説明

格子点工法(ゲタ工法)とシリンダ−

【課題】300mクラスの超高層を実現するために、超高層用ビルの基礎工法として本提案の格子点工法を使用すれば、適度の基礎建設費用の増加によって、300mクラスの超高層を実現することが可能である。
【解決手段】本提案の格子点工法は、第一基礎ベタと第二基礎ベタ及びこの2つの、GL-40m深度に間隔10mで建設し、この間に、サスペンションシリンダー(S)とダンパーシリンダー(D)を適切な配置間隔で配置し、これらのシリンダー間にはソフト土を配し、適当なパウンディングで固めることによって、格子点工法が構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
超高層住宅における、安定した基盤を与える、基礎部分の住宅工法。
並びに、一般住宅及び公共設備への技術の転用。
【背景技術】
【0002】
日本は、優れたビル建設技術を持ち、また、世界に誇る自動車技術を有する。今回のアイディアは、これら2つの技術にスティ−ル技術を加えた、まさに、日本が世界に先駆けて先鞭をつけるべき技術の開発となる。
【発明の開示】
[発明が解決しょうとする課題]
【0003】
旧来、地震国家である日本においては、300mクラスのビルは、『夢のまた夢』であった。現存する工法では、将来起こると推定されている複合型の地震では、明らかに耐えうる事は、無理と思われ、六本木ヒルズの238mが高さの上限界とされる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、以下に説明する格子点工法を実施すれば、たとえ、ニュ−ヨ−クより、少し費用がかさんでも、日本人の永年の夢であった超高層ビルは可能となる。
【発明の効果】
【0005】
現在の高層住宅における疑念を払拭できると同時に、21世紀発の超大型のシリンダ−のプラント製造の起業を促し、工業の更なる活性化を促進し依って、株式市場の活性化をはかる事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
シリンダ−製造を可能にするための製鉄会社と自動車会社並びに建設会社の企業連合
【実施例】
【0007】
例:新日鉄とトヨタ、JFEとホンダ、NKKと日産等。
【産業上の利用可能性】
【0008】
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】は、格子点工法に於いて、第二基礎ベタがまた張られていない状態を上空がら見た摸式図を表します。最初にお断わりしますが、図はあくまでも、アイディアをわかりやすく解説するための模式図で実尺(実際の縮小)ではありません。従って図自体の尺度があっていないと思われる箇所があると思われますが、例えば、mに比べてcmの割合が大きかったりしますが、あくまで説明するための模式図であり実尺ではないとご了承下さい。●(S)はサスペンション・シリンダ−を表し、○(D)はダンパ−・シリンダ−を表します。この例では、建物を横50m、縦50m、高さ350mの場合とし、その一部を表しているものとします。シリンダ−は直径が1m、シリンダ−とシリンダ−の間隔は2m,斜め方向には2√m,その間には、ソフト土(U)で満たされています。勿論ソフト土は、適当なパウンディングを行い固めます。この例では、シリンダ−数は1156本で、図は、その一部とする。
【0010】
【図2】これは、格子点工法を透視的に側法から見たところの模式図でシリンダ−の本数が足りませんし尺度も合っていませんが、模式図という事でご理解下さい。最下層の第一基礎ベタの下には鉄板が敷れていますが、約10m上方の第二基礎ベタ下には、鉄板が敷かれていません。ここには第二基礎ベタのコンクリ−トが流し込まれる前にビニ−ルのシ−トを全面に敷つめます。各シリンダ−の下にはスベリ・プレ−トが敷かれていますが、くっついておらず、ただ上に乗っかっているだけです。第二基礎ベタのコンクリ−トを流し込むとき50cmほどシリンダ−のヘッドを、土の面より出してコンクリ−トを流し込みますが、この時シリンダ−頭部はビニ−ルを円形に切ってヘッド部分を50cm程出しておきます。そしてヘッドのハンドル部分に鉄筋を絡ませた状態でコンクリ−トを流し込みます。第一基礎ベタと同じく第二基礎ベタもコンクリ−トの厚さを1mくらいにコンクリ−トを流し込みます。この例では、1−1’以上が通常のビルの基礎ベタが乗っかる事になります。建面積は50x50mですから、敷面積は100x100(m)となります。図では、見らいですが、p−p’,p−q,p’−q’にはビニ−ルを張ってあります。G.0というのは、Ground0つまり標高0を意味します。この例では、x=50m,Aは第一基礎ベタ、Bは第二基礎ベタ、Uはソフト土、建物の高さは350mとします。[図2a]は、第二基礎ベタとそれに頭部で結合したシリンダ−の模式図を土が無いという状態で表した図です。変形のゲタのような形をしていますが、その1本1本がクッションが効くという点がゲタと違います。[2b図]は、それを下で受ける第一基礎ベタを表します。直径3mのスベリ・プレ−ト(W)が第一基礎ベタ上に8隅をビスで固定されています。シリンダ−は直径が1mですので、半径に関して約1mの横揺れ幅(横スベリ幅)を確保しています。また第一基礎ベタ下には、鉄板が敷かれています。
【0011】
【図3】はサスペンション・シリンダ−を表した模式図です。実縮小図ではありませんので。それぞれのパ−トに関しては、別途、系統図として加えます。この例では、高層ビル用の大きいサイズのシリンダ−を示しています。一般住宅用の小さいサイズのシリンダ−は造りやすいので、省略させていただきます。大きいシリンダ−に限定して説明します。ピストン部分に関しては、3a図をご覧下さい。側方より見ています。図は、d−d’で、それより上方が、第二基礎ベタにめり込んたところを表しています。(コンクリ−トに埋め込まれているという意味)cは不燃性オイルを表し約1mぐらい入れます。その上のfには、airをいれます。airは当然ピストンを入れる直前に高さ約50cmくらい入れます。。圧力を受けると、airは、不燃性オイルに混じわり、液泡となってオイル中に存在します。オイルの柔軟性を高め、且つ、持ちをよくするためです。ピストンを入れた後、bの円形ド−ナツのような蓋(3e図)をします。ボルトネジ(r)でしっかりと固定します。大きさは、きちきちいっぱいに取ってあります。これは、大変精密に造らなければならないという事で、例えばシリンダ−の内径が86cmで、ピストンの口径86cmでは、入らないのではないか?と思われるくらいサイズぴったりに造りミクロの段階で入るようにします。(ピストンの表面とシリンダ−の内側の表面を削ってミクロの誤差をだすという精密な技術が要求されます。)[3a図]をご覧下さい。シリンダ−に入れるピストンを表します。ピストンを入れる直前にairを入れ、ピストンを入れてから蓋(3e)をし、ボルトネジで絞めてから、上部ネジ部(図でj)に被せシリンダ−をネジ込みます。扱いに関して、大変難しいと思われますが、勿論クレ−ン作業をする訳ですが、5図に示す3連続穴を水平一直線に並べ、取はずしができる、ワッカネジと補助金具を取りつけ作業し、終わってから、ネジ、補助金具を取り外せばよい。但し、磁石クレ−ンがある場合は、このようなネジ穴は必要ない。磁石クレ−ンの場合、50t前後の重さが操れるかどうか私は知らない。その場合は、グリップ・クレ−ン等を使う事も考えられる。[3b図]は、シリンダ−下部、つまりオイル(o)を入れる側の下側のシリンダ−,[3c図]は、被せシリンダ−を側方から見たところ(切断図)、頭部中央にネジ込み部分が見える。[3d図]は、被せシリンダ−のデッサン図で、上に付けているハンドル(h)は、持ち上げるという意味よりも、鉄筋(ワイァ−)を通すという意味で使う。4隅に付いている長孔形(長いだ円形)は、下からシリンダ−が突き上げられた時、これに沿ってビスGが上へ移動する。つまりオイル部が圧縮される。
【0012】
【図4】は、ダンパ−・シリンダ−を表す。これも簡単な模式図で、実尺を表すものではない。図では、少し頼りないバネのように見えるが、実際には、しっかりしたハガネのコイル・スプリングとする。但、スティ−ルの場合は、オイルとは違い半永久的に持つかどうかが言えない。当然金属疲労を起こすものと考えなければならない。その意味では、サスペンション・シリンダ−よりは持ちは悪いと言えよう。実は、その意味も兼ねて、スベリ・プレ−トという工夫がなされてある。つまり、お気ずきとは思うが、第一基礎ベタと第二基礎ベタの間全体が、横揺れ振動にクッションするように考えてある。作り方は、まず中心となるスティ−ル製の8角柱(図のB)をつくり上部と下部の2ヵ所に各面に垂直に丈夫なスティ−ル製のコイル・スプリングを固定する。上と下からカットできる位置にスプリングを取り付ける。取り付けが済むと、油圧ジャッキでコイルを圧縮し丈夫なベルト、スプリングと同じ幅の皮ベルトと布ベルトで2重に巻く。そして圧縮した後、シリンダ−(図のC)を土星の輪のよう(図4b)に被せ、シリンダ−内部の上と下のシリンダ−内の適当な位置に来たら、その部分で止め、カッタ−(先の長いハサミでよい)で[ここは、工業用の2mくらいの長いハサミをさす]ベルトを切り、コイル・スプリングを開放する(図4c)。8角柱には、テッペンに図のような1mのコイル・スプリングが付いている。これに内被せシリンダ−のAを被せる。それを拡大したのが[4a図]である。長穴Eが付いている。これはA部が、縦揺れで大きく沈みこんだ時、ビスFを下から上になるまで移動する。このような長穴を4ヵ所(各対角の位置)に設けておく。1mの縦ダンパ−を設けるのは、近隣のサスペンション・シリンダ−の沈み込みを邪魔しないためである。
【0014】
【図5】は、シリンダ−の上部と下部につける3連穴並びにその取り付け金具、ネジ式ワッカを表す。ネジ式ワッカ(Q)をシリンダ−に対して垂直の位置にきっちりと絞め、それとクロスの形で、図のKの位置に止め金具(Z)をしっかりと固定する。これは、あくまでも、磁石クレ−ン(車),並びにグリップ・クレ−ン(車)がないと仮定した時の方策である。勿論、3連穴を設けるか否かは業者が決める事である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
格子点工法(ゲタ工法)に関する工法のアイディア全体並びにシリンダ−製作に関する概念全体。
【請求項2】
シリンダ−製造専門の合資会社の提唱。
【請求項3】
シリンダ−自体。シリンダ−(サスペンション・シリンダ−並びにダンパ−・シリンダ−)に関しては、すでにバイク等で、ご存知のように、自動車用のサスペンション並びにダンパ−は、自動車メ−カ−が既に使っています。これらはいずれも小型で、形も、違った形をしています。しかし、これを地震用に使う、例えば、足部[底部]をフラット[水平に]する(コップ型)とか、また10m以上に巨大にするとか、といったアイディアは、まさに画期的なものであり、これまでに無かったアイディアです。(つまり、形が全然違うという意味)
注1:格子点工法に関する工法のアイディア全体とは、
▲1▼建物外にあるという点▲2▼土のプロパティ−とシリンダ−のクッションを利用するという点▲3▼シリンダ−は足部を固定せず、スベリ・プレ−トの上に乗せているだけ。(頭部は第二基礎ベタの中に喰い込ませる。)▲4▼敷面積と建面積の法則を活用する。▲5▼シリンダ−はサスペンション・シリンダ−とダンパ−・シリンダ−をx(xは建面積の長い方の長さとする。)個を交互に配列する。▲6▼このシリンダ−と土を、最深部の第一基礎ベタとその10m上方の第二基礎ベタで挟み込む。▲7▼第一基礎ベタ、第二基礎ベタ共に鉄筋入りとし、第一基礎ベタの下には、鉄板を敷つめる。勿論、鉄板を敷つめる前に、土をパウンディングして固めておく。鉄板から第二基礎ベタまでの層を揺れ層(クッション層)とし、これを格子点工法(ゲタ工法)と称する。
注2:これから技術は更に高速で飛躍するものと思われます。そこで、例えば、長さ20m以上、直経2mくらいのシリンダ−を造ればさらに丈夫で、安全な高層建築を造る事が可能となります。例えば、400mクラスのビルを建てる事も可能となります。
注3:シリンダ−産業は、これからの産業として繁盛すると思われますが、国が音頭をとって進めなければなりません。使い方によっては、他の使用目的で使えるので、便利なものとなるでしょう。特に、サスペンション・シリンダ−の使用に関しては、無限の可能性を持っています。
注4:上の1例として、中央部分の配列を少し変えてみると(勿論、格子点工法に於いてですが)、面白いものができあがります。但し、第二基礎ベタ中央に、銀行の金庫のような扉をつけます。
注5:上記シリンダ−産業の提唱を特許申請の請求に挙げている根拠は、▲1▼21世紀の日本の重要な主力産業の1つになると思われる▲2▼大量雇用を創出し、国家財政に多大なる恩恵をもたらし、国庫収入を充実させるものと思われる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−211570(P2007−211570A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−60169(P2006−60169)
【出願日】平成18年2月7日(2006.2.7)
【出願人】(505352688)
【Fターム(参考)】