説明

柔軟剤組成物

【課題】調整直後から低粘度であり、保存中に増粘や分離がほとんど発生せず保存安定性に優れる柔軟剤組成物を提供する。
【解決手段】乳化剤(A)及び化合物(B)と、水(C1)及び/又は親水性溶剤(C2)を含有する柔軟剤組成物。
乳化剤(A):一般式(1)で表される乳化剤(A1)及び/又は一般式(2)で表される乳化剤(A2)。
化合物(B):一般式(3)で表される化合物(B1)及び/又は一般式(4)で表される化合物(B2)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柔軟剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、柔軟剤組成物は1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩を主成分として含有しているが、前記第4級アンモニウム塩は水不溶性であるため、水に乳化した形態のものが知られている。このため柔軟剤組成物には作成直後から低粘度で、かつあらゆる環境下においても増粘が発生しない高い保存安定性が求められている。特に、アルキル鎖のいずれかの位置にエステル基やアミド基を有する炭化水素基を有する第4級アンモニウム塩を主成分とする柔軟剤組成物は、長期保存によって加水分解が起こるため増粘しやすい。その解決手段として、調整直後の柔軟剤組成物に対してゲル化防止や低粘度化を目的として無機塩や有機酸塩を含有する組成物が特許文献−1、2には開示されている。また特許文献−3には保存安定性の向上を目的として柔軟剤組成物のpHを酸性に調整することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献−1】特開平11−81134号公報
【特許文献−2】特開平6−306769号公報
【特許文献−3】特開平7−003649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1、2で提案された無機塩や有機酸塩を含有させたり、特許文献3で提案されたpHを調整しても保存安定性は十分でないという課題があった。
本発明の目的は、調整直後から低粘度であり、保存中に増粘や分離がほとんど発生せず保存安定性に優れる柔軟剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到達した。すなわち本発明は、乳化剤(A)及び化合物(B)と、水(C1)及び/又は親水性溶剤(C2)を含有する柔軟剤組成物である。
乳化剤(A):下記一般式(1)で表される乳化剤(A1)及び/又は下記一般式(2)で表される乳化剤(A2)。
【化1】

[式中、Rは、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;AO及びAOは、それぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基;a及びbは、a+b=1〜100を満たす整数である。]
【化2】

[式中、Rは、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;Rは、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;mは、1〜4の整数であり、Xm−は、m価の無機酸又は有機酸のアニオン;AO及びAOは、それぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基;c及びdは、c+d=1〜100を満たす数である。]
化合物(B):下記一般式(3)で表される化合物(B1)及び/又は下記一般式(4)で表される化合物(B2)。
【化3】

[式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;R及びRは、それぞれ独立に炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;Rは、炭素数1〜3のアルキル基;nは、1〜4の整数であり、Xn−は、n価の無機酸又は有機酸のアニオン;Y及びYは、それぞれ独立にCH、O又はNH;rは1〜3の整数である。]
【化4】

[式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;R及びR10は、それぞれ独立に炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;pは、1〜4の整数であり、Xp−は、p価の無機酸又は有機酸のアニオン;Yは、それぞれ独立にCH、O又はNH;rは1〜3の整数である。]
【発明の効果】
【0006】
本発明の柔軟剤組成物は、作成直後から低粘度であり、保存中に増粘や分離がほとんど発生せず保存安定性に優れるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の柔軟剤組成物は、乳化剤(A)を含有してなる。乳化剤(A)は、一般式(1)で表される乳化剤(A1)及び/又は一般式(2)で表される乳化剤(A2)である。
一般式(1)におけるRは、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基である。
炭素数8〜24のアルキル基としては、直鎖若しくは分岐のアルキル基又はシクロアルキル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソオクチル基、2−エチルヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、n−又はイソノニル基、4−(n−又はイソプロピル)シクロヘキシル基、n−又はイソデシル基、n−又はイソドデシル基、n−又はイソトリデシル基、n−又はイソテトラデシル基、n−又はイソヘキサデシル基、n−又はイソオクタデシル基、n−又はイソノナデシル基、n−又はイソエイコシル基及びn−又はイソテトラコシル基等が挙げられる。
炭素数が8〜24のアルケニル基としては、直鎖又は分岐のアルケニル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソオクテニル基、n−又はイソデセニル基、n−又はイソウンデセニル基、n−又はイソドデセニル基、n−又はイソテトラデセニル基、n−又はイソヘキサデセニル基、n−又はイソオクタデセニル基及びn−又はイソガドレイル基等が挙げられる。
炭素数が8〜24のアルカノイル基としては、直鎖又は分岐のアルカノイル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソオクタノイル基、n−又はイソデカノイル基、n−又はイソウンデカノイル基、n−又はイソドドデカノイル基、n−又はイソテトラデカノイル基、n−又はイソヘキサデカノイル基、n−又はイソオクタデカノイル基及びn−又はイソエイコサノイル基及びn−又はイソテトラコサノイル基等が挙げられる。
【0008】
のうち、保存安定性の観点から好ましいのは炭素数10〜20のアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基であり、更に好ましいのは炭素数12〜18のアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基である。炭素数8未満又は24を超えるアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基では、化合物(B)の乳化性が低くなるため、保存安定性の観点から好ましくない。
【0009】
一般式(1)におけるAO及びAOは、それぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基である。炭素数2〜4のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、1,2−オキシブチレン基及び1,4−オキシブチレン基等が挙げられる。炭素数2〜4のオキシアルキレン基は、2種以上を併用してもよく、2種以上を併用している場合は、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。これらのうち、保存安定性の観点から好ましいのは、オキシエチレン基単独並びに炭素数2及び3のオキシアルキレン基がランダム状及び/又はブロック状に付加した基であり、更に好ましいのは、炭素数2及び3のオキシアルキレン基がランダム状及び/又はブロック状に付加した基である。
【0010】
一般式(1)におけるa及びbは、a+b=1〜100を満たす整数であり、保存安定性の観点から好ましくはa+b=10〜70を満たす整数であり、更に好ましくはa+b=20〜60を満たす整数である。a+bが0の場合は化合物(B)の乳化性が低くなり、100を超えると柔軟剤組成物の粘度が高くなるため、好ましくない。
【0011】
乳化剤(A1)としては、ドデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物、テトラデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド40モル付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド25モル付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド30モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、デシルアミンエチレンオキサイド25モル/プロピレンオキサイド5モルブロック付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド27モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド12モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド40/プロピレンオキシド10モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、デシルアミンエチレンオキサイド24モル/プロピレンオキサイド3モルブロック付加物及びデシルアミンエチレンオキサイド24モル/1,4ブチレンオキサイド3モルブロック付加物等が挙げられる。
【0012】
一般式(2)におけるRは、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基である。
炭素数8〜24のアルキル基としては、直鎖若しくは分岐のアルキル基又はシクロアルキル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソオクチル基、2−エチルヘキシル基、4−エチルシクロヘキシル基、n−又はイソノニル基、4−プロピルシクロヘキシル基、4−イソプロピルシクロヘキシル基、n−又はイソデシル基、n−又はイソドデシル基、n−又はイソトリデシル基、n−又はイソテトラデシル基、n−又はイソヘキサデシル基、n−又はイソオクタデシル基、n−又はイソノナデシル基、n−又はイソエイコシル基及びn−又はイソテトラコシル基等が挙げられる。
炭素数が8〜24のアルケニル基としては、直鎖又は分岐のアルケニル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソオクテニル基、n−又はイソデセニル基、n−又はイソウンデセニル基、n−又はイソドデセニル基、n−又はイソテトラデセニル基、n−又はイソヘキサデセニル基、n−又はイソオクタデセニル基及びn−又はイソガドレイル基等が挙げられる。
炭素数が8〜24のアルカノイル基としては、直鎖又は分岐のアルカノイル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソオクタノイル基、n−又はイソデカノイル基、n−又はイソウンデカノイル基、n−又はイソドドデカノイル基、n−又はイソテトラデカノイル基、n−又はイソヘキサデカノイル基、n−又はイソオクタデカノイル基及びn−又はイソエイコサノイル基及びn−又はイソテトラコサノイル基等が挙げられる。
【0013】
のうち、保存安定性の観点から好ましいのは炭素数10〜20のアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基であり、更に好ましいのは炭素数12〜18のアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基である。炭素数8未満若しくは24を超えるアルキル基又はアルケニル基では、化合物(B)の乳化性が低くなるため、保存安定性の観点から好ましくない。
【0014】
一般式(2)におけるRは、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基であり、保存安定性の観点から好ましいのは、メチル基又はエチル基である。
【0015】
一般式(2)におけるAO及びAOは、それぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基である。炭素数2〜4のオキシアルキレン基としては、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、1,2−オキシブチレン基及び1,4−オキシブチレン基等が挙げられる。炭素数2〜4のオキシアルキレン基は、2種以上を併用してもよく、2種以上を併用している場合は、ブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよい。これらのうち、保存安定性の観点から好ましいのは、オキシエチレン基単独並びに炭素数2及び3のオキシアルキレン基がランダム状及び/又はブロック状に付加した基であり、更に好ましいのは、炭素数2及び3のオキシアルキレン基がランダム状及び/又はブロック状に付加した基である。
【0016】
一般式(2)におけるc及びdは、c+d=1〜100を満たす整数であり、保存安定性の観点から好ましくはc+d=10〜70を満たす整数であり、更に好ましくはc+d=20〜60を満たす整数である。c+dが0の場合は化合物(B)の乳化性が低くなり、100を超えると柔軟剤組成物の粘度が高くなるため、好ましくない。
【0017】
一般式(2)におけるXm−は、m価の無機酸又は有機酸のアニオンであり、mは1〜4の整数である。
m−を構成する1〜4価の無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸及びリン酸等が挙げられる。
m−を構成する1価の有機酸としては、炭素数1〜22のモノカルボン酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸、2−エチルヘキサン酸、ノナン酸、ドデカン酸、テトラデカン酸、ステアリン酸、オレイン酸、安息香酸、エチル安息香酸、桂皮酸及びt−ブチル安息香酸等)、及びアミノ酸(グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、スレオニン、グルタミン、アスパラギン、システイン及びメチオニン等)等が挙げられる。
m−を構成する2〜4価の有機酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、グルタミン酸二酢酸、アスパラギン酸二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸及びトリメリット酸等が挙げられる。
m−のうち、保存安定性の観点から好ましいのは、1又は2価の無機酸及び有機酸のアニオンであり、更に好ましいのは、1又は2価の無機酸及び有機酸のアニオンである。
【0018】
乳化剤(A2)としては、ドデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド20モル付加物塩酸塩、テトラデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物メチル硫酸塩、テトラデシルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物クエン酸塩、ヘキサデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド40モル付加物エチル硫酸塩、オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド25モル付加物塩酸塩、ヘキサデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物メチル硫酸塩、ヘキサデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド40/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物メチル硫酸塩、オクタデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物エチル硫酸塩、デシルアンモニウムエチレンオキサイド24モル/プロピレンオキサイド3モルブロック付加物グルタミン酸塩及びデシルアンモニウムエチレンオキサイド24モル/1,4ブチレンオキサイド3モルブロック付加物グルタミン酸塩等が挙げられる。
【0019】
前記乳化剤(A1)のうち、保存安定性の観点から好ましいのは、一般式(5)で表される化合物である。
【化5】

[式中、R11は、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基;[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、EO及びPOがランダム状及び/又はブロック状に付加した基;e、f、g及びhは、e+f=1〜50(e≧0、f≧1)かつg+h=1〜50(g≧0、h≧1)を満たす整数である。]
【0020】
一般式(5)におけるR11は、一般式(1)におけるRと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(5)におけるEOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基である。
一般式(5)における[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、EO及びPOがランダム状及び/又はブロック状に付加した基であり、保存安定性の観点から好ましいのは、EOとPOがランダム状に付加した基であり、更に好ましいのは、EOとPOがランダム状に付加し、更にポリオキシアルキレン鎖の末端にEOがブロック状に付加した基である。
【0021】
一般式(5)におけるe、f、g及びhは、保存安定性の観点から、好ましくはe+f=1〜50(e≧0、f≧1)かつg+h=1〜50(g≧0、h≧1)を満たす整数であり、更に好ましくはe+f=5〜40(e≧0、f≧1)、かつg+h=5〜40(g≧0、h≧1)を満たす整数であり、特に好ましくはe+f=10〜30(e≧0、f≧1)、かつg+h=10〜30(g≧0、h≧1)を満たす整数である。
【0022】
一般式(5)における[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]の全重量に基づくEOの含有率は、保存安定性の観点から好ましくは50〜97重量%であり、更に好ましくは60〜90重量%であり、特に好ましくは70〜85重量%である。
一般式(5)で表される化合物として好ましくは、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド40/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド27モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド12モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物及びオクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物が挙げられ、更に好ましくは、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド12モルランダム付加物、オクタデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物及びオクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物が挙げられる。
【0023】
前記乳化剤(A2)のうち、保存安定性の観点から好ましいのは、一般式(6)で表される化合物である。
【化6】

[式中、R12は、炭素数8〜24のアルキル基;R13は水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;qは1〜4の整数であり、Xq−は、p価の無機酸又は有機酸のアニオン;EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基;[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、EO及びPOがランダム状及び/又はブロック状に付加した基;i、j、k及びsは、i+j=1〜50(i≧0、j≧1)、k+s=1〜50(k≧0、s≧1)を満たす整数である。]
【0024】
一般式(6)におけるR12は、一般式(2)におけるRと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(6)におけるR13は、一般式(2)におけるRと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(6)におけるEOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基である。
一般式(6)における[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、EO及びPOがランダム状及び/又はブロック状に付加した基であり、保存安定性の観点から好ましいのは、EOとPOがランダム状に付加した基であり、更に好ましいのは、EOとPOがランダム状に付加し、更にポリオキシアルキレン鎖の末端にEOがブロック状に付加した基である。
【0025】
一般式(6)におけるi、j、k及びsは、保存安定性の観点から好ましくはi+j=1〜50(i≧0、j≧1)、k+s=1〜50(k≧0、s≧1)を満たす整数であり、更に好ましくはi+j=5〜40(i≧0、j≧1)、かつk+s=5〜40(k≧0、s≧1)を満たす整数であり、特に好ましくはi+j=10〜30(i≧0、j≧1)、かつk+s=10〜30(k≧0、s≧1)を満たす数である。
【0026】
一般式(6)における[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、保存安定性の観点から好ましいのは、EOとPOがランダム状に付加した基であり、更に好ましいのは、EOとPOがランダム状に付加し、更にポリオキシアルキレン鎖の末端にEOがブロック状に付加した基である。
【0027】
一般式(6)における[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]の全重量に基づくEOの含有率は、保存安定性の観点から好ましくは50〜97重量%であり、更に好ましくは60〜90重量%であり、特に好ましくは70〜85重量%である。
【0028】
一般式(6)におけるXq−は、一般式(2)におけるXm−と同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(6)におけるqは1〜4の整数であり、保存安定性の観点から好ましいのは、1及び2である。
一般式(6)で表される化合物としては、ヘキサデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物メチル硫酸塩、ヘキサデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド40/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物メチル硫酸塩、オクタデシルエチルアンモニウムエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物エチル硫酸塩、デシルアンモニウムエチレンオキサイド24モル/プロピレンオキサイド3モルブロック付加物グルタミン酸塩及びデシルアンモニウムエチレンオキサイド24モル/1,4ブチレンオキサイド3モルブロック付加物グルタミン酸塩等が挙げられる。
【0029】
本発明の柔軟剤組成物は、化合物(B)を含有してなる。化合物(B)は、一般式(3)で表される化合物(B1)及び/又は一般式(4)で表される化合物(B2)である。
【0030】
一般式(3)におけるRは、一般式(1)におけるRと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
【0031】
一般式(3)におけるR及びRは、それぞれ独立に炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基である。
炭素数12〜24のアルキル基としては、直鎖又は分岐のアルキル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソドデシル基、n−又はイソトリデシル基、n−又はイソテトラデシル基、n−又はイソヘキサデシル基、n−又はイソオクタデシル基、n−又はイソノナデシル基、n−又はイソエイコシル基及びn−又はイソテトラコシル基等が挙げられる。
炭素数が12〜24のアルケニル基としては、直鎖又は分岐のアルケニル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソドデセニル基、n−又はイソテトラデセニル基、n−又はイソヘキサデセニル基、n−又はイソオクタデセニル基及びn−又はイソガドレイル基等が挙げられる。
炭素数が12〜24のアルカノイル基としては、直鎖又は分岐のアルカノイル基が挙げられ、具体的にはn−又はイソドドデカノイル基、n−又はイソテトラデカノイル基、n−又はイソヘキサデカノイル基、n−又はイソオクタデカノイル基及びn−又はイソエイコサノイル基及びn−又はイソテトラコサノイル基等が挙げられる。
【0032】
及びRのうち、保存安定性の観点から好ましいのは炭素数12〜20のアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基であり、更に好ましいのは炭素数14〜18のアルキル基、アルケニル基及びアルカノイル基である。
【0033】
一般式(3)におけるRは、炭素数1〜3のアルキル基であり、メチル基、エチル基、n−又はイソプロピル基が挙げられる。これらのうち、保存安定性の観点から好ましいのはメチル基である。
一般式(3)におけるY及びYは、それぞれ独立にCH、O又はNHであり、柔軟性の観点から好ましいのはOである。
一般式(3)におけるrは1〜3の整数であり、柔軟性の観点から好ましいのは1及び2である。
一般式(3)におけるXn−は、一般式(2)におけるXm−と同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(3)におけるnは1〜4の整数であり、保存安定性の観点から好ましいのは、1及び2である。
【0034】
カチオン活性剤(B1)としては、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、ビス(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムクロライド、ビス(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウムメチルサルフェート及びビス(ステアロイルオキシエチル)メチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
一般式(4)におけるRは、一般式(1)におけるRと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(4)におけるR及びR10は、それぞれ独立に一般式(3)におけるR及びRと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(4)におけるYは、一般式(3)におけるY及びYと同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(4)におけるrは1〜3の整数であり、柔軟性の観点から好ましいのは1及び
2である。
一般式(4)におけるXp−は、一般式(2)におけるXm−と同様の基であり、好ましい範囲も同様である。
一般式(4)におけるpは1〜4の整数であり、保存安定性の観点から好ましいのは、1及び2である。
カチオン活性剤(B2)としては、N−ステアロイルオキシエチル−N−メチル−2−デシルイミダゾリニウムクロライド、N−ステアロイルオキシエチル−N−エチル−2−デシルイミダゾリニウムクロライド、N−ステアロイルオキシエチル−N−メチル−2−デシルイミダゾリニウムメチルサルフェート、N−ステアロイルオキシエチル−N−メチル−2−ドデシルイミダゾリニウムクロライド、N−パルミトイルオキシエチル−N−メチル−2−デシルイミダゾリニウムクロライド及びN−ステアロイルアミノエチル−N−メチル−2−オクタデセニルイミダゾリニウムメチルサルフェート等が挙げられる。
【0035】
本発明における化合物(B)と乳化剤(A)の重量比率(A)/(B)は、消泡性の観点から好ましくは0.05〜0.25であり、更に好ましくは0.1〜0.2である。(A)/(B)が0.05以上であると消泡性の観点から好ましく、0.25以下では高濃度のアルカリ洗浄剤への溶解性の観点から好ましい。
【0036】
本発明の柔軟剤組成物は、乳化剤(A)及び化合物(B)以外に、水(C1)及び/又は親水性溶媒(C2)を含有する。水(C1)及び/又は親水性溶媒(C2)のうち、保存安定性の観点から好ましいのは、水単独、及び水と親水性溶媒の併用である。なお、親水性溶剤(C2)としては、25℃の水100gに対して3g以上、好ましくは10g以上溶解する有機溶剤が挙げられる。
親水性溶剤(C2)としては、炭素数1〜4のアルコール及びグリコール系溶剤が挙げられる。
炭素数1〜4のアルコールとしてはメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール及びt−ブチルアルコール等が挙げられる。
グリコール系溶剤としては、グリコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール及び1,3−ブチレングリコール等)、グリコール類のモノアルキルエーテル(エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル及びジプロピレングリコールモノメチルエーテル等)、及びグリコール類のジアルキルエーテル(エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル及びジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル等}が挙げられる。
親水性溶剤(C2)のうち、保存安定性の観点から好ましいのはグリコール系溶剤であり、更に好ましいのはエチレングリコール、プロピレングリコール及びジエチレングリコールであり、特に好ましいのはエチレングリコールである。なお、親水性溶剤(C2)は、単独で用いても2種以上を併用してもよく、2種以上を併用する場合の比率は特に限定されない。
【0037】
本発明の柔軟剤組成物は、更に、非イオン性界面活性剤(D)及び/又は水溶性無機塩(E)を含有することが保存安定性の観点から好ましい。
【0038】
非イオン性界面活性剤(D)としては、一般式(1)で表される化合物を除く非イオン性界面活性剤としてアルキレンオキサイド付加型非イオン性界面活性剤(D1)及び多価アルコール型非イオン性界面活性剤(D2)等が挙げられる。
アルキレンオキサイド付加型非イオン性界面活性剤(D1)としては、高級アルコール(炭素数8〜18)アルキレン(炭素数2〜4、好ましいのは2)オキサイド付加物(活性水素1個当たりの付加モル数1〜30)、アルキル(炭素数1〜12)フェノールエチレンオキサイド付加物(付加モル数1〜30)、脂肪酸(炭素数8〜18)エチレンオキサイド付加物(活性水素1個当たりの付加モル数1〜60)、ポリプロピレングリコール(数平均分子量200〜4,000)エチレンオキサイド付加物(活性水素1個当たりの付加モル数1〜50)及びポリオキシエチレン(繰り返し単位数3〜30)アルキル(炭素数6〜20)アリルエーテル等が挙げられる。
多価アルコール型非イオン性界面活性剤(D2)としては、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノオレート、ソルビタンモノラウレート及びソルビタンモノオレート等の多価(2〜8価又はそれ以上)アルコール(炭素数2〜30)の脂肪酸(炭素数8〜24)エステル、ラウリン酸モノエタノールアミド及びラウリン酸ジエタノールアミド等の脂肪酸(炭素数10〜18)アルカノールアミド等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤(D)のうち好ましいのは、高級アルコールアルキレンオキサイド付加物である。なお、非イオン性界面活性剤(D)は、単独で用いても2種以上を併用
してもよい。
【0039】
水溶性無機塩(E)としては、25℃の水100gに対して10g以上溶解することができる無機塩が挙げられ、例えばアルカリ金属塩[ハロゲン化物(塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウム及びフッ化ナトリウム等)、硫酸塩(硫酸ナトリウム及び硫酸カリウム等)及びリン酸塩(リン酸ナトリウム及びリン酸カリウム等)]、アルカリ土類金属塩[ハロゲン化物(塩化カルシウム及び塩化マグネシウム等)及び硫酸塩(硫酸マグネシウム等)]及びアンモニウム塩[ハロゲン化物(塩化アンモニウム等)及び硫酸塩(硫酸アンモニウム等)]が挙げられる。
水溶性無機塩(E)のうち、保存安定性の観点から好ましいのはアルカリ金属塩であり、更に好ましいのは、塩化ナトリウム及び硫酸ナトリウムである。なお、水溶性無機塩(E)は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0040】
本発明の柔軟剤組成物は、必要に応じて、アニオン性界面活性剤(F)、両性界面活性剤(G)及びその他の成分からなる群から選ばれる1種以上を含有してもよい。
【0041】
アニオン性界面活性剤(F)としては、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテルカルボン酸又はその塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテル酢酸ナトリウム等]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するエーテル硫酸エステル塩[(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリル硫酸ナトリウム等]、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホコハク酸エステル塩[スルホコハク酸モノ若しくはジアルキルエステルのジ又はモノナトリウム塩、及びスルホコハク酸(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)モノ若しくはジアルキルエステルのジ又はモノナトリウム塩等]、(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウム、炭素数8〜24の炭化水素基を有するスルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等)、炭素数8〜24の炭化水素基を有するリン酸エステル塩[ラウリルリン酸ナトリウム、及び(ポリ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム等]、脂肪酸塩(ラウリン酸ナトリウム及びラウリン酸トリエタノールアミン等)、アシル化アミノ酸塩(ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸ザルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、及びラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム等)等が挙げられる。これらのうち好ましいのは、エーテルカルボン酸又はその塩、脂肪酸塩及びアシル化アミノ酸塩である。
【0042】
両性界面活性剤(G)としては、ベタイン型両性界面活性剤(ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、及びラウロイルアミドエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルベタインヒドロキシプロピルリン酸ナトリウム等)及びアミノ酸型両性界面活性剤(β−ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等)等が挙げられる。
【0043】
その他の成分としては、抗菌剤(イソチアゾリン系、カーバニド系、イミダゾール系、ビグアナイド系及びチアゾール系抗菌剤等)、香料(d−リモネン、シンアミックアルデヒド及びメチルヨノン等)、着色剤(青色1号、緑色3号及び赤色1号等)及び保湿成分(オリーブ油、アボガド油、ヒアルロン酸、レシチン、アルギン酸塩及びラノリン等)等が挙げられる。
【0044】
本発明の柔軟剤組成物における乳化剤(A)、化合物(B)、水(C1)、親水性溶剤(C2)、非イオン性界面活性剤(D)、水溶性無機塩(E)、アニオン性界面活性剤(F)、両性界面活性剤(G)及びその他の成分の含有率は以下の通りである。
化合物(A)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、柔軟性及び保存安定性の観点から、好ましくは0.3〜30重量%であり、更に好ましくは0.5〜20重量%、特に好ましくは1〜10重量%である。
化合物(B)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、柔軟性及び保存安定性の観点から好ましくは5〜40重量%であり、更に好ましくは10〜35重量%、特に好ましくは15〜30重量%である。
水(C1)及び/又は親水性溶剤(C2)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、保存安定性の観点から好ましくは30〜94.9重量%であり、更に好ましくは45〜89.5重量%、特に好ましくは60〜84重量%である。
非イオン性界面活性剤(D)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、保存安定性の観点から好ましくは0〜10重量%であり、更に好ましくは0.2〜7重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。
水溶性無機塩(E)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、保存安定性の観点から好ましくは0〜5重量%であり、更に好ましくは0.01〜3重量%、特に好ましくは0.1〜2重量%である。
アニオン性界面活性剤(F)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、それぞれ好ましくは0〜10重量%であり、更に好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.2〜5重量%である。
両性界面活性剤(G)の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、好ましくは0〜10重量%であり、更に好ましくは0.1〜8重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。
その他の成分の含有率は、柔軟剤組成物の重量に基づいて、好ましくは0〜5重量%であり、更に好ましくは0.01〜3重量%、特に好ましくは0.05〜1重量%である。
【0045】
本発明の柔軟剤組成物は、20℃で液体状又はペースト状であり、乳化分散体又は均一透明である。
【0046】
本発明の柔軟剤組成物の製造方法は特に限定されないが、例えば、撹拌機及び加熱冷却装置を備えた混合槽に、乳化剤(A)及び化合物(B)と、水(C1)及び/又は親水性溶剤(C2)、更に必要により、非イオン性界面活性剤(D)、水溶性無機塩(E)、アニオン性界面活性剤(F)、両性界面活性剤(G)、その他の成分を投入順序に特に制限なく投入し、10〜50℃で均一になるまで撹拌して製造する方法等が挙げられる。
【0047】
本発明の柔軟剤組成物は、天然繊維、合繊繊維及びこれらの混紡交編繊繊維の柔軟性付与に特に有用である。
天然繊維としては、木綿、麻及び羊毛等が挙げられる。化合繊繊維としては、再生セルロース繊維(レーヨン及びアセテート等)及び合成繊維(ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維及びスパンデックス等)等が挙げられる。これらの混紡交編繊維としては、木綿又は麻と他の繊維(羊毛、ポリエステル、ポリアミド及びアクリル等)との混紡交編繊維、羊毛と他の繊維(ポリエステル、ポリアミド及びアクリル等)との混紡交編繊維、ポリエステル繊維と他の繊維(レーヨン、アセテート、ポリアミド、アクリル及びスパンデックス等)との混紡交編繊維、及びポリアミド繊維と他の繊維(レーヨン、アセテート、アクリル及びスパンデックス等)との混紡交編繊維等が挙げられる。
繊維の形態としては、布、不織布、編織物及び衣服等が挙げられる。
【0048】
本発明の柔軟剤組成物は、通常1ppm〜0.5重量%の範囲の濃度(水以外の有効成分)に希釈されて使用される。
【0049】
本発明の柔軟剤組成物で繊維を処理する際の温度は、処理する繊維の種類によって任意
に選択できるが、通常5〜80℃であり、好ましくは20〜50℃である。
【実施例】
【0050】
以下、製造例及び実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、以下において、部は重量部、%は重量%を示す。
【0051】
<製造例1>[オクタデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A1−1)の合成]
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、オクタデシルアミン269部(1モル部)及び水酸化カリウム1部を投入し、窒素置換後密閉し、160℃に昇温した。撹拌下エチレンオキサイド(以下、EOと略記する場合がある。)880部(20モル部)を圧力が0.5MPa以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、160℃で2時間熟成した。次いで90℃に冷却後、吸着処理剤「キョーワード600」[協和化学工業(株)製]20部を投入し、90℃で1時間撹拌して水酸化カリウムを吸着処理した後、吸着処理剤をろ過してオクタデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A1−1)を得た{(A1−1)は、一般式(1)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基、a+bは20である}。
【0052】
<製造例2>[オクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物(A1−2)の合成]
EOの部数880部を1320部(30モル部)に変更した以外は製造例1と同様にして、オクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物(A1−2)を得た{(A1−2)は、一般式(1)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基、a+bは30である}。
【0053】
<製造例3>[オクタデシルアミンエチレンオキサイド60モル付加物(A1−3)の合成]
EOの部数880部を2640部(60モル部)に変更した以外は製造例1と同様にして、オクタデシルアミンエチレンオキサイド60モル付加物(A1−3)を得た{(A1−3)は、一般式(1)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基、a+bは60である}。
【0054】
<製造例4>[ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A1−4)の合成]
オクタデシルアミン269部をヘキサデシルアミン部241部(1モル部)に、変更した以外は製造例1と同様にして、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A1−4)を得た{(A1−4)は、一般式(1)におけるRはヘキサデシル基、AOはオキシエチレン基、a+bは20である}。
【0055】
<製造例5>[ドデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A1−5)の合成]
オクタデシルアミン269部をドデシルアミン部185部(1モル部)に、変更した以外は製造例1と同様にして、ラウリルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A1−5)を得た{(A1−5)は、一般式(1)におけるRはドデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基、a+bは20である}。
【0056】
<製造例6>[ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物(A1−6)の合成]
撹拌機、加熱冷却装置及び滴下ボンベを備えた耐圧反応容器に、ヘキサデシルアミン241部(1モル部)及び水酸化カリウム3部を投入し、窒素置換後密閉し、140℃に昇温した。EO968部(22モル部)とプロピレンオキサイド(以下、POと略記する場合がある。)174部(3モル部)を混合したものを圧力が0.5MPa以下になるように調整しながら10時間かけて滴下した後、140℃で5時間熟成した。次いで90℃に冷却後、吸着処理剤「キョーワード600」[協和化学工業(株)製]20部を投入し、90℃で1時間撹拌して水酸化カリウムを吸着処理した後、吸着処理剤をろ過してヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物(A1−6)を得た{(A1−6)は、一般式(1)におけるRはヘキサデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは25である}。
【0057】
<製造例7>[ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド27モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物(A1−7)の合成]
EOの部数968部を1188部(27モル部)に、POの部数174部を290部(5モル部)に変更した以外は製造例6と同様にして、変更した以外は製造例1と同様にして、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド27/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物(A1−7)を得た{(A1−7)は、一般式(1)におけるRはヘキサデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは32である}。
【0058】
<製造例8>[ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物(A1−8)の合成]
EOの部数968部を2200部(50モル部)に、POの部数174部を580部(10モル部)に変更した以外は製造例6と同様にして、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物(A1−8)を得た{(A1−8)は、一般式(1)におけるRはヘキサデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは60である}。
【0059】
<製造例9>[ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド12モルランダム付加物(A1−9)の合成]
EOの部数968部を1848部(42モル部)に、POの部数174部を696部(12モル部)に変更した以外は製造例6と同様にして、ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド42/プロピレンオキサイド12モルランダム付加物(A1−9)を得た{(A1−9)は、一般式(1)におけるRはヘキサデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは54である}。
【0060】
<製造例10>[オクタデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物(A1−10)の合成]
ヘキサデシルアミン241部をオクタデシルアミン269部(1モル部)に変更した以外は製造例6と同様にして、オクタデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物(A1−10)を得た{(A1−10)は、一般式(1)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは25である}。
【0061】
<製造例11>[オクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物(A1−11)の合成]
EOの部数968部を1760部(40モル部)に、POの部数174部を290部(5モル部)に変更した以外は製造例10と同様にして、オクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物(A1−11)を得た{(A1−11)は、一般式(1)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは45である}。
【0062】
<製造例12>[オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物・メチル硫酸塩(A2−1)の合成]
撹拌機及び加熱冷却装置を備えた耐圧容器に製造例2で得られたオクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物1589部とイソプロパノール300部を仕込み、窒素を流しながら60℃まで昇温し、ジメチル硫酸130部(1モル部)を徐々に滴下して4級化を行い、オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物・メチル硫酸塩(A2−1)を得た{(A2−1)は、一般式(2)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基、a+bは30、Rはメチル基である}。
【0063】
<製造例13>ヘキサデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物・メチル硫酸塩(A2−2)の合成]
オクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物1589部をヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物3021部に変更した以外は製造例12と同様にして、ヘキサデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物・メチル硫酸塩(A2−2)を得た{(A2−2)は、一般式(2)におけるRはヘキサデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは60、Rはメチル基である}。
【0064】
<製造例14>[オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物・メチル硫酸塩(A2−3)の合成]
オクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物1589部をオクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物2319部に変更した以外は製造例12と同様にして、オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物・メチル硫酸塩(A2−3)を得た{(A2−3)は、一般式(2)におけるRはオクタデシル基、AO及びAOはオキシエチレン基及び/又はオキシプロピレン基、a+bは50、Rはメチル基である}。
【0065】
<比較製造例15>[ヘプチルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A’1−1)の合成]
オクタデシルアミン269部をヘプチルアミン部116部(1モル部)に、変更した以外は製造例1と同様にして、ヘプチルアミンエチレンオキサイド20モル付加物(A’1−1)を得た{(A’1−1)は、一般式(1)におけるRはヘプチル基、AOはオキシエチレン基、a+bは20である}。
【0066】
<比較製造例16>[ヘプチルメチルアンモニウムエチレンオキサイド20モル付加物・メチル硫酸塩(A’2−1)の合成]
オクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物1589部をヘプチルアミンエチレンオキサイド20付加物1009部に変更した以外は製造例12と同様にして、ヘプチルメチルアンモニウムエチレンオキサイド20モル付加物・メチル硫酸塩(A’2−1)を得た{(A’2−1)は、一般式(2)におけるRはヘプチル基、AO及びAOはオキシエチレン基、a+bは20、Rはメチル基である}。
【0067】
<製造例17>[ミリスチルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物(D1−1)の合成]
オクタデシルアミン269部をミリスチルアルコール214部に変更した以外は製造例1と同様にして、ミリスチルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物(D1−1)を得た。
【0068】
<製造例18>[ヘキサデシルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物(D1−2)の合成]
オクタデシルアミン269部をヘキサデシルアルコール242部に変更した以外は製造例1と同様にして、ヘキサデシルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物(D1−2)を得た。
【0069】
<製造例19>[オクタデシルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物(D1−3)の合成]
オクタデシルアミン269部をオクタデシルアルコール270部に変更した以外は製造例1と同様にして、オクタデシルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物(D1−3)を得た。
<実施例1〜24及び比較例1〜7>
表1及び表2に記載の部数(固形分換算)の柔軟剤組成物の各原料を配合し、柔軟剤組成物(実施例1〜24及び比較例1〜7)を作製した。
実施例1〜24及び比較例1〜7の柔軟剤組成物について、保存安定性と柔軟性を以下の方法で評価した。結果を表1及び表2に示す。
【0070】
<保存安定性の評価方法>
実施例1〜24、比較例1〜7の柔軟剤組成物を、作製後直後の粘度とそれぞれ5℃と50℃の恒温槽に1ヶ月間静置した後の柔軟剤組成物の外観を目視で観察し、以下の評価基準で保存安定性を評価した。
[評価基準]
◎:均一乳化液状(増粘なし)
○:均一乳化液状(わずかに増粘)
△:わずかに不均一層のある乳化液状
×:二相に完全分離
【0071】
<柔軟性の評価方法>
実施例1〜24及び比較例1〜7の50℃の恒温槽に1ヶ月間静置した後の柔軟剤組成物を、有効成分が50ppmになるように水で希釈し、試験液1,500部を作製した。試験液に市販の綿タオル(綿100%)を5分間浸漬した(浴比1:20)。次いで、遠心脱水機で絞り(絞り率100%)、更に風乾して試料とした。
各試料の柔軟性を、比較例3を基準試料として5人のパネラーによる触感で下記の基準で判定し、平均点を算出した。数値が大きいほど柔軟性付与効果に優れることを表す。結果を表1及び表2に示す。
[判定基準]
5点:基準試料(比較例3)より柔軟性が良好
4点:基準試料(比較例3)より柔軟性がやや良好
3点:基準試料(比較例3)と柔軟性が同等
2点:基準試料(比較例3)より柔軟性がやや不良
1点:基準試料(比較例3)より柔軟性が不良
【0072】
表1及び表2に記載の柔軟剤組成物の各原料は以下の通りである。
(A1−1):オクタデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物
(A1−2):オクタデシルアミンエチレンオキサイド30モル付加物
(A1−3):オクタデシルアミンエチレンオキサイド60モル付加物
(A1−4):ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物
(A1−5):ドデシルアミンエチレンオキサイド20モル付加物
(A1−6):ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物
(A1−7):ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド27モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物
(A1−8):ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物
(A1−9):ヘキサデシルアミンエチレンオキサイド42モル/プロピレンオキサイド12モルランダム付加物
(A1−10):オクタデシルアミンエチレンオキサイド22モル/プロピレンオキサイド3モルランダム付加物
(A1−11):オクタデシルアミンエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物
(A2−1):オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド30モル付加物・メチル硫酸塩
(A2−2):ヘキサデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド50モル/プロピレンオキサイド10モルランダム付加物・メチル硫酸塩
(A2−3):オクタデシルメチルアンモニウムエチレンオキサイド40モル/プロピレンオキサイド5モルランダム付加物・メチル硫酸塩
(A’1−1):ヘプチルアミンエチレンオキサイド20モル付加物
(A’1−2):オクタデシルアミン
(A’2−1):ヘプチルメチルアンモニウムエチレンオキサイド20モル付加物・メチル硫酸塩
(B1−1):N,N−ジオクタデシル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド[商品名:カチオンDS、三洋化成工業(株)製]
(B1−2):N,N−ビス(パルミトイルオキシエチル)−N−ヒドロキシエチル−N−メチルアンモニウムメチルサルフェート[商品名:デヒコート AU56/G、純分90%、コグニシウジャパン(株)製]
(B1−3):N−ヒドロキシメチル−N−メチル−N,N−ビス(ステアロイロキシエチル)アンモニウムクロライド[商品名:ライオンソフターEQ、ライオン(株)製]
(B2−1)N−ステアロイルアミノエチル−N−メチル−2−オクタデセニルイミダゾリニウムメチルサルフェート「商品名:カチオンSF−75PA、三洋化成工業(株)製]
(C2−1):エチレングリコール
(C2−2):エチルアルコール
(C2−3):イソプロピルアルコール
(D1−1):ミリスチルアルコールエチレンオキサイド20モル付加物
(D1−2):1−ヘキサデカノールエチレンオキサイド20モル付加物
(D1−3):オクタデカノールエチレンオキサイド20モル付加物
(E−1):硫酸ナトリウム
(E−2):塩化ナトリウム
(E−3):塩化カルシウム
【0073】
【表1】

【0074】
【表2】

【0075】
表1及び表2の結果から、実施例1〜24の柔軟剤組成物は、比較例1〜7の柔軟剤組成物と比較して5℃及び50℃での保存安定性に優れていることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の柔軟剤組成物は、家庭用をはじめ各種繊維製品の柔軟仕上剤、特にタオル、肌着等の吸水性を要求される各種繊維製品の柔軟仕上剤として極めて有効である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳化剤(A)及び化合物(B)と、水(C1)及び/又は親水性溶剤(C2)を含有する柔軟剤組成物。
乳化剤(A):下記一般式(1)で表される乳化剤(A1)及び/又は下記一般式(2)で表される乳化剤(A2)。
【化1】

[式中、Rは、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;AO及びAOは、それぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基;a及びbは、a+b=1〜100を満たす整数である。]
【化2】

[式中、Rは、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;Rは水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;mは1〜4の整数であり、Xm−はm価の無機酸又は有機酸のアニオン;AO及びAOは、それぞれ独立に炭素数2〜4のオキシアルキレン基;c及びdは、c+d=1〜100を満たす数である。]
化合物(B):下記一般式(3)で表される化合物(B1)及び/又は下記一般式(4)で表される化合物(B2)。
【化3】

[式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;R及びRは、それぞれ独立に炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;Rは、炭素数1〜3のアルキル基;nは1〜4の整数であり、Xn−はn価の無機酸又は有機酸のアニオン;Y及びYは、それぞれ独立にCH、O又はNH;rは1〜3の整数である。]
【化4】

[式中、Rは、水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;R及びR10は、それぞれ独立に炭素数12〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;pは1〜4の整数であり、Xp−はp価の無機酸又は有機酸のアニオン;Yは、それぞれ独立にCH、O又はNH;rは1〜3の整数である。]
【請求項2】
前記一般式(3)におけるR及びR並びに前記一般式(4)におけるR10が、炭素数12〜24のアルカノイル基である請求項1記載の柔軟剤組成物。
【請求項3】
前記一般式(3)におけるY及びY並びに前記一般式(4)におけるYがO又はNHである請求項2記載の柔軟剤組成物。
【請求項4】
化合物(B)と乳化剤(A)の重量比率[(A)/(B)]が0.05〜0.25である請求項1〜3のいずれか1項に記載の柔軟剤組成物。
【請求項5】
前記乳化剤(A1)が一般式(5)で表される乳化剤であり、かつ前記乳化剤(A2)が一般式(6)で表される乳化剤である請求項1〜4のいずれか1項に記載の柔軟剤組成物。
【化5】

[式中、R11は、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアルカノイル基;EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基;[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、EO及びPOがランダム状及び/又はブロック状に付加した基;e、f、g及びhは、e+f=1〜50(e≧0、f≧1)かつg+h=1〜50(g≧0、h≧1)を満たす整数である。]
【化6】

[式中、R12は、炭素数8〜24のアルキル基;R13は水素原子、メチル基、エチル基、ベンジル基又はヒドロキシエチル基;qは1〜4の整数であり、Xq−は、p価の無機酸又は有機酸のアニオン;EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基;[(EO)/(PO)]及び[(EO)/(PO)]は、EO及びPOがランダム状及び/又はブロック状に付加した基;i、j、k及びsは、i+j=1〜50(i≧0、j≧1)、k+s=1〜50(k≧0、s≧1)を満たす整数である。]