枕
【課題】 1本のベルトに緩みと移動の調節可能な規制手段を設けて巻回させることで、枕に頭部を乗せる頭部姿勢の個人差や頭部形状に合わせて枕面の形状を容易に調節できる枕を提供する。
【解決手段】 左右側枠部1A,1B及びこの左右側枠部を繋ぐ底枠部1Dとからなる略略凹型形状の保持枠体1と、上記左右側枠部間に複数回巻き掛けて枕面Mを形成した一本のベルト3と、上記ベルトの巻回長さを可変させる長さ調節手段5と、を具備した枕10である。保持枠体1の底部に受け皿体9を配置することができる。また、側枠部1Aのベルト3の各巻き回し位置にベルト3の移動を規制する規制手段50を設けることができる。
【解決手段】 左右側枠部1A,1B及びこの左右側枠部を繋ぐ底枠部1Dとからなる略略凹型形状の保持枠体1と、上記左右側枠部間に複数回巻き掛けて枕面Mを形成した一本のベルト3と、上記ベルトの巻回長さを可変させる長さ調節手段5と、を具備した枕10である。保持枠体1の底部に受け皿体9を配置することができる。また、側枠部1Aのベルト3の各巻き回し位置にベルト3の移動を規制する規制手段50を設けることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は枕に係り、特に、頭部形状に合わせて枕面の形状を容易に調節できるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、寝付きを良くすること、快眠が長く維持できることの二面性を持った安眠枕が提供されている。この枕は、凹状の保持枠体の両側面にゴム入り紐の取付枠体を設け、この取付枠体の上端に架設したゴム入り紐に板状ゴム磁石を装着し、全体をビニルネットで覆ったものである。これにより、抜群の通気性と安定した保持性で後頭部を空冷し、快眠の状態が維持できる。また、ゴム入り紐の張力を加減して枕の高さを多段に調節できるので、自分に合った高さと枕の弾力性を選択することにより寝違いが起き難くなるものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、誰でも簡単に自分の頭の形状に合うように、自分の手で高さや、撓みや、硬さを調整できる枕が提供されている。この枕は、台枠と、その左右に立ち上げた一対の脚フレームと、両フレームの間に前後方向に水平に並べて架橋した複数本のベルトとからなり、且つ前記ベルトはその高さと長さを可変させられる可変手段を備えたものである。これにより、自分の好みに合わせた高さや撓みや硬さを加減でき、グッスリ眠ることができるものである(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−43022号公報
【特許文献2】特開2005−66254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成によると次のような問題あった。
まず、上記安眠枕は、ゴム入り紐の張力を加減して枕の高さを多段に調節できるので、自分に合った高さを選択することにより寝違いが起き難くなるというメリットを有する。しかし、枕の高さ調節は、各ゴム入り紐の一本一本を独立して行い、三段等の段階式になるから、調節操作に手間取るとともに、個人差のある後頭部の形状に容易にフィットさせられず、実用的でなかった。即ち、枕で大切なのは首の位置と頭部の位置関係である。例えば首の位置に対して頭部が高いと喉の気道が狭められていびきの原因となる。しかし、枕に頭部を乗せる姿勢には個人差(頭部を深くして寝る人、頭部を浅く寝る人)があり、これに対応でき難いという問題があった。
【0006】
また、上記枕は、複数本のベルトからなり、このベルトの高さと長さ調節を可変手段で一本一本を独立して行うものであるから、調節操作に手間取るとともに、個人差のある後頭部の立体形状に容易にフィットさせられず、実用的でなかった。
【0007】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、枕に頭部を載せる頭部姿勢の個人差や頭部形状に合わせて枕面の形状を容易に調節できる枕を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による枕は、一対の側枠部と底枠部とからなる略凹型形状の保持枠体と、上記保持枠体に一端が固定され両側枠部に螺旋状に複数回巻回され他端側が保持枠体に任意の位置で固定されて保持枠体上面に頭部の形状に対応した枕面を形成する一本のベルトと、を具備したことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2による枕は、請求項1記載の枕において、保持枠体の底部に受け皿体を配置したことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3による枕は、請求項1又は2記載の枕において、側枠部のベルトの各巻き回し位置にベルトの移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本願発明による枕は、枕面に後頭部を載せると、個人差のある頭部の形状に対応して適度の緩みで巻き掛けたベルトの各面が同じ張力で馴染んで迅速にフィットさせられる。
また、ベルトの枕面により通気性にも優れ、枕面に接している後頭部に汗をかかず夏涼しく、冬は枕カバーを被せることで暖かい快眠を約束してくれる効果がある。
また、一端を固着させ、他端側を任意の位置で固定可能としたから、枕面の高さを自在に調節できる。
また、上記保持枠体の底部に受け皿体を配置した場合には、睡眠中に頭部から脱落する髪・フケ・その他を受け止めて回収でき、敷布団を衛生的に使用できる。
また、側枠部にベルトの移動を規制する規制手段を設けると、枕面の各所の高さを自由に個別に設定できるから、枕面を任意の形状に設定でき、例えばいびきを防止する効果を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1と図2は枕の展開斜視図、図3は長さ規制手段の斜視図、図4は枕の使用状態の断面図、図5は枕の使用状態の断面図である。
【0013】
本実施の形態による枕10の全体構成は図1に示すようなものである。まず、保持枠体1があり、この保持枠体1は、一対の側枠部1A,1Bを形成する4本の枠棒a,a´,b,b´と、上記一対の側枠部1A,1Bを所定の寸法間隔Lで保持する底枠部1Cの枠棒c,c´とからなり、全体として略凹型形状の外観をなしている。尚、一対の側枠部1A,1B及び底枠部1Cの背面側(図1では手前側)に補強枠部1Dの枠棒dを形成している。但し、強度があればこの補強枠部1Dを省略しても良い。上記保持枠体1の四隅の下端には脚部F1〜F4が設けられている。
【0014】
上記保持枠体1の一対の側枠部1A,1Bを構成する4本の枠棒a,a´,b,b´間には、一本の帯状のベルト3を適度の緩み量のもとに位置をずらして複数回巻き掛けることで枕面Mが形成されている。上記ベルト3は、綿又は絹で織り込んだ帯材や合成樹脂で織り込んだ帯材等が適宜に使用される。上記ベルト3は、その一端3Aを枠棒a´の片隅に付設したクランパーCKに固着されている。また、上記ベルトの他端側3Bは、枕面Mを構成するベルトの長さを調節可能に拘束する長さ調節手段5により任意の位置で固定される。これにより、枕面Mは通気性があり、ベルト3の緩み量を適度に加減して高さが調節できるように形成される。上記枕面Mの左右隅には、ベルト3の長手方向と直交する方向に位置拘束帯8が係合されている。これにより、ベルト3が保持枠体1から外れないように工夫されている。
【0015】
また、位置拘束帯8の各隙間を縫合すれば各隙間が一定に保持されるようにすることもできる。また、図2に示すように、枠棒a,a´の外周面に等間隔の凸部Gを設ければ、位置拘束帯8が省略できる。上記保持枠体1の底部を形成するベルト3の上面には、睡眠中に使用者Hの後頭部H1から脱落する髪・フケ・その他を受け止め回収する受け皿体9が配置されている。勿論、ベルト3の下面側となる敷布団上に配置してもよい。尚、枕面Mの上面には必要に応じて枕カバー11を取り付けても良い。
【0016】
上記長さ調節手段5は各種の型式のものが採用できる。その具体例を図3に示す。先ず、図3(a)に示すものは、着脱可能な面状ファスナーとしたもので、枠棒aに取付けた固定係止部5Aと、ベルト3の先端に取付けた可変係止部5Bとからなる。面状ファスナーは固定係止部5Aと可変係止部5Bの各接合面に、多数の雄・雌の係止片を植着している。また、図3(b)に示す長さ調節手段5は、着脱可能な係合具としたもので、枠棒a上に取付けた複列の突片を設けた固定掛止部5Cと、ベルト3の先端に複数の孔を設けた可変掛止部5Dとからなる。
【0017】
また、図3(c)に示す長さ調節手段5は、枠棒a上に取付けた掛止具5Eと、コ字型断面の固定枠5Fと、これにピンPで回動可能に支持した可動枠5Gと、この可動枠5Gの基部にL字型に折り曲げた掛止部5Hと、からなる。上記ベルト3の先端側を固定枠5Fと可動枠5Gとの隙間に通し、可動枠5Gの自由端をベルト3側へ倒したときに、鋸歯状の掛止部5Hがベルト3に食い込んで固着する。以上の他、適宜公知の長さ調節手段が採用できる。何れも、ベルト3の長さ・緩みの調節が迅速・簡潔に行える。
【0018】
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、図1に示すように、保持枠体1に一本のベルト3を適度の緩み量(頭を載せた時の適度な可動範囲量)を持たせて複数回巻き掛けることで枕面Mが形成される。このベルト3の緩み量は、その一方端が固着され、他方端に配置された長さ調節手段5により適度の長さに調節される。すなわち、図4と図5に示すように、一本のベルト3が作り出す枕面Mは、個人差のある後頭部H1と首部H2の立体形状に倣って均等に馴染み、後頭部H1と首部H2を支持し、迅速・適切にフィットされる。この時、ベルトの緩みが張られて枕面Mの高さが定められる。また、寝返りにより枕面Mへ載せられた後頭部の立体形状が変化すれば、ベルトの緩み量による可動範囲内で速やかにベルトの張りが新たな後頭部の立体形状に均等に馴染んで迅速にフィットされる。
【0019】
しかして、枕面Mは、ベルトの長さ調節手段5により緩み量が最適値に調節される。これにより、頭部の適度な高さ、保持の硬さが得られ,また、通気性が有って蒸れが防止され、局所の疲労が防止される。従って、長い時間を伴う睡眠時において、後頭部H1や首部H2に疲労感を与えず快眠が得られる。
【0020】
上記保持枠体1は4本の枠棒a,a´,b,b´で形成され、枕10がこの4本の枠棒a,a´,b,b´に一本のベルト3を巻き掛けて形成されているから、軽量化されている。更に、上記保持枠体1の下に受け皿体9を配置しておけば、睡眠中に頭部から脱落する髪・フケ・その他を受け止めて回収することができ、敷布団を汚すことがなくなって敷布団を長期にわたり衛生的に使用することができる。勿論、上記受け皿体9を省略しての使用も可能であり、上記受け皿体9を省略したときは、枕カバー11を枕面Mに被覆させれば、睡眠中に脱落する髪・フケ・その他が枕カバー11に受け止められるので、これを交換したり、洗濯したりすれば、枕11を衛生的に使用することができる。尚、上記枕カバー11は、夏期に取り外して枕面Mの通気性を高め、冬期には頭部の保温効果を高めるために枕面Mに被せて使用される。勿論、枕カバー11を被せた状態でも、頭部の形状に合わせて設定された枕面Mの形状は維持することができる。
【0021】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することかできる。
まず、保持枠体1に巻き掛けた1本のベルトは、長さ調節手段5で適度な緩みと張りとに簡便に調節できる。これで、頭部の適度な高さ、蒸れ防止、局所疲労防止、等の機能が発揮できる。そして、利用者Hの後頭部H1や首部H2の立体形状に個人差による違いが有っても、後頭部H1の立体形状にベルトがこの可動範囲内で倣って張られ、ベルト全体が迅速・均等に調節されて頭部の形状にフィットでき、快眠が確保できる。
【0022】
また、上記保持枠体の4本の枠棒a,a´,b,b´にベルト3を巻き掛けることで、枕が軽量化される。更に、上記保持枠体1の底面に受け皿体9を配置すれば、睡眠中に脱落する髪・フケ・その他を受け止めて回収でき、何時までも敷布団が衛生的に使用できる。上記長さ調節手段5は、一箇所でベルトの長さ・張りの調節ができるので、枕面の高さの調節も迅速・簡潔にできる。
【0023】
次に、図6乃至図11を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。本実施の形態の枕20は、側枠部1A,1Bの一方にベルト3の移動を規制する規制手段50を設けたものであり、規制手段50は側枠部1Aの表面に沿わせたベルト3を外側から挟圧して拘束するものである。すなわち、図7〜図10に示すように、ベルト3を巻き掛けた側枠部1Aの両側に一対の支持板51,52を延長形成させ、この支持板51,52間に架設した支持ピン54に略半月状のクランプ片55が回動自在に支持されている。
【0024】
図8に示すように、コイルバネ56により回転半径を放物線状に大きくしたクランプ面57がベルト3の外面を押さえつけ、側枠部1Aの表面との間に通したベルト3を挟圧して拘束するものである。尚、クランプ面57には、ベルト3に食い込むように歯型状の凹凸が設けられている。また、図9に示すように、上記クランプ片55の先端を支持板51に付設したピン58に掛け止めるようにして、クランプ面57がベルト3から離反されて固定されるようにしてベルト3を自由移動させるようにしたものである。また、図10に示すように、クランプ面57の表面に、樹脂製のカバー体59を付設させて、ベルト3がクランプ面57に食い込まず摺動するようにして、ベルト3を自由移動させるようにしたものである。尚、規制手段50はベルト3のずれ止めの機能も発揮することができる。
【0025】
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、利用者Hの後頭部H1及び首部H2の立体形状に個人差による違い、即ち、枕に頭部を乗せる姿勢の個人差(頭部を深くして寝る人、頭部を浅く寝る人)があると、図11に示すように、後頭部H1の高さを低く首部H2を高くすべく、ベルト3の各巻き回された各位置に配置した規制手段50により、ベルト3の長さを調節して頭の形状・輪郭に合うように緩みを生じさせた後に拘束する。そして、首部H2のベルト位置を高く設定する。しかして、上記枕面Mの設定により、後頭部H1の立体形状にベルト3がこの可動範囲内で倣って張られ、首部H2のベルト位置を高く設定されることにより、喉の気道Kが広げられた状態での睡眠が行え、肺への空気の流れが正常になり、いびきが防止される。
【0026】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、側枠部にベルト3の移動を規制する規制手段50を設けたので、枕面Mの各所の高さを自由に個別に調節できるから、枕面Mを任意の形状に設定することができ、これにより、例えば首部H2の位置を高くし後頭部H1を下げることによって、気道Kを広げた状態に設定することで、肺への空気の流れが正常化され、いびきが防止できる。その他の作用・効果は、上記第1の実施の形態と同様のものが得られる。
【0027】
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図12に示す本発明の第3実施の形態となる枕30は、保持枠体1における4本の枠棒a,a´,b,b´の内側に設けた複数の吊具40,42の保持孔h1,h2に、一本のベルト3を通し、複数巻き掛けて枕面Mを形成したものである。
【0028】
上記枕30においても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様な作用・効果が得られる。特に、上記枕30によれば、枕面Mが保持枠体1内に設けられる形態となり、意匠的にも、また、使い勝手も優れている。
【0029】
更に、図13に示す本発明の第4実施の形態となる枕35は、保持枠体1を板状に形成し、その側面部1A,1Bの上下位置に、スリット状の保持孔h3,h4を複数個一列に並べて開けたものである。上記保持孔h3,h4に、1本の帯状ベルト3が挿通され、順次片側から左右・上下の保持孔h3,h4間に巻き掛けられ、一端がクランパーCK(図示省略)に固着され、他端が長さ調節手段5により固着されている。その他の構成は、上記第1の実施の形態と同一である。
【0030】
本実施の形態によると、上記第1の実施の形態の枕10及び第2の実施の形態の枕20と同一の効果が得られるとともに、保持枠体1が凹状断面とした箱型に形成されているから、剛性が高く、堅牢で耐久性の高い枕が提供できる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、その対象物が睡眠を目的とした枕の使用例で説明したが、様々な用途の枕やクッション、自動車用シートのヘッドレスト等への適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の展開斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の展開斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示し、長さ調節手段の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の使用状態の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の使用状態の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示し、枕の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の作用断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の作用断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の作用断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示し、枕の使用状態の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示し、枕の一部拡大斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示し、枕の一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1,1´ 保持枠体
1A,1B 側枠部
1C,1D 底枠部・補強枠部
1A´,1B´ 側面部
1C´ 底面部
1D´ 補強板
3 ベルト
3A 一方端
3B 他方端
5 長さ調節手段
5A 固定係止部
5B 可変係止部
5C 固定掛止部
5D 可変掛止部
5E 固定具
5F 固定枠
5G 可動枠
5H 掛止部
8 位置拘束帯
9 受け皿体
10,20,30,35 枕
11 枕カバー
40 吊具
42 吊具
50 規制手段
51 支持板
52 支持板
54 支持ピン
55 クランプ片
56 コイルバネ
57 クランプ面
58 ピン
59 カバー体
a,a´,b,b´ 枠棒
CK クランパー
G 凸部
H 使用者
H1 後頭部
H2 首部
h1,h2 保持孔
h3,h4 保持孔
M 枕面
P ピン
【技術分野】
【0001】
本発明は枕に係り、特に、頭部形状に合わせて枕面の形状を容易に調節できるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、寝付きを良くすること、快眠が長く維持できることの二面性を持った安眠枕が提供されている。この枕は、凹状の保持枠体の両側面にゴム入り紐の取付枠体を設け、この取付枠体の上端に架設したゴム入り紐に板状ゴム磁石を装着し、全体をビニルネットで覆ったものである。これにより、抜群の通気性と安定した保持性で後頭部を空冷し、快眠の状態が維持できる。また、ゴム入り紐の張力を加減して枕の高さを多段に調節できるので、自分に合った高さと枕の弾力性を選択することにより寝違いが起き難くなるものである(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、誰でも簡単に自分の頭の形状に合うように、自分の手で高さや、撓みや、硬さを調整できる枕が提供されている。この枕は、台枠と、その左右に立ち上げた一対の脚フレームと、両フレームの間に前後方向に水平に並べて架橋した複数本のベルトとからなり、且つ前記ベルトはその高さと長さを可変させられる可変手段を備えたものである。これにより、自分の好みに合わせた高さや撓みや硬さを加減でき、グッスリ眠ることができるものである(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−43022号公報
【特許文献2】特開2005−66254号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の構成によると次のような問題あった。
まず、上記安眠枕は、ゴム入り紐の張力を加減して枕の高さを多段に調節できるので、自分に合った高さを選択することにより寝違いが起き難くなるというメリットを有する。しかし、枕の高さ調節は、各ゴム入り紐の一本一本を独立して行い、三段等の段階式になるから、調節操作に手間取るとともに、個人差のある後頭部の形状に容易にフィットさせられず、実用的でなかった。即ち、枕で大切なのは首の位置と頭部の位置関係である。例えば首の位置に対して頭部が高いと喉の気道が狭められていびきの原因となる。しかし、枕に頭部を乗せる姿勢には個人差(頭部を深くして寝る人、頭部を浅く寝る人)があり、これに対応でき難いという問題があった。
【0006】
また、上記枕は、複数本のベルトからなり、このベルトの高さと長さ調節を可変手段で一本一本を独立して行うものであるから、調節操作に手間取るとともに、個人差のある後頭部の立体形状に容易にフィットさせられず、実用的でなかった。
【0007】
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、枕に頭部を載せる頭部姿勢の個人差や頭部形状に合わせて枕面の形状を容易に調節できる枕を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による枕は、一対の側枠部と底枠部とからなる略凹型形状の保持枠体と、上記保持枠体に一端が固定され両側枠部に螺旋状に複数回巻回され他端側が保持枠体に任意の位置で固定されて保持枠体上面に頭部の形状に対応した枕面を形成する一本のベルトと、を具備したことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項2による枕は、請求項1記載の枕において、保持枠体の底部に受け皿体を配置したことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項3による枕は、請求項1又は2記載の枕において、側枠部のベルトの各巻き回し位置にベルトの移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本願発明による枕は、枕面に後頭部を載せると、個人差のある頭部の形状に対応して適度の緩みで巻き掛けたベルトの各面が同じ張力で馴染んで迅速にフィットさせられる。
また、ベルトの枕面により通気性にも優れ、枕面に接している後頭部に汗をかかず夏涼しく、冬は枕カバーを被せることで暖かい快眠を約束してくれる効果がある。
また、一端を固着させ、他端側を任意の位置で固定可能としたから、枕面の高さを自在に調節できる。
また、上記保持枠体の底部に受け皿体を配置した場合には、睡眠中に頭部から脱落する髪・フケ・その他を受け止めて回収でき、敷布団を衛生的に使用できる。
また、側枠部にベルトの移動を規制する規制手段を設けると、枕面の各所の高さを自由に個別に設定できるから、枕面を任意の形状に設定でき、例えばいびきを防止する効果を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1と図2は枕の展開斜視図、図3は長さ規制手段の斜視図、図4は枕の使用状態の断面図、図5は枕の使用状態の断面図である。
【0013】
本実施の形態による枕10の全体構成は図1に示すようなものである。まず、保持枠体1があり、この保持枠体1は、一対の側枠部1A,1Bを形成する4本の枠棒a,a´,b,b´と、上記一対の側枠部1A,1Bを所定の寸法間隔Lで保持する底枠部1Cの枠棒c,c´とからなり、全体として略凹型形状の外観をなしている。尚、一対の側枠部1A,1B及び底枠部1Cの背面側(図1では手前側)に補強枠部1Dの枠棒dを形成している。但し、強度があればこの補強枠部1Dを省略しても良い。上記保持枠体1の四隅の下端には脚部F1〜F4が設けられている。
【0014】
上記保持枠体1の一対の側枠部1A,1Bを構成する4本の枠棒a,a´,b,b´間には、一本の帯状のベルト3を適度の緩み量のもとに位置をずらして複数回巻き掛けることで枕面Mが形成されている。上記ベルト3は、綿又は絹で織り込んだ帯材や合成樹脂で織り込んだ帯材等が適宜に使用される。上記ベルト3は、その一端3Aを枠棒a´の片隅に付設したクランパーCKに固着されている。また、上記ベルトの他端側3Bは、枕面Mを構成するベルトの長さを調節可能に拘束する長さ調節手段5により任意の位置で固定される。これにより、枕面Mは通気性があり、ベルト3の緩み量を適度に加減して高さが調節できるように形成される。上記枕面Mの左右隅には、ベルト3の長手方向と直交する方向に位置拘束帯8が係合されている。これにより、ベルト3が保持枠体1から外れないように工夫されている。
【0015】
また、位置拘束帯8の各隙間を縫合すれば各隙間が一定に保持されるようにすることもできる。また、図2に示すように、枠棒a,a´の外周面に等間隔の凸部Gを設ければ、位置拘束帯8が省略できる。上記保持枠体1の底部を形成するベルト3の上面には、睡眠中に使用者Hの後頭部H1から脱落する髪・フケ・その他を受け止め回収する受け皿体9が配置されている。勿論、ベルト3の下面側となる敷布団上に配置してもよい。尚、枕面Mの上面には必要に応じて枕カバー11を取り付けても良い。
【0016】
上記長さ調節手段5は各種の型式のものが採用できる。その具体例を図3に示す。先ず、図3(a)に示すものは、着脱可能な面状ファスナーとしたもので、枠棒aに取付けた固定係止部5Aと、ベルト3の先端に取付けた可変係止部5Bとからなる。面状ファスナーは固定係止部5Aと可変係止部5Bの各接合面に、多数の雄・雌の係止片を植着している。また、図3(b)に示す長さ調節手段5は、着脱可能な係合具としたもので、枠棒a上に取付けた複列の突片を設けた固定掛止部5Cと、ベルト3の先端に複数の孔を設けた可変掛止部5Dとからなる。
【0017】
また、図3(c)に示す長さ調節手段5は、枠棒a上に取付けた掛止具5Eと、コ字型断面の固定枠5Fと、これにピンPで回動可能に支持した可動枠5Gと、この可動枠5Gの基部にL字型に折り曲げた掛止部5Hと、からなる。上記ベルト3の先端側を固定枠5Fと可動枠5Gとの隙間に通し、可動枠5Gの自由端をベルト3側へ倒したときに、鋸歯状の掛止部5Hがベルト3に食い込んで固着する。以上の他、適宜公知の長さ調節手段が採用できる。何れも、ベルト3の長さ・緩みの調節が迅速・簡潔に行える。
【0018】
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、図1に示すように、保持枠体1に一本のベルト3を適度の緩み量(頭を載せた時の適度な可動範囲量)を持たせて複数回巻き掛けることで枕面Mが形成される。このベルト3の緩み量は、その一方端が固着され、他方端に配置された長さ調節手段5により適度の長さに調節される。すなわち、図4と図5に示すように、一本のベルト3が作り出す枕面Mは、個人差のある後頭部H1と首部H2の立体形状に倣って均等に馴染み、後頭部H1と首部H2を支持し、迅速・適切にフィットされる。この時、ベルトの緩みが張られて枕面Mの高さが定められる。また、寝返りにより枕面Mへ載せられた後頭部の立体形状が変化すれば、ベルトの緩み量による可動範囲内で速やかにベルトの張りが新たな後頭部の立体形状に均等に馴染んで迅速にフィットされる。
【0019】
しかして、枕面Mは、ベルトの長さ調節手段5により緩み量が最適値に調節される。これにより、頭部の適度な高さ、保持の硬さが得られ,また、通気性が有って蒸れが防止され、局所の疲労が防止される。従って、長い時間を伴う睡眠時において、後頭部H1や首部H2に疲労感を与えず快眠が得られる。
【0020】
上記保持枠体1は4本の枠棒a,a´,b,b´で形成され、枕10がこの4本の枠棒a,a´,b,b´に一本のベルト3を巻き掛けて形成されているから、軽量化されている。更に、上記保持枠体1の下に受け皿体9を配置しておけば、睡眠中に頭部から脱落する髪・フケ・その他を受け止めて回収することができ、敷布団を汚すことがなくなって敷布団を長期にわたり衛生的に使用することができる。勿論、上記受け皿体9を省略しての使用も可能であり、上記受け皿体9を省略したときは、枕カバー11を枕面Mに被覆させれば、睡眠中に脱落する髪・フケ・その他が枕カバー11に受け止められるので、これを交換したり、洗濯したりすれば、枕11を衛生的に使用することができる。尚、上記枕カバー11は、夏期に取り外して枕面Mの通気性を高め、冬期には頭部の保温効果を高めるために枕面Mに被せて使用される。勿論、枕カバー11を被せた状態でも、頭部の形状に合わせて設定された枕面Mの形状は維持することができる。
【0021】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することかできる。
まず、保持枠体1に巻き掛けた1本のベルトは、長さ調節手段5で適度な緩みと張りとに簡便に調節できる。これで、頭部の適度な高さ、蒸れ防止、局所疲労防止、等の機能が発揮できる。そして、利用者Hの後頭部H1や首部H2の立体形状に個人差による違いが有っても、後頭部H1の立体形状にベルトがこの可動範囲内で倣って張られ、ベルト全体が迅速・均等に調節されて頭部の形状にフィットでき、快眠が確保できる。
【0022】
また、上記保持枠体の4本の枠棒a,a´,b,b´にベルト3を巻き掛けることで、枕が軽量化される。更に、上記保持枠体1の底面に受け皿体9を配置すれば、睡眠中に脱落する髪・フケ・その他を受け止めて回収でき、何時までも敷布団が衛生的に使用できる。上記長さ調節手段5は、一箇所でベルトの長さ・張りの調節ができるので、枕面の高さの調節も迅速・簡潔にできる。
【0023】
次に、図6乃至図11を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。本実施の形態の枕20は、側枠部1A,1Bの一方にベルト3の移動を規制する規制手段50を設けたものであり、規制手段50は側枠部1Aの表面に沿わせたベルト3を外側から挟圧して拘束するものである。すなわち、図7〜図10に示すように、ベルト3を巻き掛けた側枠部1Aの両側に一対の支持板51,52を延長形成させ、この支持板51,52間に架設した支持ピン54に略半月状のクランプ片55が回動自在に支持されている。
【0024】
図8に示すように、コイルバネ56により回転半径を放物線状に大きくしたクランプ面57がベルト3の外面を押さえつけ、側枠部1Aの表面との間に通したベルト3を挟圧して拘束するものである。尚、クランプ面57には、ベルト3に食い込むように歯型状の凹凸が設けられている。また、図9に示すように、上記クランプ片55の先端を支持板51に付設したピン58に掛け止めるようにして、クランプ面57がベルト3から離反されて固定されるようにしてベルト3を自由移動させるようにしたものである。また、図10に示すように、クランプ面57の表面に、樹脂製のカバー体59を付設させて、ベルト3がクランプ面57に食い込まず摺動するようにして、ベルト3を自由移動させるようにしたものである。尚、規制手段50はベルト3のずれ止めの機能も発揮することができる。
【0025】
以上の構成を基にその作用を説明する。まず、利用者Hの後頭部H1及び首部H2の立体形状に個人差による違い、即ち、枕に頭部を乗せる姿勢の個人差(頭部を深くして寝る人、頭部を浅く寝る人)があると、図11に示すように、後頭部H1の高さを低く首部H2を高くすべく、ベルト3の各巻き回された各位置に配置した規制手段50により、ベルト3の長さを調節して頭の形状・輪郭に合うように緩みを生じさせた後に拘束する。そして、首部H2のベルト位置を高く設定する。しかして、上記枕面Mの設定により、後頭部H1の立体形状にベルト3がこの可動範囲内で倣って張られ、首部H2のベルト位置を高く設定されることにより、喉の気道Kが広げられた状態での睡眠が行え、肺への空気の流れが正常になり、いびきが防止される。
【0026】
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、側枠部にベルト3の移動を規制する規制手段50を設けたので、枕面Mの各所の高さを自由に個別に調節できるから、枕面Mを任意の形状に設定することができ、これにより、例えば首部H2の位置を高くし後頭部H1を下げることによって、気道Kを広げた状態に設定することで、肺への空気の流れが正常化され、いびきが防止できる。その他の作用・効果は、上記第1の実施の形態と同様のものが得られる。
【0027】
尚、本発明は前記第1、第2の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図12に示す本発明の第3実施の形態となる枕30は、保持枠体1における4本の枠棒a,a´,b,b´の内側に設けた複数の吊具40,42の保持孔h1,h2に、一本のベルト3を通し、複数巻き掛けて枕面Mを形成したものである。
【0028】
上記枕30においても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様な作用・効果が得られる。特に、上記枕30によれば、枕面Mが保持枠体1内に設けられる形態となり、意匠的にも、また、使い勝手も優れている。
【0029】
更に、図13に示す本発明の第4実施の形態となる枕35は、保持枠体1を板状に形成し、その側面部1A,1Bの上下位置に、スリット状の保持孔h3,h4を複数個一列に並べて開けたものである。上記保持孔h3,h4に、1本の帯状ベルト3が挿通され、順次片側から左右・上下の保持孔h3,h4間に巻き掛けられ、一端がクランパーCK(図示省略)に固着され、他端が長さ調節手段5により固着されている。その他の構成は、上記第1の実施の形態と同一である。
【0030】
本実施の形態によると、上記第1の実施の形態の枕10及び第2の実施の形態の枕20と同一の効果が得られるとともに、保持枠体1が凹状断面とした箱型に形成されているから、剛性が高く、堅牢で耐久性の高い枕が提供できる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、その対象物が睡眠を目的とした枕の使用例で説明したが、様々な用途の枕やクッション、自動車用シートのヘッドレスト等への適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の展開斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の展開斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示し、長さ調節手段の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の使用状態の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示し、枕の使用状態の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示し、枕の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の作用断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の作用断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示し、規制手段の作用断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態を示し、枕の使用状態の断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態を示し、枕の一部拡大斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態を示し、枕の一部拡大斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1,1´ 保持枠体
1A,1B 側枠部
1C,1D 底枠部・補強枠部
1A´,1B´ 側面部
1C´ 底面部
1D´ 補強板
3 ベルト
3A 一方端
3B 他方端
5 長さ調節手段
5A 固定係止部
5B 可変係止部
5C 固定掛止部
5D 可変掛止部
5E 固定具
5F 固定枠
5G 可動枠
5H 掛止部
8 位置拘束帯
9 受け皿体
10,20,30,35 枕
11 枕カバー
40 吊具
42 吊具
50 規制手段
51 支持板
52 支持板
54 支持ピン
55 クランプ片
56 コイルバネ
57 クランプ面
58 ピン
59 カバー体
a,a´,b,b´ 枠棒
CK クランパー
G 凸部
H 使用者
H1 後頭部
H2 首部
h1,h2 保持孔
h3,h4 保持孔
M 枕面
P ピン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の側枠部と底枠部とからなる略凹型形状の保持枠体と、上記保持枠体に一端が固定され両側枠部に螺旋状に複数回巻回され他端側が保持枠体に任意の位置で固定されて保持枠体上面に頭部の形状に対応した枕面を形成する一本のベルトと、を具備したことを特徴とする枕。
【請求項2】
保持枠体の底部に受け皿体を配置したことを特徴とする請求項1記載の枕。
【請求項3】
側枠部のベルトの各巻き回し位置にベルトの移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の枕。
【請求項1】
一対の側枠部と底枠部とからなる略凹型形状の保持枠体と、上記保持枠体に一端が固定され両側枠部に螺旋状に複数回巻回され他端側が保持枠体に任意の位置で固定されて保持枠体上面に頭部の形状に対応した枕面を形成する一本のベルトと、を具備したことを特徴とする枕。
【請求項2】
保持枠体の底部に受け皿体を配置したことを特徴とする請求項1記載の枕。
【請求項3】
側枠部のベルトの各巻き回し位置にベルトの移動を規制する規制手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の枕。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−264010(P2008−264010A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106724(P2007−106724)
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(504007442)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月16日(2007.4.16)
【出願人】(504007442)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]