説明

核酸プログラム型タンパク質アレイ

【課題】タンパク質を高スループット分析するための手法を提供する。
【解決手段】アレイ上の複数のアドレスでポリペプチドをコードした核酸配列を翻訳することによってポリペプチドのアレイを構築する。また複数のアドレスを有する基体であって、該複数のアドレスの各アドレスが(i)第1のアミノ酸配列及びアフィニティータグを含むハイブリッドアミノ酸配列をコードする核酸と(ii)前記アフィニティータグを認識する結合剤とを有する、基体を提供し、前記複数のアドレスの各アドレスに被験体から採取した抗体を接触させ、前記複数のアドレスの各アドレスにおいて前記抗体を検出する、各工程を含み前記各核酸が微生物由来の別異の抗原をコードし、前記各アドレスにおける前記抗体の検出が、前記被験体が該アドレスにより表される微生物に曝露されていることの指標となることを特徴とする方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアドレスを有する基体を含むアレイであって、該複数のアドレスの各アドレスが、
第1アミノ酸配列及びアフィニティータグを有するハイブリッドアミノ酸配列をコードする第1核酸と、
第2アミノ酸配列をコードする第2核酸と、
前記アフィニティータグを認識する結合剤と、
を有し、
前記第1または第2アミノ酸配列が前記アドレス間で同一のものであることを特徴とするアレイ。
【請求項2】
前記第1および第2アミノ酸配列が前記アドレス間で同一のものであることを特徴とする請求項1に記載のアレイ。
【請求項3】
前記結合剤が前記基体に付着していることを特徴とする請求項1または2記載のアレイ。
【請求項4】
アレイ上に翻訳抽出物が配された請求項1から3いずれか1項記載のアレイ。
【請求項5】
複数のアドレスを有する基体であって、該複数のアドレスの各アドレスが(i)第1のアミノ酸配列及びアフィニティータグを含むハイブリッドアミノ酸配列をコードする核酸と(ii)前記アフィニティータグを認識する結合剤とを有する、基体を提供し、
前記複数のアドレスの各アドレスに被験体から採取した抗体を接触させ、
前記複数のアドレスの各アドレスにおいて前記抗体を検出する、各工程を含み
前記各核酸が微生物由来の別異の抗原をコードし、前記各アドレスにおける前記抗体の検出が、前記被験体が該アドレスにより表される微生物に曝露されていることの指標となることを特徴とする方法。
【請求項6】
前記微生物が、ウイルス、細菌、またはトリパノソーマであることを特徴とする請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記基体が、複数の細菌性生物に由来する抗原を含むことを特徴とする請求項5または6記載の方法。
【請求項8】
前記被験体がヒトであることを特徴とする請求項5から7いずれか1項記載の方法。
【請求項9】
複数のアドレスを有する基体であって、該複数のアドレスの各アドレスが(i)第1のアミノ酸配列及びアフィニティータグを含むハイブリッドアミノ酸配列をコードする核酸と(ii)前記アフィニティータグを認識する結合剤とを有する、基体を提供し、
前記複数のアドレスの各アドレスに翻訳エフェクターを接触させることによって前記ハイブリッドアミノ酸配列を翻訳し、
前記ハイブリッドアミノ酸配列の前記結合剤への結合を許容する条件下に前記基体を維持し、
前記複数のアドレスのそれぞれにおいて、折り畳まれたタンパク質の特性の少なくとも1つをモニタする、
各工程を有してなる方法。
【請求項10】
複数のアドレスを有する基体であって、該複数のアドレスの各アドレスが(i)転写因子、膜貫通タンパク質の細胞外ドメイン、膜貫通タンパク質のエクトドメインまたは膜貫通タンパク質の細胞質ドメインを包含する第1のアミノ酸配列及びアフィニティータグを含むハイブリッドアミノ酸配列をコードする核酸と(ii)前記アフィニティータグを認識する結合剤とを有する、基体を提供し、
前記複数のアドレスの各アドレスに翻訳エフェクターを接触させることによって前記ハイブリッドアミノ酸配列を翻訳し、
前記複数のアドレスの各アドレスに問い合わせ分子を接触させ、
前記複数のアドレスのそれぞれにおいて、前記問い合わせ分子を検出する、
各工程を有してなる方法。
【請求項11】
前記転写因子がジンクフィンガー・タンパク質であることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記問い合わせ分子がDNAを含むことを特徴とする請求項10または11記載の方法。
【請求項13】
複数のアドレスを有する基体であって、該複数のアドレスの各アドレスが(i)第1のアミノ酸配列及びアフィニティータグを含むハイブリッドアミノ酸配列をコードする核酸と(ii)前記アフィニティータグを認識する結合剤とを有する、基体を提供し、
前記複数のアドレスの各アドレスに翻訳エフェクターを接触させることによって前記ハイブリッドアミノ酸配列を翻訳し、
前記複数のアドレスの各アドレスに修飾酵素を接触させ、
前記複数のアドレスのそれぞれにおいて、前記ハイブリッドアミノ酸配列の修飾を検出する、
各工程を有してなる方法。
【請求項14】
前記修飾酵素が、グリコシラーゼ、プロテアーゼ、またはキナーゼであることを特徴とする請求項13記載の方法。
【請求項15】
複数のアドレスを有する基体であって、該複数のアドレスの各アドレスが結合剤を有する基体、を提供し、
複数の核酸配列であって、各核酸配列が試験アミノ酸配列及び前記結合剤によって認識されるアフィニティータグをコードする配列を有する複数の核酸配列、を提供し、
サーバ上に(i)前記複数の核酸配列または(ii)前記複数の核酸配列のサブセットのいずれかのリストを提供し、
前記リストを、ネットワークを通じてユーザに送信し、
前記ユーザから前記リストの内の少なくとも1つの選択を受信し、
前記選択に対応した1以上の前記核酸配列を前記複数のアドレスの内の1つに配し、
前記基体をユーザに提供する、
各工程を有してなる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−150897(P2009−150897A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−176(P2009−176)
【出願日】平成21年1月5日(2009.1.5)
【分割の表示】特願2002−559667(P2002−559667)の分割
【原出願日】平成14年1月22日(2002.1.22)
【出願人】(502072134)プレジデント アンド フェロウズ オブ ハーバード カレッジ (92)
【氏名又は名称原語表記】President and Fellows of Harvard College
【Fターム(参考)】