部(22)を前記UIM(2)の前記外部接触端子(4a)側に倒して、前記第1ブリッジ部(61)と前記第2ブリッジ部(62)とをつなぐ線に沿って曲げ、前記第1ブリッジ部(61)及び前記第2ブリッジ部(62)を折って切断することにより、前記板状枠体(3)から前記UIM(2)を分離する分離工程(S3)とを備えること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)の使用方法である。
第7の発明は、第6の発明の板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)の使用方法であって、前記指掛け工程(S2)の前に、他方の指で前記第2角部(22)を前記外部接触端子(4a)とは異なる面から押して、前記外部接触端子(4a)側に押し出す押し出し工程(S1)を更に備えること、を特徴とする板状枠体付きUIM(1,1A,1B,1C)の使用方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
第1の発明によれば、第2角部の外側には、スリット部が拡大して形成されるスリット拡大部が形成される。そのため、スリット拡大部を介して第2角部に指を掛けやすい。これにより、第2角部に指を掛けて第2角部を外部接触端子側に倒すことで、第1ブリッジ部及び第2ブリッジ部を折って切断することができる。従って、板状枠体からミニサイズのUIMを容易に分離できる。また、外部接触端子に指が接触することを抑制できるため、外部接触端子に指の皮脂が付着することが抑制されて、外部接触端子が錆びやすくなることが軽減される。
第2の発明によれば、スリット拡大部は、第2角部の外側からUIMの辺に沿って延びる。そのため、スリット拡大部は、第2角部の外側を含む広い領域に形成される。これにより、スリット拡大部を介して、より第2角部に指を掛けやすくなる。
第3の発明によれば、スリット拡大部の大きさは、第2角部に指を掛ける程度の大きさである。そのため、第2角部に確実に指を掛けた状態で、第2角部を外部接触端子側に倒すことができる。
第4の発明によれば、スリット部の幅が1.5mmであり、スリット拡大部は、少なくとも、スリット部から更に1.5mm拡大されている。そのため、スリット拡大部を介して、第2角部に指を掛けることが容易である。
第5の発明によれば、第2ブリッジ部は、第1辺部の中央で板状枠体に接続されている。そのため、ミニサイズのUIMをバランスよく保持できる。
第6の発明によれば、スリット拡大部を介して第2角部に指を掛ける指掛け工程と、第2角部に掛けた指で、第2角部を外部接触端子側に倒して、第1ブリッジ部及び第2ブリッジ部を折って切断することにより、板状枠体からミニサイズのUIMを分離する分離工程と、を備える。そのため、スリット拡大部を介して第2角部に掛けた指で、第2角部を外部接触端子側に容易に倒すことができる。これにより、板状枠体からミニサイズのUIMを容易に分離できる。
第7の発明によれば、指掛け工程の前に、第2角部を外部接触端子側に押し出す押し出し工程を更に備える。そのため、第2角部と板状枠体との間に板状枠体の厚さ方向に隙間を形成することで、スリット拡大部が大きくなる。従って、指掛け工程において、指を掛けやすくなり、板状枠体からミニサイズのUIMを容易に分離できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態の板状枠体付きUIM1の構成を示す平面図である。
【図2】第1実施形態の板状枠体付きUIM1の使用方法を示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態の板状枠体付きUIM1を使用する前の状態を示す斜視図である。
【図4】第1実施形態の板状枠体付きUIM1のミニサイズUIM2の第2角部22を押し出した状態を示す斜視図である。
【図5】第1実施形態の板状枠体付きUIM1のミニサイズUIM2の第2角部22に指を掛けた状態を示す斜視図である。
【図6】第2実施形態の板状枠体付きUIM1Aの構成を示す平面図である。
【図7】第3実施形態の板状枠体付きUIM1Bの構成を示す平面図である。
【図8】第1実施形態における板状枠体付きUIM1の使用方法の変形形態であって、第2角部22を押し出さない状態で、第2角部22に指を掛けた状態を示す斜視図である。
【図9】第1実施形態の変形形態における板状枠体付きUIM1Cの構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す各図には、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系では、板状枠体付きUIM1の長辺に沿う方向をX方向とし、X方向の一方(左方)に向かう方向をX1方向、X方向の他方(右方)に向かう方向をX2方向とする。また、板状枠体付きUIM1の短辺に沿う方向をY方向とし、Y方向の一方(上方)に向かう方向をY1方向、Y方向の他方(下方)に向かう方向をY2方向とする。更に、板状枠体付きUIM1の厚さ方向をZ方向とする。
図1は、第1実施形態の板状枠体付きUIM1の構成を示す平面図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態における板状枠体付きUIM1は、板状枠体3と、ミニサイズUIM2と、スリット部5と、ブリッジ部6と、スリット拡大部7とを備える。
板状枠体4は、均一な薄板状の基板であり、外形が方形状のカード状に形成され、X1方向側においてミニサイズUIM2を囲むように形成される枠体である。具体的には、板状枠体4は、ISO/IEC7810−1で規定されるID−1の大きさ(短辺が53.98mm、長辺が85.60mm、厚さが0.76mm)のカード状に形成されている。
【0018】
ここで、UIM(Universal/User Identity Module)とは、携帯電話会社が発行する契約者情報を記録した小型のICカードであって、携帯電話機に組み込んで利用者の識別に使用するものである。これは、同様の機能を持つSIM(Subscriber Identity Module)から機能拡張が行われたもので、SIMをベースとしていることからUSIM(Universal SIM)と呼ばれることもある。本発明でいう、UIMは、上記のSIM及びUSIMを包含する概念とする。
従来のUIM又はSIMは、ISO/IEC7810で規定されるID−000の大きさ(25.0mm×15.0mm、厚さ0.76mm)のカードとして形成される。
【0019】
本実施形態のミニサイズUIM2は、従来のUIMを一層小型にしたものである。ミニサイズUIM2は、方形状で板状に形成される。ミニサイズUIM2の大きさは、欧州電気通信規格化協会が、ETSI TS102 221として制定した、長辺が15mm、短辺が12mm、厚みが0.76mmのサイズである。なお、ミニサイズUIM2は、microSIM、miniUICC(mini Universal Integrated Circuit Card)、3FF SIM(Micro 3rd−Form−Factor SIM)とも呼ばれる。
【0020】
ミニサイズUIM2は、板状枠体3の内縁の内側に配置される。ミニサイズUIM2は、ICモジュール4を有する。ICモジュール4は、ミニサイズUIM2の所定の位置に埋め込まれ、外部接触端子4aがミニサイズUIM2の表面(Z方向の一方側の面)に露出される。
【0021】
外部接触端子4aは、携帯電話機に装着された際に、携帯電話機の接触端子に接触する接触部である。外部接触端子4aは、金属箔に金属メッキを施すことにより形成される。外部接触端子4aには、8個の端子が備えられており、その8個の端子の板状枠状付きUIM1に対する位置は、ISO7816/2で一定の範囲に規定されている。そのため、ミニサイズUIM2の外部接触端子4aは、板状枠状付きUIM1に対して、当該規定を満たすように配置される。
【0022】
また、外部接触端子4a自体の大きさは、ISO7816/2の条件を満たす限り変更可能である。例えば、本実施形態においては、外部接触端子4aは、8個の端子を含んだ全体の外形が方形状に形成され、12mm×11mmの大きさである。なお、ISO7816/2の条件を満たせば、外部接触端子4aの形状は、方形状に限定されず、角が丸まった形状であってもよい。
【0023】
ミニサイズUIM2は、外部接触端子4aのサイズとほぼ同形状の方形状に形成される。ここで、ミニサイズUIM2と外部接触端子4aとがほぼ同形状とは、外部接触端子4aの外形と同一の大きさか、これに、僅かな周縁部を付加した程度の大きさを意味する。
【0024】
このように、ミニサイズUIM2の平面視における外観は、ほとんどが外部接触端子4aによって占められる。しかし、外部接触端子4aの周囲には、基板部分による周縁部を残すことができる。ミニサイズUIM2に外部接触端子4aが配置された場合において、外部接触端子4aが配置されない外部接触端子4aの外側の部分の周縁部の幅は、0.5〜2mm程度にできるが、これに制限されず、周縁部が無くてもよく、0.5〜1mm程度もあれば十分である。
【0025】
また、ミニサイズUIM2は、表面のほとんどが金属箔に金属メッキが施された外部接触端子4aによって占められており厚さ方向Zの剛性が高い。
【0026】
ミニサイズUIM2は、第1角部21と、第2角部22と、第3角部23と、第4角部24と、第1辺部25と、第2辺部26と、第3辺部27と、第4辺部28とを有する。
【0027】
第1角部21は、ミニサイズUIM2のX2側のY2側(右下)の部分に形成される。第1角部21は、対象機器への装着時の位置決めとなるように、切り欠きとなっている。本実施形態においては、第1角部21は、隣接する第2辺部26及び第4辺部28に対して略45°の角度の斜辺により形成される。第1角部21の斜辺の長さは、約3mm程度である。
【0028】
第2角部22は、第1角部21のY1側に隣接する角部であって、ミニサイズUIM2のX2側のY1側(右上)の部分に形成される。
第3角部23は、第2角部2のX1側に隣接する角部であって、ミニサイズUIM2のX1側のY1側(左上)の部分に形成される。
第4角部24は、第1角部21及び第3角部23に隣接する角部であって、ミニサイズUIM2のX1側のY2側(左下)の部分に形成される、第2角部22,第3角部23及び第4角部24は、所定のアール状に形成されている。
【0029】
第1辺部25及び第2辺部26は、ミニサイズUIM2の一対の短辺であって、X方向(左右方向)において互いに反対側の辺である。
第1辺部26は、ミニサイズUIM2の短辺のうちのX1側(左側)の短辺であって、第3角部23と第4角部24との間の辺である。第1辺部25は、第1角部21及び第2角部22に隣接する辺とは異なる辺である。
第2辺部25は、ミニサイズUIM2の短辺のうちのX2側(右側)の短辺であって、第1角部21と第2角部22との間の辺である。
【0030】
第3辺部27及び第4辺部28は、ミニサイズUIM2の一対の長辺であって、Y方向(上下方向)において互いに反対側の辺である。第3辺部27は、ミニサイズUIM2の長辺のうちのY1側(上側)の長辺であって、第2角部22と第3角部23との間の辺である。
第4辺部28は、ミニサイズUIM2の長辺のうちのY2側(下側)の長辺であって、第4角部24と第1角部21との間の辺である。
【0031】
スリット部5は、板状枠体付きUIM1を厚さ方向Zに貫通した開口である。スリット部5は、ミニサイズUIM2の外周に沿って、ミニサイズUIM2の外周の全域にわたって形成される。スリット部5は、板状枠体3とミニUIM2との間に形成される。本実施形態においては、スリット部5の幅は、La(=1.5mm)である。
【0032】
ブリッジ部6は、ミニサイズUIM2を板状枠体3に保持するための部分である。ブリッジ部6は、第1ブリッジ部61と、第2ブリッジ部62とを有する。
第1ブリッジ部61は、スリット部5を跨いで、第1角部21と板状枠体3とを接続する。
第2ブリッジ部62は、スリット部5を跨いで、第1辺部25と板状枠体3とを接続する。第2ブリッジ部62は、第1辺部25の中央に設けられている。これにより、第2ブリッジ部62は、ミニサイズUIM2をバランスよく保持する。つまり、第2ブリッジ部62は、第2ブリッジ部62が第3角部23側に設けられた場合や第4角部24側に設けられた場合と比べて、ミニサイズUIM2を安定した状態でバランスよく保持できる。
【0033】
第1ブリッジ部61と第1角部21とが接続される部分には、第1角部21の外縁に沿って第1折り取り線61aが形成される。また、第2ブリッジ部62と第1辺部25とが接続される部分には、第1辺部25に沿って第2折り取り線62aが形成される。第1折り取り線61a及び第2折り取り線62aは、ハーフカット加工、ミシン目加工、溝打ち抜き加工、ザグリ加工、及びそれらの組み合わせ等により形成される。
【0034】
スリット拡大部7は、第2角部22の外側に形成される。スリット拡大部7は、スリット部5の一部を含んで構成され、スリット部5が斜め上方側に拡大して形成される。
スリット拡大部5の大きさは、第2角部22に指を掛ける程度の大きさである。スリット拡大部5は、少なくとも、スリット部5からスリットの幅方向に更に1.5mm拡大されていることが好ましい。
【0035】
本実施形態においては、スリット拡大部7は、第2角部22の外側において、スリット部5の幅La(=1.5mm)を含んで構成され、スリット部5からX2側(右側)にLb(=1.5mm)拡大され、かつ、スリット部5からY1側(上側)にLb(=1.5mm)拡大されている。スリット拡大部7は、第2角部22の近傍の部分において、第2角部22から第2辺部26に沿って延びるLc×L(3mm×6mm)の貫通孔と、第2角部22から第3辺部27に沿って延びるL×Lc(6mm×3mm)の貫通孔とを有し、Lc×Lc(3mm×3mm)の貫通孔の部分は共通である。第2角部22とスリット拡大部7とを含む領域の全体の大きさは、L×L(6mm×6mm)である。
【0036】
(板状枠体付きUIM1の製造方法)
次に、本実施形態における板状枠体付きUIM1の製造方法について簡単に説明する。
まず、ICモジュール4を搭載する前のカードを製造する。多面付けされたコア層としての表裏2層と、更に最表裏面に必要があれば予め磁気テープを熱転写した透明オーバーシート層とを積層する。そして、加熱及び加圧して基材を融着させて、一体化させた後に、カードサイズへの打ち抜きを行う。カードサイズの基板には、必要に応じて、サインパネル、ホログラムラベル等の転写を行う。
【0037】
その後、カードサイズの基板に、ミニサイズUIM2の形状への打ち抜き加工を行い、スリット部5及びスリット拡大部7を形成する。具体的には、ミニサイズUIM2の形状への打ち抜き加工を、次のように行う。ミニサイズUIM2は、15.0mm×12.0mmの大きさに形成する。スリット部5は、ミニサイズUIMの外周に幅La(=1.5mm)となるように形成する。第1角部21は、ミニサイズUIM2の第2辺部26及び第4辺部28に対して45°の角度となる斜辺より形成する。第2角部22、第3角部23及び第4角部24は、所定のアール状に形成する。第1ブリッジ部61及び第2ブリッジ部62は、ミニサイズUIM2と板状枠体3とを接続するように形成する。
【0038】
次いで、ミニサイズUIM2には、ICモジュール4を搭載するための凹部を、エンドミルによる切削加工(ザグリ加工)により形成する。また、第1角部21の外縁に沿った部分及び第1辺部25に沿った部分は、ミニサイズUIM2の外周に沿ってカードサイズの基板の表裏面からハーフカット線を打ち抜き刃により、表裏から0.2mmの深さで入れ、中心層が、約0.4mm程度の厚さ残るようにする。これにより、第1折り取り線61a及び第2折り取り線62aを形成する。
【0039】
なお、金型に高温の樹脂を注入、冷却して型成型で製造する成型(インジェクション)方式により凹部を形成することも可能である。この場合には、基材の積層、加熱及び加圧による溶着、一体化やエンドミルによるモジュールを搭載するための凹部を加工する工程を経なくても所定形状のカードを製造することができる。
【0040】
また、カードサイズの基板とICモジュール4とを接着固定するための前処理として、テープ状のICモジュールの基板の裏面に、熱可塑性又は熱硬化性の接着剤、又は接着テープを貼り込む。そして、テープ状のICモジュールを1つ1つの個片に打ち抜き、かつ、カードサイズの基板の凹部に、ICモジュール4を正確に搬送して位置決めして、外部接触端子4a側の面の上からヒーターブロックにより、所定の圧力、時間、温度にて熱プレスする。これにより、ICモジュール4は、カードサイズの基板に接着固定されて、板状枠体付きUIM1が物理的に完成する。
【0041】
更に、板状枠体付きUIM1の1枚1枚において、発行処理を行い、実際に市場で使用できる板状枠体付きUIM1が完成する。
【0042】
(枠体付きUIM1の使用方法)
次に、図2から図5を参照しながら、第1実施形態の枠体付きUIM1の使用方法について説明する。図2は、第1実施形態の板状枠体付きUIM1の使用方法を示すフローチャートである。図3は、第1実施形態の板状枠体付きUIM1を使用する前の状態を示す斜視図である。図4は、第1実施形態の板状枠体付きUIM1のミニサイズUIM2の第2角部22を押し出した状態を示す斜視図である。図5は、第1実施形態の板状枠体付きUIM1のミニサイズUIM2の第2角部22に指を掛けた状態を示す斜視図である。
【0043】
板状枠体付きUIM1は、ミニサイズUIM2を板状枠体3から分離して使用される。図3に示すように、板状枠体付きUIM1のX1側のY2側(左下側)であってミニUIM2のY2側(下側)を左手の親指と中指とで把持した状態で、板状枠体付きUIM1からミニサイズUIM2を分離する。
【0044】
まず、押し出し工程S1において、図4に示すように、左手の人指し指(他方の指)の先端で、第2角部22を裏面(外部接触端子4aが露出する表面とは異なる面)から押して、第2角部22を外部接触端子4a側に押し出す。ここで、第1ブリッジ部61は、第1角部21と板状枠体3とを接続する。第2ブリッジ部62は、第1辺部25の中央と板状枠体3とを接続する。そのため、第2角部22を裏面から押した場合に、ミニサイズUIM2を第1ブリッジ部61と第2ブリッジ部62とをつなぐ線Jを中心軸として、第2角部22が手前側に移動するように回転しやすい。これにより、第2角部22が外部接触端子4a側に押し出されて、第2角部22と板状枠体3との間には、図4に示すように、板状枠体の厚さ方向Zに隙間Gが形成される。そして、スリット拡大部7は、隙間Gの分だけ広がる。
【0045】
次に、指掛け工程S2において、図5に示すように、ミニサイズUIM2の外部接触端子4a側からスリット拡大部7を介して、外部接触端子4a側に押し出された第2角部22に、外部接触端子4a側から、右手の人指し指(一方の指)の先端を掛ける。
ここで、第2角部22における指を掛ける箇所は、第2角部22の側面であってもよいし、第2角部22の裏面であってもよい。
【0046】
次に、分離工程S3において、第2角部22に掛けた指の先端で、第2角部22をミニサイズUIM2の外部接触端子4a側に倒して、第1ブリッジ部61及び第2ブリッジ部62を折って切断する。ここで、第1ブリッジ部61は、第1角部21と板状枠体3とを接続する。第2ブリッジ部62は、第1辺部25と板状枠体3とを接続する。そのため、第2角部22をミニサイズUIM2の外部接触端子4a側に倒すことにより、ミニサイズUIM2を第1ブリッジ部61と第2ブリッジ部62とをつなぐ線Jを中心軸として回転させて、第1ブリッジ部61を第1折り取り線61aにおいて破断すると共に、第2ブリッジ部62を第2折り取り線62aにおいて破断する。これにより、板状枠体3からミニサイズUIM2を分離する。
【0047】
ここで、ミニサイズUIM2は、ほとんどの部分が外部接触端子4aに占められているため剛性が高い。これにより、S1〜S3の工程ではミニサイズUIM2をほとんど撓ませることなく、第1ブリッジ部61及び第2ブリッジ部62を変形させて折ることができる。
なお、第2角部22をミニサイズUIM2の外部接触端子4a側に倒す際に、右手の人指し指と親指とで第2角部22をつまんだ状態で、第2角部22をミニサイズUIM2の外部接触端子4a側に倒してもよい。
【0048】
以上説明したように、スリット拡大部7を第2角部22の外側に形成することにより、ミニサイズUIM2を板状枠体3から容易に分離することができる。また、外部接触端子4aに指が接触することを抑制できるため、外部接触端子4aに指の皮脂が付着することが抑制されて、外部接触端子4aが錆びやすくなることが軽減される。
特に、スリット拡大部7の大きさは、第2角部22に指を掛ける程度の大きさである。そのため、第2角部22に確実に指を掛けた状態で、第2角部22を外部接触端子4a側に倒すことができる。詳細には、スリット部5の幅Laが1.5mmであり、スリット拡大部7は、少なくとも、スリット部5から更に1.5mm拡大されている。そのため、スリット拡大部7を介して第2角部22に指を掛けることが容易である。
特に、本実施形態においては、スリット拡大部7は、第2角部22の近傍の部分において、第2角部22から第2辺部26に沿って延び、かつ、第2角部22から第3辺部27に沿って延びている。第2角部22とスリット拡大部7とを含む領域の大きさは、L×L(6mm×6mm)である。そのため、そのため、スリット拡大部7を介して第2角部22に指を掛けることが一層容易である。
【0049】
また、スリット拡大部7を介して第2角部22に指を掛ける指掛け工程S2と、第2角部22に掛けた指で、第2角部22を外部接触端子4a側に倒して、第1ブリッジ部61及び第2ブリッジ部62を折って切断することにより、板状枠体3からミニサイズのUIM2を分離する分離工程S3と、を備える。そのため、スリット拡大部7を介して第2角部22に掛けた指で、第2角部22を外部接触端子4a側に容易に倒すことができる。これにより、板状枠体3からミニサイズのUIM2を容易に分離できる。
更に、押し出し工程S1において、第2角部22と板状枠体3との間に板状枠体3の厚さ方向Zに隙間Gを形成することで、スリット拡大部7が大きくなる。従って、指掛け工程S2において、指を第2角部22に掛けやすくなり、板状枠体3からミニサイズUIM2を容易に分離することができる。
【0050】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図6は、第2実施形態の板状枠体付きUIM1Aの構成を示す平面図である。
【0051】
図6に示すように、第2実施形態の板状枠体付きUIM1Aにおいては、スリット拡大部7Aは、第2角部22の外側において、UIM1Aに対して、第1角部21と第3角部23とをつなぐ線に沿う方向に傾斜すると共に、第1角部21と第3角部23とをつなぐ線に沿う方向に長い長方形状の貫通孔を含んでいる。この長方形状の貫通孔の大きさは、短辺がLe(=3mm)、長辺がLf(=8mm)である。また、第2角部22及びスリット拡大部7Aを含む長方形状の領域の大きさは、Lg(=5mm)×Lf(=8mm)である。
【0052】
このように、スリット拡大部7Aは、第1角部21と第3角部23とをつなぐ線に沿う方向に長い長方形状の貫通孔を含んでいる。そのため、指の断面形状が長方形に近い形状であり、スリット拡大部7Aに沿って指を斜めに傾けることで、スリット拡大部7Aに沿うようにして指を第2角部22に掛けやすい。このため、板状枠体3からUIM1Aを一層容易に分離することができる。
【0053】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7は、第3実施形態の板状枠体付きUIM1Bの構成を示す平面図である。
【0054】
図7に示すように、第3実施形態の板状枠体付きUIM1Bにおいては、スリット拡大部7Bは、第2角部22の外側から、第2辺部26及び第3辺部27に沿って延びている。具体的には、スリット拡大部7Bは、第2辺部26、第2角部22及び第3辺部27の外側において、スリットの幅がLa(=1.5mm)から更にLb(1.5mm)拡大された幅Lc(=3mm)で、第2辺部26、第2角部22及び第3辺部27に沿って互いに連続して形成されている。
【0055】
そのため、スリット拡大部7Bは、第2角部22の外側を含んで、第2角部22の外側から第2辺部26の外側、及び、第2角部22の外側から第3辺部27の外側に、拡大される。従って、拡大されたスリット拡大部7Bを介して、第2角部22に指を掛けやすくなる。このため、板状枠体3からUIM2を一層容易に分離することができる。
【0056】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0057】
(変形形態)
(1)前述の第1実施形態の板状枠体付きUIM1の使用方法において、第2角部22を外部接触端子4aから押し出す押し出し工程S1を行っているが、これを行わなくてもよい。ここで、図8を参照して、押し出し工程S1を行わない場合の板状枠体付きUIM1の使用方法について説明する。図8は、第1実施形態における板状枠体付きUIM1の使用方法の変形形態であって、第2角部22を押し出さない状態で、第2角部22に指を掛けた状態を示す斜視図である。
具体的には、図8に示すように、押し出し工程S1を行わずに、スリット拡大部7を介して、第2角部22に指を掛ける指掛け工程を行うことができる。この場合においても、スリット拡大部7を介して、第2角部22に指を掛けることが容易であり、ミニサイズUIM2を板状枠体3から容易に分離することができる。
(2)前述の第1実施形態において、スリット拡大部7の形状を、ほぼ方形状に形成したが、これに制限されない。ここで、図9を参照して、スリット拡大部7の変形形態について説明する。図9は、第1実施形態の変形形態における板状枠体付きUIM1Cの構成を示す平面図である。
図9に示すように、例えば、スリット拡大部7Bの形状を、第1実施形態の方形状に代えて、第2角部22の外側において、円形状に形成してもよい。この場合には、スリット拡大部7Bが大きくなることにより、指を第2角部22に掛けやすくなるため、ミニサイズUIM2を板状枠体3から容易に分離することができる。
【符号の説明】
【0058】
1,1A,1B,1C 板状枠体付きUIM
2 ミニサイズUIM
3 板状枠体
4a 外部接触端子
5 スリット部
7,7A,7B,7C スリット拡大部
21 第1角部
22 第2角部
25 第1辺部
61 第1ブリッジ部
62 第2ブリッジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カード状の板状枠体と、
前記板状枠体の内側に配置され、外部接触端子を有すると共に、前記外部接触端子のサイズとほぼ同形状の方形状に形成される板状のミニサイズのUIMであって、第1角部と、前記第1角部に隣接する第2角部と、前記第1角部及び第2角部に隣接する辺とは異なる辺である第1辺部とを有するUIMと、
前記UIMの外周に沿って前記板状枠体と前記UIMとの間に形成されるスリット部と、
前記スリット部を跨いで前記第1角部と前記板状枠体とを接続する第1ブリッジ部と、
前記スリット部を跨いで前記第1辺部と前記板状枠体とを接続する第2ブリッジ部と、
前記スリット部の一部を含んで構成され、前記第2角部の外側に前記スリット部が拡大して形成されるスリット拡大部と、を備えること、
を特徴とする板状枠体付きUIM。
【請求項2】
請求項1に記載の板状枠体付きUIMにおいて、
前記スリット拡大部は、前記第2角部の外側から前記UIMの辺に沿って延びること、
を特徴とする板状枠体付きUIM。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の板状枠体付きUIMにおいて、
前記スリット拡大部の大きさは、前記第2角部に指を掛ける程度の大きさであること、
を特徴とする板状枠体付きUIM。
【請求項4】
請求項3に記載の板状枠体付きUIMにおいて、
前記スリット部の幅は、1.5mmであり、
前記スリット拡大部は、少なくとも、前記スリット部から更に1.5mm拡大されていること、
を特徴とする板状枠体付きUIM。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の板状枠体付きUIMにおいて、
前記第2ブリッジ部は、前記第1辺部の中央で前記板状枠体に接続されていること、
を特徴とする板状枠体付きUIM。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の板状枠体付きUIMの使用方法であって、
前記UIMの前記外部接触端子側から前記スリット拡大部を介して前記第2角部に一方の指を掛ける指掛け工程と、
前記第2角部に掛けた指で、前記第2角部を前記UIMの前記外部接触端子側に倒して、前記第1ブリッジ部及び前記第2ブリッジ部を折って切断することにより、前記板状枠体から前記UIMを分離する分離工程とを備えること、
を特徴とする板状枠体付きUIMの使用方法。
【請求項7】
請求項6に記載の板状枠体付きUIMの使用方法であって、
前記指掛け工程の前に、他方の指で前記UIMを前記外部接触端子とは異なる面から押して、前記第2角部を前記外部接触端子側に押し出す押し出し工程を更に備えること、
を特徴とする板状枠体付きUIMの使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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