説明

梱包装置

【課題】 製品を保護するための緩衝性の向上を図り、かつ、取り扱い性(作業効率の向上など)を向上させる梱包装置を提供する。
【解決手段】 パレット2の上面を周方向から囲って内側に収納空間部を形成する着脱可能に立設された複数の側壁3aと、側壁3aで形成される収納空間部内に収納されるトレイ5と、を備え、側壁3aは立設状態において外側からの衝撃や押圧による力を和らげる緩衝機能を有し、側壁3aの内壁には、上下方向に所定間隔を有する複数段の壁側係合部3eが形成され、トレイ5は製品を収容する製品収容部5bを有し、製品収容部5bの周囲から壁側係合部3eと出し入れ可能に係合するフランジ部5cが形成され、壁側係合部3eのそれぞれにフランジ部5cを出し入れ可能に係合することにより、収納空間部内にトレイ5を複数収納する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を工場間或はユーザの元へ輸送する際に、輸送における衝撃、振動から製品の機能、品質を維持するために用いられ、製品を目的地へ輸送した後に工場へ戻し、再使用できる循環型の梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの精密機器などの製品の通い箱として、プラスチック製からなり、中央には製品を収容し、その製品に対して輸送時に加わる外力に抗して、製品を一定位置に保持するとともに、緩衝機能を備えさせた構造のものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国実用新案公告第201010100Y号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような通い箱に使用される材質、構造では緩衝材としての緩衝機能が小さいために、通い箱の荷扱いが悪い状況では衝撃、振動から製品の機能、品質が維持できないことがある。こうした状況の中でも製品の品質を保ちながら安価に目的地まで輸送するには、更なる緩衝性の向上を図るようにした通い箱が求められている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために鑑み、製品を保護するための緩衝性の向上を図り、かつ、取り扱い性(作業効率の向上など)を向上させるようにした梱包装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置は、運搬に用いるパレットと、該パレットの上面を周方向から囲って、内側に収納空間部を形成するように着脱可能に立設された複数の側壁と、前記側壁で形成される前記収納空間部内に収納されるトレイと、を備え、前記側壁は立設状態において外側からの衝撃や押圧による力を和らげる緩衝機能を有し、当該側壁の内壁には、立設する上下方向において所定の間隔を有するように複数段の壁側係合部が形成され、前記トレイは製品を収容する製品収容部を有し、該製品収容部の周囲から前記側壁の壁側係合部と出し入れ可能に係合するフランジ部が形成され、前記側壁の前記複数段の壁側係合部のそれぞれに前記トレイのフランジ部を出し入れ可能に係合することにより、前記収納空間部内に前記トレイを複数収納することを特徴とする。
【0007】
上記構成とすることにより、梱包使用時以外は側壁などを外して分解することができ、未使用時の保管形態や、返却時の荷姿形態がコンパクトになる。また、組み立ても着脱可能かつ出し入れ可能であるため作業性が良好である。また、側壁は外側からの衝撃や押圧による力を和らげる緩衝機能を有しているため、側壁の壁側係合部によって保持されて収納空間部内に収納するトレイに対する力の影響を低減でき、よってトレイ内に収容する製品に対する緩衝性の向上を図り、製品の機能、品質を維持するように運搬可能な梱包装置を提供できる。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記側壁は、その横断面において該側壁の外側に凸となる部分が当該側壁の内側では凹となり、当該側壁の内側に凸となる部分は当該側壁の外側に凹となる複数回の折れ曲がり形態が連なることによって凹凸を繰り返す形状であり、当該側壁の内側に凸となる部分を、立設する上下方向に形成される内側突条部とし、当該側壁の外側に凸となる部分を、前記上下方向に形成される外側突条部とし、前記内側突条部には、その上下方向において前記壁側係合部が形成されたことを特徴とすることにより、梱包使用時以外は側壁などを外して分解することができ、未使用時の保管形態や、返却時の荷姿形態がコンパクトになる。また、組み立ても着脱可能かつ出し入れ可能であるため作業性が良好である。また、側壁は凹凸状に形成されているため、周壁部材としての強度が高く、外側突条部が外側からの衝撃や押圧が加わる個所となれば、その力を和らげる緩衝機能を有し、しかも、トレイが保持される個所(内側突条部)と衝撃や押圧が加わる個所(外側突条部)との間には凹凸によって所定の距離を具有させることができ、これによって収納空間部内に収納するトレイに対する力の影響を低減でき、よってトレイ内に収容する製品に対する緩衝性の向上を図り、製品の機能、品質を維持するように運搬可能な梱包装置を提供できる。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記側壁の折れ曲がり形態として三角波状、正弦波状、鋸歯波状、又は方形波状にすることもできる。また、前記壁側係合部の上下の間隔は、前記収納空間部内に収納する前記トレイが上下方向で、他の前記トレイ、前記パレットの上面に接触しないように設定されることを特徴とすることにより、別部材である緩衝部材を使用しないため、収納作業が良好となる。また、トレイは単独で側壁によって保持されていることにより、他の荷重の影響を受けなくトレイ自体の緩衝機能に悪影響を与えることがないため、製品の機能、品質を維持することが良好となる梱包装置を提供できる。また、前記トレイのフランジ部において、前記壁側係合部に入り込むように出し入れ可能に係合される外周縁には、当該フランジ部よりも厚みを増したリブ部が一体形成されることを特徴とすることにより、トレイの強度を高めることができ、係合にかかる力によるトレイの破損を防止できることとなる。
【0010】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記側壁は、前記内側突条部として配置させるべき、別体形成する柱状の支柱部材と、この隣り合う支柱部材の間に配置され、前記収納空間部の外側に膨出し、前記外側突条部として配置されるべき、前記支柱部材とは着脱自在に接続される別体形成する側板部材とから構成され、前記支柱部材には、前記壁側係合部が形成されることを特徴とすることにより、上記と同様な効果に加え、側壁は支柱部材と側板部材とにバラバラに分けられるため、返却時の荷姿をコンパクトにできる。また、前記支柱部材と前記側板部材との接続は、前記支柱部材の上下方向に形成される接続溝に、前記側板部材の側縁を挿し込みするものである場合には、支柱部材と側板部材とによる側壁の組み立ても容易に行なうことができ、作業性が良好である。
【0011】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記支柱部材は、前記製品を前記製品収容部に収容した前記トレイの前記フランジ部が前記壁側係合部に係合した状態において当該トレイの荷重に対して十分な機械的性質を有する剛体材料から形成され、一方、前記側板部材は柔軟性を有し、横方向からの力に対して緩衝作用を有する柔軟材料から形成されることを特徴とすることにより、外部から力が側壁に加わっても支柱部材が剛体材料から形成され、側板部材が緩衝機能を有する柔軟材料から形成されているため、その力は側板部材を変形させても、この側板部材は弾性変形可能であるため、力による影響をトレイに伝わり難くでき、製品を保護するための緩衝性をさらに高めることができる。
【0012】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記側壁に、ストレッチフィルムに張力を付与するようにして巻き付けるとともに、前記収納空間部の上方開口部を閉じるように掛け回して巻き付けたことを特徴とすることにより、ストレッチフィルムの伸縮性により側壁が締め付けられてトレイの保持機能が高められ、貨物としての強度が増すこととなる。また、前記収納空間部内に前記トレイが収納された梱包使用の他、前記側壁から取り外したトレイと、前記パレットから取り外した側壁を再使用するために回収可能としたことを特徴とすることにより、製品を目的地へ輸送した後に工場へ戻し、再使用できる循環型の梱包装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る梱包装置の基本形態の分解図。
【図2】梱包装置でトレイを省略した全体図。
【図3】側壁の正面図、A―A断面図、B―B断面図。
【図4】側壁の他の変形例を示す断面図。
【図5】側壁の返却時形態の斜視図。
【図6】トレイの斜視図、そのトレイのフランジ部と壁側係合部との係合状態の部分斜視図。
【図7】梱包作業における工程の一例を示す図。
【図8】梱包作業における工程の他の例を示す図。
【図9】梱包作業における工程の他の例を示す図。
【図10】トレイが上下に収納された状態の天板を省略した部分斜視図。
【図11】図10のC方向からの側面図。
【図12】側壁における支柱部材の斜視図。
【図13】側壁における側板部材の斜視図。
【図14】支柱部材と側板部材との接続による側壁の部分斜視図。
【図15】側壁における緩衝機能の説明図。
【図16】支柱部材と側板部材による側壁の変形例の部分斜視図。
【図17】梱包装置の変形例の斜視図。
【図18】トレイの変形例を収納空間に収納した状態の部分斜視図。
【図19】図18のトレイの概略断面図。
【図20】側壁の他の変形例を示す断面図。
【図21】壁側係合部としての係合凹部の変形例の断面図。
【図22】ヒンジ手段を設けた側壁の伸縮前後状態を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る梱包装置の基本形態の分解図である。図2は梱包装置のトレイを省略した全体図である。図1において梱包装置1は、運搬に用いるパレット2と、そのパレット2の上面2aの一部を周方向から囲うように配設される側壁部3と、該側壁部3の上に載せられる天板4とを備えている。
【0015】
また、図に示すように、これら天板4、側壁部3、パレット2で囲まれる内側の収納空間部S内には、製品Pを収容したトレイ5が適宜数収納される。
【0016】
図に示すパレット2は平面視形状として矩形状(本図では長方形であるも正方形でもよい。)に形成される。このパレット2は、保管や輸送中において、製品Pの重量に対応する荷重や衝撃に耐えうる材質(一般的には合成樹脂製で、他に金属製、木製、紙製などがある。)で形成される。
【0017】
また、収納空間部Sの一部を形成するための上面2aにおける四辺の周縁2e寄りには、凹状の下側挿込部2bが設けられている。この下側挿込部2bに側壁部3の下端側を挿し込むことにより側壁部3が着脱可能に連結されて立設される。これによって、パレット2の上面2aの一部(内側)が側壁部3で周方向から囲まれることとなる。このように側壁部3はパレット2に挿し込むことによって組み立てられ、これの抜き出しも容易に行えることによって、分解・組み立て可能なものとなる。
【0018】
また、パレット2は床面(図示せず)などへの設置面2cを下側に備えるように所定の厚みで形成される。かかる厚み方向の上面2aと設置面2cとの間には、フォーク孔2dが設けられている。このフォーク孔2dは、図示しないフォークリフトのフォークを差し込むことによって、移動させる際に使用される。
【0019】
側壁部3はパレット2の四辺に設けられる下側挿込部2bに挿し込まれるべき、複数(本例では4体)の側壁3aから構成される。この側壁3aは図3に示すように、複数の凹凸が交互に連続して繰り返すように、その横断面において複数回の折れ曲がり形態が連なることによる凹凸(ジグザク状)を有する波形(三角波状)を呈するように一体形成される。なお、この一体形成に用いる材質は、パレット2と同様な材質が使用できる。
【0020】
この側壁3aはパレット2の各辺ごとの下側挿込部2bに、下端側を挿し込むことによって立設させる。また、下側挿込部2bから側壁3aを容易に抜き出すようにもできる。これによって側壁3aは分解・組み立て可能なものとなる。この下側挿込部2bは側壁3aのジグザク形態の下端側が挿し込まれるように、上方開口するジグザグ形態の溝状に形成される。また、側壁3aは立設状態において外側からの衝撃や押圧による力を和らげる緩衝機能を有している。
【0021】
側壁3aは、その横断面において側壁3aの外側に凸となる部分が当該側壁3aの内側では凹となり、当該側壁3aの内側に凸となる部分は当該側壁3aの外側に凹となる凹凸を繰り返す形状である。この側壁3aの内側に凸となる部分を、当該側壁3aにおいて内側である収納空間部S側に膨出され、かつ当該側壁3aの立設する上下方向に形成される内側突条部3bとしている。また、この側壁3aの外側に凸となる部分を、当該側壁3aにおいて収納空間部S側とは反対の外側に膨出され、かつ上下方向に形成される外側突条部3cとしている。
【0022】
この側壁3aの図3における形態は、いわゆる三角波状のものであるが、その変形例として、図4(a)に示すように正弦波状に形成したり、また、図4(b)に示すように矩形波状に形成したり、また、図4(c)に示すように鋸歯波状で形成してもよく、要するに側壁3aの外側に凸となる部分が当該側壁3aの内側では凹となり、当該側壁3aの内側に凸となる部分は当該側壁3aの外側に凹となる凹凸を繰り返す形状であり、外側からの押圧や衝撃による力Fの緩衝機能を有するものであれば良い。
【0023】
また、これらの例による側壁3aの内壁である内側突条部3b側の頂部3dには、後述するトレイ5のフランジ部5cが入り込んで係合する複数段の壁側係合部としての係合凹部3eが側壁3aの立設される上下方向において所定の間隔で形成されている。この係合凹部3eは側壁3aの立設される上下方向と直交する横方向に、フランジ部5cの厚みに対応した幅でもって収納空間部S側の内側に向かって開口するように溝状に切り欠き形成される。この係合凹部3eの上下間隔は、収納空間部S内に収納するトレイ5が上下方向で、他のトレイ5、パレット2の上面2a、天板4に接触しないように設定されている。
【0024】
また、側壁3aの形態の他の例として図20(a)に示すように、横断面において板状体の内側には内側突条部3bが膨出形成されるとともに、外側には外側突条部3cが膨出形成される。この外側突条部3cと内側突条部3bとは横方向において変位させるものであったり、図20(b)に示すように、横方向における同一個所に位置させるものであってもよい。さらに、図20(c)に示すように、トレイ5のフランジ部5cがスライド可能となるように、その横断面において板状体3fの内側であって、上下方向で所定の間隔をもって並設される一対のガイド突条3gの間を係合凹部3eとすることが可能である。また、図21に示すように、この係合凹部3eは側壁3aの板厚み方向において孔状に貫通する個所が形成されてもよい。
【0025】
この側壁3aは、例えばパレット2が正方形であれば、図5に示すように、4体の側壁3aを同一形状に形成することができ、これによって、梱包時などの作業性の改善を図ることができる。しかも、返却時には同一形状あるためまとめ易くなる。さらに、係合凹部3eは側壁3aの壁面からは突出していなく凹状であるため、側壁3aをその厚み方向で重ね合わせる際でも何ら障害となることもない。さらに、側壁3aの横断面において、その断面形状が三角波状(図3)正弦波状(図4(a))、鋸歯波状(図4(b))であれば隙間なく密に重ね合せることができ、保管スペースの低減化に寄与することができる。また、側壁3aの外側に凸となる部分が当該側壁3aの内側では凹となり、当該側壁3aの内側に凸となる部分は当該側壁3aの外側に凹となる凹凸を繰り返す形状であって、この凹凸が横方向においてその幅を伸縮可能となるように凹凸の接続個所にヒンジ手段3hを設けることも可能である。
【0026】
また、側壁3aでパレット2の上面2aを周方向から囲った形態において、図1に示すように、周方向で隣り合う側壁3aの側縁3a1を密接させて囲うようにするために、図3で示すように、隣り合う内側突条部3b相互の間隔L1の寸法に対し、内側突条部3bの頂部3dから側縁3a1まで間隔L2の寸法を概ね半分としている。
【0027】
また、図1、図2に示すように天板4は立設される側壁部3の上に載せられる。天板4は板状に形成される天板本体4aからなり、該天板本体4aの裏面には、側壁3aの上端側が挿し込まれるように、パレット2の下側挿込部2bと同様に、ジグザグ状となして下方開口するように溝状に形成される上側挿込部4bを備えている。
【0028】
そして、この天板4の上側挿込部4bに側壁3aの上端側を挿し込むようにして着脱可能に連結させて天板4を載せることができる。このように上側挿込部4bと側壁3aの上端側とは挿し込み形態であるため、天板4も、分解・組み立て可能なものとなる。なお、天板4に用いる材質は、パレット2、側壁3aと同様な材質が使用できる。
【0029】
トレイ5は合成樹脂(プラスチック)のように弾性変形可能な材質で周知な成形方法によって一体成形される。その基本形態は、図6に示すように、トレイ本体5aの中央側には、製品Pを収容するために当該製品Pを所定位置でガタツキがなく位置ずれしないように、規制した状態で保持する保持機能と、運搬時に当該製品Pに加わる振動などによる力を和らげるための緩衝機能とを具有させるように、上方開口した有底凹状に形成される製品収容部5bを備えている。
【0030】
また、製品収容部5bの周囲から連続して外側に突設されるフランジ部5cを有している。このフランジ部5cは側壁3aにおける溝状の係合凹部3eに入り込んで係合するものである。この係合状態はフランジ部5cが係合凹部3eに入り込んだ状態において、トレイ5の少なくとも下方向(上下方向がさらに望ましい)の動きを規制するように保持される。また、係合凹部3eは、トレイ5を水平方向にスライドさせながらフランジ部5cを複数の係合凹部3eに入り込ませて出し入れ可能に係合することができる。これによって複数の係合凹部3eでトレイ5を分散して保持できる。
【0031】
また、トレイ5のフランジ部5cにおいて、係合凹部3eに入り込む外周縁には、当該フランジ部5cよりも厚みを増したリブ部5dが一体形成される。これによって、トレイ5の強度を高めることができ、係合にかかる力によるトレイ5の破損を防止できることとなる。
【0032】
また、トレイ5の製品収容部5bの内側壁5b1は、成形時に所定の勾配(抜き勾配)によって底部5b2側が開口部5b3よりも若干狭くなるように形成されることにより、製品収容部5bが重なって積み上げられる際には、下方の製品収容部5b内に上方の製品収容部5bの一部分(内側壁5b1の上側)が入り込むこととなる。
【0033】
また、製品収容部5bに収容すべき図1に示す製品Pの前後方向Yと幅方向Xの寸法に対して所定の締め代を備えさせるように内側壁5b1を形成することにより、保持機能と緩衝機能を付与させている。図6に示す、この製品収容部5bの深さDは、製品Pの高さ寸法Hよりも大きく形成される。なお、製品収容部5b内に収容されている製品Pを取り出すための凹状となした手挿入取出部5b4が製品Pの前後方向Y、幅方向X側に対応した内側壁5b1に形成されている。
【0034】
また、製品Pは例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタなどが挙げられる。本例では複写機を構成する数キログラム程度の重さを持つ原稿読取機として説明する。この製品Pは、その外形形状が立体状である概ね直方体を呈し、最大寸法としての所定の高さ方向Hの高さ寸法、前後方向Yの長さ寸法、幅方向Xの幅寸法を持ち、トレイ5に収容されるときは、トレイ5内でガタツキがなく位置ずれしないように、規制された状態で収容される。
【0035】
このトレイ5の平面視形態は矩形状に形成され、フランジ部5cは直線的な周縁5eを備えている。これは後述する梱包作業でのスライド操作をし易くするとともに、周縁5eに複数の係合凹部3eが係合されるようにしている。なお、このトレイ5の平面視形態は製品収容部5bに収容する製品Pの平面視形態の対応させた例であって、他の例として図示しないも平面視多角状、平面視円状などの形態であっても可能であり、この場合でも複数の係合凹部3eが平面視多角状、平面視円状に形成されるフランジ部5cと係合されるようにしている。
【0036】
つぎに、梱包装置1の梱包作業を説明する。図7に示すように、製品Pを収容したトレイ5におけるフランジ部5cの対辺側の二辺を保持するように、パレット2(本図では省略)における対辺側である二辺側に2体の側壁3aを先ず立設する。そして、この対向する側壁3a間に横方向から製品Pを収容したトレイ5をスライドさせながら、トレイ5のフランジ部5cを側壁3aの係合凹部3eに入り込ませるようにして、係合凹部3eとフランジ部5cとを出し入れ可能に係合させることにより、所定位置でトレイ5が収納空間部Sに収納される。このようにして必要なトレイ5を上下方向に適宜数収納した後、残りの側壁3aを立設して収納空間部Sを形成するように囲み、その後は、天板4を側壁3aの上に載せることにより梱包作業が完了して梱包装置1となる。
【0037】
この梱包作業の他の例としては、図8に示すように、製品Pを収容したトレイ5におけるフランジ部5cの交差する二辺を保持するように、パレット2(本図では省略)における交差する二辺側に2体の側壁3aを先ず立設する。そして水平方向から一方の側壁3aに対して製品Pを収容したトレイ5をスライドさせながら、トレイ5のフランジ部5cを側壁3aの係合凹部3eに入り込ませるようにして、係合凹部3eとフランジ部5cを出し入れ可能に係合させ、さらにスライド方向の前方に位置する側壁3aの係合凹部3eにフランジ部5cが突き当たるまでスライドさせることにより、トレイ5のフランジ部5cを側壁3aの係合凹部3eに入り込ませるようにして係合させることにより、所定位置でトレイ5が収納空間部Sに収納される。このようにして必要なトレイ5を上下方向に適宜数収納した後、残りの側壁3aを立設して収納空間部Sを形成するように囲み、その後は天板4を側壁3aの上に載せることにより梱包作業が完了して梱包装置1となる。
【0038】
また、この梱包作業の他の例としては、図9に示すように、製品Pを収容したトレイ5におけるコ字状に位置する三辺を保持するように、パレット2(本図では省略)の三辺側に側壁3aを先ず立設する。そして水平方向から三辺の側壁3aのうち対向する側壁3a間に製品Pを収容したトレイ5をスライドさせながら、トレイ5のフランジ部5cを側壁3aの係合凹部3eに入り込ませるようにして、係合凹部3eとフランジ部5cを出し入れ可能に係合させ、さらにスライド方向の前方に位置する側壁3aの係合凹部3eにフランジ部5cが突き当たるまでスライドさせることにより、トレイ5のフランジ部5cを側壁3aの係合凹部3eに入り込ませるようにして係合させることにより、所定位置でトレイ5が収納空間部Sに収納される。このようにして必要なトレイ5を上下方向に適宜数収納した後、残りの側壁3aを立設して収納空間部Sを形成するように囲み、その後は、天板4を側壁3aの上にの載せることにより梱包作業が完了して梱包装置1となる。これらのようにトレイ5を平行に配置する二枚の側壁3aや、L型に配置する二枚の側壁3aや、コ字状に配置する三枚の側壁3aにスライドさせて収納するものである。なお、最終的に四方を閉鎖するときには、その閉鎖に使用する残りの側壁3aには係合凹部3eを設けないものが使用できる。この場合にはトレイ5と係合凹部3eを有しない側壁3aとの間に、一般的に使用されている発泡スチロール、気泡緩衝材などの緩衝部材(図示せず)を介装するようにできる。
【0039】
また、一例として図8に示すように、周方向で隣り合う側壁3aの側縁3a1を密接させている個所にあっては、トレイ5のフランジ部5cの角部5c1が当該個所の二つの側壁3aの内側突条部3bに設けられる二つの係合凹部3eによって係合されて保持されることにより、トレイ5の保持機能を高めることができることとなる。
【0040】
図10は上記梱包作業によってトレイ5が上下方向に収納された状態の天板4を省略した梱包装置の部分斜視図であり、また、図11は、図10のC方向からの側面図である。このように梱包作業が完了して梱包装置1として組み立てられることにより、図において上下に収納されるトレイ5は、上下に位置するトレイ5相互が干渉(接触、当接など)しないようになっており、さらにパレット2の上面2aや省略した天板4とも干渉しないようになっており、このことによって別部材としての緩衝部材が不要となる利点を有する梱包装置1を得ることができる。このように収納空間部S内にトレイ5が収納された梱包使用の他、この梱包装置1が所定の輸送先に送られた後は、側壁3aから取り外したトレイ5と、パレット2から取り外した側壁3aを再使用するために回収可能としている。
【0041】
このように構成される側壁3aは、図15(a)に示すように、トレイ5のフランジ部5cが係合凹部3eによって保持されながら収納空間部S内に当該トレイ5が収納された状態において、外部からの押圧や衝撃による力Fが側壁3aの外側突条部3cに加わっても側壁3aが緩衝機能を有するため、その力Fは側壁3aの一部を変形させても、この側壁3aは弾性変形することにより、その力Fによる影響をトレイ5に伝わり難くできる。
【0042】
つぎに、梱包装置の変形例について説明する。この変形例は図12〜図14に示すように、上述の一体形成されるジグザグ状の波形となした側壁3aを、該側壁3aにおける収納空間部S側に突出する内側突条部3bに位置させるべき、別体形成する柱状の支柱部材7と、側壁3aにおける内側突条部3bとは反対側の外側に突出する外側突条部3cに位置させるべき、別体形成する柱状の補助支柱部材8と、この隣り合う支柱部材7と補助支柱部材8の間に配置され、この支柱部材7と補助支柱部材8とを接続する側板9と、を備えた構造のものである。これらの支柱部材7と補助支柱部材8と側板9とは分解・組み立て自在に接続される。本例では補助支柱部材8と側板9とを接続したものを側板部材10としている。
【0043】
支柱部材7は図12に示すように、柱状に形成される支柱本体7aからなり、該支柱本体7aにおける周面の一部の側面7bの上下方向には、トレイ5のフランジ部5cが入り込んで係合する係合凹部3eが所定間隔で形成されている。この係合凹部3eは側壁部3の立設方向と直交する横方向に、フランジ部5cの厚みに対応した幅でもって収納空間部S側の内側に向かって開口するように溝状に切り欠き形成される。この係合凹部3eの上下間隔は、収納空間部S内に収納するトレイ5が上下方向で、他のトレイ5、パレット2の上面2a、天板4に接触しないように設定されている。
【0044】
この係合凹部3eが形成される支柱本体7aの側面7bは、側壁3aとして組み立てた状態で、収納空間部S側の内側に向かう面であり、この面は内側突条部3bの頂部3dに対応することとなる。また、この係合凹部3eと交差する両側面7cには、上下方向にわたって側方開口する溝状の接続溝7dが形成される。
【0045】
また、補助支柱部材8は、柱状に形成される補助支柱本体8aからなり、該補助支柱本体8aにおける周面の一部の両側面8cには、上下方向にわたって側方開口する溝状の接続溝8dが形成される。また、側板9は接続溝7d、8d内に入り込む厚みで帯板状に形成される。これによって側板9の側縁を接続溝7d、8dに上下方向からスライドさせながら挿し込むことができる。
【0046】
この支柱部材7と補助支柱部材8と側板9は、一体形成される側壁3aと同様にパレット2の下側挿込部2bに挿し込まれて立設される。この下側挿込部2bは、支柱部材7、補助支柱部材8の下端側が挿し込まれるため、支柱部材7、補助支柱部材8の横断面形状に対応させた断面形状でもって凹状に形成されるとともに、側板9の下端側が挿し込まれるため、側板9の横断面形状に対応させた断面形状でもって凹状に形成されている。そして、この支柱部材7と補助支柱部材8と側板9によって側壁3aを組み立てるには、支柱部材7、補助支柱部材8を下側挿込部2bの所定位置に挿し込みして立設させる。しかる後、隣り合う支柱部材7と補助支柱部材8の間の上方から側板9を下方へスライドさせながら、当該側板9の側縁を接続溝7d、8dに挿し込みすることで組み立てられる。この変形例による梱包作業については、図7〜図9に基づいた上述の説明のごとく実施することができるため、この例による説明は省略する。
【0047】
また、すくなくとも支柱部材7(補助支柱部材8も同じ材料で形成してもよい。)は、製品Pがトレイ5の製品収容部5bに収容されたトレイ5のフランジ部5cが係合凹部3eに係合した状態の収納時に、当該トレイ5の荷重に対して十分な機械的性質を有する剛体材料から形成される。一方、側板9は柔軟性を有し、横方向(水平方向)からの衝撃に対して緩衝機能を有する柔軟材料から形成される。この支柱部材7の材質としてはアルミニウム、ステンレスなどの金属が挙げられる。また、側板9の材質としては、弾性を有するゴム系、合成樹脂系などの軟質PVC、ポリスチレン、ABS、ポリエチレンなどが挙げられる。
【0048】
このように構成される支柱部材7と補助支柱部材8と側板9からなる側壁3aは、図15(b)に示すように、トレイ5のフランジ部5cが係合凹部3eによって保持されながら収納空間部S内に当該トレイ5が収納された状態において、外部からの押圧や衝撃による力Fが側壁3aの外側突条部3cである補助支柱部材8に加わっても支柱部材7が剛体材料から形成されるとともに、側板9が緩衝機能を有する柔軟材料から形成されているため、その力Fは側板9を変形させても、この側板9は弾性変形することにより、その力Fによる影響をトレイ5に伝わり難くできる。
【0049】
また、側壁3の変形例としては図16に示すように、補助支柱部材8と側板9とを接続した側板部材10の代わりに、補助支柱部材8を無くし、支柱部材7の間に配置される側板9aのみを側板部材10aとしている。この側板部材10aは横断面において、略V字に一体形成するものである。そして、支柱部材7を下側挿込部2bの所定位置に挿し込みして立設させる。しかる後、隣り合う支柱部材7の間の上方から側板部材10aを下方へスライドさせながら、当該側板部材10aの側縁を接続溝7d、8dに挿し込みすることで側壁3aが組み立てられる。この変形例による梱包作業については、図7〜図9に基づいた上述の説明と同様に実施することができ、また、この例による他の構成について、上述の他の実施の形態における構成の材質やそれにともなう機能についても同様であるため、その説明は省略している。
【0050】
つぎに、梱包装置1の変形例について説明する。この変形例は上述の天板4を側壁3aの上に載せない状態の梱包装置1であり、図17に示すように、図示しない複数のトレイ5が側壁3aによって形成される収納空間部Sに収納された状態において、ストレッチフィルムSFに張力を付与するようにして四辺の側壁3aに当該ストレッチフィルムSFを巻き付けるとともに、天板4が載せられていない上方開口部1aを閉じるように、当該ストレッチフィルムSFを掛け回して巻き付ける梱包形態とすることができる.なお、上方開口部1aを閉じるストレッチフィルムSFと収納空間部Sに収納されたトレイ5との間に隙間があり、このストレッチフィルムSFは天板4ほど機械的強度を備えていないため、ストレッチフィルムSFを下方へ押し付ける力に対して緩衝機能を有する周知の緩衝部材(図示せず)を介装することが好ましい。
【0051】
このように構成することにより、ストレッチフィルムSFの伸縮性により側壁3aが内側へ締め付けられてトレイ5の保持機能が高められ、貨物としての強度が増すこととなる。この例による他の梱包装置1における構成部材について、上述の他の実施の形態における構成部材と同様な部材の説明は省略している。
【0052】
なお、このように構成される上述の梱包装置1における壁側係合部としての係合凹部3eが溝状の形態である場合には、パレット2、側壁部3、天板4で囲まれる側収納空間部Sに対する塵、埃などの異物の侵入が規制できるため、防塵機能を備えさせることができる。
【0053】
また、上述のトレイ5の変形例としては、図18、図19に示すように、トレイ本体5aを、下トレイ本体5a1と上トレイ本体5a2の2体から構成するようにしている。この例においては、下トレイ本体5a1が製品Pの保持機能と緩衝機能を備え、上トレイ本体5a2は製品Pに対する防塵機能を付与するように製品収容部5bを密閉するように構成している。
【0054】
また、フランジ部5cについても下トレイ本体5a1に設けられる下フランジ部5c2と、上トレイ本体5a2に設けられる上フランジ部5c3とが重ねられて構成されることにより、フランジ部5cの強度を高めたトレイ5を得ることができる。この例による他の梱包装置1における構成部材について、上述の他の実施の形態における構成部材と同様な部材の説明は省略している。
【0055】
上述の梱包装置1の構成は例示であり、本発明を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であり、上述の実施の形態の各構成要素を任意に組み合わせる形で梱包装置1を構成することも可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 梱包装置
1a 上方開口部
2 パレット
2a 上面
2b 下側挿込部
3a 側壁
3b 内側突条部
3c 外側突条部
3d 頂部
3e 係合凹部(壁側係合部)
4 天板
5 トレイ
5b 製品収容部
5c フランジ部
5d リブ部
7 支柱部材
7d 接続溝
8 側板部材
SF ストレッチフィルム
P 製品
S 収納空間部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬に用いるパレットと、
該パレットの上面を周方向から囲って、内側に収納空間部を形成するように着脱可能に立設された複数の側壁と、
前記側壁で形成される前記収納空間部内に収納されるトレイと、を備え、
前記側壁は立設状態において外側からの衝撃や押圧による力を和らげる緩衝機能を有し、当該側壁の内壁には、立設する上下方向において所定の間隔を有するように複数段の壁側係合部が形成され、
前記トレイは製品を収容する製品収容部を有し、該製品収容部の周囲から前記側壁の壁側係合部と出し入れ可能に係合するフランジ部が形成され、
前記側壁の前記複数段の壁側係合部のそれぞれに前記トレイのフランジ部を出し入れ可能に係合することにより、前記収納空間部内に前記トレイを複数収納することを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
運搬に用いるパレットと、
該パレットの上面を周方向から囲って、内側に収納空間部を形成するように着脱可能に立設された複数の側壁と、
前記側壁で形成される前記収納空間部内に収納されるトレイと、を備え、
前記側壁は、その横断面において該側壁の外側に凸となる部分が当該側壁の内側では凹となり、当該側壁の内側に凸となる部分は当該側壁の外側に凹となる複数回の折れ曲がり形態が連なることによって凹凸を繰り返す形状であり、当該側壁の内側に凸となる部分を、立設する上下方向に形成される内側突条部とし、当該側壁の外側に凸となる部分を、前記上下方向に形成される外側突条部とし、前記内側突条部には、その上下方向において前記壁側係合部が形成され、
前記トレイは製品を収容する製品収容部を有し、該製品収容部の周囲から前記側壁の壁側係合部と出し入れ可能に係合するフランジ部が形成され、
前記側壁の前記複数段の壁側係合部のそれぞれに前記トレイのフランジ部を出し入れ可能に係合することにより、前記収納空間部内に前記トレイを複数収納することを特徴とする梱包装置。
【請求項3】
前記側壁の折れ曲がり形態として三角波状、正弦波状、鋸歯波状、又は方形波状であることを特徴とする請求項2に記載の梱包装置。
【請求項4】
運搬に用いるパレットと、
該パレットの上面を周方向から囲って、内側に収納空間部を形成するように着脱可能に立設された複数の側壁と、
前記側壁で形成される前記収納空間部内に収納されるトレイと、を備え、
前記側壁は、その横断面において該側壁の外側に凸となる部分が当該側壁の内側では凹となり、当該側壁の内側に凸となる部分は当該側壁の外側に凹となる複数回の折れ曲がり形態が連なることによって凹凸を繰り返す形状であり、当該側壁の内側に凸となる部分を、立設する上下方向に形成される内側突条部とし、当該側壁の外側に凸となる部分を、前記上下方向に形成される外側突条部とし、
この側壁は、前記内側突条部として配置させるべき、別体形成する柱状の支柱部材と、この隣り合う支柱部材の間に配置され、前記収納空間部の外側に膨出し、前記外側突条部として配置させるべき、前記支柱部材とは着脱可能に接続される別体形成する側板部材とから構成され、前記支柱部材には、その上下方向において前記壁側係合部が形成され、
前記トレイは製品を収容する製品収容部を有し、該製品収容部の周囲から前記側壁の壁側係合部と出し入れ可能に係合するフランジ部が形成され、
前記側壁の前記複数段の壁側係合部のそれぞれに前記トレイのフランジ部を出し入れ可能に係合することにより、前記収納空間部内に前記トレイを複数収納することを特徴とする梱包装置。
【請求項5】
前記支柱部材は、前記製品を前記製品収容部に収容した前記トレイの前記フランジ部が前記壁側係合部に係合した状態において当該トレイの荷重に対して十分な機械的性質を有する剛体材料から形成され、
一方、前記側板部材は柔軟性を有し、横方向からの力に対して緩衝作用を有する柔軟材料から形成されることを特徴とする請求項4に記載の梱包装置。
【請求項6】
前記壁側係合部の上下の間隔は、前記収納空間部内に収納する前記トレイが前記上下方向で、他の前記トレイ、前記パレットの上面に接触しないように設定されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項7】
前記トレイの前記フランジ部において、前記壁側係合部と係合する外周縁には、当該フランジ部よりも厚みを増したリブ部が一体形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項8】
前記側壁に、ストレッチフィルムに張力を付与するようにして巻き付けるとともに、前記収納空間部の上方開口部を閉じるように掛け回して巻き付けたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の梱包装置。
【請求項9】
前記収納空間部内に前記トレイが収納された梱包使用の他、前記側壁から取り外したトレイと、前記パレットから取り外した側壁を再使用するために回収可能としたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−225253(P2011−225253A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−97622(P2010−97622)
【出願日】平成22年4月21日(2010.4.21)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】